JPH1047614A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JPH1047614A
JPH1047614A JP22044896A JP22044896A JPH1047614A JP H1047614 A JPH1047614 A JP H1047614A JP 22044896 A JP22044896 A JP 22044896A JP 22044896 A JP22044896 A JP 22044896A JP H1047614 A JPH1047614 A JP H1047614A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 混合気の混合をよくしてコンパクトにした燃
焼装置を提供する。 【解決手段】 バーナユニット10を複数並設して構成
される濃淡バーナを利用した燃焼装置1において、燃料
ガスをノズル11よりガススロート12内に噴出させて
混合室へ通過させることにより燃焼用1次空気をガスス
ロート内へ吸入して混合し、その混合気の一部を濃側炎
口へ残りを淡側炎口へ分配するとともに、淡側炎口への
混合気には、ガススロート12の周りよりさらに空気を
追加して混合する。濃側炎口と淡側炎口は、こうして混
合された濃淡の混合気をそれぞれ噴出して、濃側炎口の
周りから2次空気を供給されながら同時に燃焼する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料過剰混合気(濃
混合気)と空気過剰混合気(淡混合気)とを同時に燃焼
させて窒素酸化物(NOX )の生成を抑制する、いわゆ
る濃淡燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、低NOX を図る燃焼装置の一
つとして濃淡燃焼装置が知られている。この装置は、複
数の炎口のいくつかから空気比(理論空気量に対する実
際の空気量の比)の低い濃混合気を、他の炎口から空気
比の高い淡混合気をそれぞれ同時に噴出して燃焼させる
ものである。
【0003】例えば、特開平6−347013号公報に
は、図18に示すように、中央の仕切り板75を挟んで
片側に濃側バーナ60と、もういっぽうの片側に淡混合
ユニット70を一体的に形成したバーナユニット80を
間隔をあけて並設したものが開示されている。濃側バー
ナ60は、燃料ガスと燃焼用空気とを吸入混合して空気
比の低い濃混合気を濃側炎口63より噴出し、淡混合ユ
ニット70は、濃側炎口63の隣に設けられた淡側炎口
73から濃混合気より空気比の高い淡混合気を噴出す
る。この結果、各濃側バーナ60の濃側炎口63から濃
混合気が噴出すると同時に、その濃側バーナ60の間の
淡側炎口73から淡混合気が噴出し濃淡燃焼が行なわれ
る。そして、濃側炎口63からの炎の基部では酸素不足
となり、上方では淡側炎口73からの炎の排ガスにより
酸素不足となり、NOX の生成が抑制される。一方、淡
側炎口73からの淡火炎76は、燃料ガスが希薄なため
火炎温度が低下してNOX の生成が抑制され、これらの
相乗的効果によって全体としての低NOX が図られる。
しかも、淡混合ユニット70は、濃側バーナ60と一体
的に形成されているため、濃側バーナ60の間に淡混合
ユニット70を個々に配置する必要がなく、濃側バーナ
60の配列間隔を狭くすることができるという優れたも
のであった。また、特開平7−42917号公報には、
第1バーナの第1炎口の両側に第1炎口を挟んだ第2炎
口を形成する第2バーナを備え、第2バーナは、第1バ
ーナと独立して、燃料ガスおよび1次空気を吸入し第1
炎口の両側に設けられた第2炎口に供給する共通吸入口
を、第1バーナの吸入口上部に設けたガス機器用バーナ
が示されている。このガス機器用バーナは、第1炎口よ
り淡混合気を、第2炎口より濃混合気を噴出し、第2炎
口の周りから2次空気を供給されて濃淡燃焼を行なう。
また、特開平7−19422号公報には、濃側通路を形
成する燃焼管の内部に、淡側通路を形成する内部燃焼管
を収納し、上面中央に淡側炎孔を設けると共に、その両
側に濃側炎口を設けたものにおいて、内部燃焼管のスロ
ート部の下流に濃側通路と連通する通孔を設け、通孔よ
り下流の淡側通路に外部から空気を取り入れる取入れ口
を設けた燃焼装置が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−347013号公報に示されたものでは、各バーナ
ユニット80と2次空気との接触がないため、特に淡混
合ユニット70の1次空気比(以下λL と表現する)を
高めの設定にせざるをえず1次空気比の変動に対する燃
焼良好域が狭かった。例えば、図12に示すように、淡
混合気の1次空気比の変化に対する燃焼排ガス中のCO
/CO2 の変化をテストしグラフにすると、燃焼良好域
は、λL =1.2〜2.2(CO/CO2 <0.00
5)である。NOX も考慮するとλL >1.8(NOX
<50ppm)である。これらのことから、λL を18
0%以上の設定(1.8<λL ,λL =1.9程度)に
していた。そのため、λL が高空気比側の燃焼限界に近
く、燃料ガス組成や燃料ガス量あるいは燃焼用空気量の
ちょっとした変動により安定した燃焼が確保できなかっ
た。また、特開平7−42917号公報に示されたもの
では、第2炎口に2次空気を供給することにより安定燃
焼を確保し、各バーナの空燃比の調整が容易であるが、
独立した2個の吸入口が設けてあることによって、全体
の大きさ(特に高さ及び幅)がコンパクトにできなかっ
た。また、燃料ガス量を少なくして燃焼した時に淡火炎
が炎口を直接加熱して赤熱しやすいという問題もあっ
た。また、1つのバーナユニットに対しノズルが1個使
用されるタイプのバーナをこのバーナに切り換えようと
すると、ノズル個数が一致しないため、改造部品の点数
が多く改造費用が高価になってしまう。また、特開平7
−19422号公報に示されたものでは、淡側通路を通
過する混合気に横の通孔から空気を追加し混合するため
に、全体をコンパクトにするとその混合点から炎口まで
充分に混合するための混合距離をスペース的に確保でき
ず、混合性が犠牲になってしまう。本発明の燃焼装置は
上記課題を解決し、1次空気比の設定を変更し燃焼良好
域を広げるとともに混合気の混合を良くして安定燃焼を
確保し、コンパクトな燃焼装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の請求項1記載の燃焼装置は、燃料ガスと燃焼用1次
空気とを吸入混合して理論空気比以上の淡混合気を淡側
炎口から噴出する淡側バーナと、その両側で上記理論空
気比以下の濃混合気を濃側炎口から噴出する濃側バーナ
とを一体的に備え、濃側炎口の周りから燃焼用2次空気
を供給しつつ、これらの淡側バーナ及び濃側バーナを同
時に燃焼させる燃焼装置において、上記淡側バーナは、
燃焼用1次空気と燃料ガスとを吸入する第1取入れ口を
備え、燃焼用1次空気と燃料ガスとを第1取入れ口より
吸入して混合し、その混合気を淡側炎口と濃側炎口へ分
配して供給するとともに、淡側炎口への混合気流路に、
軸芯を上記第1取入れ口と同軸あるいは平行に形成し空
気のみを吸入する第2取入れ口を設けたことを要旨とす
る。
【0006】本発明の請求項2記載の燃焼装置は、請求
項1記載の燃焼装置において、全体の燃料ガス量(濃側
バーナの燃料ガス量と淡側バーナの燃料ガス量との合
計)に対する上記濃側バーナの燃料ガス量の比を30〜
40%に、理論空気量に対する上記濃側バーナの1次空
気量の比を50〜80%に、理論空気量に対する上記淡
側バーナの1次空気量の比を140〜170%に、理論
空気量に対する全体の2次空気量の比を30〜50%に
設定したことを要旨とする。
【0007】本発明の請求項3記載の燃焼装置は、請求
項1記載あるいは請求項2記載の燃焼装置において、上
記淡混合ユニットは、淡側炎口への混合気供給通路に開
閉弁を設けて所定燃料ガス量以下では開閉弁を閉じて混
合気の淡側炎口への供給を遮断することを要旨とする。
【0008】上記構成を有する本発明の請求項1記載の
燃焼装置は、淡側バーナの両側に濃側バーナが一体で形
成され、濃淡それぞれのバーナの炎口から空気比の異な
った混合気を噴出して同時に燃焼する。淡側炎口から噴
出する淡混合気は、まず燃焼用1次空気と燃料ガスとを
第1取入れ口より吸入して混合し、軸芯を第1取入れ口
と同軸あるいは平行に形成した第2取入れ口より、さら
に燃焼用1次空気を追加して供給される。第2取入れ口
は、第1取入れ口と軸芯を同軸あるいは平行に形成して
いるので、燃焼用1次空気を追加される混合点から炎口
までの距離をスペース的に確保しやすい。このため、特
に、淡側バーナにおいて、余分なスペースを取らずコン
パクトでありながら1次空気の混合がよく燃焼が安定す
る。また、全体をコンパクトにできる。特に、第2取入
れ口の軸芯を第1取入れ口と同軸の構成にしたもので
は、例えば第2取入れ口が第1取入れ口の周囲に形成さ
れるため、よりいっそう余分なスペースを取らず、全体
をコンパクトにできる。
【0009】本発明の請求項2記載の燃焼装置は、請求
項1記載の燃焼装置において、濃側バーナと淡側バーナ
の燃料ガスの割合,1次空気量の割合,2次空気量の割
合を適切な範囲に設定調節するので、燃焼が安定し、燃
焼排ガス中の有害物質の発生も少ない。
【0010】本発明の請求項3記載の燃焼装置は、請求
項1記載あるいは請求項2記載の燃焼装置において、所
定燃料ガス量以下では混合気供給通路に設けられた開閉
弁を閉じて淡側炎口への混合気を遮断する。淡側バーナ
においては、空気の割合が多い混合気を使用するため燃
料ガス量の低下につれて逆火しやすいが、この燃焼装置
の淡側バーナは、逆火前に消火し逆火による赤熱を防ぐ
ことができる。また、この燃焼装置は、燃料ガス量をこ
の所定燃料ガス量以下に低下させて濃側バーナのみで燃
焼させることができるので、燃焼能力の変更即ちターン
ダウン比が大きくとれる。もちろん、濃側バーナのみで
燃焼させても、燃料ガス量は低下しているので、逆火以
外(例えば一酸化炭素発生量等)はあまり問題とならな
い。
【0011】
【発明の実施形態】以上説明した本発明の構成・作用を
一層明らかにするために、以下本発明の燃焼装置の好適
な実施例について説明する。図1は、第1実施例として
の燃焼装置を利用したバーナ1の概略構成を示す。バー
ナ1は、燃焼装置である複数のバーナユニット10を所
定間隔をあけて一列に並べ、その後方に設けられたノズ
ル11から燃料ガスが供給され、ノズル11の周りから
燃焼用1次空気がバーナユニット10内に吸込まれ、上
部の炎口から混合気が噴出して火炎を形成し、その火炎
にはバーナユニット10間を上昇する2次空気が供給さ
れるように構成されている。ノズル11は、バーナユニ
ット10に対応して、所定間隔をあけて1列に並べられ
る。
【0012】バーナユニット10は、図2,図3に示す
ように、左右対称形の凹部を形成した1枚の板を中央で
折曲げて重ね合わせ部屋を形成した淡側バーナ20と、
その淡側バーナ20を挟んで両側面にさらに板を重ね合
わせ部屋を形成した濃側バーナ30と、淡側バーナ20
の炎口部25に挿入する炎口板50と、1次空気の取入
れ口22に挿入する略筒状のガススロート12とから構
成される。淡側バーナ20は、図4に示すような淡混合
ユニット右板21R,淡混合ユニット左板21Lを中央
で左右対称に折曲げて重ね合わせ混合気流路及び燃料ガ
ス流路となる部屋(取入れ口22,スロート部23,混
合室24,淡炎口部25)を一体的に形成したものであ
るが、左右対称であるために淡混合ユニット右板21R
について説明する。また、判りやすくするために、重ね
合わされる平板部をハッチングで表示する。淡側バーナ
20の側面を形成する淡混合ユニット右板21Rは、平
板部右29Rを残してプレス板金により凹部を形成し、
側面から見て左下部に設けられ燃焼用1次空気を吸込む
ロート形状の取入れ口右22Rと、その下流で流路を絞
るスロート部右23Rと、L字状に折れ曲がりガススロ
ート12からの混合気と取入れ口22Rよりの燃焼用1
次空気とを混合する混合室右24Rと、上部に開口し混
合気を噴出する淡炎口部右25Rとを備える。取入れ口
22Rの側面には、貫通した小孔の混合気噴出孔右28
Rが設けられる。淡混合ユニット左板21Lは、平板部
左29Lを残し、これらの凹部(取入れ口左22L,ス
ロート部左23L,混合室左24L,淡炎口部左25
L,燃料口左26L)を淡混合ユニット右板23Rと左
右対称の形状にて形成し、混合気噴出孔左28Lも設け
る。炎口板50は、図6に示すように、左右に突出した
2ヵ所の耳50bとその間に等間隔で形成した3ヵ所の
突起50aを有する2枚の板と突起50aに対応した溝
をもつ2枚の板とを、突起50aとその溝とを重ね合わ
せて組み付ける。ガススロート12は、図7に示すよう
に、平板部12cを残して凹部を板金で形成した2枚の
板を左右から重ね合わせてスポット溶接し、一部が狭め
られた略筒状の通路12aを作成する。中央部には、左
右に2個の貫通した混合気口右12R,混合気口左12
Lを設ける。
【0013】濃側バーナ30は、図5に示すような左右
対称の濃混合ユニット右板31R,濃混合ユニット左板
31Lを中央で3箇所の連結板32により一体に連結さ
れ、連結板32を底のして「コ」の字状に折曲げてから
淡側バーナ20の両側面に重ね合わせ混合気流路となる
部屋をそれぞれ形成する。説明を判りやすくするため
に、淡側バーナ20の説明と同様に、まず濃混合ユニッ
ト右板31Rの形状を説明する。濃混合ユニット右板3
1Rは、平板部右39R(図中ハッチングで表示)を残
して凹部を形成し、凹部は、ガススロート12の混合気
口右12Rから噴出する混合気の通路を形成する混合気
導入室右35Rと、同じく通路を作り上部に開口して混
合気を噴出する濃炎口部右37Rとを備える。いっぽ
う、濃混合ユニット左板31Lは、濃混合ユニット右板
31Rと左右対称の形状で、平板部左39L(図中ハッ
チングで表示)を残して凹部を形成され、凹部は、混合
気導入室左35Lと、濃炎口部左37Lとを備える。
【0014】バーナユニット10は(図2,図3,図4
参照)、まず、淡混合ユニット右板21R及び淡混合ユ
ニット左板21Lを中央で折曲げて重ね合わせ平板部右
29R及び平板部左29Lをスポット溶接して淡側バー
ナ20を形成し、淡炎口部25には、上部の開口より炎
口板80を挿入し、取入れ口22には、ガススロート1
2を挿入する。さらに連結板32を底にして「コ」の字
状に折曲げた濃側バーナ30を外から重ね合せ、平板部
右39R及び平板部左39Lをスポット溶接して作成す
る。こうして、淡側バーナ20には、平板部29を残
し、取入れ口22,スロート部23,混合室24,淡炎
口部25,燃料口26が形成され、濃側バーナ30に
は、混合気導入室右35R,混合気導入室左35L,濃
炎口部右37R,濃炎口部左37Lが形成される。淡側
バーナ20及び濃側バーナ30の組立てにおいて、それ
ぞれ1枚の板を中央より折曲げてからスポット溶接する
ため、左右の淡混合ユニット右板21R,淡混合ユニッ
ト左板21L及び濃混合ユニット右板31R,濃混合ユ
ニット左板31Lの位置決めが簡単で製造が容易であ
る。
【0015】バーナユニット10への燃料ガス及び燃焼
用空気の供給は、次のように行なわれる(図2,図3,
図4参照)。まず、淡側バーナ20に挿入されたガスス
ロート12では、その通路12aに向け、ノズル11か
ら燃料ガスが噴出される。噴出された燃料ガスは、途中
が狭められた通路12aを通過し淡側バーナ20の混合
室24へ入る。この時、同時に、ノズル11とガススロ
ート12との隙間から燃焼用1次空気が吸引され、通路
12aで混合されながら混合室24へ入る。さらに、こ
の混合気の流れにより、淡側バーナ20の取入れ口22
とガススロート12との隙間から燃焼用1次空気が混合
室24へ吸引される。燃料ガスと燃焼用1次空気の混合
気(以下淡混合気と呼ぶ)は、混合室24で充分に混合
され淡炎口部25の炎口板80を通り上部へ噴出する。
また、燃料ガスの一部は、ガススロート12内において
1次空気を混合する途中で、混合気口右12R,混合気
口左12Lより濃側バーナ30の混合気導入室右35
R,混合気導入室左35Lへ入る(図5参照)。濃側バ
ーナ30では、ガススロート12からの混合気が混合気
口右12R,混合気口左12Lより混合気導入室右35
R,混合気導入室左35Lへ入り、混合室右34R,混
合室左34Lを通ってから、濃炎口部右37R,濃炎口
部左37Lより上部へ噴出する。このようにして、淡炎
口部25より噴出する混合気(淡混合気)は、取入れ口
22より1次空気を追加した分、濃炎口部右37R,濃
炎口部左37Lより噴出する混合気(濃混合気)に比較
して燃料ガスの濃度が薄くなる。取入れ口22は、ガス
スロート12と軸芯を同軸つまり周囲に形成しているの
で、ガススロート12から混合室24へ入る混合気へす
ぐに燃焼用1次空気を追加して混合される。つまり混合
点から炎口までの距離をスペース的に確保しやすいの
で、余分なスペースを取らず、全体をコンパクトにでき
る。このため、淡側バーナ20は、コンパクトでありな
がら1次空気の混合がよく燃焼が安定する。
【0016】次に、この燃焼装置1を燃焼させた時の窒
素酸化物(NOX )及び一酸化炭素(CO)の発生量と
空気比の関係について説明する。図10,図11は、横
軸が空気比を、縦軸がNOX ,CO/CO2 を表し、空
気比の変化に対して両者の発生量変化を表したグラフで
ある。濃混合気の空気比を0.6に、濃側バーナガス
量:淡側バーナガス量=3:7に、2次空気比を0.4
5に設定し、図10が淡混合気の空気比(λL )のみを
変化させ、図11が全体の空気比(λT )のみを変化さ
せたグラフである。淡混合気の空気比λL を変化させる
と、図10に示すように、極端にλL が小さい区間(λ
L =0.7以下)と極端にλL が大きい区間(λL =
2.2以上)において、CO/CO2 が増大(CO/C
O2 =0.005以上)し、λL =1.4付近でCO/
CO2 が最小で安定する。NOX は、λL を低下させる
と徐々に増大し、λL =1.4以下で50ppmを越え
る。全体の空気比λT を変化させると、図11に示すよ
うに、極端にλT が小さい区間(λT =1.4以下)と
極端にλT が大きい区間(λT =3.0以上)におい
て、CO/CO2 が増大(CO/CO2 =0.005以
上)し、λT =2.25付近でCO/CO2 が最小(C
O/CO2 =0.001)で安定する。NOXは、λT
を低下させると徐々に増大し、λT =1.8以下で50
ppmを越える。ちなみに、同様のテストを従来の燃焼
装置(特開平6−347013号公報に示された図18
の構成をもつ燃焼装置)において行なうと、図12,図
13に示すようなグラフが得られる。淡混合気の空気比
λL を変化させると、図12に示すように、λL が小さ
い区間(λL =1.2以下)とλL が大きい区間(λL
=2.2以上)において、CO/CO2 が増大(CO/
CO2 =0.005以上)し、λL =1.6付近でCO
/CO2 が最小となる。安定区間は存在しない。NOX
は、λL の低下とともに徐々に増大し、λL =1.8以
下で50ppmを越える。全体の空気比λT を変化させ
ると、図13に示すように、λT が小さい区間(λT =
1.4以下)とλT が大きい区間(λT =2.2以上)
において、CO/CO2 が増大(CO/CO2 =0.0
05以上)し、λT =1.8付近でCO/CO2 が最小
(CO/CO2 =0.002)となる。安定区間は存在
しない。NOX は、λT を低下させると徐々に増大し、
λT =1.8以下で50ppmを越える。
【0017】実施例のバーナ1とこの従来例とを比較す
ると、バーナ1は、濃側バーナ30と淡側バーナ20に
おいて、濃側炎口の周りから2次空気を供給されて同時
に燃焼するので、特に淡混合気においては1次空気比を
極端に高くする必要はなく2次空気と合わせて良好燃焼
させることができる。そのため、特に淡側バーナ20に
おいて、従来のように1次空気の比率が極めて高い場合
と比較して燃焼良好域の空気比幅の範囲が空気比の低い
側に拡大し、2次空気をも含めた全体の空気の混合比変
更幅に余裕ができるとともに、燃焼良好域も拡大する。
例えば、全体の空気比λT の変化における燃焼良好幅Δ
λT がバーナ1でΔλT =1.6に対し、従来例でΔλ
T =0.8と狭く、CO/CO2 についても、実施例が
最小でCO/CO2 =0.001に対し従来例が最小で
CO/CO2 =0.002と多い。淡混合気の空気比λ
L についても同じような相違がある。また、λL の設定
においては、NOX 及びCO/CO2 が少ない点を選択
し、従来例でλL =1.9、バーナ1でλL =1.4に
設定する。しかしながら、従来例のλL =1.9の設定
は、可燃空気比の上限λL =2.2に近いので、ちょっ
とした空気比の変動で火炎がリフトしたり、あるいは燃
焼限界を越えCO/CO2が急増してしまう。いっぽ
う、バーナ1のλL =1.4の設定は、可燃空気比の変
化幅の中央であり、空気比の変化に対してもリフトしず
らく燃焼状態が悪くならない。また、全体の空気比λT
を大きくしても良好燃焼できるため、特に小ガス量で燃
焼させた時にλT を大きくし、露点を上げることができ
る。そのため、熱交換器に付着するドレン発生が減少し
耐久性が向上する。
【0018】また、実施例のバーナ1と別の従来例(特
開平7−42917号公報に示されたもの)とを比較す
ると、燃料ガス量を低下させて燃焼させた時に、主に淡
側バーナ20の炎口の赤熱発生に大きな差がある。炎口
の赤熱は、一般に混合気の噴出速度より燃焼速度が上ま
わり火炎が炎口に近づいた時に発生し、燃焼限界を決定
する現象の一つである。バーナ1は、燃料ガス量を減少
させると、淡側バーナの混合気通路途中で空気を吸引し
ている構成から、淡側バーナ20のガス量比率IL (淡
側バーナの燃料ガス量/全体の燃料ガス量)が低下(例
えばIL =0.7→0.5)し淡側バーナ20の1次空
気量もそれほど減少しない。つまり、淡側バーナ20の
空気比λL (淡側バーナの1次空気比/理論空気量)も
同時に大きくなる(例えばλL =1.4→2.0)。混
合気の燃焼速度は、空気比λL =1.0付近で最大とな
る特性を示すので、空気比λL の増加(1.4→2.
0)により、遅くなる。いっぽう、混合気の噴出速度も
遅くなるが、燃焼速度の低下割合の方が大きいので、火
炎が炎口を赤熱してしまうことが妨げられる。従って、
燃料ガス量がより少なくなる状態まで炎口の赤熱が起こ
らず燃焼限界が広くなる。なお、燃料ガス量を減少させ
た時には、NOX 及びCO/CO2 の増加より炎口の赤
熱が先に起こり問題となる。さらにまた、こうした燃焼
性能ばかりでなく、構成の点においても、別の従来例と
は相違がある。従来例では、1つのバーナユニットに対
しノズルが2個使用され、それぞれから独立して濃淡炎
口へ混合気を供給している。したがって、1つのバーナ
ユニットに対しノズルが1個使用されるタイプのバーナ
をこの従来例のバーナに切り換えようとすると、改造部
品の点数が多く改造費用が高価になってしまう。これに
対し実施例のバーナ1では、1つのバーナユニットに対
しノズルが1個使用される構成であるので、ノズルまで
の燃料ガス流路がそのまま使用でき、改造部品の点数が
少なくでき改造費用が安価である。
【0019】次に、第2実施例について説明する。図1
4は、第2実施例としての燃焼装置(バーナユニット1
00)の構成図である。第1実施例と同様に、バーナユ
ニット100を一列に並べたバーナとして利用される
が、その構成は類似しているのでバーナ組立図の説明は
省略する。バーナユニット100は、プレスで左右対称
形の凹部を形成した1枚のステンレス製の板を中央で折
曲げて重ね合わせ部屋を形成した淡側バーナ200と、
その淡側バーナ200を挟んで両側面にさらに板を重ね
合わせ部屋を形成した濃側バーナ300と淡側バーナ2
00の炎口部250に挿入する炎口板80とから構成さ
れる。淡側バーナ200は、図15に示すような左右対
称の淡混合ユニット右板210R,淡混合ユニット左板
210Lを中央で折曲げて重ね合わせ混合気流路及び燃
料ガス流路となる部屋を一体的に形成したものである。
説明を判りやすくするために、まず各部屋の側面形状を
構成する淡混合ユニット右板210Rの形状を説明す
る。淡混合ユニット右板210Rは、平板部右290R
(ハッチングで図示する)を残してプレス板金により凹
部を形成し、側面から見て左下部に設けられ外部から燃
焼用1次空気を吸込むロート形状の空気口右220R
と、その下流で流路を絞るスロート部右230Rと、空
気口上部でL字状に吸引通路右270Rを形成しスロー
ト部右230Rに連通して燃料ガスと燃焼用1次空気を
供給する取入れ口右260Rと、スロート部右230R
内に設けられ吸引通路右270Rから連通し先端で空気
流路方向へ折れ曲がって開口する開口部右285Rと、
L字状に折れ曲がり空気口220Rよりの燃焼用1次空
気と取入れ口右260Rからの混合気とを混合する混合
室右240Rと、上部に開口し混合気を噴出する淡炎口
部右250Rとを備える。取入れ口260Rの側面に
は、貫通した小孔の混合気噴出孔右280Rが設けられ
る。
【0020】濃側バーナ300は、図16に示すような
左右対称の濃混合ユニット右板310R,濃混合ユニッ
ト左板310Lを連結板320を底にして中央で「コ」
の字状に折曲げてから淡側バーナ200の両側面に重ね
合わせ混合気流路となる部屋をそれぞれ形成する。濃混
合ユニット右板310Rは、平板部右390R(ハッチ
ングで図示する)を残して凹部を形成し、凹部は、混合
気噴出口右280Rから噴出する混合気の通路を形成す
る混合気導入室右350Rと、同じく通路を作り上部に
開口して混合気を噴出する濃炎口部右370Rとを備え
る。いっぽう、濃混合ユニット左板310Lは、濃混合
ユニット右板310Rと左右対称の形状に形成される。
【0021】バーナユニット100への燃料ガス及び燃
焼用空気の供給は、次のように行なわれる(図14,図
15参照)。まず、淡側バーナ200の取入れ口260
に向け、ノズルから燃料ガスが噴出される。噴出された
燃料ガスは、途中が狭められた取入れ口260を通過し
先端で方向を変え開口部285から混合室240方向へ
噴出しスロート部230へ入る。この時、同時に、ノズ
ルと取入れ口260との隙間から燃焼用1次空気が吸引
され、混合されながら混合室240方向へ噴出する。さ
らに、この噴出する混合気の流れにより、空気口220
から燃焼用1次空気が混合室240へ吸引される。 燃
料ガスと燃焼用1次空気の混合気(以下淡混合気と呼
ぶ)は、混合室240で充分に混合され淡炎口部250
の炎口板80を通り上部へ噴出する。また、混合気の一
部は、取入れ口260内において途中で、混合気噴出口
右280R,混合気口噴出口左280Lより淡側バーナ
300の混合気導入室右350R,混合気導入室左35
0Lへ入り濃炎口部右370R,濃炎口部左370Lよ
り上部へ噴出する。このようにして、淡炎口部250よ
り噴出する混合気(淡混合気)は、空気口220より1
次空気を追加した分、濃炎口部右310R,濃炎口部左
310Lより噴出する混合気(濃混合気)に比較して燃
料ガスの濃度が薄くなる。このバーナユニット100で
は、混合室240へ入る混合気へすぐに燃焼用1次空気
を空気口220から追加して混合するので、混合点から
炎口までの距離をスペース的に確保しやすい。その結
果、余分なスペースを取らず、全体をコンパクトにでき
る。しかも、コンパクトでありながら淡側バーナ200
の1次空気の混合がよく燃焼が安定する。また、第2実
施例においても、第1実施例と同様なテスト結果が得ら
れた(図10,図11参照)。
【0022】次に、第3実施例について説明する。図1
7は、第3実施例としての燃焼装置(バーナユニット)
を構成する淡側バーナの構成図である。第1実施例と同
様に、バーナユニットを一列に並べたバーナとして利用
されるが、その構成は類似しているのでバーナ組立図の
説明は省略する。バーナユニットは、1枚のステンレス
製の板を中央で折曲げて重ね合わせ中央部に部屋を形成
した淡側バーナ203と、その淡側バーナ203を挟ん
で両側面にさらに板を重ね合わせ部屋を形成した濃側バ
ーナと淡側バーナ203の炎口部253に挿入する炎口
板80とから構成される。淡側バーナ203は、左右対
称の淡混合ユニット右板213R,淡混合ユニット左板
213Lを重ね合わせ混合気流路及び燃料ガス流路とな
る部屋を一体的に形成したものである。淡側バーナ20
3は、平板部293を残して板金により凹部を形成し、
側面から見て左下部に設けられ外部から燃料ガスを吹込
まれるとともに燃焼用1次空気を吸込むロート形状の取
入れ口223と、その下流で流路を絞るスロート部23
3と、スロート部233の流路方向端に設けられたシー
ト部263と、L字状に折れ曲がり取入れ口223より
の燃焼用1次空気と燃料ガスとを混合する混合室243
と、上部に開口し混合気を噴出する淡炎口部253とを
備える。取入れ口223には、略筒状のガススロート2
13が挿入され、シート部263には、流路を開閉する
バルブ273とバルブ273をシート部263に押し付
けるように付勢するバネ283とが設けられる。ガスス
ロート213は、凹部を板金で形成した2枚の板を左右
から重ね合わせてスポット溶接し、左右の側面に2個の
貫通した混合気口右213R,混合気口左213Lを設
ける。バーナユニットへの燃料ガス及び燃焼用空気の供
給は、次のように行なわれる。まず、淡側バーナ203
に挿入されたガススロート213へ、ノズルから燃料ガ
スが噴出される。噴出された燃料ガスは、ガススロート
213内を通過し淡側バーナ203の混合室243へ入
る。この時、同時に、ノズルとガススロート213との
隙間から燃焼用1次空気が吸引され、ガススロート21
3内で混合されながら混合室243へ入る。さらに、こ
の混合気の流れにより、淡側バーナ203の取入れ口2
23とガススロート213との隙間から燃焼用1次空気
が混合室243へ吸引される。燃料ガスと燃焼用1次空
気の混合気(以下淡混合気と呼ぶ)は、混合室243で
充分に混合され淡炎口部253の炎口板80を通り上部
へ噴出する。また、燃料ガスの一部は、ガススロート2
13内において1次空気と混合される途中で、混合気口
右213R,混合気口左213Lより濃側バーナへ入
る。濃側バーナへ入った混合気は、上部の濃側炎口部よ
り噴出する。
【0023】バルブ273は、バネ283によって、ス
ロート部233端に形成されたシート部263を塞ぐ方
向に付勢され、混合気のスロート部233を通過する勢
いが弱くなると、このシート部233を塞ぐ。つまり、
ノズルからの燃料ガス量が減少して所定量以下になる
と、スロート部233から混合室243への混合気流入
がストップし、混合気は、混合気口右213R,混合気
口左213Lより濃側バーナのみへ入る。従来より濃淡
バーナの淡側バーナにおいては、空気の割合が多い混合
気を使用するため燃料ガス量の低下につれて逆火しやす
いが、この燃焼装置の淡側バーナ203は、逆火前に淡
側バーナ203のみを消火し逆火による赤熱を防ぐこと
ができる。その結果、燃料ガス量をこの所定燃料ガス量
以下に低下させて濃側バーナのみで燃焼させることがで
きるので、ブンゼンバーナとして濃側バーナの燃焼能力
ぎりぎりまで燃料ガス量を絞ることができターンダウン
比が大きくとれる。
【0024】なお、従来例との比較において、いずれの
実施例も、濃混合気の空気比を0.6に、濃側バーナガ
ス量:淡側バーナガス量=3:7に、2次空気比を0.
45に設定して淡混合気の空気比(λL )あるいは全体
の空気比(λT )のみを変化させたグラフを用いて説明
したが、それに限らず様々なテストを行ない、良好な燃
焼範囲が決定された。それは、 濃側バーナのガス量比率IR (濃側バーナの燃料ガス量
/全体の燃料ガス量)=30〜40% 淡側バーナのガス量比率IL (淡側バーナの燃料ガス量
/全体の燃料ガス量)=60〜70% 濃側バーナの空気比λR (濃側バーナの1次空気比/理
論空気量)=50〜80% 淡側バーナの空気比λL (淡側バーナの1次空気比/理
論空気量)=140〜170% 2次空気比λ2 (全体の2次空気量/理論空気量)=3
0〜50% である。ただし 全体の燃料ガス量=濃側バーナの燃料ガス量+淡側バー
ナの燃料ガス量 λT =λR ×IR +λL ×IL +λ2 この範囲では、CO/CO2 ≦0.005という結果が
得られた。以上本発明の実施例について説明したが、本
発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様
で実施し得ることは勿論である。例えば、実施例では、
淡側バーナ20及び濃側バーナ30の組立てにおいて、
それぞれ1枚の板を中央より折曲げてからスポット溶接
したが、左右の淡混合ユニット右板21R,淡混合ユニ
ット左板21L及び濃混合ユニット右板31R,濃混合
ユニット左板31Lを別体で作成し、位置決めをしなが
らスポット溶接をしてもよい。この場合は、プレス型が
大型にならず型費が安価である。あるいは、逆に、実施
例では、炎口板50を4枚の板から製造したが、4枚の
板をやめ1枚あるいは2枚の板を折曲げてからスポット
溶接することにより製造してもよい。プレス型が大型に
なるかわりにスポット溶接時の位置決めが簡単になる。
また、炎口板50は、図2及び図6に示すように、上面
から見てほぼ同一形状のスリットが形成されるものであ
ったが、図8あるいは図9に示すように、大きさの違う
スリットの組み合わせや波形状の炎口を形成するもので
あってもよい。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の燃焼装置によれば、淡側バーナにおいて燃焼用1
次空気を追加される混合点から炎口までの距離をスペー
ス的に確保しやすいので、余分なスペースを取らず、全
体をコンパクトにできる。また、コンパクトでありなが
ら1次空気の混合がよく燃焼が安定する。特に、第2取
入れ口の軸芯を第1取入れ口と同軸の構成にしたもので
は、例えば第2取入れ口が第1取入れ口の周囲に形成さ
れるため、よりいっそう余分なスペースを取らず、全体
をコンパクトにできる。
【0026】請求項2記載の燃焼装置によれば、燃焼条
件を適切な範囲に設定調節するので、燃焼が安定し、燃
焼排ガス中の有害物質の発生も少ない。
【0027】請求項3記載の燃焼装置によれば、淡側バ
ーナを逆火前に消火し逆火による赤熱を防ぐことができ
る。また、燃焼能力の変更幅即ちターンダウン比が大き
くとれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例としての燃焼装置の概略構成図であ
る。
【図2】バーナユニット10の上面図及び側面図であ
る。
【図3】バーナユニット10の断面図及び背面図であ
る。
【図4】淡側バーナ20の部品図である。
【図5】濃側バーナ30の部品図である。
【図6】炎口板50の斜視図である。
【図7】ガススロート213の概略構成図である。
【図8】バーナユニットの上面図である。
【図9】バーナユニットの上面図である。
【図10】実施例における空気比の変化に対してNOX
及びCO/CO2 の発生量変化を表したグラフである。
【図11】実施例における空気比の変化に対してNOX
及びCO/CO2 の発生量変化を表したグラフである。
【図12】従来例における空気比の変化に対してNOX
及びCO/CO2 の発生量変化を表したグラフである。
【図13】従来例における空気比の変化に対してNOX
及びCO/CO2 の発生量変化を表したグラフである。
【図14】バーナユニット100の上面図及び側面図で
ある。
【図15】淡側バーナ200の部品図である。
【図16】濃側バーナ300の部品図である。
【図17】淡側バーナ203の概略構成図である。
【図18】従来例としての燃焼装置の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 バーナ 10,100 バーナユニット 11 ノズル 12,213 ガススロート 20,200,203 淡側バーナ 21R,213R 淡混合ユニット右板 21L,213L 淡混合ユニット左板 22,220,223 取入れ口 23,230,233 スロート部 24,240,243 混合室 25,250,253 淡炎口部 26 燃料口 29,39,293 平板部 30,300 濃側バーナ 31R 濃混合ユニット右板 31L 濃混合ユニット左板 35,350 混合気導入室 37,370 濃炎口部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガスと燃焼用1次空気とを吸入混合
    して理論空気比以上の淡混合気を淡側炎口から噴出する
    淡側バーナと、 その両側で上記理論空気比以下の濃混合気を濃側炎口か
    ら噴出する濃側バーナとを一体的に備え、濃側炎口の周
    りから燃焼用2次空気を供給しつつ、これらの淡側バー
    ナ及び濃側バーナを同時に燃焼させる燃焼装置におい
    て、 上記淡側バーナは、燃焼用1次空気と燃料ガスとを吸入
    する第1取入れ口を備え、燃焼用1次空気と燃料ガスと
    を第1取入れ口より吸入して混合し、その混合気を淡側
    炎口と濃側炎口へ分配して供給するとともに、淡側炎口
    への混合気流路に、軸芯を上記第1取入れ口と同軸ある
    いは平行に形成し空気のみを吸入する第2取入れ口を設
    けたことを特徴とする燃焼装置。
  2. 【請求項2】 全体の燃料ガス量(濃側バーナの燃料ガ
    ス量と淡側バーナの燃料ガス量との合計)に対する上記
    濃側バーナの燃料ガス量の比を30〜40%に、 理論空気量に対する上記濃側バーナの1次空気量の比を
    50〜80%に、 理論空気量に対する上記淡側バーナの1次空気量の比を
    140〜170%に、 理論空気量に対する全体の2次空気量の比を30〜50
    %に設定したことを特徴とする請求項1記載の燃焼装
    置。
  3. 【請求項3】 上記淡混合ユニットは、淡側炎口への混
    合気供給通路に開閉弁を設けて所定燃料ガス量以下では
    開閉弁を閉じて混合気の淡側炎口への供給を遮断するこ
    とを特徴とする請求項1記載あるいは請求項2記載の燃
    焼装置。
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JP2013210164A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Noritz Corp 濃淡燃焼バーナ

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JP2013178006A (ja) * 2012-02-28 2013-09-09 Noritz Corp 濃淡燃焼バーナ
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