JP2851891B2 - 環状オレフィン系重合体からなるシートまたはフィルム - Google Patents

環状オレフィン系重合体からなるシートまたはフィルム

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【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は環状オレフィン系重合体からなるシートまた
はフイルムに関する。さらに詳しくは、本発明は、耐伸
長性、引裂容易性およびガスバリア性に優れたシートま
たはフィルムに関する。
発明の技術的背景 ポリエチレン、ポリプロピレンおよびポリスチレンな
どは、シート状あるいはフィルム状に成形されて、食品
等の包装用材料あるいは接着テープとして頻用されてい
る。このような食品包装のシートあるはフィルムは、優
れたガスバリア性および耐伸長性を有していることが必
要である。また、包装品の開封や接着テープの切断を容
易にするためには、わずかな力でシートまたはフィルム
裂けるような特性、すなわち引裂容易性に優れているこ
とが必要である。
従来のポリスチレン、ポリエチレン等を素材としたシ
ートあるいはフィルムにおいても、上記のような耐伸長
性、ガスバリア性および引裂容易性(易開封性)がさら
に要望されている。
発明の目的 本発明は、耐伸長性、ガスバリア性および引裂容易性
に優れたシートまたはフィルムを提供することを目的と
している。
発明の概要 本発明に係るシートまたはフィルム成形用重合体は、
(A)次式[I]で表される環状オレフィンから誘導さ
れる開環重合体、開環共重合体、該重合体あるいは共重
合体の水素添加物、および、次式[I]で表される環状
オレフィンとエチレンとの付加重合体よりなる群から選
ばれる、135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]
が0.01〜10dl/g、軟化温度が70℃以上である少なくとも
一種類の環状オレフィン系樹脂と、 (B)エチレンと、エチレン以外のα−オレフィンと、
次式[I]で表される環状オレフィンとの共重合体であ
り、135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]が0.0
1〜10dl/g、ガラス転移温度(Tg)が0℃以下である軟
質環状オレフィン系共重合体(i)、 少なくとも2種のα−オレフィンから形成される、ガ
ラス転移温度(Tg)が0℃以下の非晶性ないし低結晶性
α−オレフィン系共重合体(ii)、 少なくとも2種のα−オレフィンと、少なくとも1種
の非共役の非共役ジエンとから形成される、ガラス転移
温度(Tg)が0℃以下であるα−オレフィン・ジエン系
共重合体(iii)、 ガラス転移温度(Tg)が0℃以下である芳香族ビニル
系炭化水素・共役ジエンランダムもしくはブロック共重
合体またはその水素化物(iv)、 イソブチレンから形成される軟質共重合体または、イ
ソブチレンと共役ジエンとから形成される軟質重合体
(v) よりなる群から選ばれる少なくとも1種の架橋構造を
形成できる軟質重合体またはその架橋物 からなる樹脂組成物から形成されていることを特徴とし
ている。
但し、上記式[I]において、nは、0もしくは正の
整数であり、R1〜R12はそれぞれ独立に、水素原子、ハ
ロゲン原子および炭化水素基よりなる群から選ばれる原
子もしくは基を表し、 R9〜R12は、互いに結合して単環または多環の基を形
成していてもよく、かつ該単環または多環の基が二重結
合を有していてもよく、 また、R9とR10とで、またはR11とR12とでアルキリデ
ン基を形成していてもよい。
本発明は環状オレフィン系重合体から形成されたシー
トまたはフィルムは、優れた耐伸長性、ガスバリア性お
よび引裂容易性を有しているのと知見に基づいて完成さ
れた。
すなわち、環状オレフィン系重合体からなるシートま
たはフィルムは、酸素および炭酸ガス等の気体の透過性
が従来のフィルムなどに比べて小さいという特徴があ
る。これは、本発明に係るシートまたはフィルムがガス
バリア性に優れていることを示すものであり、このよう
なシートまたはフィルムを包装材などとして使用するこ
とにより、内容物を長期間保存することができる。
また、本発明に係るシートまたはフィルムは耐伸長性
に優れていることも大きな特徴である。すなわち、本発
明に係るシートまたはフィルムは高い伸び弾性率を示す
が、破断伸び率が低いため、引張した場合に、従来のフ
ィルムのように、フィルムが伸びて変形することが少な
く、包装用途に特に適している。
なお、本発明に係るシートまたはフィルムは、環状オ
レフィン系重合体の2軸延伸形成体であっても、未延伸
(プレスシート)形成体であってもよく、両者共に優れ
たガスバリア性および耐伸長性を有する。
さらに、本発明に係る環状オレフィン系重合体からな
るシートまたはフィルムは、優れた引裂容易性を有して
おり、これは、本発明のシートまたはフィルムを包装材
料として使用した場合に開封が容易であることを示す。
発明の具体的説明 以下本発明に係る環状オレフィン系重合体からなるシ
ートまたはフィルムについて具体的に説明する。
[環状オレフィン] 本発明に係るシートあるいはフィルムを構成する環状
オレフィン系樹脂は、次式[I]で表される環状オレフ
ィンから誘導される開環重合体、開環共重合体、該重合
体あるいは共重合体の水素添加物、および、次式[I]
で表される環状オレフィンとエチレンとの付加重合体よ
りなる群から選ばれる少なくとも一種類の樹脂である。
ただし、上記式[I]において、nは0もしくは正の
整数であり、R1〜R12は、それぞれ独立に水素原子、ハ
ロゲン原子または炭化水素基を表わす。さらに、R9〜R
12は、互いに結合して単環または多環の基を形成してい
てもよく、この環が架橋構造を有していてもよい。さら
にこの単環または多環の基が二重結合を有していてもよ
い。また、これらの環が組み合わされた基であってもよ
い。
すなわち、上記R9〜R12が共同して、例えば以下に記
載するような多環あるいは単環の基を形成してもよい。
なお、上記式において、1および2を付した炭素原子
は、式[I]において、R9〜R12で表される基が結合し
ている脂環構造の炭素原子を表す。さらに、これらの基
はメチル基等の置換基を有していてもよい。
また、R9とR10とで、あるいはR11とR12とで、アルキ
リデン基を形成していてもよい。さらに、R9〜R12にエ
ステル基などが入ってもかまわない、 このような環状オレフィンの内、好ましい例として
は、たとえば次式[II]で示される環状オレフィンを挙
げることができる。
ただし、上記式[II]において、nは0または1であ
り、mは0または正の整数である。
また、R1〜R18は、それぞれ独立に、水素原子、ハロ
ゲン原子および炭化水素基よりなる群から選ばれる原子
もしくは基を表し、 R15〜R18は、互いに結合して単環または多環の基を形
成していてもよく、かつ該単環または多環の基が二重結
合を有していてもよい。
さらに、R15とR16とで、またはR17とR18とでアルキリ
デン基を形成していてもよい。
また、本発明において、脂環構造を有するオレフィン
重合体を調製する際の原料として使用される環状オレフ
ィンは、次式[II−a]で表される化合物をも包含す
る。
ただし、上記式[II−a]において、pは、0または
1以上の整数であり、qおよびrは、0、1または2で
あり、R1〜R15は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲ
ン原子、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基およびア
ルコキシ基よりなる群から選ばれる原子もしくは基を表
す。そして、R5(またはR6)とR9(またはR7)とは、炭
素原子数1〜3のアルキル基を介して結合していてもよ
く、また何の基も介さずに直接結合していてもよい。
上記式[I]、あるいは好ましくは式[II]、さらに
式[II−a]で表わされる環状オレフィンは、シクロペ
ンタジエン類と対応するオレフィン類、あるいは環状オ
レフィン類とをディールス・アルダー反応により縮合さ
せることにより容易に製造することができる。
本発明において使用される上記式[I]で表わされる
環状オレフィンとしては、具体的には、 ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン誘導体、 テトラシクロ[4,4,0,12.5,17.10]−3−ドデセン誘
導体、 へキサシクロ[6,6,1,13.6,110.13,02.7,09.14]−4
−ヘプタデンセン誘導体、 オクタシクロ[8,8,0,12.9,14.7,111.18,113.16,
03.8,012.17]−5−ドコセン誘導体、 ペンタシクロ[6,6,1,13.6,02.7,09.14]−4−ヘキ
サデセン誘導体、 ヘプタシクロ−5−イコセン誘導体、 ヘプタシクロ−5−ヘンエイコセン誘導体、 トリシクロ[4,3,0,12.5]−3−デセン誘導体、 トリシクロ[4,3,0,12.5]−3−ウンデセン誘導体、 ペンタシクロ[6,5,1,13.6,02.7,09.13]−4−ペン
タデセン誘導体、 ペンタシクロペンタデカジエン誘導体、 ペンタシクロ[4,7,0,12.5,08.13,19.12]−3−ペン
タデセン誘導体、 ペンタシクロ[7,8,0,13.6,02.7,110.17,011.16,1
12.15]−4−エイコセン誘導体、 および ノナシクロ[9,10,1,1,4.7,03.8,02.10,012.21,1
13.20,014.19,115.18]−5−ペンタコセン誘導体など
を挙げることができる。
以下にこのような化合物の具体的な例を示す。
などのようなビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン誘導
体; などのテトラシクロ[4,4,0,12.5,17.10]−3−ドデセ
ン誘導体; などのヘキサシクロ[6,6,1,13.6,110.13,02.7,09.14
−4−ヘプタデセン誘導体; などのオクタシクロ[8,8,0,12.9,14.7,111.18,113.16,
03.8,012.17]−5−ドコセン誘導体; などのペンタシクロ[6,6,1,1,13.6,02.7,09.14]−4
−ヘキサデセン誘導体; などのヘプタシクロ−5−イコセン誘導体あるいはヘプ
タシクロ−5−ヘンエイコセン誘導体; などのトリシクロ[4,3,0,12.5]−3−デセン誘導体; などのトリシクロ[4,4,0,12.5]−3−ウンデセン誘導
体; などのペンタシクロ[6,5,1,13.6,02.7,09.13]−4−
ペンタデセン誘導体; などのジエン化合物; などのペンタシクロ[4,7,0,12.5,08.13,19.12]−3−
ペンタデセン誘導体; などのペンタシクロ[7,8,0,13.6,02.7,110.17,011.16.
112.15]−4−エイコセン誘導体; などのノナシクロ[9,10,1,14.7,03.8,02.10,012.21,1
13.20,014.19,115.18]−5−ペンタコセン誘導体を挙
げることができる。
そしてさらに環状オレフィンの例としては、 を挙げることができる。
上記式[I]で表される多環式環状オレフィンの例と
しては、上記化合物の他、さらに1,4,5,8−ジメタノ−
1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−メ
チル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタ
ヒドロナフタレン、2−エチル−1,4,5,8−ジメタノ−
1,2,3,4,4a,5,8,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−
プロピル−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オ
クタヒドロナフタレン、2−ヘキシル−1,4,5,8−ジメ
タノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、
2,3−ジメチル1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a
−オクタヒドロナフタレン、2−メチル−3−エチル−
1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ
ナフタレン、2−クロロ−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,
4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−ブロム−
1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロ
ナフタレン、2−フルオロ−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,
3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、2,3−ジクロ
ロ−1,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒ
ドロナフタレン、2−シクロヘキシル−1,4,5,8−ジメ
タノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン、
2−n−ブチル−1,0,4,5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,
8,8a−オクタヒドロナフタレン、2−イソブチル−1,4,
5,8−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフ
タレン等のオクタヒドロナフタレン類を挙げることがで
きる。
これらの環状オレフィンは、単独であるいは組み合わ
せて用いることができる。
[環状オレフィン系樹脂] 本発明において、シートまたはフィルムを構成する環
状オレフィン系樹脂は、 (1−a)上記のような環状オレフィンから誘導され
る開環重合体または開環共重合体、 (1−b)これらの重合体あるいは共重合体の水素添
加物、 および、 (2) 上記のような環状オレフィンとエチレンとの付
加重合体 よりなる群から選ばれる少なくとも一種類の樹脂であ
る。
まず、(1−a)上記のような環状オレフィンから誘
導される開環重合体または開環共重合体、 および (1−b)これら重合体あるいは共重合体の水素添加物
について説明する。
環状オレフィン開環重合体は、前述の環状オレフィン
を式[I]、式[II]あるいは式[II−a]で表される
環状オレフィンをそれ自体公知の方法で開環重合させる
ことにより調製することができる。本発明においては、
上記のような環状オレフィンを単独で用いて調製された
環状オレフィン開環重合体を使用することもできるし、
複数の環状オレフィンを開環重合させた環状オレフィン
開環共重合体を使用することもできる。このような開環
重合体あるいは開環共重合体の一例を示せば、1,4,5,8
−ジメタノ−1,2,3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタ
レン類同士の(共)重合体、1,4,5,8−ジメタノ−1,2,
3,4,4a,5,8,8a−オクタヒドロナフタレン類とノルボル
ネン(ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン)との開環
共重合体を挙げることができる。
上記のようにして調製された環状オレフィン開環重合
体中には二重結合が残存しており、この二重結合は、公
知の方法で容易に水素添加することができる。本発明に
おいては、環状オレフィン系樹脂として、上記のように
して調製される環状オレフィン開環(共)重合体の水素
添加物を使用することもできる。このような水素添加す
ることにより、熱安定性および耐候性がさらに向上す
る。
本発明において環状オレフィン系樹脂として使用され
る開環(共)重合体、およびこれらの水素添加物につい
て、式[II]で表される環状オレフィンを例にして説明
すると、式[II]で表される環状オレフィンは、以下に
記載するように反応して開環(共)重合体、およびこれ
らの水素添加物を構成しているものと考えられる。
なお、上記式において、R1〜R18およびmおよびn
は、式[II]におけるのと同じ意味である。
開環重合させる場合、開環(共)重合体あるいは水添
物の特性を損なわない範囲内で、式[I]、式[II]、
あるいは式[II−a]で表される環状オレフィン以外の
環状オレフィンを開環共重合させることができる。この
ような他の環状オレフィンの例としては、シクロブテ
ン、シクロペンテン、シクロヘキセン、3,4−ジメチル
シクロペンテン、3−メチルシクロヘキセン、2−(2
−メチルブチル)−1−シクロヘキセン、2,3,3a,7a−
テトラヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデンおよび3a,5,
6,7a−テトラヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデンなど
を挙げることができる。
次に、(2)環状オレフィンとエチレンとの付加重合
体について説明する。なお、本発明において、特に限定
なく「環状オレフィン付加重合体」と記載した場合には
この付加重合体を指すものとする。
本発明で環状オレフィン系樹脂として使用される環状
オレフィン付加重合体は、上記の式[I]、式[II]ま
たは[II−a]で表される環状オレフィンと、エチレン
との付加重合体である。
この環状オレフィン付加重合体において、エチレン
は、40〜85モル%、好ましくは50〜75モル%の範囲で用
いられる。また、環状オレフィンは、15〜60モル%、好
ましくは25〜50モル%の範囲内の料で用いられる。すな
わち、環状オレフィン付加重合体中において、エチレン
から誘導される繰り返し単位/環状オレフィンから誘導
される繰り返し単位は、通常40/60〜85/15、好ましくは
50/50〜75/25の範囲内のモル比で結合している。
環状オレフィン付加重合体は、エチレンと環状オレフ
ィンとを、例えば、炭化水素媒体中、炭化水素可溶性バ
ナジウム化合物およびハロゲン含有有機アルミニウム化
合物とから形成される触媒の存在下で重合させることに
より製造することができる。
このような重合方法はすでに公知であり、特開昭60−
168708号公報などに提案されている。
このような環状オレフィン付加重合体中において、例
えば上記式[II]で表される環状オレフィンの少なくと
も一部は、次式[III]で表される構造を有してエチレ
ンから誘導される繰り返し単位とランダムに結合してい
るものと考えられる。
ただし、上記式[III]において、R1〜R18およびmお
よびnは、式[II]におけるのと同じ意味である。
本発明において上記環状オレフィン付加重合体とし
て、重合体の性質を損なわない範囲で環状オレフィン成
分とエチレン成分の他に、α−オレフィンおよび上記式
[I]乃至[II−a]で表される環状オレフィン以外の
オレフィン(他のオレフィン)を加えて付加重合させる
ことにより得られる重合体を使用することもできる。
ここで他のオレフィンとしては、エチレン以外のα−
オレフィンを使用することができる。ここで使用される
α−オレフィンは、直鎖状であっても分岐鎖状であって
もよく、このようなα−オレフィンの例としては、プロ
ピレン、1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−
ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、
1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセ
ン、1−エイコセンのような炭素原子数3〜20のα−オ
レフィンを挙げることができる。これらの中でも、炭素
原子数3〜15、特に3〜10のα−オレフィンを使用する
ことが好ましい。
また、ここで使用される「他のオレフィン」は、エチ
レン並びに式[I]、[II]および[II−a]で表され
る環オレフィンを除く、不飽和多環式炭化水素化合物を
含む広い概念で示される。従って、本発明において「他
のオレフィン」としては、上記の鎖状のα−オレフィン
の他に、式[I]、[II]および[II−a]で表される
環状オレフィン以外の環状オレフィンを使用することも
できる。
より具体的には、他の環状オレフィンの例としては、
シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、3,4
−ジメチルシクロペンテン、3−メチルシクロヘキセ
ン、2−(2−メチルブチル)−1−シクロヘキセン、
スチレン、α−メチルスチレン、2,3,3a,7a−テトラヒ
ドロ−4,7−メタノ−1H−インデンおよび3a,5,6,7a−テ
トラヒドロ−4,7−メタノ−1H−インデンなどを挙げる
ことができる。
なお、他のオレフィンが、分子内に二個以上の二重結
合を有している場合、耐候性を向上させる目的で付加重
合に使用されずに分子内に残存している二重結合を水素
添加することもできる。
上記のようにして付加重合を行い、必要により水素添
加を行うことにより、本発明で使用される環状オレフィ
ン付加重合体の沃素価は通常5以下、その多くは1以下
である。
環状オレフィン付加重合体中において、原料として使
用された環状オレフィンが例えば上記式[III]で示す
構造を有することは、環状オレフィン付加重合体につい
13C−NMRを測定することにより確認することができ
る。このような環状オレフィン付加重合体は化学的に安
定な構造であり、優れた耐熱老化性を示す。
以上詳述した環状オレフィン開環(共)重合体(1−
a)およびこれらの水素添加物(1−b)並びに環状オ
レフィン付加重合体(2)は、135℃のデカリン中で測
定した極限粘度[η]が、通常は0.01〜20dl/g、好まし
くは0.01〜10dl/g、特に好ましくは0.05〜8dl/g、さら
に好ましくは0.05〜5dl/g、最も好ましくは0.08〜5dl/g
の範囲内にある。
そして、これらの環状オレフィン系樹脂は、一般に非
結晶性または低結晶性であり、好ましくは非結晶性であ
り、したがって透明性が良好である。具体的には、これ
らの環状オレフィン系樹脂についてX線による結晶化度
を測定すると、結晶化度が0〜10%、好ましくは0〜7
%、特に好ましくは0〜5%、そして、多くは0%であ
る。また、これらの環状オレフィン系樹脂について、示
差走査型熱量計(DSC)を用いて融点の測定を行って
も、融点が観察されないものが多い。
このような環状オレフィン系樹脂の別の性質として、
ガラス転移温度(Tg)及び軟化温度(TMA)が高いこと
が挙げられる。ガラス転移温度(Tg)は、通常50〜230
℃の範囲内、多くの場合70〜210℃の範囲内に測定され
る。このような環状オレフィンを用いることにより、得
られる組成物の軟化温度は、通常は、70℃以上、好まし
くは70〜250℃、特に好ましくは90〜250℃、さらに好ま
しくは90〜230℃、そして、多くの場合100〜200℃の範
囲内に測定される。
また、環状オレフィン系樹脂の熱分解温度は、350〜4
20℃、多くが370〜400℃の範囲内にある。
機械的性質としては、曲げ断性率が、通常1×104
5×104kg/cm2の範囲内にあり、曲げ強度も通常300〜15
00kg/cm2の範囲内にある。
密度は0.86〜1.10g/cm2、その多くが0.88〜1.08g/cm3
の範囲にある。また屈折率(ASTM D542)は1.47〜1.5
8、多くが1.48〜1.56の範囲内である。さらにこの環状
オレフィン系樹脂は、前述のように実質的に非結晶性で
あるので霞度(ヘイズ:ASTM D1003)が通常20%以下、
多くが10%以下である。
電気的性質として、ASTM D150で測定した誘電率(1K
Hz)は1.5〜3.0、多くは1.9〜2.6、誘電正接は9×10-4
〜8×10-5、多くは3×10-4〜9×10-5の範囲内にあ
る。
このような環状オレフィン系重合体から形成される本
発明のシートあるいはフィルムは、耐薬品性に優れ、例
えは硫酸、アンモニア水、アセトン、酢酸エチル等に24
時間程度浸漬した場合でも、変色、クラック、変形ある
いは溶解などが発生しにくい。
[その他の配合樹脂] さらに、本発明のシートあるいはフィルムを構成する
樹脂成分として、前述した環状オレフィン系樹脂に種々
の重合体をブレンドした所謂ポリマーアロイを用いるこ
とができる。これらの重合体としては以下の〜のも
のを例示することができる。
1個または2個の不飽和結合を有する炭化水素から誘
導される重合体、 具体的な例としては、ポリエチンレン、ポリプロピレ
ン、ポリメチルブテン−1、ポリ4−メチルペンテン−
1、ポリブテン−1およびポリスチレンのようなポリオ
レフィン(これらのポリオレフィンは架橋構造を有して
もよい)、 ハロゲン含有ビニル重合体 具体的には、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、
ポリフッ化ビニル、ポリクロロプレン、塩化ゴムなど、 α,β−不飽和酸とのその誘導体から誘導される重合
体、 具体的には、ポリアクリレート、ポリメタクリレー
ト、ポリアクリルアミド、ポリアクリロニトリル、また
は前記の重合体を構成するモノマーとの共重合体、たと
えばアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合
体、アクリロニトリル・スチレン共重合体、アクリロニ
トリル・スチレン・アクリル酸エステル共重合体など、 不飽和アルコールおよびアミンまたはそのアシル誘導
体またはアセタールから誘導された重合体、 具体的には、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリステアリン酸ビニル、ポリ安息香酸ビニル、ポ
リマレイン酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリアリ
ルフタレート、ポリアリルメラミン、または前記重合体
を構成するモノマーとの重合体たとえばエチレン、酢酸
ビニルとの共重合体など、 エポキシドから誘導された重合体、 具体的には、ポリエチレンオキシドまたはビスグリシ
ジルエーテルから誘導された重合体など、 ポリアセタール、 具体的には、ポリオキシメチレン、ポリオキシエチレ
ン、コモノマーとしてエチレンオキシドを含むようなポ
リオキシメチレンなど、 ポリフェニレンオキシド、 ポリカーボネート、 ポリスルフォン、 ポリウレタンおよび尿素樹脂、 ジアミンおよびジカルボン酸および/またはアミノカ
ルボン酸または相応するラクタムから誘導されたポリア
ミドおよびコポリアミド、 具体的には、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン11、
ナイロン12など、 ジカルボン酸およびジアルコールおよび/またはオキ
シカルボン酸または相応するラクトンから誘導されたポ
リエステル、 具体的には、ポリエステルテレフタレート、ポリブチ
レンテレブタレート、ポリ−1,4−ジメチロール・シク
ロヘキサンテレフタレートなど、 アルデヒドとフェノール、尿素またはメラミンから誘
導された架橋構造を有した重合体、 具体的には、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、尿
素・ホルムアルデヒド樹脂、メラミン・ホルムアルデヒ
ド樹脂など、 アルキド樹脂 具体的には、グリセリン・フタル酸樹脂など、 飽和および不飽和ジカルボン酸と多価アルコールとの
コポリエステルから誘導され、架橋剤としてビニル化合
物を使用して得られる不飽和ポリエステル樹脂ならびに
ハロゲン含有改質樹脂、 天然重合体、 具体的には、セルロース、ゴム、蛋白質、あるいはそ
れらの誘導体、たとえば酢酸セルロース、プロピオン酸
セルロース、セルロースエーテルなど、 軟質重合体 特に、以下に述べる(i)〜(v)の群から選ばれる
ゴム状成分を挙げることができる。
なお、環状オレフィン系重合体とこれらゴム状成分と
のポリマーアロイにおいては、有機過酸化物の存在化に
架橋反応を行ってもよく、このような架橋性ポリマーア
ロイを用いてもよい。このような軟質重合体を配合する
ことにより、シートあるいはフィルムの柔軟性を向上さ
せることができる。
以下本発明で好ましく使用される軟質重合体について
説明する。
環状オレフィン成分単位を含む軟質重合体(i) 環状オレフィン成分単位を含む軟質重合体は、前記環
状オレフィン系重合体の説明の際に示した環状オレフィ
ン(式[I]、[II]あるいは[III]で表される環状
オレフィン)と、エチレンと、α−オレフィンとを共重
合させることにより調製することができる。α−オレフ
ィンとしては、炭素原子数3〜20のα−オレフィンが好
ましく使用される。本発明で使用されるα−オレフィン
の好ましい例としては、プロピレン、1−ブテン、4−
メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1
−デセン、1−ドデセン、1−テトラデンセン、1−ヘ
キサデセン、1−オクデセンおよび1−エイコセンを挙
げることができる。また、上記のα−オレフィンの他
に、あるいはα−オレフィンと共に、ノルボルネン、エ
チリデンノルボルネンおよびジシクロペンタジエン等の
ような環状オレフィンあるいは環状ジエンも好ましく使
用される。
環状オレフィン成分を含む軟質重合体(i)におい
て、エチレンから誘導される繰り返し単位は40〜98モル
%、好ましくは50〜90モル%の範囲内の量で含有されて
いる。α−オレフィンから誘導される繰り返し単位は、
2〜50モル%の範囲内の量で含有されており、さらに、
環状オレフィンから誘導される繰り返し単位は、2〜20
モル%、好ましくは2〜15モル%の範囲内の量で含有さ
れている。
軟質重合体(i)は、前記環状オレフィン系重合体と
相違して、ガラス転移温度(Tg)が、通常は0℃以下、
好ましくは−10℃以下のものであり、また135℃のデカ
リン中で測定した極限粘度[η]が、通常は0.01〜10dl
/g、好ましくは0.08〜7dl/gである。軟質重合体(i)
のX線回折法により測定した結晶化度は、通常は0〜10
%、好ましくは0〜7%、特に好ましくは0〜5%の範
囲内にある。
このような軟質重合体(i)は、特開昭60−168708
号、同61−120816、同61−115912号、同61−115916号、
同61−271308号、同61−272216号、同62−252406号等の
公報に記載された本出願人の提案に従い、適宜に条件を
選択して製造することができる。
α−オレフィン系共重合体(ii) 軟質重合体として使用されるα−オレフィン系共重合
体(ii)は、少なくとも2種のα−オレフィンからなる
非晶性ないし低結晶性の共重合体である。低結晶性の共
重合体の例としては、エチレン・α−オレフィン共重合
体およびプロピンレン・α−オレフィン共重合体を挙げ
ることができる。
エチレン・α−オレフィン共重合体を構成するα−オ
レフィンとしては、通常は、炭素原子数が3〜20のα−
オレフィンが用いられ、具体的には、例えばプロピレ
ン、1−ブテン、4−メチル−1−ブテン、1−ヘキセ
ン、1−オクテン、1−デセンおよびこれらの混合物を
挙げることができる。このうち、特に炭素原子数3〜10
のα−オレフィンが好ましい。
エチレン・α−オレフィン共重合体中におけるエチレ
ンから誘導される繰り返し単位とα−オレフィンから誘
導される繰り返し単位とのモル比(エチレン/α−オレ
フィン)は、α−オレフィンの種類によっても異なる
が、40/60〜95/5の範囲内に調整することが好ましい。
さらに、上記モル比は、用いられるα−オレフィンがプ
ロピレンである場合には、40/60〜90/10であることが好
ましく、α−オレフィンが炭素原子数4以上のα−オレ
フィンである場合には、50/50〜95/5であることが好ま
しい。
プロピンレン・α−オレフィン共重合体を構成するα
−オレフィンとしては、炭素原子数4〜20のα−オレフ
ィンを用いるのが一般的であり、具体的には、例えば、
1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、1−オクテン、1−デセンおよびこれらの混合物を
挙げることができる。このうち、特に炭素数4〜10のα
−オレフィンが好ましい。
上記のようなプロピレン・α−オレフィン共重合体中
においては、プロピレンから誘導される繰り返し単位と
α−オレフィンから誘導される繰り返し単位とのモル比
(プロピレン/α−オレフィン)は、α−オレフィンの
種類によっても異なるが、50/50〜95/5の範囲内にある
ことが好ましい。
α−オレフィン・ジエン系共重合体(iii) 軟質重合体として使用されるα−オレフィン・ジエン
系共重合体(iii)としては、エチレン・α−オレフィ
ン・ジエン共重合体ゴム、プロピレン・α−オレフィン
・ジエン共重合体ゴムが用いられる。
このような共重合体ゴムを構成するα−オレフィンと
しては、通常、炭素原子数3〜20(プロピレン・α−オ
レフィンの場合は4〜20)のα−オレフィンが使用され
る。たとえばプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、
4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテ
ン、1−デセンおよびこれらの混合物などである。この
うち、特に炭素原子数3〜10のα−オレフィンが好まし
い。
また、これらの共重合体ゴムを構成するジエン成分と
しては、例えば、は、1,4−ヘキサジエン、1,6−オクタ
ジエン、2−メチル−1,5−ヘキサジエン、6−メチル
−1,5−ヘプタジエン、7−エチル−1,6−オクタジエン
のような鎖状非共役ジエン; シクロヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、メチル
テトラヒドロインデン、5−ビニルノルボルネン、5−
エチリデン−2−ノルボルネン、5−メチレン−2−ノ
ルボルネン、5−イソプロピリデン−2−ノルボルネ
ン、6−クロロメチル−5−イソプロペニル−2−ノル
ボルネンのような環状非共役ジエン; 2,3−ジイソプロピリデン−5−ノルボルネン、2−
エチリデン−3−イソプロピリデン−5−ノルボルネ
ン、2−プロペニル−2,2−ノルボルナジエンなどが挙
げられる。
上記エチレン・α−オレフィン・ジエン共重合体ゴム
中におけるエチレンから誘導される繰り返し単位とα−
オレフィンから誘導される繰り返し単位とのモル比(エ
チレン/α−オレフィン)は、α−オレフィンの種類に
よっても相違するが、40/60〜90/10の範囲内にあること
が好ましい。
また、これら共重合体ゴム中におけるジエンから誘導
される繰り返し単位の含有量は、通常は1〜20モル%、
好ましくは2〜15モル%の範囲内にある。
芳香族ビニル系炭化水素・共役ジエン系軟質共重合体
(iv) 軟質重合体として使用される芳香族ビニル系炭化水素
・共役ジエン系軟質共重合体としては、芳香族ビニル系
炭化水素、共役ジエン系のランダム共重合体、ブロック
共重合体またはこれらの水素化物が用いられる。
具体的な例としては、スチレン・ブタジエンブロック
共重合体ゴム、スチレン・ブタジエン・スチレンブロッ
ク共重合体ゴム、スチレン・イソプロンブロック共重合
体ゴム、スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重
合体ゴム、水素添加スチレン・ブタジエン・スチレンブ
ロック共重合体、水素添加スチレン・イソプレン・スチ
レンブロック共重合体ゴム、スチレン・ブタジエンラン
ダム共重合体ゴムなどが挙げられる。
これらの共重合体ゴム中における芳香族ビニル炭化水
素から誘導される繰り返し単位と共役ジエンから誘導さ
れる繰り返し単位とのモル比(芳香族ビニル炭化水素/
共役ジエン)は、通常は、10/90〜70/30の範囲内にあ
る。
水素添加した共重合体ゴムとは、上記の共重合体ゴム
中に残存する二重結合の一部または全部を水素化した共
重合体ゴムである。
イソブチルエチレンまたはイソブチレン・共役ジエン
からなる軟質重合体または共重合体(v) 軟質重合体として使用されるイソブチレン系軟質重合
体または共重合体(v)としては、具体的には、ポリイ
ソブチレンゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエン
ゴム、イソブチレン、イソプレン共重合体ゴムなどが用
いられる。
なお、軟質重合体である(ii)〜(v)の共重合体の
特性は、環状オレフィン共重合体(i)の特性とほぼ同
様であり、135℃のデカリン中で測定した極限粘度
[η]が、通常は0.01〜10dl/g、好ましくは0.08〜7dl/
gの範囲であり、ガラス転移温度(Tg)が通常は0℃以
下、好ましくは−10℃以下、特に好ましくは−20℃以下
である。また、X線回折法により測定した結晶化度は通
常は0〜10%、好ましくは0〜7%、特に好ましくは0
〜5%の範囲内にある。
このような軟質重合体は、そのまま使用することもで
きるし、架橋構造を形成させた後、環状オレフィン系樹
脂に配合することもできる。また、前述の環状オレフィ
ン系樹脂に配合した後、架橋構造を形成させることもで
きる。
このようなゴム状成分を含むポリマーアロイおよび有
機過酸化物で処理した架橋性ポリマーアロイでは、環状
オレフィン系樹脂100重合部に対して、各種(i)〜
(v)の重合体を合計重量で5〜150重量部、好ましく
は5成位100重量部、特に好ましくは10〜80重量部にな
るように配合する。このような配合比を満たすことによ
り、衝撃強度、剛性、熱変形温度および硬度にバランス
の取れたポリマーアロイが得られる。そして、これらポ
リマーアロイの溶融流れ指数(MFR;ASTM D1238条件)
は0.1〜100になるように画成分を配合することが好まし
い。
なお、本発明において、架橋構造を有するポリマーア
ロイを調製するに際しては、通常は有機過酸化物を使用
する。ここで架橋を形成させるために使用される有機過
酸化物としては、 メチルエチルケトンパーオキシド、シクロヘキサノン
パーオキシド等のケトンパーオキシド類; 1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクローキサ
ン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)オクタン等の
パーオキシケタール類; t−ブチルヒドロパーオキシド、クメンヒドロパーオ
キシド、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロキシパ
ーオキシド、1,1,3,3−テトラメチルブチルヒドロパー
オキシド等のヒドロパーオキシド類; ジ−t−ブチルパーオキシド、2,5−ジメチル−2,5−
ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3等の
ジアルキルパーオキシド; ラウロイルパーオキシド、ベンゾイルパーオキシド等
のジアシルパーオキシド類; t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパーオ
キシベンゾエート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイ
ルパーオキシ)ヘキサン等のパーオキシエステル類等を
挙げることができる。
上記有機過酸化物成分の配合量は、環状オレフィン系
重合体と(軟質)重合体との合計量100重量部に対し
は、通常は0.01〜1重量部、好ましくは0.05〜0.5重量
部である。
そして、有機過酸化物で処理する際に、ラジカル重合
性の官能基を分子内に2個以上有する化合物を使用しな
がら架橋反応を行うことにより架橋効率が向上し、耐衝
撃性に優れたポリマーアロイが得られる。
ここで使用されるラジカル重合性の官能基を分子内に
2個以上有する化合物の例としては、ジビニルベンゼ
ン、アクリル酸ビニルおよメタアクリル酸ビニル等を挙
げることができる。これらの化合物は、環状オレフィン
系樹脂と軟質重合体との合計量100重量部に対して、通
常は1重量部以下、好ましくは0.1〜0.5重量部の量で使
用される。
[その他の添加物] 本発明に係るシートまたはフィルムの環状オレフィン
開環重合体およびこれの水素添加物、環状オレフィン付
加重合体または、およびこれらの環状オレフィン系樹脂
に種々の重合体をブレンドしたポリマーアロイには、本
発明の目的を損なわない範囲で耐熱安定性、耐候安定
性、帯電防止剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、
防曇剤、滑剤、染料、顔料、天然油、合成油、ワック
ス、有機あるいは無機の充填剤などを配合することがで
きる。
たとえば、任意成分として配合される安定剤として
は、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロイシフェニル)プロピオネート]メタ
ン、β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオン酸アルキルエステル、2,2′−オキザ
ミドビス[エチル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート等のフェノール系
酸化防止剤; ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、1,2−
ヒドロキシステアリン酸カルシウムなどの脂肪酸金属
塩; グリセリンモノステアレート、グリセリンジステアレ
ート、ペンタエリスリトールモノステアレート、ペンタ
エリスリトールジステアレート、ペンタエリスリトール
トリステアレートなどの多価アルコール脂肪酸エステル
などを挙げることができる。これらは単独で配合しても
よいが、組み合わせて配合してもよい。これらの添加剤
を組み合わせて使用する例としては、テトラキス[メチ
レン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート]メタンとステアリン酸亜鉛と
グリセリンモノステアレートとの組合せなどを挙げるこ
とができる。
また、有機充填剤および無機充填剤としては、シリ
カ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウ
ム、軽石粉、軽石バルーン、水酸化アルミニウム、水酸
化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、ドロマイ
ト、硫酸カルシウム、チタン酸カリウム、硫酸バリウ
ム、亜硫酸カルシウム、タルク、クレー、マイカ、アス
ベスト、ガラス繊維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、
ケイ酸カルシウム、モノモリロナイト、ベントナイト、
グラファイト、アルミニウム粉、硫化モリブデン、ボロ
ン繊維、炭化ケイ素繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロ
ピレン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維などを
挙げることができる。
本発明で使用される環状オレフィン系樹脂と他端の成
分との混合方法としては、それ自体公知の方法が適用で
きる。たとえば各成分を同時に混合する方法である。
〔シートまたはフィルムの形成〕
上記のようにして調製された環状オレフィン系樹脂の
Tダイ法、インフレーション法などのそれ自体公知の方
法を利用してシート状またはフィルム状に成形すること
により、本発明のシートあるいはフィルムを得ることが
できる。本発明の係るシートまたはフィルムの厚さは、
その用途を考慮して適宜設定することができる。さら
に、本発明のシートあるいはフィルムは、未延伸の状態
であってもよく、このような未延伸シートあるいはフィ
ルムは、例えばプレス成形方法を採用することにより調
製することができる。
また、本発明のシートあるいはフィルムは、一軸ある
いは二軸延伸されていてもよい。
たとえば、一軸、あるいは二軸延伸をする場合には、
シートあるいはフィルムをガラス転移温度(Tg)以上の
温度に加熱して延伸する方法が採用される。本発明にお
いて、延伸倍率は、例えば要求される強度等の特性を考
慮して適宜設定することができる。また、延伸方法とし
ては、ロール延伸法、テンター延伸法、インフレーショ
ン法等、一般的に利用されている延伸方法を採用するこ
とができる。
本発明のシートまたはフィルムを製造する方法につい
てさらに具体的な例を示して説明すると、前述のように
して調製された環状オレフィン系樹脂をTダイ成形法ま
たはインフレーション成形法などを利用して、肉厚0.05
〜5mmのシートまたはフィルムを作製する。このように
して調製したシートあるいはフィルムは、そのまま使用
することができるが、さらに延伸フィルムあるいはシー
トを調製する場合には、上記のようにして調製したシー
トまたはフィルムを、このシートあるいはフィルムを形
成する樹脂(あるいは樹脂組成物)ガラス転移温度(T
g)よりも0〜60℃、好ましくは10〜40℃の高い温度に
加熱する。次いで、この加熱されたシートあるいはフィ
ルムを縦方向および横方向に逐次、あるいは両方向に同
時に2〜50倍、好ましくは3〜30倍に延伸することによ
り、二軸延伸フィルムあるいはシートを得ることができ
る。
このようにして得られた本発明に係る環状オレフィン
系重合体からなるシートまたはフィルムは、特にガスバ
リア性、耐伸長性および引裂容易性に優れている。さら
に、本発明のシートあるいはフィルムは、良好な透明性
を有しているとともに、良好な表面性をも有している。
また、本発明のフィルムあるいはシートは、ヒートシー
ル性も良好である。
このように本発明のシートあるいはフィルムは、優れ
た特性を有しており、包装材料、特に食品の包装材料に
適している。
発明の効果 以上説明したように本発明に係るシートまたはフィル
ムは、環状オレフィン系樹脂で形成されるので、ガスバ
リア性、耐伸長性に優れ、容器および包装材、または遮
蔽材などの素材とした場合には、内容物などの充分な保
存ができる。
また、環状オレフィン系樹脂から形成された本発明シ
ートのまたはフィルムは、容易に引裂くことができ、こ
のような特性を有するため、本発明のシートあるいはフ
ィルムを、たとえば、包装材料に使用した時の開封やテ
ープに使用した時の手切れなどが容易になる。
実施例 以下に実施例によって本発明を具体的に説明する。本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、本発明における各種物性の測定方法および評価
方法を次に示す。
(1)溶融流れ指数(MFRT) ASTM−D1238に準じて、所定の温度(T℃)、荷重2.1
6kgで測定した。
(2)軟化温度(TMA) デュポン社製Thermo Mechanical Analyzerを用いて、
厚さ1mmのシートの熱変形挙動により測定した。シート
上に石英製針を乗せ、荷重49gをかけ、5℃/分の速度
を昇温し、針が0.635mm浸入した温度をTMAとした。
(3)ガラス転移温度(Tg) SEIKO電子工業(株)製DSC−20を用いて昇温速度10℃
/分で測定した。
(4)ヘイズ ASTM−D1003に準じて測定した。
(5)グロス ASTM−D523に準じて測定した。入射角は60℃で行っ
た。
(6)引張り試験 実施例で得られた発泡成形品から、ASTM TYPEIVダン
ベル型の試験片を打ち抜き、試験温度23℃でASTM−D638
の方法で測定した。
(7)フィルムインパクト 成形品より100×100mmの試験片を切り取り、東洋精機
製フィルムインパクトテスターを用いて測定した、衝撃
頭 直径1インチ (8)引裂強度 JIS Z1702に準じ、エルメンドルフ引裂法により測定
した。測定温度は23℃である。
(9)ヒートシール性 成形品より約120×120mmの大きさに切り取った試験片
を2枚重ね、所定の温度に設定したヒートシーラーを用
いて、シール圧力2kg/cm2、シール時間1秒でヒートシ
ールする。ヒートシールした試験片を巾15mmの短冊状に
切断し、23℃の測定温度において180度の角度で引張り
剥離強度を測定した。試験速度は300mm/分である。
(10)ガス透過率 酸素ガス透過率;MODERN CONTROL社製 OX−TRAN100型
酸素ガス透過測定装置を用いて測定した。
炭酸ガス透過率;モコン社製 PERMATRANC−IV型炭酸
ガス透過試験器を用いて測定した。
実施例1 環状オレフィン系共重合体として、エチレンとDMONと
のランダム共重合体(13C−NMRで測定したエチレン含量
62モル%で、MFR260℃35g/10分、135℃のデカリン中で
測定した極限粘度[η]0.47dl/g、軟化温度(TMA)148
℃、ガラス転移温度Tg 137℃)のぺレット3.4kgと、ゴ
ム状成分としてエチレン・プロピレンランダム共重合体
(エチレン含量80モル%;ガラス転移温度Tg−54℃、極
限粘度[η]2.2dl/g)のペレット0.6kgとを混合した
後、二軸押出機(池貝鉄工(株)製PCM45)によりシリ
ンダ温度220℃で溶融ブレンドし、ペレタイザーにてペ
レット化した。
得られたペレットを実施例1の環状オレフィン系共重
合体の代わりに使用し、実施例1と同様な方法で肉厚50
μmのシートを作製した。得られたシートで試験片を作
成して、その物性の測定を行った。
その結果を表1に示した。
実施例2 実施例1で得られたペレット1kgに対して、日本油脂
(株)製パーヘキシン25B を1g、ジビニルベンゼンを3
gの割合で添加し、充分混合した。この混合物を前記の
二軸押出機(シリンダ温度;230℃)を用いて溶融状態で
反応させ、ペレタイザーにてペレット化した。
得られたペレットを実施例1の環状オレフィン系共重
合体の代わりに使用し、実施例1と同様な方法で肉厚50
μmのシートを作成した。得られたシートで試験片を作
成して、その物性の測定を行った。
その結果を表1に示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 45/00 C08L 45/00 53/02 53/02 65/00 65/00 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 23/00 - 23/36 C08L 45/00 C08L 65/00 C08L 25/10 C08L 53/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)次式[I]で表される環状オレフィ
    ンから誘導させる開環重合体、開環共重合体、該重合体
    あるいは共重合体の水素添加物、および、次式[I]で
    表される環状オレフィンとエチレンとの付加重合体より
    なる群から選ばれる、135℃のデカリン中で測定した極
    限粘度[η]が0.01〜10dl/g、軟化温度が70℃以上であ
    る少なくとも一種類の環状オレフィン系樹脂と、 (B)エチレンと、エチレン以外のα−オレフィンと、
    次式[I]で表される環状オレフィンとの共重合体であ
    り、135℃のデカリン中で測定した極限粘度[η]が0.0
    1〜10dl/g、ガラス転移温度(Tg)が0℃以下である軟
    質環状オレフィン系共重合体(i)、 少なくとも2種のα−オレフィンから形成される、ガラ
    ス転移温度(Tg)が0℃以下の非晶性ないし低結晶性α
    −オレフィン系共重合体(ii)、 少なくとも2種のα−オレフィンと、少なくとも1種の
    非共役ジエンとから形成される、ガラス転移温度(Tg)
    が0℃以下であるα−オレフィン・ジエン系共重合体
    (iii)、 ガラス転移温度(Tg)が0℃以下である芳香族ビニル系
    炭化水素・共役ジエンランダムもしくはブロック共重合
    体またはその水素化物(iv)、 イソブチレンから形成される軟質共重合体または、イソ
    ブチレンと共役ジエンとから形成される軟質重合体
    (v) よりなる群から選ばれる少なくとも1種の架橋構造を形
    成できる軟質重合体またはその架橋物 からなる樹脂組成物から形成されていることを特徴とす
    るシートまたはフィルム。 〔上記式[I]において、nは、0もしくは正の整数で
    あり、R1〜R12はそれぞれ独立に、水素原子、ハロゲン
    原子および炭化水素基よりなる群から選ばれる原子もし
    くは基を表し、 R9〜R12は、互いに結合して単環または多環の基を形成
    していてもよく、かつ該単環または多環の基が二重結合
    を有していてもよく、 また、R9とR10とで、またR11とR12とでアルキリデン基
    を形成していてもよい。〕
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