JP2850449B2 - 異色部を有する樹脂成形品の製造方法 - Google Patents
異色部を有する樹脂成形品の製造方法Info
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Description
ールディングなどとして使用するための樹脂成形品の製
造方法に関するものである。
面図である。図において、1は成形品で、射出成形品か
らなり、樹脂部2の一部に、光輝金属箔、着色樹脂フィ
ルム等からなる異色部材3が露出するように埋設され、
異色部4を形成している。異色部材3の露出部3aの両側
は折曲成形によりフランジ部3b,3cが形成され、樹脂部
2に埋設されて埋設部5となっている。
ような成形品1の製造方法を示す射出成形型の断面図で
ある。成形型10はコア型11とキャビティ型12間にキャビ
ティ13が形成されている。キャビティ型12の型面14には
異色部材3の露出部3aに当接する当接部15が形成されて
いる。コア型11には型閉め時に異色部材3を押圧する押
圧部材(ピン)16が突出している。
に、異色部材3をキャビティ型12の当接部15に載置し、
そのまま型閉して押圧部16で異色部材を裏側から押圧
し、キャビティ13に樹脂を射出して樹脂部2を形成す
る。
部材3は押圧部材16により裏側から押圧して固定されて
いるだけであるので、異色部材3が型面に対して正確な
位置に載置されていない場合はその位置で固定されてし
まうばかりでなく、射出樹脂圧により異色部材3が移動
しないように押圧する必要がある。ところが、このよう
に押圧部材16により押圧力を高くすると、異色部材3が
変形または損傷を受けて、外表面側から目視され、外観
を害するという問題点があった。
を有する軟質部材を使用すると、射出樹脂圧により異色
部材3が移動し、正確に位置決めできないという問題点
があった。
材を変形または損傷させることなく、正確に位置決めし
た状態で、確実に成形型に固定でき、外観の優れた異色
部を有する樹脂成形品を製造できる方法を提案すること
である。
出し、樹脂部の一部に異色部材が露出するように埋設さ
れた樹脂成形品を製造する方法において、異色部材を射
出成形型の一方の型面に当接させた状態で、異色部材の
埋設部となる部分と、反対側の型面から突出する突出部
との間に、異色部材の型面に沿った方向および型面から
離れる方向への移動を阻止するように機械的に係合する
複数組の位置決め係合部を形成し、型閉めと同時に位置
決め係合部を機械的に係合させて、異色部材を型面に固
定し、この状態で樹脂を射出して樹脂部を形成すること
を特徴とする異色部を有する樹脂成形品の製造方法であ
る。
ては、樹脂部の一部に異色部材が露出するように埋設さ
れた射出成形品を製造する際、型開き時に射出成形型の
一方の型面に異色部材を当接させた状態で型閉めし、異
色部材の埋設部となる部分と、反対側の型面から突出す
る突出部との間に形成される複数組の位置決め係合部を
機械的に係合させて、異色部材を型面に固定し、この状
態で樹脂を射出して樹脂部を形成し、樹脂成形品を製造
する。
械的に係合して、異色部材の型面に沿った方向および型
面から離れる方向への移動を阻止した状態で、異色部材
を型面に固定するので、射出樹脂圧により異色部材は移
動せず、また異色部材の露出部に変形、損傷等は発生せ
ず、外観の優れた射出成形品が得られる。
は第1図および第2図の成形品1を製造する実施例の製
造方法を示す射出成形型の断面図、第4図は異色部材の
裏面図、第5図はその斜視図、第6図は樹脂成形品の裏
面側の斜視図であり、第1図、第2図および第10図と同
一符号は同一または相当部分を示す。
は板材の曲げ成形品からなり、成形品1となったときに
異色部4を形成する曲面状の露出部3aの両側が折曲げら
れて、埋設部5となるフランジ部3b,3cが形成されてい
る。このうちフランジ部3bは折返し状に水平方向に曲げ
られ、フランジ部3cは垂直方向に曲げられている。そし
てフランジ部3bには、その面方向に沿ったX方向に入り
込む半円弧状の切欠からなる係合凹部6aが形成され、フ
ランジ部3cにはその面方向に沿ったZ方向に入り込むV
字状の切欠からなる係合凹部6bが形成されている。
代えて、突出部としての係合部材17a,17bがキャビティ1
3に突出するように設けられている。係合部材17aは円柱
状のピンからなり、その先端部には係合凹部6aと係合す
る円錐状の係合凸部18aが形成されている。係合部材17b
は板状のピンからなり、その先端部には係合凹部6bと係
合するクサビ状の係合凸部18bが形成されている。係合
凹部6a,6bと係合凸部18a,18bがそれぞれ組合されて複数
組の位置決め係合部を構成している。その他の構成は第
10図と同様である。
部材3をキャビティ型12の当接部15に載置し、そのまま
型閉めすると、係合部材17aの係合凸部18aは係合凹部6a
と機械的に係合し、係合部材17bの係合凸部18bは係合凹
部6bと機械的に係合する。
定の位置から多少ずれた位置に載置されていたとして
も、係合凸部18aと係合凹部6aとの機械的係合により所
定の位置に引き戻されて固定される。また、係合凸部18
aと係合凹部6aの係合により、異色部材3はX方向に押
されるが、露出部3aが当接部15と係合しているため、X
方向および反X方向の移動は阻止される。そして係合凸
部18bと係合凹部6bの係合によりY方向の移動が阻止さ
れ、異色部材3の型面14に沿った移動は阻止される。さ
らにこれらの係合によりZ方向に押されるため、Z方向
および反Z方向への移動も阻止され、異色部材3の型面
14から離脱する移動も阻止される。
を阻止された状態で型面14に固定される。この状態でキ
ャビティ13に樹脂を射出すると、異色部材3の露出部3a
が露出し、フランジ部3b,3cが埋設された状態で樹脂部
2が形成され、成形品1が完成する。このとき異色部材
3は移動せず、係合部材17a,17bとの係合は露出部3aか
ら離れた位置にあるフランジ部3b,3cで行われるので、
露出部3aに変形、損傷等は発生せず、外観の優れた成形
品1が得られる。
合部材17a,17bの係合凸部18a,18bにより形成される凹部
である。
る。この実施例では係合部材17aは、片側にのみテーパ
状の係合凸部18aが形成され、係合凹部6bと係合するよ
うになっている。
示す裏面の斜視図である。第8図では異色部材3は長尺
に形成され、埋設部5となる一方のフランジ部3bには、
間隔をおいて複数の半円弧状の係合凹部6aが形成され、
その中間位置の他方のフランジ部3cには、同様に間隔を
おいて複数のV字状の係合凹部6bが形成されている。こ
れにより長手方向に沿って複数組の係合が行われ、長尺
材の場合でも正確かつ確実に位置決め固定が行われる。
品からなり、露出部3aにスパッタリング、メッキ、塗料
等の表面処理を施すか、あるいは材料の生地色をそのま
ま露出させて異色部4を形成するようになっている。埋
設部5となる裏面部3dの中央部には、係合部材17aの円
錐状の係合凸部18aに係合するコーン状の係合凹部6aが
形成されて、X方向およびY方向を含む面に沿った移動
を阻止し、裏面部3dの一端部には係合部材17bのクサビ
状の係合凸部18bに係合するV溝状の係合凹部6bが形成
されてY方向への移動または回転を阻止するようになっ
ている。
係合凹部6aとして、円形その他の形状の切抜を形成し
て、第9図と同様にX方向およびY方向を含む面に沿っ
た移動を阻止してもよい。また第9図の係合凹部6a,6b
は異なる形状のものを形成したが、同形状のものを形成
してもよい。
となる部分と、型面からの突出部との間に機械的に係合
する複数組の位置決め係合部を設けたので、異色部の露
出部となる部分を変形または損傷することなく、射出成
形型の正確な位置に確実に位置決め固定して射出成形を
行うことができ、これにより樹脂の射出圧による異色部
材の移動を阻止して、優れた外観の異色部を有する樹脂
成形品を製造することができる。
図、第3図、第7図は実施例の製造方法を示す射出成形
型の断面図、第4図は異色部材の裏面図、第5図、第8
図、第9図は異色部材の裏面側の斜視図、第6図は樹脂
成形品の裏面側の斜視図、第10図は従来の製造方法を示
す射出成形型の断面図である。 各図中、同一符号または同一または相当部分を示し、1
は成形品、2は樹脂部、3は異色部材、3aは露出部、3
b,3cはフランジ部、3dは裏面部、4は異色部、5は埋設
部、6a,6bは係合凹部、10は成形型、14は型面、17a,17b
は係合部材、18a,18bは係合凸部である。
Claims (1)
- 【請求項1】射出成形型に異色部材を載置して樹脂を射
出し、樹脂部の一部に異色部材が露出するように埋設さ
れた樹脂成形品を製造する方法において、異色部材を射
出成形型の一方の型面に当接させた状態で、異色部材の
埋設部となる部分と、反対側の型面から突出する突出部
との間に、異色部材の型面に沿った方向および型面から
離れる方向への移動を阻止するように機械的に係合する
複数組の位置決め係合部を形成し、型閉めと同時に位置
決め係合部を機械的に係合させて、異色部材を型面に固
定し、この状態で樹脂を射出して樹脂部を形成すること
を特徴とする異色部を有する樹脂成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4783090A JP2850449B2 (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | 異色部を有する樹脂成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4783090A JP2850449B2 (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | 異色部を有する樹脂成形品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03248818A JPH03248818A (ja) | 1991-11-06 |
JP2850449B2 true JP2850449B2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=12786276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4783090A Expired - Fee Related JP2850449B2 (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | 異色部を有する樹脂成形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2850449B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111469340A (zh) * | 2019-01-24 | 2020-07-31 | 富泰华工业(深圳)有限公司 | 金属注塑结合件及其制作方法 |
-
1990
- 1990-02-28 JP JP4783090A patent/JP2850449B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03248818A (ja) | 1991-11-06 |
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