JP2849063B2 - 流体噴出ノズル - Google Patents
流体噴出ノズルInfo
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Description
は、液体と気体との混合体等の流体を噴射角を持った状
態で噴出させる噴出孔がノズル先端部に形成されている
流体噴出ノズルに関する。
混合体を噴出させるものにおいては、例えば加圧水と加
圧空気との混合体を圧延加工中の鋼材に向けて霧化噴出
させてその鋼材を冷却したり、菜園や果樹園等において
植物に空気と薬液との混合体を噴霧する場合などに使用
され、気体のみを噴出させるものにおいては、例えば空
気を鋼材表面に向けて噴出させてその鋼材表面の水分や
油分、汚れ等の除去や乾燥、或いは熱処理における空冷
等に使用され、液体のみを噴出させるものにおいては、
例えば加圧水を圧延加工中の鋼材に向けて噴出させてそ
の鋼材表面のスケールを除去するために使用されるもの
である。
ては、その使用形態に応じて設定される横長や円形の噴
射領域に向けて所定の噴射角を持った状態で噴出させる
噴出パターンを保持しながら、その流体をできるだけ分
散させた状態で、つまり、その噴射領域中の任意の位置
における流量密度の差が少ない状態で噴出させることが
要求される。
て加圧水と加圧空気との混合体を厚みが薄いフラットな
噴出パターンで霧化噴出させてその鋼材を冷却する場
合、水粒子の密度が噴射領域の噴霧膜厚方向の中心部で
高く、その周部での水粒子の密度が低くい状態であれ
ば、その鋼材が局部的に急冷され易く、鋼材の品質に悪
影響を与えるおそれがあるので、水粒子をできるだけ分
散させた状態で噴出させることが要求されるのである。
来の流体噴出ノズルにおいては、例えば、図23〜図2
5に示す、水と空気との混合体Eをフラットな扇状の噴
出パターンで霧化噴出させるスリット状の噴出孔01を
備えたノズル本体02が装着されている噴霧用ノズルの
ように、噴出孔01の出口側周縁03に連なる状態で噴
出方向下手側ほど噴出孔径方向外方に拡がる噴霧ガイド
面04をその出口側周縁03に沿って設け、混合体Eを
噴出孔01から霧化噴出させる際に、その混合体Eを噴
霧ガイド面04に沿って流動案内しながら、圧縮状態に
ある気体の膨張作用と、気体の噴出孔01からの噴出に
ともなって噴霧ガイド面04上に発生する負圧領域05
による拡散作用とで、液体粒子を噴霧ガイド面04側、
つまり、噴射孔長手方向に対して交差する噴霧膜厚方向
外方側に拡散させて、そのフラットな扇状の噴出パター
ンを保持しながらその混合体Eをできるだけ分散させた
状態で噴出させるように構成したものがある(例えば、
特開昭62−114673号公報参照)。
来技術によれば、噴出孔01からの流体の噴出にともな
って発生する負圧領域05による拡散作用を利用するも
のの、噴出孔01の出口側周縁03に連なる状態で噴出
方向下手側ほど噴出孔径方向外方に拡がる噴霧ガイド面
04上に発生する負圧領域05による拡散作用を利用す
るものであるため、噴出孔01からの流体Eの噴出にと
もなう外部空気の随伴流06がその噴霧ガイド面04に
沿って噴出孔01側に向けて流入し易く、従って、強い
負圧領域05を発生させにくいので、例えば、加圧水と
加圧空気との混合体を厚みが薄いフラットな噴出パター
ンで霧化噴出させる場合は水粒子をその噴霧膜厚方向へ
充分に分散させることができず、流体Eの負圧領域05
による拡散作用をより積極的に促進して、所望の噴出パ
ターンを保持しながら、その流体Eを一層効果的に分散
させた状態で噴出させることができない欠点がある。
噴出方向下手側に負圧領域05が発生するため、噴出孔
01から噴出させた直後の流体Eが負圧領域05側に充
分引き寄せられないまま通過し易く、この点において
も、流体Eの負圧領域05による拡散作用をより積極的
に促進して、その流体Eを一層効果的に分散させた状態
で噴出させることができない欠点がある。
あって、噴出孔の出口側の形状を工夫することにより、
液体や気体、或いは、液体と気体との混合体等の流体の
負圧領域による拡散をより積極的に促進して、所望の噴
出パターンを保持しながら、その流体を一層効果的に分
散させた状態で噴出させることができるようにすること
を目的とする。
ノズルは、流体を噴射角を持った状態で噴出させる噴出
孔がノズル先端部に形成されている流体噴出ノズルであ
って、前記ノズル先端部に、前記噴出孔の出口側縁部か
ら噴出方向に対して交差する方向に離れた位置において
前記噴出孔よりも噴出方向に突出する壁面を形成するの
で、図3に示すように、流体の噴出孔1からの噴出にと
もなう外部空気の随伴流が壁面5aの内側に流入しにく
く、流体噴出状態において、その壁面5aの内方に強い
負圧領域7を発生させ易い。
間の部分に、前記出口側縁部よりも噴出方向上手側に凹
入する凹入面を備えた溝状穴を形成するので、図3に示
すように、負圧領域7を出口側縁部3よりも噴出方向上
手側に偏らせた状態で発生させ易く、噴出孔1から噴出
させた直後の流体、特に圧縮状態から膨張しようとする
気体を負圧領域7側に充分引き寄せて、その負圧領域7
による拡散を積極的に促進し易い。
の混合体等の流体の負圧領域による拡散をより積極的に
促進して、所望の噴出パターンを保持しながら、その流
体を一層効果的に分散させた状態で噴出させることがで
きる。
体と気体との混合体の場合は、圧縮状態から膨張しよう
とする気体を負圧領域側に引き寄せて、その気体及び混
合体の場合には混合されている液体の粒子が含まれてい
る気体を効果的に分散させた状態で噴出させることがで
き、例えば、図7に示すように、加圧水と加圧空気との
混合体を厚みが薄いフラットな噴出パターンで霧化噴出
させる場合は、その噴霧膜厚方向へ水粒子を効果的に分
散させた状態で噴出させることができる。
体が、液体又は液体と気体との混合体であるので、その
液体を効果的に分散させた状態で霧状に噴出させること
ができる。
出孔の入口が、その入口側に近づくほど流路径が狭まる
流路部分に連通されているので、その流路部分を通過し
た流体が噴出方向に対して交差する方向の速度成分を有
する状態で噴出孔に流入し易く、噴出孔に流入した流体
をその速度成分によって更に効果的に分散させた状態で
噴出させることができる。
面が、前記噴出孔から噴出させた流体の自由表面に接触
する状態で設けられているので、流体の噴出孔からの噴
出にともなう外部空気の随伴流が、その壁面と流体の自
由表面との間の壁面内側に一層流入しにくく、壁面の内
方に一層強い負圧領域を発生させ易い。
面が、前記出口側縁部の全周を囲む状態で設けられてい
るので、噴出孔から噴出される流体の全体を効果的に分
散させた状態で噴出させ易い。
面が、前記出口側縁部を部分的に囲む状態で設けられて
いるので、流体の一部を必要に応じて所望の分散状態で
噴出させ易い。
面が、噴出方向と平行な方向に沿って設けられているの
で、噴出方向下手側ほど外向きに傾斜する壁面を設ける
場合に比べて、外部空気の随伴流が壁面の内側に流入し
にくく、強い負圧領域を発生させ易いとともに、噴出方
向下手側ほど内向きに傾斜する壁面を設ける場合に比べ
て、流体の噴出抵抗が少なく、しかも、その壁面を加工
し易い。
面が、噴出方向下手側ほど内向きに傾斜する傾斜面で形
成されているので、図13に示すように、外部空気の随
伴流が壁面5aの内側に一層流入しにくく、一層強い負
圧領域7を発生させ易い。
面が、噴出方向に沿って湾曲する凹曲面状に形成されて
いるので、図13に示すように、負圧領域7に発生する
渦流7aが凹曲面状の壁面5aに沿って安定して発生し
易く、従って、負圧領域7を安定した位置に発生させ易
いので、流体の分散状態を安定させ易い。
凹入面が、溝長手方向視で凹曲面状に形成されているの
で、図3に示すように、負圧領域7に発生する渦流7a
が凹曲面状の凹入面6aに沿って安定して発生し易く、
従って、負圧領域7を安定した位置に発生させ易いの
で、流体の分散状態を安定させ易い。
凹入面と前記壁面とが、溝長手方向視で一連に連続する
凹曲面状に形成されているので、図13に示すように、
負圧領域7に発生する渦流7aが凹曲面状の凹入面6a
と壁面5aとに沿って安定して発生し易く、従って、負
圧領域7を安定した位置に発生させ易いので、流体の分
散状態を一層安定させ易い。
出口側縁部が、噴出方向に対して交差する方向に長い横
長形状に形成されているので、例えば空気と水との混合
気液を厚みが薄いフラットな噴出パターンで霧化噴出さ
せながら、噴霧気液の噴霧膜厚方向での水粒子の拡散を
より積極的に促進して、その水粒子を噴霧膜厚方向に効
果的に分散させた状態で噴出させることができる。
壁面が前記出口側縁部の長径方向に沿って設けられ、前
記出口側縁部の長径方向に対向させて、噴出方向下手側
ほど噴出方向に対して交差する方向に離れる傾斜面が設
けられているので、図17に示すように、例えば空気と
水との混合気液Eを厚みが薄いフラットな扇状の噴出パ
ターンで霧化噴出させながら、出口側縁部3の長径方向
での混合気液Eの拡がりを傾斜面5cで規制して、その
拡がり角度βを安定させ易い。
を噴射角を持った状態で噴出させる噴出孔がノズル先端
部に形成されている流体噴出ノズルであって、前記噴出
孔の出口側縁部に沿って、その出口側縁部よりも噴出方
向上手側に凹入する凹入面を備えた溝状穴を形成して、
流体噴出状態において、その溝状穴の内方に負圧領域を
発生させるように構成されているので、図21に示すよ
うに、負圧領域7が、出口側縁部3よりも噴出方向上手
側に偏った状態で溝状穴8の内方に発生して、噴出孔1
から噴出させた直後の流体、特に圧縮状態から膨張しよ
うとする気体Eを負圧領域7側に引き寄せ易い。
との混合体等の流体の負圧領域による拡散をより積極的
に促進して、所望の噴出パターンを保持しながら、その
流体を一層効果的に分散させた状態で噴出させることが
できる。特に、噴出孔の出口側縁部に沿って溝状穴を形
成すれば良いので、請求項1〜請求項13記載の流体噴
出ノズルに比べて、ノズル先端部の噴出方向長さを短縮
することができる。
流体が、液体又は液体と気体との混合体であるので、そ
の液体を効果的に分散させた状態で霧状に噴出させるこ
とができる。
噴出孔の入口が、その入口側に近づくほど流路径が狭ま
る流路部分に連通されているので、その流路部分を通過
した流体が噴出方向に対して交差する方向の速度成分を
有する状態で噴出孔に流入し易く、噴出孔に流入した流
体をその速度成分によって更に効果的に分散させた状態
で噴出させることができる。
溝状穴が、前記出口側縁部の全周を囲む状態で設けられ
ているので、噴出孔から噴出される流体の全体を効果的
に分散させた状態で噴出させ易い。
凹入面が、溝長手方向視で凹曲面状に形成されているの
で、図21に示すように、負圧領域7に発生する渦流7
aが凹曲面状の凹入面8aに沿って安定して発生し易
く、従って、負圧領域7を安定した位置に発生させ易い
ので、流体の分散状態を安定させ易い。
混合気液Eを噴射角αを持った状態で圧延加工中の鋼材
に向けて霧化噴出させてその鋼材を冷却するのに使用さ
れる流体噴出ノズルの一例としての混合気液噴霧用ノズ
ルを示す。
射させる径方向断面が円形の水噴射流路A1を備えた水
噴射ノズルAと、加圧空気を供給する空気供給流路B1
を備えた円筒体Bとを同芯状に螺着固定して、円筒体B
の内周面と水噴射ノズルAの円形外周面との間に環状の
加圧空気流入空間B2を形成し、円筒体Bには円筒状の
噴射管Cを接続固定するとともに、この噴射管Cの先端
部にはノズル先端部としてのノズル本体Dを螺着固定し
て、水噴射流路A1から噴射される加圧水と、水噴射ノ
ズルAの先端部と円筒体Bとの間の円形環状流路B3か
ら噴出される加圧空気とを噴射管C内で混合し、その混
合気液Eをノズル本体Dに形成したスリット状の噴出孔
1から厚み方向の噴射角αを持った厚みの薄いフラット
な扇状の噴出パターンで霧化噴出させるように構成され
ている。
して直交する方向に沿う扁平な先端面D1を備え、図1
〜図5に示すように、ノズル軸芯Xと同芯又はほぼ同芯
の円周に沿い、かつ、噴出孔1の入口側に近づくほど流
路径が狭まる先窄まり状の湾曲内周面を備えた流路部分
2をその内側に形成し、ノズル軸芯X方向視で、ノズル
軸芯Xに対して直交又はほぼ直交する方向に沿う横長の
噴出孔としてのオリフィス1をその先端側に連通させる
状態で設けて、噴出方向に対して直交する方向に長い横
長形状の出口側縁部3をその長径方向に沿う縁部が側面
視で円弧状で、かつ、その長径方向端部が正面視で円弧
状に形成するとともに、湾曲内周面2の噴出方向上手側
に、湾曲内周面2の内径よりも大径の大径周面4を形成
して、湾曲内周面を備えた流路部分2と大径周面4との
間に段差部分4aを形成してある。
の長手方向中央位置で直交する方向で互いに対向する位
置の各々には、その噴出方向下手側端部がオリフィス1
近くに至る断面がほぼ円弧形状の長溝2aをノズル軸芯
X方向に沿って切削加工し、その噴出方向上手側端部を
段差部分4aに開口させてある。
ィス1の出口側縁部3から噴出方向に対して交差する方
向に離れた位置において、そのオリフィス1よりも噴出
方向に突出する壁面5aを備えた凹入部5を形成し、混
合気液Eのオリフィス1からの噴出状態において、壁面
5aの噴出方向端部を噴出孔1から噴出させた混合気液
Eの自由表面に接触させて、その壁面5aの内方、つま
り、凹入部5の内側に負圧領域7を発生させるように構
成されている。
り、噴出方向と平行な方向に沿って、オリフィス1の出
口側縁部3の全周を囲む状態で設けられ、この壁面5a
と出口側縁部3との間の部分に、出口側縁部3よりも噴
出方向上手側に凹入する凹入面6aを備えた溝状穴6が
形成され、この凹入面6aは、溝長手方向視で凹曲面状
に形成されている。
で、入口側縁部の長径方向長さが約14.5mm、出口側
縁部3の長径方向長さが約21.5mmのオリフィス1が
形成されている上述のノズル本体Dを装着した混合気液
噴霧用ノズルを使用して、図8に示すように、空気と水
との混合気液Eを厚みの薄いフラットな噴出パターンで
霧化噴出させ、ノズル軸芯Xに沿ってノズル先端面D1
から約113mm離れた位置において測定した、オリフィ
ス長手方向に対して交差する噴霧膜圧方向Yでの液量分
布の測定結果を示し、フラットな扇状の噴出パターンを
保持しながら、その水粒子が噴霧膜圧方向Yに分散した
状態で噴出されている。ここに、縦軸は最大液量を10
0とした場合の液量密度を示し、横軸はノズル軸芯Xか
らの噴霧膜圧方向位置を示し、空気圧2.80kgf/cm
2G,水圧3.15kgf/cm2 ,空気量38.0Nm3/h ,水
量25.0リットル/min,気水体積比25.3の条件で
測定した。
方向と平行な方向に沿う壁面5aを出口側縁部3の長径
方向に沿って両側に設けて、その出口側縁部3を部分的
に囲む状態で設け、出口側縁部3の長径方向に対向する
位置には、噴出方向と平行な方向に沿う端面5bが形成
されている。その他の構成は、第1実施形態と同様であ
る。
面5aを、噴出方向下手側ほど内向きに傾斜する傾斜
面、つまり、噴出方向下手側ほどノズル軸芯Xに近接す
る傾斜面で形成してある。そして、この壁面5aを噴出
方向に沿って湾曲する凹曲面状に形成するとともに、凹
入面6aを溝長手方向視で凹曲面状に形成して、壁面5
aと凹入面6aとを一連に連続させ、凹入部5の内側
が、噴出方向上手側ほど噴出孔径方向外方側に拡がる奥
拡がり状に形成されている。その他の構成は、第1又は
第2実施形態と同様である。
面5aが出口側縁部3の長径方向に沿って両側に設けら
れ、出口側縁部3の長径方向に対向させて、噴出方向下
手側ほど噴出方向に対して交差する方向、つまり、オリ
フィス1の径方向外方に離れる傾斜面5cが設けられて
いる。その他の構成は、第1,第2又は第3実施形態と
同様である。
ズル軸芯Xと同芯又はほぼ同芯の円周に沿い、かつ、先
窄まり状の湾曲内周面を備えた流路部分2をその内側に
形成し、ノズル軸芯Xに沿って噴出孔としての円管状の
オリフィス1をその先端部側に設けて、その出口側縁部
3を円形に形成し、混合気液Eをその噴出方向に直交す
る断面が円形の噴出パターンで霧化噴出させるように構
成されている。
方向に対して交差する方向に離れた位置において、その
オリフィス1よりも噴出方向に突出する壁面5aを備え
た凹入部5を形成して、混合気液Eのオリフィス1から
の噴出状態において、その壁面5aの内方に負圧領域7
を発生させるように構成されている。
り、噴出方向と平行な方向に沿って、出口側縁部3の全
周を囲む状態で設けられ、この壁面5aとオリフィス1
との間の部分に、出口側縁部3よりも噴出方向上手側に
凹入する凹入面6aを備えた溝状穴6が形成されてい
る。尚、本実施形態において、旋回させた混合気液Eを
流路部分2からオリフィス1に流入させて霧化噴出させ
るように構成しても良い。その他の構成は第1実施形態
と同様である。
リフィス1の出口側縁部3に沿って、その出口側縁部3
よりも噴出方向上手側に凹入する凹入面8aを備えた溝
状穴8を形成して、混合気液Eのオリフィス1からの噴
出状態において、その溝状穴8の内側に負圧領域7を発
生させるように構成され、この溝状穴8は出口側縁部3
の全周を囲む状態で形成され、この凹入面8aは、溝長
手方向視で凹曲面状に形成されている。その他の構成は
第1実施形態と同様である。
或いは、空気等の気体のみを噴出させるものであっても
良い。 2.噴出孔の出口側縁部から噴出方向に対して交差する
方向に離れた位置において噴出孔よりも噴出方向に突出
する壁面は、噴出孔から噴出させた流体の自由表面に接
触しない状態で設けられていても良い。 3.噴出孔の出口側縁部から噴出方向に対して交差する
方向に離れた位置に板状の壁体を設けて、その内面を、
その噴出孔よりも噴出方向に突出する壁面に形成しても
良い。 4.出口側縁部よりも噴出方向上手側に凹入する凹入面
を備えた溝状穴は、溝長手方向視で、扁平面どうしが互
いに交差する形状の凹入面を備えていても良い。 5.噴出孔の出口側縁部から噴出方向に対して交差する
方向に離れた位置において噴出孔よりも噴出方向に突出
する壁面と、ノズル先端面とが交差する部分の断面形状
を、円弧状或いは鈍角で交差する形状に形成して実施し
ても良い。 6.噴出孔の出口側縁部の断面形状を円弧状に形成して
実施しても良い。 7.流体の噴出パターンは、フラットな噴出パターンや
断面円形の噴出パターンに限定されず、噴出孔の径方向
断面形状を種々に設定して、その用途に応じた噴出パタ
ーンで噴出させることができる。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
Claims (18)
- 【請求項1】 流体(E)を噴射角(α)を持った状態
で噴出させる噴出孔(1)がノズル先端部(D)に形成
されている流体噴出ノズルであって、 前記ノズル先端部(D)に、前記噴出孔(1)の出口側
縁部(3)から噴出方向に対して交差する方向に離れた
位置において前記噴出孔(1)よりも噴出方向に突出す
る壁面(5a)を形成し、前記壁面(5a)と前記出口
側縁部(3)との間の部分に、前記出口側縁部(3)よ
りも噴出方向上手側に凹入する凹入面 (6a)を備えた
溝状穴(6)を形成して、流体噴出状態において、その
壁面(5a)の内方に負圧領域(7)を発生させるよう
に構成されている流体噴出ノズル。 - 【請求項2】 前記流体(E)が、液体又は液体と気体
との混合体である請求項1記載の流体噴出ノズル。 - 【請求項3】 前記噴出孔(1)の入口が、その入口側
に近づくほど流路径が狭まる流路部分(2)に連通され
ている請求項1又は2記載の流体噴出ノズル。 - 【請求項4】 前記壁面(5a)が、前記噴出孔(1)
から噴出させた流体(E)の自由表面に接触する状態で
設けられている請求項1,2又は3記載の流体噴出ノズ
ル。 - 【請求項5】 前記壁面(5a)が、前記出口側縁部
(3)の全周を囲む状態で設けられている請求項1,
2,3又は4記載の流体噴出ノズル。 - 【請求項6】 前記壁面(5a)が、前記出口側縁部
(3)を部分的に囲む状態で設けられている請求項1,
2,3又は4記載の流体噴出ノズル。 - 【請求項7】 前記壁面(5a)が、噴出方向と平行な
方向に沿って設けられている請求項1,2,3,4,5
又は6記載の流体噴出ノズル。 - 【請求項8】 前記壁面(5a)が、噴出方向下手側ほ
ど内向きに傾斜する傾斜面で形成されている請求項1,
2,3,4,5又は6記載の流体噴出ノズル。 - 【請求項9】 前記壁面(5a)が、噴出方向に沿って
湾曲する凹曲面状に形成されている請求項8記載の流体
噴出ノズル。 - 【請求項10】 前記凹入面(6a)が、溝長手方向視
で凹曲面状に形成されている請求項1,2,3,4,
5,6,7,8又は9記載の流体噴出ノズル。 - 【請求項11】 前記凹入面(6a)と前記壁面(5
a)とが、溝長手方向視で一連に連続する凹曲面状に形
成されている請求項1,2,3,4,5,6,7,8,
9又は10記載の流体噴出ノズル。 - 【請求項12】 前記出口側縁部(3)が、噴出方向に
対して交差する方向に長い横長形状に形成されている請
求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10又は1
1記載の流体噴出ノズル。 - 【請求項13】 前記壁面(5a)が前記出口側縁部
(3)の長径方向に沿って設けられ、前記出口側縁部
(3)の長径方向に対向させて、噴出方向下手側ほど噴
出方向に対して交差する方向に離れる傾斜面(5c)が
設けられている請求項12記載の流体噴出ノズル。 - 【請求項14】 流体(E)を噴射角(α)を持った状
態で噴出させる噴出孔(1)がノズル先端部(D)に形
成されている流体噴出ノズルであって、 前記噴出孔(1)の出口側縁部(3)に沿って、その出
口側縁部(3)よりも噴出方向上手側に凹入する凹入面
(8a)を備えた溝状穴(8)を形成して、流体噴出状
態において、その溝状穴(8)の内方に負圧領域(7)
を発生させるように構成されている流体噴出ノズル。 - 【請求項15】 前記流体(E)が、液体又は液体と気
体との混合体である請求項14記載の流体噴出ノズル。 - 【請求項16】 前記噴出孔(1)の入口が、その入口
側に近づくほど流路径が狭まる流路部分(2)に連通さ
れている請求項14又は15記載の流体噴出ノズル。 - 【請求項17】 前記溝状穴(8)が、前記出口側縁部
(3)の全周を囲む状態で設けられている請求項14,
15又は16記載の流体噴出ノズル。 - 【請求項18】 前記凹入面(8a)が、溝長手方向視
で凹曲面状に形成されている請求項14,15,16又
は17記載の流体噴出ノズル。
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