JP2547243Y2 - 二流体噴射ノズル - Google Patents

二流体噴射ノズル

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JP2547243Y2
JP2547243Y2 JP379492U JP379492U JP2547243Y2 JP 2547243 Y2 JP2547243 Y2 JP 2547243Y2 JP 379492 U JP379492 U JP 379492U JP 379492 U JP379492 U JP 379492U JP 2547243 Y2 JP2547243 Y2 JP 2547243Y2
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祥正 三浦
悦生 荻野
英雄 下谷
信之 吉田
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忠夫 村川
英登 下手
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえばごみ焼却炉の
調温塔などのように、微粒化液体(水)を噴霧媒体(空
気)により微粒化して噴霧し、排ガスの温度を下げる時
に用いる二流体噴射ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の二流体噴射ノズルたとえば空気・
水噴射ノズルを図9に基づいて説明する。
【0003】1は軸心Cに沿って配置された空気ノズル
筒で,空気室1aに連通する空気噴射口1bが軸心位置
に形成され、その先端面が空気噴射口1bに向かって先
尖りとなるテーパー面1cに形成されている。2は空気
ノズル筒1に水室2aを介して同心状に外嵌された水ノ
ズル筒で、先端側でテーパー面1cとの間に混合水路3
aを形成するテーパー状の絞り筒3を介して、先端側軸
心位置に混合室4aを形成する混合筒4が接続されてい
る。水ノズル筒2の側面には水室2a内に水を供給する
水供給口2bが形成されるとともに、水室2aと混合水
流路3aの間で水室2aを閉止するリング状絞り部2c
に、対称位置2箇所に絞り孔2dが形成されている。さ
らに、混合筒3の先端部端板3bには先端側が外側に広
がる複数の噴射孔5が周方向一定間隔毎に形成されてい
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記構成の空
気・水噴射ノズルは、空気噴射口1bからの空気と、混
合水路3aからの水が混合されてから噴射孔5に至るま
での距離が長いことから、混合室4a内で混合攪拌され
た空気・水混合流体が再び分離され、微細化が不十分と
なって噴射口5から噴霧される粒子径が大きくなる傾向
があった。また、噴射方向によっては粒子径の大きいも
のが噴射されることがあり、むらがあった。
【0005】本考案は、上記問題点を解決して、容量が
大きくても粒子径を充分に小さくし、均一な噴霧が実現
できる二流体噴射ノズルを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本考案の二流体噴射ノズルは、軸心方向に噴霧媒体
を供給する噴霧媒体噴射孔が接続されるとともに周囲に
複数の微粒化液体噴射孔が接続された衝突室と、この衝
突室の先端側にオリフィス板を介して配置された略半球
状の分配室と、この分配室の先端球面側で放射方向に形
成された複数の噴射孔とを具備し、前記衝突室の外形を
分配室より小径に形成するとともに、前記オリフィス板
のオリフィス孔を衝突室から分配室に向かって拡径され
る円錐状に形成し、分配室のオリフィス孔近傍に複数の
混合用透孔が形成されたミキシングプレートを設けたも
のである。
【0007】
【作用】上記構成によれば、衝突室で噴霧媒体流に微粒
化液体が衝突されて噴霧媒体中に微粒化され、オリフィ
ス孔から分配室に送られて混合されてすぐに噴射孔から
外方に噴出されるので、従来のように空気・水混合流体
が再び分離されて粒子径が増大するようなことはない。
しかも、ノズルの容量が大きくなるに従って分配室およ
び衝突室の径も大きくなり、衝突のエネルギーを損失し
て粒子の微粒化が阻止されたり噴射力が低下しがちであ
るが、本考案では衝突室を小径に構成し衝突室からオリ
フィス板のオリフィス孔を介して緩やかに拡径して分配
室に送り込むので、衝突室のエネルギーを損失すること
なく分配室に移送でき、さらに分配室でミキシングプレ
ートにより混合して噴射孔より噴射するので、容量が大
きくなっても、小容量時の微粒化特性を維持またはさら
に向上させて均一な噴霧を実現することができる。
【0008】
【実施例】以下、本考案に係る空気・水噴射ノズルの実
施例を図1〜図8に基づいて説明する。
【0009】まず、従来の空気・水噴射ノズルを改善し
た基本例を図7および図8に基づいて説明する。11は
本体12の正面で軸心C位置に円柱状に形成された衝突
室で、その軸心C位置には空気供給口13から衝突室1
1内に軸心C方向に沿って空気(噴霧媒体の一例)を噴
射する空気噴射孔14が形成されるとともに、その外周
部には水供給口15から衝突室11内に軸心Cに対して
直角方向(図5)または傾斜(図4)するように水(微
粒化液体の一例)を噴射する水噴射孔16が周方向一定
間隔毎に複数個(図面では2個)形成されている。17
は本体12の前部に装着される先端部材で、軸心位置に
衝突室11に連通して衝突室11と同一径の半球状の分
配室18が軸心C位置に形成され、そして先端球面側に
放射方向に複数の噴射孔19が形成されている。
【0010】上記基本例において、水噴射孔16から噴
射された水は、衝突室11内で空気噴射孔14から噴射
される空気流に衝突して微粒化され攪拌されつつ分配室
18に送られ、すぐに分配室18から噴射孔19を介し
て外方に噴霧される。このように、噴射孔19の近傍で
空気と水が混合され分配室18での移動距離が短いの
で、再分離されて粒子径が大きくなることがなく、安定
した微粒体を噴霧することができる。
【0011】しかし、上記ノズルでは、ノズルの容量が
大きくなると、分配室18の径が大きくなるに伴って衝
突室11の径も大きくする必要がある。すると、衝突室
11の容量が大きくなるに従って衝突のエネルギーが失
われやすくなり、微粒化が阻害されることになる。次の
実施例では、基本例の問題点を解決して、容量が大きく
なっても微粒化が阻害されることがない空気・水噴射ノ
ズルを提供するものである。
【0012】すなわち、図1および図2に示すように、
分配室18の容量が大きくなっても、衝突室11の容量
をそれ程増加させず、そして衝突室11で衝突された混
合流体の衝突エネルギーを損失させることなく分配室1
8に導くために、本体12と先端部材17の間にオリフ
ィス板21を介装し、衝突室から分配室18側に緩やか
に広がるオリフィス孔22を介在させている。これによ
り、大容量のノズルであっても、衝突室11でのエネル
ギー損失を少なくして水を高効率で微粒化し、そのエネ
ルギーを損失することなく分配室18に移動させ、さら
に速やかに噴射孔19から噴射させることができる。ま
た、分配室18には、オリフィス孔22側近傍に複数の
混合用透孔23aが形成されたミキシングプレート23
が配設され、オリフィス孔22から圧送される混合流体
を、混合用透孔23a通過させることにより再度混合し
て微粒化するとともに粒子分布を均一化するように構成
されている。したがって、噴射孔19から噴霧する粒径
を微粒化すると共にむらなく全周囲にわたって均一な粒
径の噴霧をすることができる。
【0013】なお、この空気・水噴射ノズルでは、水噴
射孔16は軸心Cに対して直交する方向に衝突室11に
噴射するように形成している。上記基本例によれば、た
とえば水の流量が50リットル/h、空気の流量が10Nm3/h の場
合、得られる噴霧の平均粒径は70〜75μmであったが、
容量を大きくして水の流量が500 リットル/h、空気の流量が
100 Nm3/h とした場合、噴霧の平均粒径は95〜105 μm
と粗くなる傾向が見られた。これに対して図1の実施例
では、水の流量が500 リットル/h、空気の流量が100 Nm3/h
とした場合の噴霧の平均粒径は、68〜70μmと基本例の
小容量時より小径で、さらに粒子径の分布範囲も狭い優
れた噴霧状態を実現することができた。
【0014】なお、オリフィス板21のオリフィス孔2
2は、図3に示すように入口側の拡径比が大きい球面状
オリフィス孔22Aや、図4に示すように出口側の拡径
比が大きいラッパ状状オリフィス孔22Bに形成しても
よい。また、混合用透孔23aは図2に示すように直状
に形成したが、図5に示すように外広がりとなる傾斜状
混合用透孔23b、あるいは図6に示すように外窄まり
となる傾斜状透孔23cを複数個形成してもよい。
【0015】
【考案の効果】以上に述べたごとく本考案の二流体噴射
ノズルによれば、分配室に入る前の衝突室を絞り、微粒
液体と噴霧媒体との衝突のエネルギーを失わずに混合し
た後、漸次拡径されるオリフィス孔から分配室に送ら
れ、さらにミキシングプレートの混合用透孔により再混
合させそしてすぐに噴射孔から外方に噴出されるので、
従来のように空気・水混合流体が再び分離されて粒子径
が増大するようなこともなく、衝突室を小径に構成し衝
突室からオリフィス板のオリフィス孔を介して緩やかに
拡径して分配室に送り込むので、衝突室のエネルギーを
損失することなく分配室に圧送して再混合するので、容
量が大きくなっても、粒子径も小さくその分布範囲も狭
い微粒化特性に優れた噴霧状態を実現することができ
る。したがって、たとえば燃焼ガスなどの冷却用等に適
した噴霧状態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る空気・水噴射ノズルの一実施例を
示す縦断面図である。
【図2】ミキシングプレートの断面図である。
【図3】オリフィス孔の他の実施例を示す断面図であ
る。
【図4】オリフィス孔のさらに他の実施例を示す断面図
である。
【図5】ミキシングプレートの他の実施例を示す断面図
である。
【図6】ミキシングプレートのさらに他の実施例を示す
断面図である。
【図7】空気・水噴射ノズルの基本例を示す縦断面図で
ある。
【図8】空気・水噴射ノズルの他の基本例を示す縦断面
図である。
【図9】従来の空気・水噴射弁を示す縦断面図である。
【符号の説明】
C 軸心 11 衝突室 12 本体 13 空気供給口 14 空気噴射孔 15 水供給口 16 水噴射孔 17 先端部材 18 分配室 19 噴射孔 21 オリフィス板 22,22A,22B オリフィス孔 23 ミキシングプレート 23a 〜23c 混合用透孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 下谷 英雄 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (72)考案者 吉田 信之 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (72)考案者 柏原 憲治 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (72)考案者 村川 忠夫 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (72)考案者 下手 英登 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−34459(JP,A) 実開 平5−63655(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸心方向に噴霧媒体を供給する噴霧媒体
    噴射孔が接続されるとともに周囲に複数の微粒化液体噴
    射孔が接続された衝突室と、この衝突室の先端側にオリ
    フィス板を介して配置された略半球状の分配室と、この
    分配室の先端球面側に放射方向に形成された複数の噴射
    孔とを具備し、前記衝突室の外形を分配室より小径に形
    成するとともに、前記オリフィス板のオリフィス孔を衝
    突室から分配室に向かって拡径される円錐状に形成し、
    分配室のオリフィス孔近傍に複数の混合用透孔が形成さ
    れたミキシングプレートを設けたことを特徴とする二流
    体噴射ノズル。
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