JP2002159889A - 二流体ノズル - Google Patents

二流体ノズル

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JP2002159889A
JP2002159889A JP2000358089A JP2000358089A JP2002159889A JP 2002159889 A JP2002159889 A JP 2002159889A JP 2000358089 A JP2000358089 A JP 2000358089A JP 2000358089 A JP2000358089 A JP 2000358089A JP 2002159889 A JP2002159889 A JP 2002159889A
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liquid
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mixing
central
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Yoshinari Iwamura
吉就 岩村
Takeo Mizuno
毅男 水野
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H Ikeuchi and Co Ltd
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H Ikeuchi and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 噴霧する粒子径の微粒化を図る。 【解決手段】 中心軸線に沿って液体流路20Bを設
け、外周に環状の外側気体流路21Bを設け、液体流路
の途中に液体分岐流路23を介設し、液体分岐流路の再
合流位置に旋回手段28を配置して液体を一次微粒化さ
せ、かつ、液体分岐流路で囲まれた中央部位に中央気体
流入部25を形成し、中央気体流入部に外側気体流路よ
り気体を導入して、旋回して環状膜となった液体の中央
に気体を衝突混合で導入して、二次微粒化させながら第
1混合を行わせ、さらに、再合流されて気液混合流路3
0となる流路周面に、外側気体流路を連通する気体流入
孔15dを設けて、気液混合流路の混合流体に対して外
周面より気体を衝突混合で流入して三次微粒化しながら
第2混合を行わせて、噴射口16gより気液混合ミスト
として噴射させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二流体ノズルに関
し、特に、空気と水とを混合した気液混合ミストの微粒
化を図るもので、ゴミ焼却炉内において発生する高温ガ
スの冷却用に好適に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】ゴミ焼却炉においては、焼却温度は80
0℃以上、さらに、1200℃〜1300℃まで高める
ことが好ましいとされている。よって、焼却時に発生す
るガスも非常に高温となり、焼却後に略150℃程度ま
で冷却する必要があり、そのため、ゴミ焼却炉にノズル
を設置して、冷却用噴霧をガスに噴射している。この冷
却用噴霧は、焼却灰や集塵機の濡れを防止すると共に、
ガスの冷却効率を高めてランニングコストを増大させな
いためには、噴霧を微粒化する必要があり、よって、水
に空気を混合した気液混合ミストを噴射する二流体ノズ
ルが用いられている。
【0003】この種の二流体ノズルとしては、従来、特
開昭60−41565号公報において図7に示すノズル
が提供されている。該ノズルは、ノズル本体1の軸線に
沿って液流路2が設けられると共に、液流路2の気液混
合室2aの周壁3の外側に環状の空気流路4が設けら
れ、周壁3に螺旋ラインに沿って間隔をあけて孔3aが
設けられ、これら孔3aから気液混合室2aに空気を流
入させることにより気液を混合して、噴射口5より気液
混合ミストが噴射されるようにしている。
【0004】上記ノズルでは、孔3aを螺旋状に配置す
ることにより、全周にわたって均一に孔3aを配置し、
内部の液に対して全周より空気を流入して混合させるこ
とを特徴としている。混合気液の微粒化は、気液混合室
2a内において、液に対して外周より流入させる空気を
一度衝突させて行われているだけで、混合気液の微粒化
程度は低い。
【0005】これに対して、混合気液をより微粒化する
ために、本出願人は先に特開平7−124502号公報
において図8に示すノズルを提供している。このノズル
はノズル本体6の供給端側の中心の空気供給路7より供
給される空気の外周に、液供給路8より液体を衝突させ
て供給し、この混合部9から噴射口10に至るまでの流
路に混合流体が衝突する壁面11a、11bを設けてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記ノズルは、供給端
側の混合部9で混合されて混合流体が噴射口10から噴
霧されるまでの間で、多段の壁面に衝突して、衝突を複
数回繰り返すため、上記図8に示すノズルより水滴をよ
り微粒化することができる。
【0007】しかしながら、このように衝突回数を増加
して微粒化を図るだけでは、最大粒径を200μよりも
小さくするには、気水比(空気量/水量)を200以上
にする必要があり、また、水滴は150μ以下とするこ
とが好ましいが、150μ以下とするには、気水比を5
00以上とする必要がある。このように、気水比を大き
くするために、圧力空気の使用量を増大させる必要があ
り、ランニングコストがかかる問題がある。
【0008】さらに、噴霧流量を増大させると水滴が大
きくなり、図8に示すノズルでは、例えば、気水比を1
50に設定した場合、最大粒子径を150μとするには
200リットル/時間とする必要がある。近時、ゴミ焼
却炉は大型化しているため、噴霧流量を増大させなけれ
ば所要温度まで冷却することが出来ないが、上記のよう
に、噴霧流量を増加させると粒子径が大きくなり、濡れ
等が発生する問題がある。
【0009】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、気水比を大きくすることなく微粒化が図れると共
に、噴霧流量を増加しても微粒化を保持できるノズルを
提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、中心軸線に沿って液体流路を設けると共
に、その外周に環状の外側気体流路を設け、上記液体流
路の途中に液体分岐流路を介設し、該液体分岐流路の再
合流位置に旋回手段を配置して液体を一次微粒化させ、
かつ、上記液体分岐流路で囲まれた中央部位に中央気体
流入部を形成し、該中央気体流入部と上記外側気体流路
とを気体分岐流入路を介して連通すると共に、該中央気
体流入部を上記液体分岐流路の再合流部位に連通させ、
旋回して環状膜となった液体の中央に気体を衝突混合で
導入して、二次微粒化させながら第1混合を行わせ、さ
らに、上記再合流されて気液混合流路となる流路周面
に、上記外側気体流路を連通する気体流入孔を設けて、
上記気液混合流路の混合流体に対して外周面より気体を
衝突混合で流入して三次微粒化しながら第2混合を行わ
せ、上記気液混合流路の先端に設けた噴射口より気液混
合ミストとして噴射させる構成としている二流体ノズル
を提供している。
【0011】上記二流体ノズルは、中空部を上記液体流
路とした内筒と、該内筒の外周に上記外側気体流路を形
成して外嵌する外筒を備えた略二重筒形状で、上記液体
流路の途中に分岐流路を設けて再合流させ、この分岐流
路に囲まれた中央部に中央気体流入部を設けて、外側気
体流路から分岐する気体流入路を通して中央気体流入部
に気体を導入し、この部位では、中心に気体流路、その
外周に液体流路、最外周に気体流路を設けた構成として
いる。上記液体の分岐流路の再合流部には旋回手段(ワ
ーラー)を設けて液体を旋回させて、液体の一次微粒化
を図り、この旋回している環状膜の液体の中央に、上記
中心気体流入部より気体を導入して混合している。即
ち、旋回する液体中央に気体を衝突混合させて二次微粒
化を図りながら、液体と気体との第1の混合を行ってい
る。さらに、この混合流体を流通させる気液混合流路の
外周面に設けた気体流入孔より気体を流入し、混合流体
に対して外周面から気体を衝突混合させて三次微粒化を
図ると共に、第2の混合を行っている。
【0012】このように、液滴を3段階で微粒化してい
るために、気水比を100と小さくしても、最大粒子径
を150μm以下の100μm程度まで微粒化すること
ができる。かつ、液体と気体の第1混合では、旋回して
いる環状膜の液体の中心に気体を入れて混合し、第2混
合では、混合液の外周に気体を衝突させながら混合して
いるため、気体分布の均一化もはかれる。よって、気体
分布のバラツキにより微粒化が低減されることがないと
共に、三段階での微粒化により、従来より飛躍的に微粒
化を促進することができる。
【0013】さらに、上記気液混合流路の先端中央部
は、流路軸線と直交する平坦な閉鎖面とすると共に、該
中央の閉鎖面の外周傾斜面に複数の噴射口を設け、閉鎖
面に衝突した後に上記噴射口へと気液混合流体を流入さ
せ、かつ、上記噴射口は段状に小径化して、噴射口内部
において段部に衝突させて気液混合ミストを更に微粒化
させている。
【0014】従来は、噴射側の流路先端はV形状あるい
は円弧形状に縮径しているが、そのため、流路先端に液
が集まって液滴が大きくなりやすい問題があった。これ
に対して、平坦な閉鎖面とすることにより、液滴の集ま
りを防止でき、かつ、閉鎖面に気液混合流体が衝突する
ことにより、ここでも微粒化を図ることができる。さら
に、噴射口に段差を設けているため、周囲の水滴を段差
に衝突させて微粒化できると共に噴霧口の中央に集める
ことができる。このように、三段階で微粒化した気液混
合流体を、最終段階の噴霧の段階で、さらに、上記した
平坦な閉鎖面への衝突で四次微粒化を行い、さらにま
た、噴射口の内部で五次微粒化を行うと、液滴を更に微
粒化することができる。
【0015】その結果、上記気体流路の基端側開口の流
入口に気体供給管を接続し、該気体供給管より、0.2
MPa〜0.5MPaの圧力空気を供給する一方、上記
液体流路の基端側開口の流入口に液体供給管を接続し、
圧力0.2MPa〜0.6MPaの水を供給し、気水比
を80〜100とした場合、上記噴射口より噴霧される
気液混合ミストの粒径を100μm〜140μmとする
ことができる。
【0016】従来のこの種のノズルで最も微粒化が図れ
るものでも、粒子径を100μmとするには気水比15
0程度とする必要があるが、これに対して、本発明では
気水比100で粒子径を100μmとすることができ
る。従来の同様な気水比150とすると粒子径を80μ
m〜50μmまで微粒化することができる。
【0017】上記第2の混合を行わせる気液混合流路の
周面の開口する気体流入孔は径方向に傾斜させて液体流
路に旋回流として気体を流入して第2混合を行わせてい
る。かつ、これら気体流入孔を軸線方向に複数列設け、
かつ、各列の開口をずらせること好ましい。
【0018】即ち、第2混合時に、混合流体の外周面に
衝突混合させる気体は、傾斜させた気体流入孔より気液
混合流路に旋回させながら流入すると、気液混合流体は
より撹拌されて微粒化を促進できる。かつ、これを軸線
方向に、複数列(好ましくは3列)設け、かつ、隣接す
る列の気体流体孔を周方向にズラせておくと、外周面よ
り気体を混合流体に均一に導入でき、均一な微粒化を促
進できる。
【0019】上記液滴を一次微粒化させる液旋回手段と
してワーラーを用いている。該ワーラーは筒部の外周に
歯車状の旋回部を備え、かつ、筒部を旋回部より突出さ
せ、該筒部の中空部を介して上記中央気体流入部と気液
混合流路とを連通している。上記ワーラーを用いると、
外周の液体を旋回させながら、その中央に基体を導入す
ることが簡単に行える。
【0020】さらに、上記外側気体流路にもワーラー等
の旋回手段を介設してもよい。上記旋回手段により予め
気体を旋回させておくと、第1混合あるいは/及び第2
混合時において、微粒化をより促進させることができ
る。
【0021】本発明では、さらに、本体に液体流路と気
体流路とを備え、これら液体流路と気体流路とを連通さ
せた気液混合流路の噴射側の先端中央に、流路軸線と直
交する平坦な閉鎖面を設け、該中央の閉鎖面の外周傾斜
面に複数の噴射口を設けて気液流路を連通させ、上記閉
鎖面に衝突した後に上記噴射口へと気液混合流体を流入
させ、かつ、上記噴射口は段状に小径化して、噴射口内
部において段部に衝突させて気液混合流体を微粒化させ
ている二流体ノズルを提供している。
【0022】即ち、ノズル本体内での液体と気体との混
合形態を問わず、気液混合液を噴射口より噴射する二流
体のノズルにおいては、その噴射側の先端に平坦な閉鎖
面を設け、かつ、噴射口を段状に形成しておくと、噴射
側において液滴の微粒化を促進することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の二流体ノズルの実
施形態を図面を参照して説明する。図1乃至図3は第1
実施形態の二流体ノズル10を示す。
【0024】二流体ノズル10は長尺な内筒11と外筒
12との二重管の先端側にアダプタ13を連結し、該ア
ダプタ13の中心部に混合スリーブ14を配置し、該混
合スリーブ14とアダプタ13との先端側にコア15を
介してノズルチップ16を連続させ、上記アダプタ1
3、コア15、ノズルチップ16をキャップ17を介し
てアダプタ13に連結している。
【0025】上記内筒11の基端開口11aは液体供給
管(図示せず)と連結し、内筒11の中空部を液体流路
20Aとし、内筒11と外筒12の間の環状流路は圧力
空気供給管(図示せず)と開口21aを介して連結して
外側気体流路21Aとしている。
【0026】上記内筒11、外筒12の先端に接続する
アダプタ13の中心に内周壁13aを設けて、その内部
を液体流路20Bとして上記液体流路20Aと連通する
と共に、外周に外側気体流路21Aと連通する外側気体
流路21Bを設けている。上記アダプタ13の液体流路
20Bを構成する内周壁13aの先端開口側には上記混
合スリーブ14を連結して閉鎖している。
【0027】上記混合スリーブ14の外周側に、周方向
に間隔をあけて軸線方向に貫通させた液体分岐流路23
を設け、各液体分岐流路23の基端側を液体流路20B
に連通させ、かつ、先端側は環状液体流路24に連通さ
せている。上記液体分岐流路23に囲まれた混合スリー
ブ14の中央より先端にかけて、中央気体流入部25を
設け、該中央気体流入部25の周面に気体流入孔25a
をあけて、外側気体流路21Bから分岐する気体分岐流
路路26と連通させている。
【0028】上記コア15は混合スリーブ14の先端に
連続させる内筒15aと、上記アダプタ13の外周先端
に連続させる外筒15bとを備え、内筒15aは外筒1
5bよりも先端側へと延在させ、ノズルチップ16を外
嵌している。コア15の内筒15aと外筒15bとの間
に外側気体流路21Bに連通する外側気体流路21Cを
設け、該外側気体流路21Cをコア内筒15aとノズル
チップ16との間に設けた外側気体流路21Dと連通さ
せている。該外側気体流路21Dはノズルチップ16の
段部16aで先端を閉鎖している。
【0029】コア15の内筒15aの中空部は気液混合
流路30となり、その基端側には、図3に示す液体旋回
手段となるワーラー28を収容している。上記ワーラー
28は筒部28aの基端側外周に歯車状の旋回部28b
を備え、筒部28aを旋回部28bの先端から突出させ
て形状としている。上記筒部28aの中空部28cは中
央気体流入部25と連通させ、中央気体流入部25を筒
部中空部28cを介して、コア15の内筒15a内の気
液混合流路30と連通している。上記旋回部28bは上
記環状液体流路24と連通させ、液体を旋回させて、液
滴を一次微粒化した後、内筒28aの外周部より気液混
合流路30へと合流させている。
【0030】コア15の内筒15aには、ワーラー収容
部の先端側を内方に傾斜させて縮径した第1混合室31
を設け、該第1混合室31に連続して小径としたオリフ
ィス15cを設けている。上記第1混合部位31では、
その外周部分にワーラーの旋回部28bで旋回された液
体が環状膜となって流入し、その中心にワーラの中空部
28cより気体が導入され、液体と気体の第1の混合を
行わせると共に、液滴の二次微粒化が行われせている。
【0031】上記オリフィス15cより先端側のコア内
筒15aには、その周方向に間隔をあけて気体流入孔1
5dを設けて、外側気体流路21Dと連通させて、第2
混合部32としている。上記気体流入孔15dは周方向
に傾斜させて、気液混合流路30に旋回しながら流入さ
せ、かつ、軸線方向に3列設けている。このように、気
液混合流路30を流れる混合流体に外周より気体を旋回
させながら導入して第2混合を行うと共に、液滴を三次
微粒化させるようにしている。
【0032】コア内筒15aの先端側には、ノズルチッ
プ16の小径筒部16bが密嵌し、外側気体流路を遮断
すると共に、該小径筒部16bをコア内筒15aの先端
より若干突出させ、コア内筒15aの先端とノズルチッ
プ16の先端壁部16cとの間に空間部16dを設けて
いる。
【0033】上記ノズルチップ16の先端壁部16cの
中央は気液混合流路30と直交する平坦な閉鎖部16e
とし、該閉鎖部16eの外周を傾斜させている。この傾
斜部分に周方向に間隔をあけて噴射口16fを設けてい
る。これら噴射口16fは段部16gを介して縮小した
2段形状としている。
【0034】ノズルチップ16の先端を上記形状として
いることにより、気液混合流路30内の気液混合流体は
先端の閉鎖部16eと衝突して跳ね返り、ここで、液滴
が四次微粒化がなされた後に噴射口16fに導入され
る。さらに、噴射口16fでは外周の気液混合ミストが
段部16gと衝突して五次微粒化がなされると共に、噴
射口16fの中央に集められて外部に噴霧されるように
している。
【0035】上記構成からなる二流体ノズル10では、
液体流路20Aに所要圧力(0.45MPa)とした水
を供給すると共に、外側気体流路21Aに所要圧力
(0.45MPa)とした空気を供給している。供給さ
れた水はアダプター13内で分岐された後に、環状液体
流路24で合流され、ここで、ワーラー28の旋回部2
8bで旋回されて液滴は一次微粒化する。この一次微粒
化された水は、第1混合室31に旋回した環状膜となっ
て流入する。この水の中心にワーラー28の中空部28
cを通った空気を入りこんで、水と空気とが第1混合室
31内で第1混合するると共に、液滴は二次微粒化す
る。
【0036】ついで、水と空気との混合流体は第2混合
部32に達し、ここで、外周より旋回した水が衝突混合
で流入され、第2の混合と液滴の三次微粒化がなされ
る。この液滴が微粒化されて既にミストされた状態で、
先端の閉鎖壁16eと衝突して四次微粒化された後に噴
射口16fから噴射され、かつ、噴射口16f内におい
ても、段部16gと衝突して五次微粒化した状態で外部
に噴霧される。
【0037】このように液滴は5段階で微粒化される。
かつ、水と空気との混合は2度なされ、第1混合では旋
回する水の中心に空気が導入される一方、第2混合では
気液混合流体の外周に空気が導入されるため、空気を水
に均一に混合させることができ、気体を分布を均一化で
き、液滴の均一な微粒化を図ることができる。
【0038】上記第1実施形態の二流体ノズル11を用
いて実験し、噴霧流量を230〜700リットル/時間
とした条件下において、気水比を100とすると、最大
粒子径を80μm以下にでき、平均粒子径を50μmと
することができた。また、気水比を150とすると、最
大粒子径を50μmとすることができた。さらに、最大
粒子径を100μmにするには、気水比を80とすれば
よく、気水比を小さくでき、コストを大幅ダウンするこ
とができることが確認できた。
【0039】上記第1実施形態では、アダプター13の
中央気体流入部25には気体を旋回させずに導入してい
るが、気体分岐流入路26’を図4に示すように径方向
で傾斜させて、旋回させながら中央気体流入部25に気
体を導入してもよい。該構成とすると、ワーラー28に
より旋回している環状膜の液体の中央に旋回する気体を
導入でき、液滴の微粒化を促進できる。また、外側流路
に旋回手段を介設してもよい。
【0040】図5は第2実施形態を示し、アダプター1
3の先端側に配置する混合スリーブを設けておらず、ア
ダプター13の先端中央に中央気体流入部13mを凹設
し、該中央空気流路部13mと外側空気流路21Bとを
斜め傾斜した気体分岐流路26”を介して連通して、中
央気体流入部13mをワーラー28の中空部28cに連
通させている。他の構成および作用は第1実施形態と同
様であるため、説明を省略する。
【0041】図6は第2実施形態の変形例を示し、ノズ
ルチップ16に設ける噴射口16fは中央に1つだけ設
けた単孔としている。この場合も噴射口16fは段部1
6gを設けて縮径することが好ましい。他の構成は第2
実施形態と同様であり、同一符号を付して説明を省略す
る。
【0042】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の二流体ノズルによれば、液体を気体と混合する前に旋
回させて一次微粒化を行い、その後、この旋回させた環
状膜の液体の中心に空気を導入して衝突混合させ、さら
に、この混合させた気液混合流体の外周面より気体を導
入して衝突混合させて、二次微粒化、三次微粒化を行っ
ているため、従来の空気を旋回させた後に液体と1度だ
け衝突混合する場合のノズルと比較して液滴の微粒化を
より促進させることができる。
【0043】このように、従来のノズルに比して水滴の
微粒化が図れるため、圧力空気量を少なくでき、気水比
を小さくすることができる。このように、空気量を少な
くしても、液滴を超微粒化できるため、高温ガスの冷却
用として噴霧した場合、噴霧された物に濡れを発生させ
ない。よって、例えば、廃ガス冷却用に用いた場合、焼
却灰に濡れを発生させず、かつ、空気集塵機の濡れに伴
う交換回数を減少でき、メンテナンスコストを低下させ
ることができる。
【0044】さらに、噴霧流量を増加しても所要の超微
粒子を得ることができるために、噴霧流量を増加して冷
却効率を高めることができる。即ち、高温ガスの冷却用
として用いた場合に、急激に所要温度まで低下させるこ
とができ、蒸発時間を短くできる。よって、焼却炉に用
いた場合には減温塔の高さおよび径を小さくでき、イニ
シャルコストも低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の二流体ノズルの第1実施形態の断面
図である。
【図2】 図1の要部拡大図である。
【図3】 図1に示すワーラーの拡大斜視図である。
【図4】 第1実施形態の変形例の要部拡大図である。
【図5】 第2実施形態のノズルの断面図である。
【図6】 第2実施形態の変形例を示す断面図である。
【図7】 従来例のノズルの断面図である。
【図8】 他の従来のノズルの断面図である。
【符号の説明】
10 二流体ズル 11 内筒 12 外筒 13 アダプター 14 混合スリーブ 15 コア 16 ノズルチップ 16e 閉鎖部 16g 噴射口 20A,2B 液体流路 21A〜21D 外側気体流路 23 液体分岐流路 24 環状液体流路 25 中央気体流入路 26 気体分岐流路 28 ワーラー 30 気液混合流路 31 第1混合室 32 第2混合部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸線に沿って液体流路を設けると共
    に、その外周に環状の外側気体流路を設け、 上記液体流路の途中に液体分岐流路を介設し、該液体分
    岐流路の再合流位置に旋回手段を配置して液体を一次微
    粒化させ、かつ、上記液体分岐流路で囲まれた中央部位
    に中央気体流入部を形成し、該中央気体流入部と上記外
    側気体流路とを気体分岐流入路を介して連通すると共
    に、該中央気体流入部を上記液体分岐流路の再合流部位
    に連通させ、旋回して環状膜となった液体の中央に気体
    を衝突混合で導入して、二次微粒化させながら第1混合
    を行わせ、さらに、 上記再合流されて気液混合流路となる流路周面に、上記
    外側気体流路を連通する気体流入孔を設けて、上記気液
    混合流路の混合流体に対して外周面より気体を衝突混合
    で流入して三次微粒化しながら第2混合を行わせ、 上記気液混合流路の先端に設けた噴射口より気液混合ミ
    ストとして噴射させる構成としている二流体ノズル。
  2. 【請求項2】 上記気液混合流路の先端中央部は、流路
    軸線と直交する平坦な閉鎖面とすると共に、該中央の閉
    鎖面の外周傾斜部に複数の噴射口を設け、気液混合流体
    を上記閉鎖面に衝突させて四次微粒化をした後に上記噴
    射口へと気液混合流体を流入させ、かつ、 上記噴射口は段状に小径化して、噴射口内部において段
    部に衝突させて五次微粒化させている請求項1に記載の
    二流体ノズル。
  3. 【請求項3】 上記第2混合を行わせるために気液混合
    流路の周面の開口する気体流入孔は、径方向に傾斜させ
    て気液混合流路に旋回流として気体を流入して混合を行
    わせ、かつ、 上記気体流入孔を、軸線方向に複数列設けている請求項
    1または請求項2に記載の二流体ノズル。
  4. 【請求項4】 上記液旋回手段はワーラーからなり、該
    ワーラーは筒部の外周に歯車状の旋回部を備え、かつ、
    筒部を旋回部より突出させ、該筒部の中空部を介して上
    記中央気体流入部と気液混合流路とを連通している請求
    項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の二流体ノズ
    ル。
  5. 【請求項5】 上記気体流路に旋回手段を介設している
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の二流体ノ
    ズル。
  6. 【請求項6】 上記気体流路の基端側開口の流入口に気
    体供給管を接続し、該気体供給管より、0.2MPa〜
    0.5MPaの圧搾空気を供給する一方、上記液体流路
    の基端側開口の流入口に液体供給管を接続し、圧力0.
    2MPa〜0.6MPaの水を供給し、 気水比は80〜100で、上記噴射口より噴霧される気
    液混合ミストの粒径を150μm〜140μmとしてい
    る請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の二流体
    ノズル。
  7. 【請求項7】 筒形状の本体に液体流路と気体流路とを
    備え、これら液体流路と気体流路とを連通させた気液混
    合流路の噴射側の先端中央に、流路軸線と直交する平坦
    な閉鎖面を設け、該中央の閉鎖面の外周傾斜面に複数の
    噴射口を設けて気液流路を連通させ、上記閉鎖面に衝突
    した後に上記噴射口へと気液混合流体を流入させ、か
    つ、上記噴射口は段状に小径化して、噴射口内部におい
    て段部に衝突させて気液混合流体を微粒化させている二
    流体ノズル。
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