JP2845108B2 - 電線付き端子の挿入方法及び電線掻き分けアーム - Google Patents

電線付き端子の挿入方法及び電線掻き分けアーム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コネクタハウジング内
に電線付き端子を自動挿入させる際に近隣の電線を掻き
分けて端子を所望の端子収容室に挿入させ得る電線付き
端子の挿入方法及びそれに用いる電線掻き分けアームに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図37は、特開昭61−104578号
公報に記載された従来の電線付き端子の挿入方法を示す
ものである。この方法は、先ず電線36の両端部に圧着
させた端子37,38の一方37を順送ライン39の終
端部でコネクタハウジング40内に該ハウジング40の
一端側から順に挿入させ、次いで他方の端子38を移装
台41の移載ヘッド42により配列ステーション43上
の挟持部44へ並べ換える。この並べ換えは他方の端子
38を次工程内のコネクタハウジング45の所要位置に
順に挿入させるために行われる。そして移送されたステ
ーション43上でコネクタハウジング45に端子を該ハ
ウジング45の一端側から順に挿入して一組のワイヤハ
ーネス46を完成する。
【0003】しかしながら、上記従来の方法にあって
は、先に挿入された電線36に邪魔されずにコネクタハ
ウジング45内に確実に端子38を挿入させるために電
線付き端子47の並べ換えを行う工程が必要不可欠であ
り、そのためにタクトの増加やラインの肥大化を余儀な
くされていた。また並べ換えのためのスペースには自ず
から限界があり、多回路のワイヤハーネスを製造するの
はスペース的に困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電線付き端
子の並べ換えを行うことなくコネクタハウジングの所望
の端子収容室に端子を確実に挿入し得る電線付き端子の
挿入方法及びそれに用いる電線掻き分けアームを提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、先端側にテーパ部を有し、端子挿入方向
に延びた一対の電線掻き分けアームを閉じた状態で、コ
ネクタハウジングからの複数の導出電線の間に進入さ
せ、該一対の電線掻き分けアームを開き、電線把持ハン
ドと端子把持ハンドとで把持した電線付き端子を該コネ
クタハウジングの端子収容室に挿入する電線付き端子の
挿入方法において、前記一対の電線掻き分けアームを閉
じた状態で端子挿入直交方向に前記端子収容室の隔壁に
沿って収容室開口の真横まで移動させ、該収容室開口の
上で電線掻き分け方向に揺動させて一次掻き分けを行
い、該一対の閉じた電線掻き分けアームを電線導出方向
に該隔壁に沿って該コネクタハウジングの端部よりも外
側に移動させ、次いで端子挿入方向に移動させた後に開
くことで、該電線掻き分けアームの前記テーパ部に続く
真直な中間部で前記導出電線を二次掻き分けし、その
後、前記端子収容室に前記電線付き端子を挿入する第1
の方法、及び、前記導出電線を二次掻き分けした後、前
記電線把持ハンドと端子把持ハンドとで把持した前記電
線付き端子を二次掻き分け経路に沿って前記導出電線間
に進入させ、前記隔壁に沿って前記収容室開口の真横ま
で移動させ、該端子把持ハンドで該収容室開口上の電線
を補助的に掻き分けた後、該電線把持ハンドで該電線付
き端子を前記端子収容室に挿入する第2の方法を併せて
採用する。 また、端子に対する傾斜ガイド部と該傾斜ガ
イド部に対する収容切欠部とを有する一対のガイドアー
ムを閉じた状態で、コネクタハウジングの端子収容室に
既に挿入済の隣接する電線間に挿入し、該一対のガイド
アームを開いて電線を掻き分けた後、該一対のガイドア
ームの間に該ガイドアームの後端方から端子を挿通さ
せ、該端子を該傾斜ガイド部に沿わせて端子収容室に挿
入させる第3の方法を採用する。3の方法において、
一対の閉じたガイドアームの先端をコネクタハウジング
の端子収容室の隔壁に沿って電線間に挿入させ、一方の
ガイドアームのみを開いて電線を掻き分けることも可能
である。
【0006】また、三角錐状の先端部を有して接合時に
楔形状となる一対の断面三角形状のガイドアームで構成
され、一方のガイドアームが接合面側に端子に対する突
出した傾斜ガイド部を有し、他方のガイドアームが、該
傾斜ガイド部を収容可能な切欠部を有する電線掻き分け
アーム(第1の構造)を基本とし、略三角形状のガイド
面を有する前記傾斜ガイド部に、端子の接触用カール部
に対する水平接触面を形成し、該水平接触面の範囲で該
カール部を水平移動可能とした第2の構造や、前記切欠
部を他方のガイドアームの前端部から電線導出方向に切
欠し且つ該他方のガイドアームの長手方向に延長して形
成すると共に、前記傾斜ガイド部に対向して該他方のガ
イドアームに前端部まで延びるガイド突部を形成し、該
ガイド突部の内側面に沿って電線付き端子を挿入可能と
した第3の構造、及び、前記ガイド突部の外面方に電線
に対する摺接傾斜面を形成して、該ガイド突部を電線間
挿入方向に楔状とした第4の構造、及び、前記他方のガ
イドアームのガイド突部近傍に電線導出方向に延長する
オフセット部を設け、該オフセット部に電線導出方向の
切欠溝を設けて、該切欠溝で電線を掻き分け可能とした
第5の構造、及び、前記一方のガイドアームにやじり状
先端部を形成し、他方のガイドアームの先端部を該やじ
り状先端部よりも短く形成して該やじり状先端部の基端
切欠部内に収容させ、該やじり状先端部を電線間に挿入
可能とした第6の構造、及び、前記一対のガイドアーム
の内側後端方に端子案内用のテーパガイド面を一方のガ
イドアームと他方のガイドアームとで面取寸法を違えて
形成し、端子を各テーパガイド面に順次摺接させること
で端子の回転方向の位置ずれを修正可能とした第7の構
造、及び、前記一対のガイドアームの先端部近傍に、該
ガイドアームよりも外側に拡がるテーパ部を有する電線
侵入防止バーを電線導出方向に設け、ガイドアームの電
線間挿入時に該電線侵入防止バーにより電線を外側に押
し拡げ可能とした第8の構造、並びに、前記一対の電線
侵入防止バーの先端から内側部にかけてテーパ状切欠部
を形成し、該テーパ状切欠部により一対のガイドアーム
間の電線の引っ掛けを防止した第9の構造を併せて採用
する。
【0007】
【作用】上記第の方法においては、電線掻き分けアー
ムが隔壁に沿って、導出電線に干渉することなく導出電
線間に進入する。電線掻き分けアームのテーパ部ではな
ぐ真直な中間部で電線が大きく二次掻き分けされる。第
2の方法においては、電線付き端子が電線掻き分けアー
ムとは逆の経路で、導出電線に干渉することなく収容室
開口に案内される。また第3の方法においては、ガイド
アームが電線間に分け入って、該ガイドアームの開動に
より電線が掻き分けられ、傾斜ガイド部に沿って端子が
ハウジング内に案内される。
【0008】また上記第1の構造においては、ガイドア
ームの三角錐状の先端部が電線間に引っ掛かりなくスム
ーズに挿入される。第2の構造においては、端子が水平
方向ガタを有してもカール部が水平接触面に沿って移動
するのみで、傾斜ガイド部から外れて高さ方向へは移動
しない。第3の構造においては、切欠部をガイドアーム
の長手方向に延長して設けたことにより、該ガイドアー
ムを開いた際にガイドアーム前端部が電線と接触しない
分だけガイドアームがコネクタハウジングに近づき、ガ
イド突部が端子収容室開口に近接して確実な端子挿入が
可能となる。第4の構造においては、ガイドアームを電
線間に挿入する際にガイド突部の摺接傾斜面が電線とス
ムーズに接して電線との干渉を防ぐ。
【0009】第5の構造においては、オフセット部の切
欠溝により電線との接点が第3の構造よりも更に後方に
移り、電線の無理な曲りが防止される。第6の構造にお
いては、ガイドアーム先端に両アーム接合時の合わせ目
がなくなり、且つ先端を滑らかなアール形状に形成で
き、電線間へのよりスムーズな挿入が可能となる。第7
の構造においては、回転方向に位置ずれした端子が各テ
ーパガイド面に順次摺接することで、端子の位置ずれが
修正される。第8の構造においては、電線掻き分け時に
電線侵入防止バーがガイドアーム内側への電線の回り込
みを防止する。第9の構造においては、ガイドアーム上
昇時にテーパ状切欠部がガイドアーム間の電線の引っ掛
けを防止する。
【0010】
【実施例】図1は、本発明に係る電線付き端子の挿入方
法の一実施例を示す全体斜視図である。この方法は、端
子圧着機1で電線2の両端に端子3を圧着させた電線付
き端子4をクランプ竿5に挟持させた状態で端子挿入機
6に送り、コネクタハウジング7に対して挿入ヘッドA
で端子3を水平方向に挿入させるものであり、該挿入ヘ
ッドAに設けた端子把持ハンド8と電線掻き分けアーム
9とで、ハウジング7内へ挿入済の電線2′の掻き分け
を行うことを特徴とする。
【0011】該挿入ヘッドAには、端子把持ハンド8の
後方(手前側)に電線把持ハンド10、前方に一対の電
線掻き分けアーム9を設けており、該端子把持ハンド8
は図示しない駆動手段で左右(端子直交方向)に揺動し
て電線2′を掻き分け可能で且つ電線把持ハンド10と
同期して端子挿入のために前進及び昇降可能であり、該
電線掻き分けアーム9は後述する駆動手段で左右に開閉
且つ上下に昇降可能である。
【0012】図2〜5は該挿入ヘッドAの作用を示すも
のであり、先ず図2の如く電線2の基部を電線把持ハン
ド10で掴むと同時に端子3の先端部を端子把持ハンド
8で把持して電線付き端子4を前記クランプ竿5からコ
ネクタハウジング7の挿入室開口11aへ向けて運ぶ。
両把持ハンド8,10の作動は特開昭60−11909
0号で公知である。端子3が端子収容室11の開口11
aに近づくと上方から後述する電線掻き分けアーム9が
降りて来て該開口11aの直近で開閉して挿入済の近隣
の電線2′を左右に掻き分ける。
【0013】次いで図3の如く電線掻き分けアーム9は
上昇し、把持ハンド8,10が電線付き端子4を収容室
開口11aの直近まで前進させる。ここで端子把持ハン
ド8は左右に揺動して電線2′を補助的に掻き分ける。
該端子把持ハンド8の先端部8aは端子3の先端3aを
やや突出させて把持可能な如くに、傾斜した支杆8bに
対して水平に突出連成される。該端子把持ハンド8は端
子先端3aを収容室開口11aに挿通させた状態で図4
の如く上昇し、図5の如く電線把持ハンド10が電線付
き端子4を収容室11内へ押し込む。
【0014】図6は電線掻き分けアームの一実施例を示
す正面図であり、該掻き分けアーム9′は、先端にブレ
ード状の掻き分け部12aを有する一対の下部リンク1
2,12と、一端を該下部リンク12の基端にピン13
で連結され、中央を固定軸14で回動自在に軸支された
一対の略クランク状の中間リンク15,15と、該中間
リンク15の他端をピン16で連結し、頂上のピン17
で山型に連結形成された一対の上部リンク18とにより
構成される。該一対の下部リンク12,12は、ピン1
3に設けた巻きばね19により略平行に開脚する。
【0015】また前記掻き分け部12aは電線2′の間
に分け入り易いように薄板のブレード状に形成されてお
り、図2の如く掻き分け部12aの収容室開口11a側
に突出部12bを形成してもよい。上記電線掻き分けア
ーム9′は、図6の如く上方に設けたシリンダ20によ
り上部リンク18の頂部を押圧されて鎖線の如く閉じ、
引っ張られて実線の如く開く。
【0016】図7〜12は、垂直方向に開口したコネク
タハウジング7′に上記電線付き端子の挿入方法を適用
した例を示すものである。すなわち図7で、9′は上記
略同様の電線掻き分けアームを示し、先端側にテーパ部
34を有する該掻き分けアーム9′は所望の収容室開口
11bに対して前方から収容室11′の隔壁21に沿っ
て接近し、図8の如く該収容室開口11bの真横で矢印
イロの如く左右に揺動して電線(導出電線)2′を掻き
分ける。さらに図9の如く掻き分けアーム9′は隔壁2
1上を後方(電線導出方向)へ移動し、ハウジング7′
の後端部上で一段下降した後、図10の如く左右に開脚
して真直な中間部(図7の符号35)でさらに電線2′
を掻き分ける。
【0017】この状態で該掻き分けアーム9′は図11
の如く上昇し、該アーム9′の元下降位置の近傍に、電
線付き端子4′を把持した端子把持ハンド22と電線把
持ハンド23とが下降し、該アーム9′で分けられた道
を矢印ハ方向に前進し、所望の収容室開口11bの横で
矢印ニの如く直角に曲がって端子把持ハンド22の先端
22aで電線2′を補助的に掻き分け、図12の如く収
容室開口11b上で端子把持ハンド22を開いて電線保
持ハンド23により電線付き端子4を収容室11′内に
押し込む。該端子把持ハンド22の先端部22aは傾斜
した支杆22bから水平に突出連成され、端子3を垂直
に保持可能である。また電線把持ハンド23は電線2を
垂直に保持する。
【0018】図13〜15は両把持ハンド22,23の
構造と作用を詳細に示したものである。図13の如く電
線把持ハンド23は、上部でピン24により軸支連結さ
れた一対の略コンパス状の支杆23b,23bと、該支
杆23bを開く方向に付勢するばね25とにより構成さ
れ、各支杆23bの上端部に形成された外側テーパ面2
3cに一対のローラ26をシリンダ27で押接させるこ
とにより、該支杆23bを閉じさせる。該支杆23bの
先端部23aは内側に屈曲し、電線2を把持可能であ
る。
【0019】また前記端子把持ハンド22は、図14〜
15の如く、水平方向に突出した前記先端部22aを有
し、上部寄りをピン28で軸支連結された一対の真直な
支杆22b,22bと、該支杆22bを枠状の保持具2
9の間で外側から閉じ方向に押圧するばね30と、同じ
く開き角規制用の調整ねじ31とにより構成され、支杆
上端部22cをシリンダ32で押圧することにより開か
せ、また閉止時には上端の内側テーパ面22dにローラ
33を突き当ててロックさせる。両把持ハンドは22,
23図示しない駆動手段により図14〜15の如く昇降
可能である。なお、上記二つの実施例において、電線掻
き分けアーム9,9′を設けることなく、端子把持ハン
ド8,22のみで電線2′を掻き分けさせてもよい。
【0020】図16〜18は、一対の電線掻き分けアー
ム86,86の間に端子3をガイドさせて端子収容室1
1内に挿入させる例を示すものである。すなわち該一対
の電線掻き分けアーム86,86は、図16の如く前方
に張り出した先端掻き分け部87と該掻き分け部87か
ら先方に突出して内側ガイド面88を構成させる一対の
対向する爪部89,89とを有し、該一対の爪部89,
89を端子収容室11の開口11aの幅より若干広く開
かせ得る(退避動作時には鎖線の如く一段大きく開
く)。
【0021】そして図17〜18の如く該開口11aに
極めて近接した状態で該一対の爪部89,89を開口1
1aの幅に開かせ、両爪部89,89の間に端子把持ハ
ンド90で後方を把持した端子3を内側ガイド面88に
沿って案内挿通させ、開口11a内に端子3の先端が挿
入された時点で電線把持ハンド91によりだめ押しさせ
る。これにより端子3が開口縁11a′と干渉すること
なく確実に挿入される。なお該電線掻き分けアーム86
は図16の如くホルダ92に軸支され、該ホルダ92に
対向する一対のブロックハンド93,93により端子3
やコネクタハウジング7′の種類に合わせて脱着交換可
能である。
【0022】図19は電線掻き分けアームの他の実施例
を示すものである。該電線掻き分けアーム50は、後部
に端子案内用のテーパガイド面51,51を有する一対
の三角形状のガイドアーム52,53により構成され
る。該一対のガイドアーム52,53はそれぞれ三角錐
状の先端部54を有し、各先端部54は両ガイドアーム
52,53を閉じた際に接合して一つの三角錐状の先端
部54′(図20)を構成する。
【0023】また一方のガイドアーム52の接合面側の
内側壁55の上部には、端子3に対する傾斜ガイド部5
6を有するガイド壁57を突出して設け、他方のガイド
アーム53の対向する内側壁58に該ガイド壁57に対
する収容切欠部59を設けている。該ガイド壁57は両
ガイドアーム52,53の合体に伴い収容切欠部59内
に完全に収容される。両ガイドアーム52,53は内側
壁55,58を接合させて合体し、横断面くさび形状を
呈し、くさび頂部60をコネクタハウジング7側に向
け、後端壁62を、端子把持ハンド8と電線把持ハンド
10とに把持された電線付き端子4側に向けて上下左右
移動自在に配置される。
【0024】そして図20(a)(b)の如く該電線掻き分け
アーム50は両ガイドアーム52,53を閉じた状態で
上方からコネクタハウジング7の所望の端子収容室開口
11aの隔壁21に沿って挿入され、図20(c) の如く
何れか一方(本例では左側)のガイドアーム53をほぼ
端子収容室開口11aの幅だけ平行に移動させて電線
2′を掻き分ける。
【0025】ここで右側のガイドアーム52に設けたガ
イド壁57は左側の両ガイドアーム52,53の間の間
隙63内に突出し、その傾斜ガイド部56を所望の端子
収容室開口11aの上方に位置させて、両ガイドアーム
52,53の後部テーパガイド面51と共に端子3を収
容室開口11a内に案内させる。なお上記電線掻き分け
アーム50は端子3やコネクタハウジング7の形状に合
わせて脱着交換できるように構成され、主に両ガイドア
ーム52,53の開き量をサーボモータやボールねじ等
で可変制御することによって、多種の端子3やコネクタ
ハウジング7に対し汎用性を持たせ、概ね一対のガイド
アーム52,53にて対応可能である。
【0026】図21〜24は電線掻き分けアーム50の
第一変形例を示すものである。この電線掻き分けアーム
65は、一方のガイドアーム66に三角形状のガイド面
を有する傾斜ガイド部56′を設けると共に、アーム先
端にやじり状先端部68を形成し、他方のガイドアーム
67の先端部69を該やじり状先端部68よりも短く設
定して該やじり状先端部68の基端切欠部68aに沿う
三角錐状に形成し、両ガイドアーム52,53の閉状態
において三角錐状先端部69を該基端切欠部68aの内
側に、すなわち図21(b) の如く該やじり状先端部68
の傾斜面68bの延長線68b′上から外側に突出しな
いように収容させたことを特徴とする。
【0027】これにより、やじり状先端部68の先端ア
ール68cの形状を大きく設定できて電線間への挿入時
に電線2′(図19)を傷付ける心配がないのと同時
に、掻き分けアーム65の幅Lを小さく設定できて電線
間への挿入性が向上する。両ガイドアーム66,67の
閉状態においては一方のガイドアーム66の傾斜ガイド
部56′を有する断面三角形状のガイド壁57′が、図
23の如く他方のガイドアーム67の前端頂部70から
電線導出方向中間部にかけて完全に切欠して設けられた
切欠収容部71に嵌まり合い、断面くさび形状の電線掻
き分けアーム65を構成する。
【0028】図24(a)(b)に各ガイドアーム66,67
の形状を示す如く、他方のガイドアーム67の切欠収容
部71( 図24(b) ) はアーム長手方向に延長して形成
され、長手方向中間にガイド突部76を介在させて先端
部69にまで達する切欠延長部77を有する。該ガイド
突部76は傾斜ガイド部56′の下側に対向する如くに
形成され、前端頂部70を一方のガイドアーム66の前
端頂部78と一致させている。該一方のガイドアーム6
6(図24(a) )は他方のガイドアーム67に対向する
平坦な接合面79に傾斜ガイド部56′を有するガイド
壁57′とやじり状の先端部68とを突設すると共に後
部テーパガイド面51′を形成したものである。
【0029】該ガイド突部76の上下方向長さHは図2
5に示す如くコネクタハウジング7の端子収容室11の
開口幅よりもやや大きく設定され、端子3をガイド突部
76の内面に沿って収容室11内に案内可能である。ま
た両切欠部71,77の電線導出方向の切欠幅Sは、図
26の如く切欠部71がない掻き分けアーム50におけ
るコネクタハウジング7からの電線掻き分け可能距離S
1 と、図25の如く掻き分けアーム65を電線2′間に
挿入した際にガイドアーム67がハウジング7と接触し
ない必要最小距離S2 との差の寸法に設定される。
【0030】そして他方のガイドアーム67を図20
(c) の如く単独で拡げた際に、切欠部71の切欠寸法S
だけ電線2′と接触する位置が後方にずれ、その分だけ
図25の如く掻き分けアーム65の位置をコネクタハウ
ジング7寄りに設定できる。それによりガイド突部76
が端子収容室11の開口11aに近接し、より確実な端
子挿入が可能となる。
【0031】また図21〜25において、両ガイドアー
ム66,67の先端部68,69の近傍(上方)には一
対の電線侵入防止バー72,72を電線導出方向(後
方)に水平に突設している。該電線侵入防止バー72,
72はガイドアーム66,67の側部傾斜面73から斜
め後方に拡幅延長されたテーパ部74を有し、該テーパ
部74から後方に続くストレート部75は該ガイドアー
ム66,67よりも幅広に形成される。
【0032】そして図25の如くガイドアーム66,6
7の先端部68,69を電線2′の間に挿入すると同時
に該電線侵入防止バー72がテーパ部74に沿って電線
2′を押し拡げ、さらにガイドアーム66,67を深く
挿入する過程で電線2′を該テーパ部74からストレー
ト部75にかけて摺接させ、斜め後方に垂れ下がった電
線2′を該ストレート部75で拡幅した状態に保持させ
て、ガイドアーム66,67で掻き分けた電線2′がガ
イドアーム66,67の内側に侵入するのを防ぐ。それ
により端子3は電線2′と干渉することなく一対のガイ
ドアーム66,67の間からコネクタハウジング7内に
スムーズに挿入される。
【0033】また、図27の如く一対の電線侵入防止バ
ー72,72の先端から内側部にかけてテーパ状切欠部
94を形成して、ガイドアーム66,67の上昇時にガ
イドアーム間の電線2の引っ掛けを防止することもでき
る。ガイドアーム66,67の上昇は図25の如く端子
3の挿入が完了した時点で行われる。
【0034】図28〜30は上記電線掻き分けアーム6
5をさらに改良した第二変形例を示すものである。この
電線掻き分けアーム80は図28の如く他方のガイドア
ーム67′のガイド突部76′から上の部分を後方にF
1 の如くオフセットして突出延長させると共に、このオ
フセット部81に電線導出方向の切欠溝82を設けたこ
とを特徴とする。図29に前方視図、図30に後方視
図、図31に図30のC−C断面図を示す如く該切欠溝
82はオフセット部81の前端81aから後端81bに
かけて尻上がりにテーパ状に傾斜し、両ガイドアーム6
6′,67′が合体した状態で該切欠溝82は一方のガ
イドアーム66′の側部傾斜面73′よりも中心寄りに
位置する。
【0035】該オフセット部81の上側には図27のF
2 の如く更に後方にオフセットした長手部83を連成し
てあり、一方のガイドアーム66′も該長手部83に沿
って後方に突出した長手部84を有している。図31の
如く前記オフセット部81は前例の切欠収容部71(図
23)よりも更に後方に位置しており(図31の71は
該切欠部の位置を示す)、図32の如く他方のガイドア
ーム67′で電線2′を掻き分けた際に電線2′と接触
する位置が更に後方寄りとなり、これにより掻き分けア
ーム80を前例の如くコネクタハウジング7の直近に位
置させ得るのは勿論のこと、電線2′の導出部2aの曲
げが緩和され(曲げ角度が減少し)、電線2′の傷付き
や曲り変形が防止される。
【0036】図33〜34は、上方に一対の露出した接
触用カール部95aを有する端子95をコネクタハウジ
ングの端子収容室に高さ方向の位置ずれなく案内可能と
したガイドアーム66″,67″を示すものである。す
なわち、端子95を案内する一方のアーム66″の傾斜
ガイド部56″の最下端に該カール部95aに対する下
向きの水平接触面96を設けて、該水平接触面96の範
囲内で該端子95を水平移動可能としたものである。
【0037】該傾斜ガイド部56″のガイド面は水平接
触面96がない状態で略三角形状を呈しており、その場
合は、端子96と両ガイドアーム66″,67″との間
のガタGの範囲でカール部95が傾斜ガイド部側方の斜
面97に沿って上昇し、端子95の高さ方向位置がずれ
てしまう懸念がある。図33において他方のガイドアー
ム67″のガイド突部76″(図29の76′参照)に
は外面方に下向きの摺接傾斜面98を設けて、ガイド突
部76″を下向きの楔状に構成させており、該摺接傾斜
面98によって図25のようにアーム66″,67″を
電線間に挿入する際にガイド突部76″と電線2′との
干渉が防止され、スムーズなアーム挿入が可能となる。
該ガイド突部76″は前記水平接触面96の幅H1 より
もやや幅広H2 な上端面99を有し、該上端面99はガ
イドアーム接合時に該水平接触面96の下側に位置す
る。該一対のガイドアームは66″,67″取付孔10
0,101により図示しない駆動側に固定される。
【0038】図35〜36は、箱状接触部3aを有する
端子3が回転方向に位置ずれした場合でも該端子3を一
対のガイドアーム間にスムーズに挿入させ得る構造を示
すものである。すなわち一対のガイドアーム66″,6
7″の後部の端子案内用テーパガイド面511 ,512
の面取寸法を、一方のテーパガイド面511 は大きく、
他方のガイドアームテーパガイド面512 は小さく設定
して、端子3の位置ずれを修正可能としたものである。
【0039】図36(a) のように各ガイドアーム6
6″,67″のテーパガイド面511 ,512 は同一角
度で端子挿入方向の奥行き寸法差Kを存して形成され
る。そして図35(a) 及び図36(b) の如く端子3が回
転方向に位相ずれした状態で先ず箱状接触部3aの一側
端3bが小さなテーパガイド面512 に当接する。図3
6(c) の如く該一側端3bが小さなガイド面512 を摺
接通過してアーム内側面102に接触し始めた状態で、
他側端3b′は未だ大きなテーパガイド面511 に接触
していない。次いで図36(d) の如く一側端3bがアー
ム内側面102に沿って移動し、他側端3b′が大きな
テーパガイド面511 に当接する。ここで該他側端3
b′が大きなテーパガイド面上を摺接するにつれて端子
3が位相ずれと反対方向に回動して位相ずれが修正さ
れ、図36(e) 及び図35(b) の如く端子3が水平な状
態でコネクタハウジング7の端子収容室11へ案内され
る。
【0040】
【発明の効果】以上の如くに、本発明によれば、請求項
の如く電線掻き分けアームの一次掻き分けと二次掻き
分けとで導出電線を確実に掻き分けると共に、二次掻き
分け時に電線掻き分けアームのテーパ部ではなく真直な
中間部で電線を大きく掻き分けるから、端子挿入路が確
実に確保される。また、請求項2の如く電線付き端子が
電線掻き分けアームとは逆の経路で、導出電線に干渉す
ることなく収容室開口に案内されると共に、端子把持ハ
ンドで導出電線が補助掻き分けされて端子挿入路が間違
いなく確保されるから、コネクタハウジングへの端子挿
入が確実に行われる。従って、従来のように端子をハウ
ジングの端から順に挿入する必要がなく、コネクタハウ
ジングに対して端子をランダムに挿入でき、それにより
電線付き端子の並べ換えが不要となりタクトの低減や生
産ラインのコンパクト化が達成される。そして並べ換え
がないから電線付き端子の設定数に限界がなく、多回路
のワイヤハーネスが製造できる。
【0041】また、請求項3,5の如く端子に対する傾
斜ガイド部を有する一対のアームを電線間で開かせるこ
とにより、電線の掻き分けと共に傾斜ガイド部によりコ
ネクタハウジングへ端子を案内させることができ、端子
挿入性が向上する。ここで請求項4の如くガイドアーム
の先端を収容室隔壁に沿って進入させることにより、片
方のガイドアームのみを開く操作で電線が掻き分けられ
且つ端子挿入路が確保され、迅速な端子挿入が可能とな
る。また、請求項6の如く傾斜ガイド部に水平接触部を
設けることにより、カール部を有する端子の高さ方向の
位置ずれが防止され、確実な端子挿入が可能となる。ま
た、請求項7の如く他方のガイドアームに切欠部を設け
ることにより、該切欠部の切欠長さだけガイドアームを
コネクタハウジングに接近でき、ガイド突部が収容室開
口に近接して端子挿入の確実性が向上する。この効果は
請求項9の如くガイドアームに切欠溝を有するオフセッ
ト部を設けることにより一層顕著になり、同時に電線の
過度な曲り変形や傷付きも防止される。
【0042】また、請求項8の如くガイド突部に摺接傾
斜面を形成することにより、ガイドアームを電線間に挿
入する際の電線との干渉が防止され、スムーズなアーム
挿入が可能となる。また、請求項10の如く一方のアーム
にやじり状先端部を設けて他方のアームの先端部を該や
じり状先端部の内側に位置させることにより、電線間へ
のアームの挿入性が向上すると共に電線の傷付きが防止
される。また、請求項11の如く左右のガイドアームの端
子案内用のテーパガイド面の大きさを違えることによ
り、端子が回転方向に位置ずれしている場合でもその位
置ずれが修正され、スムーズな端子挿入が可能となる。
また、請求項12の如く電線侵入防止バーを設けることに
より、ガイドアーム内側への電線の回り込みが防止さ
れ、より確実な端子挿入が可能となる。請求項13の如く
電線侵入防止バーにテーパ状切欠部を形成すれば、ガイ
ドアーム引き上げ時にガイドアーム間の電線の引っ掛け
が防止され、スムーズなアーム操作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電線付き端子の挿入方法の一実施
例を示す全体斜視図である。
【図2】図1のA部(挿入ヘッド)の作用を示し、電線
掻き分けアームで電線を掻き分ける状態の側面図であ
る。
【図3】同じく端子把持ハンドで掻き分けを行う状態の
側面図である。
【図4】同じく端子を挿入する状態の側面図である。
【図5】同じく端子を挿入した状態の側面図である。
【図6】電線掻き分けアームを示す正面図である。
【図7】電線付き端子を垂直方向に挿入する例を示し、
電線掻き分けアームを進入させる状態の斜視図である。
【図8】同じく掻き分けアームで掻き分けを行う状態の
斜視図である。
【図9】同じく掻き分けアームを後方に移動した状態の
斜視図である。
【図10】同じく掻き分けアームを開いた状態の斜視図
である。
【図11】同じく電線付き端子を把持した把持ハンドを
進入させる状態の斜視図である。
【図12】同じく端子把持ハンドで電線を補助的に掻き
分けて端子を挿入させる状態の斜視図である。
【図13】端子把持ハンドと電線把持ハンドの詳細を示
す正面図である。
【図14】同じく端子把持ハンドを開脚した状態の正面
図である。
【図15】同じく電線把持ハンドで電線付き端子を挿入
させる状態の正面図である。
【図16】電線掻き分けアームの変形例を示す斜視図で
ある。
【図17】同じく電線掻き分けアームを端子収容室の開
口に接近させた状態を示す正面図である。
【図18】同じく電線掻き分けアームの間に端子を挿通
させた状態を示す正面図である。
【図19】電線掻き分けアームの他の実施例を示す分解
斜視図である。
【図20】同じく電線掻き分けアームの作用を示し、
(a) はアームを電線間に挿入する状態の正面図、(b) は
挿入した状態の正面図、(c) は電線を掻き分けた状態の
正面図である。
【図21】電線掻き分けアームの第一変形例を示し、
(a) は後面図、(b) は閉じた状態の先端部拡大図であ
る。
【図22】図21(a) のB−B断面図である。
【図23】同じく側面図である。
【図24】(a) は一方のガイドアームの側面図、(b) は
他方のガイドアームの側面図である。
【図25】第一変形例における電線掻き分けアームの掻
き分け位置を示す側面図である。
【図26】ガイドアームに切欠部がない場合の電線掻き
分けアームの掻き分け位置を示す側面図である。
【図27】電線掻き分けアームの他の実施例を示す平面
図である。
【図28】電線掻き分けアームの第二変形例を示す側面
図である。
【図29】同じく前面図である。
【図30】同じく後面図である。
【図31】図30のC−C断面図である。
【図32】同じく電線を掻き分ける状態の断面図であ
る。
【図33】電線掻き分けアームの第三変形例を示す正面
図である。
【図34】同じく後面図である。
【図35】電線掻き分けアームの第四変形例を示し、
(a) は端子の位置ずれ状態、(b) は修正状態を示す後面
図である。
【図36】同じく(a) 〜(e) は端子の位置ずれの修正過
程を示す平面図である。
【図37】従来例を示す概略図である。
【符号の説明】
8,22 端子把持ハンド 9,9′,50,65,80 電線掻き分けアーム 511 ,512 テーパガイド面 52,53,66,67,66′,67′,66″,6
7″ ガイドアーム 56,56′ 傾斜ガイド部 59,71 収容切欠部 68 やじり状先端部 68a 基端切欠部 72 電線侵入防止バー 76,76′,76″ ガイド突部 77 切欠延長部 81 オフセット部 82 切欠溝 94 テーパ状切欠部 96 水平接触面 98 摺接傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前島 孝通 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢 崎部品株式会社内 (72)発明者 井上 寿弘 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢 崎部品株式会社内 (72)発明者 山島 修 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢 崎部品株式会社内 (72)発明者 加藤 文男 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢 崎部品株式会社内 (72)発明者 伊倉 利徳 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢 崎部品株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−119090(JP,A) 特開 昭64−35886(JP,A) 特開 平4−179084(JP,A) 特開 平6−314585(JP,A) 特開 平5−82231(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 43/20 H01R 43/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側にテーパ部を有し、端子挿入方向
    に延びた一対の電線掻き分けアームを閉じた状態で、コ
    ネクタハウジングからの複数の導出電線の間に進入さ
    せ、該一対の電線掻き分けアームを開き、電線把持ハン
    ドと端子把持ハンドとで把持した電線付き端子を該コネ
    クタハウジングの端子収容室に挿入する電線付き端子の
    挿入方法において、前記一対の電線掻き分けアームを閉じた状態で端子挿入
    直交方向に前記端子収容室の隔壁に沿って収容室開口の
    真横まで移動させ、該収容室開口の上で電線掻き分け方
    向に揺動させて一次掻き分けを行い、該一対の閉じた電
    線掻き分けアームを電線導出方向に該隔壁に沿って該コ
    ネクタハウジングの端部よりも外側に移動させ、次いで
    端子挿入方向に移動させた後に開くことで、該電線掻き
    分けアームの前記テーパ部に続く真直な中間部で前記導
    出電線を二次掻き分けし、その後、前記端子収容室に前
    記電線付き端子を挿入する ことを特徴とする電線付き端
    子の挿入方法。
  2. 【請求項2】 前記導出電線を二次掻き分けした後、前
    記電線把持ハンドと端子把持ハンドとで把持した前記電
    線付き端子を二次掻き分け経路に沿って前記導出電線間
    に進入させ、前記隔壁に沿って前記収容室開口の真横ま
    で移動させ、該端子把持ハンドで該収容室開口上の電線
    を補助的に掻き分けた後、該電線把持ハンドで該電線付
    き端子を前記端子収容室に挿入することを特徴とする請
    求項1記載の電線付き端子の挿入方法。
  3. 【請求項3】 端子に対する傾斜ガイド部と該傾斜ガイ
    ド部に対する収容切欠部とを有する一対のガイドアーム
    を閉じた状態で、コネクタハウジングの端子収容室に既
    に挿入済の隣接する電線間に挿入し、該一対のガイドア
    ームを開いて電線を掻き分けた後、該一対のガイドアー
    ムの間に該ガイドアームの後端方から端子を挿通させ、
    該端子を該傾斜ガイド部に沿わせて端子収容室に挿入さ
    せることを特徴とする電線付き端子の挿入方法。
  4. 【請求項4】 一対の閉じたガイドアームの先端をコネ
    クタハウジングの端子収容室の隔壁に沿って電線間に挿
    入させ、一方のガイドアームのみを開いて電線を掻き分
    ける請求項3記載の電線付き端子の挿入方法。
  5. 【請求項5】 三角錐状の先端部を有して接合時に楔形
    状となる一対の断面三角形状のガイドアームで構成さ
    れ、一方のガイドアームが接合面側に端子に対する突出
    した傾斜ガイド部を有し、他方のガイドアームが、該傾
    斜ガイド部を収容可能な切欠部を有することを特徴とす
    る電線掻き分けアーム。
  6. 【請求項6】 略三角形状のガイド面を有する前記傾斜
    ガイド部に、端子の接触用カール部に対する水平接触面
    を形成し、該水平接触面の範囲で該カール部を水平移動
    可能とした請求項5記載の電線掻き分けアーム。
  7. 【請求項7】 前記切欠部を他方のガイドアームの前端
    部から電線導出方向に切欠し且つ該他方のガイドアーム
    の長手方向に延長して形成すると共に、前記傾斜ガイド
    部に対向して該他方のガイドアームに前端部まで延びる
    ガイド突部を形成し、該ガイド突部の内側面に沿って電
    線付き端子を挿入可能としたことを特徴とする請求項5
    又は6記載の電線掻き分けアーム。
  8. 【請求項8】 前記ガイド突部の外面方に電線に対する
    摺接傾斜面を形成して、該ガイド突部を電線間挿入方向
    に楔状とした請求項7記載の電線掻き分けアーム。
  9. 【請求項9】 前記他方のガイドアームのガイド突部近
    傍に電線導出方向に延長するオフセット部を設け、該オ
    フセット部に電線導出方向の切欠溝を設けて、該切欠溝
    で電線を掻き分け可能とした請求項7又は8記載の電線
    掻き分けアーム。
  10. 【請求項10】 前記一方のガイドアームにやじり状先
    端部を形成し、他方のガイドアームの先端部を該やじり
    状先端部よりも短く形成して該やじり状先端部の基端切
    欠部内に収容させ、該やじり状先端部を電線間に挿入可
    能とした請求項5〜9の何れかに記載の電線掻き分けア
    ーム。
  11. 【請求項11】 前記一対のガイドアームの内側後端方
    に端子案内用のテーパガイド面を一方のガイドアームと
    他方のガイドアームとで面取寸法を違えて形成し、端子
    を各テーパガイド面に順次摺接させることで端子の回転
    方向の位置ずれを修正可能とした請求項5〜10の何れ
    かに記載の電線掻き分けアーム。
  12. 【請求項12】 前記一対のガイドアームの先端部近傍
    に、該ガイドアームよりも外側に拡がるテーパ部を有す
    る電線侵入防止バーを電線導出方向に設け、ガイドアー
    ムの電線間挿入時に該電線侵入防止バーにより電線を外
    側に押し拡げ可能とした請求項5〜11の何れかに記載
    の電線掻き分けアーム。
  13. 【請求項13】 前記一対の電線侵入防止バーの先端から
    内側部にかけてテーパ状切欠部を形成し、該テーパ状切
    欠部により一対のガイドアーム間の電線の引っ掛けを防
    止した請求項12記載の電線掻き分けアーム。
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