JP2844171B2 - 吊り荷の自動玉掛け装置 - Google Patents

吊り荷の自動玉掛け装置

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JP2844171B2
JP2844171B2 JP33224294A JP33224294A JP2844171B2 JP 2844171 B2 JP2844171 B2 JP 2844171B2 JP 33224294 A JP33224294 A JP 33224294A JP 33224294 A JP33224294 A JP 33224294A JP 2844171 B2 JP2844171 B2 JP 2844171B2
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雄一 谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吊り荷の自動玉掛け装
置、特に小型、軽量であると共に安全性を高めた吊り荷
の自動玉掛け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄骨建方工事に於ける、吊り荷、例えば
柱や梁の玉掛け外し作業は、従来高所作業者が行なって
おり、吊具を外す為には、柱類や梁等の高所に登って、
足場の悪い箇所で作業をする必要がある。その為、安全
確保と作業効率の面を改良する装置として図13に示す
ようにワイヤーを無線操作して玉掛け外しを行なうもの
が知られている。
【0003】図13において、1は吊り荷に設けられた
吊りピース、2はこの吊りピース1を挿入せしめる長孔
3を有するクランプ本体、4は上記吊りピース1の孔に
挿入されるロックピン、5は上記クランプ本体2に回動
自在に取り付けたシャックル、6は上記シャックル5を
吊揚げ用ワイヤー7を介して吊下する天秤本体、8は上
記ロックピン4を上記吊りピース1の孔に挿脱せしめる
ため上記天秤本体6によって操作される操作ワイヤー、
9は上記天秤本体6をクレーン等によって吊下するため
の接続カップリングを示す。
【0004】このような従来のクランプ形式の装置で
は、上記吊りピース1の孔からロックピン4を引き抜
く、いわゆる玉掛け外しに際しては天秤本体6内のバッ
テリーを用い、操作ワイヤー引張りシリンダー(図示せ
ず)を無線操作して操作ワイヤー8を引張ることで内部
ロック機構を解除し、ロックピン4が引き抜かれるよう
にするか、または、上記天秤本体6内に圧縮空気タンク
を設け、上記操作ワイヤー8の代わりに圧縮空気で上記
ロックピン4を引き抜くようにしている。
【0005】また、従来の他の玉掛け外し装置としては
クレーンのフック先端に設けられた吊り荷はずれ止めを
ロープを介在させて手動で解除するものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、上記ピン
を用いたクランプ形式の装置では、ピン駆動のための動
力装置が必要で、上記天秤本体が重くなり、その分揚重
機の選定を幾分大型のものとする必要が生じ、また、は
ずれ止めを有する装置においては、ロープを手動で操作
するため、ロープが絡まないよう厳重な管理が必要で、
使用できる高さや部位も限定されるという欠点があっ
た。
【0007】本発明は上記の欠点を除くようにしたもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の吊り荷の自動玉
掛け装置は、湾曲下端部上面に溝部を形成したJ型状の
アームと、この溝部の下方位置を支点として上記アーム
に相対的に回動自在なフックと、このフックを上記アー
ムに相対的に回動せしめる駆動手段とより成り、上記フ
ックは上記アームの溝部との間に吊りピースを遊動自在
に保持する空間を形成する位置と、この空間を開放する
位置に変位可能である。
【0009】上記アームは、縦方向に延びるルーズホー
ルを介して吊下される。
【0010】上記駆動手段は、上記アーム内に配置され
遠隔制御される電動モーターと、上記フックに設けた歯
車部と、この歯車部と上記電動モーター間を連結するギ
ヤ機構部とより成る。
【0011】上記ギヤ機構部は、動力伝達を遮断する手
動開閉機構と、手動回動機構とを有し、上記フックが手
動で回動可能である。
【0012】
【実施例】以下図面によって本発明の実施例を説明す
る。
【0013】本発明における吊り荷の自動玉掛け装置
は、図1及び図2に示すように、吊揚げ用ワイヤー7の
下端にその上端を連結せしめたJ型状のアーム10を用
い、このアーム10の湾曲下端部11の上面に吊り荷に
設けられた吊りピース1を受ける半円状の溝部12を形
成し、この溝部12の鉛直方向下方において上記湾曲下
端部11に枢支部13を形成し、この枢支部13に鉤状
に湾曲する吊りピースはずれ止めフック14の下部を回
動自在に枢支し、このはずれ止めフック14の上部下面
に上記半円状の溝部12に対向する弧状の溝部15を形
成し、上記はずれ止めフック14の弧状外周面には扇型
のギヤ16を形成し、このギヤ16を上記アーム10内
に配置した電動モーター17によりギヤ機構部18を介
して回動せしめる。なお、この電動モーター17は外部
の蓄電池(図示せず)により駆動せしめる。
【0014】上記ギヤ機構部18は、上記電動モーター
17の出力軸19に設けられたかさ歯車20と、このか
さ歯車20に対向するかさ歯車21を設けた被動軸22
と、上記かさ歯車20,21に噛合するかさ歯車23を
有するトルク伝達解除ボルト24と、上記被動軸22に
設けたかさ歯車25及びウォームギヤ26と、上記かさ
歯車25に噛合するかさ歯車27を有する手動開閉ボル
ト28と、上記ウォームギヤ26と上記はずれ止めフッ
ク14に設けられた扇型のギヤ16間を連結する減速歯
車29,30とにより構成せしめる。
【0015】なお、31は上記電動モーター17を制御
する制御部、32はこの制御部31の遠隔操作用無線受
信部、33は遠隔操作用のアンテナ、34は手元操作時
のはずれ止めのロック及び解除用スイッチを示す。
【0016】本発明の吊り荷の自動玉掛け装置は上記の
ような構成であるから、吊りピース1を上記アーム10
の半円状の溝部12によって吊下した状態で上記電動モ
ーター17を遠隔操作により上記無線受信部32、制御
部31を介して駆動せしめ、ギヤ機構部18を介して上
記はずれ止めフック14を反時計方向に回動せしめれ
ば、図3及び図4に示すように吊りピース1が上記溝部
12とはずれ止めフック14の溝部15間に保持される
ようになる。
【0017】従って、この状態においては、外乱による
上下方向及び左右方向の揺れがあっても吊りピース1が
吊り荷の自動玉掛け装置から外れず吊り荷を安全に吊り
上げできるようになる。
【0018】次に、玉掛け外しをする場合には、図5に
示すように、吊り荷を所定位置に着床した状態で、更に
クレーンのワイヤー7を緩めると上記アーム10の重心
がワイヤー7より右側にあるので上記ワイヤー7は図6
に示すように右側に振れ、アーム10の重心はワイヤー
7より左側に位置されるようになる。
【0019】この時、吊り荷の吊りピース1は上記アー
ム10の溝部12より上方に位置するようになるので上
記はずれ止めフック14の溝部15の下面に係合する。
【0020】この状態で図7に示すように遠隔操作で上
記電動モーター17を駆動せしめて上記はずれ止めフッ
ク14を時計方向に回動せしめれば、アーム10の重心
はワイヤー7より左側に位置しているので、アーム10
はワイヤー7の右方向に振れ、図8に示すようにアーム
10全体が上記吊り荷の吊りピース1から離間するよう
になる。
【0021】なお、電動モーター17の駆動用蓄電池
(図示せず)の容量が不足した場合においては上記トル
ク伝達解除ボルト24を引き抜き、上記かさ歯車20と
上記かさ歯車21との係合を解除し、上記手動開閉ボル
ト28を手動で回動し、かさ歯車27及び25を介して
上記はずれ止めフック14を回動せしめる。
【0022】なお、上記電動モーター17を直接手によ
り回動せしめてもよい。
【0023】図9は鉄骨柱35の専用吊りビーム36
に、吊りビーム36に形成した縦方向に延びるルーズホ
ール41を介して本発明のアーム10を複数組取り付け
て揚重する例を示し、図10はPC床板等の板物37に
対する専用の吊り治具38にルーズホール41を介して
本発明のアーム10を複数組取り付けて揚重する例を示
す。
【0024】図11及び図12は鉄骨の梁部材39にU
字状の丸鋼40を4ケ所溶接し、この丸鋼40に複数組
の本発明のアーム10を係合することにより、複数の梁
部材39をまとめて揚重して、所定場所で下方の梁材よ
り順次荷降ろしを行うことを可能にした例を示す。
【0025】
【発明の効果】上記のように本発明の吊り荷の自動玉掛
け装置においては、専用吊りビームとアームとのピン係
合部分はビーム側をルーズホールとすることで、吊り荷
のはずれ止めフック解除時のフックの負担する荷重をフ
ック自重のみとすることができ、フック解除時に専用の
吊りビーム全体の荷重を負担しなくてもよいようにな
る。従って、はずれ止めフック14の解除が容易とな
り、また、ワイヤーロープを使用する従来の玉掛け手段
から、吊りビームなどの工作物を使用した種々の物品・
部材の荷揚げ作業において、比較的軽量な装置でもっ
て、遠隔操作による玉外し作業が安全確実に行え運搬作
業に従事する作業者の負担を軽減し、また、遠隔操作に
よる安全性を高めることができる。また、フック解除の
駆動部分をアーム自体に内蔵することにより、アーム自
身を種々の吊りビームなどの工作物にその都度容易に転
用してゆけるので経済的である等種々な利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吊り荷の自動玉掛け装置におけるアー
ムの正面図である。
【図2】本発明の吊り荷の自動玉掛け装置におけるアー
ムの動作説明図である。
【図3】本発明の吊り荷の自動玉掛け装置におけるアー
ムの正面図である。
【図4】本発明の吊り荷の自動玉掛け装置におけるアー
ムの動作説明図である。
【図5】本発明の吊り荷の自動玉掛け装置におけるアー
ムの動作説明図である。
【図6】本発明の吊り荷の自動玉掛け装置におけるアー
ムの動作説明図である。
【図7】本発明の吊り荷の自動玉掛け装置におけるアー
ムの動作説明図である。
【図8】本発明の吊り荷の自動玉掛け装置におけるアー
ムの動作説明図である。
【図9】本発明の吊り荷の自動玉掛け装置の用途説明用
正面図である。
【図10】本発明の吊り荷の自動玉掛け装置の用途説明
用正面図である。
【図11】本発明の吊り荷の自動玉掛け装置の用途説明
用正面図である。
【図12】本発明の吊り荷の自動玉掛け装置の用途説明
用平面図である。
【図13】従来の吊り荷の自動玉掛け装置の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 吊りピース 2 クランプ本体 3 長孔 4 ロックピン 5 シャックル 6 天秤本体 7 吊揚げ用ワイヤー 8 操作ワイヤー 9 接続カップリング 10 J型状のアーム 11 湾曲下端部 12 溝部 13 枢支部 14 フック 15 溝部 16 ギヤ 17 電動モーター 18 ギヤ機構部 19 出力軸 20 かさ歯車 21 かさ歯車 22 被動軸 23 かさ歯車 24 トルク伝達解除ボルト 25 かさ歯車 26 ウォームギヤ 27 かさ歯車 28 手動開閉ボルト 29 減速歯車 30 減速歯車 31 制御部 32 遠隔操作用無線受信部 33 遠隔操作用のアンテナ 34 はずれ止めのロック及び解除用スイッチ 35 鉄骨柱 36 専用吊りビーム 37 板物 38 吊り治具 39 梁部材 40 丸鋼 41 ルーズホール
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−98632(JP,A) 特表 昭63−500029(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66C 1/00 - 1/68

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湾曲下端部上面に溝部を形成したJ型状
    のアームと、この溝部の下方位置を支点として上記アー
    ムに相対的に回動自在なフックと、このフックを上記ア
    ームに相対的に回動せしめる駆動手段とより成り、上記
    フックは上記アームの溝部との間に吊りピースを遊動自
    在に保持する空間を形成する位置と、この空間を開放す
    る位置に変位可能であることを特徴とする吊り荷の自動
    玉掛け装置。
  2. 【請求項2】 上記アームが縦方向に延びるルーズホー
    ルを介して吊下されることを特徴とする請求項1記載の
    吊り荷の自動玉掛け装置。
  3. 【請求項3】 上記駆動手段が上記アーム内に配置され
    遠隔制御される電動モーターと、上記フックに設けた歯
    車部と、この歯車部と上記電動モーター間を連結するギ
    ヤ機構部とより成ることを特徴とする請求項1または2
    記載の吊り荷の自動玉掛け装置。
  4. 【請求項4】 上記ギヤ機構部が、動力伝達を遮断する
    手動開閉機構と、手動回動機構とを有し、上記フックを
    手動で回動可能ならしめたことを特徴とする請求項1,
    2または3記載の吊り荷の自動玉掛け装置。
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