JP2832453B2 - クレーン用吊り下げフック装置 - Google Patents
クレーン用吊り下げフック装置Info
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- JP2832453B2 JP2832453B2 JP1110070A JP11007089A JP2832453B2 JP 2832453 B2 JP2832453 B2 JP 2832453B2 JP 1110070 A JP1110070 A JP 1110070A JP 11007089 A JP11007089 A JP 11007089A JP 2832453 B2 JP2832453 B2 JP 2832453B2
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- hook body
- lever
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、送電線鉄塔、通信鉄塔、気象観測鉄塔等の
建設工事において、鉄塔を組み立てるアングル鋼材等を
クレーンにて吊り上げるときに用いる。吊り下げフック
装置に関するものである。
建設工事において、鉄塔を組み立てるアングル鋼材等を
クレーンにて吊り上げるときに用いる。吊り下げフック
装置に関するものである。
（従来の技術） 送電線等の鉄塔では、支柱をアングル鋼材で組み立て
ることがある。このアングル鋼材は、両端に接続用のボ
ルト挿通孔を備えている。そして、鉄塔の建設に当たっ
ては、上下のアングル鋼材のボルト挿通孔を突き合わせ
てボルトにて接続し、順次上方へ組み上げていく。アン
グル鋼材は順次クレーンにて吊り上げる。そして、従
来、クレーンのフックをアングル鋼材に連結するため、
吊り帯が用いられている。この吊り帯は、フックに掛け
止めるためのアイ部を両端に備えたものであり、中間部
をアングル鋼材に掛け回して両端のアイ部をフックに掛
け止めて用いる。
ることがある。このアングル鋼材は、両端に接続用のボ
ルト挿通孔を備えている。そして、鉄塔の建設に当たっ
ては、上下のアングル鋼材のボルト挿通孔を突き合わせ
てボルトにて接続し、順次上方へ組み上げていく。アン
グル鋼材は順次クレーンにて吊り上げる。そして、従
来、クレーンのフックをアングル鋼材に連結するため、
吊り帯が用いられている。この吊り帯は、フックに掛け
止めるためのアイ部を両端に備えたものであり、中間部
をアングル鋼材に掛け回して両端のアイ部をフックに掛
け止めて用いる。
ところが、このような方法によるときは、吊り上げた
アングル鋼材をボルトにて固定した後、作業者がアング
ル鋼材をよじ登って、吊り帯の一端のアイ部をフックか
ら外す必要があり、かつこの間クレーンは停止して待機
しなければならない。
アングル鋼材をボルトにて固定した後、作業者がアング
ル鋼材をよじ登って、吊り帯の一端のアイ部をフックか
ら外す必要があり、かつこの間クレーンは停止して待機
しなければならない。
（発明が解決しようとする課題） 上記従来の方法は、極めて作業効率の悪いものであ
る。
る。
従って本発明は、吊り上げたアングル鋼材等の資材を
下部のアングル鋼材等に仮止めしたら、即座に下方から
の操作で吊り帯の一端をクレーンのフックから外すこと
ができ、このため作業車がアングル鋼をよじ登る必要が
なく、クレーンの待機時間も可及的に短縮することがで
きるクレーン用の吊り下げフック装置を提供することを
課題としている。
下部のアングル鋼材等に仮止めしたら、即座に下方から
の操作で吊り帯の一端をクレーンのフックから外すこと
ができ、このため作業車がアングル鋼をよじ登る必要が
なく、クレーンの待機時間も可及的に短縮することがで
きるクレーン用の吊り下げフック装置を提供することを
課題としている。
（課題を解決するための手段） 本発明においては、上記課題を解決するため、クレー
ンの吊り下げられたフック本体１に、ほぼＵ字状の引き
外しレバー４の両端を軸支し、この引き外しレバー４
は、フック本体１の先端部の外側をその曲率に従って回
動しながらフック本体に掛け止められた吊り帯のアイ部
13bを押してフック本体から離脱させるようにし、また
フック本体１に、引き外しレバー４と一体回転するよう
に操作レバー６を軸支し、これを引き外しレバー４に対
して所定角度離れ延出させ、ばね15により引き外しレバ
ー４の先端側を下方に回動付勢し、操作レバー６には、
操作ロープ７の一端を係止して引き外しレバー４を下方
の離れた位置から回動操作するようにしてクレーン用吊
り下げフック装置を構成した。また、引き外しレバー４
と一体回転するように、さらにロックレバー８を設ける
と共に、このロックレバー８にロックピン９の基端を枢
着し、このロックピン９は、フック本体１のピン受け孔
３に挿入された状態で、吊り帯12のアイ部13bをフック
本体１から抜け止めするためにフック本体１の開放部11
を閉鎖し、引き外しレバー４がフック本体１の先端方向
に回動するときにロックレバー８の回動に連動してピン
受け孔23から抜けて吊り帯12のアイ部13bがフック本体
１から離脱するのを許容するようにした。
ンの吊り下げられたフック本体１に、ほぼＵ字状の引き
外しレバー４の両端を軸支し、この引き外しレバー４
は、フック本体１の先端部の外側をその曲率に従って回
動しながらフック本体に掛け止められた吊り帯のアイ部
13bを押してフック本体から離脱させるようにし、また
フック本体１に、引き外しレバー４と一体回転するよう
に操作レバー６を軸支し、これを引き外しレバー４に対
して所定角度離れ延出させ、ばね15により引き外しレバ
ー４の先端側を下方に回動付勢し、操作レバー６には、
操作ロープ７の一端を係止して引き外しレバー４を下方
の離れた位置から回動操作するようにしてクレーン用吊
り下げフック装置を構成した。また、引き外しレバー４
と一体回転するように、さらにロックレバー８を設ける
と共に、このロックレバー８にロックピン９の基端を枢
着し、このロックピン９は、フック本体１のピン受け孔
３に挿入された状態で、吊り帯12のアイ部13bをフック
本体１から抜け止めするためにフック本体１の開放部11
を閉鎖し、引き外しレバー４がフック本体１の先端方向
に回動するときにロックレバー８の回動に連動してピン
受け孔23から抜けて吊り帯12のアイ部13bがフック本体
１から離脱するのを許容するようにした。
（作 用） 本発明のフック装置は、クレーンの吊りワイヤＷの先
端に取付け、吊り上げ対象に連結された吊り帯12のアイ
部13bをフック本体１に掛け止めて使用する。この場
合、引き外しレバー４よりもフック本体１の先端側にア
イ部13bを掛け止める。アイ部13bを掛け止める際には、
第３図に示すように、フック本体１のピン受け孔３から
ロックピン９を引き抜いてフック本体１を開放してお
く。吊り帯12の13bをフック本体１に掛け止めたら、第
４図の状態を経て、第１図に示すように、ロックピン９
をフック本体１のピン受け孔３に挿入してフック本体１
を閉鎖し、アイ部13bを抜け止めする。ロックレバー８
は、ばね15によってロックピン９をフック本体１のピン
受け孔３へ押し込む方向に回動付勢されているから、作
業中にフック本体１の閉鎖状態が維持される。この状態
で吊り上げ対象を所定の固定位置まで吊り上げて、固定
が完了したら、クレーンの吊りワイヤＷを緩めて吊り帯
12を無負荷状態にした後、下方から操作ロープ７を引い
て引き外しレバー４とロックレバー８を一体に第4,5図
において時計方向へ回動させる。こうすると、引き外し
レバー４が吊り帯12のアイ部13bをフック本体１の曲率
に従って先端側へ押し上げると同時に、ロックピン９が
ピン受け孔３から抜けてフック本体１が開放され、遂に
は第５図に示すように、アイ部13bがフック本体１の先
端から離脱する。従って、作業者が吊り上げ個所まで上
がってアイ部13bをフック本体１から外す必要がない。
端に取付け、吊り上げ対象に連結された吊り帯12のアイ
部13bをフック本体１に掛け止めて使用する。この場
合、引き外しレバー４よりもフック本体１の先端側にア
イ部13bを掛け止める。アイ部13bを掛け止める際には、
第３図に示すように、フック本体１のピン受け孔３から
ロックピン９を引き抜いてフック本体１を開放してお
く。吊り帯12の13bをフック本体１に掛け止めたら、第
４図の状態を経て、第１図に示すように、ロックピン９
をフック本体１のピン受け孔３に挿入してフック本体１
を閉鎖し、アイ部13bを抜け止めする。ロックレバー８
は、ばね15によってロックピン９をフック本体１のピン
受け孔３へ押し込む方向に回動付勢されているから、作
業中にフック本体１の閉鎖状態が維持される。この状態
で吊り上げ対象を所定の固定位置まで吊り上げて、固定
が完了したら、クレーンの吊りワイヤＷを緩めて吊り帯
12を無負荷状態にした後、下方から操作ロープ７を引い
て引き外しレバー４とロックレバー８を一体に第4,5図
において時計方向へ回動させる。こうすると、引き外し
レバー４が吊り帯12のアイ部13bをフック本体１の曲率
に従って先端側へ押し上げると同時に、ロックピン９が
ピン受け孔３から抜けてフック本体１が開放され、遂に
は第５図に示すように、アイ部13bがフック本体１の先
端から離脱する。従って、作業者が吊り上げ個所まで上
がってアイ部13bをフック本体１から外す必要がない。
（実施例） 本発明の実施例を第１図乃至第５図に示す。第１図は
フック装置の正面図、第２図はフック装置の側面図、第
３図、第４図、第５図は夫々異なった動作状態を示すフ
ック装置の正面図である。
フック装置の正面図、第２図はフック装置の側面図、第
３図、第４図、第５図は夫々異なった動作状態を示すフ
ック装置の正面図である。
図において、フック本体１は、ほぼＪ字状をなし、吊
りワイヤＷによってクレーンに吊り下げられている。フ
ック本体１は、２枚の鋼板2,2を相互間隔をおいて平行
に相対向させ、両者を連結してなる。フック本体１の先
端部には、水平方向のピン受け孔３が形成されている。
りワイヤＷによってクレーンに吊り下げられている。フ
ック本体１は、２枚の鋼板2,2を相互間隔をおいて平行
に相対向させ、両者を連結してなる。フック本体１の先
端部には、水平方向のピン受け孔３が形成されている。
ほぼＵ字状に屈曲した引き外しレバー４は、両端にお
いて軸５に固定され、フック本体１外側に軸支されてい
る。そして、引き外しレバー４は、フック本体１の先端
部の外側をフック本体１の先端部の曲率に従って回動す
ることができるようになっている。
いて軸５に固定され、フック本体１外側に軸支されてい
る。そして、引き外しレバー４は、フック本体１の先端
部の外側をフック本体１の先端部の曲率に従って回動す
ることができるようになっている。
引き外しレバー４を回動操作するための操作レバー６
は、鋼板2,2間に設けられている。操作レバー６基端
は、ボス14を介して軸５に固定され、フック本体１に対
して引き外しレバー４と一体に回動することができるよ
うになっている。操作レバー６は、引き外しレバー４に
対してほぼ180゜離れて延出している。また、操作レバ
ー６には、下方の離れた位置からこれを回動操作するた
めの操作ロープ７の一端が係止されている。なお、操作
ロープ７は要するに、ボス14を回動させることができれ
ばよいから、その係止個所は操作レバー６に限定されな
い。場合によっては、操作レバー６は不要である。
は、鋼板2,2間に設けられている。操作レバー６基端
は、ボス14を介して軸５に固定され、フック本体１に対
して引き外しレバー４と一体に回動することができるよ
うになっている。操作レバー６は、引き外しレバー４に
対してほぼ180゜離れて延出している。また、操作レバ
ー６には、下方の離れた位置からこれを回動操作するた
めの操作ロープ７の一端が係止されている。なお、操作
ロープ７は要するに、ボス14を回動させることができれ
ばよいから、その係止個所は操作レバー６に限定されな
い。場合によっては、操作レバー６は不要である。
ロックレバー８は、ボス14を介して操作レバー６と一
体に構成され、鋼板2,2間に位置して、軸５に固定され
ている。従って、ロックレバー８は、フック本体１に対
して引き外しレバー４、操作レバー６と一体に回動自在
である。ロックレバー８は、引き外しレバー４に対して
ほぼ90゜離れて延出している。
体に構成され、鋼板2,2間に位置して、軸５に固定され
ている。従って、ロックレバー８は、フック本体１に対
して引き外しレバー４、操作レバー６と一体に回動自在
である。ロックレバー８は、引き外しレバー４に対して
ほぼ90゜離れて延出している。
ロックピン９は、基端においてロックレバー８に枢着
され、ロックレバー８の正逆回動によって先端部をフッ
ク本体１のピン受け孔３に出入りさせることができる。
ロックレバー８とロックピン９との相対回動範囲は、ロ
ックレバー８に形成されたストッパ10によって限定され
ている。そして、ロックピン９は、フック本体１のピン
受け孔３に挿入された状態で、フック本体１の開放部11
を閉鎖し、かつ引き外しレバー４がフック本体１の先端
方向（第１図において時計方向）に回動するときに、ロ
ックレバー８の回動に連動してピン受け孔３から抜けて
フック本体１の開放部11を開放（第３図）するように設
定されている。
され、ロックレバー８の正逆回動によって先端部をフッ
ク本体１のピン受け孔３に出入りさせることができる。
ロックレバー８とロックピン９との相対回動範囲は、ロ
ックレバー８に形成されたストッパ10によって限定され
ている。そして、ロックピン９は、フック本体１のピン
受け孔３に挿入された状態で、フック本体１の開放部11
を閉鎖し、かつ引き外しレバー４がフック本体１の先端
方向（第１図において時計方向）に回動するときに、ロ
ックレバー８の回動に連動してピン受け孔３から抜けて
フック本体１の開放部11を開放（第３図）するように設
定されている。
鋼板2,2間には、ばね15が取り付けられており、その
ばね力により、引き外しレバー４、操作レバー６、ロッ
クレバー８を一体に、第１図において反時計方向へ回動
付勢している。
ばね力により、引き外しレバー４、操作レバー６、ロッ
クレバー８を一体に、第１図において反時計方向へ回動
付勢している。
吊り帯12は、アングル鋼材のような吊り上げ対象（図
示せず）をフック本体１のものである。吊り帯12は、フ
ック本体１に掛け止めるためのアイ部13a,13bを両端に
備えている。使用に当たって、吊り帯12の一端のアイ部
は13aは、常時フック本体１に掛け止められているが、
他端のアイ部13bは、荷物を吊り上げるときにのみフッ
ク本体１に掛け止められる。そして、他端のアイ部13b
は、一端のアイ部13aとの間に外しレバー４を介在させ
てフック本体１に掛け止められ、無負荷状態において引
き外しレバー４がフック本体１の先端の方法（第１図に
おいて時計方向）に回動したときに、引き外しレバー４
に押されてフック本体１の先端から離脱するようになっ
ている。
示せず）をフック本体１のものである。吊り帯12は、フ
ック本体１に掛け止めるためのアイ部13a,13bを両端に
備えている。使用に当たって、吊り帯12の一端のアイ部
は13aは、常時フック本体１に掛け止められているが、
他端のアイ部13bは、荷物を吊り上げるときにのみフッ
ク本体１に掛け止められる。そして、他端のアイ部13b
は、一端のアイ部13aとの間に外しレバー４を介在させ
てフック本体１に掛け止められ、無負荷状態において引
き外しレバー４がフック本体１の先端の方法（第１図に
おいて時計方向）に回動したときに、引き外しレバー４
に押されてフック本体１の先端から離脱するようになっ
ている。
この実施例のフック装置は、クレーンの吊りワイヤＷ
の先端に取付けて用いる。フック装置の使用に当たって
は、第３図に示すように、予め吊り帯12の一端のアイ部
13aをフック本体１に掛け止め、吊り帯12の他端側は自
由にしておく。そして、アングル鋼材のような吊り上げ
対象をフック装置に接続する場合には、吊り帯12の中間
部を吊り上げ対象に掛け回した後、第３図に示すよう
に、フック本体１のピン受け孔３からロックピン９を手
で引き抜いてフック本体１の開放部11を開いた状態で、
吊り帯12の自由端のアイ部13bをフック本体１に掛け止
める。そして、第１図に示したように、両アイ部13a,13
b間に引き外しレバー４が介在するように配置する。吊
り帯12の両端のアイ部13a,13bをフック本体１に掛け止
めたら、手でロックピン９を操作して、第４図の状態を
経て、第１図に示すように、ロックピン９をフック本体
１のピン受け孔３に挿入する。これでフック本体１の開
放部11が閉鎖され、アイ部13bはフック本体１から抜け
るのを阻止される。ロックレバー８は、ばね15によって
ロックピン９をフック本体１のピン受け孔３へ押し込む
方向に回動付勢されているから、作業中にフック本体１
の閉鎖状態が維持される。この状態で吊り上げ対象を所
定の固定位置まで吊り上げて、固定が完了したら、クレ
ーンの吊りワイヤＷを緩めて吊り帯12を無負荷状態にし
た後、下方から操作ロープ７を引いて引き外しレバー４
とロックレバー８を一体に第4,5図において時計方向へ
回動させる。こうすると、引き外しレバー４が吊り帯12
のアイ部13bをフック本体１の曲率に従って先端側へ押
し上げると同時に、ロックピン９がピン受け孔３から抜
けてフック本体１の開放部11が開き、遂には第５図に示
すように、アイ部13bがフック本体１の先端から離脱す
る。これで吊り帯12の他端側が自由になるから、クレー
ンの吊りワイヤＷを引き上げれば吊り帯12が難なく吊り
上げ対象から外れる。従って、作業者が吊り上げ個所ま
で上がってアイ部13bをフック本体１から外す必要がな
く、クレーンはすぐに次の吊り上げ作業を開始すること
ができる。
の先端に取付けて用いる。フック装置の使用に当たって
は、第３図に示すように、予め吊り帯12の一端のアイ部
13aをフック本体１に掛け止め、吊り帯12の他端側は自
由にしておく。そして、アングル鋼材のような吊り上げ
対象をフック装置に接続する場合には、吊り帯12の中間
部を吊り上げ対象に掛け回した後、第３図に示すよう
に、フック本体１のピン受け孔３からロックピン９を手
で引き抜いてフック本体１の開放部11を開いた状態で、
吊り帯12の自由端のアイ部13bをフック本体１に掛け止
める。そして、第１図に示したように、両アイ部13a,13
b間に引き外しレバー４が介在するように配置する。吊
り帯12の両端のアイ部13a,13bをフック本体１に掛け止
めたら、手でロックピン９を操作して、第４図の状態を
経て、第１図に示すように、ロックピン９をフック本体
１のピン受け孔３に挿入する。これでフック本体１の開
放部11が閉鎖され、アイ部13bはフック本体１から抜け
るのを阻止される。ロックレバー８は、ばね15によって
ロックピン９をフック本体１のピン受け孔３へ押し込む
方向に回動付勢されているから、作業中にフック本体１
の閉鎖状態が維持される。この状態で吊り上げ対象を所
定の固定位置まで吊り上げて、固定が完了したら、クレ
ーンの吊りワイヤＷを緩めて吊り帯12を無負荷状態にし
た後、下方から操作ロープ７を引いて引き外しレバー４
とロックレバー８を一体に第4,5図において時計方向へ
回動させる。こうすると、引き外しレバー４が吊り帯12
のアイ部13bをフック本体１の曲率に従って先端側へ押
し上げると同時に、ロックピン９がピン受け孔３から抜
けてフック本体１の開放部11が開き、遂には第５図に示
すように、アイ部13bがフック本体１の先端から離脱す
る。これで吊り帯12の他端側が自由になるから、クレー
ンの吊りワイヤＷを引き上げれば吊り帯12が難なく吊り
上げ対象から外れる。従って、作業者が吊り上げ個所ま
で上がってアイ部13bをフック本体１から外す必要がな
く、クレーンはすぐに次の吊り上げ作業を開始すること
ができる。
なお、このフック装置は、一端側が吊り上げ対象に連
結された吊り帯の他端のアイ部13bのみをフック本体１
に掛け止めて使用することもできる。この場合には、引
き外しレバー４よりもフック本体１の先端側にアイ部13
bを掛け止める。その他の使用方法は先の実施例の場合
と同様である。ただし、この場合、アイ部13bをフック
本体１から外した後に吊り帯12が吊り上げ対象上に残置
されることになる。
結された吊り帯の他端のアイ部13bのみをフック本体１
に掛け止めて使用することもできる。この場合には、引
き外しレバー４よりもフック本体１の先端側にアイ部13
bを掛け止める。その他の使用方法は先の実施例の場合
と同様である。ただし、この場合、アイ部13bをフック
本体１から外した後に吊り帯12が吊り上げ対象上に残置
されることになる。
（発明の効果） 以上のように、本発明においては、クレーンに吊り下
げられた含本体１に、ほぼＵ字状の引き外しレバー４の
両端を軸支し、この引き外しレバー４は、フック本体１
の先端部の外側をその曲率に従って回動しながらフック
本体に掛け止められた吊り帯のアイ部13bを押してフッ
ク本体から離脱させるようにし、またフック本体１に、
引き外しレバー４と一体回転するように操作レバー６を
軸支し、これを引き外しレバー４に対して所定角度離れ
て延出させ、ばね15により引き外しレバー４の先端側を
下方に回動付勢し、操作レバー６には、操作ロープ７の
一端を係止して引き外しレバー４を下方の離れた位置か
ら回動操作するようにしてクレーン用吊り下げフック装
置を構成し、また、引き外しレバー４と一体回転するよ
うに、さらにロックレバー８を設けると共に、このロッ
クレバー８にロックピン９の基端を枢着し、このロック
ピン９は、フック本体１のピン受け孔３に挿入された状
態で、吊り帯12のアイ部13bをフック本体１から抜け止
めするためにフック本体１の開放部11を閉鎖し、引き外
しレバー４がフック本体１の先端方向に回動するときに
ロックレバー８の回動に連動してピン受け孔３から抜け
て吊り帯12の他端のアイ部がフック本体１から離脱する
のを許容するようにしたため、例えばこのフック装置を
用いて吊り上げたアングル鋼材等の資材を下部のアング
ル鋼材等に仮止めしたら、即座に下方からの操作で吊り
帯12の一端をクレーンから外すことができ、このため作
業者がアングル鋼材をよじ登る必要がなく、またクレー
ンの待機時間も可及的に短縮することができ、作業を効
率的に行うことができるという効果を奏する。なお、本
発明は、ほぼ同一条件で吊り上げ、固定（定置）作業が
行われる他のあらゆる資材の吊り上げ作業に適用するこ
とができる。
げられた含本体１に、ほぼＵ字状の引き外しレバー４の
両端を軸支し、この引き外しレバー４は、フック本体１
の先端部の外側をその曲率に従って回動しながらフック
本体に掛け止められた吊り帯のアイ部13bを押してフッ
ク本体から離脱させるようにし、またフック本体１に、
引き外しレバー４と一体回転するように操作レバー６を
軸支し、これを引き外しレバー４に対して所定角度離れ
て延出させ、ばね15により引き外しレバー４の先端側を
下方に回動付勢し、操作レバー６には、操作ロープ７の
一端を係止して引き外しレバー４を下方の離れた位置か
ら回動操作するようにしてクレーン用吊り下げフック装
置を構成し、また、引き外しレバー４と一体回転するよ
うに、さらにロックレバー８を設けると共に、このロッ
クレバー８にロックピン９の基端を枢着し、このロック
ピン９は、フック本体１のピン受け孔３に挿入された状
態で、吊り帯12のアイ部13bをフック本体１から抜け止
めするためにフック本体１の開放部11を閉鎖し、引き外
しレバー４がフック本体１の先端方向に回動するときに
ロックレバー８の回動に連動してピン受け孔３から抜け
て吊り帯12の他端のアイ部がフック本体１から離脱する
のを許容するようにしたため、例えばこのフック装置を
用いて吊り上げたアングル鋼材等の資材を下部のアング
ル鋼材等に仮止めしたら、即座に下方からの操作で吊り
帯12の一端をクレーンから外すことができ、このため作
業者がアングル鋼材をよじ登る必要がなく、またクレー
ンの待機時間も可及的に短縮することができ、作業を効
率的に行うことができるという効果を奏する。なお、本
発明は、ほぼ同一条件で吊り上げ、固定（定置）作業が
行われる他のあらゆる資材の吊り上げ作業に適用するこ
とができる。
図面は本発明の実施例を示すもので、第１図はフック装
置の正面図、第２図はフック装置の側面図、第３図、第
４図、第５図は夫々異なった動作状態を示すフック装置
の正面図である。 １……フック本体 ４……引き外しレバー ６……操作レバー ７……操作ロープ ８……ロックレバー ９……ロックピン 12……吊り帯 13a,13b……アイ部 ３……ピン受け孔 11……開放部 15……ばね
置の正面図、第２図はフック装置の側面図、第３図、第
４図、第５図は夫々異なった動作状態を示すフック装置
の正面図である。 １……フック本体 ４……引き外しレバー ６……操作レバー ７……操作ロープ ８……ロックレバー ９……ロックピン 12……吊り帯 13a,13b……アイ部 ３……ピン受け孔 11……開放部 15……ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B66C 1/34 - 1/36
Claims (3)
- 【請求項１】吊り上げ対象に連結された吊り帯の端部の
アイ部を掛け止めて使用するクレーン用吊り下げフック
装置であって、 クレーンに吊り下げられたフック本体と、 このフック本体の先端部の外側をフック本体の先端部の
曲率に従って回動しながら前記フック本体に掛け止めさ
れた吊り帯のアイ部を押してフック本体から離脱させる
ように、両端においてフック本体に軸支されたほぼＵ字
状の引き外しレバーと、 この引き外しレバーを下方の離れた位置から回動操作す
るために、一端が引き外りレバーに連結された操作ロー
プと、 前記引き外しレバーの先端側を下方へ回動付勢するばね
と、 前記引き外しレバーと一体回転するように前記フック本
体に軸支され、引き外しレバーに対して所定角度離れて
延出したロックレバーと、 基端がこのロックレバーに枢着され、ロックレバーの正
逆回動によって先端部をフック本体の先端部に形成され
たピン受け孔に挿脱自在のロックピンとを具備し、 前記ロックピンは、前記フック本体のピン受け孔に挿入
された状態で、前記吊り帯の他端のアイ部をフック本体
から抜け止めするためにフック本体の開放部を閉鎖し、
かつ前記引き外しレバーがフック本体の先端方向に回動
するときに前記ロックレバーの回動に連動してピン受け
孔から抜けて吊り帯の他端のアイ部がフック本体から離
脱するのを許容するように設定していることを特徴とす
るクレーン用吊り下げフック装置。 - 【請求項２】クレーンに吊り下げられたフック本体と、 このフック本体の先端部の外側をフック本体の先端部に
曲率に沿って回動するように両端においてフック本体に
軸支されたほぼＵ字状の引き外しレバーと、 この引き外しレバーを下方の離れた位置から回動操作す
るために、一端が引き外しレバーに連結された操作ロー
プと、 前記引き外しレバーの先端側を下方へ回動付勢するばね
と、 前記フック本体に掛け止めるためのアイ部を両端に備
え、一端のアイ部は前記フック本体に掛け止められ、他
端のアイ部は前記引き外しレバーがフック本体の先端の
方向に回動したときに引き外しレバーに乗ってフック本
体の先端から離脱するように、一端のアイ部との間に前
記外しレバーを介在させフック本体に掛け止められ、か
つ中間部に吊り上げ対象を吊支することができる吊り帯
部とを具備したことを特徴とするクレーン用吊り下げフ
ック装置。 - 【請求項３】前記操作ロープの一端が、前記引き外しレ
バーと一体回転するよるように前記フック本体に軸支さ
れた操作レバーを介して引き外しレバーに連結されてい
ることを特徴とする請求項（１）または（２）に記載の
クレーン用吊り下げフック装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1110070A JP2832453B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | クレーン用吊り下げフック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1110070A JP2832453B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | クレーン用吊り下げフック装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02291391A JPH02291391A (ja) | 1990-12-03 |
| JP2832453B2 true JP2832453B2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=14526291
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1110070A Expired - Fee Related JP2832453B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | クレーン用吊り下げフック装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2832453B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101126779B1 (ko) * | 2010-03-30 | 2012-03-29 | 권종규 | 반자동 샤클 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0622704Y2 (ja) * | 1991-10-28 | 1994-06-15 | 株式会社平野鉄工 | クレーン用フック |
| FR2803280B1 (fr) * | 1999-12-29 | 2002-05-10 | Rose Eludis Charpente | Crochet de securite |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS52149972U (ja) * | 1976-05-11 | 1977-11-14 | ||
| JPS6175488U (ja) * | 1984-10-22 | 1986-05-21 |
-
1989
- 1989-04-28 JP JP1110070A patent/JP2832453B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101126779B1 (ko) * | 2010-03-30 | 2012-03-29 | 권종규 | 반자동 샤클 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02291391A (ja) | 1990-12-03 |
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |