JP2741248B2 - クレーン用吊り上げ装置 - Google Patents

クレーン用吊り上げ装置

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JP2741248B2 JP13770189A JP13770189A JP2741248B2 JP 2741248 B2 JP2741248 B2 JP 2741248B2 JP 13770189 A JP13770189 A JP 13770189A JP 13770189 A JP13770189 A JP 13770189A JP 2741248 B2 JP2741248 B2 JP 2741248B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば送電線鉄塔、通信鉄塔、気象観測鉄
塔等の建設工事において、鉄塔を組み立てる腹材等の資
材を、上下の2カ所以上に吊り帯を掛けてクレーンにて
吊り上げるときに用いられる吊り上げ装置に関するもの
である。
(従来の技術) 例えば送電線等の鉄塔では、第8図に示すように、鋼
管を交差するように地上で面組して成る腹材Aをクレー
ンにて取付け箇所まで吊り上げる。そして、クレーンの
フックHを腹材Aに連結するために、2本の吊り帯Sが
用いられている。この吊り帯Sは、掛け止め用のアイ部
S1,S2を両端に備えており、使用に当たっては、一端の
アイ部S1をフックHに掛け止め、中間部を腹材Aに掛け
回して他端のアイ部S2を連結環Cによって中間部に掛け
止める。
ところが、このような方法によるときは、吊り上げた
腹材Aを鉄塔のポストに固定した後、作業者が腹材をよ
じ登って、吊り帯Sを腹材Aの鋼管から外す必要があ
り、かつこの間クレーンは停止して待機しなければなら
ず、非効率的である。また、吊り帯Sを腹材Aの鋼管a
に掛けて2カ所で吊っているために、吊り上げ中に腹材
Aが自重にて変形して、接続作業時の位置決めに支障を
来すという問題点がある。
そこで、この種の吊り上げ対象については、これを上
下の2カ所以上で、吊り帯に掛け止めて、荷重の集中を
避けるようにする子とが望まれる。
(発明が解決しようとする課題) 従って、本発明は、鉄塔の腹材のような、上下の2カ
所以上で、吊り帯に掛け止めて吊り上げることが必要な
部材の吊り上げ作業を効率的に行うことができる吊り上
げ装置を提供することを課題としており、これによって
吊り上げた吊り上げ対象を鉄塔のポスト等に仮止めした
ら、即座に下方からの操作で吊り帯を吊り上げ対象から
外すことができ、このため作業者が吊り上げ対象をよじ
登る必要がなく、クレーンの待機時間も可及的に短縮す
ることができるようにしようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明においては、上端がクレーンの吊りワイヤWに
接続され、下端が吊り上げ対象Aの下部に掛け止められ
た吊り帯1と、この吊り帯1の中間部を吊り上げ対象A
の上部の少なくとも1箇所に巻き止め、かつ遠隔操作で
この巻き止めを外すために、吊り帯1に取付けられたバ
ックル装置2とにより吊り上げ装置を構成した。そし
て、バックル装置2は、左右対向一対の支持フレーム4,
5の上下に間隔をおいて固定横杆6と可動横杆7とを架
設し、これら上下の横杆6,7の間に吊り帯1の屈曲部を
挿入して吊り上げ対象に巻き回すためのループL1を形成
するように構成し、可動横杆7は、固定横杆6の下方に
おいて、一端を一方の支持フレーム4に枢着し、他端を
他方の支持フレーム5に係脱自在に支持し、他方の支持
フレーム5には、可動横杆7の他端を側方から受け入れ
て係合させるための切欠き部8を設けると共に、この切
欠き部8内に係合された可動横杆7の他端を切欠き部8
から引き外すための引き外し機構9を設け、この引き外
し機構9は、支持フレーム5の切欠き部8の縁にほぼ中
央が枢着された円弧状の引き外しレバー10と、この引き
外しレバー10を遠隔位置から回動させるために、その一
端側に係止された操作ロープ11とから構成し、引き外し
レバー10は、常時は切欠き部8を閉鎖して切欠き部8内
に受け入れられた可動横杆7の下部を抱きかかえつつこ
れを抜け止めする位置にあるようばね13により付勢し、
操作ロープ11を引き降ろすことにより引き外しレバー10
を回動させて支持フレーム5の切欠き部8を開放すると
共に、可動横杆7の他端を支持フレーム5の切欠き部8
から離脱をさせるようにした。
(作 用) 本発明の吊り上げ装置は、吊り帯1の中間において、
バックル装置2に通したループL1を吊り上げ対象Aの上
部に巻き止め、吊り帯1の下端部には遠隔操作により引
き外し可能な掛け止め具3を介してループL2を形成して
これを吊り上げ対象Aの下の少なくとも2箇所で吊るよ
うに使用する。吊り上げ対象Aは、上下2箇所の2箇所
以上で同時に吊り上げられるから、一部に応力が集中せ
ず、従って大きな変形が生じない。吊り上げ対象の上部
に吊り帯1のループを掛け回すときには、バックル装置
2の可動横杆7の端部を支持フレーム5から外してお
く。そして、吊り帯1を吊り上げ対象の上部に掛け回し
た後、固定横杆6と可動横杆7との間に吊り帯1のルー
プの隘部を挿入して可動横杆7の端部を支持フレーム5
に係合させる。この時には、ばね力に抗して引き外しレ
バー10を回動させ、支持フレーム5の切欠き部8を開放
しておく。支持フレーム5の切欠き部8に可動横杆7の
端部を係合させて引き外しレバー10から手を離せば、引
き外しレバー10はばね力により回動して切欠き部8を閉
鎖し、可動横杆7の端部を保持する。このようにして吊
り上げ対象Aの上部に吊り帯1を掛け止める。吊り上げ
対象Aを吊り上げた状態においては、引き外しレバー10
に荷重がかかっているので、操作ロープ11を引いても引
き外しレバー10が回動することはなく、従って、吊り帯
1が吊り上げ対象Aから外れるおそれはない。吊り上げ
対象Aを所定の位置まで吊り上げて固定作業が完了した
ら、吊り帯1を緩め、バックル装置の可動横杆7にかか
る荷重を除去してやる。こうすると、引き外しレバー10
も無荷重状態になるから、操作ロープ11を引けば引き外
しレバー10が容易に回動し、フレーム5の切欠き部8を
開放する。これと同時に抱きかかえている可動横杆7を
切欠き部8から押し出してこれから離脱させる。可動横
杆7の一端がフレーム5から外れると、上方の鋼管aに
巻かれていた吊り帯1のループはなくなり、吊り帯1の
中間部は鋼管aから自由になる。次いで遠隔操作により
掛け止め具3を引き外して吊り帯1の下端を下方の吊り
上げたい小Aから外した後、吊り帯1を移動させて次の
吊り上げ対象Aの吊り上げ作業に移ることができる。
(実施例) 本発明の一実施例を図について説明する。第1図は吊
り上げ作業の概要を示す説明図、第2図はバックル装置
の正面図、第3図はバックル装置の平面図、第4図はバ
ックル装置の側面図、第5図は掛け止め具の正面図、第
6図は掛け止め具の側面図、第7図は掛け止め具の背面
図である。
図示の実施例は、本発明を鉄塔用腹材Aの吊り上げ作
業に適用する場合を示すものである。
第1図において、鋼管aを互いに交差するように組み
立てて成る鉄塔用腹材Aは、4方の鋼管aに2本の吊り
帯1を掛けて、クレーンの吊りワイヤWにて吊り上げら
れている。
吊り帯1は、上下端にアイ部1a,1bを備え、アイ部1a
がクレーンのフックHに掛け止められている。吊り帯1
の中間部は、バックル装置2を介して腹材Aの上方の鋼
管aに掛け止められ、下端部は掛け止め具3を介して下
方の鋼管aに掛け止められている。
第2図ないし第4図に示すように、バックル装置2
は、左右対向一対の支持フレーム4,5の上下に間隔をお
いて円筒状の固定横杆6と可動横杆7とを架設して成
り、上下の横杆6,7の間に吊り帯1の屈曲部を挿入して
上方の鋼管aに巻き回すためのループL1を形成するよう
に構成されている。
バックル装置2の固定横杆6は、支持フレーム4,5に
固定されているが、可動横杆7は、一端が一方の支持フ
レーム4に枢着され、他端が他方の支持フレーム5に係
脱自在に支持されている。
支持フレーム5は、可動横杆7の他端を側方から受け
入れて係合させるための切欠き部8と、この切欠き部8
内に係合された可動横杆7の端を切欠き部8から引き外
すための引き外し機構9とを備えている。
引き外し機構9は、引き外しレバー10と、これを遠隔
位置にて動作させるための遠隔操作ロープ11とで構成さ
れている。引き外しレバー10は、ほぼ中央が支持フレー
ム5の切欠き部8の下縁にピン12にて枢着されており、
常時は切欠き部8を閉鎖して切欠き部8内に受け入れら
れた可動横杆7の下部を抱きかかえつつこれを抜け止め
する位置にあるように、ばね13と押し板14とにより付勢
されている。なお、可動横杆7の端には、小径部7aが形
成されており、この小径部7aが切欠き部8内に受け入れ
られるようになっている。遠隔操作ロープ11は、一端が
引き外しレバー10の一端側に係止され、下方へ伸びてお
り、これを引き降ろすことにより、引き外しレバー10を
回動させて、支持フレーム5の切欠き部8を開放すると
同時に、可動横杆7の小径部7aを切欠き部8から押し出
して、これを支持フレーム5から離脱させることができ
るようになっている。
15はブレーキ板であって、固定横杆6に平行に、支持
フレーム4,5に架設されている。そして、常時ばね16に
より一端縁を固定横杆6に圧接させるように付勢されて
おり、固定横杆6との間で吊り帯1を挟んで、バックル
装置2が自重で吊り帯1からずり落ちないようにしてい
る。
第5図ないし第7図に示すように、掛け止め具3は、
吊り帯1の下端のアイ部1bを係脱自在に掛け止めるため
のフック部20と、吊り帯1を通すバックル21とを備えて
いる。しかして、この掛け止め具3は、フック部20に掛
け止めた吊り帯1のアイ部1bとバックル21通過部との間
に、下方の鋼管aに掛け回すためのループL2を形成する
ようになっている。
掛け止め具3のケース22は、両端が平行一対の側壁2
3,23で閉塞された偏平円筒状の鋼製のもので、その一方
の側壁23の外側に、吊り帯1を通すバックル21が取付け
られている。また、周壁24の一部には、操作ロープ25を
導出するための開口26を備えている。ケース22はさら
に、外周から中心に向かう切欠き27を備えている。
回転体28は、ケース22内においてその中心に回転自在
に軸支され、回転方向の一端側にフック部20を備えてい
る。フック部20は、常時はケース22の切欠き27を横断し
てこれを閉鎖し、吊り帯1のアイ部1bを掛け止めること
ができるようになっている。回転体28とケース22との間
には、ばね29が介設され、常時フック部20が切欠き27を
閉鎖する方向(第5図において反時計方向)に付勢して
いる。
操作ロープ25の一端は、回転体28に係止され、ケース
22の開口26を通して外方に延出しており、これを引くこ
とにより回転体28をばね力に抗して回転させ、フック部
20をして切欠き27を開放させて、吊り帯1のアイ部1bを
フック部20から外すように構成されている。
バックル21は、側壁23の外側に固着された対向一対の
ブラケット30,30に対向一対のピン31,31を架設し、かつ
ピン31,31間を円弧状の押さえ部材32にて架橋し、この
押さえ部材32と側壁23との間に移動自在に押圧片33を設
けている。押圧片33は、円弧状に湾曲した鋼板製で、一
端側においてぴピン34によってブラケット30,30に枢着
され、押さえ部材32のほぼ中央を横断するように配置さ
れて成る。そして、押圧片33は、側壁23との間に介設さ
れたばね35により、側壁23から離れる方向(押さえ部材
32に接近する方向)に常時付勢されている。従って、押
圧片33は、それと押さえ部材32との間を通る吊り帯1が
緊張状態にあるときには、押さえ部材32から離れた位置
(第6図)にあるが、緩んだ状態にあるときには、押さ
え部材32に接近した位置にあって、吊り帯1を押さえ部
材32に押しつけている。押圧片33には、ケース22側に突
出したストッパ突起36が設けられている。このストッパ
突起36は、第6図に示すように、吊り帯1が緊張して押
圧片33が側壁23に接近する方向に押された状態にあると
きには、側壁23を貫通してケース22の内側へ突出し、回
転体28がケース22の切欠き27を開放する方向へ回転する
のを阻止しているが、押圧片33が押さえ部材32に接近し
た位置にあり、バックル21を通る吊り帯1の中央部が屈
曲して押さえ部材32に押しつけられた状態にあるときに
は、回転体27の回転の妨げにならない位置に没してい
る。
しかして、この吊り上げ装置は、第1図に示すよう
に、吊り帯1の一端のアイ部1aをクレーンのフックHに
掛け止め、中間部のバックル装置2を通して形成された
ループL1を腹材Aの上方の鋼管aに掛け回し、さらに下
端部の掛け止め具3により形成されたループL2を腹材A
の下方の鋼管aに掛け回し、腹材Aを上下左右の4カ所
で吊るように使用する。腹材Aは、上下左右の4カ所で
同時に吊り上げられるから、一部に応力が集中せず、従
って大きな変形が生じない。
上方の鋼管aに吊り帯1のループL1を掛け回すときに
は、第2図に仮想線で示すように、バックル装置2の可
動横杆7の端部を支持フレーム5から外しておく。そし
て、吊り帯1を上方の鋼管aに掛け回した後、固定横杆
6と可動横杆7との間に吊り帯1のループL1の隘部を挿
入して可動横間7の端部を支持フレーム5に係合させ
る。この時には、ばね力に抗して引き外しレバー10を回
動させ、支持フレーム5の切欠き部8を開放しておく。
支持フレーム5の切欠き部8に回動横杆7の端部を係合
させて引き外しレバー10から手を離せば、引き外しレバ
ー10はばね力により回動して切欠き部8を閉鎖し、可動
横杆7の端部を保持する。このようにして腹材Aの上方
の左右の鋼管aに吊り帯1を掛け止める。
吊り帯1の下端部は、下方の鋼管aに掛け回してから
アイ部1bを掛け止め具3のフック部20に掛け止める。こ
のときには、吊り帯1に荷重がかかっておらず、従っ
て、吊り帯1がバックル21を通過する部分において屈曲
し、ストッパ突起36はケース22の内側に突出していない
から、回転体28をばね力に抗して手で回転させ、切欠き
部27を開放することができる。そして、切欠き部27に吊
り帯1の一端のアイ部1bを挿入し、手を離すと回転体28
がばね力により復元してアイ部1bを貫通すると同時に、
ケースの切欠き部27を閉鎖し、アイ部1bを抜け止めす
る。
こうして吊り帯1を腹材Aに掛け止めした後、腹材A
を吊り上げた状態においては、バックル装置2の引き外
しレバー10に荷重がかかっているので、操作ロープ11を
引いても引き外しレバー10が回動することはなく、従っ
て、吊り帯1が鋼管aから外れるおそれはない。また、
掛け止め具3においても、吊り帯1が荷重で緊張する
と、押圧片33がケース22側へ押されてストッパ突起36が
ケース22の内側へ突出し、回転体28の回転を阻止する。
従って、吊り上げ作業中には常時切欠き部27の閉鎖状態
が維持されることになるから、吊り上げ作業中に吊り帯
1のアイ部1bがフック部20から外れて腹材Aが墜落する
危険はない。
腹材Aを所定の位置まで吊り上げて固定作業が完了し
たら、吊り帯1を緩め、バックル装置2の可動横杆7に
かかる荷重を除去してやる。こうすると、引き外しレバ
ー10も無荷重状態になるから、操作ロープ11を引けば引
き外しレバー10が容易に回動し、フレーム5の切欠き部
8を開放する。それと同時に抱きかかえている可動横杆
7を切欠き部8から押し出してこれから離脱させる。可
動横杆7の一端がフレーム5から外れると、上方の鋼管
aに巻かれていた吊り帯1のループL1はなくなり、吊り
帯1の中間部は鋼管aから自由になる。
また、吊り帯1の下部も無負荷状態になるので、掛け
止め具3のばね35の押圧力が吊り帯1の緊張力に勝り、
吊り帯1がバックル21の部分で押圧片33に押されて屈曲
し、従って、ストッパ突起36はケース22から抜け出る。
この状態で、下方から操作ロープ25を引いて回転体28を
第25図において時計方向へ回動させる。こうすると、ケ
ース22の切欠き部27が開き、吊り帯1のアイ部1bがフッ
ク部20から外れる。
これで吊り帯1が完全に腹材Aから自由になるから、
作業者が吊り上げ個所まで上がって吊り帯1を鋼管aか
ら外す必要がなく、素早く次の吊り上げ作業に移ること
ができる。
なお、下方の鋼管aに吊り帯1を掛け止めるための掛
け止め具3は、第5図ないし第7図に示したものに限定
されない。要するに遠隔操作により引き外し可能なもの
であれば各種のものを適用することができる。また、本
発明を適用する吊り上げ対象は鉄塔用の腹材に限定され
るものではなく、上下の2箇所以上を吊り帯に掛け止め
て吊り上げる物であればどのような吊り上げ対象にも適
用可能である。そして、バックル装置を上下に複数取付
ければ何箇所でも吊り帯の中間を吊り上げ対象に掛け止
めることができ、引き外しも遠隔操作で容易に行うこと
ができる。
(発明の効果) 以上のように本発明においては、上端がクレーンの吊
りワイヤWに接続され、下端が腹材Aのような吊り上げ
対象の下部に掛け止められた吊り帯1と、この吊り帯1
の中間部を吊り上げ対象Aの上部に巻き取め、かつ遠隔
操作でこの巻き止めを外すことができるように、吊り帯
1に取付けられたバックル装置2とにより吊り上げ装置
を構成した。そして、バックル装置2は、左右対向一対
の支持フレーム4,5の上下間隔をおいて固定横杆6と可
動横杆7とを架設し、これら上下の横杆6,7の間に吊り
帯1の屈曲部を挿入して吊り上げ対象Aの上部に巻き回
すためのループL1を形成するように構成し、可動横杆7
は、固定横杆6の下方において、一端を一方の支持フレ
ーム4に枢着し、他端を他方の支持フレーム5に係脱自
在に支持し、他方の支持フレーム5には、可動横杆7の
他端を側方から受け入れて係合させるための切欠き部8
を設けると共に、この切欠き部8内に係合された可動横
杆7の他端を切欠き部8から引き外すための引き外し機
構9を設け、この引き外し機構9は、支持フレーム5の
切欠き部8の縁にほぼ中央が枢着された円弧状の引き外
しレバー10と、この引き外しレバー10を遠隔位置から回
動させるために、その一端側に係止された操作ロープ11
とから構成し、引き外しレバー10は、常時は切欠き部8
を閉鎖して切欠き部8内に受け入れられた可動横杆7の
下部を抱きかかえつつこれを抜け止めする位置にあるよ
うばね13により付勢し、操作ロープ11を引き降ろすこと
により引き外しレバー10を回動させて支持フレーム5の
切欠き部8を開放すると共に、可動横杆7の他端を支持
フレーム5の切欠き部8から離脱をさせるようにしたた
め、吊り上げ対象Aを上下の2箇所以上で変形を生じな
いように吊ることができ、吊り上げた吊り上げ対象Aを
固定したら、即座に下方からの操作で吊り帯1を吊り上
げ対象Aから外すことができ、このため作業者が吊り上
げ対象Aをよじ登る必要がなく、クレーンの待機時間も
可及的に短縮することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図は本発明の一実施例を示すもので、
第1図は鉄塔用腹材の吊り上げ作業の概要を示す説明
図、第2図はバックル装置の正面図、第3図はバックル
装置の平面図、第4図はバックル装置の側面図、第5図
は掛け止め具の正面図、第6図は掛け止め具の側面図、
第7図は掛け止め具の背面図であり、第8図は従来の鉄
塔用腹材の吊り上げ仕業の概要を示す説明図である。 1……吊り帯、2……バックル装置、3……掛け止め
具、4,5……支持フレーム、6……固定横杆、7……可
動横杆、8……切欠き部、9……引き外し機構、10……
引き外しレバー、11……操作ロープ、13……ばね、A…
…腹材(吊り上げ対象)、a……鋼管、H……フック、
L1,L2……ループ、W……吊りワイヤ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吊り上げ対象の上下2箇所以上に吊り帯を
    掛け止めてクレーンにて吊り上げるための吊り上げ装置
    であって、 上端がクレーンの吊りワイヤに接続され、下端が遠隔引
    き外し操作可能な掛け止め具を介して吊り上げ対象の下
    部に掛け止められた吊り帯と、 この吊り帯を上部において少なくとも1か諸吊り上げ対
    象に巻き止めるために、吊り帯に取付けられたバックル
    装置とから成り、 このバックル装置は、左右対向一対の支持フレームの上
    下に間隔をおいて固定横杆と可動横杆とを架設し、上下
    の横杆の間に前記吊り帯の屈曲部を挿入して前記上方の
    鋼管に巻き回すためのループを形成するように構成さ
    れ、 前記可動横杆は、固定横杆の下方において、一端が前記
    一方の支持フレームに枢着され、他端が前記他方の支持
    フレームに係脱自在に支持され、 前記他方の支持フレームは、前記可動横杆の他端を側方
    から受け入れて係合させるための切欠き部と、 この切欠き部内に係合された可動横杆の他端を切欠き部
    から引き外すための引き外し機構とを備え、 この引き外し機構は、前記支持フレームの切欠き部の下
    縁にほぼ中央が枢着され、常時は切欠き部を閉鎖して切
    欠き部内に受け入れられた可動横杆の下部を抱きかかえ
    つつこれを抜け止めする位置にあるようばねにより付勢
    された円弧状の引き外しレバーと、 一端が前記引き外しレバーの一端側に係止され、これを
    引き降ろすことにより引き外しレバーを回動させて前記
    支持フレームの切欠き部を開放し、可動横杆の他端の離
    脱を許容するため遠隔操作ロープとを具備していること
    を特徴とする鉄塔用腹材の吊り上げ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111029134A (zh) * 2019-12-31 2020-04-17 北京北广科技股份有限公司 电感线圈绕制装置及其绕制方法

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CN111029134A (zh) * 2019-12-31 2020-04-17 北京北广科技股份有限公司 电感线圈绕制装置及其绕制方法

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