JP2843597B2 - 非特異的フリーラジカルスカベンジヤー及びその製造法 - Google Patents

非特異的フリーラジカルスカベンジヤー及びその製造法

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JP2843597B2 JP1078133A JP7813389A JP2843597B2 JP 2843597 B2 JP2843597 B2 JP 2843597B2 JP 1078133 A JP1078133 A JP 1078133A JP 7813389 A JP7813389 A JP 7813389A JP 2843597 B2 JP2843597 B2 JP 2843597B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はフリーラジカルスカベンジヤーに関し、よ
り詳しくは常用食物として食用の機会が多いがその有効
性が知られていない豆類、特に大豆あるいはその加工品
から安全性の高い有機溶媒系を用いて抽出し濃縮したエ
キスを主成分とする、きわめて安全性が高く自然指向に
添うフリーラジカルスカベンジヤーの提供にある。
〔従来の技術〕
従来、食品や化粧品には保存性向上のために各種ラジ
カルスカベンジヤーとして抗酸化剤が添加されている。
これらの抗酸化剤は、通常化学合成品であるブチルヒ
ドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン等であ
つたため、その安全性に大いに問題があつた。
一方、近年の高糖質、高カロリー食が多食され、高ス
トレス負荷の傾向に伴ない、肥満、高血圧症、心臓病等
の成人病の低年齢化が進んでいる。
特に運動不足傾向と相まつて、児童、生徒における成
人病が社会問題化している。
他方、成人にあつても、過酸化脂質の体内における増
加は、心臓発作、脳出血等の引金、原因となつて生命の
存続そのものに深刻な陰を投影する。
また、化粧年齢の女性にとつては、しみ、肌あれ等の
原因にもなり、高酸化脂質傾向は誰にしても好ましい現
象ではない。
更に人は成人に達する前後から加齢するに従い、脱毛
現象がでたり、皮膚の小皺が増えたり、五十肩、腰痛、
視力の低下等の老化現象が出てくるが、これら老化現象
も、過酸化脂質等の過蓄積による細胞活性の低下に基ず
くものと考えられており、この老化現象も美食(高カロ
リー、高糖質食)により加速され、低年齢化しつつあ
る。
極端な場合には、児童、生徒の年齢層にすら痛風等の
老化現象と考えられる症状を呈するものが多く、実際の
文部省の調査では体力のピークは17才を頂点として下降
する現状がある。
特に、児童、生徒の年齢層に著しいのは、美食(高カ
ロリー、高糖質食)に原因する肥満や、疲れ目に基づく
視力の低下、更には皮膚頭髪の脆弱化という症状であ
る。
したがつて、これら肥満症や高酸化脂質傾向の児童、
生徒は高糖質、高カロリー食を回避することが必要であ
る。
しかしながら、食生活は幼児時代からの習慣であるか
ら、その習慣を改めるのは非常に困難であり、近時加工
食品等の利用機会増により、事情はさらに悪化してい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
また近年では精神的ストレスによる胃粘膜病変、出血
糜爛、胃潰瘍の傾向が多くみられるようになつてきた。
特に、会社組織における中間管理職では、健康管理の
うえでも、家庭医薬等を常用することで胃腸障害が起こ
らないように留意する傾向がある。
そこで食品、化粧品に添加して、その成分の酸化劣変
を防止できる物質であるとともに、自然指向にあい、な
おかつ、多くのストレス由来による胃障害が起因となる
疾患の予防ができるフリーラジカルスカベンジヤーの開
発が待望されていた。
〔課題を解決するための手段〕
発明者は、長年にわたり食用植物等の研究に従事して
きたが、その研究の過程で豆中にきわめて優れたフリー
ラジカルスカベンジヤー能を持つことを見いだし、この
発明に到達したもので、すなわちこの発明は豆あるい
は、その加工品を必須成分とする非特異的フリーラジカ
ルスカベンジヤーに関するものである。
〔実施例〕
この発明で好適に使用できる豆あるいは、その加工品
の具体例としては、大豆、おから、豆乳、豆腐等を例示
的に挙げることができる。
このような豆あるいは、その加工品を用いてこの発明
の配合成分とするには、豆、あるいはその加工品の乾燥
粉砕物(凍結、熱風、自然)あるいは湿潤した粉砕物、
又は抽出物更にはその加工品を調製して使用する。
このような豆、あるいはその加工品を用いて、この発
明に関わる他の配合成分である抽出物を得るには、例え
ば以下に記す抽出法による。
豆、あるいはその加工品からフリーラジカルスカベン
ジヤーを得るには、まず乾燥又は湿潤した豆の粉砕物あ
るいはその加工品を使用する。これをより抽出しやすい
ように、物理的に超微細化し、あるいはセルラーゼ、ペ
クチナーゼなどによる酵素的分解又は微生物を用いる、
例えばバチルス属やあるいは酵母による分解である。
この粉砕物、あるいはその加工品さらには分解物を、
熱湯に加えその後エタノールを加え、ろ過抽出を行なつ
た。得られた有機溶媒抽出画分を減圧濃縮する。この画
分は減圧濃縮後、凍結乾燥により粉末化してもよい。
抽出物は、ジエチルエーテルで脱脂後、酸性(約pH
2)に調整して、ジエチルエーテルによる抽出を行なつ
た。
以上の実例において、豆の粉砕物、あるいはペースト
状の物、例えばおからをバチルス属等を用い微生物的に
分解及び資化を行ない、同様の抽出、分離の操作を行な
えば、この発明で使用する非特異的フリーラジカルスカ
ベンジヤーを得ることができる。
このような方法で得た豆、あるいはその加工品の溶媒
抽出物、抽出物の乾燥品を用いて、この発明に関わるフ
リーラジカルスカベンジヤーは、通常、食品、化粧品等
様々の物に使用ができる。例えば茶、パン、クツキー、
丸剤、散剤、顆粒剤、乳液等の任意の形態とすればよ
い。
以下この発明の試験例及び比較例を記すことにより、
この発明の効果をより一層明確なものとする。
〔試験例1〕 市販のおからに、同じく市販の納豆から滅菌水あるい
は生理食塩水で分離した菌体を加え、45℃で24時間発酵
を行なつた。これに熱湯を加え、よく撹拌した後にエタ
ノールを加え、ろ過抽出を行なつた。この操作を3回行
い、得られた有機溶媒抽出画分を減圧で濃縮し、有機溶
媒除去後、ジエチルエーテル分画を行なつた。はじめに
ジエチルエーテルによる洗浄を行ない、ついで少量の有
機酸溶液を加え、約pH2に調製後、ジエチルエーテルで
溶出を行なつた。この抽出液を減圧(45℃以下)で濃縮
し、さらに凍結乾燥により得られた粉末を、供試試料、
非特異的フリーラジカルスカベンジヤーとし調製を行な
つた。
1、1−ジフエニル−2−ピクリルヒドラジル(DPPH)
還元活性試験調製を行なつた非特異的フリーラジカルス
カベンジヤーを、20mg/ml濃度に調製し、10-4MのDPPH 1
mlに対し25μを加え、室温で30分の反応の後、524nm
で吸光度を測定した。その結果を下記表1に示す。
結果はグルタチオンを100%とした場合、供試した非
特異的フリーラジカルスカベンジヤーの活性は10%であ
つた。またビタミンEはグルタチオンに対し3倍強の活
性を示した。水浸拘束ストレスによる胃粘膜病変試験 調製を行なつた非特異的フリーラジカルスカベンジヤ
ーを体重約350gのWister系ラツトに、48時間前より尾静
脈から3.2mg/kg投与した群と、96時間前より9.6mg/kg経
口投与した群を、23℃の水中に3時間と6時間拘束する
ことによりストレスを負荷した。急性胃粘膜病変の程度
は、出血糜爛の総面積を潰瘍係数とした。その結果を下
記表2に示す。
すなわち同濃度で試用したビタミンEはほとんどコン
トロールと差はなく、生体に対するフリーラジカルスカ
ベンジヤー機能を示さなかつた。しかし供試試料は静脈
注射及び経口投与とも強いフリーラジカルスカベンジヤ
ー機能を示し、静脈注射では約64%経口投与ではそれ以
上の作用を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A23G 3/00 102 A23G 3/00 102 A61K 7/00 A61K 7/00 K W 35/78 ACL 35/78 ACL C09K 15/34 C09K 15/34 (72)発明者 坂内 岩雄 東京都東村山市恩多町3―8―1 (56)参考文献 特開 昭61−30593(JP,A) 特開 昭63−202365(JP,A) 特開 昭63−79834(JP,A) 特開 平2−188598(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/30 A61K 35/78

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】豆あるいはその加工品を、物理的に分解す
    るか、または酵素もしくは微生物を用いて分解すること
    によって得られた分解物をアセトンおよびジエチルエー
    テルから選択される有機溶媒で抽出した抽出物を必須成
    分とする非特異的フリーラジカルスカベンジャー。
  2. 【請求項2】前記豆あるいはその加工品が大豆あるいは
    大豆加工品であることを特徴とする、請求項1記載の非
    特異的フリーラジカルスカベンジャー。
JP1078133A 1989-03-31 1989-03-31 非特異的フリーラジカルスカベンジヤー及びその製造法 Expired - Lifetime JP2843597B2 (ja)

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