JP2843194B2 - 内燃機関制御装置 - Google Patents
内燃機関制御装置Info
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- ignition coil
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02P—IGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
- F02P17/00—Testing of ignition installations, e.g. in combination with adjusting; Testing of ignition timing in compression-ignition engines
- F02P17/12—Testing characteristics of the spark, ignition voltage or current
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02P—IGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
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- F02P2017/125—Measuring ionisation of combustion gas, e.g. by using ignition circuits
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- Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Testing Of Engines (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、イオン電流検出値に
基づいて制御パラメータを補正する内燃機関制御装置に
関し、特に簡単な構成で点火コイルの異常を正確に判定
できる内燃機関制御装置に関するものである。
基づいて制御パラメータを補正する内燃機関制御装置に
関し、特に簡単な構成で点火コイルの異常を正確に判定
できる内燃機関制御装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、複数の気筒によって駆動される
クランク軸及びこのクランク軸に連動するカム軸を有す
る内燃機関においては、各気筒の点火時期及び燃料噴射
時期等のタイミング制御時期を決定するために、機関回
転に同期した基準位置信号が用いられており、基準位置
信号を生成する角度検出手段は、基準位置信号がクラン
ク角(クランク軸の回転角度)に対応した所定の基準位置
を示すように、クランク軸又はカム軸に設けられてい
る。
クランク軸及びこのクランク軸に連動するカム軸を有す
る内燃機関においては、各気筒の点火時期及び燃料噴射
時期等のタイミング制御時期を決定するために、機関回
転に同期した基準位置信号が用いられており、基準位置
信号を生成する角度検出手段は、基準位置信号がクラン
ク角(クランク軸の回転角度)に対応した所定の基準位置
を示すように、クランク軸又はカム軸に設けられてい
る。
【０００３】又、点火サイクルの気筒が失火して確実に
爆発が行われない場合には、点火サイクル以降でアフタ
バーンと呼ばれる異常爆発が発生して気筒を損傷した
り、未燃ガスが排気されて排気ガス処理用の触媒を損傷
したりする。従って、失火が検出された場合には、機関
保護のために、失火回避のための種々の対策を実行する
必要がある。
爆発が行われない場合には、点火サイクル以降でアフタ
バーンと呼ばれる異常爆発が発生して気筒を損傷した
り、未燃ガスが排気されて排気ガス処理用の触媒を損傷
したりする。従って、失火が検出された場合には、機関
保護のために、失火回避のための種々の対策を実行する
必要がある。
【０００４】図３は従来の内燃機関制御装置を示す機能
ブロック図である。図において、１は例えば機関のカム
軸に設けられた回転板からなる角度検出手段であり、機
関回転に同期して各気筒の所定クランク角(基準位置)に
対応したパルス状の基準位置信号Ｔθを生成する。通
常、基準位置は例えばＢ75°(上死点から75°手前)又は
Ｂ５°等に設定される。
ブロック図である。図において、１は例えば機関のカム
軸に設けられた回転板からなる角度検出手段であり、機
関回転に同期して各気筒の所定クランク角(基準位置)に
対応したパルス状の基準位置信号Ｔθを生成する。通
常、基準位置は例えばＢ75°(上死点から75°手前)又は
Ｂ５°等に設定される。
【０００５】２はエンジン負荷を示す流入空気量(スロ
ットル開度)、回転数及び吸気温度等の運転条件Ｄを検
出する各種センサ、20は各気筒の燃焼直後に生じるイオ
ン電流の検出値Ｉをフィードバックするためのイオン電
流検出手段である。イオン電流検出値Ｉは、各気筒の燃
焼状態の判定に用いられる。
ットル開度)、回転数及び吸気温度等の運転条件Ｄを検
出する各種センサ、20は各気筒の燃焼直後に生じるイオ
ン電流の検出値Ｉをフィードバックするためのイオン電
流検出手段である。イオン電流検出値Ｉは、各気筒の燃
焼状態の判定に用いられる。
【０００６】３はマイクロコンピュータからなる制御装
置であり、基準位置信号Ｔθ及び運転条件Ｄに基づいて
各気筒毎の制御パラメータＴａを演算する制御パラメー
タ設定手段31を含んでいる。制御パラメータ設定手段31
は、基準位置信号Ｔθ及びイオン電流検出値Ｉに基づい
て機関の失火を検出する失火検出手段を含み、例えば点
火時期に対応した制御時間等を制御パラメータＴａとし
て生成すると共に、イオン電流検出値Ｉが失火レベルを
示す場合には、失火検出信号に基づいて失火抑制処理
（例えば失火気筒に対する再点火制御等）を行う。制御
パラメータＴａとしては、点火時期のみならず、燃料噴
射タイミングや点火コイルへの通電時間等が含まれる。
置であり、基準位置信号Ｔθ及び運転条件Ｄに基づいて
各気筒毎の制御パラメータＴａを演算する制御パラメー
タ設定手段31を含んでいる。制御パラメータ設定手段31
は、基準位置信号Ｔθ及びイオン電流検出値Ｉに基づい
て機関の失火を検出する失火検出手段を含み、例えば点
火時期に対応した制御時間等を制御パラメータＴａとし
て生成すると共に、イオン電流検出値Ｉが失火レベルを
示す場合には、失火検出信号に基づいて失火抑制処理
（例えば失火気筒に対する再点火制御等）を行う。制御
パラメータＴａとしては、点火時期のみならず、燃料噴
射タイミングや点火コイルへの通電時間等が含まれる。
【０００７】図４はイオン電流検出手段20の構成を示す
回路図であり、21は一次巻線21ａ及び二次巻線21ｂを有
する点火コイル、22は点火時期に対応した点火パルスＰ
により一次巻線21aの通電電流ｉ1を遮断するパワートラ
ンジスタ、23は点火コイル21の二次側に接続されて二次
巻線21ｂに発生する高電圧により放電される点火プラ
グ、24は点火プラグ23での放電爆発により発生するイオ
ンをイオン電流ｉとして放電するための直流電源、25は
直流電源24と二次巻線21ｂとの間に挿入されてイオン電
流ｉを電圧信号に変換するための抵抗器、26は電圧信号
からなるイオン電流検出値Ｉを出力する出力端子であ
る。
回路図であり、21は一次巻線21ａ及び二次巻線21ｂを有
する点火コイル、22は点火時期に対応した点火パルスＰ
により一次巻線21aの通電電流ｉ1を遮断するパワートラ
ンジスタ、23は点火コイル21の二次側に接続されて二次
巻線21ｂに発生する高電圧により放電される点火プラ
グ、24は点火プラグ23での放電爆発により発生するイオ
ンをイオン電流ｉとして放電するための直流電源、25は
直流電源24と二次巻線21ｂとの間に挿入されてイオン電
流ｉを電圧信号に変換するための抵抗器、26は電圧信号
からなるイオン電流検出値Ｉを出力する出力端子であ
る。
【０００８】点火コイル21の二次側に接続された直流電
源24、抵抗器25及び出力端子26は、各気筒に対応した点
火プラグ21に関するイオン電流検出値Ｉを生成するイオ
ン電流検出手段を構成しており、又、直流電源24は、点
火プラグ23に対して正極性のバイアス電圧を常に印加す
るための電圧源を構成している。
源24、抵抗器25及び出力端子26は、各気筒に対応した点
火プラグ21に関するイオン電流検出値Ｉを生成するイオ
ン電流検出手段を構成しており、又、直流電源24は、点
火プラグ23に対して正極性のバイアス電圧を常に印加す
るための電圧源を構成している。
【０００９】図５はイオン電流ｉを示す波形図であり、
点火パルスＰにより一次電流i1が遮断されて点火プラグ
23で放電爆発が起こると、クランク角Ａ10°付近でイオ
ン電流(負極性)ｉが最大レベルになることを示してい
る。尚、一次電流i1の遮断直後においては、通常、二次
巻線21ｂのインダクタンス誘導によりイオン電流最大レ
ベルの３倍程度の初期ノイズが発生するが、二次巻線21
ｂの両端間に接続されたフラホイールダイオード(図示
せず)により除去されている。
点火パルスＰにより一次電流i1が遮断されて点火プラグ
23で放電爆発が起こると、クランク角Ａ10°付近でイオ
ン電流(負極性)ｉが最大レベルになることを示してい
る。尚、一次電流i1の遮断直後においては、通常、二次
巻線21ｂのインダクタンス誘導によりイオン電流最大レ
ベルの３倍程度の初期ノイズが発生するが、二次巻線21
ｂの両端間に接続されたフラホイールダイオード(図示
せず)により除去されている。
【００１０】次に、図４及び図５を参照しながら、図３
に示した従来の内燃機関制御装置の動作について説明す
る。通常、制御パラメータ設定手段31は、点火時期に関
しては、基準位置信号Ｔθの立ち上がり及び立ち下がり
タイミングを基準位置とすると共に、運転条件Ｄに応じ
た最適の点火時期をマップを参照して求め、基準位置か
ら点火時期までの制御時間を制御パラメータＴａとして
演算する。
に示した従来の内燃機関制御装置の動作について説明す
る。通常、制御パラメータ設定手段31は、点火時期に関
しては、基準位置信号Ｔθの立ち上がり及び立ち下がり
タイミングを基準位置とすると共に、運転条件Ｄに応じ
た最適の点火時期をマップを参照して求め、基準位置か
ら点火時期までの制御時間を制御パラメータＴａとして
演算する。
【００１１】又、制御パラメータ設定手段31内の失火検
出手段は、基準位置信号Ｔθ及びイオン電流検出値Ｉに
基づいて、各点火サイクルにおける制御対象気筒の燃料
状態を確認し、爆発行程直後のイオン電流検出値Ｉが基
準レベル（最大レベルに対応して設定される）より小さ
い場合には該当気筒の失火検出信号を生成する。制御パ
ラメータ設定手段31は、失火検出信号が生成された失火
気筒に対して、失火発生を抑制するように制御パラメー
タＴａを補正する。
出手段は、基準位置信号Ｔθ及びイオン電流検出値Ｉに
基づいて、各点火サイクルにおける制御対象気筒の燃料
状態を確認し、爆発行程直後のイオン電流検出値Ｉが基
準レベル（最大レベルに対応して設定される）より小さ
い場合には該当気筒の失火検出信号を生成する。制御パ
ラメータ設定手段31は、失火検出信号が生成された失火
気筒に対して、失火発生を抑制するように制御パラメー
タＴａを補正する。
【００１２】例えば、点火制御を再度行うか、又は、点
火エネルギ(点火コイル一次電流ｉ1の通電時間）を増大
させて点火を確実にする。又、燃料噴射制御に対して
は、燃料噴射時間を増大させて混合気をリッチにする。
更に、これら失火抑制側への制御パラメータＴａの補正
で失火状態が改善されない場合には、失火気筒への燃料
噴射を停止して未燃ガスの排気を防止する等の処置を行
う。
火エネルギ(点火コイル一次電流ｉ1の通電時間）を増大
させて点火を確実にする。又、燃料噴射制御に対して
は、燃料噴射時間を増大させて混合気をリッチにする。
更に、これら失火抑制側への制御パラメータＴａの補正
で失火状態が改善されない場合には、失火気筒への燃料
噴射を停止して未燃ガスの排気を防止する等の処置を行
う。
【００１３】一般に、点火サイクルの気筒においては、
点火パルスＰによりパワートランジスタ22が遮断される
と、二次巻線21ｂに接続された点火プラグ23に負極性の
高電圧が印加され、点火プラグ23の電極間で放電が発生
して混合気が着火され、この爆発燃焼により、爆発気筒
内には電離作用によるイオンが発生する。このとき、放
電後の点火プラグ23は、直流電源24のバイアス電圧が印
加されているため、イオン電流ｉを検出するための電極
として作用する。
点火パルスＰによりパワートランジスタ22が遮断される
と、二次巻線21ｂに接続された点火プラグ23に負極性の
高電圧が印加され、点火プラグ23の電極間で放電が発生
して混合気が着火され、この爆発燃焼により、爆発気筒
内には電離作用によるイオンが発生する。このとき、放
電後の点火プラグ23は、直流電源24のバイアス電圧が印
加されているため、イオン電流ｉを検出するための電極
として作用する。
【００１４】気筒内の電離イオンは、直流電源24の正極
性バイアスにより電子移動を生じさせ、イオン電流ｉと
なって流れ、このイオン電流ｉは、抵抗器25により検出
値Ｉに変換されて出力端子26から出力される。従って、
イオン電流検出値Ｉのレベルを参照すれば、点火サイク
ル気筒が確実に着火されたか否かを判別することができ
る。
性バイアスにより電子移動を生じさせ、イオン電流ｉと
なって流れ、このイオン電流ｉは、抵抗器25により検出
値Ｉに変換されて出力端子26から出力される。従って、
イオン電流検出値Ｉのレベルを参照すれば、点火サイク
ル気筒が確実に着火されたか否かを判別することができ
る。
【００１５】しかしながら、失火判定時の失火原因が点
火コイル21側にあるのか点火プラグ23側にあるのかを知
ることは容易でない。例えば、従来より、一次電流i1を
検出する回路(図示せず)を設け、所定レベル以上の一次
電流i1が検出されたときには点火コイル21を正常とみな
す装置が提案されているが、実際には二次電流i2が点火
に寄与しているのにもかかわらず二次側の異常が検出で
きないため、判定結果の信頼性は低い。
火コイル21側にあるのか点火プラグ23側にあるのかを知
ることは容易でない。例えば、従来より、一次電流i1を
検出する回路(図示せず)を設け、所定レベル以上の一次
電流i1が検出されたときには点火コイル21を正常とみな
す装置が提案されているが、実際には二次電流i2が点火
に寄与しているのにもかかわらず二次側の異常が検出で
きないため、判定結果の信頼性は低い。
【００１６】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関制御装
置は以上のように、点火コイル21の異常を適切に検出す
る手段が設けられていないので異常判定の信頼性が低
く、失火発生時に適正な処置を施すことができないとい
う問題点があった。
置は以上のように、点火コイル21の異常を適切に検出す
る手段が設けられていないので異常判定の信頼性が低
く、失火発生時に適正な処置を施すことができないとい
う問題点があった。
【００１７】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、簡単な構成で点火コイルの異常
を正確に判定できる内燃機関制御装置を得ることを目的
とする。
ためになされたもので、簡単な構成で点火コイルの異常
を正確に判定できる内燃機関制御装置を得ることを目的
とする。
【００１８】
【課題を解決するための手段】この発明に係る内燃機関
制御装置は、点火コイルの一次電流の遮断直後に発生す
る初期ノイズのレベルに対応した値として、イオン電流
検出値の初期検出レベルを保持する検出値保持手段と、
初期検出レベルに基づいて点火コイルの異常判定信号を
生成する点火コイル判定手段とを設けたものである。
制御装置は、点火コイルの一次電流の遮断直後に発生す
る初期ノイズのレベルに対応した値として、イオン電流
検出値の初期検出レベルを保持する検出値保持手段と、
初期検出レベルに基づいて点火コイルの異常判定信号を
生成する点火コイル判定手段とを設けたものである。
【００１９】
【作用】この発明においては、初期ノイズを除去するこ
となく積極的に利用して、初期ノイズのレベルに対応し
た初期検出レベルを保持し、初期検出レベルに基づいて
異常判定信号を生成し、制御パラメータ設定手段が異常
判定信号に基づいて制御パラメータを補正して機関を保
護する。
となく積極的に利用して、初期ノイズのレベルに対応し
た初期検出レベルを保持し、初期検出レベルに基づいて
異常判定信号を生成し、制御パラメータ設定手段が異常
判定信号に基づいて制御パラメータを補正して機関を保
護する。
【００２０】
実施例１．以下、この発明の実施例１を図について説明
する。図１はこの発明の実施例１を示す機能ブロック図
であり、3A、20Ａ及び31Ａは制御装置３及び制御パラメ
ータ設定手段31にそれぞれ対応しており、１及び２は前
述と同様のものである。イオン電流検出手段20Ａの構成
は図４に示した通りであり、二次巻線21ｂの両端間には
フラホイールダイオードが設けられていない。
する。図１はこの発明の実施例１を示す機能ブロック図
であり、3A、20Ａ及び31Ａは制御装置３及び制御パラメ
ータ設定手段31にそれぞれ対応しており、１及び２は前
述と同様のものである。イオン電流検出手段20Ａの構成
は図４に示した通りであり、二次巻線21ｂの両端間には
フラホイールダイオードが設けられていない。
【００２１】制御装置3Aは、制御パラメータ設定手段31
Ａに加えて、点火コイル21の一次電流i 1 の遮断直後に発
生する初期ノイズのレベルに対応した値として、イオン
電流検出値Ｉの初期検出レベルＩｎを保持する検出値保
持手段32と、初期検出レベルＩｎに基づいて点火コイル
21の異常判定信号Ｃを生成する点火コイル判定手段33と
を含んでいる。この場合、制御パラメータ設定手段31Ａ
は、異常判定信号Ｃに基づいて点火コイル21の異常を検
知し、点火制御パラメータＴａを失火抑制側に補正す
る。
Ａに加えて、点火コイル21の一次電流i 1 の遮断直後に発
生する初期ノイズのレベルに対応した値として、イオン
電流検出値Ｉの初期検出レベルＩｎを保持する検出値保
持手段32と、初期検出レベルＩｎに基づいて点火コイル
21の異常判定信号Ｃを生成する点火コイル判定手段33と
を含んでいる。この場合、制御パラメータ設定手段31Ａ
は、異常判定信号Ｃに基づいて点火コイル21の異常を検
知し、点火制御パラメータＴａを失火抑制側に補正す
る。
【００２２】図２はイオン電流ｉ及び初期検出レベルＩ
ｎを示す波形図であり、Ｖriは点火確認用のイオン電流
レベルの基準値(50Ｖ程度)、Ｖrnは点火コイル機能確認
用の初期ノイズの基準値(150Ｖ程度)である。
ｎを示す波形図であり、Ｖriは点火確認用のイオン電流
レベルの基準値(50Ｖ程度)、Ｖrnは点火コイル機能確認
用の初期ノイズの基準値(150Ｖ程度)である。
【００２３】次に、図２を参照しながら、図１に示した
この発明の実施例１の動作について説明する。通常、制
御パラメータ設定手段31Ａは、前述と同様に、基準位置
信号Ｔθ及び運転条件Ｄに基づいて制御時間Ｔａを演算
すると共に、イオン電流検出値Ｉに基づいて点火確認
し、失火判定時に制御パラメータＴａの補正を行う。即
ち、点火直後から初期検出レベルＩｎが消滅した後の所
定期間経過後に、イオン電流検出値Ｉが基準値Ｖri以上
に到達すれば、正常に点火されたものとみなし、基準値
Ｖriに到達しなければ失火とみなす。
この発明の実施例１の動作について説明する。通常、制
御パラメータ設定手段31Ａは、前述と同様に、基準位置
信号Ｔθ及び運転条件Ｄに基づいて制御時間Ｔａを演算
すると共に、イオン電流検出値Ｉに基づいて点火確認
し、失火判定時に制御パラメータＴａの補正を行う。即
ち、点火直後から初期検出レベルＩｎが消滅した後の所
定期間経過後に、イオン電流検出値Ｉが基準値Ｖri以上
に到達すれば、正常に点火されたものとみなし、基準値
Ｖriに到達しなければ失火とみなす。
【００２４】一方、点火コイル21の一次巻線21ａの遮断
直後においては、二次巻線21ｂの点火プラグ23側に負極
の高電圧が発生するが、二次巻線21ｂのインダクタンス
により、逆極性即ち点火プラグ23側が正極となる電圧が
発生する。これにより、イオン電流ｉと同方向に直流電
源24から抵抗器25を介して二次巻線21ｂ側に強制的に電
流が流れ、出力端子26からは、イオン電流検出値Ｉの最
大値の３倍程度の電圧が発生する。このとき、検出値保
持手段32は、点火直後のイオン電流検出値Ｉが基準値Ｖ
rnに到達すれば、Ｈレベルの信号を初期検出レベルＩｎ
として保持する。
直後においては、二次巻線21ｂの点火プラグ23側に負極
の高電圧が発生するが、二次巻線21ｂのインダクタンス
により、逆極性即ち点火プラグ23側が正極となる電圧が
発生する。これにより、イオン電流ｉと同方向に直流電
源24から抵抗器25を介して二次巻線21ｂ側に強制的に電
流が流れ、出力端子26からは、イオン電流検出値Ｉの最
大値の３倍程度の電圧が発生する。このとき、検出値保
持手段32は、点火直後のイオン電流検出値Ｉが基準値Ｖ
rnに到達すれば、Ｈレベルの信号を初期検出レベルＩｎ
として保持する。
【００２５】点火コイル判定手段33は、次の点火時期ま
での間の所定期間経過後に初期検出レベルＩｎを読取
り、同時に検出値保持手段32内の初期検出レベルＩｎを
リセットして、次の初期検出レベルＩｎの検出を可能に
する。そして、初期ノイズが基準値Ｖrn以上であること
を示す初期検出レベルＩｎを検知すれば点火コイル21が
正常であるとみなす。又、初期検出レベルＩｎが検知さ
れず初期ノイズが基準値Ｖrnに到達していないことを判
定すれば、異常判定信号Ｃを生成して制御パラメータ設
定手段31Ａに入力する。
での間の所定期間経過後に初期検出レベルＩｎを読取
り、同時に検出値保持手段32内の初期検出レベルＩｎを
リセットして、次の初期検出レベルＩｎの検出を可能に
する。そして、初期ノイズが基準値Ｖrn以上であること
を示す初期検出レベルＩｎを検知すれば点火コイル21が
正常であるとみなす。又、初期検出レベルＩｎが検知さ
れず初期ノイズが基準値Ｖrnに到達していないことを判
定すれば、異常判定信号Ｃを生成して制御パラメータ設
定手段31Ａに入力する。
【００２６】制御パラメータ設定手段31Ａは、異常判定
信号Ｃが入力されると、点火コイル21の異常であること
から、制御パラメータＴａを失火抑制側に補正しても失
火発生を防止することができないものとみなし、未燃ガ
スの排気を防止するため、失火気筒への燃料噴射を遮断
する。
信号Ｃが入力されると、点火コイル21の異常であること
から、制御パラメータＴａを失火抑制側に補正しても失
火発生を防止することができないものとみなし、未燃ガ
スの排気を防止するため、失火気筒への燃料噴射を遮断
する。
【００２７】このように、イオン電流検出値Ｉに基づい
て、初期検出レベルＩｎのための基準値Ｖrnと、本来の
イオン電流検出値Ｉの最大値検出のための基準値Ｖriと
により、失火発生時の原因が点火コイル21にあるか否か
を判定することができる。従って、点火プラグ23側の異
常であれば、対象気筒の燃料噴射量又は点火コイル21の
通電量を増大させるなどの処置を施し、点火コイル21の
異常であれば、直ちに燃料噴射を停止させるなどの処置
をとることができる。
て、初期検出レベルＩｎのための基準値Ｖrnと、本来の
イオン電流検出値Ｉの最大値検出のための基準値Ｖriと
により、失火発生時の原因が点火コイル21にあるか否か
を判定することができる。従って、点火プラグ23側の異
常であれば、対象気筒の燃料噴射量又は点火コイル21の
通電量を増大させるなどの処置を施し、点火コイル21の
異常であれば、直ちに燃料噴射を停止させるなどの処置
をとることができる。
【００２８】又、イオン電流検出値Ｉのレベルは、運転
条件Ｄによって異なるため、通常の基準値Ｖriのみによ
る失火判定では信頼性が低いが、初期検出レベルＩｎの
基準値Ｖrnを失火判定に用いることにより、運転条件Ｄ
の違いにかかわらず信頼性を向上させることができる。
このとき、燃焼状態検出用のイオン電流検出手段20Ａを
用いているので、特に構成が複雑化することもない。
条件Ｄによって異なるため、通常の基準値Ｖriのみによ
る失火判定では信頼性が低いが、初期検出レベルＩｎの
基準値Ｖrnを失火判定に用いることにより、運転条件Ｄ
の違いにかかわらず信頼性を向上させることができる。
このとき、燃焼状態検出用のイオン電流検出手段20Ａを
用いているので、特に構成が複雑化することもない。
【００２９】尚、上記実施例では、検出値保持手段32が
基準値Ｖrn以上を示すＨレベル信号を初期検出レベルＩ
ｎとして保持したが、初期ノイズのピークレベルを保持
してもよい。この場合、点火コイル判定手段33が初期検
出レベルＩｎを基準値Ｖrnと比較することになる。
基準値Ｖrn以上を示すＨレベル信号を初期検出レベルＩ
ｎとして保持したが、初期ノイズのピークレベルを保持
してもよい。この場合、点火コイル判定手段33が初期検
出レベルＩｎを基準値Ｖrnと比較することになる。
【００３０】又、イオン電流バイアス用の電圧源として
直流電源24を用いたが、コンデンサ等の他の電圧源を用
いてもよい。
直流電源24を用いたが、コンデンサ等の他の電圧源を用
いてもよい。
【００３１】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、点火コ
イルの一次電流の遮断直後に発生する初期ノイズのレベ
ルに対応した値として、イオン電流検出値の初期検出レ
ベルを保持する検出値保持手段と、初期検出レベルに基
づいて点火コイルの異常判定信号を生成する点火コイル
判定手段とを設け、初期ノイズを除去することなく積極
的に利用して異常判定信号を生成し、制御パラメータ設
定手段が異常判定信号に基づいて制御パラメータを補正
するようにしたので、簡単な構成で点火コイルの異常を
正確に判定できる内燃機関制御装置が得られる効果があ
る。
イルの一次電流の遮断直後に発生する初期ノイズのレベ
ルに対応した値として、イオン電流検出値の初期検出レ
ベルを保持する検出値保持手段と、初期検出レベルに基
づいて点火コイルの異常判定信号を生成する点火コイル
判定手段とを設け、初期ノイズを除去することなく積極
的に利用して異常判定信号を生成し、制御パラメータ設
定手段が異常判定信号に基づいて制御パラメータを補正
するようにしたので、簡単な構成で点火コイルの異常を
正確に判定できる内燃機関制御装置が得られる効果があ
る。
【図１】この発明の実施例１を示す機能ブロック図であ
る。
る。
【図２】この発明の実施例１の動作を説明するための波
形図である。
形図である。
【図３】従来の内燃機関制御装置を示す機能ブロック図
である。
である。
【図４】一般的なイオン電流検出手段を示す回路図であ
る。
る。
【図５】一般的なイオン電流を示す波形図である。
１ 角度検出手段 ２ 各種センサ ２０Ａ イオン電流検出手段 ２１ 点火コイル ２１ｂ 二次巻線 ２３ 点火プラグ ２４ 直流電源 ２５ 抵抗器 ３１Ａ 制御パラメータ設定手段 ３２ 検出値保持手段 ３３ 点火コイル判定手段 Ｃ 異常判定信号 Ｄ 運転条件 Ｉ イオン電流検出値 Ｉｎ 初期検出レベル Ｔθ 基準位置信号 Ｔａ 制御パラメータ
Claims (1)
- 【請求項１】 機関の回転に同期して各気筒の所定クラ
ンク角に対応した基準位置信号を生成する角度検出手段
と、 前記機関の運転条件を検出する各種センサと、 前記各気筒に対応した点火プラグが二次側に接続された
点火コイルと、 前記点火コイルの二次側に接続された抵抗器及び電圧源
を含み前記点火プラグに関するイオン電流検出値を出力
するイオン電流検出手段と、 前記基準位置信号及び前記運転条件に基づいて前記機関
の制御パラメータを設定すると共に、前記イオン電流検
出値に基づいて前記制御パラメータを補正する制御パラ
メータ設定手段と、 を備えた内燃機関制御装置において、前記点火コイルの一次電流の遮断直後に発生する初期ノ
イズのレベルに対応した値として、 前記イオン電流検出
値の初期検出レベルを保持する検出値保持手段と、 前記初期検出レベルに基づいて前記点火コイルの異常判
定信号を生成する点火コイル判定手段と、 を設け、 前記制御パラメータ設定手段は前記異常判定信号に基づ
いて前記制御パラメータを補正することを特徴とする内
燃機関制御装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4032007A JP2843194B2 (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 内燃機関制御装置 |
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Applications Claiming Priority (1)
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ID=12346823
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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| JP (1) | JP2843194B2 (ja) |
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- 1992-02-19 JP JP4032007A patent/JP2843194B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1993
- 1993-02-11 US US08/016,558 patent/US5309884A/en not_active Expired - Lifetime
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