JPH1144249A - エンジン制御装置 - Google Patents

エンジン制御装置

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JPH1144249A
JPH1144249A JP9201510A JP20151097A JPH1144249A JP H1144249 A JPH1144249 A JP H1144249A JP 9201510 A JP9201510 A JP 9201510A JP 20151097 A JP20151097 A JP 20151097A JP H1144249 A JPH1144249 A JP H1144249A
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JP
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converter
cpu
misfire
engine
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JP9201510A
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Inventor
Hirokazu Oguro
浩和 小黒
Yuji Murata
裕治 村田
Tokuyuki Nomura
得之 野村
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Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数のアナログ信号を共通のAD変換器でAD
変換する場合において、AD変換が重複しても正常なA
D変換処理を実施する。 【解決手段】ECU20内のCPU31は、複数種のア
ナログ信号を取り込むための共通のAD変換器32を内
蔵する。CPU31は、燃料燃焼時に発生するイオン電
流に基づく失火検出信号並びにノック信号を、所定のク
ランク角度割込みで且つ所定の優先順位に従いAD変換
する。この場合、CPU31は、AD変換器32による
AD変換の処理が正常終了したかどうかを判定し、AD
変換が正常終了していないと判定した場合、当該AD変
換の処理を再起動させる。これにより、タイミングをず
らして各々のAD変換が実施される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クランク角同期で
複数種のAD変換を行う共通のAD変換器(アナログ−
デジタル変換器)を備えたエンジン制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年のエンジン制御装置では、コスト上
の要望から共通のAD変換器を用いて複数種のアナログ
信号を取り込み且つ、その取り込んだAD変換データを
基に各種演算処理を実行する技術が提案されている。例
えばガソリンエンジンの正常燃焼を維持するためのエン
ジン制御装置では、燃料燃焼時に発生するイオン電流の
アナログ信号を取り込んで失火判定を実施する一方、K
CS(ノックコントロールシステム)におけるノック振
動のアナログ信号を取り込んでノック制御を実施してお
り、上記2つのアナログ信号は共通のAD変換器にてデ
ジタル変換される。
【0003】例えば図8(a)に示すように、TDC
(上死点)付近での燃料の燃焼後、ATDC(上死点
後)60°CAのクランク角度割込みにて、失火判定用
のAD変換処理(失火判定AD)が起動される。このと
き、イオン電流のピークホールド値がAD変換される。
そしてその後、所定クランク角でのノック検出のための
KCSゲート区間において、その終了時(例えばATD
C90°CA)のクランク角度割込みにて、KCS用の
AD変換処理(KCSAD)が起動される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の各種
AD変換処理は、共通のAD変換器にて実施されるた
め、処理の優先順位が予め設定されており、図8の事例
ではKCSADの方が失火判定ADよりも優先順位が高
い。また、上記2つAD変換処理は共にクランク角度に
同期する角度割り込みであるため、ISC(アイドル回
転数制御)のバルブ駆動時やVVT制御(可変バルブタ
イミング制御)のリニアソレノイド駆動時などの特定の
タイマ割込みが起動されると、そのタイマ割込みが上位
割込み処理として角度割込みよりも優先的に実行され
る。
【0005】つまり、図8(b)に示すように上位割り
込みが入ると、本来、ATDC60°CAで起動される
失火判定ADが上位割込み処理の時間だけ遅れて起動さ
れる。その結果、失火判定ADの終了前に、当該失火判
定ADよりも優先順位の高いKCSADが開始されてし
まう。かかる場合、失火判定ADとKCSADとが重複
することで、優先順位の低い失火判定ADのデータが正
常値でなくなるという問題が生ずる。
【0006】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、複数のアナログ
信号を共通のAD変換器でAD変換する場合において、
AD変換が重複しても正常な処理を実施することができ
るエンジン制御装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明では、エンジンの回転に伴う
所定クランク角毎に複数種のアナログ信号を取り込んで
デジタル信号に変換する共通のAD変換器を備え、該A
D変換の処理を所定の優先順位に従って実施するエンジ
ン制御装置において、AD変換器によるAD変換の処理
が正常終了したかどうかを判定する正常終了判定手段
と、前記AD変換が正常終了していないと判定された場
合、当該AD変換の処理を再起動させるAD再起動手段
とを備える。
【0008】上記構成によれば、優先順位の異なるAD
変換が重複した場合に、タイミングをずらして各々のA
D変換を実施することができ、重複により一方のAD変
換データが破壊されたとしても、AD変換の再起動によ
り正常なAD変換データが得られるようになる。その結
果、複数のアナログ信号を共通のAD変換器でAD変換
する場合において、AD変換が重複しても正常な処理が
実施できる。
【0009】請求項2に記載の発明では、前記AD変換
されるデータを、燃料燃焼時に発生するイオン電流に基
づく失火検出信号並びにノック信号としている。つま
り、上記失火検出信号やノック信号は共に、燃料燃焼時
の状態を反映する信号であるため、比較的近い角度周期
で実施され、互いのAD変換が重複して一方のデータが
破壊される可能性が高い。しかし上記構成によれば、比
較的近い角度周期でAD変換される信号でも適正に処理
され、それにより適正な燃焼状態が維持できることとな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明を車両用エンジン
の点火制御システムに具体化した一実施の形態を図面に
従って説明する。本実施の形態の点火制御システムは、
火花点火式4気筒エンジンに適用され、当該エンジンの
点火制御を司る電子制御装置(以下、ECUという)
は、エンジン運転状態に基づいて各気筒毎に設けられた
点火プラグの点火時期を最適時期に制御すると共に、点
火プラグの発火に伴う燃料燃焼状態をイオン電流信号か
ら検知してエンジン制御に反映させる。また、本制御シ
ステムは、周知のノックコントロールシステム(以下、
KCSという)を備えており、エンジンのノック信号を
検出しそのノック信号に応じて点火時期を最適に制御す
る。以下、点火制御システムの詳細を説明する。
【0011】図1は、本実施の形態における制御装置の
概要を示す構成図である。エンジン1は第1気筒(#
1)〜第4気筒(#4)までの4つの気筒を有してお
り、図1にはその代表として第1気筒に関する概略構成
を示す。エンジン1のシリンダヘッドには点火プラグ2
が配設されており、プラグ先端の対向電極は燃焼室3内
に突出している。また、点火プラグ2にはイグナイタ4
が接続されている。
【0012】イグナイタ4において、点火コイル5の二
次側巻線の一端は前記点火プラグ2に接続され、他端は
イオン電流検出回路7を介して接地されている。また、
点火コイル5の一次側巻線の一端はバッテリ電源+Bに
接続され、他端はECU20からの点火信号IGTによ
りON・OFFするトランジスタ6のコレクタに接続さ
れている。この場合、トランジスタ6がONされると、
バッテリ電源+Bより点火コイル5に一次電流が流れ
る。そしてそのコイル通電後、トランジスタ6がOFF
されると、点火コイル5の二次側に高電圧が誘起され、
点火プラグ2に点火火花が発生して、燃焼室3内に流入
した燃料(ガソリン混合気)が燃焼に供される。
【0013】イオン電流検出回路7は、一対のツェナー
ダイオード8,9、コンデンサ10及び抵抗11から構
成されている。かかる構成において、トランジスタ6が
ONからOFFに切り替えられ、点火プラグ2が発火す
ると、ツェナーダイオード8によって規定される電圧で
コンデンサ10に電荷が蓄積される。そして、燃料の燃
焼により点火プラグ2の近傍領域がイオン化されると、
通電経路が形成され、コンデンサ10に蓄積された電荷
がイオン電流として流れる。このイオン電流は、抵抗1
1の両端電位差として検出される。
【0014】イオン電流の検出値は、反転増幅器12を
介してV/I変換器(電圧−電流変換器)13に取り込
まれ、このV/I変換器13からECU20に対して出
力される。なお図示は省略するが、上記構成のイグナイ
タ4は第2気筒(#2)〜第4気筒(#4)にも同様の
構成で設けられている。
【0015】次に、ECU20の構成を説明する。EC
U20は、第1〜第4気筒の各々に対応するI/V変換
器(電流−電圧変換器)21,22,23,24を有
し、このうちI/V変換器21には前記イグナイタ4の
V/I変換器13が接続されている(他の変換器22〜
24にもそれぞれ図示しないイグナイタのV/I変換器
が接続されている)。各I/V変換器21〜24の出力
は、MPX(マルチプレクサ)25に入力される。MP
X25では各気筒の点火毎に選択気筒が順次切り替えら
れ、その出力は、失火を検出するためのP/H回路(ピ
ークホールド回路)26に逐次入力される。なおP/H
回路26にはノイズマスク回路27が並列に接続されて
いる。
【0016】ECU20における制御動作の中枢をなす
CPU31は、アナログ信号を取り込んでデジタル信号
に変換するAD変換器32と、外部との入出力信号を管
理するI/Oポート33と、ノック信号のピーク値をホ
ールドするノックP/H回路34とを内蔵する。そし
て、CPU31は、I/Oポート33を介して以下の信
号を出力する。すなわち、各気筒毎の点火信号IGT
1,IGT2,IGT3,IGT4を各々に対応するイ
グナイタに出力する。また、前記失火用P/H回路26
に対し、P/H値をリセットするためのリセット信号
と、P/Hゲート区間を設定するためのゲート信号とを
出力する。
【0017】CPU31には、エンジン1の回転に伴い
等クランク角(本実施の形態では、30°CA毎)のパ
ルス信号を出力する周知の回転数センサ35と、各気筒
のTDC位置にて基準信号を出力する基準位置センサ3
6とが接続されている。CPU31は、回転数センサ3
5からのパルス信号(以下、NEパルスという)に基づ
いてエンジン回転数を検知したり、所定の角度割り込み
処理を起動させたりする。また、CPU31は、その時
々のエンジン回転数及びエンジン負荷(例えば、吸気圧
或いはスロットル開度)に応じて各気筒の燃焼毎に点火
信号IGTを生成する。
【0018】振動式のノックセンサ37は、エンジン1
のシリンダブロックに取り付けられており、そのセンサ
出力は、ECU20内のノイズマスクフィルタ38を介
してCPU31に入力される。CPU31は、ノックセ
ンサ37の出力を取り込んでノックP/H回路34を通
過させ、該P/H回路34の信号を所定の角度割込みに
てAD変換する。ここで、CPU31内蔵のAD変換器
32は、前記失火用P/H回路26の出力をAD変換す
る役割と、ノックP/H回路34の出力をAD変換する
役割とを兼用しており、この共通の変換器32にて両回
路26,34のAD変換処理が実施されるようになって
いる。
【0019】またここで、CPU31は、所定の割込み
処理を起動させ、その時々の点火信号IGTやエンジン
回転数(瞬時回転速度)に対応する点火コイル5の通電
時刻や点火プラグ2の点火時刻をレジスタ(アウトプッ
トコンペアレジスタ)にセットしたり、その他失火用P
/Hゲートの開放時刻やKCSゲートの開放時刻をレジ
スタにセットしたりする。
【0020】次に、本実施の形態における制御システム
の作用を説明する。先ずは、図2及び図3のタイムチャ
ートを用いて、本制御の概要を説明する。図2におい
て、点火信号IGTがONされると、点火コイル5の通
電が開始される。そして、点火信号IGTがONからO
FFに切り替えられると、点火プラグ2が点火火花を発
し、燃焼室3内の燃料(混合気)が燃焼される。なおこ
のとき、一時的な点火ノイズがイオン電流の通電経路に
流れる。また、IGT=OFF時(点火時)には、失火
用P/H回路26のゲート開放時刻がアウトプットコン
ペアレジスタにセットされ、その開放時刻に達した時に
失火用P/Hゲートが開放(Open)される。
【0021】点火に伴い燃料が正常燃焼されれば、点火
プラグ2の対向電極周りの燃焼イオンによりイオン電流
が流れ、そのイオン電流が図示のような電圧波形として
検出される。このとき、イオン電流のピーク値は、失火
用P/H回路26のゲート開放期間内で逐次検出されて
同回路26にてホールドされる。その後、エンジンクラ
ンク角が所定クランク角度(本実施の形態では、ATD
C60°CA)に達すると、失火用P/Hゲートが閉鎖
(Close )されると共に、失火判定ADが開始される。
【0022】一方、TDCでは、ノックP/H回路34
のゲート開放時刻がアウトプットコンペアレジスタにセ
ットされ、その開放時刻に達した時点でKCSゲートが
開放(Open)される。このとき、ノック信号は、ノック
P/H回路34のゲート開放期間内で逐次検出されて同
回路34にてホールドされる。その後、エンジンクラン
ク角が所定のKCSゲートの終了時期(例えば、ATD
C90°CA)に達すると、KCSゲートが閉鎖(Clos
e )されると共に、KCSADが開始される。
【0023】図3には、失火判定ADとKCSADとが
各々に実施されるタイミングを示す。同図(a)に示す
ように、通常時には、ATDC60°CAのクランク角
度割込みで失火判定ADが起動され、そのAD変換処理
が終了されると、正常なAD値(AD変換データ)が取
得される。そしてその後、KCSゲート終了時のクラン
ク角度割込み(例えばATDC90°CA)でKCSA
Dが起動される。
【0024】一方、図3(b)に示すように、ATDC
60°CAでの失火判定ADの割込み時に上位割込み処
理が実施されていると、上位割込みADの終了を待って
失火判定ADが起動される。ここで、図示の上位割込み
処理とは、例えばISCのバルブ駆動処理やVVT制御
のリニアソレノイド駆動処理など、タイマ割込みにて起
動される処理であって、これらのタイマ割込み処理は角
度割込み処理よりも優先的に実行されるようになってい
る。
【0025】失火判定ADは上位割込みの終了に伴い起
動されるが、そのAD終了前に失火判定ADよりも優先
順位が高いKCSADが起動される。すると、失火判定
ADとKCSADとが重複する期間において、優先順位
の低い方の失火判定ADのAD値が破壊され、失火判定
ADの終了時に起動されるAD完了割り込みでは、当該
AD値の異常が判断される。AD値異常であれば、失火
判定ADが再起動される。
【0026】この失火判定ADの再起動に際し、未だK
CSADが実行中であれば再起動された失火判定ADも
その終了時にAD値異常の旨が判断され、再々度、失火
判定ADが起動されることになる。そして、KCSAD
終了後に再起動された失火判定ADでは正常なAD変換
処理が実施され、このAD終了後に正常なAD値が取得
される。
【0027】次に、上記図2及び図3の動作を実現する
ためにCPU31が実施する各種演算処理を図4〜図7
のフローチャートを用いて順を追って説明する。図4
は、30°CA周期のNEパルス毎に起動されるNE割
込みルーチンを示すフローチャートである。
【0028】CPU31は、先ずステップ101で今回
の割込みがATDC60°CAでのNE割込みであるか
否かを判別する。そして、ステップ101が肯定判別さ
れることを条件に、CPU31はステップ102に進
み、失火用P/Hゲートをクローズする。続くステップ
103では、CPU31は、失火判定ADの実行をリク
エストする。
【0029】また、CPU31は、ステップ104で今
現在、他のチャンネルのAD変換処理が実施されている
か否かを判別し、実施されていないことを条件に、ステ
ップ105に進む。CPU31は、ステップ105で失
火判定ADを起動させ、その後本ルーチンを一旦終了す
る。
【0030】図5は、AD完了時に起動される割込みル
ーチンを示すフローチャートである。図5において、C
PU31は、先ずステップ201で今回の割込みが失火
判定ADのAD完了割込みであるか否かを判別する。失
火判定ADの完了割込みでなければ、CPU31は直接
ステップ205に進み、AD値をRAMに格納する。例
えばKCSADやその他タイマ割込みAD(例えばエン
ジン水温、吸気温、スロットル開度などのAD変換処
理)の完了時には、直ちにステップ205に進んでAD
値を記憶する。
【0031】また、失火判定ADの完了時であれば、C
PU31は、ステップ202で当該失火判定ADが正常
に終了し、その終了時のAD値が正常であるか否かを判
別する。AD値が正常であれば、CPU31はステップ
203に進み、失火判定ADのリクエストを解除する。
また、続くステップ204で、失火用P/H回路26の
P/H値をリセットする。その後、CPU31は、ステ
ップ205で失火判定のAD値をRAMに格納する。
【0032】一方、失火判定のAD値が正常でなけれ
ば、CPU31はステップ206に進み、失火判定AD
を再起動させる。そして、再起動後の失火判定ADで正
常なAD値が取得できると、次のAD完了割込みにて失
火判定のAD値がRAMに格納される。因みに、失火判
定AD値のフォーマットは16ビット(2バイト)にて
構成され、その上位10ビットにAD値が格納され、1
1番目のフラグビットに失火判定AD終了が正常か又は
異常かを表すフラグ情報が格納されるようになってい
る。
【0033】図6は、KCSゲート終了時に起動される
割込みルーチンを示すフローチャートである。同ルーチ
ンがスタートすると、CPU31は、先ずステップ30
1でKCSADを起動させる。このとき、KCSAD
は、角度割込みとして最上位ADであるため、無条件で
起動される。
【0034】その後、KCSAD値が取得されたことを
条件に(ステップ302がYES)、CPU31はステ
ップ303に進み、KCSゲートをクローズすると共に
ノックP/H回路34のP/H値をリセットする。次
に、CPU31は、ステップ304でKCSAD値から
バックグランドノイズを除去して当該AD値を補正す
る。
【0035】さらにその後、CPU31は、ステップ3
05で補正後のKCSAD値と所定のノック判定値とを
比較し、その比較結果からノックの有無を判別する。こ
こで、ノック判定値はエンジン回転数やエンジン負荷
(例えば吸気圧)に応じて設定されるようになってい
る。ノック有りの場合、CPU31は、ステップ306
に進んで点火時期を遅角させる旨の指令を行う。また、
ノック無しの場合、CPU31はステップ307に進ん
で点火時期を進角させる旨の指令を行う。
【0036】図7は、ATDC210°CAにて起動さ
れる失火判定ルーチンを示すフローチャートである。図
7において、CPU31は、先ずステップ401で失火
用P/H回路26から取得されるイオン電流AD値が正
常域にあるか否かを判別する。そして、イオン電流AD
値が正常域にあれば、そのままステップ403に進み、
イオン電流AD値が異常域にあれば、ステップ402で
失火カウンタを「1」だけインクリメントした後、ステ
ップ403に進む。
【0037】ステップ403では、CPU31は、点火
回数が所定回数(本実施の形態では、400回)に達し
たかを判別し、400回に達していることを条件に、ス
テップ404に進む。CPU31は、ステップ404で
400点火での失火率から燃焼状態の正常・異常の判定
を行う。そして、400点火での失火率が所定の失火判
定値を越えると、CPU31はステップ405で失火発
生の旨の判定を行う。ここで、失火発生の判定は気筒毎
に実施される。この場合、元々失火し易い低回転・低負
荷域では、失火判定値を高めに設定するなど、エンジン
回転数やエンジン負荷に応じて失火判定値を可変に設定
するとよい。
【0038】なお本実施の形態では、前記図5のステッ
プ202が請求項記載の「正常終了判定手段」に相当
し、同図5のステップ206が「AD再起動手段」に相
当する。
【0039】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られる。本実施の形態では、AD変換器
32によるAD変換の処理が正常終了したかどうかを判
定し、AD変換が正常終了していないと判定した場合に
は、当該AD変換の処理を再起動させるようにした。従
って、優先順位の異なるAD変換が重複した場合に、タ
イミングをずらして各々のAD変換を実施することがで
き、重複により一方のAD値が破壊されたとしても、A
D変換の再起動により正常なAD値が得られるようにな
る。その結果、共通のAD変換器32を用いる構成にお
いて、AD変換が重複しても正常なAD変換処理が実施
できる。
【0040】また本実施の形態では、燃料燃焼時のイオ
ン電流に基づく失火検出信号(失火用P/H値)並びに
ノック信号(ノックP/H値)を共通のAD変換器32
にて処理するようにした。つまり、上記失火検出信号や
ノック信号は共に、燃料燃焼時の状態を反映する信号で
あるため、比較的近い角度周期で実施され、互いのAD
変換が重複して一方のデータが破壊される可能性が高
い。しかし上記構成によれば、比較的近い角度周期でA
D変換される信号でも適正に処理され、それにより適正
な燃焼状態が維持できることとなる。
【0041】なお、本発明の実施の形態は、上記以外に
次の形態にて実現できる。上記実施の形態では、複数の
アナログ信号として失火検出用のイオン電流信号とKC
S用のノック信号とを用いたが、アナログ信号として燃
焼圧信号を加え、3つのアナログ信号を所定の優先順位
に従いAD変換処理することも可能である。また、イオ
ン電流信号を燃焼圧信号に代えて実現することも可能で
ある(燃焼圧により失火判定を実施する)。これら他の
形態においても、AD変換処理が常に適正に実施でき
る。
【0042】上記実施の形態では、ノック信号として振
動式ノックセンサ37の検出値を用いたが、この構成を
変更してもよく、例えばイオン電流信号をノック信号と
して用いるようにしてもよい。
【0043】上記実施の形態では、AD変換器32をC
PU31に内蔵して構成したが、AD変換器をCPU外
部に設けてもよく、要は、共通のAD変換器を用いて複
数のアナログ信号を順々にデジタル信号に変換するもの
であればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態における点火制御システムの
概要を示す構成図。
【図2】点火に関わる各種動作を説明するためのタイム
チャート。
【図3】クランク角度割込みのAD変換処理を説明する
ためのタイムチャート。
【図4】NE30°CA毎の割込みルーチンを示すフロ
ーチャート。
【図5】AD完了時の割込みルーチンを示すフローチャ
ート。
【図6】KCSゲート終了時の割込みルーチンを示すフ
ローチャート。
【図7】ATDC210°CA毎の失火判定ルーチンを
示すフローチャート。
【図8】従来技術において、クランク角度割込みのAD
変換処理を説明するためのタイムチャート。
【符号の説明】
1…エンジン、2…点火プラグ、5…点火コイル、20
…ECU(電子制御装置)、31…正常終了判定手段,
AD再起動手段を構成するCPU、32…AD変換器
(アナログ−デジタル変換器)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 得之 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの回転に伴う所定クランク角毎に
    複数種のアナログ信号を取り込んでデジタル信号に変換
    する共通のAD変換器を備え、該AD変換の処理を所定
    の優先順位に従って実施するエンジン制御装置におい
    て、 前記AD変換器によるAD変換の処理が正常終了したか
    どうかを判定する正常終了判定手段と、 前記AD変換が正常終了していないと判定された場合、
    当該AD変換の処理を再起動させるAD再起動手段とを
    備えることを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 【請求項2】前記AD変換されるデータが、燃料燃焼時
    に発生するイオン電流に基づく失火検出信号並びにノッ
    ク信号である請求項1に記載のエンジン制御装置。
JP9201510A 1997-07-28 1997-07-28 エンジン制御装置 Pending JPH1144249A (ja)

Priority Applications (1)

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JP9201510A JPH1144249A (ja) 1997-07-28 1997-07-28 エンジン制御装置

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JP9201510A JPH1144249A (ja) 1997-07-28 1997-07-28 エンジン制御装置

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