JP2841589B2

JP2841589B2 - 風呂給湯装置

Info

Publication number: JP2841589B2
Application number: JP1321712A
Authority: JP
Inventors: 信夫浜野; 光成小西
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1989-12-11
Filing date: 1989-12-11
Publication date: 1998-12-24
Anticipated expiration: 2013-12-24
Also published as: JPH03181748A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、給湯装置における風呂給湯の自動化に関す
るものである。

従来の技術従来、風呂給湯装置の自動化とは次に示す項目が一般
的であった。

（１）設定水位まで設定湯温が自動お湯張りするこ
と。

（２）お湯張り後、約４時間位お湯がさめないように
保温すること。

（３）お湯の水位が減った時には、元の水位に戻るよ
うにいわゆる足し湯すること。

上記の３項目を満足することがいゆる自動風呂とし、
主婦の家事労働の省力化の面からも評価されるに至って
きた。一方、近年浴室全体をユニットとして売り出すこ
とが考えられるようになると、従来の自動風呂の概念を
こえた自動風呂が要求されてくるようになった。たとえ
ば、一旦お湯はり完了後人が入浴したかどうかを検出し
て、浴室ユニットの快適空間としての効果をさらに増大
させることがその１つである。

上記の従来例としては、第７図に示される構成が一般
的である。さらにその詳細を図面とともに説明する。10
1はバスサニタリーユニットであり、浴室102とサニタリ
ールーム103とからなり、サニタリールーム103には洗面
台104等がある。浴室102には浴槽105があり、サニタリ
ールーム103から浴室102への浴室ドア106をあけて入
る。一方、バスサニタリーユニット101へは、サニタリ
ールームドア107をあけて入るようにしてある。108は光
電管の発信部であり、109は光電管の受信部である。

今、人が浴室ドア106をあけて浴室へ入ると、たとえ
ば、赤外線等が光電管の発信部108からの信号が人体に
より遮ぎられて、受信部109にとどかないことによっ
て、浴室102へ入ったことを検出しているものである。
さらに、浴室ドア106に設けられたタクトスイッチ110が
壁のロック部111から離れることによって、人が浴室102
へ入ることを検出する方法があった。

発明が解決しようとする課題しかしながら、上記のような構成のままでは、所詮、
人が浴室102に入ったかどうかであって、人が浴槽105に
入ったかどうかを検出することができなかった。

しかも、浴室102へ入ったとしても浴室102の掃除のた
めに入る場合もあることを考えると、人が浴槽105へ入
って入浴していることを検出する方法としては、不充分
で誤った判断をすることはやむを得なかった。

本発明はかかる従来の技術の課題を解決するもので、
第１の目的は湯温を検出してぬるい時には追いだきをし
て常に最適な湯温にして快適な入浴ができると共に湯温
を検出してぬるくない時は、ポンプのみ運転し、追いだ
きをしないようにする。

また第２の目的は入浴した時または湯あがり時に所定
時間にポンプを運転して、これによる入浴者が不安感を
いだかないようにする。

さらに第３目的は浴槽の湯の温度がさめていた時、風
呂加熱器を低燃焼量に切替えて、追いだきの湯が人の肌
にふれてやけどをしないようにすることを目的とする。

課題を解決するための手段上記第１目的を達成するために、本発明の第一の手段
は、浴槽と、浴槽に連絡され浴槽内水位を検出する水位
センサーと、この水位センサーの出力を設定時間ごとに
読み取る水位センサー出力読み取り手段と、前記水位セ
ンサーの出力を比較判定する水位センサー出力比較判定
手段と、前記水位センサー出力読み取り手段と水位セン
サー出力比較判定手段の出力を入力し、かつ設定水位に
沸き上がり後における所定時間内の水位センサー出力上
昇・下降判定手段と、前記浴槽に連通して風呂追い焚き
回路を形成する風呂往き管および風呂戻り管、浴槽水を
加熱する風呂用加熱器、浴槽水を循環させるポンプと、
このポンプにより循環する浴槽水の湯温をはかる湯温検
出器と、前記水位センサー出力上昇・下降判定手段が動
作した場合に、ポンプを運転せしめて前記湯温検出器に
湯温を検出させるようにしたポンプ駆動手段とを備え、
設定湯温と湯温検出器が検出した湯温とを比較し、前記
湯温が所定値以下の時、設定湯温まで沸き上げさせる信
号を出力し、前記湯温が所定値以下になっていない時は
ポンプのみ運転させるよう駆動手段に出力する湯温判定
手段を有するものである。

本発明の第２の手段は、前記水位センサー出力上昇・
下降判定手段が動作した場合に、所定時間のタイムラグ
を経た後に、ポンプを運転させるポンプ遅延タイマー手
段を有したものである。

本発明の第３の手段は、浴槽湯の湯温が設定温度に比
較して所定温度以下の場合、風呂用加熱器を低燃焼量で
加熱するように切替える燃焼量切替手段を有するもので
ある。

作用上記目的を達成するために、本発明は一旦浴槽にお湯
張りが完了された後、人が入浴して、その水位上昇値が
所定時間内に所定水位以上の上昇した場合、人が入浴
し、所定水位以上下降した場合浴槽から出たものと判定
し、ポンプを運転して浴槽湯の温度をチェックし、設定
温度以下であれば追い焚きし、設定温度を越えていれば
ポンプ運転のみ行わせると同時にポンプ運転にポンプ遅
延タイマー手段を設けると共に、浴槽湯の湯温が設定温
度に比較し所定温度以下の時は風呂用加熱器を低燃焼量
で加熱するようにしたものである。

実施例以下、その実施例を図面を参照して説明する。第１図
において、１は風呂給湯装置であり、給水された水は水
量センサー２を介して給湯熱交換器３で加熱され、水量
制御弁４を介して分岐し、一方の湯は台所等の給湯栓５
に導びかれる。他方の湯は給湯弁６を介して第１逆止弁
７とバキュームブレーカー８と第２の逆止弁９を介して
三方弁10へ導かれる。そして、風呂への自動給湯時、三
方弁10は矢印ａに切替り、フロースイッチ11を介して風
呂熱交換器12を通り、往き管13を介して浴槽14へ湯が導
かれる。浴槽14は、その水位が設定水位になったかどう
かは、戻り管15に設けられた水位センサー16により検出
される。さらに追い焚きモードの時は三方弁10は矢印ｂ
に切替り、風呂熱交換器12によって加熱された浴槽水
は、ポンプ17によって往き管13,浴槽14,戻り管15,三方
弁，風呂熱交換器12と流れ循環される。18は風呂リモコ
ンであり、設定湯温と設定水位が可変されるようにツマ
ミ32,33,沸き上り表示ランプ19が設けてある。

ここで、浴槽水の沸き上り後は設定時間ごとの水位を
読みとる水位センサー出力読み取り手段18aと、水位セ
ンサー出力比較判定手段18bとからの信号を入力し、所
定時間内の水位の急激な上昇または下降をもって水位セ
ンサー出力上昇・下降判定手段18cによって人の入浴ま
たは浴槽からでたことを検出するものである。

第２図は、風呂給湯装置が浴槽14に近接して設けられ
た形態の全体構成図を示す。同一部品には同一符号を付
与して、詳細な説明は省略する。21はホッパーで、給湯
弁６から出たお湯は、ホッパー21で一旦水道水と縁切り
され、浴槽14にお湯を設定水位、設定湯温まで落し込む
もので、湯温低下時にはポンプ17を運転し、風呂熱交換
器12によって追い焚きをするものである。

そして、以下に説明する処は給湯装置の形態に差があ
る第１図，第２図でも共通する内容である。26は湯温判
定手段であり、たとえば風呂リモコン18の設定湯温42℃
と湯温検出器であるサーミスタ22が追い焚き回路を循環
する浴槽湯の温度を比較し、前記湯温が判定値以下の時
は設定湯温まで沸き上げさせる信号を燃焼量切替手段29
に出力し、前記湯温が所定値以下になっていない時はポ
ンプ17のみ運転させるように制御器30に出力する。

27はポンプ遅延タイマー手段で、水位センサー16の所
定時間内の出力上昇・下降判定手段18cが人の入浴を検
出してから、前記手段の出力信号をうけてたとえば、30
秒から２分位の間でポンプ駆動手段28に信号を送りポン
プ17を駆動するのを遅らせるものである。これは、人が
入浴と同時ポンプが運転していると、心理的に面くらっ
てしまう人に対する配慮をしたもので、逆に浴槽から人
がでた後に前記と同様にポンプ17を運転させるものであ
る。

前記ポンプ駆動手段28はポンプ遅延タイマー手段27に
よるポンプ遅延時間が完了後、制御器30を介してたとえ
ばリレー等により通常は30秒〜１分間の所定時間、ポン
プ17を運転をさせるもので、サーミスタ22による温度チ
ェックのためにポンプ17を運転させるものである。

前記の燃焼量切替手段29は、風呂バーナ23のメイン電
磁弁24とバイパス弁25によって、強燃焼時はメイン電磁
弁24とバイパス弁25を共に開成し、弱燃焼時はバイパス
弁25を閉じるものである。すなわち、湯温判定手段26か
らの信号が、浴槽湯が、設定湯温より所定値以下の場合
は弱燃焼量に燃焼量切替手段29が制御器30を介して風呂
バーナ23を調節する。図示はしてないが、閉止機能付比
例弁であれば、１個の電磁弁で燃焼量を切替えることが
できるのは、言うまでもない。

第３図に人の入浴時の説明図を示す。沸き上り後の水
位をh₀とすると、人が入浴した後の水位h₁で示される。
たとえば縦60cm、横70cm、深さ60cmの浴槽に設定水位h₀
で沸き上っている所へ体重約65kgの人が入浴すると、急
激に水位は上昇し約18cm位水位が上昇する。すなわちh₁
−h₀＝約18cmとなることを示している。これを水位セン
サーの出力で示したものが第４図の水位センサー出力変
化特性図である。すなわち、人が入浴する水位センサー
出力がV₀→V₁へ上昇することを示している。

第５図は人が浴槽から出た時の水位説明図である。人
が入浴中の水位をh₁とすると、人が浴槽から出た時の水
位はh₀で示される。同じく第６図には人が浴槽から出た
時の水位センサー出力変化特性図である。

ここで人が入浴する場合についてさらに詳細に述べ
る。たとえば、1.6秒ごとにマイコンで水位センサーの
出力を読み取るものとし、１ビット＝2.6mm H₂Oの水位
センサー出力と仮定する。ここで人が入浴すると18cmは
72ビットに相当する。今、４回データを読み取ったとす
ると、16秒×４＝6.4秒かかることになる。即ち、所定
時間を6.4秒とした時に、たとえば水位上昇が36ビット
＝9cm以上上昇した時を人の入浴とすれば、水位検出は
２倍の安全率で誤動作を少なくして検出できる。一方、
人が入浴する時には、水面が乱れるので読み取りデータ
をそのまま、水位センサーの出力として比較すると、水
面の乱れがそのまま水位の乱れとなるので、たとえばデ
ータとしては移動平均に置き換えたもので比較する方
が、安定して比較が可能となる。たとえば、1.6秒ごと
にデータを読み取るが、４回目のデータは前３回分の値
に今回の４回目のデータを加えて、４で割ったものを今
回の移動平均の水位出力として比較するものである。

なお、一例として所定時間内の出力上昇判定手段18c
からの出力信号は適当な場所に設置した表示部に表示
し、管理しやすくなる等の方法をとる。

発明の効果以上のように本発明の風呂給湯装置によれば、次の効
果が得られる。

請求項（１）によれば（１）人が入浴した場合、浴槽湯温がさめていた時に
は、人の入浴検出後風呂追い焚きするので、入浴した人
はかぎりなく設定湯温に近い温度に維持された湯でさめ
ない快適な入浴ができる。

また、浴槽湯温が設定湯温を越えていた時は、ポンプ
を運転させることにより、浴槽湯温が低下することをは
やく検出させる効果もある。

請求項（２）によれば、（１）人の入浴検出後、所定時間を設けてから、ポン
プを運転し風呂湯温チェックするので、入浴時の入浴者
の心理的おどろきを少くし、異和感なく入浴を楽しめ
る。

（２）人が浴槽から出た後、所定時間を設けてから、
ポンプを運転し風呂湯温チェックするので、２人同時に
入浴し１人だけ浴槽から出た時でも残っていたもう１人
の人には、人が出るとすぐポンプ運転がするとの心理的
おどろきを少くし、異和感なく入浴を楽しめる。

請求項（３）によれば、（１）人の入浴を検出すると、追い焚きは弱燃焼量で
行なうので風呂往き管からの吐出温度を低くできるの
で、入浴中焼けどするのを防止できる。

（２）追いだきは弱燃焼量となるので、深夜の入浴時
も、弱燃焼量分だけ騒音値を低くできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における風呂給湯装置の全体
構成図、第２図は同装置の他の例の全体構成図、第３図
は同両装置の入浴時の説明図、第４図は同両装置の水位
センサー出力変化特性図、第５図は同両装置の人が浴槽
から出た時の水位説明図、第６図は同両装置の人が浴槽
から出た時の水位センサー出力変化特性図、第７図は従
来の全体構成図である。 12……風呂用加熱器、13……風呂往き管、14……浴槽、
15……風呂戻り管、16……水位センサー、17……ポン
プ、18a……水位センサー出力読み取り手段、18b……水
位センサー出力比較判定手段、18c……水位センサー出
力上昇下降判定手段、22……湯温検出器、26……湯温判
定手段、27……ポンプ遅延タイマー手段、28……ポンプ
駆動手段、29……燃焼量切替手段。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】浴槽と、浴槽に連絡され浴槽内水位を検出
する水位センサーと、この水位センサーの出力を設定時
間ごとに読み取る水位センサー出力読み取り手段と、前
記水位センサーの出力を比較判定する水位センサー出力
比較判定手段と、前記水位センサー出力読み取り手段と
水位センサー出力比較判定手段の出力を入力し、かつ設
定水位に沸き上がり後における所定時間内の水位センサ
ー出力上昇・下降判定手段と、前記浴槽に連通して風呂
追い焚き回路を形成する風呂往き管および風呂戻り管、
浴槽水を加熱する風呂用加熱器、浴槽水を循環させるポ
ンプと、このポンプにより循環する浴槽水の湯温をはか
る湯温検出器と、前記水位センサー出力上昇・下降判定
手段が動作した場合に、ポンプを運転せしめて前記湯温
検出器に湯温を検出させるようにしたポンプ駆動手段と
を備え、設定湯温と湯温検出器が検出した湯温とを比較
し、前記湯温が所定値以下の時、設定湯温まで沸き上げ
させる信号を出力し、前記湯温が所定値以下になってい
ない時はポンプのみ運転させるように出力する湯温判定
手段を有する風呂給湯装置。
【請求項２】浴槽と、浴槽に連絡され浴槽内水位を検出
する水位センサーと、この水位センサーの出力を設定時
間ごとに読み取る水位センサー出力読み取り手段と、前
記水位センサーの出力を比較判定する水位センサー出力
比較判定手段と、前記水位センサー出力読み取り手段と
水位センサー出力比較判定手段の出力を入力し、かつ設
定水位に沸き上がり後における所定時間内の水位センサ
ー出力上昇・下降判定手段と、前記浴槽に連通して風呂
追い焚き回路を形成する風呂追往き管および風呂戻り
管、浴槽水を加熱する風呂用加熱器、浴槽水を循環させ
るポンプと、このポンプにより循環する浴槽水の湯温を
はかる湯温検出器と、前記水位センサー出力上昇・下降
判定手段が動作した場合に、ポンプを運転せしめて前記
湯温検出器に湯温を検出させるようにしたポンプ駆動手
段とを備え、水位センサー出力上昇・下降判定手段が動
作した時、所定時間後にポンプを運転させるポンプ遅延
タイマー手段を有する風呂給湯装置。
【請求項３】浴槽と、浴槽に連絡され浴槽内水位を検出
する水位センサーと、この水位センサーの出力を設定時
間ごとに読み取る水位センサー出力読み取り手段と、前
記水位センサーの出力を比較判定する水位センサー出力
比較判定手段と、前記水位センサー出力読み取り手段と
水位センサー出力比較判定手段の出力を入力し、かつ設
定水位に沸き上がり後における所定時間内の水位センサ
ー出力上昇・下降判定手段と、前記浴槽に連通して風呂
追い焚き回路を形成する風呂往き管および風呂戻り管、
浴槽水を加熱する風呂用加熱器、浴槽水を循環させるポ
ンプと、このポンプにより循環する浴槽水の湯温をはか
る湯温検出器と、前記水位センサー出力上昇・下降判定
手段が動作した場合に、ポンプを運転せしめて前記湯温
検出器に湯温を検出させるようにしたポンプ駆動手段と
を備え、浴槽水の湯温が、設定湯温に比較して所定温度
以下の場合、風呂用加熱器を弱燃焼量で加熱するように
切替える燃焼量切替手段を有する風呂給湯装置。