JP2840670B2 - 高分子量脂肪族ポリエステル重合体の製造方法及び高分子量脂肪族ポリエステル重合体 - Google Patents

高分子量脂肪族ポリエステル重合体の製造方法及び高分子量脂肪族ポリエステル重合体

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JP2840670B2 JP7305070A JP30507095A JP2840670B2 JP 2840670 B2 JP2840670 B2 JP 2840670B2 JP 7305070 A JP7305070 A JP 7305070A JP 30507095 A JP30507095 A JP 30507095A JP 2840670 B2 JP2840670 B2 JP 2840670B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高分子量脂肪族ポリ
エステル重合体の製造方法及び高分子量脂肪族ポリエス
テル重合体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチックの特徴は、軽くて、丈夫で
あることや、分解しにくい等の性質にある。特に汎用プ
ラスチックは、工業的に大量生産され、日常生活や産業
分野で広く利用されその使用量が著しく増加している。
多くのプラスチックは自然環境中で分解されないため、
近年プラスチックの廃棄による環境破壊が問題とされる
ようになって来た。そのため最近環境中で微生物によっ
て分解する生分解性を有するポリマ−の開発が求められ
ている。最近、生分解性ポリエステルとして有望なもの
がいくつか開発されているがそれぞれ下記に示すような
問題点がある。ポリヒドロキシブチレート(PHB)を
代表とする微生物産生の種々の脂肪族ポリエステルが開
発されているが、現段階では生産性が低くコスト高であ
り、主に医用材料として研究されている。またPHBは
融点と熱分解温度との温度差が小さく、成形加工時の熱
分解が問題となる。
【0003】ポリカプロラクトンは、工業化されている
数少ない脂肪族ポリエステルの1つであり、生分解性を
有するポリマーであるが、融点が60℃と低いため耐熱
性に問題があり、用途が限定されている。ポリラクチド
は生体吸収性材料として医用分野で用いられている。し
かし、原料の乳酸やグリコール酸は高価であり、そのポ
リマーの製造工程は脱水反応による低分子量重合体の合
成、熱分解によるラクチドの生成、さらにラクチドの開
環重合による高分子量重合体の合成のごとく複雑である
ため、得られるポリマーは高価である。また、最近、乳
酸から直接高分子量重合体を製造する方法が報告されて
いるが(特開平6−65360号)、溶液重合反応であ
るために再沈による溶媒の分離、回収、ポリマーの洗浄
等の工程が必要とされ製造工程は依然複雑である。
【0004】α,ω−脂肪族ジオールと、α,ω−脂肪
族ジカルボン酸との重縮合によって製造される脂肪族ポ
リエステルについては、多くの合成研究が報告されてき
た(ジャーナルオブアメリカンケミカルソサイアティ、
51巻2560ページ、(1929)、54巻1559
ページ(1932)、ディー マクロモレキュールケミ
ー、5巻、5ページ、(1950))。しかし、脂肪族
ポリエステルは、脂肪族ジカルボン酸と過剰のジオール
を出発原料として脱水縮合反応及び脱ジオール反応によ
って合成される。そのため脱水反応や脱ジオール反応に
よって生成する水やジオールを反応系内から効率よく取
り除かないと反応が平衡となり分子量が向上しない。ま
た重縮合反応を高温で行うために、ポリマーの熱分解反
応により分子量低下が起こる。
【0005】また、前記重縮合反応において、その触媒
量を増大させると、熱分解反応の他に着色が促進される
とともに、架橋等が起こり、見かけ上、分子量と分子量
分布の大きい架橋したポリマーが生成され、ポリマーの
性能が低下してしまう。このようなことから、これまで
直鎖状のポリマーは6,000〜10,000程度の分
子量のものしか得られず、繊維やフィルムとして加工す
るには十分ではなかった。これらのポリエステルの分子
量を向上させるために、ヘキサメチレンジイソシアネー
トなどのジイソシアネート類でプレポリマーとしてのポ
リエステル分子を連結させることが報告されている(ポ
リマー ジャーナル,2巻、387頁、1971 及び
特開平4−189822号)。しかし、これらの連結剤
を用いる方法はプレポリマーの分子量を揃える必要があ
ること、重合反応途中で連結剤を添加しなければならな
い等、操作が煩雑である。また、この法法では、得られ
るポリマー鎖中にエステル結合以外のウレタン結合が存
在すること、さらにポリマーの物性として着色やミクロ
ゲルの生成が見られること等から成形加工において問題
があった。さらに、前記重縮合反応において、α位に置
換基を有するグリコールは直鎖のグリコールに比較して
反応性が低く、ポリマー主鎖中に2級及び3級の水酸基
を有するグリコールを導入するのは困難であり、また分
子量も向上しにくいという問題があった。
【0006】このように、重縮合法による脂肪族ポリエ
ステルには、その合成法や物性に上記のような問題点が
あるために、脂肪族ポリエステルは高分子量重合体(ポ
リマー)として用いられるよりも、低分子量重合体(オ
リゴマー)や両末端に水酸基などの官能基を有する反応
性オリゴマーとして可塑剤、潤滑油等の添加剤に、塗料
や接着剤等のベースレジンとして広く用いられて来た。
【0007】ポリマーの生分解性評価については、これ
までにいくつかの研究がなされている。脂肪族ポリエス
テル、特に脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジオールから重
縮合によって誘導される低分子量の脂肪族ポリエステ
ル、たとえばポリエチレンアジペート、ポリブチレンア
ジペート等のカビによる分解(ジャーナル オブ ファ
ーメンタル テクノロジー 52巻393ぺ−ジ(19
74))や、酵素による分解(ポリマー サイエンス
テクノロジー,3巻61頁(1973)、アグリカルチ
ャー アンド バイオロジカル ケミストリー 41巻
265頁(1977)、42巻1071頁(197
8))等微生物分解に関する報告があり、生分解性を有
するポリマーとして注目されている。しかし高分子量の
ポリマーの生分解性についての報告は見られない。実用
的な面から言えば、生分解性を制御することは重要な課
題である。しかしポリエチレンアジペートやポリカプロ
ラクトンなどのような融点の低い(60℃前後)耐熱性
の劣るポリマーは実用性は低いが、生分解速度が大であ
る傾向があり、生分解性に関しては優れたポリマーと言
える。一方、ポリブチレンサクシネートのような融点の
高い(100℃以上)実用性を期待できるポリマーは逆
に生分解の速度が小である傾向があり、生分解性に関し
ては劣ったポリマーと言える。このように現段階では生
分解速度を自在に制御調整できる生分解性と優れた実用
物性とを兼ね備えたポリマーはこれまでに見あたらず、
開発が待たれるところである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術に見られる諸問題を解決することをその課題
とする。すなわち、本発明は、フィルムや繊維等に成形
加工可能な実用物性を有し、同時に生分解性を有する高
分子量脂肪族ポリマーの製造方法及びその方法によって
得られる高分子量脂肪族ポリエステル重合体を提供する
ことをその課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、下記一般式(1) R1−OOC−C24−COO−R2−OCO (1) −C24−COO−R1 (式中、R1は一価脂肪族基を示し、R2は二価脂肪族基
を示す)で表わされる脂肪族テトラエステル化合物と、
下記一般式(2) HO−R3−OH (2) (式中、R3は二価脂肪族基を表す)で表わされる二価
アルコールとを反応させ、ポリスチレン換算の数平均分
子量が15,000〜80,000であるポリエステル
を生成させることを特徴とする高分子量ポリエステル重
合体の製造方法が提供される。また、本発明によれば、
分子中に、下記一般式(5) (OCC24COOR2O) (5) (式中、R2は第2級又は第3級水酸基を有する二価ア
ルコールから誘導された分岐状アルキレン基を示す)で
表わされるエステル部と、下記一般式(6) (OCC24COOR3O) (6) (式中、R3は第1級水酸基を有する二価アルコールか
ら誘導された直鎖状アルキレン基を示す)で表わされる
エステル部とを含有し、ポリスチレン換算の数平均分子
量が15,000〜80,000であることを特徴とす
る高分子量脂肪族ポリエステル重合体が提供される。さ
らに、本発明によれば、分子中に、下記一般式(7) (OCC24COOR2O) (7) (式中、R2は二価脂肪族基を示す)で表わされるエス
テル部と、下記一般式(8) (OCC24COOR3O) (8) (式中、R3は二価脂肪族基を示す)で表わされるエス
テル部と、下記一般式(9) (OCCH(CH3)COOR7O) (9) (式中、R7は前記と同じ意味を有する)で表わされる
エステル部と、下記一般式(10) (OCCH(CH3)COOR3O) (10) (式中、R3は前記と同じ意味を有する)で表わされる
エステル部を含有し、ポリスチレン換算の数平均分子量
が15,000〜80,000であることを特徴とする
高分子量脂肪族ポリエステル重合体が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】前記一般式(1)で表わされる脂
肪族テトラエステル化合物(以下化合物Aとも言う)
は、下記一般式(12) CH2=CHCOOR1 (12) (式中、R1は一価脂肪族基を示す)で表わされるアク
リル酸アルキルエステルと、下記一般式(13) HO−R2−OH (13) (式中、R2は二価脂肪族基を示す)で表わされる二価
アルコールと、一酸化炭素を、コバルトカルボニルとピ
リジン塩基との錯体からなる触媒及び水素の存在下で反
応させることによって製造される。前記脂肪族テトラエ
ステル化合物Aは、次の反応式に従って生成される。 2CH2=CHCOOR1+HO−R2−OH+2CO → R1OCOC24COOR2OCOC24COOR1 (14)
【0011】アクリル酸低級アルキルエステル(CH2
=CHCOOR1)の具体例としては、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル
酸ブチル等が挙げられる。
【0012】二価アルコール(HO−R2−OH)の具
体例としては、エチレングリコール、1,3−プロパン
ジオール、1,2−プロパンジオール、1,2−ブタン
ジオール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジ
オール、2,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジ
オール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタン
ジオール、1,5−ペンタンジオール、2,3−ペンタ
ンジオール、2,4−ペンタンジオール、1,2−ヘキ
サンジオール、1,3−ヘキサンジオール、1,4−ヘ
キサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,5−
ヘキサンジオール。2,3−ヘキサンジオール、2,4
−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、3,
4−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタ
ノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4
−シクロヘキサンジメタノール等が挙げられる。これら
のものは単独又は混合物の形で用いることができる。二
価アルコールの使用割合は、アクリル酸エステル1モル
当り、0.4〜0.5モル、好ましくは0.45〜0.
47モルの割合である。
【0013】前記反応は、反応溶媒の存在下で行うのが
好ましい。反応溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、エチルベンゼン、クメン等の芳香族炭化水素、
アセトン、メチルエチルケトン等のケトン化合物;メト
キシメタン、ジメトキシエタン等のアルコキシアルカン
等が挙げられる。反応溶媒の使用量はアクリル酸エステ
ル1重量部当り、1〜10重量部、好ましくは2〜4重
量部の割合である。
【0014】前記反応は、コバルトカルボニルとピリジ
ン塩基との錯体からなる触媒の存在下で行われる。コバ
ルトカルボニルはジコバルトオクタカルボニルやコバル
トヒドロカルボニルピリジニウム塩の形で反応系に添加
すれば良い。ピリジン塩基としては、従来公知の各種の
ピリジン塩基の使用が可能であり、例えば、ピリジン、
アルキルピリジン、ジアルキルピリジン等を用いること
ができるが、特に、3−アルキルピリジンを用いるのが
好ましい。3−アルキルピリジンのアルキル基の炭素数
は6以下に規定するのが良い。触媒系におけるコバルト
カルボニルとピリジン塩基とのモル比は、コバルト原子
1個当りピリジン塩基2〜10分子、好ましくは2.5
〜6分子とするのが良く、この範囲よりピリジン塩基量
が多くても少なくても触媒能が低下する。コバルトカル
ボニルの添加量は、原料アクリル酸エステル1モル当り
コバルトとして0.01〜0.1モル、好ましくは0.
025〜0.075モルである。本発明で用いる一酸化
炭素は、0.2〜7.0容量%、好ましくは0.25〜
5.0容量%、さらに好ましくは2.0〜3.0容量%
の水素を含むものである。この水素は触媒活性を高水準
に保持する作用を示す。
【0015】前記反応を実施する場合、その反応温度は
90〜120℃、好ましくは100〜110℃であり、
その反応圧力は、一酸化炭素の圧力で、20〜100気
圧、好ましくは25〜50気圧である。反応時間は、2
0〜200分、好ましくは60〜150分である。
【0016】前記反応により得られる反応液に含まれて
いる触媒は、その触媒に対する反応液の溶解度を低下さ
せることにより、触媒液として沈降させ、分離回収する
ことができる。このようにして回収された触媒液は再使
用することができる。
【0017】反応液に対する触媒の溶解度は、触媒に対
して貧溶媒として作用する有機溶媒、例えば、脂肪族炭
化水素を反応液に添加することによって低下させること
ができる。貧溶媒としては、例えば、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、シクロヘキ
サン、メチルシクロヘキサン等が挙げられる。この貧溶
媒は、あらかじめ、その適量を反応溶媒に添加すること
もできる。
【0018】また、この貧溶媒は、良触媒、例えば、芳
香族炭化水素との混合物の形で添加することができる。
貧溶媒を良溶媒との混合物の形で添加する場合、混合物
中の貧溶媒は、少なくとも50重量%以上、好ましくは
60〜90重量%の割合にするのがよい。貧溶媒又は貧
溶媒と良溶媒との混合物の添加量は、反応液中の触媒が
触媒液として相分離(沈降分離)するに十分な量であれ
ばよく、その好ましい添加量は簡単な予備実験により容
易に求めることができる。
【0019】反応液に対する貧溶媒の添加により相分離
し、沈降した触媒液は、その比重差により上層を形成す
る反応液から分離回収する。このようにして分離回収さ
れた触媒液は、良好な触媒活性を有し、繰返し使用する
ことができる。また、触媒液を分離した後の反応液は、
目的物である脂肪族テトラエステル化合物と、未反応原
料(アクリル酸エステル及び/又は二価アルコール)
と、副生物と、反応溶媒からなるものであるが、このも
のは、これに蒸留処理を施すことにより、各成分に分離
することができる。また、この蒸留処理に先立って、反
応液に硫酸水溶液を添加混合することによって、反応液
中に含まれるコバルト及びピリジン塩基を硫酸水溶液中
に抽出除去することができる。この硫酸水溶液は、静置
により、沈降分離させることができる。
【0020】本発明においてモノマーとして用いる前記
一般式(1)で表わされる化合物Aは、その1モル当
り、2モルの二価カルボン酸としての反応性を示すとと
もに、1モルの二価アルコールとしての反応性を示す。
【0021】本発明により化合物Aと二価アルコールと
を反応させるときには、その反応は次の反応式で示すこ
とができる。 mR1−OOC−C24−COO−R2−OCO−C24 −COO−R1+nHO−R3−OH (15) → (OCC24COOR2O)m・(OCC24COOR3O)n+2mR1OH (式中、R1、R2及びR3は前記と同じ意味を有し、m
及びnは各エステル部のモル数を示し、R2とR3は同じ
又は異なっていてもよい) 前記反応式(15)からわかるように、化合物Aと二価
アルコールとを反応させるときには、化合物Aに含まれ
る二価カルボン酸成分(HOOC−C24−COOH)
と化合物Aに含まれる二価アルコール成分(HO−R2
−OH)とが反応したエステル部M:(OCC24CO
OR2O)と、化合物Aに含まれる二価カルボン酸成分
(HOOC−C24−COOH)と二価アルコール(H
O−R3−OH)とが反応したエステル部N:(OCC2
4COOR3O)とを含むポリエステルが生成される。
このポリエステルに含まれる各エステル部N及びMは、
通常、ランダムに結合する。従って、R2とR3とが異な
る場合には、HO−R2−OHとHO−R3−OHとの混
合二価アルコールと二価カルボン酸とを反応させたとき
に得られるポリエステルとほぼ同一構造のポリエステル
共重合体を得ることができる。また、前記m及びnはほ
ぼ同じ数(m=n)であり、m+n=1である。
【0022】ポリエステルとして、第1級水酸基を有す
る二価アルコールから誘導されるエステル部と、第2級
又は第3級水酸基を有する二価アルコールから誘導され
るエステル部を有するポリエステル重合体を製造する場
合、化合物Aとして、第2級又は第3級水酸基を有する
二価アルコール成分を含むもの、即ち、一般式(1)に
おけるR2が第2級又は第3級水酸基を有する二価アル
コール(1,2−プロパンジオール、1,2−ブタンジ
オール、ネオペンチルグリコール、1,3−ブタンジオ
ール、1,5ヘキサンジオール等)から誘導された分岐
状アルキレン基であるもの(以下化合物Bともいう)を
含むものを用い、これを第1級水酸基を有する二価アル
コール(エチレングリコール、1,3−プロパンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、ペンタメチレングリコー
ル等)と反応させるのが好ましい。第2級又は第3級水
酸基を有する二価アルコールは反応性が低く、このよう
な二価アルコールを第1級水酸基を有する二価アルコー
ルと混合し、二価カルボン酸と反応させても、その第2
級又は第3級二価アルコールと二価カルボン酸とが反応
したエステル部を含むポリエステル共重合体を得ること
が困難であるが、前記のように、第2級又は第3級水酸
基を有する二価アルコール成分を含む化合物Bを含むテ
トラエステル化合物Aと第1級水酸基を有する二価アル
コールとを反応させることにより、目的とするポリエス
テル共重合体を容易に得ることができる。この場合のポ
リエステル共重合体の合成反応は次式で表わされる。 mR1-OOC-C2H4-COO-R2 *-OCO-C2H4-COOR1+nR1-OOC-C2H4-COO-R2-OCO-C2H4-COOR1 +(m+n)HO-R3-OH →(OC-C2H4-COO-R2 *-O)m・(OC-C2H4-COO-R3-O)(m+n)・(OC-C2H4-COO-R2-O)n (16) +2(m+n)R1-OH 前記式中、R1は一価脂肪族基を示し、R2 *は第2級又
は第3級水酸基を有する二価アルコールから誘導された
分岐状アルキレン基を示し、R3は第1級水酸基を有す
る二価アルコールから誘導された直鎖アルキレン基を示
す。m及びnはモル数を示し、m+n=1であり、mは
0.01〜0.2、好ましくは0.03〜0.15であ
る。このようなポリエステルは、柔軟で、伸びのあるフ
ィルムに成形でき、かつ生分解性に優れた性質を有す
る。
【0023】本発明により化合物Aを二価アルコールと
反応させるに際し、反応系には二価カルボン酸及び/又
はそのエステルを添加することができる。この場合の反
応は次の反応式で表わすことができる。 mR1-OOC-C2H4-COO-R2-OCO-C2H4-COOR1+nHo-R3-OH+pR5OOC-R4-COOR5 → (OC-C2H4-COO-R2-O)w・(OC-C2H4-COO-R3-O)x+2mR1-OH +(OC-R4-COO-R2-O)y ・ (OC-R4-COO-R3-O)z + 2pR5-OH (17) (式中、R1、R2、R3、R4、R5は前記と同じ意味を
有し、m+p=n=1、w、x、y、zは、分子中に含
まれる各エステル部のモル分率を示し、R2、R3、R4
は同一又は異っていても良い。また、mの範囲は、0.
01≦m<1、好ましくは0.5≦m<1、更に好まし
くは0.7≦m≦0.97である) 前記反応式(17)からわかるように、化合物Aと二価
アルコールと二価カルボン酸及び/又はそのエステルと
を反応させるときには、化合物Aに含まれている二価カ
ルボン酸成分(HOOC−C24−COOH)と化合物
Aに含まれている二価アルコール成分(HO−R2−O
H)とが反応したエステル部W:(OCC24COOR
2O)、化合物Aに含まれている二価カルボン酸成分
(HOOC−C24COOH)と二価アルコール(HO
−R3−OH)とが反応したエステル部X:(OCC2
4COOR3O)、二価カルボン酸及び/又はそのエステ
ル(R5OOC−R4−COOR5)と化合物Aに含まれ
ている二価アルコール成分(HO−R2−OH)とが反
応したエステル部Y:(OCR4COOR2O)及び二価
カルボン酸及び/又はそのエステル(R5OOC−R4
COOR5)と二価アルコール(HO−R3−OH)とが
反応したエステル部Z:(OCR4COOR3O)を含む
ポリエステルが生成される。このポリエステルに含まれ
る各エステル部W、X、Y及びZは、通常、ランダムに
結合する。モル分率w、x、y、zにおいて、0.5≦
w<1、好ましくは0.7≦w≦0.97であり、0.
5≦x<1、好ましくは0.7≦x≦0.97であり、
0<y≦0.5、好ましくは0.03≦y≦0.3であ
り、0<z≦0.5、好ましくは0.03≦z≦0.3
である。
【0024】本発明でモノマーとして用いる前記一般式
(2)で表わされる二価アルコール(HO−R3−O
H)において、二価脂肪族基R3には鎖状又は環状のア
ルキレン基が包含される。好ましい二価脂肪族基として
は、炭素数1〜12、好ましくは2〜8の直鎖状又は分
岐鎖状のアルキレン基が挙げられる。特に好ましいアル
キレン基は、−(CH22−、−(CH24−、−(C
26−等の炭素数2〜6の直鎖状低級アルキレン基で
ある。また、二価脂肪族基R5は反応に不活性な置換
基、例えば、アルコキシ基やケト基等を有することがで
きる。さらに、その分子中に酸素やイオウ等のヘテロ原
子を含有することもできる。前記一般式(2)で表わさ
れる二価アルコールの具体例としては、例えば、エチレ
ングリコール、1,3−プロパンジオール、2−メチル
−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、ペンタメチレングリコール、へキサ
メチレングリコール、オクタメチレングリコール、デカ
メチレングリコール、ドデカメチレングリコール、1,
4−シクロヘキサンジメタノール等を用いることができ
る。これらのものは単独で用いてよいし、2種以上組合
せて用いてもよい。また、これらの二価アルコールに
は、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)プロパン
等の三価アルコールを少量用いてもよい。
【0025】本発明でモノマーとして用いる前記一般式
(3)(R5OOC−R4−COOR5)で表わされる二
価カルボン酸及び/又はそのエステルにおいて、二価脂
肪族基R4には鎖状又は環状のアルキレン基が包含され
る。好ましい二価脂肪族基としては、炭素数1〜12、
好ましくは2〜8の直鎖状又は分岐鎖状のアルキレン基
が挙げられる。特に好ましいアルキレン基は、−(CH
2)2−、−(CH2)4−、−(CH26−等の炭素数2〜
6の直鎖状低級アルキレン基である。また、二価脂肪族
基R3は反応に不活性な置換基、たとえば、アルコキシ
基やケト基等を有することができる。さらに、その分子
中に酸素やイオウ等のへテロ原子を含有することもでき
る。R5で示される脂肪族基には、鎖状又は環状のアル
キル基が包含される。鎖状アルキル基としては、炭素数
1〜6、好ましくは1〜4の直鎖状又は分岐鎖状のアル
キル基が挙げられ、環状アルキル基としては、シクロヘ
キシル基等の炭素数5〜12のシクロアルキル基が挙げ
られる。またR5で示される芳香族基としては、フェニ
ル基、ベンジル基等が挙げられる。前記一般式(3)で
表わされる化合物の具体例としては、例えば、コハク
酸、コハク酸ジメチル、コハク酸ジエチル、アジピン
酸、アジピン酸ジメチル、アジピン酸ジエチル、ピメリ
ン酸、ピメリン酸ジメチル、アゼライン酸、アゼライン
酸ジメチル、セバシン酸、セバシン酸ジメチル、セバシ
ン酸ジエチル、デカンジカルボン酸、デカンジカルボン
酸ジメチル、ジグリコール酸、ジグリコール酸ジメチ
ル、ケトヒメリン酸、ケトヒメリン酸ジメチル、マロン
酸、マロン酸ジメチル、メチルマロン酸ジメチル等を挙
げることができる。また、これらのものは単独で用いて
もよいし2種以上組合わせて用いてもよい。
【0026】本発明でモノマーとして用いる前記一般式
(1)で表わされる化合物Aにおいて、その一部を下記
一般式(4)で表わされる脂肪族テトラエステル化合物
A’(以下化合物A’とも言う)で置換することができ
る。 R6−OOC−CH(CH3)−COO−R7−OCO −CH(CH3)−COOR6 (4) (前記式中、R6は一価脂肪族基を示し、R7は二価脂肪
族基を示す)この化合物A’は、化合物Aと化合物A’
との合計量に対して、0.5〜10モル%、好ましくは
1〜5モル%である。前記一般式(4)で表わされる化
合物A’は、前記した反応式(13)で表わされる反応
における副生物として得られるもので、次の反応式(1
3’)により生成する。 2CH2=CHCOOR6+HO−R7−OH+2CO →R6−OCO−CH(CH3)−COO−R7−OCO −CH(CH3)−COOR6 (13') 化合物A’の副生量は、通常、両者の化合物A及びA’
の合計量に対し、0.5〜10モル%の割合である。こ
の化合物A’の副生量は、反応温度や、CO圧力、触媒
成分であるピリジン量等の反応条件を変えることにより
コントロールすることができる。前記化合物A’の併用
により、柔軟性のある伸びのあるフィルムを成形でき、
優れた生分解性を有するポリマーを得ることができる。
化合物A’の使用量が前記範囲より多くなると、生成す
るポリマーの融点が低下するので好ましくない。本発明
において、化合物Aと二価アルコールとの反応に際して
前記化合物A’を添加するときには、エステル部N:
(OCC24COOR2O)、エステル部M:(OCC2
4COOR3O)、エステル部N’:(OCCH(CH
3)COOR2O)及びエステル部M’:(OCCH(C
3)COOR3O)を含有するポリエステルが生成され
る。本発明において、化合物Aと二価アルコールと二価
カルボン酸及び/又はそのエステルとを反応させるに際
して前記化合物A’を添加するときには、エステル部
N、N’、及びM’に加えて、エステル部:P(OCR
4COOR2O)、エステル部:Q(OCR4COOR
3O)及びエステル部:P’:(OCR4COOR7O)
を含有するポリエステルが生成される。なお、本明細書
では、前記エステル部P、Q及びP’はこれをまとめ
て、エステル部Z:(OCR4COORaO)(Ra:
二価脂肪族基)として表わす。
【0027】次に、本発明で用いる原料モノマーの使用
割合について示す。原料モノマーとして化合物Aと二価
アルコールからなる混合物を用いる場合には、二価アル
コールの使用割合は、化合物A1モル当り、1.01〜
1.2モル、好ましくは1.05〜1.1モルの割合で
ある。原料モノマーとして、化合物Aと二価アルコール
と二価カルボン酸及び/又はそのエステルからなる混合
物を用いる場合には、化合物A1モル当り、二価カルボ
ン酸及び/又はそのエステルの使用割合は0.01〜1
モル、好ましくは0.05〜0.5モルの割合である。
二価カルボン酸及び/又はそのエステルの使用割合が前
記範囲より多くなる高分子量ポリエステル重合体を得る
のに長時間を要するようになる。二価アルコールの使用
割合は、化合物Aと二価カルボン酸及び/又はとの合計
量1モル当り、1.01〜1.2、好ましくは1.05
〜1.1モルの割合である。原料モノマーとして、化合
物Aと二価アルコールと二価カルボン酸及び/又はその
エステルからなる混合物を用いる場合において、化合物
Aとして一般式(1)におけるR2が第2級又は第3級
水酸基を有する二価アルコールから誘導された分岐状ア
ルキレン基であるもの(化合物Bとする)を用いるとき
には、化合物Bの使用量は、二価カルボン酸及び/又は
そのエステルとの合計量に対して1〜20モル%、好ま
しくは3〜15モル%の割合に規定することが好まし
い。一方、化合物Aとして一般式(1)におけるR2
第1級水酸基を有する二価アルコールから誘導された直
鎖状アルキレン基であるものを用いるときには、化合物
Aの使用量は、二価カルボン酸及び/又はそのエステル
との合計量に対し、50〜100モル%、好ましくは7
0〜97モル%の割合に規定するのがよい。
【0028】本発明により高分子量ポリエステル重合体
を製造するには、原料モノマー混合物を加熱下において
重縮合反応させる。この場合の反応には好ましくは触媒
が使用される。この触媒としては、リチウム、カリウム
などのアルカリ金属、マグネシウム、カルシウム、バリ
ウムなどのアルカリ土類金属、スズ、アンチモン、ゲル
マニウム等の典型金属、鉛、亜鉛、カドニウム、マンガ
ン、コバルト、ニッケル、ジルコニウム、チタン、鉄等
の遷移金属、ビスマス、ニオブ、ランタン、サマリウ
ム、ユウロピウム、エルビウム、イッテルビウム等の希
土類金属等の各種金属の各種化合物、例えば、酢酸塩、
炭酸塩、ホウ酸塩、酸化物、水酸化物、水素化合物、ア
ルコラート、アセチルアセトネートキレート等を挙げる
ことができる。また、含窒素塩基性化合物や、ホウ酸、
またはホウ酸エステルなども触媒として用いることがで
きる。
【0029】前記アルカリ金属化合物としては、具体的
には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチ
ウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、酢酸ナトリウ
ム、酢酸カリウム、酢酸リチウム、ステアリン酸ナトリ
ウム、ステアリン酸チリウム、水素化ホウ素ナトリウ
ム、水素化ホウ素リチウム、フェニル化ホウ素ナトリウ
ム、安息香酸リチウム、リン酸二水素ナトリウム、リン
酸二水素カリウム、リン酸二水素リチウムなどが挙げら
れる。アルカリ土類金属化合物としては、具体的には、
水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸化マグネシウ
ム、水酸化ストロンチウム、炭酸水素カルシウム、炭酸
水素バリウム、炭酸水素マグネシウム、炭酸水素ストロ
ンチウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネ
シウム、酢酸ストロンチウム、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸ストロンチウムなどが挙げられる。
【0030】典型金属化合物としては、具体的には、ジ
ブチルスズオキシド、ジブチルスズジラウレート、三酸
化アンチモン、酸化ゲルマニウム、炭酸ビスマスオキシ
ド、酢酸ビスマスオキシドなどが挙げられる。遷移金属
化合物としては、具体的には、酢酸鉛、酢酸亜鉛、アセ
チルアセトネート亜鉛、酢酸カドニウム、酢酸マンガ
ン、マンガンアセチルアセトネート、酢酸コバルト、コ
バルトアセチルアセトネート、酢酸ニッケル、ニッケル
アセチルアセトネート、酢酸ジルコニウム、ジルコニウ
ムアセチルアセトネート、酢酸チタン、テトラブトキシ
チタネート、テトライソプロポキシチタネート、チタニ
ウムオキシアセチルアセトネート、酢酸鉄、アセチルア
セトネート鉄、酢酸ニオブなどが挙げられる。
【0031】希土類化合物としては、具体的には、酢酸
ランタン、酢酸サマリウム、酢酸ユウロピウム、酢酸エ
ルビウム、酢酸イッテルビウムなどが挙げられる。含窒
素塩基性化合物としては、具体的には、テトラエチルア
ンモニウムヒドロオキシド、テトラエチルアンモニウム
ヒドロオキシド、テトラブチルアンモニウムヒドオロオ
キシド、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロオキシ
ドなどの脂肪族系及び方向族系のアンモニウムヒドロオ
キシド類、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジメ
チルベンジルアミン、トリフェニルアミンなどの三級ア
ミン類、R2NH(式中、Rはメチル、エチルなどのア
ルキル、フェニル、トルイルなどのアリール基などであ
る)示される二級アミン類、RNH2(式中、Rは上記
と同じである)で示される一級アミ類、あるいはンモニ
ア、テトラメチルアンモニウムポロハイドライド、テト
ラブチルアンモニウムポロハイドライド、テトラブチル
アンモニウムテトラフェニルボレート、テトラメチルア
ンモニウムテトラフェニルボレートなどの塩基性塩など
が挙げられる。これらのうち、ッテトラアルキルアンモ
ニウムヒドロキシド類が特に好ましい。ホウ酸エスエル
としては、具体的には、ホウ酸トリメチル、ホウ酸トリ
ヘキシル、ホウ酸トリペブチル、ホウ酸トリフェニル、
ホウ酸トリトリル、ホウ差ドリナブチルなどが挙げられ
る。これら触媒は単独で用いても、2種以上組合せて用
いてもよい。また、触媒の使用量は、原料として用いら
れる化合物A1モル当り、10-7〜10-3モル、好まし
くは10-6〜5×10-4モルの割合量で用いられること
が好ましい。この範囲より触媒量が少なくなると、反応
がうまく進行せず反応に長時間要するようになる。一
方、触媒量がこの範囲より多くなると、重合時のポリマ
ーの熱分解、架橋、着色等の原因となるとともに、ポリ
マーの成形加工において熱分解等の原因となり好ましく
ない。
【0032】本発明における原料モノマー混合物の反応
は、その反応により副生する含水酸基化合物(R1
H、R5OH、R7OH)を反応系外へ蒸気状で排出させ
ながら行う。このためには、原料モノマー混合物を加熱
溶融させるとともに、反応系を減圧に保持し、副生物を
蒸発させ、この副生物の蒸気を反応系外へ排出させる。
副生物を反応系外へ排出させるには、反応系内に窒素ガ
ス等の不活性ガスを流通させる方法や、蒸留塔の付設し
た反応装置を用い、副生物をその蒸留塔の塔頂から留出
させる方法等がある。本発明の反応を好ましく行うに
は、例えば、反応初期の段階では80℃〜250℃、好
ましくは100℃〜200℃、さらに好ましくは120
℃〜180℃の反応温度で、0.5〜3時間、好ましく
は1〜2時間、窒素雰囲気下、常圧で反応を行う。次い
で反応系を減圧しながら反応温度を高めて反応を行い、
最終的には180℃〜270℃、好ましくは190℃〜
240℃の反応温度で、減圧度3Torr以下、好まし
くは1Torr以下で3〜5時間反応を行う。
【0033】本発明の方法により得られるポリエステル
重合体は、高分子量のもので、その分子量は、ポリスチ
レン換算の数平均分子量で、15、000以上、好まし
くは18、000以上、より好ましくは30、000以
上であり、その上限は80,000程度である。この場
合のポリスチレン換算の数平均分子量は、ゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られ
たものである。本発明による高分子量ポリエステル重合
体は、通常、80℃以上の融点を有し、融点と熱分解温
度との差は100℃以上もあり、強靱で柔軟なフィルム
に成形することができる実用性にすぐれたものである。
【0034】高分子量ポリエステル重合体は、生分解性
を有しているだけでなく、熱可塑性で成形加工性を有し
ているので様々な用途に適している。例えば、フィル
ム、遷移、シート、ボトル等に成形加工することがで
き、包装材料、釣り糸、不布、農業用マルチフィルム等
に利用することができる。また、塗料、接着剤、可塑
剤、相容化剤等としても利用できる。さらに、ポリエチ
レンやポリプロピレン等のポリオレフィンとのアロイ用
のポリマーとして利用できる。
【0035】以下の本発明を実施例によって具体的に説
明する。ポリエステル重合体の種々の物性値は下記の方
法により測定して求めた。 (分子量及び分子量分布)ゲルバーミエーションクロマ
トグラフィー(GPC)法を用いて標準ポリスチレンか
ら校正曲線を作成し、数平均分子量(Mn)、重量平均
分子量(Mw)及び分子量分布(Mw/Mn)を求め
た。溶離液はクロロホルムを用いた。 (熱的性質)示差走査熱量分析装置(DSC)により融
点及びガラス転移点を求めた。また熱重量分析装置(T
G)により熱分解温度を求めた。また、実施例において
得られたポリエステルの生分解性は下記のようにして測
定した。 (生分解性評価)本実施例では生分解性試験は、土中埋
め込みによる方法と活性汚泥による方法2種類を用い
た。以下にその試験方法を示す。 1.土中埋め込み試験 1)試験方法:恒温恒湿槽の中で市販の堆肥土壌を用い
て、ポリマーのプレスシートの埋め込み試験を30日間
行った。分解率は重量減少率で示した。 2)試験条件: (1)土壌:市販の堆肥 (2)試料形態:40×40×0.15mmプレスシー
ト (3)試験温度:30℃ (4)試験期間:30日 2.活性汚泥による試験 1)試験方法:環保業第5号、薬発第615号及び49
基局392号に定められた微生物による化学物質の分解
度試験を参考にした。 2)試験条件: (1)試験装置:閉鎖系酸素消費量測定装置(大倉電器
製クーロメーター) (2)活性汚泥:都市下水処理場活性汚泥粉末 (3)試料形態:粉末 (4)試験濃度:…100ppm(仕込量 30m
g) … 30ppm(仕込量 9mg) (5)試験温度25±1℃ (6)試験期間:4週間 3)分解度算出方法(酸素消費量から算出する。) B0D:供試物質の生化学的酸素要求量(測定値)(m
g) B :基礎培養液の酸素消費量(測定値)(mg) T0D:理論的酸素要求量(理論値)(mg)
【0036】参考例1 内容積300mlの上下かきまぜ機付きオートクレーブ
にアクリル酸メチル0.1mol、1,4−ブタンジオ
ール0.05mo.l、トルエン30g、ジコバルトオ
クタカルボニル0.855g(Coとして5mmol)
及びピリジン15mmolを入れ、反応器内の空気を一
酸化炭素で置換してから1%の水素を含む一酸化炭素で
加圧し、室温で40気圧とした。次に、撹拌しながらオ
ートクレーブを110℃まで昇温させると圧力が50気
圧となり反応が開始した。反応中は一酸化炭素の補給に
より圧力を50気圧に保って2.0時間反応させた。反
応終了後、オートクレーブを室温まで冷却して生成液を
取り出し、ガスクロマトグラフで分析を行った。その結
果、アクリル酸メチルの転化率は100%で、アクリル
酸メチルから下記成分(A)成分を82%、(B)成分
を4%を得た。 CH3OOC-CH2CH2-COO-(CH2)4-OOC-CH2CH2-COO-CH3 (A) CH3OOC-CH(CH3)-COO-(CH2)4-OOC-CH(CH3)-COOCH3 (B)
【0037】参考例2 内容積300mlの上下かきまぜ機付きオートクレーブ
にアクリル酸メチル0.1mol、1,3−ブタンジオ
ール0.05mo.l、トルエン30g、ジコバルトオ
クタカルボニル0.855g(Coとして5mmol)
及びピリジン15mmolを入れ、反応器内の空気を一
酸化炭素で置換してから1%の水素を含む一酸化炭素で
加圧し、室温で40気圧とした。次に、撹拌しながらオ
ートクレーブを110℃まで昇温させると圧力が50気
圧となり反応が開始した。反応中は一酸化炭素の補給に
より圧力を50気圧に保って2.0時間反応させた。反
応終了後、オートクレーブを室温まで冷却して生成液を
取り出し、ガスクロマトグラフで分析を行った。その結
果、アクリル酸メチルの転化率は100%で、アクリル
酸メチルから下記成分(C)84%、(D)成分を3%
得た。 CH3OOC-CH2CH2-COO-CH(CH3)C2H4-OOC-CH2CH2-COOCH3 (C) CH3OOC-CH(CH3)-COO-CH(CH3)C2H4-OOC-CH(CH3)-COOCH3 (D)
【0038】実施例1 撹拌棒付内容量200mlのガラス製4つ口フラスコ
に、参考例1で合成したモノマー(A)を43.79
g、1,4−ブタンジオール11.82g、触媒として
アセチルアセトネート亜鉛13mgを仕込み、窒素雰囲
気下180℃で反応を開始した。0.5時間後、反応温
度を徐々に上昇させながら、減圧を開始し、2.0時間
後に反応温度210℃、真空度0.5Torrに到達し
た後、さらに4.0時間反応を行った。得られたポリマ
ーは、Mn:42,800、Mw:96,400、Mw
/Mn:2.4の分子量及び分子量分布を有し、融点1
17度、熱分解温度319℃の熱的性質を有した。得ら
れたポリマーは、OCC24COO(CH24Oからな
るエステル部を有するもので、その13C−NMRによる
構造解析の結果、172ppmにコハク酸のエステル結
合のカルボニルの炭素に由来する吸収が観測された。
0.15x20x100mmのダンベルを作成、機械的
強度を測定したところ、弾性率48MPa、伸度250
%であり、フィルム成形可能で柔軟性のある強靱なもの
であった。また、生分解性試験を行った結果、土中埋め
込み法ではプレスシートの重量減少率6%であった。一
方、活性汚泥法では分解度2%であった。
【0039】実施例2 撹拌棒付き内容量200mlnoアラス製4つ口フラス
コに参考例1で合成したモノマー(A)40.29g、
参考例2で合成したモノマー(C)3.50g1,4−
ブタンジオール11.82g、触媒として酢酸亜鉛二水
和物15mgを仕込んだ以外は実施例1と同様に反応を
行ない、目的のポリマーを得た。得られたポリマーは、
Mn:39,400、Mw:91,300、Mw/M
n:2.3の分子量及び分子量分布を有し、融点110
℃、熱分解温度311℃の熱的性質を有した。得られた
ポリマーは、OCC24COO(CH24Oからなるエ
ステル部と、OCC24COOCH(CH3)(CH2
2Oからなるエステル部を有しその13C−NMRによる
構造解析の結果、172ppmにコハク酸のエステル結
合のカルボニルの炭素に由来する吸収が観測された。ま
1H−NMRより1,3−ブタンジオールのメチル機
の水素に由来する吸収が1.5ppmに、またメチンの
水素に由来する吸収が5.1ppmに観測された。1,
3−ブタンジオールの含有量は8mol%でほぼ仕込組
成と一致した。0.15x20x100mmのダンベル
を作成し、機械的強度を測定したところ、弾性率40M
Pa、伸度330%であり、フィルム成形可能で柔軟性
のある強靱なものであた。生分解性試験を行った結果、
土中埋め込み法ではプレスシートの重量減少率18%で
あった。一方、活性汚泥法では分解度41%であった。
【0040】実施例3 ヘリカルリボンの撹拌棒付き内容量1リットルのガラス
製4つ口セバラブルフラスコにモノマー(A)203.
08g、(B)14.51g、(C)43.52g、コ
ハク酸ジメチル11.69g、1,4−ブタンジオール
78.85g、触媒としてジルコニウムアセチルアセト
ネート70mgを仕込み、窒素雰囲気下180℃で反応
を開始した。1.0時間後、反応温度を徐々に上昇させ
ながら、減圧をはじめ、3.0時間後に反応温度210
℃、真空℃0.5Torrに到達した後、さらに3時間
反応を行った。得られたポリマーはMn:44,50
0、Mw:106,800、Mw/Mn:2.4の分子
量及び分子量分布を有し、融点92℃、熱分解温度31
0℃の熱的性質を有した。得られたポリマーは、OCC
24COO(CH24Oからなるエステル部と、OCC
24COOCH(CH3)(C24)Oからなるエステ
ル部と、OCCH(CH3)COO(CH24Oからな
るエステル部と、OCCH(CH3)COOCH(C
3)C24Oからなるエステル部を有し、その13C−
NMRによる構造解析の結果よりメチルマロン酸エシテ
ル単位が5mol%、1,3−ブタンジオールが15m
ol%で、ほぼ仕込組成と一致した。0.15x20x
100mmのダンベルを作成し、機械的強度を測定した
ところ、弾性率34MPa、伸度380%であり、フィ
ルム成形可能で柔軟性のある強靱なものであった。生分
解性試験を行った結果、土中埋め込み法ではプレスシー
トの重量減少率30%であった。一方、活性汚泥法では
分解度62%であった。
【0041】比較例1 撹拌棒付き内容量200mlのガラス製4つ口フラスコ
に、コハク酸ジメチルエステル43.84g、1,3−
ブタンジオール5.41g、1,4−ブタンジオール2
2.98gを仕込み、実施例1と同様に重合反応を行な
った。得られたポリマーは、Mn:14,000、M
w:39,200、Mw/Mn:2.9の分子量及び分
子量分布を有し、融点98℃、熱分解温度295℃の熱
的性質を有した。NMRの分析より1,3−ブタンジオ
ール11mol%しか含有されておらず、所定の仕込み
量の約半分であった。ポリマーの分子量が低いために機
械的強度を測定するためのダンベル試験片を成形するこ
とができなかった。
【0042】参考例3 参考例1において、1,4−ブタンジオールの代わり
に、1,2−プロパンジオールを用いた以外は同様にし
て実験を行った。その結果、下記成分(E)84%及び
(F)4%を得た。 CH3OOCC2H4-COO-CH2CH(CH3)-OOC-C2H4-COOCH3 (E) CH3OOC-CH(CH3)-COO-CH2CH(CH3)-OOC-C2H4-COOCH3 (F)
【0043】参考例4 参考例1において、1,4−ブタンジオールの代りに、
エチレングリコールを用いた以外は同様にして実験を行
った。その結果、下記成分(G)83%及び(H)4%
を得た。 CH3OOC-C2H4-COO-CH-CH-OOC-C2H4-COOCH3 (G) CH3OOC-CH(CH3)-COO-CH-CH-OOC-CH(CH3)-COOCH3 (H)
【0044】参考例5 実施例1において、1,4−ブタンジオールの代りに、
シクロヘキサン−1,4−ジオールを用いた以外は同様
にして実験を行った。その結果、下記成分(I)84%
及び成分(J)3%を得た。 CH3OOC-C2H4-COO-C6H10-OOC-C2H4-COOCH3 (I) CH3OOC-CH(CH3)-COO-C6H10-OOC-C2H4-COOCH3 (J)
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、実用性にすぐれた高分
子量脂肪族ポリエステル重合体を容易に製造することが
でき、特に、第2級又は第3級水酸基を有する二価アル
コールから誘導された分岐したアルキレン機を主鎖中に
有する高分子量ポリエステルを容易に製造することがで
きる。本発明によるこのような主鎖中に分岐状アルキレ
ン基を有するポリエステルは、柔軟なフィルムに成形す
ることができ、その分岐状アルキレン基の含有量により
生分解性を調整することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 郁夫 東京都港区西新橋2−8−11 第7東洋 海事ビル8階 財団法人地球環境産業技 術研究機構 CO2固定化等プロジェク ト室内 (72)発明者 河本 憲治 東京都港区西新橋2−8−11 第7東洋 海事ビル8階 財団法人地球環境産業技 術研究機構 CO2固定化等プロジェク ト室内 (72)発明者 松田 昭男 茨城県つくば市東1丁目1番 工業技術 院物質工学工業技術研究所内 (72)発明者 増田 隆志 茨城県つくば市東1丁目1番 工業技術 院物質工学工業技術研究所内 審査官 大熊 幸治 (56)参考文献 特公 昭42−6197(JP,B1) 特公 昭59−49260(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 63/00 - 63/91

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) R1−OOC−C24−COO−R2−OCO (1) −C24−COO−R1 (式中、R1は一価脂肪族基を示し、R2は二価脂肪族基
    を示す)で表わされる脂肪族テトラエステル化合物と、 下記一般式(2) HO−R3−OH (2) (式中、R3は二価脂肪族基を示す)で表わされる二価
    アルコールとを反応させ、ポリスチレン換算の数平均分
    子量が15,000〜80,000であるポリエステル
    を生成させることを特徴とする高分子量脂肪族ポリエス
    テル重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】 下記一般式(3) R5OOC−R4−COOR5 (3) (式中、R4は二価脂肪族基を示し、R5は一価の脂肪族
    基又は芳香族基を示す)で表わされる二価カルボン酸及
    び/又はそのエステルを反応系に添加する請求項1の方
    法。
  3. 【請求項3】 一般式(2)で表わされる二価アルコー
    ルが、第1級水酸基を有する直鎖状二価アルコールであ
    る請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 一般式(1)におけるR2が、第2級又
    は第3級水酸基を有する二価アルコールから誘導された
    分岐状アルキレン基である請求項1〜3のいずれかの方
    法。
  5. 【請求項5】 下記一般式(4) R6−OOC−CH(CH3)−COO−R7−OCO (4) −CH(CH3)−COOR6 (式中、R6は一価脂肪族基を示し、R7は二価脂肪族基
    を示す)で表わされる脂肪族テトラエステル化合物を反
    応系に添加する請求項1〜4のいずれかの方法。
  6. 【請求項6】 一般式(4)で表わされる脂肪族テトラ
    エステル化合物の添加量が、一般式(1)で表わされる
    脂肪族テトラエステル化合物との合計量に対し、0.5
    〜10モル%である請求項5の方法。
  7. 【請求項7】 分子中に、下記一般式(5) (OCC24COOR2O) (5) (式中、R2は第2級又は第3級水酸基を有する二価ア
    ルコールから誘導された分岐状アルキレン基を示す)で
    表わされるエステル部と、下記一般式(6) (OCC24COOR3O) (6) (式中、R3は第1級水酸基を有する二価アルコールか
    ら誘導された直鎖状アルキレン基を示す)で表わされる
    エステル部とを含有し、ポリスチレン換算の数平均分子
    量が15,000〜80,000であることを特徴とす
    る高分子量脂肪族ポリエステル重合体。
  8. 【請求項8】 分子中に、下記一般式(7) (OCC24COOR2O) (7) (式中、R2は二価脂肪族基を示す)で表わされるエス
    テル部と、下記一般式(8) (OCC24COOR3O) (8) (式中、R3は二価脂肪族基を示す)で表わされるエス
    テル部と、下記一般式(9) (OCCH(CH3)COOR7O) (9) (式中、R7は前記と同じ意味を有する)で表わされる
    エステル部と、下記一般式(10) (OCCH(CH3)COOR3O) (10) (式中、R3は前記と同じ意味を有する)で表わされる
    エステル部を含有し、ポリスチレン換算の数平均分子量
    が15,000〜80,000であることを特徴とする
    高分子量脂肪族ポリエステル重合体。
  9. 【請求項9】 一般式(9)及び(10)で表わされエ
    ステル部の合計量が、一般式(7)、(8)、(9)及
    び(10)で表わされるエステル部の合計量に対し、
    0.5〜10モル%である請求項7の重合体。
  10. 【請求項10】 一般式(7)におけるR2が第2級又
    は第3級水酸基を有する二価アルコールから誘導された
    分岐状アルキレン基であり、一般式(8)におけるR3
    が第1級水酸基を有する二価アルコールから誘導された
    直鎖状アルキレン基である請求項9の重合体。
  11. 【請求項11】 下記一般式(11) (OCR4COORaO) (11) (式中、R4及びRaは二価脂肪族基を示す)で表わされ
    るエステル部を含有する請求項7〜10のいずれかの重
    合体。
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