JP2838050B2 - 貼り合わせはがき用紙およびその製造方法 - Google Patents

貼り合わせはがき用紙およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信文などを手書きし
たのち、はがきサイズに折り畳んだ状態で再剥離可能に
貼り合わせることができ、通常のはがきの3倍、あるい
はそれ以上のメッセージをはがきとして安価に郵送する
ことができる貼り合わせはがき用紙およびその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、実開平3−36882号公報,
実開平4−2680号公報、あるいは実開平4−243
87号公報には、紙面を再剥離可能に貼り合わせたはが
きが提案されており、このような貼り合わせはがきは、
はがきとして安価に郵送することができ、しかも大きな
紙面が得られることからデパートなどのダイレクトメー
ルに、あるいは貼り合わせ部を開くまで記載内容を見る
ことができないことからプライバシーに係わる銀行の残
高通知や各種払い込み通知書、領収証などに実用されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の貼り合わせはがきは、記載事項を印刷したのち
再剥離可能な特殊な接着剤によって貼り合わせてあるの
で、ダイレクトメールや通知書類など大量に取り扱う企
業用通信文書に事実上限定され、個人用の通信には適用
することができないという問題点があり、このような問
題点を解消し、貼り合わせはがきを一般家庭でも作成す
ることができるようにすることが課題となっていた。
【0004】
【発明の目的】本発明は、従来の貼り合わせはがきにお
ける上記課題に着目してなされたものであって、通信文
などを手書きしたのち、再剥離可能に貼り合わせること
ができ、大量の情報、あるいはプライバシーに係わる内
容をもはがきとして安価に郵送することのできる貼り合
わせはがきを一般家庭で簡単に作成することができる貼
り合わせはがき用紙を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため、とくに接着剤について鋭意検討を重ねた
結果、例えば家庭用のアイロンを押し当てることによっ
て再剥離可能に何回でも貼り合わせることができ、しか
も接着剤を塗布した上からの手書きが可能であって、手
書き文字が貼り合わせによってにじんだり、貼り合わせ
面の反対側に転写されてしまったりすることのない接着
剤成分を見出すに至った。
【0006】本発明は、上記知見に基づくものであっ
て、請求項1に係わる貼り合わせはがき用紙は、連続し
た紙片をはがき大に折り畳んだ状態において、相対向す
る紙面同士を再剥離可能に貼り合わせて投函する貼り合
わせはがきの用紙であって、相対向する紙面の一方に、
ポリオレフィン系共重合樹脂20〜45%、酢酸ビニル
系樹脂45〜70%、添加剤3%以下からなる感熱性接
着剤被膜が形成されている構成としたことを特徴として
おり、本発明の請求項2に係わる貼り合わせはがき用紙
は、3枚分のはがき大紙面が横方向に連続する紙片を長
手方向の片側3分の1の位置から折り畳み、相対向する
紙面同士を再剥離可能に貼り合わせて投函する往復用貼
り合わせはがきの用紙であって、相対向する紙面の一方
に、ポリオレフィン系共重合樹脂20〜45%、酢酸ビ
ニル系樹脂45〜70%、添加剤3%以下からなる感熱
性接着剤被膜が形成されている構成としたことを特徴と
しており、本発明の請求項3に係わる貼り合わせはがき
用紙は、4枚分のはがき大紙面が横方向に連続する紙片
を長手方向の両側4分の1の位置から折り畳み、相対向
する紙面同士を再剥離可能に貼り合わせて投函する往復
用貼り合わせはがきの用紙であって、相対向する紙面の
一方に、ポリオレフィン系共重合樹脂20〜45%、酢
酸ビニル系樹脂45〜70%、添加剤3%以下からなる
感熱性接着剤被膜が形成されている構成としたことを特
徴としており、このような貼り合わせはがき用紙の構成
を前述した従来の課題を解決するための手段としてい
る。
【0007】また、本発明に係わる貼り合わせはがき用
紙の製造方法は、ポリオレフィン系共重合樹脂10〜2
0%、酢酸ビニル系樹脂20〜30%、添加剤1%以
下、水50〜60%からなる水性接着剤を塗布する構成
としたことを特徴としており、このような貼り合わせは
がき用紙の製造方法の構成を前述した従来の課題を解決
するための手段としている。
【0008】貼り合わせはがきを個人用の通信手段とし
て使用できるようにするには、通信文などを手書きした
のち、一般家庭において簡単に貼り合わせることがで
き、郵送途中において剥がれることなく、しかも配送後
は用紙が破れたり、文字がかすれたりすることなく容易
に剥離・開封できるようにしなければならず、用いる接
着剤としては、紙面に塗布した接着剤表面に文字やイラ
ストなどを手書きすることができると共に、手書きした
紙面同士を再剥離自在に簡単に貼り合わせることがで
き、しかも貼り合わせによって、文字がにじんだり、か
すれたり、反対側紙面に転写されたりすることがないこ
とが要求される。
【0009】本発明者は、接着剤の種類や成分について
種々検討した結果、接着剤組成を上記範囲とすることに
より、上記機能を得ることができ、例えば家庭用のアイ
ロンを加熱して押し当てることによって何回でも再剥離
可能に貼り合わせることができるようになることを見出
した。
【0010】すなわち、ポリオレフィン系共重合樹脂
は、接着剤の熱接着性および接着強度を得るための成分
であって、20%未満の場合には、加熱による貼り合わ
せが困難となり、郵送途中などで剥離する可能性が高く
なる。 逆に、45%を超えると、再剥離が困難となっ
たり、剥離後の文字の判読ができなくなる。
【0011】酢酸ビニル系樹脂は、当該接着剤の主成分
であって、紙面への密着性を得るための成分であるが、
45%未満の場合には、初期の接着強度が得られず、7
0%を超えた場合には接着強度が高くなり過ぎて再剥離
が困難となる。
【0012】また、消泡性や塗装性を付与したり粘度を
調整したりするためにポリビニルアルコールや炭酸カル
シウムなどの添加材を3%の範囲内で添加することがで
きる。
【0013】本発明に係わる貼り合わせはがき用紙は、
接着剤を塗布することにより、特定紙面上に上記組成の
接着剤被膜が形成されているものであるが、接着剤を塗
布するに際しては、ポリオレフィン系共重合樹脂10〜
20%、酢酸ビニル系樹脂20〜30%、添加剤1%以
下、水50〜60%からなるエマルジョンタイプの水性
接着剤を塗布することができ、当該水性接着剤は、紙面
上で乾燥することにより、上記組成の接着剤被膜とな
る。
【0014】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる貼り合わせは
がき用紙においては、連続した紙片をはがき大に折り畳
んだ状態で、相対向する紙面の一方に、ポリオレフィン
系共重合樹脂20〜45%、酢酸ビニル系樹脂45〜7
0%、添加剤3%以下からなる感熱性接着剤被膜が形成
されているので、通信文などを手書きしたのち、はがき
大に折り畳み、例えば家庭用アイロンにより再剥離可能
に貼り合わせることによって貼り合わせはがきとなり、
大量あるいは秘密を要する内容の文書もはがきとして比
較的安価に郵送されるものとなる。
【0015】本発明の請求項2および請求項3に係わる
貼り合わせはがき用紙は、往復はがき用のものであっ
て、3枚分、あるいは4枚分のはがき大紙面が連続する
紙片の片側、あるいは両側を折り重ねた状態で、相対向
する紙面の一方に上記組成の感熱性接着剤被膜が形成さ
れたものであるから、上記同様に手書きしたのち、はが
き2枚分の大きさに折り畳み、再剥離可能に貼り合わせ
ることによって返信用はがきを一体的に備えた往復用の
貼り合わせはがきとなり、請求項1記載の貼り合わせは
がき同様に、通常の往復はがきに較べて内容の豊富なも
のとなる。
【0016】本発明の請求項4に係わる貼り合わせはが
き用紙の製造方法においては、ポリオレフィン系共重合
樹脂10〜20%、酢酸ビニル系樹脂20〜30%、添
加剤1%以下、水50〜60%からなるエマルジョンタ
イプの水性接着剤を塗布するようにしているので、塗布
された水性接着剤が乾燥して上記組成の感熱性接着剤被
膜となることから、本発明の請求項1,2あるいは3に
係わる貼り合わせはがき用紙を製造するのに適してい
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて具体的に説明
する。
【0018】実施例1 図1は、本発明に係わる貼り合わせはがき用紙の第1の
実施例を説明するためものであって、図1(a)は当該
貼り合わせはがき用紙の表面側(外側)を示す平面図、
図1(b)はその裏面側を示す背面図、図1(c)は貼
り合わせ要領を示す斜視説明図である。
【0019】図に示す貼り合わせはがき用紙10は、通
常のはがきの約2倍の大きさを有し、その表面側(貼り
合わせ状態において外側となる)は、図1(a)に示す
ように、中央の折り線10aを介して紙面11aおよび
12aに区分されている。
【0020】紙面11aは、宛名書き面となっており、
郵便番号の記入欄が印刷されている。 また、紙面12
aの図中左下コーナー部10bは、開封時の剥離が容易
となるように角落しされている。
【0021】紙面12aの裏面側の紙面12bには、図
1(b)に示すように、ポリオレフィン系共重合樹脂1
7%,酢酸ビニル系樹脂27%,添加剤1%,水55%
からなる水性接着剤が塗布され、塗布後乾燥することに
よって、ポリオレフィン系共重合樹脂38%,酢酸ビニ
ル系樹脂60%,添加剤2%からなる接着剤被膜Aが紙
面12b全体に形成されている。
【0022】このような貼り合わせはがき用紙10は、
紙面12a,11b,12bに通信文などを手書きした
のち、図1(c)に示すように、折り線10aから接着
剤の塗布面12bが内側になるように二つ折りし、例え
ば120℃程度(低温の高)に加熱した家庭用アイロン
により、要すればあて布をしてプレスすることにより紙
面11bおよび12bを貼り合わせ、はがきとして投函
することができる。貼り合わされたはがきは、配達先に
おいて角落しされたコーナー部10bから引き剥がすこ
とにより容易に開封することができ、手書きした文字や
絵などがかすれたり転写されたりすることはない。 な
お、使用する筆記具としては、貼り合わせた時のにじみ
や転写の点から油性のボールペンが最も望ましい。 宛
名書き面11aや紙面12aについては、ワープロや謄
写版印刷などをも含めて全く制限がないことは言うまで
もない。
【0023】上記貼り合わせはがき用紙10において
は、紙面12a,11b,12bに通信文を記載できる
ので、通常のはがきの3倍の量の情報をはがきとして郵
送することができると共に、紙面11bおよび12bに
ついては開封するまで人に見られることがないので、プ
ライバシーに係わる内容をも記載することができる。ま
た、当該貼り合わせはがき用紙10においては、貼り合
わせたものをいったん剥離したのちも、再度アイロンな
どによりプレスすることにより何度でも貼り合わせるこ
とができるので、文章の追加などにも容易に対応するこ
とができる。
【0024】なお、通信欄紙面12a,11b,12b
には、淡い地模様や罫線、枡目などを印刷してもよい。
【0025】また、上記実施例においては、二つ折りの
貼り合わせはがき用紙10を例示したが、本発明に係わ
る貼り合わせはがき用紙においては、紙面数を増し、三
つ折り,四つ折り、あるいはそれ以上のものとすること
もできる。 しかし通常はがきとしては、その重量が6
g以下に制限されるため、用紙厚さが薄くなったときの
強度との関係から、自ずと限界がある。
【0026】実施例2 図2は、本発明に係わる貼り合わせはがき用紙の第2の
実施例として、往復はがき用の用紙を示すものであっ
て、図2(a)は当該貼り合わせはがき用紙の表面側を
示すものである。
【0027】すなわち、図に示す貼り合わせはがき用紙
20は、通常はがきの約3倍の大きさを有し、その表面
側は、横長紙片の左右端から3分の1の箇所に位置する
折り線20aおよび20bを介して紙面21a,22a
および23aに区分されている。
【0028】ここで、紙面22aは、往信用の宛名書き
面となっており、郵便番号の記入欄が印刷されていると
共に、図中左側紙面23aの図中左下コーナー部20c
は、開封時の剥離が容易となるように角落しされてい
る。 また、紙面21aは、返信用の通信欄紙面となっ
ている。
【0029】図2(b)は、当該貼り合わせはがき用紙
20の裏面側を示すものであって、紙面21aの裏面側
の紙面21bは、返信用の宛名書き面となっており、郵
便番号の記入欄が印刷されている。 また、紙面23a
の裏面側の紙面23bには、実施例1と同様の水性接着
剤が塗布され、実施例1と同様の接着剤被膜Aが紙面2
3b全体に形成されている。
【0030】このような貼り合わせはがき用紙20は、
往信用の通信欄紙面22b,23b,23aに通信文な
どを手書きしたのち、図2(c)に示すように、折り線
20bから接着剤の塗布面23bが内側になるように二
つ折りし、実施例1の場合と同様に加熱した家庭用アイ
ロンにより、プレスすることにより紙面22bおよび2
3bを貼り合わせると共に、折り線20aから往信用宛
名書き面22aが外側になるように折ったのち、往復は
がきとして投函される。
【0031】なお、本発明に係わる貼り合わせはがき用
紙においては、前述のように、貼り合わせた部分をいっ
たん剥離したのちも、再度アイロンなどにより加熱プレ
スすることにより何度でも貼り合わせることができるの
で、往信より返信内容の方が多くなる場合、あるいは返
信内容がプライバシーに触れるような場合には、紙面2
1b,21aを往信用とし、貼り合わせ部(22a,2
3a,22a,22b)を返信用とすることもできる。
【0032】この場合には、返信用の通信欄紙面22b
および23bをいったん貼り合わせた状態で、折り線2
0aから往信用宛名書き面21bが外側になるように折
ったのち投函する。 受け取った側では、往信用部分を
切り離すと共に、貼り合わせ面22bおよび23bを角
落しされたコーナー部20cから引き剥がし、必要事項
を手書きしたのち、アイロンなどによりプレスすること
によって、引き剥がした部分を再度貼り合わせて投函す
る。
【0033】なお、返信用の通信欄紙面22bおよび2
3bに、接着剤の塗布に先だって、例えばアンケートの
回答欄や、注文用紙(ダイレクトメールの場合)などの
書式を印刷しておくこともできる。 紙面23b以外の
紙面には、接着剤の塗布後であっても印刷が可能である
ことは言うまでもない。
【0034】実施例3 図3は、本発明に係わる貼り合わせはがき用紙の第3の
実施例として、さらに紙面数を増した往復はがき用の用
紙を示すものであって、図3(a)は当該貼り合わせは
がき用紙の表面側を示すものである。
【0035】すなわち、図に示す貼り合わせはがき用紙
30は、通常はがきの約4倍の大きさを有し、その表面
側は、横長紙片の中央および左右端から4分の1の箇所
に位置する折り線30a,30bおよび30cを介して
紙面31a,32a,33aおよび34aに区分されて
いる。
【0036】ここで、紙面33aおよび34aは往信用
部分、紙面31aおよび32aは返信用部分であって、
紙面33aおよび31aには往信用および返信用の宛名
書き面となっており、それぞれ郵便番号の記入欄が印刷
されている。 また、図中右側紙面31aの図中右下コ
ーナー部30dおよび図中左側紙面34aの図中左下コ
ーナー部30eは、開封時の剥離が容易となるように角
落しされている。
【0037】図3(b)は、当該貼り合わせはがき用紙
30の裏面側を示すものであって、紙面31aの裏面側
の紙面31b、および紙面34aの裏面側の紙面34b
には、実施例1と同様の水性接着剤が塗布され、実施例
1と同様の接着剤被膜Aが紙面全体に形成されている。
【0038】このような貼り合わせはがき用紙30は、
往信用の通信欄紙面33b,34b,34aに通信文な
どを手書きしたのち、図3(c)に示すように、折り線
30cおよび30aから接着剤の塗布面34bおよび3
1bが内側になるように折り畳み、実施例1の場合と同
様に加熱した家庭用アイロンを用いてプレスすることに
より紙面33bと34b、および31bと32bを貼り
合わせると共に、折り線30bから往信用宛名書き面3
3aが外側になるように折ったのち、往復はがきとして
投函される。
【0039】受け取った側では、往信用部分の貼り合わ
せ面33bおよび34bを角落しされたコーナー部30
eから引き剥がし、記載内容を確認した上で、返信用部
分を折り線30bから切り離すと共に、返信用部分の貼
り合わせ面31bおよび32bをコーナー部30dから
引き剥がし、必要事項を手書きしたのち、加熱したアイ
ロンなどによりプレスすることにより返信用貼り合わせ
面31bおよび32bを再度貼り合わせて投函する。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係わる貼り合わせはがき用紙は、連続した紙片をはが
き大に折り畳んだ状態で、相対向する紙面の一方に、ポ
リオレフィン系共重合樹脂20〜45%、酢酸ビニル系
樹脂45〜70%、添加剤3%以下からなる感熱性接着
剤被膜が形成されたものであるから、接着剤が塗布され
ていない紙面にはもとより、接着剤被膜の上からでも文
章やイラストなどを手書きすることができると共に、は
がき大に折り畳んだ状態で家庭用アイロンなどによって
加熱することにより再剥離可能に何度でも貼り合わせる
ことができ、しかも手書き文字などがかすれたり反対側
紙面に転写されたりすることがなく、一般家庭におい
て、誰にでも容易に貼り合わせはがきを作成することが
でき、通常はがきの少なくとも3倍の通信文、あるいは
プライバシーに係わる内容の文書もはがきとして比較的
安価に郵送することができるという極めて優れた効果を
発揮するものである。
【0041】また、本発明の請求項2および請求項3に
係わる貼り合わせはがき用紙は、3枚分、あるいは4枚
分のはがき大紙面が連続する紙片の片側、あるいは両側
を折り重ねた状態で、相対向する紙面の一方に上記組成
の感熱性接着剤被膜が形成されたものであるから、上記
同様の作用効果を有する往復用の貼り合わせはがきとす
ることができる。
【0042】本発明に係わる貼り合わせはがき用紙の製
造方法においては、ポリオレフィン系共重合樹脂10〜
20%、酢酸ビニル系樹脂20〜30%、添加剤1%以
下、水50〜60%からなるエマルジョンタイプの水性
接着剤を塗布するようにしているので、塗布された水性
接着剤が乾燥して上記組成の感熱性接着剤被膜となり、
本発明の請求項1,2あるいは3に係わる貼り合わせは
がき用紙を合理的に製造することができるという効果が
もたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本発明の第1の実施例に係わる貼り合
わせはがき用紙の表面側を示す平面図である。 (b) 図1(a)に示した貼り合わせはがき用紙の裏
面側を示す背面図である。 (c) 図1(a)に示した貼り合わせはがき用紙の貼
り合わせ状況を示す斜視図である。
【図2】(a) 本発明の第2の実施例に係わる貼り合
わせはがき用紙の表面側を示す平面図である。 (b) 図2(a)に示した貼り合わせはがき用紙の裏
面側を示す背面図である。 (c) 図2(a)に示した貼り合わせはがき用紙の貼
り合わせ状況を示す斜視図である。
【図3】(a) 本発明の第3の実施例に係わる貼り合
わせはがき用紙の表面側を示す平面図である。 (b) 図3(a)に示した貼り合わせはがき用紙の裏
面側を示す背面図である。 (c) 図3(a)に示した貼り合わせはがき用紙の貼
り合わせ状況を示す斜視図である。
【符号の説明】
10,20,30 貼り合わせはがき用紙 A 接着剤被膜

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続した紙片をはがき大に折り畳み、相
    対向する紙面同士を再剥離可能に貼り合わせて投函する
    貼り合わせはがきの用紙であって、相対向する紙面の一
    方に、ポリオレフィン系共重合樹脂20〜45%、酢酸
    ビニル系樹脂45〜70%、添加剤3%以下からなる感
    熱性接着剤被膜が形成されていることを特徴とする貼り
    合わせはがき用紙。
  2. 【請求項2】 3枚分のはがき大紙面が横方向に連続す
    る紙片を長手方向の片側3分の1の位置から折り畳み、
    相対向する紙面同士を再剥離可能に貼り合わせて投函す
    る往復用貼り合わせはがきの用紙であって、相対向する
    紙面の一方に、ポリオレフィン系共重合樹脂20〜45
    %、酢酸ビニル系樹脂45〜70%、添加剤3%以下か
    らなる感熱性接着剤被膜が形成されていることを特徴と
    する貼り合わせはがき用紙。
  3. 【請求項3】 4枚分のはがき大紙面が横方向に連続す
    る紙片を長手方向の両側4分の1の位置から折り畳み、
    相対向する紙面同士を再剥離可能に貼り合わせて投函す
    る往復用貼り合わせはがきの用紙であって、相対向する
    紙面の一方に、ポリオレフィン系共重合樹脂20〜45
    %、酢酸ビニル系樹脂45〜70%、添加剤3%以下か
    らなる感熱性接着剤被膜が形成されていることを特徴と
    する貼り合わせはがき用紙。
  4. 【請求項4】 ポリオレフィン系共重合樹脂10〜20
    %、酢酸ビニル系樹脂20〜30%、添加剤1%以下、
    水50〜60%からなる水性接着剤を塗布することを特
    徴とする請求項1,2または3に記載された貼り合わせ
    はがき用紙の製造方法。
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