JP2001121858A - 往復はがき - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来より多くの情報量を送り先に伝え得る新
規な往復はがきを提供する。 【解決手段】 郵便はがきの規格縦寸法と同等の縦寸法
ｘを有し且つ郵便はがきの規格横寸法の四倍の横寸法ｙ
を有する用紙１を、その横方向に四等分されるように交
互に山谷を成す三本の折り目６，７，８を入れて葛折り
にし、その中央の折り目７により左右に振り分けられた
郵便はがき大の用紙重合部における折り目６，８以外の
各辺を袋綴じ状に貼着し、これにより一方の用紙重合部
を発信用はがきとし且つ他方の用紙重合部を返信用はが
きとして宛て名欄２，３を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、商業的なダイレク
トメールなどとして利用するのに適した往復はがきに関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、発信用と返信用とを一続きに
した往復はがきが知られており、この種の往復はがき
は、商品や催事などの宣伝のために特定の顧客層に向け
て郵送するダイレクトメールなどとして商業的にも広く
利用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おける往復はがきでは、発信用はがきの表裏二面と返信
用はがきの表裏二面との合計四面の宣伝スペースしかな
く、しかも、このうちの発信用はがきの表面と返信用は
がきの表面とには、宛て名書きをしなければならない関
係上、実質的な宣伝スペースを多くとることができない
ため、送り先に伝えるべき情報量が少ないという不具合
があった。

【０００４】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、従来より多くの情報量を送り先に伝え得る新規な往
復はがきを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、郵便はがきの
規格縦寸法と同等の縦寸法を有し且つ郵便はがきの規格
横寸法の四倍の横寸法を有する用紙を、その横方向に四
等分されるように交互に山谷を成す三本の折り目を入れ
て葛折りにし、その中央の折り目により左右に振り分け
られた郵便はがき大の用紙重合部における折り目以外の
各辺を袋綴じ状に貼着し、これにより一方の用紙重合部
を発信用はがきとし且つ他方の用紙重合部を返信用はが
きとして宛て名欄を設けたことを特徴とする往復はが
き、に係るものである。

【０００６】而して、このようにすれば、従来の往復は
がきの場合と比較して、袋綴じ状に内側に折り込まれた
面、即ち用紙の裏面における折り目で分割された四面分
に新たに情報を記載することが可能となり、例えば袋綴
じを開くことを指示する旨のメッセージなどを表側の余
白に記載しておけば、このような往復はがきを受け取っ
た相手が貼着部分を剥がして用紙を展開することによ
り、郵便はがき四枚分に相当する用紙の表裏に記載され
た多くの情報量を受け取ることが可能となる。

【０００７】尚、用紙を展開して記載内容を情報として
読んだ後に、返信用はがき側の宛て名欄が設けられてい
る面を折り目に沿い郵便はがき大に切り離せば、通常の
返信用はがきとして従来と同様に使用することが可能で
ある。

【０００８】また、本発明は、郵便はがきの規格縦寸法
の二倍の縦寸法を有し且つ郵便はがきの規格横寸法の四
倍の横寸法を有する用紙を、その縦方向に二等分される
ように折り重ね、その折り重ねた二重の用紙を横方向に
四等分されるように交互に山谷を成す三本の折り目を入
れて葛折りにし、その中央の折り目により左右に振り分
けられた郵便はがき大の用紙重合部における折り目以外
の各辺を袋綴じ状に貼着し、これにより一方の用紙重合
部を発信用はがきとし且つ他方の用紙重合部を返信用は
がきとして宛て名欄を設けたことを特徴とする往復はが
き、にも係るものである。

【０００９】このようにすれば、前述した本発明の往復
はがきの場合と比較して、更に表裏八面分の新たな情報
を記載することが可能となり、このような往復はがきを
受け取った相手が貼着部分を剥がして用紙を展開すれ
ば、郵便はがき八枚分に相当する用紙に記載された一層
多くの情報量を受け取ることが可能となる。

【００１０】また、本発明においては、用紙の折り目に
より区画された表裏の各面における少くとも宛て名欄の
ない全ての面に対し宣伝情報が印刷されていることが好
ましく、更には、発信用はがきの宛て名欄の下部の余白
に宣伝情報が印刷され、且つ返信用はがきの宛て名欄の
下部の余白に注文欄が印刷されていても良い。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しつつ説明する。

【００１２】図１〜図５は本発明を実施する形態の一例
を示すもので、本形態例の往復はがきは、商業的なダイ
レクトメールとして利用する場合で例示したもので、図
１に示す如く、郵便はがきの規格縦寸法と同等の縦寸法
ｘを有し且つ郵便はがきの規格横寸法の四倍の横寸法ｙ
を有する用紙１を用いて製作されるようになっている。

【００１３】ここで、この用紙１の表面には、横方向に
四等分された各面に印刷が施されており、左から一番目
の面には、発信用はがきの宛て名欄２が印刷され、左か
ら三番目の面には、返信用はがきの宛て名欄３が印刷さ
れており、左から二番目と四番目の面には、商品などの
宣伝情報４が印刷されるようになっている。

【００１４】尚、図示する例においては、発信用はがき
の宛て名欄２の下部の余白にも宣伝情報４が印刷されて
いると共に、返信用はがきの宛て名欄３の下部の余白に
宣伝商品の注文欄５が印刷されている。

【００１５】また、特に図示していないが、この用紙１
の裏面には、表側と同様に横方向に四等分された各面に
対し商品などの宣伝情報４が印刷されるようになってお
り、この裏側の宣伝情報４の印刷に関しては、横方向に
並ぶ四つの面の全てに連続するような一体的な様式の宣
伝情報４を印刷しても良い。

【００１６】そして、図２に示す如く、前述した如き用
紙１を、その横方向に四等分されるように交互に山谷を
成す三本の折り目６，７，８を入れて葛折りにし、図３
に示す如く、その中央の折り目７により左右に振り分け
られた郵便はがき大の用紙重合部９，１０における折り
目６，８以外の各辺を袋綴じ状に貼着する。

【００１７】ここで、左右一対の各用紙重合部９，１０
の折り目６，８以外の各辺を袋綴じ状に貼着するにあた
っては、図３において見開き状に開いている左から二番
目と三番目の面における上下の縁部分に対し、予め印刷
工程で透明な蝋印刷１１，１２を帯状に施しておき、然
る後に、図４に示す如く、各用紙重合部９，１０を閉じ
て相互間に隙間が生じないようしっかりと重ね合わせ、
斯かる状態で図４中に矢印Ａ，Ｂ，Ｃで示す三方から天
糊（伝票や便箋などの製本で上方を糊づけする手法）を
施すようにすれば良く、このようにすれば、各用紙重合
部９，１０同士の閉じ合わせ面は、前述した蝋印刷１
１，１２（図３参照）により糊が弾かれて貼着されない
まま保持されるが、各用紙重合部９，１０における折り
目６，８以外の各辺には糊が染み込んで一体的な貼着が
成されることになる。

【００１８】これによって、図５（本図の図示は図３の
背面側から見た向きになっている）に示す如く、一方の
用紙重合部９が見掛け上一枚の発信用はがき１３となる
と共に、他方の用紙重合部１０が見掛け上一枚の返信用
はがき１４となるので、これら発信用はがき１３と返信
用はがき１４とが一続きとなった往復はがき１５が、郵
便物として何ら支障なく供し得るものとして完成する。

【００１９】而して、このようにすれば、従来の往復は
がきの場合と比較して、袋綴じ状に内側に折り込まれた
面、即ち用紙１の裏面における折り目６，７，８で分割
された四面分に新たに宣伝情報４を印刷することが可能
となり、例えば袋綴じを開くことを指示する旨のメッセ
ージなどを表側の余白に記載しておけば、このような往
復はがき１５を受け取った相手が、図５に×印で示して
ある貼着部分を剥がして元の図１の状態まで用紙を展開
することにより、郵便はがき四枚分に相当する用紙１の
表裏に記載された多くの宣伝情報４を受け取ることが可
能となる。

【００２０】尚、用紙１を展開して宣伝情報４を見た後
に、返信用はがき１４側の宛て名欄３が設けられている
面（図１における左から三番目の面を参照）を折り目
７，８に沿い郵便はがき大に切り離せば、通常の返信用
はがき１４として従来と同様に使用することが可能であ
る。

【００２１】従って、特に本形態例の如き商業的なダイ
レクトメールとして利用する場合には、カタログ並みの
多くの宣伝情報４を顧客に伝えることができるので、顧
客側に多くの選択の余地を与えて購買意欲を喚起するこ
とができ、しかも、返信用はがき１４の宛て名欄３の下
部の余白に宣伝商品の注文欄５を印刷しておけば、その
裏面までもを宣伝スペースとして利用することができ、
且つ返信用はがき１４の表面の注文欄５に簡単な注文品
の番号や個数などを記載した上での返信を要求するだけ
で顧客に格別な手間をかけさせることなく直ちに注文を
受けることができるという優れたメリットがある。

【００２２】また、図６〜図１１は本発明の別の形態例
を示すもので、本形態例においては、図６に示す如く、
郵便はがきの規格縦寸法の二倍の縦寸法ｘ’を有し且つ
郵便はがきの規格横寸法の四倍の横寸法ｙを有する用紙
１’を用いて製作されるようになっている。

【００２３】ここで、この用紙１’の表面における上段
側のレイアウトは、前述した形態例の図１のものと同様
であり、その表面における下段側、及び特に図示してい
ない裏面の上下段には、商品などの宣伝情報４が印刷さ
れるようになっている。

【００２４】そして、図７に示す如く、前述した如き用
紙１’を、その縦方向に二等分されるように折り目１６
を入れて折り重ね、次いで、図８に示す如く、その折り
重ねた二重の用紙１’を横方向に四等分されるように交
互に山谷を成す三本の折り目６，７，８を入れて葛折り
にし、更に、図９に示す如く、その中央の折り目７によ
り左右に振り分けられた郵便はがき大の用紙重合部９，
１０における折り目６，８以外の各辺を袋綴じ状に貼着
する。

【００２５】ここで、左右一対の各用紙重合部９，１０
の折り目６，８以外の各辺を袋綴じ状に貼着するにあた
っての手法は先の形態例の場合と同様であり、図９にお
いて見開き状に開いている左から二番目と三番目の面に
おける上下の縁部分に対し、予め印刷工程で透明な蝋印
刷１１，１２を帯状に施しておき、然る後に、図１０に
示す如く、各用紙重合部９，１０を閉じて相互間に隙間
が生じないようしっかりと重ね合わせ、斯かる状態で図
１０中に矢印Ａ，Ｂ，Ｃで示す三方から天糊（伝票や便
箋などの製本で上方を糊づけする手法）を施すようにす
れば良く、このようにすれば、各用紙重合部９，１０同
士の閉じ合わせ面は、前述した蝋印刷１１，１２（図９
参照）により糊が弾かれて貼着されないまま保持される
が、各用紙重合部９，１０における折り目６，８以外の
各辺には糊が染み込んで一体的な貼着が成されることに
なる。

【００２６】これによって、図１１（本図の図示は図９
の背面側から見た向きになっている）に示す如く、一方
の用紙重合部９が見掛け上一枚の発信用はがき１３とな
ると共に、他方の用紙重合部１０が見掛け上一枚の返信
用はがき１４となるので、これら発信用はがき１３と返
信用はがき１４とが一続きとなった往復はがき１５’
が、郵便物として何ら支障なく供し得るものとして完成
する。

【００２７】このようにすれば、先の形態例の往復はが
き１５の場合と比較して、更に表裏八面分の新たな宣伝
情報４を記載することが可能となり、このような往復は
がき１５’を受け取った相手が、図１１に×印で示して
ある貼着部分を剥がして元の図６の状態まで用紙１’を
展開することにより、郵便はがき八枚分に相当する用紙
１’に記載された一層多くの宣伝情報４を受け取ること
が可能となる。

【００２８】因みに、現行法における往復はがきの郵便
料金は、重量が１２ｇを超えなければ通常の往復はがき
と同じ郵便料金で済み、本形態例の如き郵便はがき八枚
分に相当する用紙１’を折り込んで往復はがき１５’を
製作する場合においても、この程度の大きさの用紙１’
を１２ｇ以下に抑えることは容易いことであり、通常の
往復はがきより郵便料金が高くついてしまうような不具
合は殆ど起こり得ない。

【００２９】尚、本発明の往復はがきは、上述の形態例
にのみ限定されるものではなく、商業的なダイレクトメ
ール以外の使用形態であっても良いこと、その他、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ることは勿論である。

【００３０】

【発明の効果】上記した本発明の往復はがきによれば、
下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。

【００３１】（Ｉ）本発明の請求項１に記載の往復はが
きによれば、従来の往復はがきの場合と比較して、袋綴
じ状に内側に折り込まれた面に新たに情報を記載するこ
とができるので、郵便はがき四枚分に相当する用紙の表
裏に記載された多くの情報量を送り先に伝えることがで
きる。

【００３２】（ＩＩ）本発明の請求項２に記載の往復は
がきによれば、郵便はがき八枚分に相当する用紙の表裏
に記載された一層多くの情報量を送り先に伝えることが
できる。

【００３３】（ＩＩＩ）本発明の請求項３に記載の往復
はがきによれば、カタログ並みの多くの宣伝情報を顧客
に伝えることができるので、顧客側に多くの選択の余地
を与えて購買意欲を喚起することができ、商業的なダイ
レクトメールとして効果的に利用することができる。

【００３４】（ＩＶ）本発明の請求項４に記載の往復は
がきによれば、発信用はがきの宛て名欄の下部の余白を
宣伝スペースとして利用できる上、返信用はがきの裏面
までもを宣伝スペースとして利用することができ、しか
も、返信用はがきの表面の注文欄に簡単な注文品の番号
や個数などを記載した上での返信を要求するだけで顧客
に格別な手間をかけさせることなく直ちに注文を受ける
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を実施する形態の一例を示す往復はがき
製作用の用紙の展開図である。

【図２】図１の用紙を横方向に葛折りにした状態を示す
斜視図である。

【図３】図２の用紙の左右を折り返して一対の用紙重合
部を形成した状態を示す斜視図である。

【図４】図３の各用紙重合部の折り目以外の各辺を袋綴
じ状に貼着する手法を説明する斜視図である。

【図５】往復はがきとして完成した状態を示す図３の背
面側から見た図である。

【図６】本発明の別の形態例を示す往復はがき製作用の
用紙の展開図である。

【図７】図６の用紙を縦方向に折り重ねた状態を示す斜
視図である。

【図８】図７の用紙を横方向に葛折りにした状態を示す
斜視図である。

【図９】図８の用紙の左右を折り返して一対の用紙重合
部を形成した状態を示す斜視図である。

【図１０】図９の各用紙重合部の折り目以外の各辺を袋
綴じ状に貼着する手法を説明する斜視図である。

【図１１】往復はがきとして完成した状態を示す図９の
背面側から見た図である。

【符号の説明】

１ 用紙 １’ 用紙 ２ 宛て名欄 ３ 宛て名欄 ４ 宣伝情報 ５ 注文欄 ６ 折り目 ７ 折り目 ８ 折り目 ９ 用紙重合部 １０ 用紙重合部 １３ 発信用はがき １４ 返信用はがき １５ 往復はがき １５’ 往復はがき ｘ 縦寸法 ｘ’ 縦寸法 ｙ 横寸法

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 郵便はがきの規格縦寸法と同等の縦寸法
   を有し且つ郵便はがきの規格横寸法の四倍の横寸法を有
   する用紙を、その横方向に四等分されるように交互に山
   谷を成す三本の折り目を入れて葛折りにし、その中央の
   折り目により左右に振り分けられた郵便はがき大の用紙
   重合部における折り目以外の各辺を袋綴じ状に貼着し、
   これにより一方の用紙重合部を発信用はがきとし且つ他
   方の用紙重合部を返信用はがきとして宛て名欄を設けた
   ことを特徴とする往復はがき。
2. 【請求項２】 郵便はがきの規格縦寸法の二倍の縦寸法
   を有し且つ郵便はがきの規格横寸法の四倍の横寸法を有
   する用紙を、その縦方向に二等分されるように折り重
   ね、その折り重ねた二重の用紙を横方向に四等分される
   ように交互に山谷を成す三本の折り目を入れて葛折りに
   し、その中央の折り目により左右に振り分けられた郵便
   はがき大の用紙重合部における折り目以外の各辺を袋綴
   じ状に貼着し、これにより一方の用紙重合部を発信用は
   がきとし且つ他方の用紙重合部を返信用はがきとして宛
   て名欄を設けたことを特徴とする往復はがき。
3. 【請求項３】 用紙の折り目により区画された表裏の各
   面における少くとも宛て名欄のない全ての面に対し宣伝
   情報が印刷されていることを特徴とする請求項１又は２
   に記載の往復はがき。
4. 【請求項４】 発信用はがきの宛て名欄の下部の余白に
   宣伝情報が印刷され、且つ返信用はがきの宛て名欄の下
   部の余白に注文欄が印刷されていることを特徴とする請
   求項３に記載の往復はがき。