JP2837937B2 - 遮音パネル - Google Patents

遮音パネル

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JP2837937B2
JP2837937B2 JP2223530A JP22353090A JP2837937B2 JP 2837937 B2 JP2837937 B2 JP 2837937B2 JP 2223530 A JP2223530 A JP 2223530A JP 22353090 A JP22353090 A JP 22353090A JP 2837937 B2 JP2837937 B2 JP 2837937B2
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一哲 梅岡
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は遮音パネルに関する。
〔従来の技術および問題点〕
建築用途に使われる遮音パネルとしては、従来、第8
図にみるように、2枚の表面板51、51がグラスウール、
ウレタンフォームなどの多孔質吸音材料からなるコア材
52を間に挟むようにしてなる遮音パネル50が一般的であ
る。
しかしながら、従来の遮音パネルの遮音性能は、以下
のように、今ひとつ十分なものとは言えない。
ひとつは、多孔質吸音材料の対低周波音吸音率が低い
ため、低周波領域における透過損失が多孔質吸音材料を
抜いた中空構造とした場合に比べてあまり増加しないこ
とである。
もうひとつは、両側に表面板のある二重壁特有の低周
波領域での共鳴により、特定の周波数f rmd近傍では透
過損失に著しい低下がみられることである。
例えば、第9図(a)にみるように、2枚の表面板5
1、51を間隔75mm隔てて配置しただけの中空遮音パネル5
0′と、第9図(b)にみるように、2枚の表面板51、5
1の間に50mm分の中空部分を残してグラスウール材53を
配した遮音パネル50″の透過損失を100Hz〜4kHzの領域
で測定すると、第10図に示す通りになり、前記のような
問題のあることが良く分かる。
なお、前記特定の周波数f rmdは、下式(1)によっ
て表される。
〔式中、ρは空気の密度、cは空気の音速、mは両側の
板の面重量、dは表面板間の間隔である〕 式(1)より、周波数f rmを低周波数領域側に移行さ
せ、建築音響上重要な周波数帯域である100Hz〜4kHzに
おいて透過損失を高くするには、表面板の間隔を拡げれ
ばよいことが分かる。しかし、効果が十分に現れるほど
表面板の間隔を拡げるとパネルが厚くなり過ぎて実用性
が薄れる。また、式(1)は、100Hz〜4kHzにおいて透
過損失を高くするには、パネル両側の板の面重量を増し
てもよいことを教えている。しかし、この場合、透過損
失は増加しはするが、重量則により、表面板の総重量を
2倍にしても、約6dBしか遮音性能は向上しないため、
効果が十分に現れるほどに表面板の重量を増すと非常に
重いパネルになり、やはり実用性が薄くなる。
〔発明が解決しようとする課題〕
この発明は、上記事情に鑑み、低周波領域でも優れた
遮音性能を発揮し計量・薄型構造に適した遮音パネルを
提供することを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
前記課題を解決するため、本発明の遮音パネルは、2
枚の表面板の間にコア材が設けられ、同コア材内の空間
に粉体を充填するようにしている。
この発明の場合、コア材内の空間は、普通、請求項2
にように、複数に仕切られた状態になっている。
また、コア材内の空間に充填された粉体の粒径は、0.
5〜500μmである。この場合、粉体の平均粒径が0.5〜5
00μmの範囲にある態様だけでなく、0.5〜500μmの範
囲の粉体が混合された態様もある。また、粉体として、
粒径1μm以下の微粒子多数が集合した粉末、すなわち
微粒子が凝集した2次、あるいは、3次以上の高次粒子
を用いるようにしてもよい。粉体が1μm以下の微粒子
多数が集合したものである場合、粉体内に空隙があって
粉体自体が軽く、パネル重量の点で有利である。
具体的な粉体としては、かさ密度が約1g/cm3以下のも
のが好ましく、例えば、湿式シリカ粉体、金マイカ粉
体、湿式シリカ以外のシリカ粉体、アクリル超微粉体、
タルク粉体、ケイ酸カルシウム粉体などが挙げられる。
表面板としては、アクリル板等の樹脂板、合板等の木
質板、石膏ボード等の無機質板、鉄板等の金属板などが
挙げられる。
遮音パネルのコア材としては、具体的には、第2図に
示すコア材3が挙げられる。同コア材3は4個のセルを
もつセル構造体である。コア材3は仕切り4で4個のセ
ル5に分割されている。つまり、コア材内の空間が4つ
に仕切られているのである。そして、第3図にみるよう
に、各セル5それぞれに、粉体6が充填されている。セ
ルの数は4個に限らず、例えば、1個でもよいし、非常
に多数個であってもよい。セルの深さは、枠体厚みとほ
ぼ同じであることが好ましい。後述の粉体による共振現
象が強く現れるようになるからである。なおセル構造体
は裏面に底板があってセルの底が塞がっているものであ
ってもよい。もちろん、底板がなくセルの底が開放状態
であってもよい。コア材形成材料には、アクリル、ガラ
ス、ゴム、木、塩化ビニル等の樹脂などがある。
コア材内の空間が複数に仕切られている構造は、遮音
特性調整の対応性に優れる。例えば、セル5の開口面積
が違うと遮音特性が変わる。開口面積が大きいほど、粉
体による共振周波数が低くなり、遮音特性の高い周波数
領域が周波数の低い方に向かう傾向にある。勿論、共振
周波数は、粉体粒径、粉体形状(球状かフレーク状
か)、アスペクト比(フレーク状粉体の場合)、密度、
粉体の凝集状態によっても変化する。
〔作用〕
この発明の遮音パネルは、低周波領域の音に対しては
粉体による共振現象の発現があり、音響エネルギーが振
動エネルギーに変換されるため、低周波音が良く吸収さ
れるようになる。低周波音に対する遮音性能が向上する
のである。
表面板を過重物にしたり、表面板間の距離を過長寸法
にしなくても、低周波音に対する遮音性能を向上させら
れるので、この発明の遮音パネルは軽量・薄型構造に適
するものとなっている。
コア材内の空間が複数に仕切られている構造は、遮音
特性調整の対応性に優れる。仕切り寸法を変えると、共
振現象の発現する周波数が変化し、遮音特性が違ってく
るからである。
粉体の粒径が0.5〜500μmであれば、粉体による共振
現象を周波数500Hz以下と低い領域で起こすようにする
ことが容易であるため、低周波音に対する遮音性能の向
上が図り易い。
〔実 施 例〕
以下、この発明の遮音パネルの実施例を図面を参照し
ながら詳しく説明する。もちろん、この発明は下記の実
施例に限らない。
第1図は、第1実施例の遮音パネルの外観を一部破断
してあらわす。
遮音パネル1は、2枚のアクリル製表面板2、2の間
にコア材3が設けられている。表面板2の厚みは約2mm
であり、コア材3の厚みは約30mmである。
コア材3はアクリル製セル構造体である。コア材3
は、第2図にみるように、仕切り4により4個のセル5
に区画されており、各セル5それぞれに、第3図にみる
ように、平均粒径6.8μm、かさ密度0.11g/cm3の湿式シ
リカ粉体6が充填されている。セル5は縦50mm、横50m
m、深さ30mmの直方体であり、コア材厚みと略同じ深さ
である。したがって、コア材3内には厚み約30mmの粉体
充填層が表面板2と平行に設けられていることになる。
第1実施例の遮音パネル1の遮音性能を調べるため、
粉体6が充填されていない他は第1実施例のパネルと同
じ構成の遮音パネル(第1比較例)を作った。両遮音パ
ネルの透過損失(遮音量)を測り、両者の差を第4図に
示した。第4図にみるように、第1実施例の遮音パネル
1は共振現象により約270Hzという低周波数でも良い遮
音性能を発揮することが分かる。
続いて、第2実施例の遮音パネルを説明する。第2実
施例の遮音パネルは、コア材3の代わりに第5図に示す
コア材3′が用いられてている第1実施例と同じ構造で
あるため、全体図および同一部分の説明は省略する。
コア材3′はアクリル製セル構造体である。コア材
3′は、第5図にみるように、仕切り4′により9個の
セル5′に区画されており、各セル5′それぞれに、第
6図にみるように、平均粒径6.8μm、かさ密度0.11g/c
m3の湿式シリカ粉体6が充填されている。セル5′は縦
30mm、横30mm、深さ30mmの立方体であり、コア材厚みと
略同じ深さである。したがって、コア材3′には厚み約
30mmの粉体充填層が表面板と平行に設けられていること
になる。
第2実施例の遮音パネルの遮音性能を調べるため、粉
体6が充填されていない他は第2実施例のパネルと同じ
構成の遮音パネル(第2比較例)を作った。両遮音パネ
ルの透過損失(遮音量)を測り、両者の差を第7図に示
した。第7図にみるように、第2実施例の遮音パネルは
共振現象により、約320Hzという低周波数でも良い遮音
性能を発揮することが分かる。
〔発明の効果〕
この発明の遮音パネルは、コア材内の空間に粉体が充
填されているため、低周波音に対する遮音性能に優れ、
優れた遮音性能が、表面板を過重物にしたり、表面板間
の距離を過長寸法にしなくても備わるため、軽量・薄型
構造に適したものとなっている。
また、粉体の粒径が0.5〜500μmであり、粉体が充填
された状態での共振周波数が500Hz以下であるため、低
周波音に対して優れた遮音性能を発揮する。
加えて、コア材内の空間が複数に仕切られていれば、
遮音特性調整の対応性に優れるものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、第1実施例の遮音パネルを一部破断してあら
わす外観斜視図、第2図は、第1実施例の遮音パネルの
コア材をあらわす外観斜視図、第3図は、同コア材の空
間に粉体を充填した状態をあらわす外観斜視図、第4図
は、第1実施例と第1比較例の遮音パネルの遮音量差の
周波数特性をあらわすグラフ、第5図は、第2実施例の
遮音パネルのコア材をあらわす外観斜視図、第6図は、
同コア材の空間に粉体を充填した状態をあらわす外観斜
視図、第7図は、第2実施例と第2比較例の遮音パネル
の遮音量差の周波数特性をあらわすグラフ、第8図は、
従来の遮音パネルを一部破断してあらわす外観斜視図、
第9図は、従来の他の遮音パネルをあらわす断面図、第
10図は、従来の他の遮音パネルの透過損失の周波数特性
をあらわすグラフである。 1……遮音パネル、2……表面板、3、3′……コア
材、4、4′……仕切り、5、5′……セル、6……粉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中井 隆 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電 工株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−40941(JP,A) 特開 昭63−231934(JP,A) 特開 昭60−7963(JP,A) 特開 昭60−55148(JP,A) 特公 平1−23436(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/82 - 1/90 G10K 11/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚の表面板の間にコア材が設けられ、同
    コア材内の空間に粉体が充填されている遮音パネルであ
    って、 前記粉体が、粒径0.5〜500μmで、充填された状態での
    共振周波数が500Hz以下である 遮音パネル。
  2. 【請求項2】コア材内の空間が複数に仕切られている請
    求項1記載の遮音パネル。
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