JP2874352B2 - 遮音パネル - Google Patents

遮音パネル

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JP2874352B2
JP2874352B2 JP3007128A JP712891A JP2874352B2 JP 2874352 B2 JP2874352 B2 JP 2874352B2 JP 3007128 A JP3007128 A JP 3007128A JP 712891 A JP712891 A JP 712891A JP 2874352 B2 JP2874352 B2 JP 2874352B2
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一哲 梅岡
有三 奥平
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量かつ薄型で、低周
波領域においても高遮音性を有する建築用遮音パネルを
提供せんとする。
【0002】
【従来の技術】従来、軽量で遮音性が高い建築用パネル
としては、第4図にみるように、2枚の面板 6.6が、グ
ラスウール、ウレタンフォームなどの多孔質吸音材料か
らなるコア材7を挟むようにしてなる二重パネル8が一
般的である。
【0003】この二重パネル8の遮音性能上の特徴とし
て、 I. 低音域における多孔質吸音材料2の吸音率が低いた
め、低音域における透過損失が、中空の二重パネルに比
べてあまり増加しないこと、 II .二重壁特有の低音域
における共鳴により、特定の周波数frmdで透過損失の低
下が起こること等が挙げられる。たとえば、第5図
(a)にみるように、2枚の面板 6.6を間隔75 mm で
配置してなる、コア材が空気層9のみの二重パネル10
aと、同図(b)にみるように、2枚の板6.6 の間に、
厚さ50 mm の空気層9を残して、コア材としてのグラ
スウール11を充填した二重パネル10bの透過損失を
100Hz〜4KHz の音域で測定すると、同図(c)にみ
るようであって、前記特徴 I,11. を裏付ける結果にな
っている。
【0004】なお、前記特定の周波数frmdは、下式
(1)によって表される。 〔式中、ρは空気の密度、cは空気の音速、mは両側の
板の面重量、dは両側の板の間隔をそれぞれ表す。〕こ
の式(1)より、 frmd を100 Hz 以下に移行させ、
建築音響上重要な周波数帯域である100 Hz 〜4KHz
において透過損失を向上させるためには、非常に厚いパ
ネルとする必要があることがわかる。
【0005】なお、パネルの両側の面板の面重量を増や
せば、透過損失は増加するが、質量則により、板の総重
量を2倍にしても、約6 dB しか遮音性能は向上しない
ため、大幅に透過損失を向上しようとすると、非常に重
いパネルになってしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事由に
鑑みてなしたもので、軽量かつ薄型で低周波においても
高性能の遮音性を有する遮音パネルを提供することを課
題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨の第1は、
請求項1に記載のように、中空パネルの空気層内に、
空気層に連通するよう少なくとも一部開口した複数の
粉体充填箱を設けて、該粉体充填箱には粉体を振動自在
に充填するとともにその開口面が中空パネルの面板と平
行でないように粉体充填箱を配設して成ることを特徴と
する遮音パネルであり、第2は、請求項2記載のよう
に、粉体の粒径が0.5〜500μmである。
【0008】この発明の場合、粉体充填箱の開口面は
中空パネルの空気層に連通するようにして、該中空パネ
ルの面板と平行でないように配設された状態になってい
る。
【0009】また、粉体の粒径は、例えば、請求項2の
ように、0.5 〜500μmが好ましい。
【0010】しかし、粉体の平均粒径が 0.5〜500μ
mの範囲にある状態だけでなく、0.5〜500μmの
範囲の粉体が混合された状態も有効である。
【0011】また、粉体として、粒径1μm以下の微粒
子多数が集合した粉末、すなわち微粒子が凝集した2
次、あるいは、3次以上の高次粒子を用いるようにして
もよい。粉体が1μm以下の微粒子多数が集合したもの
である場合、粉体内に空隙があって集合した粉体自体が
軽く、パネル重量の点で有利である。 具体的な粉体と
しては、かさ密度が約1g/cm3 以下のものが好まし
く、例えば、湿式シリカ粉体、金マイカ粉体湿式シリカ
以外のシリカ粉体、アクリル超微粉体、タルク粉体、ケ
イ酸カルシウム粉体などが挙げられる。
【0012】面板としては、アクリル板等の樹脂板、合
板等の木質板、石膏ボード等の無機質板、鉄板等の金属
板などが挙げられる。
【0013】粉体充填箱としては、具体的には、例えば
第1図に示す上面開口した箱が挙げられ、該箱の形成材
料には、アクリル、ガラス、ゴム、木、塩化ビニル等の
樹脂または、木質単板、木質合板等の木材などがある。
【0014】
【作 用】本発明の遮音パネルは、空気層内に挿入され
粉体充填箱内の粉体の共振現象により、音響エネルギ
ーが振動エネルギーに変換され遮音性能が向上するので
ある。
【0015】面板の面重量を増したり、表裏板間の距離
を大きくしなくても、粉体共振を低周波で生じさせれば
遮音性能は向上するので、本発明の遮音パネルは軽量・
薄型構造になる。
【0016】同じ粉体を用いた場合、その共振周波数数
は粉体層厚に反比例するため、低周波で共振させるため
には、粉体層厚を大きくする必要がある。粉体層の厚さ
方向(共振方向)を面板と垂直にとると、粉体層厚はパ
ネル空気層厚以下に制限されるため、空気層を大きくと
らないと、狙いの低周波で共振できない。ところが、本
発明のように粉体の共振がパネル面板と垂直でない方向
におこるようにすると、粉体層厚はパネル厚の制限なく
大きくとれるため、薄型パネルのまま低周波で共振させ
ることが可能になり低周波数の遮音性能が向上できる。
【0017】粉体の粒径が0.5〜500μmであれ
ば、粉体による共振現象を周波数500Hz以下低い
領域で起こすようにすることが容易であるため、低周波
音に対する遮音性能の向上が図り易い。
【0018】
【実施例】以下、本発明の遮音パネルの実施例を図面を
参照しながら詳しく説明する。もちろん、その趣旨を逸
脱しない限り、本発明は下記の実施例に限らない。
【0019】図1は、本実施例の遮音パネルの外観を一
部破断してあらわす。遮音パネル1は、石膏ボードから
成る2枚の面板2、3、粉体4、粉体充填箱5よりなっ
ている。石膏ボードは厚さ9mm、面板2、3方向に垂直
な空気層厚は35mmである。
【0020】粉体充填箱5は第1図に示すように、アク
リル製の厚さ1mmの板で内寸が、縦30 mm 、横100
mm 、深さ40 mm の上面開口した直方体に形成されて
おり、平均粒径3μm、かさ密度0.45g/cm3 の湿式
シリカ粉体4が充填されている。
【0021】図2において、実施例の遮音パネル1の遮
音性能(同図中実線)と、本実施例と基本的に同構成で
粉体等を入れない中空パネルの遮音性能(同図中破線)
を示す。
【0022】なお、図3は、粉体4のみの、厚さ40mm
の場合の吸音性能を示す。この実施例では、特に、粉体
充填箱5を中空パネル1の上下方向に積層しているの
で、中空パネル1の下方に位置する粉体4がその積層に
よる荷重で振動が抑制されるということがなく、中空パ
ネル1の全面にわたって吸音効果があるのである。
【0023】図3から、この場合、粉体の共振により1
15Hzで吸音率がピークとなり、実施例の遮音パネル
1にあっては、図2に示すように、1/3オクターブバ
ンドの遮音性能において125Hz付近の低周波で大略
10dB程度遮音性能が向上していることが分かる。
【0024】
【発明の効果】本発明の遮音パネルにあっては、空気層
に連通するよう少なくとも一部が開口した複数の粉体充
填箱に、振動自在に充填された粉体の層厚を大きくし
て、低周波で共振する(層方向に共振する)状態を容易
に設定できるので、低周波に対する遮音性能に優れ、軽
量、薄型のパネルとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す部分破断斜視図であ
る。
【図2】上記実施例の遮音性能を示すグラフ図である。
【図3】本発明を説明するグラフ図である。
【図4】本発明の従来例を示す部分破断斜視図である。
【図5】(a)、(b)は各々従来例の断面を示し、
(c)はその遮音性能を示すグラフ図である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空パネルの空気層内に、同空気層に連
    通するよう少なくとも一部開口した複数の粉体充填箱
    設けて、該粉体充填箱には粉体を振動自在に充填する
    とともにその開口面が中空パネルの面板と平行でないよ
    うに粉体充填箱を配設して成ることを特徴とする遮音パ
    ネル。
  2. 【請求項2】 粉体の粒径が0.5 〜500μmである請
    求項1記載の遮音パネル。
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