JPH1144015A - 防音パネル - Google Patents
防音パネルInfo
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- JPH1144015A JPH1144015A JP9199914A JP19991497A JPH1144015A JP H1144015 A JPH1144015 A JP H1144015A JP 9199914 A JP9199914 A JP 9199914A JP 19991497 A JP19991497 A JP 19991497A JP H1144015 A JPH1144015 A JP H1144015A
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- soundproof panel
- powder
- hollow
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 防音パネルを伝搬する音および振動に対し
て、広い周波数範囲で大きな減衰効果を有し、遮音性能
の経時的な劣化の少ない軽量な防音パネルを提供。 【解決手段】 二枚の表面板1、2を対向配置させて、
これらの表面板1、2の間に空間を形成するとともに、
この空間に仕切り3を設けて小空間を形成し、これらの
小空間に平均粒径が30〜10000μmの中空粉体6
を充填して成る防音パネルにおいて、その表面を平滑と
する表面層8を中空粉体6に具備させている。
て、広い周波数範囲で大きな減衰効果を有し、遮音性能
の経時的な劣化の少ない軽量な防音パネルを提供。 【解決手段】 二枚の表面板1、2を対向配置させて、
これらの表面板1、2の間に空間を形成するとともに、
この空間に仕切り3を設けて小空間を形成し、これらの
小空間に平均粒径が30〜10000μmの中空粉体6
を充填して成る防音パネルにおいて、その表面を平滑と
する表面層8を中空粉体6に具備させている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物、車両などの
天井、床もしくは壁などに設けられる防音パネル、また
は音および振動を伴う設備機器などから放射される騒音
を低減するように設けられる防音パネルに関する。
天井、床もしくは壁などに設けられる防音パネル、また
は音および振動を伴う設備機器などから放射される騒音
を低減するように設けられる防音パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】防音特性が特に要求される部位には、従
来から二重構造のパネルがよく用いられている。このよ
うな二重構造を具備する防音パネルとしては、図5また
は図6に示す構成のものが一般的に用いられている。
来から二重構造のパネルがよく用いられている。このよ
うな二重構造を具備する防音パネルとしては、図5また
は図6に示す構成のものが一般的に用いられている。
【0003】すなわち、図5に示す防音パネルでは、二
重パネルを形成する二枚の表面板1、2の間の空間に、
グラスウールもしくはウレタンフォームなどの多孔質吸
音材4を吸音層として設けている。また、図6に示す防
音パネルでは、表面板1、2の一方に、軟質系塩化ビニ
ル樹脂シート5を貼り付けている。
重パネルを形成する二枚の表面板1、2の間の空間に、
グラスウールもしくはウレタンフォームなどの多孔質吸
音材4を吸音層として設けている。また、図6に示す防
音パネルでは、表面板1、2の一方に、軟質系塩化ビニ
ル樹脂シート5を貼り付けている。
【0004】多孔質吸音材4を用いた防音パネルは、そ
の多孔性を利用した吸音作用により、二重パネルの内部
を伝搬する音波を減衰させて、防音パネルからの放射音
を低減させている。また、軟質系塩化ビニル樹脂シート
5を用いた防音パネルは、軟質系塩化ビニル樹脂シート
5の内部摩擦と質量との効果により、表面板1、2の振
動を抑制して騒音を低減させる。
の多孔性を利用した吸音作用により、二重パネルの内部
を伝搬する音波を減衰させて、防音パネルからの放射音
を低減させている。また、軟質系塩化ビニル樹脂シート
5を用いた防音パネルは、軟質系塩化ビニル樹脂シート
5の内部摩擦と質量との効果により、表面板1、2の振
動を抑制して騒音を低減させる。
【0005】しかしながら、多孔質吸音材4は一部の周
波数領域、特に高周波数領域の吸音にしか効果が期待で
きない場合が多く、また軟質系塩化ビニル樹脂シート5
などを用いた場合、遮音効果を上げるためにはシートの
重量を非常に大きくする必要があるなど、これらの対策
は遮音性、重量、強度、耐久性などの全ての性能を満足
できるものではない。
波数領域、特に高周波数領域の吸音にしか効果が期待で
きない場合が多く、また軟質系塩化ビニル樹脂シート5
などを用いた場合、遮音効果を上げるためにはシートの
重量を非常に大きくする必要があるなど、これらの対策
は遮音性、重量、強度、耐久性などの全ての性能を満足
できるものではない。
【0006】このような防音パネルの改良例として、本
出願人は広い周波数域での遮音性能に優れる軽量な防音
パネルを、特願平9−076056号としてすでに提案
している。この防音パネルは、図7に示すように、表面
板1、2と仕切り3とで形成された二重パネルの内部の
空間に、平均粒径30〜10000μmの中空粉体6を
充填した構成であり、防音パネルに加えられる振動によ
り、充填した中空粉体6が流動する現象を利用したもの
である。この場合、特に粉体内部に空間を有する中空粉
体6とすることによって、内部が密な粉体よりも流動性
が高く、より好ましい防音性能が得られている。
出願人は広い周波数域での遮音性能に優れる軽量な防音
パネルを、特願平9−076056号としてすでに提案
している。この防音パネルは、図7に示すように、表面
板1、2と仕切り3とで形成された二重パネルの内部の
空間に、平均粒径30〜10000μmの中空粉体6を
充填した構成であり、防音パネルに加えられる振動によ
り、充填した中空粉体6が流動する現象を利用したもの
である。この場合、特に粉体内部に空間を有する中空粉
体6とすることによって、内部が密な粉体よりも流動性
が高く、より好ましい防音性能が得られている。
【0007】中空のいかんを問わず、粉体6aの流動パタ
ーンは、概略を図8に示されるようになっている。つま
り、防音パネルを水平に置いた場合には、それぞれの空
間の水平方向の中央では、下方から上方に粉体6aが移動
し、それぞれの空間の周囲では、上方から下方に移動す
るように流動している。このような粉体6aの流動現象に
より、図9に示すように、粉体6aの粒子間の摩擦や衝
突、粉体6aの粒子と表面板1または仕切り3との間の摩
擦や衝突が起こって、エネルギの消散が生じ、音および
振動のエネルギが低減する。防音パネルに充填する粉体
6aの流動性が大きいほど、防音パネルの遮音性能が向上
する。平均粒径30〜10000μmの中空粉体6は、
特に流動性が大きく、このような中空粉体6を充填した
防音パネルは軽量で高い遮音性能を発揮するのである。
ーンは、概略を図8に示されるようになっている。つま
り、防音パネルを水平に置いた場合には、それぞれの空
間の水平方向の中央では、下方から上方に粉体6aが移動
し、それぞれの空間の周囲では、上方から下方に移動す
るように流動している。このような粉体6aの流動現象に
より、図9に示すように、粉体6aの粒子間の摩擦や衝
突、粉体6aの粒子と表面板1または仕切り3との間の摩
擦や衝突が起こって、エネルギの消散が生じ、音および
振動のエネルギが低減する。防音パネルに充填する粉体
6aの流動性が大きいほど、防音パネルの遮音性能が向上
する。平均粒径30〜10000μmの中空粉体6は、
特に流動性が大きく、このような中空粉体6を充填した
防音パネルは軽量で高い遮音性能を発揮するのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような改善された構成の防音パネルにも、以下の(1)
〜(3)に示すような問題点がある。
ような改善された構成の防音パネルにも、以下の(1)
〜(3)に示すような問題点がある。
【0009】(1)防音パネルに充填する中空粉体6と
して、例えばシラスバルーンのような天然のものを用い
た場合、この中空粉体6の表面には凹凸や孔が存在する
場合があり、その凹凸や孔の作用によりこの中空粉体6
の流動が妨げられて、所望の遮音性能が発現しない場合
がある。 (2)流動にともなって摩擦や衝突をすることによっ
て、中空粉体6の表面が摩耗すると、流動性能を決定づ
けるその表面状態が悪化するので、防音パネルの遮音性
能が経時的に低下する。 (3)中空粉体6の表面に水分が付着すると、中空粉体
6の凝集が起こるので、流動性が小さくなり防音パネル
の遮音性能が低下する。
して、例えばシラスバルーンのような天然のものを用い
た場合、この中空粉体6の表面には凹凸や孔が存在する
場合があり、その凹凸や孔の作用によりこの中空粉体6
の流動が妨げられて、所望の遮音性能が発現しない場合
がある。 (2)流動にともなって摩擦や衝突をすることによっ
て、中空粉体6の表面が摩耗すると、流動性能を決定づ
けるその表面状態が悪化するので、防音パネルの遮音性
能が経時的に低下する。 (3)中空粉体6の表面に水分が付着すると、中空粉体
6の凝集が起こるので、流動性が小さくなり防音パネル
の遮音性能が低下する。
【0010】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、防音パネルを伝搬
する音および振動に対して、広い周波数範囲で大きな減
衰効果を有し、遮音性能の経時的な劣化の少ない軽量な
防音パネルを提供することである。
のであり、その目的とするところは、防音パネルを伝搬
する音および振動に対して、広い周波数範囲で大きな減
衰効果を有し、遮音性能の経時的な劣化の少ない軽量な
防音パネルを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の発明は、二枚の表面板1、2を対向配置させ
て、これらの表面板1、2の間に空間を形成するととも
に、この空間に仕切り3を設けて小空間を形成し、これ
らの小空間に平均粒径が30〜10000μmの中空粉
体6を充填して成る防音パネルにおいて、その表面を平
滑とする表面層8を中空粉体6に具備させて成ることを
特徴として構成している。
項1記載の発明は、二枚の表面板1、2を対向配置させ
て、これらの表面板1、2の間に空間を形成するととも
に、この空間に仕切り3を設けて小空間を形成し、これ
らの小空間に平均粒径が30〜10000μmの中空粉
体6を充填して成る防音パネルにおいて、その表面を平
滑とする表面層8を中空粉体6に具備させて成ることを
特徴として構成している。
【0012】以上の中空粉体6としては特に限定はされ
ないが、たとえば、ガラスバルーン、シリカバルーン、
シラスバルーン、ヒルイシ、パーライトなどが上げられ
る。また、中空粉体6の表面層8を形成する物質として
は特に限定はされないが、たとえば、高分子材料、有機
系材料、無機系材料、金属など種々の物質が上げられ
る。より詳細には、アラビアゴム、油脂、ポリエチレ
ン、エポキシ樹脂、二酸化チタン、銅、金、ガラス、合
金などが上げられる。
ないが、たとえば、ガラスバルーン、シリカバルーン、
シラスバルーン、ヒルイシ、パーライトなどが上げられ
る。また、中空粉体6の表面層8を形成する物質として
は特に限定はされないが、たとえば、高分子材料、有機
系材料、無機系材料、金属など種々の物質が上げられ
る。より詳細には、アラビアゴム、油脂、ポリエチレ
ン、エポキシ樹脂、二酸化チタン、銅、金、ガラス、合
金などが上げられる。
【0013】このような防音パネルでは、表面層8によ
って、この中空粉体6の表面が平滑化されているので、
この中空粉体6は流動性が向上している。そして、中空
粉体6間の摩擦や衝突、中空粉体6と表面板1、2また
は仕切り3との間の摩擦や衝突によって生ずるエネルギ
消散が大きくなるので、防音パネルの遮音性能は高くな
る。
って、この中空粉体6の表面が平滑化されているので、
この中空粉体6は流動性が向上している。そして、中空
粉体6間の摩擦や衝突、中空粉体6と表面板1、2また
は仕切り3との間の摩擦や衝突によって生ずるエネルギ
消散が大きくなるので、防音パネルの遮音性能は高くな
る。
【0014】すなわち、中空粉体6が流動するために
は、摩擦力を断ち切るだけの振動加速度がこれらの中空
粉体6に加えられなければならない。表面層8が形成さ
れることによって、表面層8を取り除いた状態の表面に
存在する凹凸や孔がならされて平滑化されるため、中空
粉体6表面の摩擦力が低減する。したがって、表面層8
が形成された中空粉体6は、表面層8がないものに比
べ、低い振動加速度においても流動を生じるだけでな
く、同じ振動加速度が加わった場合に、より激しく流動
化されるのである。ゆえに表面層8のない中空粉体6で
は流動が起こらないような低い振動加速度レベルであっ
ても、表面層8が形成された中空粉体6を充填した防音
パネルでは、中空粉体6の流動が生じるため、遮音性能
が向上している。
は、摩擦力を断ち切るだけの振動加速度がこれらの中空
粉体6に加えられなければならない。表面層8が形成さ
れることによって、表面層8を取り除いた状態の表面に
存在する凹凸や孔がならされて平滑化されるため、中空
粉体6表面の摩擦力が低減する。したがって、表面層8
が形成された中空粉体6は、表面層8がないものに比
べ、低い振動加速度においても流動を生じるだけでな
く、同じ振動加速度が加わった場合に、より激しく流動
化されるのである。ゆえに表面層8のない中空粉体6で
は流動が起こらないような低い振動加速度レベルであっ
ても、表面層8が形成された中空粉体6を充填した防音
パネルでは、中空粉体6の流動が生じるため、遮音性能
が向上している。
【0015】さらに表面層8のない中空粉体6が流動し
ていた高い振動加速度レベルにおいても、表面層8が形
成された中空粉体6を充填したこの発明の防音パネルで
は、中空粉体6の流動性がさらに増大するため、遮音性
能が向上しているのである。
ていた高い振動加速度レベルにおいても、表面層8が形
成された中空粉体6を充填したこの発明の防音パネルで
は、中空粉体6の流動性がさらに増大するため、遮音性
能が向上しているのである。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記表面層6を金属で形成して成ることを
特徴として構成している。
明において、上記表面層6を金属で形成して成ることを
特徴として構成している。
【0017】上記の金属としては特に限定はされない
が、例えば、鉄、タングステン、アルミナなどが上げら
れる。
が、例えば、鉄、タングステン、アルミナなどが上げら
れる。
【0018】このような防音パネルでは、中空粉体6の
表面が金属であるため硬く形成され、流動に伴う衝突や
摩擦によっても表面が摩耗されるようなことが少ないた
め、防音パネルの遮音性能が経時的に低下することが少
なくなっている。
表面が金属であるため硬く形成され、流動に伴う衝突や
摩擦によっても表面が摩耗されるようなことが少ないた
め、防音パネルの遮音性能が経時的に低下することが少
なくなっている。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記表面層6をワックスで形成して成るこ
とを特徴として構成している。
明において、上記表面層6をワックスで形成して成るこ
とを特徴として構成している。
【0020】上記のワックスとしては、たとえば、天然
ワックス、石油ワックス、合成ワックスなどが上げられ
る。より詳細には、天然ワックスとしてはカルナバロ
ウ、石油ワックスとしてはパラフィンワックス、合成ワ
ックスとしては、ポリエチレン系ワックスなどが上げら
れる。
ワックス、石油ワックス、合成ワックスなどが上げられ
る。より詳細には、天然ワックスとしてはカルナバロ
ウ、石油ワックスとしてはパラフィンワックス、合成ワ
ックスとしては、ポリエチレン系ワックスなどが上げら
れる。
【0021】このような防音パネルでは、中空粉体6の
表面がワックスであるため、その表面摩擦は極めて小さ
くなっている。つまり、中空粉体6間の摩擦力が著しく
減少しているので、その流動性を大きくすることができ
ている。
表面がワックスであるため、その表面摩擦は極めて小さ
くなっている。つまり、中空粉体6間の摩擦力が著しく
減少しているので、その流動性を大きくすることができ
ている。
【0022】また、このような粉体を用いる防音パネル
は、使用環境によっては結露など湿気に対する対策が必
要となる。なぜなら、その表面に水分が付着すると、中
空粉体6どうしが凝集して流動性が低下してしまうから
である。
は、使用環境によっては結露など湿気に対する対策が必
要となる。なぜなら、その表面に水分が付着すると、中
空粉体6どうしが凝集して流動性が低下してしまうから
である。
【0023】この理由を以下に示す。すなわち流動性を
大きくするためには、防音パネルに充填される中空粉体
6の粒径が小さい方が良い。なぜなら同じ振動加速度が
加わった場合、個々の中空粉体6の質量が小さいほう
が、より激しく流動化されるからである。中空粉体6が
凝集する場合には、複数の中空粉体6が一体となって運
動する状態が生じるので、運動単位の質量が大きくな
り、流動性が小さくなる。その結果、防音パネルの遮音
性能が劣化するのである。ところがワックスの層を表面
に形成したこの発明の防音パネルにおける中空粉体6
は、その表面に水分の付着が起こりにくいため凝集が起
こらず、使用環境によらず、長期間に渡って安定した遮
音性能を発揮できるのである。
大きくするためには、防音パネルに充填される中空粉体
6の粒径が小さい方が良い。なぜなら同じ振動加速度が
加わった場合、個々の中空粉体6の質量が小さいほう
が、より激しく流動化されるからである。中空粉体6が
凝集する場合には、複数の中空粉体6が一体となって運
動する状態が生じるので、運動単位の質量が大きくな
り、流動性が小さくなる。その結果、防音パネルの遮音
性能が劣化するのである。ところがワックスの層を表面
に形成したこの発明の防音パネルにおける中空粉体6
は、その表面に水分の付着が起こりにくいため凝集が起
こらず、使用環境によらず、長期間に渡って安定した遮
音性能を発揮できるのである。
【0024】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記表面層6をゴムで形成して成ることを
特徴として構成している。
明において、上記表面層6をゴムで形成して成ることを
特徴として構成している。
【0025】上記のゴムとしては特に限定はされない
が、たとえば、天然ゴム、アラビアゴムなどが上げられ
る。
が、たとえば、天然ゴム、アラビアゴムなどが上げられ
る。
【0026】このような防音パネルでは、加えられる振
動加速度が大きく、充填された中空粉体6が激しく流動
する場合、流動によるエネルギ消散の要因としては、中
空粉体6間の摩擦よりもその衝突によるものが主とな
る。衝突によるエネルギ消散の大きさは、中空粉体6表
面の衝撃力減衰効果に依存する。衝撃力減衰効果が高い
中空粉体6を用いた場合、衝突による高いエネルギ消散
が得られ、良好な制振効果が得られる結果、遮音性能が
向上する。つまり、ゴムの表面層8を有する中空粉体粒
子6は表面の衝撃力減衰効果が高いので、この中空粉体
6を充填した防音パネルは、加えられる振動加速度が大
きい場合に、特に高い遮音性能を発揮するのである。
動加速度が大きく、充填された中空粉体6が激しく流動
する場合、流動によるエネルギ消散の要因としては、中
空粉体6間の摩擦よりもその衝突によるものが主とな
る。衝突によるエネルギ消散の大きさは、中空粉体6表
面の衝撃力減衰効果に依存する。衝撃力減衰効果が高い
中空粉体6を用いた場合、衝突による高いエネルギ消散
が得られ、良好な制振効果が得られる結果、遮音性能が
向上する。つまり、ゴムの表面層8を有する中空粉体粒
子6は表面の衝撃力減衰効果が高いので、この中空粉体
6を充填した防音パネルは、加えられる振動加速度が大
きい場合に、特に高い遮音性能を発揮するのである。
【0027】また、上記のそれぞれの請求項記載の発明
における中空粉体6に形成される表面層8の平均厚み
は、特に限定されないが、概略5〜50μmの範囲であ
ることが望ましい。なぜなら、平均厚みが5μm以下の
薄い表面層8では、中空粉体6表面の凹凸を平滑化する
ことが難しく、中空粉体6の流動性が向上しないのであ
る。また、平均厚みが50μmを越える表面層8を形成
した場合には、中空粉体6の重量が大きくなるため、前
述の理由から流動性が小さくなるからである。
における中空粉体6に形成される表面層8の平均厚み
は、特に限定されないが、概略5〜50μmの範囲であ
ることが望ましい。なぜなら、平均厚みが5μm以下の
薄い表面層8では、中空粉体6表面の凹凸を平滑化する
ことが難しく、中空粉体6の流動性が向上しないのであ
る。また、平均厚みが50μmを越える表面層8を形成
した場合には、中空粉体6の重量が大きくなるため、前
述の理由から流動性が小さくなるからである。
【0028】また、表面板1、2としては特に限定はさ
れないが、木質系材料(合板、MDF、パーティクルボ
ードなど)、金属板(鉄板、鋼板、アルミ板、銅板な
ど)、樹脂板(プラスチック板など)、無機板(ケイ酸
カルシウム板、スレート板、石膏ボードなど)が上げら
れる。また、仕切り3としても特に限定はされないが、
木質系枠、金属系枠などが上げられる。
れないが、木質系材料(合板、MDF、パーティクルボ
ードなど)、金属板(鉄板、鋼板、アルミ板、銅板な
ど)、樹脂板(プラスチック板など)、無機板(ケイ酸
カルシウム板、スレート板、石膏ボードなど)が上げら
れる。また、仕切り3としても特に限定はされないが、
木質系枠、金属系枠などが上げられる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1および
図2を参照して以下に説明する。
図2を参照して以下に説明する。
【0030】図1はこの実施の形態の防音パネルの一つ
を示す概略断面図である。この図に示すように、この防
音パネルは、二枚の表面板1、2を対向配置させて、こ
れらの表面板1、2の間に空間を形成するとともに、表
面板1、2の内面側に端部を固定される仕切り3を前記
空間に設けて、この空間を小空間に分割形成し、これら
の小空間に中空粉体6を充填して形成されているもので
ある。表面板1、2または仕切り3としては、木質材、
金属材など種々の材料が用いられる。
を示す概略断面図である。この図に示すように、この防
音パネルは、二枚の表面板1、2を対向配置させて、こ
れらの表面板1、2の間に空間を形成するとともに、表
面板1、2の内面側に端部を固定される仕切り3を前記
空間に設けて、この空間を小空間に分割形成し、これら
の小空間に中空粉体6を充填して形成されているもので
ある。表面板1、2または仕切り3としては、木質材、
金属材など種々の材料が用いられる。
【0031】また、図2は上記の中空粉体6を模式的に
示した概略断面図である。この図に示すように、この中
空粉体6には、その表面を平滑とする表面層8が具備さ
れている。
示した概略断面図である。この図に示すように、この中
空粉体6には、その表面を平滑とする表面層8が具備さ
れている。
【0032】ここで、パネルの厚みは特に限定するもの
ではなくが、中空粉体6の部分の層厚みが、概略2〜3
mm以上であれば、中空粉体6の流動が生じ、遮音効果
が得られることが確認されている。
ではなくが、中空粉体6の部分の層厚みが、概略2〜3
mm以上であれば、中空粉体6の流動が生じ、遮音効果
が得られることが確認されている。
【0033】なお、この図の防音パネルは水平方向に設
けられて使用された状態を示している。そして、このよ
うな状態の防音パネルにおいて、中空粉体6が加振され
て流動した場合、流動性が大きくなるほど中空粉体6の
部分の層の厚みが増加する。そこで、中空粉体6を充填
する際には、体積増加した中空粉体6の部分の層が上側
の表面板2と接触しないように、上側の表面板2との間
に空間が必要となる。なぜなら、この空間が確保されて
いない場合には、運動している中空粉体6の粒子が上側
の表面板2に衝突することで、下側の表面板1および仕
切り3を伝わる振動エネルギが、上側の表面板2に伝達
されるため、防音パネルの遮音性能が著しく低下するか
らである。
けられて使用された状態を示している。そして、このよ
うな状態の防音パネルにおいて、中空粉体6が加振され
て流動した場合、流動性が大きくなるほど中空粉体6の
部分の層の厚みが増加する。そこで、中空粉体6を充填
する際には、体積増加した中空粉体6の部分の層が上側
の表面板2と接触しないように、上側の表面板2との間
に空間が必要となる。なぜなら、この空間が確保されて
いない場合には、運動している中空粉体6の粒子が上側
の表面板2に衝突することで、下側の表面板1および仕
切り3を伝わる振動エネルギが、上側の表面板2に伝達
されるため、防音パネルの遮音性能が著しく低下するか
らである。
【0034】なお、防音パネルの設置状態は、水平方向
のみならず、種々の状態がとられることは言うまでもな
い。そして、たとえば、垂直方向としたときには、小空
間を形成している上方の仕切り3との間に空間が存在す
るようになっていることが好ましい。また、小空間をさ
らに縦横に仕切ったりして、細かく分割することもでき
る。
のみならず、種々の状態がとられることは言うまでもな
い。そして、たとえば、垂直方向としたときには、小空
間を形成している上方の仕切り3との間に空間が存在す
るようになっていることが好ましい。また、小空間をさ
らに縦横に仕切ったりして、細かく分割することもでき
る。
【0035】
【実施例】以下に、より具体的に実施例を上げて説明す
る。
る。
【0036】(実施例1)この実施例では、中空粉体6
としては、平均粒径300μmで、かさ密度が140k
g/m3 のシラスバルーンを用い、特に表面層8として
平均厚さが約10μmのポリエチレン層が具備されてい
るまた、上側の表面板2としては、厚さ1. 2mmのア
ルミ製パネルを、下側の表面板1としては、厚さ0. 6
mmのアルミ製パネルをそれぞれ用いている。
としては、平均粒径300μmで、かさ密度が140k
g/m3 のシラスバルーンを用い、特に表面層8として
平均厚さが約10μmのポリエチレン層が具備されてい
るまた、上側の表面板2としては、厚さ1. 2mmのア
ルミ製パネルを、下側の表面板1としては、厚さ0. 6
mmのアルミ製パネルをそれぞれ用いている。
【0037】また、仕切り3としては、一辺6mmの六
角形状で、高さ20.2mmのセルを構成要素として具
備しているアルミハニカムを用いている。
角形状で、高さ20.2mmのセルを構成要素として具
備しているアルミハニカムを用いている。
【0038】(実施例2)この実施例では、上記実施例
1の防音パネルにおいて、中空粉体6として、同様のシ
ラスバルーンの表面に、平均層厚さが10μmのタング
ステンから成る表面層8を具備させている。
1の防音パネルにおいて、中空粉体6として、同様のシ
ラスバルーンの表面に、平均層厚さが10μmのタング
ステンから成る表面層8を具備させている。
【0039】(実施例3)この実施例では、上記実施例
1の防音パネルにおいて、中空粉体6として、同様のシ
ラスバルーンの表面に、平均層厚さが10μmのカルナ
バロウから成る表面層8を具備させている。
1の防音パネルにおいて、中空粉体6として、同様のシ
ラスバルーンの表面に、平均層厚さが10μmのカルナ
バロウから成る表面層8を具備させている。
【0040】(実施例4)この実施例では、上記実施例
1の防音パネルにおいて、中空粉体6として、同様のシ
ラスバルーンの表面に、平均層厚さが10μmの天然ゴ
ムから成る表面層8を具備させている。
1の防音パネルにおいて、中空粉体6として、同様のシ
ラスバルーンの表面に、平均層厚さが10μmの天然ゴ
ムから成る表面層8を具備させている。
【0041】上記いずれの実施例においても、中空粉体
6の面重量は、約2.2kg/m2程度である。
6の面重量は、約2.2kg/m2程度である。
【0042】以下に、比較例を上げて、それぞれの実施
例とこの比較例とを対比して説明する。
例とこの比較例とを対比して説明する。
【0043】(比較例)上記実施例の防音パネル内部に
充填する中空粉体6として、均粒径300μm、かさ密
度が140kg/m3 のシラスバルーンを面重量2.2
kg/m2 で充填している。つまり、上記実施例の中空
粉体6から表面層8を取り除いた状態のものを中空粉体
6として用いて、その面重量を合わすように充填してい
るのである。
充填する中空粉体6として、均粒径300μm、かさ密
度が140kg/m3 のシラスバルーンを面重量2.2
kg/m2 で充填している。つまり、上記実施例の中空
粉体6から表面層8を取り除いた状態のものを中空粉体
6として用いて、その面重量を合わすように充填してい
るのである。
【0044】以上の実施例1〜4および比較例の防音パ
ネルの遮音性能を調べる実験を、以下のようにして行っ
ている。
ネルの遮音性能を調べる実験を、以下のようにして行っ
ている。
【0045】すなわち、図3は遮音性能測定装置を示す
構成図であり、この図に示すように、一方の表面板1の
略中央を加振器13で加振して、他方の表面板2から放射
される放射音レベルを、この他方の表面板2の略中央か
ら30cm離れた位置でマイク14によって測定している
のである。なお、この図において、17はノイズジェネレ
ータであり、このノイズジェネレータ17で発生させたノ
イズ信号を、アンプ18を経て加振器13に加えて振動を発
生させるようにしている。また、マイク14に入射した放
射音を、FETアナライザー15を通してパソコン16で解
析するようにしている。そして、このような実験によっ
て得られた結果から、表面板1、2の間に何も設けない
状態における放射音レベルを基準とし、この基準の値か
ら実施例1〜4および比較例1の防音パネルの放射音レ
ベルを差し引いた値を、放射音低減量として比較した。
構成図であり、この図に示すように、一方の表面板1の
略中央を加振器13で加振して、他方の表面板2から放射
される放射音レベルを、この他方の表面板2の略中央か
ら30cm離れた位置でマイク14によって測定している
のである。なお、この図において、17はノイズジェネレ
ータであり、このノイズジェネレータ17で発生させたノ
イズ信号を、アンプ18を経て加振器13に加えて振動を発
生させるようにしている。また、マイク14に入射した放
射音を、FETアナライザー15を通してパソコン16で解
析するようにしている。そして、このような実験によっ
て得られた結果から、表面板1、2の間に何も設けない
状態における放射音レベルを基準とし、この基準の値か
ら実施例1〜4および比較例1の防音パネルの放射音レ
ベルを差し引いた値を、放射音低減量として比較した。
【0046】加振力としては2Nおよび5Nを与え、加
振力が2Nの場合はパネルの平均振動加速度レベルが1
15dBであり、加振力が5Nの場合は平均振動加速度
レベルが125dBである。
振力が2Nの場合はパネルの平均振動加速度レベルが1
15dBであり、加振力が5Nの場合は平均振動加速度
レベルが125dBである。
【0047】以上の実験から選られた防音パネルの放射
音低減量(100〜1000Hzのオーバーオール値)を
以下に示す。
音低減量(100〜1000Hzのオーバーオール値)を
以下に示す。
【0048】すなわち、加振力が2Nの時、実施例1〜
4および比較例の防音パネルの順に放射音改善量は、
4、4、5、4、3dBである。加振力が5Nの時、実
施例1〜4および比較例の防音パネルの順に放射音改善
量は、5、5、6、7、4dBである。この結果から、
防音パネル内部に充填する中空粉体6として、表面層8
を具備しない中空粉体6を用いるより、表面層8を具備
した中空粉体6を用いる方が防音パネルに加えられる振
動加速度が低い場合から高い場合にわたって、遮音性能
が高い防音パネルを提供できることが分かる。特にワッ
クスの表面層8を具備した中空粉体6を充填した防音パ
ネルは、振動加速度の大きさによらず高い遮音性能を示
している。またゴムの表面層8を具備した中空粉体6を
充填した防音パネルは、振動加速度の大きい場合に特に
大きな遮音性能を示すことが分かる。
4および比較例の防音パネルの順に放射音改善量は、
4、4、5、4、3dBである。加振力が5Nの時、実
施例1〜4および比較例の防音パネルの順に放射音改善
量は、5、5、6、7、4dBである。この結果から、
防音パネル内部に充填する中空粉体6として、表面層8
を具備しない中空粉体6を用いるより、表面層8を具備
した中空粉体6を用いる方が防音パネルに加えられる振
動加速度が低い場合から高い場合にわたって、遮音性能
が高い防音パネルを提供できることが分かる。特にワッ
クスの表面層8を具備した中空粉体6を充填した防音パ
ネルは、振動加速度の大きさによらず高い遮音性能を示
している。またゴムの表面層8を具備した中空粉体6を
充填した防音パネルは、振動加速度の大きい場合に特に
大きな遮音性能を示すことが分かる。
【0049】さらに、防音パネルの遮音性能の経時的な
変化を調べる実験として加振力を5Nとして、連続的に
加振した場合の放射音低減量を調べた。
変化を調べる実験として加振力を5Nとして、連続的に
加振した場合の放射音低減量を調べた。
【0050】図4は上記放射音低減量の経時変化を示す
グラフ図である。この図に示すように、比較例の防音パ
ネルの放射音低減量は、初期の値が低い上に、時間が経
過するとともに低下するが、いずれの実施例の防音パネ
ルにおいても、8時間経過した後であっても、初期と同
じ高い放射音低減量を維持して、低下が見られなかっ
た。つまり、中空粉体6に表面層8を具備させると、遮
音性能の経時的な劣化がほとんどないことが確認され
た。
グラフ図である。この図に示すように、比較例の防音パ
ネルの放射音低減量は、初期の値が低い上に、時間が経
過するとともに低下するが、いずれの実施例の防音パネ
ルにおいても、8時間経過した後であっても、初期と同
じ高い放射音低減量を維持して、低下が見られなかっ
た。つまり、中空粉体6に表面層8を具備させると、遮
音性能の経時的な劣化がほとんどないことが確認され
た。
【0051】
【発明の効果】請求項1記載の発明の防音パネルでは、
中空粉体の粒子の表面が、この中空粉体に具備される表
面層によって平滑化されているので、中空粉体の流動性
が向上し、遮音性能が向上している。特に、表面層のな
い中空粉体では流動が起こらないような低い振動加速度
レベルであっても、この表面層が形成された中空粉体を
充填した防音パネルでは、中空粉体の流動が生じるた
め、広い周波数範囲で遮音性能が向上している。
中空粉体の粒子の表面が、この中空粉体に具備される表
面層によって平滑化されているので、中空粉体の流動性
が向上し、遮音性能が向上している。特に、表面層のな
い中空粉体では流動が起こらないような低い振動加速度
レベルであっても、この表面層が形成された中空粉体を
充填した防音パネルでは、中空粉体の流動が生じるた
め、広い周波数範囲で遮音性能が向上している。
【0052】請求項2記載の発明の防音パネルでは、中
空粉体の表面が金属であって硬く、耐久性の面でも有利
であり、防音パネルの遮音性能の経時劣化が特に少なく
なっている。
空粉体の表面が金属であって硬く、耐久性の面でも有利
であり、防音パネルの遮音性能の経時劣化が特に少なく
なっている。
【0053】請求項3記載の発明の防音パネルでは、中
空粉体の表面がワックスなので耐湿性が向上し、湿気に
よる遮音性能の低下が特に少なくなっている。
空粉体の表面がワックスなので耐湿性が向上し、湿気に
よる遮音性能の低下が特に少なくなっている。
【0054】請求項4記載の発明の防音パネルでは、中
空粉体の表面がゴムなので、中空粉体表面の衝撃力減衰
効果が高くなり、衝突による高いエネルギ消散が得られ
る。したがって、特に防音パネルが高い振動加速度を受
ける場合に、広い周波数範囲で大きな遮音性能が得られ
る。
空粉体の表面がゴムなので、中空粉体表面の衝撃力減衰
効果が高くなり、衝突による高いエネルギ消散が得られ
る。したがって、特に防音パネルが高い振動加速度を受
ける場合に、広い周波数範囲で大きな遮音性能が得られ
る。
【図1】本発明の実施の形態に係る一つの防音パネルを
示す概略断面図である。
示す概略断面図である。
【図2】同上の防音パネルを構成する中空粉体を模式的
に示した概略断面図である。
に示した概略断面図である。
【図3】遮音性能測定装置を示す構成図である。
【図4】実施例および比較例における防音パネルの放射
音低減量の経時変化を示すグラフ図である。
音低減量の経時変化を示すグラフ図である。
【図5】従来例の一つの防音パネルを示す概略断面図で
ある。
ある。
【図6】従来例の一つの防音パネルを示す概略断面図で
ある。
ある。
【図7】従来例の一つの防音パネルを示す概略断面図で
ある。
ある。
【図8】防音パネル内部に充填された粉体の流動パター
ンを示す概略断面図である。
ンを示す概略断面図である。
【図9】粉体の摩擦や衝突を示す説明図である。
1 表面板 2 表面板 3 仕切り 4 多孔質吸音材 5 軟質系塩化ビニル樹脂シート 6 中空粉体 6a 粉体 8 表面層 13 加振器 14 マイク 15 FFTアナライザ 16 パソコン 17 ノイズジェネレータ 18 アンプ 19 フォーストランスデューサ
フロントページの続き (72)発明者 小林 晋 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 安藤 秀行 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 二枚の表面板を対向配置させて、これら
の表面板の間に空間を形成するとともに、この空間に仕
切りを設けて小空間を形成し、これらの小空間に平均粒
径が30〜10000μmの中空粉体を充填して成る防
音パネルにおいて、その表面を平滑とする表面層を中空
粉体に具備させて成ることを特徴とする防音パネル。 - 【請求項2】 上記表面層を金属で形成して成ることを
特徴とする請求項1記載の防音パネル。 - 【請求項3】 上記表面層をワックスで形成して成るこ
とを特徴とする請求項1記載の防音パネル。 - 【請求項4】 上記表面層をゴムで形成して成ることを
特徴とする請求項1記載の防音パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9199914A JPH1144015A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 防音パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9199914A JPH1144015A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 防音パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1144015A true JPH1144015A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16415709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9199914A Pending JPH1144015A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 防音パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1144015A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006112219A (ja) * | 2004-09-17 | 2006-04-27 | Nippon Steel Corp | 制振床構造 |
US8056850B2 (en) | 2008-01-18 | 2011-11-15 | The Boeing Company | Particle-filled wing-to-body fairing and method for reducing fairing vibrations |
US8292214B2 (en) | 2008-01-18 | 2012-10-23 | The Boeing Company | Vibration damping for wing-to-body aircraft fairing |
CN107152120A (zh) * | 2017-06-12 | 2017-09-12 | 成都金玉雄辉建筑工程有限公司 | 一种减震墙板 |
FR3128050A1 (fr) * | 2021-10-12 | 2023-04-14 | Renault S.A.S. | Elément d’amortissement acoustique. |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04106243A (ja) * | 1990-08-24 | 1992-04-08 | Matsushita Electric Works Ltd | 遮音パネル |
JPH0617493A (ja) * | 1992-07-03 | 1994-01-25 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 断熱遮音パネル |
JPH0681187A (ja) * | 1992-02-26 | 1994-03-22 | Stork Screens Bv | 金属発泡体の製造方法および得られた金属発泡体 |
-
1997
- 1997-07-25 JP JP9199914A patent/JPH1144015A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04106243A (ja) * | 1990-08-24 | 1992-04-08 | Matsushita Electric Works Ltd | 遮音パネル |
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CN107152120A (zh) * | 2017-06-12 | 2017-09-12 | 成都金玉雄辉建筑工程有限公司 | 一种减震墙板 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040412 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041214 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050412 |