JP2837599B2 - 電磁シールド扉空間 - Google Patents
電磁シールド扉空間Info
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Description
外側に設けられた電磁シールド扉空間に関する。
磁シールドルームが知られており、これは、厚さ数mm
程度の鉄板を溶接することによって制作されていた。こ
の電磁シールドルームには、人が出入りできるように電
磁シールド扉を設ける必要があるが、従来ではこの扉は
金属製の板材を加工して作られていた。
ームでは、人が出入りするための扉を設けなければなら
ないので、シールド性能は低下せざるを得ない。この性
能低下を防止するためには、扉と扉枠との電気的導通を
保障しなければならず、そのため、寸法、形状等の精度
が厳しくなりコストが高くなってしまう。また、性能低
下を防止するのに、扉を二重にすることも考えられる
が、電磁波の到来面が重なってしまい、それほど高いシ
ールド性能は得られない。
に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、電
磁シールドルームに扉を設けた状態において、高いシー
ルド性能を低コストで確保できるようにすることにあ
る。
に、本発明の電磁シールド扉空間は、電磁シールドルー
ムの外側に設けられて電磁シールド空間を構成すると共
に電波吸収材を内側に有する壁面と、電磁シールドルー
ムの外部から電磁シールド空間に出入りするために設け
られた電磁シールド機能を有する電磁シールド外部用扉
と、電磁シールド空間から電磁シールドルームに出入り
するために設けられ、かつ電磁シールド外部用扉に対し
て、この電磁シールド外部用扉に垂直に入射してくる電
磁波がそのまま向かわないような対向しない位置に配置
された電磁シールド機能を有する電磁シールド内部用扉
とを有し、前記電磁シールド外部用扉に垂直に入射して
くる電磁波をそのまま電磁シールド内部用扉に向かわせ
ないようにし、かつ、電磁シールド外部用扉に入射して
くる電磁波を電磁シールド外部用扉でシールドして減衰
させ、シールドされずに電磁シールド空間に入った電磁
波を電磁シールド空間の電波吸収材を内側に有する壁面
で吸収して減衰させ、さらに、電磁シールド空間の内部
からの電磁シールドルームに向かった電磁波を電磁シー
ルド内部用扉でシールドして減衰させるようにしたこと
を特徴とする。
ら外部用扉に向かって入射した放射電磁波は、まず、こ
の外部用扉によりある程度シールドされて減衰する。そ
して、シールドされずに電磁シールド空間に入った電磁
波は、壁面内側の電波吸収材で吸収されて減衰する。さ
らに、電磁シールド空間から電磁シールドルームに向か
った電磁波は、内部用扉によって再びシールドされて減
衰する。なお、内部用扉と外部用扉とを向かい合わせに
配置しないのは、一方の扉に垂直に入射してくる電磁波
をそのまま他方の扉に向かわせないようにするためであ
る。つまり、本発明では上記配置にすることにより、一
方の扉(外部用扉)に垂直に入射した電磁波は、直接他
方の扉(内部用扉)に向かわないで、いったん、電磁シ
ールド空間に入り、その壁面内側の電波吸収材で吸収さ
れ減衰するのである。
は、本発明が適用される電磁シールドルームの平面図で
ある。電磁シールドルーム1の外側の所定の位置には、
壁面2で覆われた電磁シールド空間3が設けられてい
る。この壁面2の所定の位置には、電磁シールドルーム
1の外部から電磁シールド空間3に出入りするための外
部用扉4と、電磁シールド空間3から電磁シールドルー
ム1内に出入りするための内部用扉5とが設けられてい
る。この外部用扉4と内部用扉5は、それぞれ一定レベ
ルの電磁シールド機能と開閉機能とを有する。
り説明する。図2(a)は平面図、図2(b)は断面図
である。電磁シールド空間3を構成する壁面2には、外
側に金属系の電磁シールド材6が、内側に電波吸収材7
が設けられている。電磁シールドルーム1の外部から壁
面2に向かった電磁波は、壁面2の外側の電磁シールド
材6でシールドされる。一方、電磁シールドルーム1の
外部から外部用扉4に向かって入射した電磁波は、この
外部用扉4である程度シールドされて減衰する。シール
ドされずに電磁シールド空間3の内部に入った電磁波
は、壁面2の内側の電波吸収材7に吸収されて減衰す
る。
い合わないように配置されている。このように配置した
のは、一方の扉に垂直に入射してくる電磁波をそのまま
他方の扉に向かわせないようにするためである。また、
上述のように、電磁シールド空間3に電波吸収機能を持
たせるために、壁面2(扉面を含む)に電波吸収材7を
設けるが、この電波吸収材7は対象周波数によって、磁
気損失型のフェライトを利用したもの(例えば、フェラ
イトタイル)、あるいは誘電損失型である発砲スチロー
ルに炭素を混ぜたもの(カーボン入り発砲スチロール7
1)などを利用する。
ルドルーム1の外部から外部用扉4に向かって入射した
放射電磁波(電磁妨害)は、まず、電磁シールド機能を
有する外部用扉4により、ある程度シールドされて減衰
する。次に、シールドされずに電磁シールド空間3に入
った電磁波は、壁面2の内側に設けられた電波吸収材7
(カーボン入り発砲スチロール71を含む)により吸収
されて減衰する。さらに、電磁シールド空間3の内部か
ら電磁シールドルーム1に向かった電磁波は、電磁シー
ルド機能を有する内部用扉5によって再びシールドされ
て減衰する。このように、電磁シールドルーム1の外部
から外部用扉4に向かって入射した放射電磁波は、電磁
シールドルーム1に向かうまでに複数回減衰されるの
で、電磁シールドルーム1内に到達した時点では、その
電磁エネルギーはかなり減少してしまっている。
は、次のように表わすことができる。 EB =EA −(E1 +E2 +E3 ) ここで、 EA :外部からの電界ベクトル EB :電磁シールドルーム1内の電界ベクトル E1 :電磁シールド空間3の外部用扉4でシールドされ
る電界ベクトル E2 :電磁シールド空間3の内部で吸収される電界ベク
トル E3 :電磁シールド空間3の内部の内部用扉5でシール
ドされる電界ベクトル シールド性能:S=20log(|EB |/|EA |)
[dB]
を単に二重に配置するのではなく、一方の扉(外部用扉
4)と他方の扉(内部用扉5)とを互いに向かい合わせ
ないように配置し、かつ、二つの扉4,5の間に電波吸
収機能を有する小さな電磁シールド空間3を介在させる
ことにより、電磁シールド扉4,5だけでなく、電磁シ
ールド空間3によっても電磁波を減衰(吸収)させるよ
うにしたのである。
利用して電磁波を減衰させるようにしたので、設置すべ
き電磁シールド扉4,5は低レベルのものであっても、
高度な電磁シールド性能を確保することができる。この
結果、電磁シールドルームの性能低下の原因の一つであ
ったシールド扉をシールド壁面並みの性能を示す構成要
素として扱うことができる。
ム1の外側には、一つの電磁シールド空間3しか設けら
れていないが、本発明はこれに限定されず、複数の電磁
シールド空間を設けてもよい。また、上記実施例では、
二つの扉4,5しか配置されていないが、本発明はこれ
に限定されず、それよりも多くの扉を配置してもよい。
から電磁シールド空間に出入りするために設けられた電
磁シールド外部用扉と、電磁シールド空間から電磁シー
ルドルームに出入りするために設けられた電磁シールド
内部用扉とが、対向しないように配置されているため、
電磁シールド外部用扉に入射した電磁波は、直接電磁シ
ールド内部用扉には向かわないで、いったん、電磁シー
ルド空間に入り、その壁面内側の電波吸収材で吸収され
て減衰させることができる。本発明では、電磁シールド
空間を構成すると共に電波吸収材を内側に有する壁面
と、電磁シールド機能を有する電磁シールド外部用扉
と、電磁シールド機能を有する電磁シールド内部用扉と
を有しているため、電磁シールド外部用扉に入射してく
る電磁波を電磁シールド外部用扉でシールドして減衰さ
せ、シールドされずに電磁シールド空間に入った電磁波
を電磁シールド空間の電波吸収材を内側に有する壁面で
吸収して減衰させ、さらに、電磁シールド空間の内部か
らの電磁シールドルームに向かった電磁波を電磁シール
ド内部用扉でシールドして減衰させることができる。本
発明によれば、電磁シールドルームに扉を設けた状態に
おいて、高いシールド性能を低コストで確保できる。
図である。
(a)は平面図、(b)は部分側断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 電磁シールドルームの外側に設けられて
電磁シールド空間を構成すると共に電波吸収材を内側に
有する壁面と、 電磁シールドルームの外部から電磁シールド空間に出入
りするために設けられた電磁シールド機能を有する電磁
シールド外部用扉と、 電磁シールド空間から電磁シールドルームに出入りする
ために設けられ、かつ電磁シールド外部用扉に対して、
この電磁シールド外部用扉に垂直に入射してくる電磁波
がそのまま向かわないような対向しない位置に配置され
た電磁シールド機能を有する電磁シールド内部用扉とを
有し、 前記電磁シールド外部用扉に垂直に入射してくる電磁波
をそのまま電磁シールド内部用扉に向かわせないように
し、かつ、電磁シールド外部用扉に入射してくる電磁波
を電磁シールド外部用扉でシールドして減衰させ、シー
ルドされずに電磁シールド空間に入った電磁波を電磁シ
ールド空間の電波吸収材を内側に有する壁面で吸収して
減衰させ、さらに、電磁シールド空間の内部からの電磁
シールドルームに向かった電磁波を電磁シールド内部用
扉でシールドして減衰させるようにしたことを特徴とす
る電磁シールド扉空間。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35190592A JP2837599B2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 電磁シールド扉空間 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35190592A JP2837599B2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 電磁シールド扉空間 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06177576A JPH06177576A (ja) | 1994-06-24 |
JP2837599B2 true JP2837599B2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=18420421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35190592A Expired - Fee Related JP2837599B2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 電磁シールド扉空間 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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-
1992
- 1992-12-09 JP JP35190592A patent/JP2837599B2/ja not_active Expired - Fee Related
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