JP4410371B2 - 建築物の電磁波遮蔽構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物内で電磁波を遮蔽する建築物の電磁波遮蔽構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在では、事務所ビル等の建築物内部における無線LANや電子機器等の利用の拡大に伴い、建築物内に様々な電磁波が飛び交っており、今後、このような状況は続くものと予測される。
【0003】
このような状況の中では、通信等の情報の漏洩を防止する必要性や電磁波が人体へ悪影響を及ぼす可能性から、建築物内での電磁波の遮蔽(建築物の個室からの電磁波の漏洩及び個室への電磁波の侵入の防止)の必要性が増大していくものと考えられる。特に、出入口等のドアを有する開口部においては、ドアを閉めた状態でのドア下端と床部との隙間を介して、個室から電磁波が漏洩すること及び個室へ電磁波が侵入することを抑制あるいは防止することが必要となる。
【0004】
ここで、従来の建築物の電磁波遮蔽構造では、例えば、建築物の個室の開口部下側の床部(床面)に金属製(導電性)の踏板が設けられると共に、開口部を開閉するドアの下端にブラシが設けられている。ブラシは、金属や炭素繊維等の導電性を有する材料で形成されると共に、ドアを閉めた状態で開口部下側の踏板に接触しており、ドアを閉めた状態でのドア下端と床部との隙間に導電性の面が形成された構成とされている。これにより、前記隙間を介して個室から電磁波が漏洩すること及び前記隙間を介して個室へ電磁波が侵入することが抑制あるいは防止されている。
【0005】
しかしながら、このような建築物の電磁波遮蔽構造では、ドアを開閉する際に導電性材料で形成されるブラシが常時床部に接触するため、ブラシと床部との間に摩擦が生じ、ブラシ及び床部(床面の仕上材)が劣化、損傷(磨耗や変色)し易くなる。このため、ブラシの交換や床部(床面)の補修等のメインテナンスが定常的に必要であるという問題があった。
【0006】
さらに、開口部下側の床部に設けた踏板(仕上げ材料)に導電性の材料を使用する必要があるため、開口部下側の床部に設ける仕上げ材料が限定され、開口部の意匠の自由度が低いという問題もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事実を考慮し、定常的なメインテナンスを不要にできると共に開口部の意匠の自由度を向上でき、しかも簡単な構成の建築物の電磁波遮蔽構造を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の建築物の電磁波遮蔽構造は、建築物の電磁波遮蔽機能を有する個室に設けられた開口部と、前記開口部に設けられ、前記開口部を開閉可能とすると共に前記開口部下側の床部との間に隙間を形成する開閉扉と、前記開口部下側の床部及び前記開閉扉の下部の少なくとも一方に設けられ前記開閉扉によって前記開口部が閉鎖された状態で前記個室内部から到来する電磁波を前記個室内部側へ反射する電磁波反射面と、を備え、前記開口部下側の床部及び前記開閉扉の下部のそれぞれに前記電磁波反射面が分割されて設けられる場合に当該電磁波反射面の各分割部位が前記隙間を介して対向する前記開口部下側の床部又は前記開閉扉の下部に接触せず、または、前記開口部下側の床部及び前記開閉扉の下部のいずれか一方に前記電磁波反射面が設けられる場合に当該電磁波反射面が前記隙間を介して対向する前記開口部下側の床部又は前記開閉扉の下部に接触しない
【0009】
請求項1に記載の建築物の電磁波遮蔽構造では、建築物の電磁波遮蔽機能を有する個室の開口部下側の床部及び開口部を開閉する開閉扉の下部の少なくとも一方に電磁波反射面が設けられており、開閉扉によって開口部が閉鎖された状態では、個室内部から電磁波反射面へ到来する電磁波が電磁波反射面によって個室内部側へ反射される。このため、個室内部から開閉扉下端と開口部下側の床部との隙間へ到来する電磁波を低減することができ、しかも、前記隙間へ到来した電磁波を電磁波反射面等によって多重反射してこの電磁波を減衰させることができる。したがって、前記隙間を介して個室から電磁波が漏洩することを抑制あるいは防止できる。
【0010】
ここで、従来のブラシを開閉扉に設けなくても、上述の如く前記隙間を介して個室から電磁波が漏洩することを抑制あるいは防止できるため、開閉扉を開閉する際に開閉扉と床部との間に摩擦が生じることを防止して、開閉扉及び床部(床面)が劣化、損傷(磨耗や変色)することを防止できる。このため、開閉扉や床部の定常的なメインテナンスを不要とすることができる。
【0011】
さらに、開口部下側の床部に設ける踏板(仕上げ材料)に必ずしも従来の如く導電性の材料を使用しなくても、前記隙間を介して個室から電磁波が漏洩することを抑制あるいは防止できるため、開口部下側の床部に設ける仕上げ材料が限定されず、開口部の意匠の自由度を向上させることができる。
【0012】
また、開口部下側の床部及び開閉扉の下部の少なくとも一方に電磁波反射面を設けた構成であるため、建築物の電磁波遮蔽構造を簡単な構成とすることができる。
【0013】
請求項2に記載の建築物の電磁波遮蔽構造は、建築物の電磁波遮蔽機能を有する個室に設けられた開口部と、前記開口部に設けられ、前記開口部を開閉可能とすると共に前記開口部下側の床部との間に隙間を形成する開閉扉と、前記開口部下側の床部及び前記開閉扉の下部の少なくとも一方に設けられ前記開閉扉によって前記開口部が閉鎖された状態で前記個室外部から到来する電磁波を前記個室外部側へ反射する電磁波反射面と、を備え、前記開口部下側の床部及び前記開閉扉の下部のそれぞれに前記電磁波反射面が分割されて設けられる場合に当該電磁波反射面の各分割部位が前記隙間を介して対向する前記開口部下側の床部又は前記開閉扉の下部に接触せず、または、前記開口部下側の床部及び前記開閉扉の下部のいずれか一方に前記電磁波反射面が設けられる場合に当該電磁波反射面が前記隙間を介して対向する前記開口部下側の床部又は前記開閉扉の下部に接触しない
【0014】
請求項2に記載の建築物の電磁波遮蔽構造では、建築物の電磁波遮蔽機能を有する個室の開口部下側の床部及び開口部を開閉する開閉扉の下部の少なくとも一方に電磁波反射面が設けられており、開閉扉によって開口部が閉鎖された状態では、個室外部から電磁波反射面へ到来する電磁波が電磁波反射面にて個室外部側へ反射される。このため、個室外部から開閉扉下端と開口部下側の床部との隙間へ到来する電磁波を低減することができ、しかも、前記隙間へ到来した電磁波を電磁波反射面等によって多重反射してこの電磁波を減衰させることができる。したがって、前記隙間を介して個室へ電磁波が侵入することを抑制あるいは防止できる。
【0015】
ここで、従来のブラシを開閉扉に設けなくても、上述の如く前記隙間を介して個室へ電磁波が侵入することを抑制あるいは防止できるため、開閉扉を開閉する際に開閉扉と床部との間に摩擦が生じることを防止して、開閉扉及び床部(床面)が劣化、損傷(磨耗や変色)することを防止できる。このため、開閉扉や床部の定常的なメインテナンスを不要とすることができる。
【0016】
さらに、開口部下側の床部に設ける踏板(仕上げ材料)に必ずしも従来の如く導電性の材料を使用しなくても、前記隙間を介して個室へ電磁波が侵入することを抑制あるいは防止できるため、開口部下側の床部に設ける仕上げ材料が限定されず、開口部の意匠の自由度を向上させることができる。
【0017】
また、開口部下側の床部及び開閉扉の下部の少なくとも一方に電磁波反射面を設けた構成であるため、建築物の電磁波遮蔽構造を簡単な構成とすることができる。
【0018】
請求項3に記載の建築物の電磁波遮蔽構造は、請求項1または請求項2に記載の建築物の電磁波遮蔽構造において、前記電磁波反射面を、前記開口部下側の床部及び前記開閉扉の下部のそれぞれに設けられると共に互いに対向しかつ前記電磁波が到来する方向である前記個室内部側または前記個室外部側へ拡開された一対の反射部材によって形成したことを特徴としている。
【0019】
請求項3に記載の建築物の電磁波遮蔽構造では、電磁波反射面を形成する一対の反射部材が互いに対向すると共に電磁波が到来する方向である個室内部側または個室外部側へ拡開されているため、電磁波反射面が、個室内部から到来する電磁波を良好に個室内部側へ反射でき、または、個室外部から到来する電磁波を良好に個室外部側へ反射できる。
【0020】
請求項4に記載の建築物の電磁波遮蔽構造は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の建築物の電磁波遮蔽構造において、前記電磁波反射面の前記電磁波が到来する側に設けられ、前記電磁波反射面へ到来する電磁波及び前記電磁波反射面が反射した電磁波の少なくとも一方を吸収する電磁波吸収体を備えたことを特徴としている。
【0021】
請求項4に記載の建築物の電磁波遮蔽構造では、電磁波反射面の電磁波が到来する側に電磁波吸収体が設けられており、電磁波反射面へ到来する電磁波及び電磁波反射面が反射した電磁波の少なくとも一方をこの電磁波吸収体が吸収することで、開閉扉下端と開口部下側の床部との隙間へ到来する電磁波を一層低減することができると共に、前記隙間へ到来した電磁波を一層減衰させることができる。したがって、前記隙間を介しての電磁波の個室からの漏洩または前記隙間を介しての電磁波の個室への侵入を一層抑制あるいは防止できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明の建築物の電磁波遮蔽構造が適用されて構成された実施の形態に係る建築物10の主要部が概略的に側面図にて示されており、図2には、建築物10の主要部が側面図にて示されている。
【0023】
本実施の形態に係る建築物10の個室12は、電磁波遮蔽機能を有している。個室12には開口部14が設けられており、開口部14には開閉扉16が設けられている。開閉扉16は開口部14を開閉可能とすると共に、開閉扉16によって開口部14が閉鎖された状態(図1の状態)では、開閉扉16下端と開口部14下側の床部18(個室12の床部18)との間に隙間20が形成されている。
【0024】
ここで、開口部14下側の床部18(床部18の内部または下部)には反射部材22Aが設けられると共に、開閉扉16の下部(開閉扉16の内部)には反射部材22Bが設けられている。反射部材22A及び反射部材22Bは互いに対向すると共に個室12内部側に拡開されており、反射部材22A及び反射部材22Bによって電磁波反射面24が形成されている(以下、反射部材22Aにより形成されたものを「反射面24A」と言い、反射部材22Bにより形成されたものを「反射面24B」と言う)。反射面24A及び反射面24Bは共に傾斜面(傾斜された平面)とされている。また、反射部材22A、22Bは、金属や炭素繊維等の電磁波を反射する導電性材料を単独で所定の形状となるように成型されて構成されるか、または前記導電性材料を樹脂やセメント等とのマトリックスにしたもの等を所定の形状となるように成型されて構成されるか、あるいは、これらの成型物が組み合わされて構成されている。これにより、開閉扉16によって開口部14が閉鎖された状態では、個室12内部から到来する電磁波が電磁波反射面24によって(反射面24A及び反射面24Bによって反射されて)個室12内部側へ反射される。
【0025】
電磁波反射面24の電磁波到来側(個室12内部側)の前面及び表面の少なくとも一方には、電磁波を吸収する電磁波吸収体(図示省略)が設けられている。この電磁波吸収体は、例えばフェライト等を用いた磁性型電磁波吸収材料を単独の状態であるいはモルタル等の保持材に混入した状態で所定の形状及び組成(吸収する電磁波に応じた形状及び組成)に加工成型されて構成されている。これにより、個室12内部から到来する電磁波及び電磁波反射面24(反射面24A、24B)によって反射された電磁波が電磁波吸収体に吸収されてこの電磁波のエネルギーが減少される。
【0026】
なお、電磁波反射面24(反射面24A及び反射面24B)の大きさは、個室12内部から到来する電磁波(電磁波反射面24が反射する電磁波)の波長に応じて決定される。さらに、図1に示す如く、水平面に対する反射面24Aの角度をθ1とし、水平面に対する反射面24Bの角度をθ2とし、個室12内部から到来する電磁波の電磁波反射面24への入射角度(図1では反射面24Aへの入射角度)をθ3とするとき、
θ3<θ1+θ2
となるように反射面24A及び反射面24Bを設置するのが好ましい。このようにすることで、個室12内部から到来する電磁波を確実に個室12内部側へ反射できる。
【0027】
また、電磁波反射面24(反射面24A及び反射面24B)の電磁波到来側(個室12内部側)の表面及び前面に用いられる床部18及び開閉扉16の材料(図2の部位Lにおける材料)は、例えば木材や導電性がないセラミックス及び樹脂等の電磁波を反射しない材料とするのが好ましい。このようにすることで、個室12内部から到来する電磁波が電磁波反射面24によって反射される前に床部18及び開閉扉16の材料によって反射されることを防止でき、これにより、個室12内部から到来する電磁波を一層確実に個室12内部側へ反射できる。
【0028】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0029】
以上の構成の建築物10では、電磁波遮蔽機能を有する個室12の開口部14下側の床部18に反射部材22Aが設けられると共に、開口部14を開閉する開閉扉16の下部に反射部材22Bが設けられており、反射部材22A及び反射部材22Bは互いに対向すると共に個室12内部側に拡開されている。この反射部材22A及び反射部材22Bによって電磁波反射面24(反射面24A、24B)が形成されており、開閉扉16によって開口部14が閉鎖された状態では、個室12内部から電磁波反射面24へ到来する電磁波が電磁波反射面24によって(反射面24A及び反射面24Bに反射されて)個室12内部側へ良好に反射される。このため、個室12内部から開閉扉16下端と開口部14下側の床部18との隙間20へ到来する電磁波を低減することができ、しかも、隙間20へ到来した電磁波を電磁波反射面24等によって多重反射してこの電磁波を減衰させることができる。したがって、隙間20を介して個室12から電磁波が漏洩することを抑制あるいは防止できる。
【0030】
ここで、従来のブラシを開閉扉16に設けなくても、上述の如く隙間20を介して個室12から電磁波が漏洩することを抑制あるいは防止できるため、開閉扉16を開閉する際に開閉扉16と床部18との間に摩擦が生じることを防止して、開閉扉16及び床部18(床面)が劣化、損傷(磨耗や変色)することを防止できる。このため、開閉扉16や床部18の定常的なメインテナンスを不要とすることができる。
【0031】
さらに、開口部14下側の床部18に設ける踏板(仕上げ材料)に従来の如く導電性の材料を使用しなくても、隙間20を介して個室12から電磁波が漏洩することを抑制あるいは防止できるため、開口部14下側の床部18に設ける仕上げ材料が限定されず、開口部14の意匠の自由度を向上させることができる。
【0032】
また、開口部14下側の床部18及び開閉扉16の下部に電磁波反射面24を設けた構成であるため、建築物10の電磁波遮蔽構造を簡単な構成とすることができる。
【0033】
またここで、電磁波反射面24の電磁波が到来する側(個室12内部側)の前面及び表面の少なくとも一方に電磁波吸収体(図示省略)が設けられているため、個室12内部からへ到来する電磁波及び電磁波反射面24(反射面24A、24B)によって反射された電磁波を電磁波吸収体が吸収することで、隙間20へ到来する電磁波を一層低減することができると共に、隙間20へ到来した電磁波を一層減衰させることができる。したがって、隙間20を介しての電磁波の個室12からの漏洩を一層抑制あるいは防止できる。
【0034】
なお、本実施の形態では、電磁波反射面24の反射面24A及び反射面24Bを共に傾斜面(傾斜された平面)で形成した構成としたが、電磁波反射面24に到来する電磁波の到来角度や波長に対応して、電磁波反射面24の反射面を、例えば、曲面で形成したり(図3(A)参照)、または、傾斜面(傾斜された平面)及び立ち上がり面(垂直に立設された平面)を組み合わせて形成したり(図3(B)参照)、あるいは、曲面及び立ち上がり面(垂直に立設された平面)を組み合わせて形成した(図3(C)参照)構成としてもよい。
【0035】
さらに、本実施の形態では、反射部材22A及び反射部材22Bを個室12内部側に拡開させた構成としたが、図1の構成を個室12内部側と個室12外部側とで反対にして反射部材22A及び反射部材22Bを個室12外部側に拡開させた構成としてもよい。これにより、個室12外部から隙間20を介して個室12へ電磁波が不要に侵入することを抑制あるいは防止できる。
(第1変形例)
図4には本発明の建築物の電磁波遮蔽構造が適用されて構成された第1変形例に係る建築物50の主要部が概略的に側面図にて示されている。
【0036】
本変形例に係る建築物50では、開口部14下側の床部18(床部18の内部または下部)の個室12内部側に反射部材としての第1反射部材52Aが設けられると共に、開閉扉16の下部(開閉扉16の内部)の個室12内部側に反射部材としての第1反射部材52Bが設けられている。第1反射部材52A及び第1反射部材52Bは互いに対向すると共に個室12内部側に拡開されており、第1反射部材52A及び第1反射部材52Bによって電磁波反射面としての第1電磁波反射面54が形成されている(以下、第1反射部材52Aによって形成されたものを「第1反射面54A」と言い、第1反射部材52Bによって形成されたものを「第1反射面54B」と言う)。また、第1反射面54A及び第1反射面54Bは、傾斜面(傾斜された平面)及び立ち上がり面(垂直に立設された平面)を組み合わせて形成されている。
【0037】
さらに、開口部14下側の床部18(床部18の内部または下部)の個室12外部側には反射部材としての第2反射部材56Aが設けられると共に、開閉扉16の下部(開閉扉16の内部)の個室12外部側には反射部材としての第2反射部材56Bが設けられている。第2反射部材56A及び第2反射部材56Bは互いに対向すると共に個室12外部側に拡開されており、第2反射部材56A及び第2反射部材56Bによって電磁波反射面としての第2電磁波反射面58が形成されている(以下、第2反射部材56Aによって形成されたものを「第2反射面58A」と言い、第2反射部材56Bによって形成されたものを「第2反射面58B」と言う)。第2反射面58A及び第2反射面58Bは、傾斜面(傾斜された平面)及び立ち上がり面(垂直に立設された平面)を組み合わせて形成されている。
【0038】
ここで、上記第1反射部材52A、52B及び第2反射部材56A、56Bの構成材料は上記実施の形態の反射部材22A、22Bの構成材料と同様である。これにより、開閉扉16によって開口部14が閉鎖された状態では、個室12内部から到来する電磁波が第1電磁波反射面54によって(第1反射面54A及び第1反射面54Bによって反射されて)個室12内部側へ反射されると共に、個室12外部(隣室または廊下等)から到来する電磁波が第2電磁波反射面58によって(第2反射面58A及び第2反射面58Bによって反射されて)個室12外部側へ反射される。
【0039】
第1電磁波反射面54(第1反射面54Aや第1反射面54B)及び第2電磁波反射面58(第2反射面58Aや第2反射面58B)の電磁波到来側の前面及び表面の少なくとも一方には、電磁波を吸収する電磁波吸収体(図示省略)が設けられている。ここで、この電磁波吸収体の構成は上記実施の形態の電磁波吸収体の構成材料と同様である。これにより、個室12の内部または外部から到来する電磁波及び第1電磁波反射面54(第1反射面54A、54B)や第2電磁波反射面58(第2反射面58A、58B)によって反射された電磁波が電磁波吸収体に吸収されてこの電磁波のエネルギーが減少される。
【0040】
なお、第1電磁波反射面54(第1反射面54A、54B)及び第2電磁波反射面58(第2反射面58A、58B)の大きさは、到来する電磁波(第1電磁波反射面54及び第2電磁波反射面58が反射する電磁波)の波長に応じて決定される。さらに、第1電磁波反射面54(第1反射面54A及び第1反射面54B)や第2電磁波反射面58(第2反射面58A及び第2反射面58B)の電磁波到来側の表面及び前面に用いられる床部18及び開閉扉16の材料は、上記実施の形態と同様に例えば木材や導電性がないセラミックス及び樹脂等の電磁波を反射しない材料とするのが好ましく、このようにすることで、到来する電磁波が第1電磁波反射面54や第2電磁波反射面58によって反射される前に床部18及び開閉扉16の材料によって反射されることが防止される。これにより、個室12内部から到来する電磁波を確実に個室12内部側へ反射できると共に、個室12外部から到来する電磁波を確実に個室12外部側へ反射できる。
【0041】
次に、本変形例の作用を説明する。
【0042】
以上の構成の建築物50では、電磁波遮蔽機能を有する個室12の開口部14下側の床部18に第1反射部材52Aが設けられると共に、開口部14を開閉する開閉扉16の下部に第1反射部材52Bが設けられており、第1反射部材52A及び第1反射部材52Bは互いに対向すると共に個室12内部側に拡開されている。この第1反射部材52A及び第1反射部材52Bによって第1電磁波反射面54(第1反射面54A、54B)が形成されており、開閉扉16によって開口部14が閉鎖された状態では、個室12内部から第1電磁波反射面54へ到来する電磁波が第1電磁波反射面54によって(第1反射部材52A及び第1反射部材52Bによって反射されて)個室12内部側へ良好に反射される。このため、個室12内部から開閉扉16下端と開口部14下側の床部18との隙間20へ到来する電磁波を低減することができ、しかも、隙間20へ到来した電磁波を第1電磁波反射面54等によって多重反射してこの電磁波を減衰させることができる。したがって、隙間20を介して個室12から電磁波が漏洩することを抑制あるいは防止できる。
【0043】
さらに、開口部14下側の床部18に第2反射部材56Aが設けられると共に、開閉扉16の下部に第2反射部材56Bが設けられており、第2反射部材56A及び第2反射部材56Bは互いに対向すると共に個室12外部側に拡開されている。この第2反射部材56A及び第2反射部材56Bによって第2電磁波反射面58(第2反射面58A、58B)が形成されており、開閉扉16によって開口部14が閉鎖された状態では、個室12外部から第2電磁波反射面58へ到来する電磁波が第2電磁波反射面58によって(第2反射部材56A及び第2反射部材56Bによって反射されて)個室12外部側へ良好に反射される。このため、個室12外部から開閉扉16下端と開口部14下側の床部18との隙間20へ到来する電磁波を低減することができ、しかも、隙間20へ到来した電磁波を第2電磁波反射面58等によって多重反射してこの電磁波を減衰させることができる。したがって、隙間20を介して個室12へ電磁波が不要に侵入することを抑制あるいは防止できる。
【0044】
ここで、従来のブラシを開閉扉16に設けなくても、上述の如く隙間20を介して個室12から電磁波が漏洩すること及び個室12へ電磁波が侵入することを抑制あるいは防止できるため、開閉扉16を開閉する際に開閉扉16と床部18との間に摩擦が生じることを防止して、開閉扉16及び床部18(床面)が劣化、損傷(磨耗や変色)することを防止できる。このため、開閉扉16や床部18の定常的なメインテナンスを不要とすることができる。
【0045】
さらに、開口部14下側の床部18に設ける踏板(仕上げ材料)に従来の如く導電性の材料を使用しなくても、隙間20を介して個室12から電磁波が漏洩すること及び個室12へ電磁波が侵入することを抑制あるいは防止できるため、開口部14下側の床部18に設ける仕上げ材料が限定されず、開口部14の意匠の自由度を向上させることができる。
【0046】
また、開口部14下側の床部18及び開閉扉16の下部に第1電磁波反射面54及び第2電磁波反射面58を設けた構成であるため、建築物50の電磁波遮蔽構造を簡単な構成とすることができる。
【0047】
またここで、第1電磁波反射面54及び第2電磁波反射面58の電磁波が到来する側の前面及び表面の少なくとも一方に電磁波吸収体(図示省略)が設けられているため、個室12の内部または外部から到来する電磁波及び第1電磁波反射面54(第1反射面54A、54B)や第2電磁波反射面58(第2反射面58A、58B)によって反射された電磁波を電磁波吸収体が吸収することで、隙間20へ到来する電磁波を一層低減することができると共に、隙間20へ到来した電磁波を一層減衰させることができる。したがって、隙間20を介しての電磁波の個室12からの漏洩及び電磁波の個室12への侵入を一層抑制あるいは防止できる。
【0048】
なお、本変形例では、第1電磁波反射面54の第1反射面54A、54B及び第2電磁波反射面58の第2反射面58A、58Bを傾斜面(傾斜された平面)及び立ち上がり面(垂直に立設された平面)を組み合わせて形成した構成としたが、第1電磁波反射面や第2電磁波反射面に到来する電磁波の到来角度や波長に対応して、第1電磁波反射面の第1反射面や第2電磁波反射面の第2反射面を、例えば、図1と同様に傾斜面(傾斜された平面)で形成したり、または、図3(A)と同様に曲面で形成したり、あるいは、図3(C)と同様に曲面及び立ち上がり面(垂直に立設された平面)を組み合わせて形成した構成としてもよい。また、第1電磁波反射面の第1反射面や第2電磁波反射面の第2反射面を図1と同様に傾斜面で形成した場合には、第1反射面や第2反射面の傾斜角度を上記実施の形態と同様の関係(図1のθ1、θ2及びθ3がθ3<θ1+θ2となる関係)とするのが好ましく、このようにすることで、個室内部から到来する電磁波を確実に個室内部側へ反射できると共に、個室外部から到来する電磁波を確実に個室外部側へ反射できる。
(第2変形例)
図5には本発明の建築物の電磁波遮蔽構造が適用されて構成された第2変形例に係る建築物70の主要部が概略的に側面図にて示されている。
【0049】
本変形例に係る建築物70では、開閉扉16の個室12内部側表面に反射部材72Aが設けられている。さらに、開口部14下側の床部18(床部18の床面)には反射部材72Bが設けられると共に、開閉扉16の下部(開閉扉16の内部)には反射部材72Cが設けられており、反射部材72B及び反射部材72Cは互いに対向すると共に個室12内部側に拡開されている。この反射部材72A、反射部材72B及び反射部材72Cによって電磁波反射面74が形成されている(以下、反射部材72Aによって形成されたものを「反射面74A」と言い、反射部材72Bによって形成されたものを「反射面74B」と言い、反射部材72Cによって形成されたものを「反射面74C」と言う)。反射面74Aは垂直面(垂直に立設された平面)で形成されると共に、反射面74Bは水平面(水平な平面)で形成され、かつ、反射面74Cは傾斜面(傾斜された平面)で形成されている。ここで、反射部材72A、72B、72Cの構成材料は上記実施の形態の反射部材22A、22Bの構成材料と同様である。これにより、開閉扉16によって開口部14が閉鎖された状態では、個室12内部から開閉扉16へ到来する電磁波が電磁波反射面74の反射面74Aによって個室12内部側へ完全に反射されると共に、個室12内部から電磁波反射面74の反射面74B及び反射面74Cへ到来する電磁波が反射面74B及び反射面74Cによって反射されて個室12内部側へ良好に反射される。なお、反射部材72Bを踏板として用いた構成としてよく、また、反射部材72Bの上方に踏板を設けた構成としてもよい。
【0050】
反射部材72Aの個室12外部側の面(反射面74Cの個室12内部側)には、電磁波を吸収する電磁波吸収体76が設けられている。ここで、この電磁波吸収体76の構成は上記実施の形態の電磁波吸収体の構成材料と同様である。これにより、個室12内部から到来して反射面74Bに反射された後に反射面74Cに反射されて反射部材72Aへ向かう電磁波が電磁波吸収体76に吸収される。このため、反射面74Cを平面としても反射面74Cに反射された電磁波が反射部材72Aに反射されて個室12外部側へ漏洩することを防止でき、したがって、反射部材72Cの加工を容易にすることができる。
【0051】
なお、電磁波反射面74の反射面74B及び反射面74Cの大きさは、到来する電磁波(反射面74B及び反射面74Cが反射する電磁波)の波長に応じて決定される。さらに、図5に示す如く、水平面に対する反射面74Cの角度をθ4とし、個室12内部から到来する電磁波の電磁波反射面74への入射角度(図5では反射面74Bへの入射角度)をθ5とするとき、
θ5<θ4
となるように反射面74Cを設置するのが好ましい。このようにすることで、個室12内部から到来する電磁波を確実に個室12内部側へ反射できる。
【0052】
また、電磁波吸収体76と電磁波反射面74の反射面74Cとの間に用いられる開閉扉16の材料は、例えば木材や導電性がないセラミックス及び樹脂等の電磁波を反射しない材料とするのが好ましい。このようにすることで、反射面74Cに反射された電磁波が電磁波吸収体76や隙間20に到達する前に開閉扉16の材料によって反射されることを防止でき、これにより、個室12内部から到来する電磁波を一層確実に個室12内部側へ反射できる。
【0053】
ここで、本変形例によっても、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0054】
なお、本変形例では、開口部14下側の床部18の床面に反射部材72Bを設けると共に開閉扉16の内部に反射部材72Cを設けた構成としたが、図6に示す如く、開口部14下側の床部18(床部18の内部または下部)に反射部材72Bを設けると共に開閉扉16の下端に反射部材72Cを設けた構成としてもよく、これにより、電磁波吸収体76を不要とすることができる。またこの場合、図6に示す如く、水平面に対する反射面74Bの角度をθ6とし、個室12内部から到来する電磁波の電磁波反射面74への入射角度(図6では反射面74Bへの入射角度)をθ7とするとき、θ7<θ6となるように反射面74Bを設置するのが好ましく、これにより、個室12内部から到来する電磁波を確実に個室12内部側へ反射できる。さらに、反射面74Bの電磁波到来側(個室12内部側)に用いられる床部18の材料は、上記実施の形態と同様に例えば木材や導電性がないセラミックス及び樹脂等の電磁波を反射しない材料とするのが好ましく、これにより、反射面74Bへ到来する電磁波が反射面74Bに到達する前に床部18の材料によって反射されることを防止できると共に、反射面74Bが反射した電磁波が床部18の材料によって反射されることを防止でき、したがって、個室12内部から到来する電磁波を一層確実に個室12内部側へ反射できる。
【0055】
また、本変形例では、電磁波反射面74の反射面74B及び反射面74Cを共に平面で形成した構成としたが、電磁波反射面74に到来する電磁波の到来角度や波長に対応して、電磁波反射面74の反射面を、例えば、図3(A)と同様に曲面で形成したり、または、図3(B)と同様に傾斜面(傾斜された平面)及び立ち上がり面(垂直に立設された平面)を組み合わせて形成したり、あるいは、図3(C)と同様に曲面及び立ち上がり面(垂直に立設された平面)を組み合わせて形成した構成としてもよい。特に、図7に示す如く、反射面74Cを曲面で形成することで、個室12内部から到来して反射面74Bに反射された電磁波を反射面74Cによって反射面74A下端と反射面74Bとの隙間20へ反射する構成としてもよく、これにより、電磁波吸収体76を不要とすることができる。
【0056】
さらに、本変形例では、反射部材72Aを開閉扉16の個室12内部側表面に設けると共に反射部材72B及び反射部材72Cを個室12内部側に拡開させた構成としたが、図5乃至図7の構成を個室12内部側と個室12外部側とで反対にして反射部材72Aを開閉扉16の個室12外部側表面に設けると共に反射部材72B及び反射部材72Cを個室12外部側に拡開させた構成としてもよい。これにより、個室12外部から隙間20を介して個室12へ電磁波が不要に侵入することを抑制あるいは防止できる。
【0057】
さらにまた、上記実施の形態(上記第1変形例及び第2変形例含む)では、開口部14下側の床部18及び開閉扉16の下部に電磁波反射面24、74、第1電磁波反射面54及び第2電磁波反射面58を設けた構成としたが、開口部下側の床部及び開閉扉の下部の何れか一方に電磁波反射面、第1電磁波反射面または第2電磁波反射面を設けた構成としてもよい。
【0058】
また、上記実施の形態(上記第1変形例及び第2変形例含む)では、反射部材22A、22B、72A、72B、72C、第1反射部材52A、52B及び第2反射部材56A、56Bに、金属や炭素繊維等の電磁波を反射する導電性材料を使用した構成としたが、反射部材、第1反射部材または第2反射部材に、電磁波を吸収して電磁波のエネルギーを減少させる電磁波吸収性を有する材料を使用した構成(例えばフェライト等の磁性型電磁波吸収材料を混入した構成)としてもよい。このようにすることで、電磁波遮蔽効果を一層高めることができる。
【0059】
【発明の効果】
請求項1に記載の建築物の電磁波遮蔽構造では、従来のブラシを開閉扉に設けなくても、開口部下側の床部と開閉扉下端との隙間を介して個室から電磁波が漏洩することを抑制あるいは防止できるため、開閉扉や床部の定常的なメインテナンスを不要とすることができる。
【0060】
さらに、開口部下側の床部に設ける踏板に必ずしも従来の如く導電性の材料を使用しなくても、前記隙間を介して個室から電磁波が漏洩することを抑制あるいは防止できるため、開口部の意匠の自由度を向上させることができる。
【0061】
また、開口部下側の床部及び開閉扉の下部の少なくとも一方に電磁波反射面を設けた構成であるため、建築物の電磁波遮蔽構造を簡単な構成とすることができる。
【0062】
請求項2に記載の建築物の電磁波遮蔽構造では、従来のブラシを開閉扉に設けなくても、開口部下側の床部と開閉扉下端との隙間を介して個室へ電磁波が侵入することを抑制あるいは防止できるため、開閉扉や床部の定常的なメインテナンスを不要とすることができる。
【0063】
さらに、開口部下側の床部に設ける踏板に必ずしも従来の如く導電性の材料を使用しなくても、前記隙間を介して個室へ電磁波が侵入することを抑制あるいは防止できるため、開口部の意匠の自由度を向上させることができる。
【0064】
また、開口部下側の床部及び開閉扉の下部の少なくとも一方に電磁波反射面を設けた構成であるため、建築物の電磁波遮蔽構造を簡単な構成とすることができる。
【0065】
請求項3に記載の建築物の電磁波遮蔽構造では、電磁波反射面を形成する一対の反射部材が互いに対向すると共に電磁波が到来する方向である個室内部側または個室外部側へ拡開されているため、電磁波反射面が、個室内部から到来する電磁波を良好に個室内部側へ反射でき、または、個室外部から到来する電磁波を良好に個室外部側へ反射できる。
【0066】
請求項4に記載の建築物の電磁波遮蔽構造では、電磁波反射面へ到来する電磁波及び電磁波反射面が反射した電磁波の少なくとも一方を電磁波吸収体が吸収することで、前記隙間を介しての電磁波の個室からの漏洩または前記隙間を介しての電磁波の個室への侵入を一層抑制あるいは防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建築物の電磁波遮蔽構造が適用されて構成された実施の形態に係る建築物の主要部の概略構成を示す側面図である。
【図2】本発明の建築物の電磁波遮蔽構造が適用されて構成された実施の形態に係る建築物の主要部を示す側面図である。
【図3】(A)、(B)及び(C)は、本発明の建築物の電磁波遮蔽構造が適用されて構成された実施の形態に係る電磁波反射面の別例を示す側面図である。
【図4】本発明の建築物の電磁波遮蔽構造が適用されて構成された第1変形例に係る建築物の主要部の概略構成を示す側面図である。
【図5】本発明の建築物の電磁波遮蔽構造が適用されて構成された第2変形例に係る建築物の主要部の概略構成を示す側面図である。
【図6】本発明の建築物の電磁波遮蔽構造が適用されて構成された第2変形例の別例に係る建築物の主要部の概略構成を示す側面図である。
【図7】本発明の建築物の電磁波遮蔽構造が適用されて構成された第2変形例の別例に係る建築物の主要部の概略構成を示す側面図である。
【符号の説明】
10 建築物
12 個室
14 開口部
16 開閉扉
18 床部
20 隙間
22A 反射部材
22B 反射部材
24 電磁波反射面
50 建築物
52A 第1反射部材(反射部材)
52B 第1反射部材(反射部材)
54 第1電磁波反射面(電磁波反射面)
56A 第2反射部材(反射部材)
56B 第2反射部材(反射部材)
58 第2電磁波反射面(電磁波反射面)
70 建築物
72A 反射部材
72B 反射部材
74 電磁波反射面
76 電磁波吸収体

Claims (4)

  1. 建築物の電磁波遮蔽機能を有する個室に設けられた開口部と、
    前記開口部に設けられ、前記開口部を開閉可能とすると共に前記開口部下側の床部との間に隙間を形成する開閉扉と、
    前記開口部下側の床部及び前記開閉扉の下部の少なくとも一方に設けられ前記開閉扉によって前記開口部が閉鎖された状態で前記個室内部から到来する電磁波を前記個室内部側へ反射する電磁波反射面と、
    を備え
    前記開口部下側の床部及び前記開閉扉の下部のそれぞれに前記電磁波反射面が分割されて設けられる場合に当該電磁波反射面の各分割部位が前記隙間を介して対向する前記開口部下側の床部又は前記開閉扉の下部に接触せず、
    または、前記開口部下側の床部及び前記開閉扉の下部のいずれか一方に前記電磁波反射面が設けられる場合に当該電磁波反射面が前記隙間を介して対向する前記開口部下側の床部又は前記開閉扉の下部に接触しない
    建築物の電磁波遮蔽構造。
  2. 建築物の電磁波遮蔽機能を有する個室に設けられた開口部と、
    前記開口部に設けられ、前記開口部を開閉可能とすると共に前記開口部下側の床部との間に隙間を形成する開閉扉と、
    前記開口部下側の床部及び前記開閉扉の下部の少なくとも一方に設けられ前記開閉扉によって前記開口部が閉鎖された状態で前記個室外部から到来する電磁波を前記個室外部側へ反射する電磁波反射面と、
    を備え
    前記開口部下側の床部及び前記開閉扉の下部のそれぞれに前記電磁波反射面が分割されて設けられる場合に当該電磁波反射面の各分割部位が前記隙間を介して対向する前記開口部下側の床部又は前記開閉扉の下部に接触せず、
    または、前記開口部下側の床部及び前記開閉扉の下部のいずれか一方に前記電磁波反射面が設けられる場合に当該電磁波反射面が前記隙間を介して対向する前記開口部下側の床部又は前記開閉扉の下部に接触しない
    建築物の電磁波遮蔽構造。
  3. 前記電磁波反射面を、前記開口部下側の床部及び前記開閉扉の下部のそれぞれに設けられると共に互いに対向しかつ前記電磁波が到来する方向である前記個室内部側または前記個室外部側へ拡開された一対の反射部材によって形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の建築物の電磁波遮蔽構造。
  4. 前記電磁波反射面の前記電磁波が到来する側に設けられ、前記電磁波反射面へ到来する電磁波及び前記電磁波反射面が反射した電磁波の少なくとも一方を吸収する電磁波吸収体を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の建築物の電磁波遮蔽構造。
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