JPH10317836A - 建物窓部の電波反射障害低減構造 - Google Patents

建物窓部の電波反射障害低減構造

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JPH10317836A
JPH10317836A JP12581897A JP12581897A JPH10317836A JP H10317836 A JPH10317836 A JP H10317836A JP 12581897 A JP12581897 A JP 12581897A JP 12581897 A JP12581897 A JP 12581897A JP H10317836 A JPH10317836 A JP H10317836A
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JP
Japan
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building
radio wave
window
reflection
radio
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Application number
JP12581897A
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English (en)
Inventor
Katsuo Yoshida
克雄 吉田
Gocho Machida
伍兆 町田
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物の窓部に到来した電波を建物内部に導入
して乱反射させて拡散させることなく反射を低減するこ
とができ、建物内部を外部の電磁波から遮断して電磁シ
ールドビルとすることができるような建物窓部の電波反
射障害低減構造を提供すること。 【解決手段】 建物の窓部6には、電波反射ガラス10
が配設されている。この電波反射ガラス10は、斜め上
向きに傾けて配設されていて、建物の窓部6に外部から
到来してきた電波を斜め上方に反射して、建物の近隣地
域に及ぼすゴースト等のテレビ電波受信障害を始めとす
る電波反射障害を低減する。また、建物外壁2の電波吸
収体16などとともに、電波の往来が内外双方から遮断
された電磁シールド空間を有する電磁シールドビルを構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の外壁などに
おいてテレビ放送電波等が反射されることに起因した電
波反射障害の低減化が図れるような建物窓部の構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高層ビルなど背の高い建物の外壁
等により、外部から到来してきた電波が反射されて建物
の近隣地域にゴースト等のテレビ電波受信障害を始めと
する電波反射障害を及ぼし問題になった。このため、従
来から、建物には、テレビ電波の反射を低減するため
に、例えば図2に示すように、外壁2に電波の吸収が可
能な電波吸収体4が取り付けられている。これによっ
て、建物の外壁2では、到来した電波を反射することな
く電波吸収体4で吸収することができ、建物の近隣地域
への電波反射障害を低減するようになっている。一方、
電波吸収体4が取り付けられない建物の窓部6において
は、到来してきた電波を、窓部6に配設された窓ガラス
8を透過させて建物内部に導入し、室内面において乱反
射させて拡散させて、電波が近隣地域へ反射されるのを
低減していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、建物内
側から窓際に、室内配置物として金属製ロッカー等の電
波の反射に起因する物体が配置された場合には、建物の
窓部8に到来してきた電波が、建物内部に導入されず
に、電波の反射に起因する物体により反射されて近隣地
域へ前述したような電波反射障害を及ぼすことがあっ
た。
【0004】他方、前記建物では、窓部8に到来した電
波の反射を低減するために建物内部に電波を導入しなけ
ればならないため、建物内部を外部の電磁波から完全に
遮断して電磁シールドビルとすることができなかった。
【0005】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、建物の窓部に到来した電波を建
物内部に導入して乱反射させて拡散させることなく反射
を低減することができ、建物内部を外部の電磁波から遮
断して電磁シールドビルとすることができるような建物
窓部の電波反射障害低減構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明に係る建物窓部の電波反射障害低減構造にあっ
ては、建物の窓部に窓ガラスとして、電波の反射が可能
な電波反射ガラスを、該電波の反射方向が斜め上方を指
向するように斜め上向きに傾けて配設したことを特徴と
する。
【0007】これにより、建物の窓部では、外部から到
来した電波を、窓ガラスとして斜め上向きに傾けられて
配設された電波反射ガラスによって、上向きに指向する
ように反射することができるので、電波が近隣地域へ向
けて反射されてゴースト等などのテレビ電波受信障害を
始めとする電波反射障害を及ぼすことを低減することが
できる。このことから、建物の窓部に到来した電波につ
いては、従来のように建物内部に導入して室内面に乱反
射させて拡散する必要がない。これによって、建物内部
から窓際に室内配置物として金属製ロッカー等の電波の
反射に起因する物体が配置されたとしても、この物体に
より電波が近隣地域へ向けて反射されてテレビ受信障害
などといった悪影響を及ぼすことはない。また、電波を
建物内部に導入する必要がないため、建物内部を外部の
電磁波から完全に遮断して電磁シールドビルとすること
ができる。
【0008】また、前記電波反射ガラスと前記窓部の内
縁部との間の非接合部を電波吸収体で閉塞すれば、電波
反射ガラスを斜めに傾けて配設したことなどにより、電
波反射ガラスと窓部の内縁部との間に、間隙等の双方が
相互に密接し合わない非接合部が生じても、この非接合
部を通じて建物内部へと侵入しようとする電波を電波吸
収体で吸収して遮断することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る建物窓部の電
波反射障害低減構造の実施形態について、添付図面に基
づき説明する。尚、従来例と同一の構成要素には同一の
符号を付すものとする。
【0010】図1は、本発明に係る建物窓部の電波反射
障害低減構造の一実施形態を示したものである。この実
施の形態に係る建物窓部の電波反射障害低減構造は、建
物の窓部6に、窓ガラスとして、電波を反射することが
できる電波シールドガラスなどからなる電波反射ガラス
10を配設したものである。ここで、電波反射ガラス1
0は、所定の厚みを有する例えば平板状に成形された板
体で、電波を反射する材質を有する素材から形成された
り、また普通のガラスの表面に電波を反射することがで
きる電波反射性フィルムなどを貼付などにより設けたり
して電波の反射が可能となるように形成されたものであ
る。この電波反射ガラス10では、表面に入射してきた
電波を入射方向とは反対の方向へと反射することができ
る。電波反射ガラス10は、建物窓部6に到来してきた
電波が上方に指向して反射するように、建物の窓部6に
斜め上向きに傾けられて配設されている。これにより、
建物窓部6に到来してきた電波は、電波反射ガラス10
により上方へ向けて反射され、建物の近隣地域に向けて
反射されるのを低減することができる。電波反射ガラス
10の傾斜角度については、電波の反射状態に応じて適
宜設定するのが好ましい。また、電波反射ガラス10に
ついては、本実施形態以外に、斜め上向きに傾けられて
配設されれば、他の形態で配設されてもよい。
【0011】本実施の形態では、建物の外側に面して普
通ガラス12が配設され、前記電波反射ガラス10は、
普通ガラス12よりも建物内側に配設されている。ここ
で、普通ガラス12は、建物のデザインや装飾等を目的
に配設されたもので、到来してきた電波は透過する。そ
して、前記電波反射ガラス10は、普通ガラス12を透
過してきた電波を反射するようになっている。
【0012】一方、電波反射ガラス10の上方には、建
物の外壁2の内側に延設された支持部材14により取り
付けられて、電波の吸収が可能な電波吸収体16が配設
されている。この電波吸収体16は、電波反射ガラス1
0を斜めに傾けて配設したことにより、当該電波反射ガ
ラス10と建物の窓部6の内縁部6aとの間に生じたこ
れら双方が相互に密接し合わない非接合部を通じて建物
内部に侵入しようとする電波を吸収して遮断する目的で
配設されたもので、前記非接合部を閉塞して配設され
る。この電波吸収体16は、建物内部に侵入しようとす
る電波を遮断する他に、前記電波反射ガラス10により
反射された電波を外部に逃がすことなく捕捉して吸収す
ることができる。この他、電波吸収体16は、電波反射
ガラス10の両側部などに生じた前記非接合部を閉塞し
て配設されてもよく、電波反射ガラス10の配設形態に
応じて当該電波反射ガラス10と建物窓部6の内縁部6
aとの間の非接合部を閉塞して適宜配設される。
【0013】このような建物窓部の電波反射障害低減構
造は、電波の到来が多くテレビ電波障害対策を必要とす
る建物の20階程度以上の部分に設けられるのが好まし
い。
【0014】さらにまた、本実施の形態では、建物の外
壁2に、電波反射障害低減構造として、電波の吸収が可
能な電波吸収体4が取り付けられていて、建物の外壁2
に到来した電波を前記電波吸収体4で吸収し減衰させ
て、その反射を低減するようになっている。また、建物
の外壁2の内壁には、電磁シールド材18が配設され、
建物の外部から内部に侵入してくる電波を前記電波吸収
体4で遮断するだけでなく、建物内部で発生した電波な
どの電磁波についても外部に漏洩しないように遮断する
ようになっている。このように、前記建物窓部6の電波
反射障害低減構造に加え、建物の外壁2が内外双方から
電波が遮断される構造になっていることで、建物内部に
電磁波の往来が完全に遮断された電磁シールド空間を形
成することができ、建物を電磁シールドビルとすること
ができる。
【0015】以上から、建物の窓部6では、外部から到
来してきた電波が、普通ガラス12を透過し電波反射ガ
ラス10によって上方へ反射されるので、近隣地域に向
けて電波が反射されて近隣地域へ及ぼすゴースト等のテ
レビ電波受信障害を始めとする電波反射障害を低減する
ことができる。さらに、電波反射ガラス10の上方には
電波吸収体16が配設され、電波反射ガラス10により
反射された電波を吸収するようになっているので、電波
反射障害をさらに低減することができる。このように電
波反射ガラス10によって電波反射障害を低減すること
ができるから、建物内部から窓際に、金属製ロッカー等
の電波の反射に起因する物体が室内配置物として配置さ
れたとしても、これにより建物の近隣地域に向けて電波
が反射されることはない。また、従来のように建物内部
に電波を導入して室内面で乱反射させて建物窓部6に到
来してきた電波の反射を低減する仕組みではないため、
建物を電磁シールドビルとすることができる。
【0016】ところで、前記実施の形態では、電波反射
ガラス10が、普通ガラス12とともに配設されている
が、特に普通ガラス12を伴う必要はない。また、電波
反射ガラス10は、建物の内側に配設されているが、こ
れ以外に例えば建物の外部など、他の形態で配設されて
もかまわない。また、図1中には、電波が建物の窓部に
対して水平に到来してきている様子が示されているが、
実際には、これに限らず、他の方向からも到来すること
も想定していることはいうまでもない。
【0017】
【発明の効果】以上発明の実施の形態で説明したように
本発明に係る建物窓部の電波反射障害低減構造によれ
ば、建物の窓部に窓ガラスとして、電波の反射が可能な
電波反射ガラスを、電波の反射方向が斜め上方を指向す
るように斜め上向きに傾けて配設したことで、建物の窓
部に到来した電波を上向きに反射して上空に逃がして、
建物の近隣地域へに反射しないようにすることができる
ため、建物近隣地域へ及ぼすゴースト等の電波反射障害
を低減することができる。このため、建物の窓部に到来
した電波が、建物の窓際に配置された金属製ロッカー等
の電波の反射に起因する物体によって反射されて建物の
近隣地域に電波反射障害を及ぼすことを低減することが
できるとともに、建物内部が外部の電磁波から遮断され
た電磁波シールドビルとすることが可能となる。
【0018】また、前記電波反射ガラスと前記窓部の内
縁部との間の非接合部を電波吸収体で閉塞することで、
電波反射ガラスと窓部の内縁部との間の間隙等、双方が
相互に密接し合わない非接合部を通じて電波が建物内部
に侵入することを防止することができ、建物内部が外部
の電磁波から確実に遮断された電磁波シールドビルとす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建物窓部の電波反射障害低減構造
の一実施形態を示した縦断面図である。
【図2】従来の建物窓部の断面構造の一例を示した縦断
面図である。
【符号の説明】
2 外壁 4 電波吸収体 6 窓部 6a 内縁部 10 電波反射ガラス 12 普通ガラス 14 支持部材 16 電波吸収体 18 電磁シールド材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の窓部に、電波の反射が可能な電波
    反射ガラスを、該電波の反射方向が斜め上方を指向する
    ように斜め上向きに傾けて配設したことを特徴とする建
    物窓部の電波反射障害低減構造。
  2. 【請求項2】 前記電波反射ガラスと前記窓部の内縁部
    との間の非接合部を電波吸収体で閉塞したことを特徴と
    する請求項1に記載の建物窓部の電波反射障害低減構
    造。
JP12581897A 1997-05-15 1997-05-15 建物窓部の電波反射障害低減構造 Pending JPH10317836A (ja)

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