JP2002081271A - 電磁波シールド扉のノブ構造 - Google Patents

電磁波シールド扉のノブ構造

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JP2002081271A JP2000271632A JP2000271632A JP2002081271A JP 2002081271 A JP2002081271 A JP 2002081271A JP 2000271632 A JP2000271632 A JP 2000271632A JP 2000271632 A JP2000271632 A JP 2000271632A JP 2002081271 A JP2002081271 A JP 2002081271A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不要な電磁波が室内外にかけて侵入や漏洩し難
い、電磁波シールド扉のノブ構造を提供する。 【解決手段】電磁波シールド材8を備える扉本体1に、
その室内に面する面側から室外に面する面側にかけて貫
通する回転軸3を取り付け、前記回転軸3の両側に、ド
アノブ4を一体に設け、前記回転軸3の回動にともなっ
て、扉枠体2の閂穴5へ閂6を係脱自在とすることによ
り前記扉本体1を前記扉枠体2に固定自在とする閂機構
7を、前記回転軸3に連繋してあり、前記電磁波シール
ド材8と前記回転軸3とに導電接続する導電接続部9
を、前記回転軸3の回動を許容するように設けてある電
磁波シールド扉のノブ構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁波シールド扉
のノブ構造に関し、詳しくは、電磁波シールド材を備え
る扉本体に、その室内に面する面側から室外に面する面
側にかけて貫通する回転軸を取り付け、前記回転軸の両
側に、ドアノブを一体に設けてある電磁波シールド扉の
ノブ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図3に示すように、電磁波シー
ルド扉は、扉枠体2に、扉本体1を縦軸周りに揺動操作
して開閉自在となるように取り付け、扉本体1に、電磁
波シールド材8を設けて構成されている。そして、従来
のノブ構造としては、扉本体1に、その室内に面する面
側から室外に面する面側にかけて貫通する回転軸3を取
り付け、回転軸3の両側に、ドアノブ4を一体に設け、
回転軸3の回動にともなって、扉枠体2の閂穴へ閂を係
脱自在とすることにより扉本体1を扉枠体2に固定自在
とする閂機構7を、回転軸3に連繋した構成が採られて
いる。
【0003】ところが、電磁波シールド扉の電磁波シー
ルド特性を向上させるために、扉本体1に備えさせる電
磁波シールド材8の特性を向上させたり、扉本体1を閉
じたとき、扉本体1と扉枠体2とに隙間が生じ難くした
りするなど、種々の改善策を行っても、実際には、それ
らの改善策の効果が期待したほど認められなかったた
め、調査したところ、次のような不具合が確認された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】つまり、ドアノブ付近
から不要な電磁波が、侵入・漏洩していることが確認さ
れたのである。この原因としては、図3に示すように、
従来のノブ構造では、扉本体1の室内に面する側から室
外に面する側、つまり扉本体1の表裏面にかけて貫通す
る回転軸3と、扉本体1に設けられた電磁波シールド材
8との間には、隙間があるため、それらが導電接続され
た状態を完全には維持し難く、室内外からの不要な電磁
波が、ドアノブ4から回転軸3を介して電磁波シールド
材8に誘導伝播されるのではなく、一方のドアノブ4か
ら回転軸を介して他方のドアノブ4へ誘導伝播されて、
室内外に侵入や漏洩し易いのではないかと推察される。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、不要な電磁波が室内外にかけて侵入や漏洩し
難い、電磁波シールド扉のノブ構造を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の特
徴構成は図1,2に例示するごとく、電磁波シールド材
8を備える扉本体1に、その室内に面する面側から室外
に面する面側にかけて貫通する回転軸3を取り付け、前
記回転軸3の両側に、ドアノブ4を一体に設け、前記回
転軸3の回動にともなって、扉枠体2の閂穴5へ閂6を
係脱自在とすることにより前記扉本体1を前記扉枠体2
に固定自在とする閂機構7を、前記回転軸3に連繋して
あり、前記電磁波シールド材8と前記回転軸3とに導電
接続する導電接続部9を、前記回転軸3の回動を許容す
るように設けてあるところにある。
【0007】扉本体に備えられた電磁波シールド材と、
扉本体の室内に面する面側から室外に面する面側にかけ
て貫通する回転軸と、の両方に導電接続することができ
る導電接続部を設けてあるので、かかる導電接続部を介
して電磁波シールド材と回転軸との間に、安定した導電
接続を維持することができる。よって、扉本体の室内外
面から、不要な電磁波が一方のドアノブから回転軸にか
けて誘導伝播されてきたとしても、その電磁波は、導電
接続部を介して、導電接続された電磁波シールド材に優
先的に誘導伝播され、他方のドアノブまで誘導伝播され
難くなる。従って、ドアノブや回転軸を介して、不要な
電磁波が室内外にかけて侵入したり、漏洩したりし難く
することができる。
【0008】しかも、かかる導電接続部は、回転軸の回
動を許容するように設けてあるから、回転軸の回動にと
もなって、扉枠体の閂穴へ閂を係脱自在とすることによ
り扉本体を扉枠体に固定自在とする閂機構の機能を阻害
することもない。よって、扉本体を開閉自在、且つ、扉
本体を扉枠体に固定することができるので、扉本体を閉
じたときに、扉本体と扉枠体とに隙間が生じ難くした
り、扉本体と扉枠体とを導電接続して電磁波シールドを
形成したりして、電磁波の侵入や漏洩をより完全に防止
できるようになる。
【0009】請求項2記載の発明の特徴構成は図2に例
示するごとく、前記導電接続部9は、前記回転軸3と前
記扉本体1の隙間空間32,33に、金属繊毛Mを充填
することによって構成してあるところにある。
【0010】扉本体の表裏面を貫通する回転軸を扉本体
に取り付けることによって、形成される回転軸と扉本体
との隙間空間に、金属繊毛を充填するので、扉本体に備
えさせてある電磁波シールド材と回転軸とを、金属繊毛
を介して導電接続することができる。また、回転軸を回
動させたとしても、その回動にともなって、金属繊毛は
その形態を変形させたり、位置を移動させたりしなが
ら、かかる導電接続を確実に維持することができる。よ
って、電磁波シールド材と回転軸とに導電接続する導電
接続部を、回転軸の回動を許容するように、簡便に設け
ることができ、ドアノブや回転軸を介して、不要な電磁
波が室内外に侵入したり、漏洩したりし難くすることが
できるようになる。尚、本発明において金属繊毛とは、
微細な金属線を綿状に絡めたものを意味する。
【0011】また、かかる隙間空間に金属繊毛を充填し
てあるから、隙間空間へ侵入したり漏洩した不要な電磁
波をも、金属繊毛から、金属繊毛と導電接続された電磁
波シールド材に優先的に誘導伝播されるようになり、さ
らに電磁波シールドを確実なものとすることもできる。
【0012】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1には、一例として、電磁波シ
ールド室の出入口に取り付けてある、本発明に係るノブ
構造を備える電磁波シールド扉の縦断面図を示してあ
り、そして、その電磁波シールド扉の平面図を図2に示
してある。
【0014】図1,2に示すように、電磁波シールド扉
は、扉本体1を、縦軸周りに揺動操作して開閉自在とな
るように、扉枠体2に取り付けて構成され、扉本体1
に、その室内に面する面側から室外に面する面側にかけ
て貫通する回転軸3を取り付け、回転軸3の両側に、ド
アノブ4を一体に設け、回転軸3の回動にともなって、
扉枠体2の閂穴5へ閂6を係脱自在とすることにより扉
本体1を扉枠体2に固定自在とする閂機構7を、回転軸
3に連繋してあり、電磁波シールド材8と回転軸3とに
導電接続する導電接続部9を、回転軸3の回動を許容す
るように設けてある。
【0015】前記扉本体1は、図1に示すように、木製
の芯部材10の外周面に、電磁波シールド層として、略
ロの字状の縦断面形状をした電磁波シールド材(例え
ば、金属板(鋼板、亜鉛板、アルミ板等)などの導電性
材料からなる)8を取り付け、その電磁波シールド材8
の上から、木製の表面化粧部材11A,11Bを設け
て、扉本体1に入射してくる不要な電磁波の侵入や漏洩
を防止することができるように構成してある。
【0016】そして、扉本体1の上端面部や下端面部に
は、電磁波シールド材8と導電接続する電磁波シールド
構造を設け、扉枠体2との隙間からの不要な電磁波の侵
入や漏洩を防止できるように構成してある。例えば、か
かる電磁波シールド構造は、図1に示すように、扉本体
1の上端面部や下端面部は、略横L字状の縦断面形状に
切り欠き、夫々において、次のように電磁波シールド材
8の上下端と導電接続する電磁波シールド構造を設け
て、構成してある。
【0017】まず、扉本体1の上端面部の電磁波シール
構造について、簡単に説明する。
【0018】扉本体1の上端面部には、アルミ製(導電
性材料の一例)の電磁波シールド材12を電磁波シール
ド材8の上端にビス止めにより取り付けてある。そし
て、扉枠体2における、電磁波シールド材12との戸当
たり箇所には、ブラシ(モヘヤ)形状の導電性を有する
接触部材13を、その扉枠体2内に設けられた金属板等
の導電性材料からなる電磁波シールド材14に設けてあ
る。よって、扉本体1の開閉に伴って、その電磁波シー
ルド材12の先端が、接触部材13を介して電磁波シー
ルド材14と導電接続するように構成してある。これに
より、扉本体1を閉じた状態では、電磁波シールド材
8,14が電磁波シールド材12と接触部材13とを介
して導電接続するので、扉本体1の上端面部付近からの
不要な電磁波の侵入や漏洩を防止する電磁波シールドを
行うことができる。
【0019】また、図1に示すように、扉本体1の電磁
波シールド室外に面する面の上辺部分15に、電磁波吸
収構造を設けておいても良い。つまり、表面化粧部材4
Aの上辺部分15を凹溝状に切り欠き、コの字状の縦断
面形状の金属板(例えば、ステンレス板等)16を、電
磁波シールド材8に固定し形成される凹溝部に、電磁波
吸収材17(焼結フェライト、ゴムフェライト等)を埋
め込んである。さらに、扉本体1を閉じたときに、その
上辺部分15と対面する扉枠体2の戸当たり箇所18に
も、同様に、凹溝状に切り欠き、コの字状の縦断面形状
の金属板(例えば、ステンレス板等)19を、電磁波シ
ールド材14に固定し形成される、凹溝部に、電磁波吸
収材20(焼結フェライト、ゴムフェライト等)を埋め
込んである電磁波吸収構造を設けてある。すると、上述
した扉本体1の上端面部付近の電磁波シールド構造から
漏洩してくる電磁波があったとしても、かかる電磁波吸
収構造により吸収され、またその電磁波シールド構造へ
侵入する電磁波を、その侵入の前にある程度吸収するこ
ともでき、より不要な電磁波の侵入や漏洩を防止するこ
とができるようになる。
【0020】次に、扉本体1の下端面部の電磁波シール
構造について、簡単に説明する。
【0021】長尺のアルミ製金属部材21の一方の表面
に下向き略凸状の縦断面形状のあり溝22を長手方向に
設けて形成し、その金属部材21の他方の表面、すなわ
ちあり溝22がない方の底面側を、扉本体1の下端面
部、すなわち電磁波シールド材8の下端に、ビス止めに
より固定接続して、あり溝22が、扉本体1の横端面に
嵌入口を有し、扉本体1の下端辺に沿うように構成して
ある。そして、そのあり溝22に嵌入自在な拡大頭部を
上側部に有する長尺部材23を、あり溝22に嵌入口か
ら挿脱自在に装着すると共に、長尺部材23の下側部に
は、扉本体1の開閉に伴って、扉枠体2の敷居部24と
摺接するブラシ(モヘア)状の導電性を有する材料から
なる導電接触部材25を設けて構成してある。よって、
電磁波シールド材8の下端と、金属部材21と、長尺部
材23と、導電接触部材25と、敷居部24とを導電接
続することができ、電磁波シールド扉本体1の下端面部
付近からの不要な電磁波の侵入や漏洩を防止する電磁波
シールドを行うことができる。
【0022】以上のように構成してあるので、扉本体1
を閉じたときには、電磁波シールド扉の、上端付近から
下端付近に至るまで、導電接続する各種導電性部材によ
り電磁波シールドを形成し、不要な電磁波の侵入や漏洩
を防止することができる。
【0023】それでは、以下に、扉本体1に設けてあ
る、本発明に係るノブ構造について詳述する。
【0024】図2に示すように、扉本体1は、開口側の
横周辺の戸当たり箇所の横に、室外側に向けて凸状に突
出する凸部26を設けてあり、その凸部26に本発明に
係るノブ構造が設けてある。前記凸部26は、木製の枠
材27と木製の表面化粧部材28とからなり、表面化粧
部材11Aに一体に取り付けて構成してある。尚、扉本
体1を閉じたときに、扉本体1が行き過ぎないように、
扉枠体2の室外側側面に、戸当たり部34を設けてあ
る。
【0025】そして、前記表面化粧部材28から表面化
粧部材11A、そして11Bにかけて貫通するように、
つまり扉本体1の突出した部分においてその表裏面を貫
通するように断面形状が角状の回転軸3を設けてあり、
この回転軸3は、扉本体1の表裏面すなわち、表面化粧
部材11B,28に固定された固定金具29に軸受けさ
れ、さらに回転軸3の両側にドアノブ4を一体に設けて
ある。また、回転軸3には、その角棒状の回転軸3の回
動に伴って、閂6が、凸部26の横端面に向かい合う扉
枠体2の室内側において開口した閂穴5へ係脱自在に差
し込まれる閂機構7を連繋してあり、ドアノブ4を把持
して、回転軸3を回動操作することにより、扉本体1を
扉枠体2に固定自在とすることができるように構成して
ある。
【0026】さらに、図2に示すように、前記凸部26
内には、その内部を貫通する回転軸3に沿って、その回
転軸3の一部の周囲に位置するように、導電性材料(例
えば、金属板、導電性プラスチックなど)からなる筒状
の電磁波シールド材30を設けてある。尚、回転軸3と
電磁波シールド材との間には、回転軸3の回動を許容す
るように十分な隙間空間32を設けてある。しかも、こ
の電磁波シールド材30は、回転軸3と向かい合うだけ
でなく、電磁波シールド材8とも向かい合うように、表
面化粧部材11A側の端部31が略L字状の断面形状と
なる平板状に形成してあり、その電磁波シールド材30
の平板状端部31と、電磁波シールド材8とが向かい合
った箇所における、表面化粧部材11Aは一部切り欠
き、電磁波シールド材30と、電磁波シールド材8間
に、隙間空間33を設けてある。
【0027】このようにして形成される、回転軸3と扉
本体1の隙間空間32,33に、金属繊毛(例えば、ス
テンレス繊毛等)Mを充填することによって、電磁波シ
ールド材8と回転軸3とに導電接続する導電接続部9
を、回転軸3の回動を許容するように設けてある。つま
り、回転軸3を回動させたとしても、その回動にともな
って、金属繊毛Mは、隙間空間32,33内にて、その
形態を変形させたり、移動したりしながらも、回転軸3
と電磁波シールド材30と、そして、電磁波シールド材
8とは、常時、接触した状態を維持している。よって、
常時、回転軸3の回動は許容されており、しかも、回転
軸3は、金属繊毛Mや電磁波シールド材30を介して、
電磁波シールド材8と電気的に導電接続された状態を維
持している。尚、電磁波シールド8と電磁波シールド材
30の平板状端部31とを、固定接続して、直接接触さ
せるように構成てあってもよいが、上述のように、図2
に示す如く、隙間空間33を形成し、金属繊毛Mを充填
してある方が、凸部26の固定や固定金具29の固定に
よる押圧作用により、電磁波シールド材8と平板状端部
31が、金属繊毛Mを挟んで向かい合った状態で押圧さ
れて、より良好な導電接続を維持することを期待するこ
ともでき、より好ましい。
【0028】従って、回転軸3と電磁波シールド8は、
常に、導電接続した状態を維持するように構成してある
ので、ドアを閉めた状態では、かかる電磁波シールド機
能により、ドアノブや回転軸を介して、不要な電磁波が
室内外に誘導伝播され侵入・漏洩し難くすることができ
る。
【0029】尚、本発明に係るノブ構造は、以上のよう
に構成してあるので、先の課題を解決する手段の欄で述
べた作用効果に加えて、以下のような作用効果を奏する
ことを期待することもできる。
【0030】つまり、回転軸3の回動操作を繰り返すう
ちに、金属繊毛Mの摩耗や変形等により導電接続の効率
が低下した場合でも、凸部26を表面化粧部材11Aか
ら取り外し、金属繊毛Mを交換するなどして、簡便にメ
ンテナンスを行うことができ、回転軸3が電磁波シール
ド材8と良好に導電接続した状態を維持することができ
る。また、かかるノブ構造を有していない従来のような
扉本体1であっても、図2に示すように、筒状の電磁波
シールド材30の平板状端部31と、その扉本体1に備
えられた電磁波シールド材8とが導電接続するように扉
本体1を改良し、凸部26を一体に取り付けるだけで、
簡便に、回転軸3やドアノブ4からの電磁波の侵入・漏
洩を防止することができるようにもなる。因みに、前記
電磁波シールド材30の筒状部の断面形状が、表面化粧
部材11Aから表面化粧部材28にかけて、テーパー状
に形成してあれば、金属繊毛Mが、回転軸3の回動にと
もなって、変形したり、移動したりしても、筒状部から
閂機構7のある方向等に向かって抜け出したりし難くな
り、より良好な電気的な導電接続を維持することができ
るようになって、より好ましい。尚、電磁波シールド材
30は、表面化粧部材11Bから表面化粧部材28に達
するまで設けてあってもよく、それらの扉本体1の厚み
方向への長さは、夫々、電磁波シールドの必要に応じて
適宜設定すればよい。
【0031】〔別実施形態〕以下に他の実施形態を説明
する。 〈1〉先の実施形態では、図2に示すように、導電接続
部9は、回転軸3と扉本体1の隙間空間32,33に金
属繊毛Mを充填することによって構成してある例を示し
たが、そのようなものに限らず、導電接続部9は、電磁
波シールド材8と回転軸3とに導電接続するとともに、
回転軸3の回動を許容するように構成してあればよく、
例えば、回転軸3にボールベアリング機構を備えさせ
て、かかる導電接続部9を設けてあってもよい。この場
合でも、ボールベアリング機構により、常時、その回転
軸の回動を許容するとともに、扉本体に備えてある電磁
波シールド材と接触した状態を維持することができる。
尚、回転軸3は、ボールベアリング機構を介して、電磁
波シールド材と導電接続していなければならないので、
ボールベアリング機構に絶縁物である潤滑油(例えば、
グリース等)を備えさせるのは好ましくない。
【0032】〈2〉先の実施形態では、図2に示すよう
に、回転軸3と扉本体1との隙間空間32,33に、導
電接続部9を設ける構成を例示したが、導電接続部9を
設ける箇所はかかる隙間空間32,33に限定されるも
のではない。例えば、回転軸3を固定する固定金具29
と表面化粧部材11Bとの間に形成される隙間空間に、
導電接続部9を設けてあってもよい。この場合、かかる
固定金具29が、樹脂等の絶縁性部材からなるものであ
っても、回転軸3とドアノブ4と電磁波シールド材8と
が、良好に導電接続された状態を維持し、しかも、その
固定金具29と表面化粧部材11B間に侵入する電磁波
を電磁波シールド材8に誘導伝播させて、所望の電磁波
シールド効果を得ることができる。
【0033】〈3〉閂機構7は先の実施形態で説明した
に限らず、その他の周知技術を採用しても勿論よく、例
えば、扉本体1を閉めるとラッチボルトが受座の穴に滑
り込んで自動的に扉本体1が扉枠体2に施錠固定される
ようなラッチロック式のものなどでもよい。尚、扉本体
1の表裏面を貫通する回転軸3が、かかる閂機構7を備
えていない場合や、また、回転軸3に限らず、扉本体1
の表裏面(室内面から室外面)を貫通するその他の貫通
軸等の端部に何らかの回転操作部を設けてある場合など
でも、上述した本発明に係るノブ構造を応用し、回転軸
や貫通軸等を介して室内外に不要な電磁波が侵入・漏洩
し難くすることができるのはいうまでもなく、例えば、
室内側からは鍵を用いずにひねり金具を指でつまんで回
し施錠自在となるように構成されている、いわゆるサム
ターンなどにも応用できるものである。
【0034】〈4〉本発明に係るノブ構造を備えた電磁
波シールド扉は、先の実施形態で説明した電磁波シール
ド室に限らず、電磁波の遮蔽を行う必要があるその他の
出入口等に設けても勿論よい。
【0035】〈5〉扉本体1は、先の実施形態で説明し
た木製の芯部材10の外周面に、電磁波シールド材8を
取り付け、そして、その電磁波シールド材8の上から、
木製の表面化粧部材11A,11Bを設けてあるものに
限るものではなく、例えば、木製の芯部材10の外周面
に電磁波シールド材を設けたものや、単に金属製のもの
でもよく、その他の公知のものでもよい。また、扉の開
閉形式は、扉本体1を縦軸周りに揺動操作して開閉自在
となる形式の電磁波シールド扉に限らず、両開き形式等
のものでもよい。
【0036】〈6〉尚、本発明において扉とは、戸の一
種であり、部屋等の出入口に用いられるもの限らず、勿
論窓にも用いることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るノブ構造を備えた電磁波シールド
扉の縦断面図
【図2】本発明に係るノブ構造を備えた電磁波シールド
扉の平面図
【図3】従来のノブ構造を示す説明図
【符号の説明】
1 扉本体 2 扉枠体 3 回転軸 4 ドアノブ 5 閂穴 6 閂 7 閂機構 8 電磁波シールド材 9 導電接続部 32 隙間空間 33 隙間空間 M 金属繊毛

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波シールド材を備える扉本体に、そ
    の室内に面する面側から室外に面する面側にかけて貫通
    する回転軸を取り付け、前記回転軸の両側に、ドアノブ
    を一体に設け、前記回転軸の回動にともなって、扉枠体
    の閂穴へ閂を係脱自在とすることにより前記扉本体を前
    記扉枠体に固定自在とする閂機構を、前記回転軸に連繋
    してあり、 前記電磁波シールド材と前記回転軸とに導電接続する導
    電接続部を、前記回転軸の回動を許容するように設けて
    ある電磁波シールド扉のノブ構造。
  2. 【請求項2】 前記導電接続部は、前記回転軸と前記扉
    本体の隙間空間に、金属繊毛を充填することによって構
    成してある請求項1記載の電磁波シールド扉のノブ構
    造。
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