JPS5930142Y2 - 錠装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は引違い状の建具に取付けられる錠装置に係り
、特に施錠した際、建具全体を室内側に引寄せ、かつ引
違い状の肉声と井戸とを引違い方向に微移動可能にした
錠装置に関するものである。

そしてこの考案の目的は簡易な錠構造によって建具を室
内側に引寄せることが出来ると共に引違い状の肉声と井
戸とを引違い方向に微移動させ、該肉声と井戸とをカツ
シ竪粋の戸当り面に密着した状態で完全に閉めることが
出来る錠装置の提供を目的とするもので゛ある。

以下図面に示す実施例に基いてこの考案を説明する。

第１図はこの考案による錠装置を示す斜視図である。

この錠装置は錠本体Ａと錠穴Ｂとからなっている。

錠本体Ａは略円状の形状をしたつまみ１と、該つまみ１
から突出し、肉声の対向框Ｃを貫通する軸部２の先端よ
り略り字状に延在する鉤部３とからなっている。

そしてこの錠本体Ａは、前記肉声の対向框Ｃに取付けた
筒４内に軸部２を挿通し、筒内に指導可能に取付けられ
ている。

鉄筒４には直進溝と斜めに形成した後退溝とからなる案
内溝５が形成されている。

また前記案内溝５には軸部２のピン６が突出し溝により
誘導されるよう設けられている。

さらに肉声の対向框Ｃの側壁７とピン６との間には軸部
２の外周に巻かれ筒４内にスプリング８が取付けられ、
その付勢により錠本体Ａを対向框Ｃの他の側壁７′の方
向、井戸から肉声へ向って突出した状態で係止している
。

以上の構成により錠本体Ａの動きを説明すると先ずつま
み１を対向框Ｃの側壁７の方向に押圧すると略り字状の
鉤部３は前記側壁７から突出する。

この突出幅は、室内から室外に向う直進溝とこの直進溝
の室外側から室内側に向って斜めに形成された後退溝と
から成る案内溝５に突出しているピン６が前記案内溝５
の先端部５ａから分岐点５ｂまで移動する移動幅と同等
である。

次いでつまみ１を左回転させ、前記ピン６を案内溝５の
分岐点５ｂから後端部５Ｃまで移動させる。

かようなつまみ１の左回転操作により、突出している鉤
部３は後退しながら左回転することになる。

一方図面中符号りは井戸の対向框を示す。

この対向框りには、前記錠本体Ａの鉤部３が挿入される
べく錠穴Ｂが穿設されである。

以上の構成において、錠装置の施錠操作につき説明する
。

井戸と肉声を移動して閉め、井戸と肉声の各々の対向框
り、Ｃを対向させる。

次いで肉声の対向框Ｃに取付けである錠本体Ａのつまみ
１を押圧し、鉤部３を錠穴Ｂに挿通する。

次いでつまみ１を左回転し、鉤部３を左回転させ対向框
Ｃの内面に係止させる。

ところでつまみ１を左回転すると、案内溝５に遊嵌して
いるピン６が案内溝５の分岐点５ｂから後端部５Ｃまで
移動し、それにともなって鉤部３は後退しながら左回転
する。

よって鉤部３は井戸の対向框りの内面を押圧しながら係
止される。

したがってかかる動作により井戸は施錠と共に、第４図
中矢印Ｆの様に室内側に引寄せられる。

また前記錠穴Ｂを設けた井戸の対向框りの内側には、施
錠の際に錠穴Ｂを挿通する鉤部３が回転し、その回転す
る鉤部３により押される係止壁９が形成されている。

なお係止壁９は対向框りと一体に形成してもよいし、別
体に形成してもよい。

以上により井戸と肉声は、施錠されると共に、第４図中
矢印Ｅ、Ｇの様に引違い方向に微移動し、前記井戸と肉
声をサツシの竪粋に密着した状態で完全に閉めることが
できる。

なお第１図に示す様に、錠本体Ａの鉤部３の軸部２との
連結部分３ａは、錠穴Ｂに挿通されているが、前記した
井戸と肉声とが引違い方向に微移動するのを許容するた
めに、前記錠穴Ｂには前記連通部分３ａが移動できる逃
げ溝１０を一体に形成しである。

しかして、逃げ溝１０を一体に設けた錠穴Ｂは第１図に
示す如く、略り字状の形状でも構わないし、また挿入さ
れる鉤部３よりも大径の縦長だ円状の形状でも構わない
。

ところで図面第５図はこの考案の他の実施例を示す斜視
図である。

この実施例においては、案内溝５を↑状に形成し、錠本
体Ａの鉤部３を錠穴Ｂに挿入した後、左、右に回転して
施錠できる様にしである。

また錠穴Ｂも両側に逃げ溝１０．１０を一体に形成し、
かつ係止壁９，９も両側に形成して、錠本体Ａを左回転
させても右回転させても井戸を室内側に引寄せ、かつ引
違い方向に微移動できる様に構威しである。

かかる実施例による錠装置であればサツシ枠に建て込む
引戸が３枚以上の複数の場合、肉声の左右竪框に取付け
られる錠装置を同−錠で併用出来、きわめて有効である
。

かくてこの考案は以上の構成よりなる。

そしてこの考案による錠装置であれば簡単な構造で引戸
を室内側に引寄せることができると共に、引戸を引違い
方向に微移動させて完全密閉させることが出来るという
利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示したもので、第１図はこの
考案の斜視図、第２図乃至第４図はこの考案の使用状態
を示す平面図、第５図はこの考案の他の実施例を示す斜
視図、第６図はその使用状態を示す平面図である。 Ａ・・・・・・錠本体、Ｂ・・・・・・錠穴、Ｃ・・・
・・・肉声の対向框、Ｄ・・・・・・井戸の対向框、１
・・・・・・つまみ、２・・・・・・軸部、３・・・・
・・鉤部、３ａ・・・・・・鉤部の軸部との連結部分、
４・・・・・・筒、５・・・・・・案内溝、５ａ・・・
・・・先端部、５ｂ・・・・・・分岐点、５Ｃ・・・・
・・後端部、６・・・・・・ピン、７．７’・・・・・
肉声の対向框の側壁、８・・・・・・スプリング、９・
・・・・・係止壁、１０・・・・・・逃げ溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 引違い状に移動する肉声と井戸の対向框に取付けられる
   錠装置であって、肉声の対向框には、つまみと該つまみ
   から突出し、前記肉声の対向框に取付けた筒内に摺動可
   能に挿通した軸部と該軸部の先端から略り字状に延在す
   る鉤部とからなる錠本体を取付け、前記軸部には前記筒
   に形成した直進溝と斜めに形成された後退溝とからなる
   案内溝へ突出し誘導されるピンが設けられ、前記筒内に
   は錠本体を井戸から肉声へ向って付勢するスプリングが
   取付けられ、井戸の対向框には前記錠本体の鉤部が挿通
   可能な錠穴を設けて前記錠本体の鉤部を錠穴に挿通し施
   錠する際に、井戸を室内側に引寄せ可能にしてなること
   を特徴とする錠装置。