JPH10280820A - 副扉が組み込まれた建物の出入口戸 - Google Patents

副扉が組み込まれた建物の出入口戸

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JPH10280820A
JPH10280820A JP8507597A JP8507597A JPH10280820A JP H10280820 A JPH10280820 A JP H10280820A JP 8507597 A JP8507597 A JP 8507597A JP 8507597 A JP8507597 A JP 8507597A JP H10280820 A JPH10280820 A JP H10280820A
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JP
Japan
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door
door body
sub
opening
subdoor
Prior art date
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Pending
Application number
JP8507597A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Obata
政雄 小畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP8507597A priority Critical patent/JPH10280820A/ja
Publication of JPH10280820A publication Critical patent/JPH10280820A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物の層間変位により扉本体にまで歪みが生
ずるような場合であっても、クリアランスやスライド等
の手段の採用により、扉本体に組み込まれた副扉の開放
を確実に可能となす。 【解決手段】 住宅または事務所等の出入口に開閉自在
に設けられた鋼製の戸であって、下部面内に人体の通過
を可能とする大きさの開口部17を有する鋼製の扉本体
11と、その開口部17に開閉自在に収められて扉本体
11の一部をなす鋼製の副扉15とからなる。副扉15
と開口部17の周辺枠16側との間に、該副扉15に対
する扉本体11の歪み力を軽減する所要のクリアランス
18を設けるか、または開口部17の周辺枠16を扉本
体11の両表面鋼板の開口縁内側に、屈曲金板19等の
金具をもって扉本体11の変位方向にスライド自在に取
付けて、扉本体11の歪みの影響を受けることなく副扉
15の開放を可能となす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、住宅や事務所等
の建物の出入口、特に集合住宅の玄関出入口等の避難用
として好適な副扉が組み込まれた建物の出入口戸に関す
るものである。
【0002】集合住宅の玄関出入口戸の殆どは、図9に
示すように、鋼製の扉本体1の片側をドアヒンジ2によ
り出入口枠の一部をなす扉枠3に開閉自在に支持した片
開扉であり、図(A)に示す扉本体1と扉枠3との召し
合い部分4の隙間を少なくして、耐火性能や防犯性能な
どの機能の向上が図られている。
【0003】このように平素から少々の小道具を使って
も破壊できない玄関出入口戸では、一旦、扉枠3が歪ん
で扉本体1との召し合う部分4が、図(B)に示すよう
に接触密着すると、梃子を使用しても開くことが困難と
なる。この扉枠3の歪みは滅多に生ずるものではない
が、水平に働く地震力により変形する中高層建物の集合
住宅では、大きな地震力による建物の層間変位により生
じ得ることは充分に考え得ることであり、阪神大震災に
おいても扉の開放がスムーズに行われず、また簡単に破
壊できないために避難に難儀した報告がなされている。
【0004】そこで図10に示すように、扉本体1の下
部面内に、非常用扉として鋼製の副扉5を設けた出入口
戸が開発されている。この出入口戸の副扉5は、扉本体
1に形成された所要の開口部6に開閉自在に収めれれて
おり、また大きな水平力を受けて扉枠3が歪み、扉本体
1との召し合い部分4が接触密着しても、開口部6に歪
みの影響が及んで副扉5の開放が損なわれないように、
補強枠体7により保護されている。
【0005】しかしながら、外力による歪みが扉枠3に
止まらず、扉本体1までが変形するような場合には、補
強枠体7による開口部6の歪みを抑制することは極めて
困難であり、また副扉5と補強枠体7とのクリアランス
は、副扉5の開閉に支障を来さない範囲に制限されてい
ることなどから、扉本体1にまで歪みが発生するような
建物の層間変位に対応させるには、さらに改良が必要と
されている。
【0006】この発明の目的は、地震力等による大きな
水平力で建物に層間変位が生じそれにより扉本体にまで
歪みが生ずるような場合であっても、その歪みに影響さ
れず副扉の開放が行えて、扉本体の開口部を通して外部
への避難が確実に行える建物の出入口戸を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明
は、住宅または事務所等の出入口に開閉自在に設けられ
た鋼製の戸であって、下部面内に人体の通過を可能とす
る大きさの開口部を有する鋼製の扉本体と、その開口部
に開閉自在に収められて扉本体の一部をなす鋼製の副扉
とからなり、その副扉と開口部の周辺枠側との間に、該
副扉に対する扉本体の歪み力を軽減する所要のクリアラ
ンスを設けてなるというものである。
【0008】またこの発明は、上記開口部の周辺枠を扉
本体の両表面鋼板の開口縁内側に、金具をもって扉本体
の変位方向にスライド自在に取付けてなる、というもの
でもある。
【0009】この発明における上記副扉及び開口部の形
状は、外圧による変形防止の点から正方形が最も好まし
いが、周辺枠の強度によっては長方形或いは円形であっ
てもよく、また周辺枠への副扉の取付けは片側へのみ開
閉可能に行うのが好ましい。さらにまた副扉の開閉手段
としては、簡単な操作で副扉を周辺枠から外すことがで
きるラッチ式が好ましい。
【0010】上記構成では、扉本体に歪みが生じても、
その歪みは副扉周囲のクリアランスにより吸収されて、
扉本体の歪みによる副扉の開放障害が防止される。また
予想以上の層間変位により扉本体の歪みがさらに拡大さ
れるようなときには、周辺枠と扉本体との相対的なスラ
イドにより歪みが吸収されて、副扉と周辺枠との接触密
着が防止され、副扉を開いて開口部から外に避難するこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1から図8はこの発明の実施形
態を示すもので、図中11は集合住宅の玄関出入口の鋼
製の扉本体で、片側をドアヒンジ12により出入口枠の
一部をなす扉枠13に取付けて、出入口に開閉自在に取
付けた通常構造のものからなり、その扉本体11と扉枠
13の召し合い部分14の隙間はできるだけ小さく形成
されている。
【0012】15は鋼製の副扉で、上記扉本体11の下
部面内に設けられた正方形の開口部17と同形に形成さ
れ、その開口部17の周辺枠16との間に3〜6mm程度
のクリアランス18を開けて、開口部内に上下方向に開
閉自在に収められている。
【0013】上記開口部17は、扉本体11の両表面鋼
板11a,11bを人体の通過を可能とする大きの正方
形に打ち抜いて形成され、その開口縁の内側に上記周辺
枠16が収まっている。この周辺枠16は断面形状がコ
状の鋼材を正方形に開放端16aを外向きにして組み立
てた枠体16bと、扉受け縁16cを折曲形成した内枠
材16dとからなり、上記開放端16aを両表面鋼板1
1a,11bと表面鋼板裏面に止着した屈曲金板19と
の間のスペース20に差込んで、扉本体11の変位方向
にスライド自在に収められている。
【0014】上記副扉15は平断面形状が凸状の縁枠1
5aに、扉本体11の表面鋼板と同様な両表面鋼板15
b,15cを張り設けたものからなり、下側両側には軸
部材によるヒンジ21が外側に寄せて突設してある。ま
た上辺中央には錠前22付きのラッチ23が、内側から
は直に手動作により回動操作できるように、錠前22を
外側にして取付けてある。
【0015】このような副扉15は、凸側を内向きにし
て上記ヒンジ21を、図では省略したが、上記周辺枠1
6の下側の支持孔に挿入して、内側の段部が扉受け縁1
6cのシール材24に当たるところまで押し入れられ、
上記ヒンジ21により周辺枠16に掛け止められて、外
方へ開くように開口部17に収められている。またヒン
ジ21による副扉15の支持は嵌込みによるので、必要
に応じて副扉15を取り外すこともできる。
【0016】図6から図8は、上記周辺枠16の扉本体
11側への取付けの他の実施形態を示すもので、図6は
周辺枠16を断面形状が筺型の枠体16bと、その外側
から開口部側に向けて枠体16bに抱き合わせたL状形
の外枠材16eとを、ビス25により一体に結合したも
のからなり、その外枠材16eの開口部側に位置する両
端部を、扉本体11の両表面鋼板11a,11bの開口
縁内側に止着したU状形の屈曲金板26にスライド用の
スペース20を残して嵌め込み、その屈曲金板26を介
して周辺枠16を両表面鋼板11a,11bにスライド
自在に取付けてなる。
【0017】図7は上記屈曲金板26による周辺枠16
の取付けは外側のみとし、内側は外枠材16eの端部に
穿った変位方向の長孔と、その長孔を通して扉本体11
の表面鋼板11bと外枠材16eの端部とにわたり止着
したリベット27により行い、上記長孔をスライド用の
スペース20とした場合である。
【0018】図8は図5に示す屈曲金板19に変えて、
図7の場合と同様にリベット27と長孔により両側を両
表面鋼板11a,11bに止着し、その長孔をスライド
用のスペース20とした場合である。
【0019】上記実施形態は何もクリアランス18とス
ライド手段の両方を備えているが、クリアランス18の
みによる歪みの吸収でも充分にその効果を期待すること
ができる。実施形態のようにその両方を備えた場合に
は、予想をはるかに超える大きな水平力により、建物が
大きく層間変位して扉本体11まで歪みが生じ、その歪
みによりクリアランス18が失われるような場合でも、
上記スペース20における周辺枠16と扉本体11との
相対的なスライドにより歪みが吸収されて、副扉15と
周辺枠16との接触密着が防止され、扉本体11が変形
しても副扉15の開放には何ら支障を来たさず、扉枠1
3及び扉本体11の変形により出入口戸が開放ができな
くなっても、ラッチ23を外すだけで副扉15が外側へ
開き、開口部17から外部へ避難することができる。
【0020】加力実験によれば、出入口戸は層間変位角
300分の1で扉の開放が困難となり255分の1では
不可能となるが、この発明のクリアランス18(3mm)
を設けて副扉15を組み込んだ出入口戸では、副扉15
への影響は全くなく、層間変位角120分の1になって
も副扉18の開放が容易にでき、60分の1でも手で叩
けば開放が可能で、開口部17からの避難には何の支障
もなかった。
【0021】上述のように、この発明によれば、副扉と
開口部の周辺枠側との間のクリアランスにより、副扉に
対する扉本体の歪み力が軽減され、さらなる歪みは扉本
体と周辺枠との相対的なスライドによって軽減されるの
で、これまでの副扉を備えた出入口戸よりもその効果は
著しく、既存建物の出入口戸への適用も、扉本体を副扉
を組み込んだものに換えるだけでよいので、きわめて容
易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる副扉が組み込まれた建物の
出入口戸の外部立面図である。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【図3】 縦断側面図である。
【図4】 副扉の外部立面図である。
【図5】 開口部における副扉の取付け状態を示す部分
平断面図である。
【図6】 他の実施形態による副扉の取付け状態を示す
部分平断面図である。
【図7】 スライド手段にリベットを採用した副扉の取
付け状態を示す部分平断面図である。
【図8】 同上の他の実施形態による副扉の取付け状態
を示す部分平断面図である。
【図9】 通常の建物の出入口戸の外部立面図で正常時
(A)と非常時(B)とを示す図である。
【図10】 副扉が組み込まれた建物の出入口戸の外部
立面図である。
【符号の説明】
11 扉本体 15 副扉 16 周辺枠 17 開口部 18 クリアランス 19 スライド用の屈曲金板 20 スライド用のスペース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅または事務所等の出入口に開閉自在
    に設けられた鋼製の戸であって、下部面内に人体の通過
    を可能とする大きさの開口部を有する鋼製の扉本体と、
    その開口部に開閉自在に収められて扉本体の一部をなす
    鋼製の副扉とからなり、その副扉と開口部の周辺枠側と
    の間に、該副扉に対する扉本体の歪み力を軽減する所要
    のクリアランスを設けてなることを特徴とする副扉が組
    み込まれた建物の出入口戸。
  2. 【請求項2】 上記開口部の周辺枠は、扉本体の両表面
    鋼板の開口縁内側に、金具をもって扉本体の変位方向に
    スライド自在に取付けられていることを特徴とする請求
    項1記載の副扉が組み込まれた建物の出入口戸。
JP8507597A 1997-04-03 1997-04-03 副扉が組み込まれた建物の出入口戸 Pending JPH10280820A (ja)

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JP8507597A JPH10280820A (ja) 1997-04-03 1997-04-03 副扉が組み込まれた建物の出入口戸

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JPH10280820A true JPH10280820A (ja) 1998-10-20

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JP (1) JPH10280820A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012149453A (ja) * 2011-01-20 2012-08-09 Mikio Kato 避難用子扉付きドア
JP2013108341A (ja) * 2011-10-24 2013-06-06 Fujimetal Co Ltd 子扉付き鋼製ドア
CN106014145A (zh) * 2016-07-20 2016-10-12 浙江金丰人防设备有限公司 一种军用库房防潮防盗密闭门
JP2017036573A (ja) * 2015-08-07 2017-02-16 東海ドア&ライト株式会社 子扉ユニット及び子扉ユニットの施工方法

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