JP4800029B2 - 地震災害時の避難対応ドア - Google Patents

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本発明は、地震災害時の避難対応ドアに関する。詳しくは地震災害時の避難に対応したマンション等の建築物の出入り口ドアに係るものである。
従来より、家屋、マンション等の建築物の出入り口には、建築物と一体となった枠体及び軽金属等の材質を用いて製造された建築物用ドアが取り付けられている。このような建築物に地震等により大きな外力が作用した場合には建築物には歪みが発生し、この歪みにより建築物用ドアの枠体が面内変形を発生する。
これにより枠体がドア主体と接触すると摩擦により開閉機能が低下し、同時に施錠装置が変形することによって解錠し難くなることによりドア主体が開放できない状態に陥り、室内の人間が閉じ込まれて非常に危険な状態となる。
そこで上記のような危険を回避するべく、例えば図8に示すような耐地震用ドアが発明されている。この耐地震用ドアでは、扉枠101は扉102の上下および戸先側との間に、従来に比べて大きな隙間103が形成されるとともに、戸先側の戸当り部104に扉102の内部に突出するコの字形の鍵受け金105が設けられ、扉102は戸先側に鍵受け金105を挿入させ、かつ鍵受け金105を扉102の幅方向に移動させ得る開口106を形成され、また戸先側の扉内には鍵前本体107が設けられ、前記鍵受け金105はラッチ108とデッドボルトとを挿通させるとともに、それらの上下に十分な空間部を形成した構成とされる(特許文献1参照。)。
特開平8−284493号公報(要約書、第1図)
しかしながら前記のような耐地震用ドアでは、一般では扉および扉枠の大きさが規格により定められている場合が多く、特にマンションなどのコンクリート建築物の扉枠を既設のものと取り替えるにはコンクリート壁を取り崩さなければならない問題が生じる恐れがある。
また、扉と扉枠との上下および戸先側に隙間を設けることによって、例えばその隙間にくぎ抜きなどの金具を差し込んでテコの原理によってドアを解錠し易くなるなど防犯性において問題が生じる。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであって、マンションなどのコンクリート建築物の既設の扉枠に対して、扉を取り替えることにより地震時において扉枠体内に面内変形が生じてもドアの開放が可能な地震災害時の避難対応ドアを提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本発明に係る地震災害時の避難対応ドアは、建築物と一体となって形成される枠体内に、外周枠で囲まれ、かつボルト出没形式の施錠装置が具備されるドア本体を開閉自在に取り付けられた建築物用の金属製横開きドアにおいて、前記ドア本体に貫設される人間が脱出可能な大きさとされる緊急用出入口と、前記緊急用出入口内に屋内側より嵌合され、かつ止め金具によってドア本体に取付けられる補助ドアを備える。
ここで、地震災害時に建築物に歪みが生じてドア本体と枠体に外力が生じて変形してドア本体を開くことができなくなった場合において、緊急用出入口の内部側に形成される段差部と補助ドアに形成される嵌合部とを隙間を設けた状態で止め金具によって取り付けることにより、補助ドアに作用する変形モーメントが吸収分散されて変形を防止することが可能となる。
また、補助ドアに十字形状の溝穴を設け、この溝穴に止め金具を差し込むことにより、ドア本体に対して上下方向、あるいは左右方向への変形モーメントが作用した場合に、止め金具が溝穴を移動して止め金具への負荷を軽減することで止め金具の変形を防止することが可能となる。
本発明の地震災害時の避難対応ドアによれば、建築物に地震等により大きな外力が作用し、ドアが開かなくなった場合に、内部より補助ドアを取り外してドア本体に開口される緊急用出入口より屋外へ避難することが可能となる。
また、補助ドアと緊急用出入口との嵌合の際には、隙間を設けるとともに、止め金具が移動できる十字形状の溝穴を設けることによって地震時におけるドア本体の変形モーメントに対して補助ドアに作用するモーメントを吸収分散して補助ドアおよび止め金具の変形を防止し、レンチなどの工具によって止め金具を容易に取り外すことができる構成とするものである。
以下、本発明の実施の形態を図面を参酌しながら説明し、本発明の理解に供する。
図1に、本発明を適用した地震災害時の避難対応ドアの一例を説明するための外部側からの正面図、図2に、図1における内部側からの正面図、図3に、図1A−A線における断面図を示す。
ここで示す避難対応ドア1は、ドア本体2と該ドア本体2の上部、下部および両側部を包囲し、建築物と一体に取り付けられる枠体3とから構成される。このドア本体2は、支持側縁部4の上方、下方で二組のヒンジ5により枠体3に回動自在な状態で軸支されており、開閉側縁部6には施錠装置7およびノブ8が装着されている。
記ドア本体2は、例えば内部にハニカムコア材を有し、外板は薄鋼板であるサンドイッチパネルの周囲を外周枠9により構成されている。また、前記枠体3は、ドア本体2の上部、下部および両側面を確保して包囲するステンレス、鉄、アルミ等の金属材により製造される。
そこでドア本体2の外面には人間が脱出可能な幅および高さを有する緊急用出入口10が開設される。そしてこの緊急用出入口10に内部側から補助ドア11を止め金具12によって取り付ける構成とするものである。
また、補助ドア11の内部側の下部には止め金具12によるネジ締結を開放するための工具と手袋等が収納される工具等収納部13が装着され、地震等によってドア本体2が開かなくなった際に、工具等収納部13を開いてレンチ等の工具によって止め金具12による締結を解除して、補助ドア11を緊急用出入口10から取り外して、該緊急用出入口10より屋外へ脱出できる構成とするものである。
ここで、図4および図5に示すようにドア本体2の緊急用出入口10の内部側の開口周縁に沿って段差部14が設けられ、この段差部14の外側周囲には、ネジ孔15が所定間隔ごとに穿孔される。
次に、補助ドア11の各辺に沿って前記段差部14に嵌め合わされる段差状の嵌合部16が形成される。この嵌合部16の外側周囲には前記段差部14周囲に穿孔されたネジ孔15と同じとなる位置に十字形状の溝穴17が開設されるものである。
また、止め金具12は図6(イ)、(ロ)に示すように、前記十字形状の溝穴17の長さより大きい外径とした円板状の頭部18と前記ネジ孔15に螺合するネジ部19から構成され、更に頭部18の中央には四角形状のレンチ穴20が開口されるものである。
また、前記補助ドア11は内部にウレタン等のバックアップ材21が介装されることによって軽量、かつ強度を持たせた構造とするものである。
そこで図4および図5に示すように、ドア本体2の緊急用出入口10の内周縁に沿って形成される段差部14に対して地震などによる変形モーメントを吸収分散するゴムなどのシール部材22を介して補助ドア11の嵌合部16を嵌め合わさるようにし、更に止め金具12によって補助ドア11をドア本体2に螺着する。
ここで、補助ドア11によって緊急用出入口10が嵌め合わせられる場合に、ドア本体2の段差部14端と補助ドア11の嵌合部16端とに図中W長さの隙間が生じるように構成されることにより地震などによるドア本体2への変形モーメントに対して補助ドア11が影響を受けない構成とするものである。
また、補助ドア11に十字形状の溝穴17を設け、この溝穴17に止め金具12のネジ部19を差し込むことにより、ドア本体2に対して上下方向、あるいは左右方向への変形モーメントが作用した場合に、止め金具12が溝穴17を移動して止め金具12への負荷を軽減することで止め金具12の変形を防いで、止め金具12の取り外しに支障を来たさない構成とするとともに、補助ドア11の変形を防ぐものとする。
このように本発明では、ドア本体2に開口される緊急用出入口10に対して補助ドア11を嵌め合わせるものではなく、緊急用出入口10の内部側に形成される段差部14と補助ドア11に形成される嵌合部16とを隙間を設けた状態で止め金具12によって取り付けることにより、地震時におけるドア本体2への変形モーメントに対してシール部材22と隙間によって変形モーメントを吸収分散して補助ドア11の変形を防ぐことが可能となる。
したがって、地震災害時に建築物に歪みが生じてドア本体2と枠体3に外力が生じて変形してドア本体2を開くことができなくなった場合において、補助ドア11の下部に設けられる工具等収納部13を開いて図7(イ)、(ロ)で示すようなレンチ工具23および手袋(図示せず。)を取り出し、手袋を着用してレンチ工具23によって止め金具12を取り外す。
この際には、十字形状の溝穴17によって止め金具12への変形が防止されることによって止め金具12を支障なく取り外して補助ドア11を外して緊急用出入口10より外部へ脱出することが可能となる。
なお、本発明の避難対応ドアはマンション等の居住用玄関ドアの他に、非常階段のドアや自動シャッター横に設けられる出入り口ドアにも活用することができるものである。
また、補助ドア11の外部面に、絵柄や色彩を施すことによって意匠性に優れたドアとしても活用することができる。
本発明を適用した地震災害時の避難対応ドアの一例を説明するための外部側からの正面図である。 図1における内部側からの正面図である。 図1A−A線における断面図を示す。 図3における要部拡大断面図である。 図2における補助ドアの取り付け状態を示す正面説明図である。 本発明を適用した地震災害時の避難対応ドアの止め金具の一例を示す説明図である。 図6における止め金具の着脱を行う工具の一例を示す説明図である。 従来における避難用ドアの一例を示す説明図である。
符号の説明
1 避難対応ドア
2 ドア本体
3 枠体
4 支持側縁部
5 ヒンジ
6 開閉側縁部
7 施錠装置
8 ノブ
9 外周枠
10 緊急用出入口
11 補助ドア
12 止め金具
13 工具等収納部
14 段差部
15 ネジ孔
16 嵌合部
17 溝穴
18 頭部
19 ネジ部
20 レンチ穴
21 バックアップ材
22 シール部材
23 レンチ工具

Claims (1)

  1. 建築物と一体となって形成される枠体内に、外周枠で囲まれ、かつボルト出没形式の施錠装置が具備されるドア本体を開閉自在に取り付けられた建築物用の金属製横開きドアにおいて、
    前記ドア本体に貫設され人間が脱出可能な大きさとされ緊急用出入口と、
    該緊急用出入口の屋内側周囲に沿って形成された段差部と、
    該段差部の周囲に穿孔されたネジ孔と、
    前記段差部と嵌合する段差状の嵌合部が形成されると共に、前記ネジ孔に対応する位置に十字形状の溝穴が開口された補助ドアと、
    前記段差部と前記嵌合部との間に隙間が形成された状態で、前記ネジ孔と前記溝穴とを螺着する止め金具と、
    前記補助ドアの屋内側に設けられると共に、前記止め金具によるネジ締結を開放するための工具が収納可能とされた収納部とを備える
    ことを特徴とする地震災害時の避難対応ドア。
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