JP2010270538A - 扉の脱出構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】地震時、扉が開かず、扉の内外いずれかの側に障害物が落下して立ち塞がっても、屋内から確実に脱出する。
【解決手段】扉の脱出構造2は、建物3の出入口に開閉自在に設けられる引き戸5の本体に人が脱出可能な脱出口6を設け、この脱出口6に、常時ロックされ非常時開放される脱出扉8を取り付けて構成される。この脱出扉8は、脱出口6の一方の側縁に両開き2軸蝶番7を介して引き戸5側との間に空隙S1を設けて取り付けられる。脱出扉8の外周には、圧縮変形自在なゴムチューブ9を取り付け、空隙部S1を埋めるようにしている。脱出扉8は引き戸5とのロックが解除されると、両開き2軸蝶番7により建物3の内外両側のいずれにも開放されるようにしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、地震等の災害時、室内から室外へ脱出する際の扉の脱出構造に関する。
一般に、家屋、マンション等の建物あるいは建物内の各部屋間の出入口には、壁面と一体となったドア枠に開閉自在なドアが取り付けられている。このような建物に、地震により大きな外力が作用すると、建物に歪みが発生し、この歪みによりドア枠やドアが変形し、ドアを開くことができなくなる虞がある。このため、従来、ドア本体に緊急用脱出口を形成し、その脱出口を覆って避難用のドアを止め金具で取り付けた脱出構造が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、ドア本体の開口部に施錠装置を介して非常脱出扉を設けたドアが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特許文献1に記載されたドアは、ドア本体に人間が脱出可能な大きさの緊急用出入口を設け、屋内側から一枚板状の避難用のドアをこの緊急用出入口を覆って止め金具によりドア本体に取り付けるようにしている。また、特許文献2に記載のドアは、ドア本体に人間が脱出可能な大きさの開口部を設け、この開口部にドア本体と同一方向に開閉する非常脱出扉を施錠装置を用いて取り付けるようにしている。
特開2007−177399号公報 特開平10−148067号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたドアでは、室内側からドア本体に止め金具により避難用のドアを取り付けているので、脱出時、室内側で止め金具を取り外して避難用のドアをドア本体から外さなければならない。このため、室内側でドアの前に落下物や障害物が立ち塞がった場合、止め金具を取り外すことができず、避難用のドアを外すことができないという問題がある。また、特許文献2に記載されたドアでは、室外でドアの前に落下物や障害物が立ち塞がった場合、ドア本体も非常脱出扉も外側に開けることができないという問題がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、非常時、扉が開かず、しかも、扉の内外いずれかの側に障害物が立ち塞がっても、屋内から確実に脱出することができる扉の脱出構造を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に係る扉の脱出構造は、建物の出入口に開閉自在に設けられる扉の本体に人が脱出可能な脱出口を設け、この脱出口に、常時ロックされ非常時開放される脱出扉を取り付けて構成される扉の脱出構造において、脱出扉を扉本体の脱出口側部に両開き2軸蝶番を介して連結するとともに、脱出扉と扉本体との間に空隙を設け、扉本体と脱出扉とのうち少なくともいずれか一方にこの空隙を塞ぐ圧縮変形自在な填隙材を設けたことを特徴とするものである。
本発明の請求項1に係る扉の脱出構造では、建物の出入口に開閉自在に設けられる扉の本体に人が脱出可能な脱出口を設け、この脱出口に、常時ロックされ非常時開放される脱出扉を取り付けて構成される扉の脱出構造において、脱出扉を扉本体の脱出口側部に両開き2軸蝶番を介して連結するとともに、脱出扉と扉本体との間に空隙を設け、扉本体と脱出扉とのうち少なくともいずれか一方にこの空隙を塞ぐ圧縮変形自在な填隙材を設けたことにより、扉の内外側のいずれか一方に扉の開閉に支障となる障害物があっても、脱出扉を開閉に支障のない方向に開けることができる。このため、扉の内外側どちらかに障害物があっても確実に脱出することができる。また、脱出扉と扉本体との間の空隙は、常時、填隙材により満たされるので扉の内外遮断性能を保持することができる。さらに、脱出扉を開く際には、脱出扉と脱出口側面との間の距離が変化しても脱出扉を開く力により填隙材は圧縮変形されて、脱出扉が押し開かれる。
本発明の請求項2に係る扉の脱出構造は、扉本体と脱出扉とのうちいずれか一方に填隙材を、他方にこの填隙材に当接する戸当たり部を設けたことを特徴とするものである。
本発明の請求項2に係る扉の脱出構造では、扉本体と脱出扉とのうちいずれか一方に填隙材を、他方にこの填隙材に当接する戸当たり部を設けたことにより、常時、脱出扉は両開き2軸蝶番により扉本体に連結されるとともに填隙材が戸当たり部に当接するので、脱出扉は脱出口内で確実に保持される。脱出扉を開く際には、脱出扉を開く力により填隙材は戸当たり部に押し付けられ圧縮変形されて離脱され、脱出扉が押し開かれる。
本発明の請求項3に係る扉の脱出構造は、建物の出入口に開閉自在に設けられる扉の本体に人が脱出可能な脱出口を設け、扉本体に、常時脱出口を塞いでロックされ非常時開放される脱出扉を取り付けて構成される扉の脱出構造において、脱出扉を、扉の外側面に脱出口を覆って取り付けられ扉の外面側に開放されるとともに人が脱出可能な開口部が形成された第1の脱出扉と、この第1の脱出扉の、扉内側の面に前記開口部を覆って脱出口内に取り付けられ第1の脱出扉と異なる側に開放される第2の脱出扉とを備えて構成したことを特徴とするものである。
本発明の請求項3に係る扉の脱出構造では、建物の出入口に開閉自在に設けられる扉の本体に人が脱出可能な脱出口を設け、扉本体に、常時脱出口を塞いでロックされ非常時開放される脱出扉を取り付けて構成される扉の脱出構造において、脱出扉を、扉の外側面に脱出口を覆って取り付けられ扉の外面側に開放されるとともに人が脱出可能な開口部が形成された第1の脱出扉と、この第1の脱出扉の、扉内側の面に前記開口部を覆って脱出口内に取り付けられ第1の脱出扉と異なる側に開放される第2の脱出扉とを備えて構成したことにより、扉の外側に第1の脱出扉の開閉に支障となる障害物が立ち塞がった場合、第2の脱出扉を扉の内側に引いて開くと、第1の脱出扉に形成された開口部が現れるので、この開口部から外部に脱出することができる。また、扉の内側に第2の脱出扉の開閉に支障となる障害物が立ち塞がった場合、第1の脱出扉を扉の外側に押し開くと、扉の脱出口が現れるので、この脱出口から外部に脱出することができる。このため、扉の内外側どちらかに障害物があっても確実に脱出することができる。
本発明の請求項4に係る扉の脱出構造は、扉が、蝶番により建物の内外両側のいずれか一方に開閉される開閉戸またはガイドに沿って左右に開閉される引き戸により構成されることを特徴とするものである。
本発明の請求項4に係る扉の脱出構造では、扉が、蝶番により建物の内外両側のいずれか一方に開閉される開閉戸またはガイドに沿って左右に開閉される引き戸により構成されることにより、扉が、開閉戸または引き戸のいずれであっても適用することができ、汎用性が増す。
本発明の請求項1に係る扉の脱出構造は、建物の出入口に開閉自在に設けられる扉の本体に人が脱出可能な脱出口を設け、この脱出口に、常時ロックされ非常時開放される脱出扉を取り付けて構成される扉の脱出構造において、脱出扉を扉本体の脱出口側部に両開き2軸蝶番を介して連結するとともに、脱出扉と扉本体との間に空隙を設け、扉本体と脱出扉とのうち少なくともいずれか一方にこの空隙を塞ぐ圧縮変形自在な填隙材を設けたので、扉の内外側のどちらか一方に脱出扉の開閉に支障となる障害物がある場合でも、脱出扉の開く側を内外どちら側でも任意に選択し開放することができ容易に外へ脱出することができる。
本発明の請求項3に係る扉の脱出構造は、建物の出入口に開閉自在に設けられる扉の本体に人が脱出可能な脱出口を設け、扉本体に、常時脱出口を塞いでロックされ非常時開放される脱出扉を取り付けて構成される扉の脱出構造において、脱出扉を、扉の外側面に脱出口を覆って取り付けられ扉の外面側に開放されるとともに人が脱出可能な開口部が形成された第1の脱出扉と、この第1の脱出扉の、扉内側の面に前記開口部を覆って脱出口内に取り付けられ第1の脱出扉と異なる側に開放される第2の脱出扉とを備えて構成したので、扉の内外側のどちらか一方に脱出扉の開閉に支障となる障害物がある場合でも、脱出扉の開く側を内外どちら側でも任意に選択し開放することができ容易に外へ脱出することができる。
図1は、発明の第1の実施例に係る扉の脱出構造の斜視図である。(実施例1) 図2の(A)ないし(D)はそれぞれ、図1の扉の脱出構造の正面図、この正面図における扉のB−B線に沿った縦断面図、この正面図における扉のC−C線に沿った横断面図および図1の脱出扉の動作を示す説明図である。 図3の(A)、(B)はそれぞれ、扉本体と脱出扉とを連結する自由蝶番を示す説明図およびこの自由蝶番により扉本体と脱出扉とを連結した状態を示す要部の断面図である。 図4は、脱出扉に設けられたドアノブの説明図である。 図5の(A)、(B)はそれぞれ、図1の扉の脱出構造に用いられるロック機構のロック時およびロック解除時を示す説明図である。 図6の(A)、(B)はそれぞれ、発明の第2の実施例に係る扉の脱出構造の屋内側正面および屋外側背面図である。(実施例2) 図7の(A)ないし(C)はそれぞれ、図6の脱出構造における通常時の状態を示す説明図、非常時に第1の脱出扉を外側に開いた状態を示す説明図および非常時に第2の脱出扉を内側に開いた状態を示す説明図である。 図8の(A)、(B)はそれぞれ、図5のロック機構の第1の変形例におけるロック解除時およびロック時を示す説明図である。 図9は、図5のロック機構の第2の変形例に係るロック機構を示す説明図である。
非常時、扉が開かず、しかも、扉の内外いずれかの側に障害物が立ち塞がり開閉に支障が生じても、屋内から確実に脱出するという目的を、建物の出入口に開閉自在に設けられる扉の本体に人が脱出可能な脱出口を設け、この脱出口に、常時ロックされ非常時開放される脱出扉を取り付けて構成される扉の脱出構造において、脱出扉を建物の内外両側のいずれにも開放可能にしたことにより実現した。
以下、図面に示す実施例より本発明を説明する。本発明の第1の実施例に係る扉の脱出構造2は、図2の(A)〜(C)に示すように、建物3の出入口開口部に取り付けられた戸枠4内を移動して開閉される引き戸(扉)5に設けられる。この引き戸5は、スライドして開閉されるタイプであり、図1に示すように、上縁ほぞ部5Aが戸枠4の鴨居の溝に嵌り、下面に設けられた滑車(図示せず)が戸枠4の敷居に設けられたレール(図示せず)を転動するようになっている。図1中、符号5B、5Cはそれぞれ、引き戸5の把手、引き戸5の鍵を示す。
ところで、この引き戸5には、ほぼ中央に人間が出入り可能な大きさで引き戸5と相似形の脱出口6が形成される。この脱出口6の左右一方の側縁には、自由蝶番7を介して脱出扉8が取り付けられ、脱出扉8を引き戸5の内外側(屋内または屋外側)のいずれにも開放することができるようになっている。自由蝶番7は、図3の(A)に示すように、両開き2軸タイプの蝶番で、開く方向により開閉軸7A、7Bが異なるようになっている。脱出扉8は、脱出口6の形状より小さく形成され、引き戸5との間には、空隙S1が形成される。この空隙S1は、脱出扉8が自由蝶番7により引き戸5に連結されているので、脱出扉8の開放方向が異なると、開閉軸が異なる、すなわち、開閉中心7A、7Bが異なるので、引き戸5との干渉を避けるため設けられる。
脱出扉8の上下端面8A、8Bと自由蝶番7が取り付けられていない側端面8Cとには、図1に示すように、圧縮変形自在なゴムチューブ(填隙材)9が空隙S1を塞いで設けられる。脱出扉8の側端面8Cに向き合う脱出口6の側面6Aには、ゴムチューブ9の一部を受け入れる断面V字状に成型された合成樹脂製戸当たり10が設けられる。このため、脱出扉8は、外力が加わらない限り、自由蝶番7と戸当たり10とにより脱出口6内に保持されるようになっている。なお、ゴムチューブ9に代えて填隙材としてスポンジゴムを脱出扉8の上下端面8A、8Bと側端面8Cとに貼着するようにしてもよい。
脱出扉8の側端面8C側には、埋め込み式のドアノブ11が設けられる。このドアノブ11は、図4に示すように、ノブ12が内部に進退動自在に収容され、プッシュする度にノブ12が飛び出したり内部に退くようになっている。また、脱出扉8の屋内側には、脱出扉8と引き戸5との間に、この脱出扉8を引き戸5に対してロックするロック機構13が設けられる。ロック機構13は、図5に示すように、引き戸5と脱出扉8とにそれぞれ向かい合って取り付けられたかんぬき金物14、15と、このかんぬき金物14、15に進退動自在に挿通されるかんぬき16と、このかんぬき16の一端16Aに長孔17を介してピン18により連結され、枢軸19を中心に揺動するL字状レバー20とを備えて構成される。このロック機構13は、レバー20の揺動端操作部21を押し上げると、かんぬき16が引き戸5側に進み、引き戸5側のかんぬき金物14に差し入れられ、脱出扉8が屋内外側いずれの方向にも開くのを阻止し、レバー20の揺動端操作部21が押し下げられると、かんぬき16が脱出扉8側に退き、引き戸5側のかんぬき金物14から離脱し、脱出扉8が屋内外側いずれの方向にも開くのを許容するようになっている。
次に、上記第1の実施例に係る扉の脱出構造2の作用について説明する。引き戸5が建物3の出入口を閉じた状態で、地震が発生し、引き戸5や戸枠4が変形して引き戸5を開くことができなくなると、ロック機構13のレバー20を押し下げ、かんぬき16を外し、ドアノブ11のノブ12をプッシュして飛び出させる。このとき、引き戸5の屋外側に障害物が落下して立ち塞がり、脱出扉8が外側に開くことができない場合、ノブ12を持って屋内側に脱出扉8を引くと、脱出扉8は屋内側に開き、脱出口が確保される。このため、容易に屋外に脱出することができる。また、引き戸5の屋内側に障害物が落下して立ち塞がり、脱出扉8を内側に開くことができない場合、ノブ12を持って屋外側に脱出扉8を押すと、脱出扉8は屋外側に開き、脱出口が確保される。このため、容易に屋外に脱出することができる。このように、本実施例に係る扉の脱出構造2では、引き戸5の内外側のどちらか一方に脱出扉8の開閉に支障となる障害物がある場合でも、脱出扉8の開く側を内外どちら側でも任意に選択し開放することができ、容易にかつ速やかに外へ脱出することができる。
次に、本発明の第2の実施例に係る扉の脱出構造32について説明する。本発明の第2の実施例に係る扉の脱出構造32は、上記第1の実施例に係る扉の脱出構造2における扉が、戸枠4に沿って開閉される引き戸5であるのに対し、図6の(A)、(B)に示すように、蝶番37により戸枠34に連結され、建物の外側に開閉される開閉戸35である点、上記第1の実施例に係る扉の脱出構造2が、引き戸5に形成した脱出口6に空隙S1を設けて1枚板の脱出扉6を取り付けているのに対し、図7の(A)〜(C)に示すように、第1の脱出扉(脱出扉)38を開閉戸35に形成された脱出口36を覆って開閉戸35の外側方向に開閉自在に設け、第2の脱出扉(脱出扉)48を第1の脱出扉38に形成された開口部46を覆って第1の脱出扉38の内側方向(屋内側方向)に開閉自在に設けた点が異なっている。
すなわち、本発明の第2の実施例に係る扉の脱出構造32は、建物33の出入口に取り付けられた戸枠34に袖形蝶番37を介して取り付けられた開閉戸(扉)35に設けられる。この開閉戸35は、袖形蝶番37の開閉軸を中心に屋外側へ開かれるようになっている。符号35Aは、開閉戸35の把手である。
ところで、この開閉戸35には、ほぼ中央に人間が出入り可能な大きさで開閉戸35と相似形の脱出口36が形成される。開閉戸35の外側面35Bには、第1の脱出扉38が脱出口36を覆って蝶番39により取り付けられる。すなわち、第1の脱出扉38は、脱出口36の形より大きく形成され、閉まっている状態で、開閉戸35の外側面35Bのうち脱出口36周縁に当たり、開閉戸35が閉じられた状態のまま開く際には、蝶番39の開閉軸を中心に開閉戸35の外側に向けて開かれるようになっている。
第1の脱出扉38には、ほぼ中央に人間が出入り可能な大きさで第1の脱出扉38と相似形の開口部46が形成される。第1の脱出扉38の内側面38Aには、第2の脱出扉48が脱出口36の内側に配されるとともに前記開口部46を覆って蝶番49により取り付けられる。つまり、第2の脱出扉48は、開口部46の形より大きく、かつ、脱出口36の形より小さく形成され、閉まっている状態で、第1の脱出扉38の内側面38Aのうち開口部46の周縁に当たり、第1の脱出扉38を閉じた状態のまま開く際には、蝶番49の開閉軸を中心に開閉戸35の内側に向けて開かれるようになっている。
第1の脱出扉38の内側面38Aのうち脱出口36に露出する部位には、開閉戸35と第2の脱出扉48との間にドアノブ51が設けられ、第2の脱出扉48の内側面48Aにも、ドアノブ52が設けられる。第2の脱出扉48と開閉戸35とには、第1第2の脱出扉38、48を開閉戸35に対してロックするロック機構13が設けられる。ロック機構13は、上記第1の実施例のロック機構13と同じ構成を備えており、ロック時には、第1第2の脱出扉38、48を開閉戸35に対してロックさせて開放を阻止するようになっている。つまり、第2の脱出扉48が開閉戸35に対してロックされると、第1の脱出扉38は、蝶番49、39を通じて開閉戸35にロックされる。ロック解除時には、第1第2の脱出扉38、48のいずれも開放可能になっている。すなわち、第2の脱出扉48が開閉戸35に対してロック解除されると、第2の脱出扉48は第1の脱出扉38と連結された蝶番49により開閉できるようになり、第1の脱出扉38も開閉戸35と連結された蝶番39により開閉できるようになっている。
次に、上記第2の実施例に係る扉の脱出構造32の作用について説明する。開閉戸35が建物3の出入口を閉じた状態で、地震が発生し、開閉戸35や戸枠34が変形して開閉戸35を開くことができなくなると、ロック機構13のレバー20を押し下げ、かんぬき16を外す。このとき、開閉戸35の屋外側に障害物が立ち塞がり、第1の脱出扉38が外側に開くことができない場合、第2の脱出扉48のドアノブ52を持って屋内側に引くと、第2の脱出扉48は屋内側に開き、開口部46が現れ、脱出口が確保される。このため、容易に屋外に脱出することができる。また、開閉戸35の屋内側に障害物が立ち塞がり、第2の脱出扉48を内側に開くことができない場合、第1の脱出扉38のドアノブ51を持って屋外側に押すと、第1の脱出扉38は屋外側に開き、脱出口36が現れ、脱出口が確保される。このため、容易に屋外に脱出することができる。このように、本実施例に係る扉の脱出構造32では、開閉戸35の内外側のどちらか一方に脱出扉38、48の開閉に支障となる障害物がある場合でも、第1の脱出扉38と第2の脱出扉48とにより開く側を内外どちら側でも任意に選択し開放することができ、速やかにかつ容易に外へ脱出することができる。
図8の(A)、(B)および図9はそれぞれ、上記第1第2の実施例に係る扉の脱出構造2、32のロック機構13の第1の変形例を示すもので、図8の(A)、(B)に示すロック機構53は、脱出扉8または第2の脱出扉48側に取り付けられた支持筒54内でばね55により進退動自在に保持されたロックピン56と、このロックピン56の作用端面57に当接し軸58により揺動自在に設けられたカム59と、一端が前記軸58に回動自在に取り付けられるとともにカム59と連結され他端操作部60が揺動されるとカム59をロックピン56に押し付ける操作杆61とを備えて構成される。ロックピン56は操作杆61の操作により引き戸5または開閉戸35に設けられた孔62に出し入れされてロックまたはロック解除されるようになっている。
図9に示すロック機構73は、上記第1第2の実施例に係る扉の脱出構造2、32のロック機構13の第2の変形例を示すもので、引き戸5または開閉戸35側に設けられたL字状フック74と、脱出扉8または第2の脱出扉48側に固定されたブラケット75にピン76を介して揺動自在に取り付けられた操作レバー77と、この操作レバー77に回動自在に取り付けられフック74に係合可能なロックリング78とを備えて構成される。このロック機構73は、フック74にロックリング78を引っ掛けて操作レバー77を引き下げると、ロックリング78がブラケット75側に引っ張られてフック74に係合してロックされるようになっている。その状態で操作レバー77を引き上げると、ロックリング78はフック74との係合が解かれ、ロックが解除されるようになっている。上記第1第2の実施例に係る扉の脱出構造2、32では、ロック機構13を用いるようにしているがこれに限られるものではなく、前記ロック機構53、73を用いるようにしてもよい。
なお、上記第1の実施例に係る扉の脱出構造2では、引き戸5に適用した例を、また、上記第2の実施例に係る扉の脱出構造32では、開閉戸35に適用した例をそれぞれ示しているがこれに限られるものではなく、逆であってもよいことはいうまでもない。
2 扉の脱出構造
3 建物
5 引き戸(扉)
6 脱出口
8 脱出扉

Claims (4)

  1. 建物の出入口に開閉自在に設けられる扉の本体に人が脱出可能な脱出口を設け、この脱出口に、常時ロックされ非常時開放される脱出扉を取り付けて構成される扉の脱出構造において、
    脱出扉を扉本体の脱出口側部に両開き2軸蝶番を介して連結するとともに、脱出扉と扉本体との間に空隙を設け、扉本体と脱出扉とのうち少なくともいずれか一方にこの空隙を塞ぐ圧縮変形自在な填隙材を設けたことを特徴とする扉の脱出構造。
  2. 扉本体と脱出扉とのうちいずれか一方に填隙材を、他方にこの填隙材に当接する戸当たり部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の扉の脱出構造。
  3. 建物の出入口に開閉自在に設けられる扉の本体に人が脱出可能な脱出口を設け、扉本体に、常時脱出口を塞いでロックされ非常時開放される脱出扉を取り付けて構成される扉の脱出構造において、
    脱出扉を、扉の外側面に脱出口を覆って取り付けられ扉の外面側に開放されるとともに人が脱出可能な開口部が形成された第1の脱出扉と、この第1の脱出扉の、扉内側の面に前記開口部を覆って脱出口内に取り付けられ第1の脱出扉と異なる側に開放される第2の脱出扉とを備えて構成したことを特徴とする扉の脱出構造。
  4. 扉が、蝶番により建物の内外両側のいずれか一方に開閉される開閉戸またはガイドに沿って左右に開閉される引き戸により構成されることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1に記載の扉の脱出構造。
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