JP2017048589A - 扉装置 - Google Patents
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Description
また、従来の親子扉からなる扉装置には、枠体内に親子扉を組み込んだ扉装置であって、枠体の一方の縦枠に中折れ戸からなる親扉をヒンジで取り付け、他方の縦枠に親扉よりも小さな片開き扉からなる子扉をヒンジで取り付け、子扉における親扉と接する側の縦かまちに高さ方向に延びるパッキングを取り付け、浴室内から外部への水漏れを防止した構造が開示されている。(特許文献2)
扉を個室の内側に開くように組み付けた扉装置は、個室内で異常が発生した場合、個室内にいる使用者や物品が障害となり、扉を内側に開くことができなくなるため、個室内の異常に対応することがことができない問題がある。
また、親子扉からなる扉装置は、特許文献1のように、子扉における親扉と接する側の縦かまちに、子扉を上枠・下枠にロックするフランス落としを設けている場合、親扉を開けることができないと、子扉の縦かまちに設けたフランス落としのロックを解除操作できないため、個室内の異常に対応することがことができない問題がある。
枠体7は、出入り口5上部に取り付けられた上枠11と、出入り口5左右に取り付けられた縦枠12・13とを備える。枠体7は、上枠11と左右の縦枠12・13とによって略逆U字形状に形成される。枠体7の内側には、上枠11に上側戸当たり部14が設けられ、左右の縦枠12・13にそれぞれ左側戸当たり部15・右側戸当たり部16が設けられる。
親扉8は、閉鎖時に枠体7内に位置する。このとき、親扉8は、親扉上縁部17を上戸当たり部14に個室4の内側から接し(図3・図4参照)、親扉一側縁部18を左側戸当たり部15に個室4の内側から接し(図5参照)、また、親扉他側縁部20を右側戸当たり部16の上部に個室4の内側から接する(図6参照)。親扉8は、図2・図5に破線で示すように、開放時に戸先側の親扉他側縁部20が個室4の内側に開くように、吊り元側の親扉一側縁部18を左の縦枠12に親扉用ヒンジ21により取り付ける。
子扉9は、閉鎖時に親扉8の開口部19内に位置する。このとき、子扉9は、子扉他側縁部24を、右側戸当たり部16に接しない(図5参照)。よって、子扉9は、開口部19の幅よりもわずかに短い幅の長四角形状に形成される。右の縦枠13の内側には、図5に示すように、上部の親扉他側縁部20に対応する部分よりも下側であって、右側戸当たり部16の個室4の内側に、子扉他側縁部24に対応する子扉用戸当たり部25が設けられる。子扉9は、図2・図5に破線で示すように、開放時に戸先側の子扉他側縁部24が個室4の外側に開くように、吊り元側の子扉一側縁部23を親扉一側縁部18に子扉用ヒンジ26により取り付ける。
受け具28は、受け部30を備える。操作具29は、バネ31によって押進付勢されて受け具28の受け部30に係合するラッチ部材32と、ラッチ部材32をバネ31の付勢に抗して後退させて受け部30から離脱させる操作ハンドル33と、を備える。ラッチ部材32は、子扉9が個室4の外側から内側に向かって閉鎖されるときに、受け部30との当接でバネ31の付勢に抗して後退されて受け部30を乗り越えるように、子扉9の閉鎖される側に傾斜面34を備える。
子扉用錠機構27は、子扉9を個室4の外側に向かって開く際に、操作ハンドル33の解除操作により操作具29のラッチ部材32をバネ31の付勢に抗して後退させ、受け部30から離脱させることで、子扉9の親扉8との結合を解除し、子扉9の開放を許容する。
ストライク36は、係止孔38を備える。錠本体37は、バネ39によって押進付勢されてストライク35の係止孔38に係止するラッチボルト40と、ラッチボルト40をバネ39の付勢に抗して後退させて係止孔38から離脱させる操作レバー41と、を備える。ラッチボルト40は、親扉8が個室4の内側から外側に向かって閉じられるときに、ストライク36との当接で後退されてストライク36を乗り越えるように、子扉9の開放される側に傾斜面42を備える。
親扉用錠機構35は、個室4の内側に向かって親扉8を開く際に、操作レバー41の解除操作によりラッチボルト40をバネ39の付勢に抗して後退させ、係止孔38から離脱させることで、子扉9が結合された親扉8の子扉用戸当たり部25との結合を解除し、親扉8の開放を許容する。
そして、親扉用錠機構35は、子扉用錠機構27の操作ハンドル33の解除操作により子扉9を個室4の外側に向かって開く際に、子扉9の開放動作につれて、ストライク36とラッチボルト40に設けた傾斜面42との当接によりラッチボルト40がバネ39の付勢に抗して後退され、係止孔38から離脱されることで、子扉9の子扉用戸当たり部25との結合を解除し、子扉9の開放を許容する。
通常の使用においては、扉装置6の子扉9を子扉用錠機構27により親扉8に結合した状態とする。
扉装置6は、個室4の外側の使用者が親扉用錠機構35の操作レバー41を解除操作すると、錠本体37のラッチボルト40が係止孔38から離脱され、子扉9が結合された親扉8の子扉用戸当たり部25との結合が解除される。
これにより、使用者は、図2に破線で示すように、子扉9が結合された親扉8を個室4の内側に開いて、個室4に入ることができる。
扉装置6は、使用者が子扉9の結合された親扉8を閉じると、ストライク36に傾斜面42を当接したラッチボルト40が後退してストライク36を乗り越え、係止孔38に係止することで、子扉9の結合された親扉8を子扉用戸当たり部25と結合する。
これにより、使用者は、図2に実線で示すように、親扉8を閉じることができる。
扉装置6は、個室4の内側の使用者が表示錠43の施錠ツマミ45を操作して解錠し、親扉用錠機構35の操作レバー41を解除操作すると、子扉9の結合された親扉8の子扉用戸当たり部25との結合が解除される。
これにより、個室4の内側にいる使用者は、子扉9の結合された親扉8を個室4の内側に開いて、個室4から出ることができる。
扉装置6は、個室4の外側に設けられた表示錠43の操作部46をコインなどによって操作して解錠し、子扉用錠機構27の操作ハンドル33を解除操作すると、ラッチ部材32が後退して受け部30から離脱され、子扉9の親扉8との結合が解除される。
扉装置6は、子扉用錠機構27の操作ハンドル33で子扉9を開くと、子扉9の開放動作につれて、親扉用錠機構35のストライク36とラッチボルト40に設けた傾斜面42との当接によりラッチボルト40が後退され、係止孔38から離脱される。
これにより、子扉9と子扉用戸当たり部25との結合が解除され、個室4の外側にいる人間は、図2に破線で示すように、子扉9を外側に開くことができる。
例えば、扉装置6は、図7に示すように、親扉8は閉鎖時に枠体7内に位置するとともに、開放時に戸先側の親扉他側縁部20が個室4の内側に開くように吊り元側の親扉一側縁部18を右の縦枠13に親扉用ヒンジ21により取り付け、一方、子扉9は閉鎖時に親扉8の開口部19内に位置するとともに、開放時に戸先側の子扉他側縁部24が個室4の外側に開くように吊り元側の子扉一側縁部23を親扉一側縁部18に子扉用ヒンジ26により取り付けることで、子扉9を個室4の外側に簡単に開くことができ、個室4内の異常に対応することができる。
また、扉装置6は、図8に示すように、親扉8は閉鎖時に枠体7内に位置するとともに、開放時に戸先側の親扉他側縁部20が個室4の内側に開くように吊り元側の親扉一側縁部18を左の縦枠12に親扉用ヒンジ21により取り付け、一方、子扉9は閉鎖時に親扉8の開口部19内に位置するとともに、開放時に戸先側の子扉一側縁部23が個室4の外側に開くように吊り元側の子扉他側縁部24を親扉上縁部17に子扉用ヒンジ26により取り付けることで、子扉9を個室4の外側に簡単に開くことができ、個室4内の異常に対応することができる。
例えば、扉装置6は、図9に示すように、子扉9は親扉8の親扉一側縁部18に対応する子扉一側縁部23を有する一側子扉部分47と、右の縦枠13に対応する子扉他側縁部24を有する他側子扉部分48とに中間部において縦方向に分割し、中折れヒンジ49により折曲げ可能とした中折れ戸とすることができる。
図9の扉装置6は、親扉8は閉鎖時に枠体7内に位置するとともに、開放時に戸先側の親扉他側縁部20が個室4の内側に開くように吊り元側の親扉一側縁部18を左の縦枠12に親扉用ヒンジ21により取り付け、一方、子扉9は閉鎖時に親扉8の開口部19内に位置するとともに、開放時に一側子扉部分47及び他側子扉部分48が中折れヒンジ49により折れ曲がり、他側子扉部分48が親扉上縁部17との間に設けたスライド機構50によりスライドして親扉一側縁部18に近づきつつ個室4の外側に開くように子扉一側縁部23を親扉一側縁部18に子扉用ヒンジ26により取り付けることで、子扉9を個室4の外側に簡単に開くことができ、個室4内の異常に対応することができる。
2 床
3 壁
4 個室
5 出入り口
6 扉装置
7 枠体
8 親扉
9 子扉
10 親子扉
17 親扉上縁部
18 親扉一側縁部
19 開口部
20 親扉他側縁部
21 親扉用ヒンジ
22 子扉上縁部
23 子扉一側縁部
24 子扉他側縁部
26 子扉用ヒンジ
27 子扉用錠機構
28 受け具
29 操作具
30 受け部
31 バネ
32 ラッチ部材
33 操作ハンドル
34 傾斜面
35 親扉用錠機構
36 ストライク
37 錠本体
38 係止孔
39 バネ
40 ラッチボルト
41 操作レバー
42 傾斜面
43 表示錠
Claims (3)
- 建物の個室の出入り口に取り付けられた枠体に親扉及び子扉からなる親子扉を組み付けた扉装置において、
前記枠体は上枠と左右の縦枠とを備え、
前記親扉は前記上枠に対応する親扉上縁部と前記左右の縦枠のいずれか一方に対応する親扉一側縁部とを残して床に対応する側と前記左右の縦枠のいずれか他方に対応する側とを切除した開口部を有する形状に形成し、
前記親扉は閉鎖時に前記枠体内に位置するとともに開放時に前記個室の内側に開くように前記左右の縦枠のいずれか一方に親扉用ヒンジにより取り付け、
前記子扉は前記開口部の寸法とほぼ一致する形状に形成し、
前記子扉は閉鎖時に前記親扉の開口部内に位置するとともに開放時に前記個室の外側に開くように子扉用ヒンジにより前記親扉に取り付け、
前記子扉を閉鎖した際に前記親扉と結合し前記子扉を開放する際に解除操作により前記親扉との結合を解除する子扉用錠機構を備え、
前記親扉を閉鎖した際に前記枠体と結合し前記親扉を開放する際に解除操作により前記枠体との結合を解除するとともに前記子扉用錠機構の解除操作により子扉を開放する際に前記枠体との結合を解除されて前記子扉の開放を許容する親扉用錠機構を備えることを特徴とする扉装置。 - 前記親扉は前記枠体の上枠に対応する親扉上縁部と前記左右の縦枠のいずれか一方に対応する親扉一側縁部とを有する片開き戸からなり、
閉鎖時に前記枠体内に位置するとともに開放時に前記親扉他側縁部が前記個室の内側に開くように前記親扉一側縁部を前記左右の縦枠のいずれか一方に前記親扉用ヒンジにより取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の扉装置。 - 前記子扉は前記親扉の親扉上縁部に対応する子扉上縁部と前記親扉一側縁部に対応する子扉一側縁部と前記左右の縦枠のいずれか他方に対応する子扉他側縁部とを有する片開き扉からなり、
閉鎖時に前記親扉の開口部内に位置するとともに開放時に前記子扉他側縁部が前記個室の外側に開くように前記子扉一側縁部を前記親扉一側縁部に前記子扉用ヒンジにより取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の扉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015172111A JP2017048589A (ja) | 2015-09-01 | 2015-09-01 | 扉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015172111A JP2017048589A (ja) | 2015-09-01 | 2015-09-01 | 扉装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017048589A true JP2017048589A (ja) | 2017-03-09 |
Family
ID=58280979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015172111A Pending JP2017048589A (ja) | 2015-09-01 | 2015-09-01 | 扉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017048589A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109083556A (zh) * | 2018-08-03 | 2018-12-25 | 苏州市广济医院(苏州市精神卫生中心、苏州市心理卫生中心) | 安全门 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5665091U (ja) * | 1979-10-24 | 1981-06-01 | ||
JPH0666069A (ja) * | 1992-08-19 | 1994-03-08 | Sekisui Chem Co Ltd | ドアー |
JP2000096947A (ja) * | 1998-09-17 | 2000-04-04 | Shimizu Corp | スイング型防火扉 |
-
2015
- 2015-09-01 JP JP2015172111A patent/JP2017048589A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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CN109083556A (zh) * | 2018-08-03 | 2018-12-25 | 苏州市广济医院(苏州市精神卫生中心、苏州市心理卫生中心) | 安全门 |
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