JP5570885B2 - ドア装置のリフォームにおけるドア枠構造 - Google Patents
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請求項2発明は、錠受けユニットは、複数の錠受け金具が組込まれていることを特徴とする請求項1に記載のドア装置のリフォームにおけるドア枠構造である。
請求項2の発明とすることにより、リフォームの作業工程が一層容易になって、さらなる工期の短縮に寄与できる。
図面において、1は住宅の玄関である出入り口部をリフォームすることにより構成された新規ドア装置であって、該新規ドア装置1を構成する新規ドア体2は、既存のドア体(図示せず)が取外された既存のドア枠3に対し、上下二箇所に設けられる蝶番3aを介して開閉揺動自在に支持されており、ドア枠3内に位置して開口部を閉鎖する全閉姿勢と、屋内外方向一方(本実施の形態では屋外側)に揺動して開口部を開放する開放姿勢とに変姿するように構成されている。
そして、新規第一デッドボルト8aは、屋内外両側に設けられた内、外側鍵孔8b、8cにそれぞれ図示しない内、外側用操作具(鍵)を挿入して回転操作(施錠−解錠操作)することにより戸先側端面2aから出没作動するように構成されている。また、新規第二デッドボルト9aは、屋内側に設けられた操作摘み9bを回転操作(施錠−解錠操作)すること、または、屋外側に設けられた鍵孔9cに図示しない第二操作具(鍵)を挿入して回転操作(施錠−解錠操作)することにより戸先側端面2aから出没作動するように構成されている。
因みに、新規第一シリンダー錠8は、屋内側の内側鍵孔8bに挿入した内側用操作具を用いて施錠した後、内側用操作具を抜き取ることで新規第一デッドボルト8aを突出姿勢に保持することができ、優れた防犯機能を発揮できるように構成されている。
尚、操作装置4を用いて全閉姿勢の新規ドア体2を開放操作する場合では、新規第一、第二シリンダー錠8、9の新規第一、第二デッドボルト8a、9aを没入姿勢となるよう操作して解錠状態とするとともに、屋内外何れか一方の操作ハンドル6を、開放方向に向けて押し操作または引き操作することになるが、該操作ハンドル6を開放方向に操作することに伴い、操作ハンドル6が固定部材5に対して屋内外方向に変位することになり、新規ラッチボルト6aが没入姿勢となって新規ラッチボルト6aと戸先側ドア枠7との係合を解除(解錠)するように構成されている。これによって、操作ハンドル6の開放方向への操作がそのままラッチ錠(新規第一施錠具R)を解錠する操作となって、操作性よく新規ドア体2の開放操作ができるように構成されている。
前記錠受けユニット10は、戸先側ドア枠7のドア体側端面7aに一体的に固定されて、新規のドア体側端面として機能する平板状のベースプレート11に、新規ラッチボルト6aと新規第一デッドボルト8a(新規第一施錠具Rと新規第二施錠具8)とが係脱する新規第一錠受け金具12と、新規第二デッドボルト9a(新規第三施錠具9)が係脱する新規第二錠受け金具13とが組込まれたものに構成されている。前記ベースプレート11は、ドア体側端面7aに開設される新規第一、第二開口7b、7cを覆蓋する上下方向長さおよび板幅を有して形成されている。また、前記新規第一、第二錠受け金具12、13は、それぞれ新規第一、第二ロックプレート14、15と新規第一、第二カバー体16、17とを備えて構成されており、新規第一ロックプレート14(新規第一錠受け金具12)が、戸先側端面2aから出没する新規ラッチボルト6a、新規第一デッドボルト8aに係脱して新規ドア体2を施錠−解錠状態(開放規制−開放許容)とし、第二ロックプレート15が、戸先側端面2aから出没する新規第二デッドボルト9aに係脱して新規ドア体2を施錠−解錠状態(開放規制−開放許容)とするように構成されている。尚、錠受けユニット10の構成の詳細については後述する。
既存のドア装置を新規ドア装置1にリフォームする第一工程では、既存ドア装置のドア枠3から既存ドア体を取外す。
ここで、前記戸先側ドア枠7は、金属製板材を適宜折曲することにより変則的な角筒形状に形成されており、全閉姿勢のドア体の戸先側端面に対向するドア体側端面7aと、該ドア体側端面7aの屋内側端縁に続いて段差状に折曲形成され、全閉姿勢のドア体の屋内側面に対向する戸当たり部7dとを備えて構成されている。そして、ドア体側端面7aには、図7(A)の点線でに示すように、上下方向に長い既存第一、第二開口7e、7fとが上下方向に隣接して開設されており、上側の既存第一開口7eには既存第一錠受け金具18が設けられ、図示しない既存ドア体側から出没する既存ラッチボルトと既存第一シリンダー錠の既存第一デッドボルトとが係脱するように構成されている。また、下側の既存第二開口7fには既存第二錠受け金具19が設けられ、図示しない既存ドア体側から出没する既存第二シリンダー錠の既存第二デッドボルトが係脱するように構成されている。
因みに、前記既存ドア体に設けられた既存第一、第二シリンダー錠の既存第一、第二デッドボルトは鎌錠ではなく、補助施錠片が設けられない構成となっている。
そして、これら既存第一、第二錠受け金具18、19は、既存第一、第二凹溝部18c、19cをドア体側端面7aに開設された既存第一、第二開口7e、7fを介してそれぞれ戸先側ドア枠7内に挿入し、既存第一、第二ロックプレート18b、19bの各上下端部と、上下の既存第一、第二フランジ部18d、19dとのあいだに、既存第一、第二開口7e、7fの上下の孔縁をそれぞれ挟み込む状態とし、これらを上下一対の既存第一、第二螺子18f、19fにより螺着することにより、ドア体側端面7aに一体化されている。
そして、既存第一、第二錠受け金具18、19は、前記既存第一、第二螺子18f、19fを脱落することによりドア体側端面7aから取外されるように構成されており、該取外しがなされると、ドア体側端面7aには既存第一、第二開口7e、7fが露出する状態となる。
前記新規第一開口7bは、新規の操作装置4に設けられた新規ラッチボルト6aと新規第一デッドボルト8aとに対向する部位に位置して開設され、新規第一錠受け金具12の新規第一カバー体16を戸先側ドア枠7内に挿入可能な形状となっている。また、新規第二開口7cは、新規第二錠受け金具13の新規第二カバー体17を戸先側ドア枠7内に挿入するよう、新規の操作装置4に設けられた新規第二デッドボルト9aに対向する部位に位置して開設され、新規第二錠受け金具13の新規第二カバー体17を戸先側ドア枠7内に挿入可能な形状となっている。
尚、本実施の形態では、既存ドア体に設けられていた既存ラッチボルト、既存第一、第二デッドボルトの配設位置と、新規ドア体2に設けられる新規ラッチボルト6a、新規第一、第二デッドボルト8a、9aの配設位置とのズレが少なく、図4(A)に示すように、新規第一開口7bは既存第一開口7eに続いて上方側部位を切欠き、新規第二開口7cは既存第二開口7fに続いて下方側部位を切欠くことにより形成されている。これによって、新規第一、第二開口7b、7cはそれぞれ必要な上下方向長さ(新規第一、第二カバー体16、17を挿入可能な長さ)よりも長い形状となっている。
そして、新規第一ロックプレート14には、上下方向中間部の仕切り片14aの上側に新規第一デッドボルト8aが係脱する上側ロック孔14bが開設され、下側に新規ラッチボルト6aが係脱する下側ロック孔14cが開設されているが、これら上、下側ロック孔14b、14cは、それぞれベースプレート第一貫通孔11aの上下方向中間部に対向して設けられており、新規第一デッドボルト8aが突出姿勢になって、新規第一デッドボルト8aの突出端部が上側ロック孔14bの屋外側孔縁に係合するとき、第一補助施錠片8dは上側ロック孔14bの上側孔縁に係合するように構成されている。尚、14dは新規第一ロックプレート14の屋外側端縁部に折曲形成された案内片である。
また、新規第二ロックプレート15には、新規第二デッドボルト9aが係脱する第二ロック孔15aが開設されるが、該第二ロック孔15aは、ベースプレート第二貫通孔11bの上下方向中間部に対向するように設けられており、新規第二デッドボルト9aが突出姿勢になって、新規第二デッドボルト9aの突出端部が第二ロック孔15aの屋外側孔縁に係合するとき、第二補助施錠片9dは第二ロック孔15aの上側孔縁に係合するように構成されている。
そして、前述したように、この錠受けユニット10のドア体側端面7aへの固定状態において、ドア体側端面7aには、新規のドア体側端面として機能するベースプレート11と新規第一、第二ロックプレート14、15とが積層されており、新規ドア装置1におけるドア枠3の間口幅は、既存のドア装置におけるドア枠3の間口幅と殆ど変わることはなく、僅かにベースプレート11の板厚分だけが開口側に突出する構成となっている。
この場合に、前述したように、新規ドア装置1におけるドア枠3の間口幅は、既存のドア装置におけるドア枠3の間口幅よりもベースプレート11の板厚分だけ幅狭となるが、ベースプレート11の板厚を、戸先側ドア枠7のドア体側端面7aと既存のドア体の戸先側端面とのあいだに形成されている「散り」よりも薄い板厚に設定することにより、有効な間口幅を損なうことがなくなって、新規ドア体2の仕様(間口幅)に影響を与えることがなく、既存のドア枠3をそのまま用いるものでありながら、汎用の間口幅のドア体をそのまま用いることができるように構成されている。
2 新規ドア体
3 ドア枠
4 操作装置
6 操作ハンドル
6a ラッチボルト
7 戸先側ドア枠
7a ドア体側端面
7b 新規第一開口
7e 既存第一開口
8 新規第一シリンダー錠
8a 新規第一デッドボルト
8d 第一補助施錠片
9 新規第二シリンダー錠
10 錠受けユニット
11 ベースプレート
11a 第一貫通孔
12 新規第一錠受け金具
13 新規第二錠受け金具
14 新規第一ロックプレート
16 新規第一カバー体
18 既存第一錠受け金具
Claims (2)
- 建築物の出入り口部に一体化されるドア枠と該ドア枠に開閉揺動自在に設けられるドア体とからなるドア装置において、既存のドア体を新規施錠具を備えた新規ドア体にリフォームするにあたり、既存の施錠具が係脱するべく戸先側ドア枠内に挿入固定される既存の錠受け金具を、戸先側ドア枠のドア体側端面に形成される既存の開口から取外し、該既存の錠受け金具が取外されたドア体側端面に新規施錠具に対応する新規開口を形成し、該新規開口の開設部位に錠受けユニットを配設する構成とし、該錠受けユニットは、ベースプレートに新規施錠具が係脱する新規錠受け金具が予め固定されたものとし、該新規錠受け金具に備えられたカバー体を、前記新規開口を介して既存の戸先側ドア枠に挿入組込みする構成にすると共に、前記ベースプレートは、既存開口および新規開口を覆蓋し、且つ、既存のドア体側端面の上下方向長さ内および屋内外方向幅内に納まる上下方向長さおよび板幅を有した平板状のものとし、該ベースプレートを、既存の戸先側ドア枠のドア体側端面に突当てて固定する構成としたことを特徴とするドア装置のリフォームにおけるドア枠構造。
- 錠受けユニットは、複数の錠受け金具が組込まれていることを特徴とする請求項1に記載のドア装置のリフォームにおけるドア枠構造。
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JP2010138840A JP5570885B2 (ja) | 2010-06-18 | 2010-06-18 | ドア装置のリフォームにおけるドア枠構造 |
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