JP5570885B2 - ドア装置のリフォームにおけるドア枠構造 - Google Patents

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本発明は、住宅やマンション等の出入り口部等の外壁に設けられるドア装置のリフォームにおけるドア枠構造の技術分野に関するものである。
一般に、住宅やマンションの出入り口部等の外壁に設けられるドア装置において、これが特に玄関口に設けられるドア装置のように、外観上の観点から高い意匠性が要求されるようなドア装置においては、経年変化に伴いリフォームされることが多い。また、外壁に設けられるドア装置では、防犯性の観点からも、より防犯性の高い施錠装置を具備したドア装置とすることが望まれ、近年、意匠性、防犯性の両者を満足するようなリフォームのニーズが高まっている。このように、新規ドア体と既存ドア体とで施錠装置の形状や様式が異なるリフォームをする場合では、ドア枠の戸先側となる戸先側ドア枠に挿入される施錠装置の錠受け金具の設置位置や形状が既存のものと異なり、錠受け金具を挿入するためのドア体側端面に設けられる開口の位置を変更しなければならず、既存のドア枠をそのまま用いることはできない。そこで、ドア体とドア枠との両者を新規なものに取替えるようなリフォームが提唱されるが、このようにすることは、躯体側の工事(例えば、タイル工事、塗装工事等)が必要になり、工期が長期にわたるばかりでなく、コスト的にも高価なものとなり、手軽にリフォームできないという問題がある。そこで、既存のドア枠をそのまま残すようにリフォームする方式が提唱されている。
特開2006−312849号公報
しかしながら、前記従来のものは、既存のドア枠をそのまま残すため躯体工事は不要になるものの、新規に設けられるドア体の他に、該新規ドア体に設けられる施錠装置の施錠具に対応する錠受け金具を備えた戸先側ドア枠(縦枠)を用意し、該用意した新規の戸先側縦枠を既存の戸先側ドア枠に対して固定する構成となっている。このため、新規の戸先側ドア枠と既存の戸先側ドア枠とが積層して設けられる分、出入り口部の間口幅が狭められてしまい、有効な間口幅が損なわれるという問題がある。しかも、このものでは、ドア体の間口幅を狭く変更しなければならないため、ドア体を特別仕様で形成する必要があるばかりでなく、専用の戸先側ドア枠を用意しなければならない分、コスト高になり、さらには、設置時の作業工程数も多くなって煩雑になり、工期の短縮化が損なわれるという問題もあり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、建築物の出入り口部に一体化されるドア枠と該ドア枠に開閉揺動自在に設けられるドア体とからなるドア装置において、既存のドア体を新規施錠具を備えた新規ドア体にリフォームするにあたり、既存の施錠具が係脱するべく戸先側ドア枠内に挿入固定される既存の錠受け金具を、戸先側ドア枠のドア体側端面に形成される既存の開口から取外し、該既存の錠受け金具が取外されたドア体側端面に新規施錠具に対応する新規開口を形成し、該新規開口の開設部位に錠受けユニットを配設する構成とし、該錠受けユニットは、ベースプレートに新規施錠具が係脱する新規錠受け金具が予め固定されたものとし、該新規錠受け金具に備えられたカバー体を、前記新規開口を介して既存の戸先側ドア枠に挿入組込みする構成にすると共に、前記ベースプレートは、既存開口および新規開口を覆蓋し、且つ、既存のドア体側端面の上下方向長さ内および屋内外方向幅内に納まる上下方向長さおよび板幅を有した平板状のものとし、該ベースプレートを、既存の戸先側ドア枠のドア体側端面に突当てて固定する構成としたことを特徴とするドア装置のリフォームにおけるドア枠構造である。
請求項2発明は、錠受けユニットは、複数の錠受け金具が組込まれていることを特徴とする請求項1に記載のドア装置のリフォームにおけるドア枠構造である。
請求項1の発明とすることにより、新規ドア体にリフォームするにあたり、既存のドア枠を用いるものでありながら、出入り口部の有効な間口幅を殆ど変えることなく、新規錠受け金具を容易に、かつ、短期間で設けることができて、低コスト化に寄与できる。
請求項2の発明とすることにより、リフォームの作業工程が一層容易になって、さらなる工期の短縮に寄与できる。
新規ドア装置の概略正面図である。 図1におけるX−X断面図である。 図3(A)、(B)はそれぞれ操作装置の正面図、背面図である。 図4(A)は戸先側ドア枠に新規第一、第二開口を形成した状態の側面図、図4(B)は戸先側ドア枠に錠受けユニットを取付けた状態の側面図である。 図5(A)、(B)、(C)はそれぞれ図4(B)の平面図、底面図、X−X断面図である。 図6(A)、(B)、(C)、(D)、(E)はそれぞれ錠受けユニットの側面図、背面図、図6(A)の平面図、底面図、X−X断面図である。 図7(A)、(B)はそれぞれ戸先側ドア枠に既存第一、第二錠受け金具が組込まれた状態の側面図、平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は住宅の玄関である出入り口部をリフォームすることにより構成された新規ドア装置であって、該新規ドア装置1を構成する新規ドア体2は、既存のドア体(図示せず)が取外された既存のドア枠3に対し、上下二箇所に設けられる蝶番3aを介して開閉揺動自在に支持されており、ドア枠3内に位置して開口部を閉鎖する全閉姿勢と、屋内外方向一方(本実施の形態では屋外側)に揺動して開口部を開放する開放姿勢とに変姿するように構成されている。
前記新規ドア装置1は、既存ドア装置に設けられる施錠装置とは異なる防犯性の高い施錠装置を具備するように構成されており、新規ドア体2の戸先側には、後述する施錠具を備えた操作装置4が設けられている。前記操作装置4は、図2、3に示すように、新規ドア体2の屋内外面にそれぞれ一体的に固定される上下方向長尺状の固定部材5と、これら屋内外一対の固定部材5に対してそれぞれ屋内外方向に変位自在に設けられ、新規ドア体2の開閉操作をするための操作ハンドル6とを備えて構成されている。これら屋内外一対の操作ハンドル6は、新規第一施錠具Rとしてのラッチ錠の操作具に兼用されており、新規ドア体2の戸先側端面2aから突出する突出姿勢と没入する没入姿勢とに出没変姿する新規ラッチボルト6aに連動連結されている。前記新規ラッチボルト6aは突出姿勢に付勢されているとともに、後述するように、新規ドア体2の戸先側端面2aからの出没によりドア枠3の戸先側部位を構成する戸先側ドア枠7に係脱するように構成されている。そして、新規ラッチボルト6aは、操作ハンドル6が固定部材5に対して押し/引き何れかの操作がなされて屋内外方向(新規ドア体2の開閉方向)に変位することに伴い付勢力に抗して没入姿勢に変姿するように構成されている。
さらに、操作装置4の固定部材5には、操作ハンドル6の上方に位置して主施錠装置としての新規第一シリンダー錠8(新規第二施錠具)が設けられ、操作ハンドル6の下方に位置して副施錠装置としての新規第二シリンダー錠9(新規第三施錠具)が設けられている。これら新規第一、第二シリンダー錠8、9は、それぞれ新規ドア体2の戸先側端面2aから突出する突出姿勢と没入する没入姿勢とに出没変姿する新規第一、第二デッドボルト8a、9aを備えて構成されており、後述するように、戸先側端面2aからの出没により戸先側ドア枠7に係脱するように構成されている。
そして、新規第一デッドボルト8aは、屋内外両側に設けられた内、外側鍵孔8b、8cにそれぞれ図示しない内、外側用操作具(鍵)を挿入して回転操作(施錠−解錠操作)することにより戸先側端面2aから出没作動するように構成されている。また、新規第二デッドボルト9aは、屋内側に設けられた操作摘み9bを回転操作(施錠−解錠操作)すること、または、屋外側に設けられた鍵孔9cに図示しない第二操作具(鍵)を挿入して回転操作(施錠−解錠操作)することにより戸先側端面2aから出没作動するように構成されている。
因みに、新規第一シリンダー錠8は、屋内側の内側鍵孔8bに挿入した内側用操作具を用いて施錠した後、内側用操作具を抜き取ることで新規第一デッドボルト8aを突出姿勢に保持することができ、優れた防犯機能を発揮できるように構成されている。
さらに、前記新規第一、第二デッドボルト8a、9aは、突出端部に上方に向けて出没自在な第一、第二補助施錠片8d、9dが設けられて、所謂鎌錠を構成している。そして、これら新規第一、第二デッドボルト8a、9aは、内、外用操作具、第二操作具、操作摘み9bの施錠−解錠操作がなされて突出姿勢と没入姿勢とに変姿することに連動して、第一、第二補助施錠片8d、9dが上方に向けて出没するように構成されている。そして、後述するように、新規第一、第二デッドボルト8a、9aの突出端部と第一、第二補助施錠片8d、9dとの両者を戸先側ドア枠7側に係脱するように構成することで、新規第一、第二シリンダー錠8、9の抉じ開け防止が一層確実になされるように構成されており、これによって、新規第一、第二シリンダー錠8、9は一層優れた防犯性を備えた施錠具となっている。
尚、操作装置4を用いて全閉姿勢の新規ドア体2を開放操作する場合では、新規第一、第二シリンダー錠8、9の新規第一、第二デッドボルト8a、9aを没入姿勢となるよう操作して解錠状態とするとともに、屋内外何れか一方の操作ハンドル6を、開放方向に向けて押し操作または引き操作することになるが、該操作ハンドル6を開放方向に操作することに伴い、操作ハンドル6が固定部材5に対して屋内外方向に変位することになり、新規ラッチボルト6aが没入姿勢となって新規ラッチボルト6aと戸先側ドア枠7との係合を解除(解錠)するように構成されている。これによって、操作ハンドル6の開放方向への操作がそのままラッチ錠(新規第一施錠具R)を解錠する操作となって、操作性よく新規ドア体2の開放操作ができるように構成されている。
一方、既存のドア枠3を構成する戸先側ドア枠7のドア体側端面7aには、図4に示すように、新規ドア体2に設けられた操作装置4の配設位置に対向する部位を含むようにして新規第一、第二開口7b、7cが開設されており、これら新規第一、第二開口7b、7cの開設部位に、操作装置4に設けられた新規第一、第二、第三施錠具R、8、9(新規ラッチボルト6a、新規第一、第二デッドボルト8a、9a)が係脱するための錠受けユニット10がドア体側端面7aに沿って設けられている。
前記錠受けユニット10は、戸先側ドア枠7のドア体側端面7aに一体的に固定されて、新規のドア体側端面として機能する平板状のベースプレート11に、新規ラッチボルト6aと新規第一デッドボルト8a(新規第一施錠具Rと新規第二施錠具8)とが係脱する新規第一錠受け金具12と、新規第二デッドボルト9a(新規第三施錠具9)が係脱する新規第二錠受け金具13とが組込まれたものに構成されている。前記ベースプレート11は、ドア体側端面7aに開設される新規第一、第二開口7b、7cを覆蓋する上下方向長さおよび板幅を有して形成されている。また、前記新規第一、第二錠受け金具12、13は、それぞれ新規第一、第二ロックプレート14、15と新規第一、第二カバー体16、17とを備えて構成されており、新規第一ロックプレート14(新規第一錠受け金具12)が、戸先側端面2aから出没する新規ラッチボルト6a、新規第一デッドボルト8aに係脱して新規ドア体2を施錠−解錠状態(開放規制−開放許容)とし、第二ロックプレート15が、戸先側端面2aから出没する新規第二デッドボルト9aに係脱して新規ドア体2を施錠−解錠状態(開放規制−開放許容)とするように構成されている。尚、錠受けユニット10の構成の詳細については後述する。
前記錠受けユニット10は、新規第一、第二錠受け金具12、13の新規第一、第二カバー体16、17を、ドア体側端面7aに開設された新規第一、第二開口7b、7cを介して戸先側ドア枠7内に挿入し、ベースプレート11をドア体側端面7aに突当てた状態で固定することにより、ドア体側端面7aに一体的に設けられている。これによって、新規第一、第二錠受け金具12、13はベースプレート11をドア体側端面7aに固定することにより、両者を一度に戸先側ドア枠7に組込むことができて取付け作業が容易になるように構成されている。そして、錠受けユニット10が設けられた戸先側ドア枠7は、ドア体側端面7aに新規ドア体側端面を構成するベースプレート11が積層する分出入り口部側に突出するが、突出幅はベースプレート11の板厚分だけであるのでドア枠3が形成する間口幅に殆ど影響を与えることはなく、有効な間口幅を損なうことがないように構成されている。これによって、既存のドア体を新規ドア体2にリフォームするにあたり、既存の戸先側ドア枠7をそのまま用いて、新規第一、第二、第三施錠具R、8、9に対応する第一、第二錠受け金具12、13を戸先側ドア枠7に設けるものでありながら、既存の戸先側ドア枠に新規戸先側ドア枠を積層状に取付ける従来のもののように間口幅が狭くなるようなことがないように構成されている。
つぎに、既存ドア装置を既存ドア枠3を用いる状態で新規ドア装置1にリフォームする手順を、戸先側ドア枠7のドア体側端面7aに形成される新規第一、第二開口7b、7c、錠受けユニット10の詳細な構成とともに説明する。
既存のドア装置を新規ドア装置1にリフォームする第一工程では、既存ドア装置のドア枠3から既存ドア体を取外す。
続く第二工程では、ドア枠3の戸先側ドア枠7から、既存ドア体に具備される既存の施錠具が係脱する既存第一、第二錠受け金具18、19を取外す。
ここで、前記戸先側ドア枠7は、金属製板材を適宜折曲することにより変則的な角筒形状に形成されており、全閉姿勢のドア体の戸先側端面に対向するドア体側端面7aと、該ドア体側端面7aの屋内側端縁に続いて段差状に折曲形成され、全閉姿勢のドア体の屋内側面に対向する戸当たり部7dとを備えて構成されている。そして、ドア体側端面7aには、図7(A)の点線でに示すように、上下方向に長い既存第一、第二開口7e、7fとが上下方向に隣接して開設されており、上側の既存第一開口7eには既存第一錠受け金具18が設けられ、図示しない既存ドア体側から出没する既存ラッチボルトと既存第一シリンダー錠の既存第一デッドボルトとが係脱するように構成されている。また、下側の既存第二開口7fには既存第二錠受け金具19が設けられ、図示しない既存ドア体側から出没する既存第二シリンダー錠の既存第二デッドボルトが係脱するように構成されている。
因みに、前記既存ドア体に設けられた既存第一、第二シリンダー錠の既存第一、第二デッドボルトは鎌錠ではなく、補助施錠片が設けられない構成となっている。
また、前記既存第一、第二錠受け金具18、19は、図7(A)、(B)に示すように、ドア体側端面7aの外面(ドア体側の面)に積層状に配され、既存第一、第二開口7e、7fに連通する既存第一、第二ロック孔18a、19aが開設された既存第一、第二ロックプレート18b、19bと、前記既存第一、第二ロック孔18a、19aの孔縁に沿う溝側片を備えた既存第一、第二凹溝部18c、19cおよびこれら既存第一、第二凹溝部18c、19cの上下の溝側片の開口側端縁から上下に延出する既存第一、第二フランジ部18d、19dとを備えた既存第一、第二カバー体18e、19eとにより構成されており、既存第一、第二ロック孔18a、19aに、既存ラッチボルトと既存第一デッドボルト、既存第二デッドボルトがそれぞれ出入りすることにより係脱して、既存ドア体が施錠−解錠されるように構成されている。
そして、これら既存第一、第二錠受け金具18、19は、既存第一、第二凹溝部18c、19cをドア体側端面7aに開設された既存第一、第二開口7e、7fを介してそれぞれ戸先側ドア枠7内に挿入し、既存第一、第二ロックプレート18b、19bの各上下端部と、上下の既存第一、第二フランジ部18d、19dとのあいだに、既存第一、第二開口7e、7fの上下の孔縁をそれぞれ挟み込む状態とし、これらを上下一対の既存第一、第二螺子18f、19fにより螺着することにより、ドア体側端面7aに一体化されている。
そして、既存第一、第二錠受け金具18、19は、前記既存第一、第二螺子18f、19fを脱落することによりドア体側端面7aから取外されるように構成されており、該取外しがなされると、ドア体側端面7aには既存第一、第二開口7e、7fが露出する状態となる。
つぎの第三工程では、前記既存第一、第二開口7e、7fが予め開設されている戸先側ドア枠7のドア体側端面7aに、新規第一、第二、第三施錠具R、8、9に対向して前述の新規第一、第二開口7b、7cを開設する。
前記新規第一開口7bは、新規の操作装置4に設けられた新規ラッチボルト6aと新規第一デッドボルト8aとに対向する部位に位置して開設され、新規第一錠受け金具12の新規第一カバー体16を戸先側ドア枠7内に挿入可能な形状となっている。また、新規第二開口7cは、新規第二錠受け金具13の新規第二カバー体17を戸先側ドア枠7内に挿入するよう、新規の操作装置4に設けられた新規第二デッドボルト9aに対向する部位に位置して開設され、新規第二錠受け金具13の新規第二カバー体17を戸先側ドア枠7内に挿入可能な形状となっている。
尚、本実施の形態では、既存ドア体に設けられていた既存ラッチボルト、既存第一、第二デッドボルトの配設位置と、新規ドア体2に設けられる新規ラッチボルト6a、新規第一、第二デッドボルト8a、9aの配設位置とのズレが少なく、図4(A)に示すように、新規第一開口7bは既存第一開口7eに続いて上方側部位を切欠き、新規第二開口7cは既存第二開口7fに続いて下方側部位を切欠くことにより形成されている。これによって、新規第一、第二開口7b、7cはそれぞれ必要な上下方向長さ(新規第一、第二カバー体16、17を挿入可能な長さ)よりも長い形状となっている。
そして、第四工程において、戸先側ドア枠7のドア体側端面7aに、新規第一、第二、第三施錠具R、8、9(新規ラッチボルト6a、第一、第二デッドボルト8a、9a)が係脱する新規第一、第二錠受け金具12、13が予め一体的に組込まれた錠受けユニット10を固定する。
ここで、錠受けユニット10について、図6の図面に基づいて詳述するが、前記錠受けユニット10は、前述したように、上下方向長尺状の平板材で構成され、戸先側ドア枠7のドア体側端面7aに積層状に突当てられて一体的に固定されることで、新規のドア体側端面として機能するベースプレート11に、新規第一、第二錠受け金具12、13を予め固定したものに構成されている。前記ベースプレート11は金属製(ステンレス製)板材で構成されており、ドア体側端面7aに開設された新規第一、第二開口7b、7c(既存第一、第二開口7e、7fを含む)を覆蓋することができる上下方向長さおよび板幅を有して形成されている。そして、ベースプレート11には、第一、第二錠受け金具12、13が固定される部位に位置して第一、第二貫通孔11a、11bが上下方向に隣接して開設されるが、第一貫通孔11aは新規ドア体2に設けられるラッチボルト6aと第一補助施錠片8d付き第一デッドボルト8aとが出入り自在な大きさに形成されており、第二貫通孔11bは第二補助施錠片9d付きの第二デッドボルト9aが出入り自在な大きさに形成されていて、これら第一、第二貫通孔11a、11bの上下方向長さは戸先側枠体7のドア体側端面7aに開設される新規第一、第二開口7b、7cの上下方向長さよりも短い長さに設定されている。
一方、新規第一、第二錠受け金具12、13は、前述したように、新規第一、第二ロックプレート14、15と新規第一、第二カバー体16、17とを備えて構成されている。新規第一、第二ロックプレート14、15は、ベースプレート11に開設された第一、第二貫通孔11a、11bを覆う平板材で構成されている。また、新規第一、第二カバー体16、17は、戸先側枠体7のドア体側端面7aに開設される新規第一、第二開口7b、7cに遊嵌する長さに形成されており、ベースプレート11に開設された第一、第二貫通孔11a、11bの孔縁に沿う溝側片を備えた新規第一、第二凹溝部16a、17aと、これら新規第一、第二凹溝部16a、17aの上下の溝側片の開口側端縁から上下に延出する新規第一、第二フランジ部16b、17bとにより構成されている。
そして、ベースプレート11の第一、第二貫通孔11a、11bの孔縁における表裏面11c、11dに、新規第一、第二ロックプレート14、15と新規第一、第二カバー体16、17とをそれぞれ突当て、これら突当て部である新規第一、第二ロックプレート14、15の上下端部と、新規第一、第二カバー体16、17の上下のフランジ部16b、17bとを、それぞれあいだにベースプレート11を挟む状態で新規第一、第二螺子12a、13aを用いて螺着することにより、第一、第二錠受け金具12、13がベースプレート11に一体的に固定されている。
そして、新規第一ロックプレート14には、上下方向中間部の仕切り片14aの上側に新規第一デッドボルト8aが係脱する上側ロック孔14bが開設され、下側に新規ラッチボルト6aが係脱する下側ロック孔14cが開設されているが、これら上、下側ロック孔14b、14cは、それぞれベースプレート第一貫通孔11aの上下方向中間部に対向して設けられており、新規第一デッドボルト8aが突出姿勢になって、新規第一デッドボルト8aの突出端部が上側ロック孔14bの屋外側孔縁に係合するとき、第一補助施錠片8dは上側ロック孔14bの上側孔縁に係合するように構成されている。尚、14dは新規第一ロックプレート14の屋外側端縁部に折曲形成された案内片である。
また、新規第二ロックプレート15には、新規第二デッドボルト9aが係脱する第二ロック孔15aが開設されるが、該第二ロック孔15aは、ベースプレート第二貫通孔11bの上下方向中間部に対向するように設けられており、新規第二デッドボルト9aが突出姿勢になって、新規第二デッドボルト9aの突出端部が第二ロック孔15aの屋外側孔縁に係合するとき、第二補助施錠片9dは第二ロック孔15aの上側孔縁に係合するように構成されている。
そして、このように構成された錠受けユニット10は、新規第一、第二カバー体16、17が設けられるベースプレート11の裏面11d側を戸先側ドア枠7のドア体側端面7aに対向させ、新規第一、第二カバー体16、17を、ドア体側端面7aに開設された新規第一、第二開口7b、7cを介して戸先側ドア枠7内に挿入し、ベースプレート11の裏面をドア体側端面7aに突当てた状態において、ベースプレート11の適宜箇所に開設された複数の固定用貫通孔11eを介して挿入したビス11fをドア体側端面7aに螺着することにより、ドア体側端面7aに一体的に固定されるように構成されている。これによって、新規第一、第二錠受け金具12、13は、錠受けユニット10のベースプレート11をドア体側端面7aに固定する作業をすることで、既存の戸先側ドア枠7に一体的に固定されるように構成されている。
そして、前述したように、この錠受けユニット10のドア体側端面7aへの固定状態において、ドア体側端面7aには、新規のドア体側端面として機能するベースプレート11と新規第一、第二ロックプレート14、15とが積層されており、新規ドア装置1におけるドア枠3の間口幅は、既存のドア装置におけるドア枠3の間口幅と殆ど変わることはなく、僅かにベースプレート11の板厚分だけが開口側に突出する構成となっている。
そして、第五工程では、操作装置4を具備する新規ドア体2を、上下二箇所に設けられる蝶番3aを介してドア枠3に開閉揺動自在に支持させる。これによって、既存のドア装置は、新規の第一、第二、第三施錠具R、8、9を備えた操作装置4を具備して防犯性、意匠性ともに優れた新規ドア体2を備えた新規ドア装置1にリフォームされる。
この場合に、前述したように、新規ドア装置1におけるドア枠3の間口幅は、既存のドア装置におけるドア枠3の間口幅よりもベースプレート11の板厚分だけ幅狭となるが、ベースプレート11の板厚を、戸先側ドア枠7のドア体側端面7aと既存のドア体の戸先側端面とのあいだに形成されている「散り」よりも薄い板厚に設定することにより、有効な間口幅を損なうことがなくなって、新規ドア体2の仕様(間口幅)に影響を与えることがなく、既存のドア枠3をそのまま用いるものでありながら、汎用の間口幅のドア体をそのまま用いることができるように構成されている。
叙述の如く構成された本形態において、既存のドア体が設けられる既存のドア装置から既存のドア体を取外し、防犯性の高い新規の施錠装置を構成する新規第一、第二、第三施錠具R、8、9が設けられた操作装置4を具備する新規ドア体2にリフォームするにあたり、戸先側ドア枠7には、新規第一、第二、第三施錠具R、8、9に対応する新規第一、第二錠受け金具12、13を設けることになるが、このものでは、戸先側ドア枠7のドア体側端面7aに、新規第一、第二錠受け金具12、13を挿入するための新規第一、第二開口7b、7cを開設する一方、新規のドア体側端面として機能するベースプレート11に第一、第二錠受け金具12、13を予め一体的に固定した錠受けユニット10を形成し、該錠受けユニット10のベースプレート11をドア体側端面7aに突当てて固定することにより、新規第一、第二錠受け金具12、13を、ドア体側端面7aの新規第一、第二開口7b、7cを介して戸先側ドア枠7内に挿入する状態で組込み固定することができる。この結果、新規ドア体2にリフォームするべく新規第一、第二錠受け金具12、13を設けるにあたり、ドア体側端面7aには新規ドア体側端面として機能するベースプレート11が設けられるだけで、出入り口部の間口幅を殆ど変えることがなく、既存のドア枠3を用いるものでありながら、従来の既存の戸先側ドア枠に新規の戸先側ドア枠を積層状に設けるもののように、特別仕様の間口幅を有した新規ドア体を用意する必要がなく、しかも、ベースプレート11を固定することで新規第一、第二錠受け金具12、13を戸先側ドア枠7に固定することができ、リフォーム作業が容易になって、工期の短縮が実現してコスト低下に寄与できる。
さらに、本発明が実施されたものにあっては、新規の操作装置4には、新規第一、第二、第三施錠具R、8、9が設けられ、戸先側ドア枠7側には二つの新規第一、第二錠受け金具12、13を設ける必要があるが、これら新規第一、第二錠受け金具12、13は一枚のベースプレート11に組込まれて一つの錠受けユニット10に構成されているので、該錠受けユニット10を戸先側ドア枠7のドア体側端面7aに固定することで第一、第二錠受け金具12、13の両者を戸先側ドア枠7に取付けることができて、リフォーム工程を一層削減することが可能となる。
本発明は、玄関等の外部に露出するような箇所に設けられるドア装置をリフォームする場合に利用することができる。
1 新規ドア装置
2 新規ドア体
3 ドア枠
4 操作装置
6 操作ハンドル
6a ラッチボルト
7 戸先側ドア枠
7a ドア体側端面
7b 新規第一開口
7e 既存第一開口
8 新規第一シリンダー錠
8a 新規第一デッドボルト
8d 第一補助施錠片
9 新規第二シリンダー錠
10 錠受けユニット
11 ベースプレート
11a 第一貫通孔
12 新規第一錠受け金具
13 新規第二錠受け金具
14 新規第一ロックプレート
16 新規第一カバー体
18 既存第一錠受け金具

Claims (2)

  1. 建築物の出入り口部に一体化されるドア枠と該ドア枠に開閉揺動自在に設けられるドア体とからなるドア装置において、既存のドア体を新規施錠具を備えた新規ドア体にリフォームするにあたり、既存の施錠具が係脱するべく戸先側ドア枠内に挿入固定される既存の錠受け金具を、戸先側ドア枠のドア体側端面に形成される既存の開口から取外し、該既存の錠受け金具が取外されたドア体側端面に新規施錠具に対応する新規開口を形成し、該新規開口の開設部位に錠受けユニットを配設する構成とし、該錠受けユニットは、ベースプレートに新規施錠具が係脱する新規錠受け金具が予め固定されたものとし、該新規錠受け金具に備えられたカバー体を、前記新規開口を介して既存の戸先側ドア枠に挿入組込みする構成にすると共に、前記ベースプレートは、既存開口および新規開口を覆蓋し、且つ、既存のドア体側端面の上下方向長さ内および屋内外方向幅内に納まる上下方向長さおよび板幅を有した平板状のものとし、該ベースプレートを、既存の戸先側ドア枠のドア体側端面に突当てて固定する構成としたことを特徴とするドア装置のリフォームにおけるドア枠構造。
  2. 錠受けユニットは、複数の錠受け金具が組込まれていることを特徴とする請求項1に記載のドア装置のリフォームにおけるドア枠構造。
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