JP6113991B2 - 扉取替方法 - Google Patents

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Description

本発明は、建物に形成された開口部に固定されている既存枠体から、当該既存枠体に対して開閉可能に取り付けられている既存扉を取り外し、新規扉を開閉可能に取り付けるための扉取替方法に関するものである。
例えば建物をリフォームする際には、玄関扉などの扉が既存扉から新規扉に取り替えられる場合がある(例えば、特許文献1参照)。特に玄関扉については、近年、開閉時にハンドルを上下方向に回転させるレバーハンドル式の既存扉から、ハンドルを前後方向に押したり引いたりすることにより開閉を行うプッシュプルハンドル式の新規扉に取り替えるなど、種類の異なる扉への取り替えが望まれる場合がある。また、セキュリティの向上の観点により、施錠のためのシリンダを1つだけ備えたシングルロック式の既存扉から、シリンダを2つ備えたダブルロック式の新規扉への取り替えなどが望まれる場合もある。
通常、扉により開閉される建物の開口部には、当該開口部の周縁部に沿って枠体が固定されている。扉を閉状態で保持するためのラッチボルトや、扉を施錠するためのデッドボルトなどのように、枠体に係止させる係止部が扉に設けられている場合には、枠体における当該係止部に対応する位置に孔が形成され、当該孔に係止部を進入させることができるようになっている。
扉を取り替える際には、既存扉と新規扉とで係止部の位置や数が変更になる場合があり、この場合、係止部を進入させるための枠体の孔についても、対応する位置や数を変更する必要がある。例えば、シングルロック式の既存扉が取り付けられた枠体に、係止部を進入させるための孔が1つだけ形成されている場合には、ダブルロック式の新規扉に取り替える際に、枠体に2つの孔が必要になる場合がある。このような場合には、建物の開口部に固定された既存枠体に、新規扉に対応する新規枠体を取り付けるなどの作業が行われている。
図6は、既存枠体102に新規枠体103を取り付けた状態の一例を示した断面図であり、鉛直方向に沿った断面を示している。また、図7は、既存枠体102に新規枠体103を取り付けた状態の一例を示した断面図であり、水平方向に沿った断面を示している。
建物に形成された開口部101には、既存枠体102が固定されており、当該既存枠体102に取り付けられた新規枠体103に対して、新規扉104が開閉可能に取り付けられている。この例では、扉の一例である玄関扉が新規扉104に取り替えられた状態が示されており、新規扉104により、建物の外部側と内部側とを区画することができるようになっている。
既存枠体102は、例えば2つの縦枠121と2つの横枠122とを含む矩形状に固定されている。2つの縦枠121は、それぞれ開口部101の側端縁に沿って鉛直方向に延びている。一方、2つの横枠122は、それぞれ開口部101の上端縁及び下端縁に沿って水平方向に延びている。縦枠121及び横枠122は、例えば鉄板により形成されており、それぞれ開口部101の周縁部に対応する形状に折り曲げられている。
新規枠体103は、例えば2つの縦枠131と2つの横枠132とを含む矩形状に取り付けられる。2つの縦枠131は、それぞれ既存枠体102の縦枠121に沿って鉛直方向に延びている。一方、2つの横枠132は、それぞれ既存枠体102の横枠122に沿って水平方向に延びている。縦枠131及び横枠132は、例えば鉄板により形成されており、それぞれ新規扉104を取付可能な形状に折り曲げられている。
このような新規枠体103を既存枠体102に取り付ける構成の場合には、通常、図6及び図7に示すように、新規枠体103が既存枠体102に対して外部側に張り出した状態で取り付けられる。そして、図中に二点鎖線で示すように、既存枠体102に既存扉105が取り付けられていた位置よりも外部側において、新規枠体103に新規扉104が取り付けられるようになっている。
このように、新規枠体103が既存枠体102に対して外部側に張り出した構成とすることにより、新規扉104に備えられたラッチボルトやデッドボルトなどの係止部(図示せず)を、新規枠体103(例えば縦枠131)に予め形成された孔に進入させることが可能になる。すなわち、新規扉104の係止部を進入させるための孔を新規枠体103に予め形成しておけば、新規枠体103を既存枠体102に取り付けた後、新規枠体103に対して新規扉104を開閉可能に取り付けるだけで作業が完了する。
新規枠体103を既存枠体102に取り付ける際には、新規枠体103と既存枠体102との間に取付部材106が設けられる。具体的には、既存枠体102の縦枠121及び横枠122に対して、それぞれ1つ又は複数の取付部材106がビスなどの固定具107を用いて取り付けられた後、これらの取付部材106に対して、新規枠体103の縦枠131及び横枠132が、それぞれビスなどの固定具108を用いて取り付けられるようになっている。
特開2006−37666号公報
既存枠体102は、いわゆる有効開口を規定しており、新規枠体103を取り付ける前の状態では、2つの縦枠121間の距離である幅W1、及び、2つの横枠122間の距離である高さH1の範囲内で、人や物などの出入りが可能となっている。しかし、新規枠体103を取り付けた後の状態では、既存枠体102の有効開口を規定する部分に、取付部材106を介して新規枠体103が取り付けられるため、有効開口が小さくなってしまうという問題がある。
すなわち、新規枠体103を取り付けた後の状態では、新規枠体103の2つの縦枠131間の距離である幅W2、及び、2つの横枠132間の距離である高さH2により、有効開口が規定されることとなる。新規枠体103を取り付けた後の有効開口の幅W2及び高さH2は、新規枠体103を取り付ける前の有効開口の幅W1及び高さH1よりも小さく、出入りできる人や物などの範囲が狭くなってしまう。また、例えば玄関網戸などのように有効開口の部分に取付可能な部材が既存枠体102に取り付けられている場合には、当該部材を既存枠体102から新規枠体103に付け替えることができないという問題も生じる。
このような問題を解消するために、新規枠体103を奥行きが小さい形状とすることにより、既存枠体102における有効開口よりも外部側の部分にのみ新規枠体103を取り付けることも考えられる。このように、既存枠体102の有効開口を新規枠体103で覆わないような構成とすれば、新規枠体103を取り付ける前後で、有効開口の大きさが変化するのを防止することができる。
しかしながら、このような構成では、既存枠体102に対する新規枠体103の取付部分が狭くなるため、新規枠体103を強固に取り付けることが困難になる。特に、図6及び図7に示すように、新規枠体103が既存枠体102に対して外部側に張り出した状態で取り付けられるような構成の場合には、新規枠体103を強固に取り付けることがさらに困難になる。
また、既存枠体102を撤去して、開口部101に対応する形状の新規枠体に取り替えることにより、既存扉105と同じ位置に新規扉104を取り付けることも考えられるが、この場合には、作業が煩雑になるとともに、既存枠体102を廃棄することとなるため廃棄物が増加するという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、既存枠体を撤去することなく、より簡単な作業で既存扉と同じ位置に新規扉を取り付けることができ、かつ、外観が損なわれるのを防止することができる扉取替方法を提供することを目的とする。
本発明に係る扉取替方法は、建物に形成された開口部に固定されている既存枠体から、当該既存枠体に対して開閉可能に取り付けられている既存扉を取り外し、新規扉を開閉可能に取り付けるための扉取替方法であって、前記既存枠体の一部を切断する切断工程と、前記開口部の周縁部のうち、前記切断工程により前記既存枠体が切断された部分に対応する位置に凹部を形成する凹部形成工程と、前記凹部に対応する位置に新規孔が形成された第1プレート部と、当該第1プレート部に直交する第2プレート部とを含むL字状に形成されたプレートを前記既存枠体に取り付けるプレート取付工程とを含み、前記プレート取付工程では、前記第1プレート部及び前記第2プレート部が、固定具により前記既存枠体に固定され、前記プレートが前記既存枠体に取り付けられた状態では、前記第1プレート部が、閉状態の前記新規扉の側面に対向し、前記第2プレート部が、閉状態の前記新規扉の表面に対して平行に延び、前記プレートを前記既存枠体に取り付けた後に、前記既存枠体に取り付けられている前記新規扉を閉状態とした場合には、当該新規扉に設けられた係止部が、前記プレートに形成された新規孔を介して前記凹部に進入可能となり、前記新規扉の端部には、当該新規扉と前記既存枠体との隙間を隠すための端部部材が取り付けられており、前記新規扉が閉状態のときに、前記第2プレート部を固定している固定具が前記端部部材により覆われた状態となることを特徴とする。
このような構成によれば、既存枠体の一部を切断し、建物の開口部の周縁部のうち既存枠体が切断された部分に対応する位置に凹部を形成することにより、当該凹部に進入可能な係止部が設けられた新規扉を既存扉と同じ位置に取付可能とすることができる。既存枠体の一部を切断する際には、既存枠体にバリや傷などが生じることとなるが、凹部に対応する位置に新規孔が形成されたプレートを既存枠体に取り付けることにより、外観が損なわれるのを防止することができる。したがって、既存枠体を撤去することなく、より簡単な作業で既存扉と同じ位置に新規扉を取り付けることができ、かつ、外観が損なわれるのを防止することができる。
また、プレートをL字状に形成することにより、強度を高くすることができるため、プレートのたわみを抑制し、扉取替後の耐久性を向上することができる。また、切断工程の際に、既存枠体の2つの面に跨ってバリや傷などが生じた場合であっても、それら2つの面に沿ってL字状のプレートを取り付けることにより、外観が損なわれるのを効果的に防止することができる。
また、固定具によりプレートを既存枠体に対して強固に取り付けることができるとともに、新規扉が閉状態のときには、新規扉に取り付けられている端部部材を用いて、第2プレート部を固定している固定具を覆うことができるため、外観が損なわれるのを効果的に防止することができる。
前記既存枠体は、2つの縦枠と2つの横枠とを含む矩形状に固定されていてもよい。この場合、前記プレートは、前記2つの縦枠のうち一方の縦枠に対して、当該縦枠の上端部から下端部まで延びるように取り付けられてもよい。
このような構成によれば、既存枠体における2つの縦枠のうち一方の縦枠に対してのみ切断工程を行い、当該一方の縦枠の上端部から下端部まで延びるようにプレートを取り付けることができる。これにより、一方の縦枠に対する最小限の作業で新規扉を取付可能にすることができるとともに、当該一方の縦枠の上端部から下端部まで延びるプレートが、既存枠体との間に一体感を生じさせるため、外観が損なわれるのを効果的に防止することができる。
前記既存枠体には、前記既存扉に設けられた係止部を進入させるための既存孔が形成されていてもよい。この場合、前記プレートが前記既存枠体に取り付けられた状態では、前記既存孔が前記プレートにより塞がれてもよい。
このような構成によれば、プレートを既存枠体に取り付けることにより、既存枠体に形成されている既存孔を当該プレートで塞ぐことができるため、不要となる既存孔を容易に塞ぐことができ、外観が損なわれるのを容易に防止することができる。
本発明によれば、既存枠体の一部を切断し、開口部の周縁部のうち既存枠体が切断された部分に対応する位置に凹部を形成することにより、既存枠体を撤去することなく、より簡単な作業で、凹部に進入可能な係止部が設けられた新規扉を既存扉と同じ位置に取付可能とすることができるとともに、凹部に対応する位置に新規孔が形成されたプレートを既存枠体に取り付けることにより、外観が損なわれるのを防止することができる。
本発明の一実施形態に係る扉取替方法により扉が取り替えられた状態を示す正面図である。 既存枠体及びプレートの構成例を示す分解斜視図である。 既存枠体にプレートを取り付ける際の態様について説明するための要部拡大斜視図である。 既存枠体にプレートを取り付けた状態の一例を示した断面図であり、鉛直方向に沿った断面を示している。 既存枠体にプレートを取り付けた状態の一例を示した断面図であり、水平方向に沿った断面を示している。 既存枠体に新規枠体を取り付けた状態の一例を示した断面図であり、鉛直方向に沿った断面を示している。 既存枠体に新規枠体を取り付けた状態の一例を示した断面図であり、水平方向に沿った断面を示している。
図1は、本発明の一実施形態に係る扉取替方法により扉が取り替えられた状態を示す正面図である。建物に形成された開口部1は、例えば縦長の矩形状であり、当該開口部1の周縁部に沿って既存枠体2が固定されている。
既存枠体2は、例えば2つの縦枠21と2つの横枠22とを含む矩形状に固定されている。2つの縦枠21は、例えば鉄板により形成されており、それぞれ開口部1の側端縁に沿って鉛直方向に延びている。一方、2つの横枠22は、例えば鉄板により形成されており、それぞれ開口部1の上端縁及び下端縁に沿って水平方向に延びている。図1では、既存枠体2に対して開閉可能に取り付けられていた既存扉(図示せず)が取り外され、新規扉4が開閉可能に取り付けられた状態が示されている。
本実施形態における新規扉4は、例えば玄関扉であり、開閉時に把持されるハンドル41が設けられている。この例では、上下方向に延びるハンドル41を前後方向に押したり引いたりすることにより開閉を行うプッシュプルハンドル式の新規扉4が、既存枠体2に取り付けられている。ハンドル41の上端部及び下端部には、施錠のためのシリンダ42が1つずつ設けられ、これにより、シリンダ42を2つ備えたセキュリティの高いダブルロック式の新規扉4となっている。
既存枠体2の2つの縦枠21のうち一方の縦枠21には、プレート3が取り付けられている。具体的には、新規扉4のハンドル41が設けられている側の縦枠21に対して、当該縦枠21の上端部から下端部まで延びるようにプレート3が取り付けられている。新規扉4は、プレート3が取り付けられている側とは反対側の縦枠21に対して、複数(例えば2つ)の蝶番43により開閉可能に取り付けられている。すなわち、新規扉4は、例えば蝶番43などで構成される回転軸を中心に回転することにより開閉可能な構成となっている。
図2は、既存枠体2及びプレート3の構成例を示す分解斜視図である。既存枠体2の一方の縦枠21には、既存扉(図示せず)を既存枠体2に係止させる際に使用する既存孔23が形成されている。既存扉には、既存扉を閉状態で保持するためのラッチボルト、又は、既存扉を施錠するためのデッドボルトなどの係止部(図示せず)が設けられており、扉取替前においては、閉状態の既存扉に設けられた係止部を既存孔23に進入させることができるようになっている。
既存枠体2から既存扉を取り外し、新規扉4を取り付ける場合には、既存孔23が形成されている縦枠21にプレート3が取り付けられる。プレート3は、例えば鉄板により形成されており、当該プレート3が取り付けられる既存枠体2の縦枠21に対応する形状に折り曲げられている。この例では、プレート3が、互いに直交する第1プレート部31と第2プレート部32とを含むL字状に形成されている。プレート3は、鉄板以外の材料により形成されていてもよいが、既存枠体2と同じ材料により形成されていることが好ましい。
プレート3の第1プレート部31には、新規扉4に設けられたラッチボルト又はデッドボルトなどの係止部(図示せず)を進入させるための新規孔33が形成されている。この例では、上述のような構成を有する新規扉4に対応して、第1プレート部31に2つの新規孔33が形成されている。このように、新規孔33は、プレート3に複数形成されていてもよいし、1つだけ形成されていてもよい。
図3は、既存枠体2にプレート3を取り付ける際の態様について説明するための要部拡大斜視図である。既存枠体2にプレート3を取り付ける際には、まず、既存枠体2におけるプレート3を取り付ける側の縦枠21の一部が切断される(切断工程)。
具体的には、図3(a)に示すように、縦枠21に対して、扉取替後に新規扉4が閉状態となったときに新規扉4の係止部が対向する位置に、サンダーなどの工具を用いて切欠き24を形成する作業が行われる。図3(a)の例では、作業性の観点から、縦枠21における既存孔23が形成されている面25だけではなく、この面25に直交する面26にも跨って切欠き24が形成されている。この場合、2つの面25、26に跨るように形成された切欠き24によって、縦枠21の角部が部分的に切除された状態となり、縦枠21の内側にある開口部1の周縁部が露出する。
その後、図3(b)に示すように、縦枠21に切欠き24を形成することにより露出した開口部1の周縁部に対して、ハンマードリルなどの工具を用いてはつることにより凹部11を形成する作業が行われる(凹部形成工程)。これにより、開口部1の周縁部のうち、切断工程により縦枠21が切断された部分(切欠き24)に対応する位置に、凹部11を形成することができる。切欠き24及び凹部11の形状は、新規扉4の係止部に応じた形状となる。
このようにして凹部11が形成された後、切欠き24が形成された縦枠21に対してプレート3が取り付けられる(プレート取付工程)。具体的には、図3(c)に示すように、縦枠21の2つの面25、26に、プレート3の第1プレート部31及び第2プレート部32がそれぞれ対向するように、プレート3が縦枠21に取り付けられる。プレート3には、凹部11に対応する位置に新規孔33が形成されており、プレート3が縦枠21に取り付けられた状態では、凹部11と新規孔33とが連通した状態となる。図3(c)には示していないが、凹部11には、新規扉4の係止部を受けるためのストライクが取り付けられる。
この例では、プレート3における既存孔23に対向する位置とは異なる位置に、新規孔33が形成されている。これにより、図3(c)に示すように、プレート3が縦枠21に取り付けられた状態で、既存孔23がプレート3(第1プレート部31)により塞がれるようになっている。
図4は、既存枠体2にプレート3を取り付けた状態の一例を示した断面図であり、鉛直方向に沿った断面を示している。また、図5は、既存枠体2にプレート3を取り付けた状態の一例を示した断面図であり、水平方向に沿った断面を示している。図4及び図5では、既存枠体2に新規扉4が取り付けられた状態が示されており、新規扉4により、建物の外部側と内部側とを区画することができるようになっている。
既存枠体2は、いわゆる有効開口を規定しており、プレート3の取付前及び取付後のいずれの状態においても、2つの縦枠21間の距離である幅W、及び、2つの横枠22間の距離である高さHの範囲内で、人や物などの出入りが可能となっている。このような構成によれば、例えば玄関網戸などのように有効開口の部分に取付可能な部材が既存枠体2に取り付けられている場合に、新規扉4への扉取替後も当該部材を継続して使用することができる。
この例では、気密性を確保するための気密ゴム5が既存枠体2に取り付けられている。具体的には、既存枠体2の2つの縦枠21及び2つの横枠22における有効開口よりも外部側に、既存枠体2に沿って気密ゴム5が矩形状に配置されている。扉取替後は、図4及び図5に示すように、閉状態の新規扉4の内部側の周縁部が気密ゴム5に当接することにより、気密性が確保される。
プレート3は、既存枠体2の一方の縦枠21における有効開口よりも外部側に取り付けられる。このとき、図5に示すように、プレート3は、気密ゴム5により構成される気密構造よりも外部側に位置している。したがって、扉取替時には、既存の気密ゴム5を新しいものに交換することも可能ではあるが、既存の気密ゴム5をそのまま使用することも可能である。すなわち、本実施形態のような構成によれば、扉取替時に気密構造を変更する必要がない。
図5に示すように、プレート3が縦枠21に取り付けられた状態では、第1プレート部31が、閉状態の新規扉4の側面4aに対向し、第2プレート部32が、閉状態の新規扉4の表面4bに対して平行に延びている。これにより、縦枠21の2つの面25、26により形成される角部をプレート3で覆うことができる。プレート3は、例えばビスなどの固定具6を用いて、第1プレート部31が縦枠21の面25に固定され、第2プレート部32が縦枠21の面26に固定されることにより、縦枠21に取り付けられる。
新規扉4が閉状態のときには、新規扉4の側面4aと、当該側面4aに対向する縦枠21との間に、例えば3〜4mm程度の間隔が形成される。プレート3の厚みは、例えば1〜2mm程度であり、新規扉4に接触しない程度の厚みに設定される。ただし、これらの値は一例に過ぎず、例えば新規扉4を若干小さく形成することにより、プレート3と新規扉4との接触を防止することも可能である。
また、図5に示すように、新規扉4の側面4a側の端部には、新規扉4と縦枠21との隙間を隠して、新規扉4の係止部などに対する外部側からの不正操作を防止し、セキュリティを向上するための端部部材44が取り付けられている。端部部材44は、いわゆる煙返しであり、例えば新規扉4の側面4aに沿って上端部から下端部まで延びる金具により構成されている。
この例では、新規扉4が閉状態のときに、端部部材44がプレート3の第2プレート部32に対向する位置まで延びている。より具体的には、新規扉4が閉状態のときに、プレート3の第2プレート部32を固定している固定具6が、端部部材44により覆われた状態となる。
新規扉4には、ラッチボルト45及びデッドボルト46などの係止部47が、上下方向に所定間隔を隔てて複数設けられている。図5に示すように、プレート3を既存枠体2に取り付けた後に、既存枠体2に取り付けられている新規扉4を閉状態とした場合には、新規扉4に設けられた係止部47が、プレート3に形成された新規孔33を介して凹部11に進入可能となる。
本実施形態では、既存枠体2の一部を切断し、建物の開口部1の周縁部のうち既存枠体2が切断された部分に対応する位置に凹部11を形成することにより、当該凹部11に進入可能な係止部47が設けられた新規扉4を既存扉と同じ位置に取付可能とすることができる。既存枠体2の一部を切断する際には、既存枠体2にバリや傷などが生じることとなるが、凹部11に対応する位置に新規孔33が形成されたプレート3を既存枠体2に取り付けることにより、外観が損なわれるのを防止することができる。したがって、既存枠体2を撤去することなく、より簡単な作業で既存扉と同じ位置に新規扉4を取り付けることができ、かつ、外観が損なわれるのを防止することができる。
特に、既存枠体2における2つの縦枠21のうち一方の縦枠21に対してのみ切断工程を行い、当該一方の縦枠21の上端部から下端部まで延びるようにプレート3を取り付けることができる。これにより、一方の縦枠21に対する最小限の作業で新規扉4を取付可能にすることができるとともに、当該一方の縦枠21の上端部から下端部まで延びるプレート3が、既存枠体2との間に一体感を生じさせるため、外観が損なわれるのを効果的に防止することができる。プレート3は、当該プレート3が取り付けられる縦枠21と同じ色に塗装されていることが好ましい。ただし、プレート3は、縦枠21の上端部から下端部まで延びるような構成に限定されるものではない。
また、本実施形態では、プレート3をL字状に形成することにより、強度を高くすることができるため、プレート3のたわみを抑制し、扉取替後の耐久性を向上することができる。また、切断工程の際に、既存枠体2の2つの面25、26に跨ってバリや傷などが生じた場合であっても、それら2つの面25、26に沿ってL字状のプレート3を取り付けることにより、外観が損なわれるのを効果的に防止することができる。
特に、固定具6によりプレート3を既存枠体2に対して強固に取り付けることができるとともに、新規扉4が閉状態のときには、新規扉4に取り付けられている端部部材44を用いて、第2プレート部32を固定している固定具6を覆うことができるため、外観が損なわれるのを効果的に防止することができる。ただし、プレート3を縦枠21に固定する際には、ビスなどの固定具6を用いるような構成に限らず、例えば接着剤などの他の手段を用いて固定するような構成であってもよい。また、プレート3は、L字状に形成された構成に限らず、他のあらゆる形状により構成することができる。
さらに、本実施形態では、プレート3を既存枠体2に取り付けることにより、既存枠体2に形成されている既存孔23を当該プレート3で塞ぐことができるため、不要となる既存孔23を容易に塞ぐことができ、外観が損なわれるのを容易に防止することができる。ただし、既存孔23をプレート3で塞ぐような構成に限らず、例えば既存枠体2における既存孔23を含む領域を切断して切欠き24を形成し、その領域に凹部11を形成するような構成であってもよい。
以上の実施形態では、扉の一例である玄関扉の取替方法について説明したが、本発明は、玄関扉に限らず、建物に設けられた各種扉を取り替える場合に適用することができる。例えば建物の内部に設けられた扉の場合には、新規扉4にデッドボルト46が設けられておらず、例えばラッチボルト45だけが設けられた構成であってもよい。このように、係止部47の構成が異なる場合には、その係止部47の構成に対応するように、開口部1に凹部11を形成し、プレート3に新規孔33を形成すればよい。
また、新規扉4は、プッシュプルハンドル式やダブルロック式の扉に限らず、レバーハンドル式やシングルロック式などの他の種類の扉であってもよい。この場合、既存扉を種類の異なる新規扉4に取り替えるような構成に限らず、同じ種類の新規扉4に取り替えるような構成においても、本発明を適用することが可能である。
1 開口部
2 既存枠体
3 プレート
4 新規扉
4a 側面
4b 表面
5 気密ゴム
6 固定具
11 凹部
21 縦枠
22 横枠
23 既存孔
24 切欠き
31 第1プレート部
32 第2プレート部
33 新規孔
41 ハンドル
42 シリンダ
43 蝶番
44 端部部材
45 ラッチボルト
46 デッドボルト
47 係止部
101 開口部
102 既存枠体
103 新規枠体
104 新規扉
105 既存扉
106 取付部材
107 固定具
108 固定具
121 縦枠
122 横枠
131 縦枠
132 横枠

Claims (3)

  1. 建物に形成された開口部に固定されている既存枠体から、当該既存枠体に対して開閉可能に取り付けられている既存扉を取り外し、新規扉を開閉可能に取り付けるための扉取替方法であって、
    前記既存枠体の一部を切断する切断工程と、
    前記開口部の周縁部のうち、前記切断工程により前記既存枠体が切断された部分に対応する位置に凹部を形成する凹部形成工程と、
    前記凹部に対応する位置に新規孔が形成された第1プレート部と、当該第1プレート部に直交する第2プレート部とを含むL字状に形成されたプレートを前記既存枠体に取り付けるプレート取付工程とを含み、
    前記プレート取付工程では、前記第1プレート部及び前記第2プレート部が、固定具により前記既存枠体に固定され、前記プレートが前記既存枠体に取り付けられた状態では、前記第1プレート部が、閉状態の前記新規扉の側面に対向し、前記第2プレート部が、閉状態の前記新規扉の表面に対して平行に延び、
    前記プレートを前記既存枠体に取り付けた後に、前記既存枠体に取り付けられている前記新規扉を閉状態とした場合には、当該新規扉に設けられた係止部が、前記プレートに形成された新規孔を介して前記凹部に進入可能となり、
    前記新規扉の端部には、当該新規扉と前記既存枠体との隙間を隠すための端部部材が取り付けられており、前記新規扉が閉状態のときに、前記第2プレート部を固定している固定具が前記端部部材により覆われた状態となることを特徴とする扉取替方法。
  2. 前記既存枠体は、2つの縦枠と2つの横枠とを含む矩形状に固定されており、
    前記プレートは、前記2つの縦枠のうち一方の縦枠に対して、当該縦枠の上端部から下端部まで延びるように取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の扉取替方法。
  3. 前記既存枠体には、前記既存扉に設けられた係止部を進入させるための既存孔が形成されており、
    前記プレートが前記既存枠体に取り付けられた状態では、前記既存孔が前記プレートにより塞がれることを特徴とする請求項1又は2に記載の扉取替方法。
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