JP2012149453A - 避難用子扉付きドア - Google Patents

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Abstract

【課題】 常に確実な開閉をなし得るとともに、高度な気密性を確保して、一般のドア本体の如き良好な外観を呈する避難用子扉付きドアを提供する。
【解決手段】 ドア枠4に吊支持したドア本体1を外開きの親扉2と、これに設置した内開きの子扉3によって形成し、室外側見付面と面一に親扉に設けた囲繞気密材226で子扉3との気密性を、ドア本体1の見込内で確保し、親扉2に固定したモール25で子扉3との間でその開閉用のクリアランスを被覆する。室外側に開閉障害があっても、子扉3は常に室内側に開閉でき、モール25によって一般のドアと同様な外観を呈して、子扉の存在を察知されない。ドアへの外力負荷によって親扉2が変形してもクリアランスによって子扉3を開閉できる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、避難用の子扉を有する避難用子扉付きドアに関する。
本発明者は、ドア枠に吊支持したドア本体を、外開きの親扉と、該親扉の面内に設けた開口に開閉自在に配置した避難用外開きの子扉を備えて形成し且つ上記ドア枠と親扉間及び親扉と子扉間の囲繞気密材によってそれぞれ気密性を確保した子扉付きのドアを提案済みであり、これによれば、上記親扉と子扉間の囲繞気密材を、親扉の室外側見付面から上記開口にその面内方向に向けて該室外側見付面から室外側に突出して張出形成した気密材受条に室内側に向けて突出配置し、該囲繞気密材を子扉の見込面中間位置に形成した気密材受座に対接するとともに上記気密材受条によって該親扉と子扉の室外側見付面間を被覆したものとされる。
特願2010−97302号
この場合、例えば、地震によるドア枠変形によってドアが開閉不能になっても、子扉を開閉することによって室内から室外に脱出して、その避難を行うことができるが、一方で、子扉を親扉と同様に外開きとしたものであるから、地震による天井の剥落や他の避難者の荷物放置等によって、子扉の開閉を行うべき廊下側に障害物が存在すると、その除去を室内側から行うことができないため、これらが子扉の開閉障害となって、子扉の開閉が不能となって避難用の子扉を備えながら必要なときに避難をなし得ないという結果を招く可能性を否定できないことになる。
また、この場合、親扉と子扉間の気密性を、親扉の室外側見付面から親扉の開口にその面内方向に向けて該室外側見付面から室外側に突出して張出形成した気密材受条に、囲繞気密材を配置することによって確保するから、親扉の室外側見付面に突出した気密材受条材が、搬送や取付工事に際して他のものに衝接すると、該気密材受条が変形して囲繞気密材と子扉の気密性に影響する可能性や変形による外観不良等を招く可能性も否定できない。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、その解決課題とするところは、常に確実な開閉をなし得るとともに気密材受条が親扉の室外側見付面に突出することなく、高度な気密性を確保して、一般のドア本体の如き良好な外観を呈し得るようにした避難用子扉付きドアを提供するにある。
上記課題に沿って本発明は、ドア枠に吊支持したドア本体を、親子扉によって形成し、親扉を外開きとする一方、避難に際して、室内側に障害物があっても、これを除去し得ることから、子扉を室内側に開閉自在の内開きとするとともに親扉と子扉の気密性確保を、ドア本体の見込内に配置した囲繞気密材と気密材受座によって該ドア本体の見込内で行って、ドア本体見付面にこれらが突出するのを防止し且つ該親子扉間を親扉に固定して子扉に向けて張出突出した囲繞装飾枠によって被覆してドア本体の化粧を兼ねるようにしたものであって、即ち、請求項1に記載の発明を、ドア枠に吊支持したドア本体を、外開きの親扉と、該親扉の面内に設けた開口に開閉自在に配置した避難用内開きの子扉を備えて形成し且つ上記ドア枠と親扉間及び親扉と子扉間の囲繞気密材によってそれぞれ気密性を確保した子扉付きのドアであって、上記親扉と子扉間の囲繞気密材を、親扉の室外側見付面から上記開口にその面内方向に向けて該室外側見付面と面一に又はこれより凹陥して張出形成した気密材受条に室内側に向けて突出配置し、該囲繞気密材を子扉の見込面中間位置に形成した気密材受座に対接するとともに上記親扉の室外側見付面に子扉の室外側見付面に至るように張出形成した囲繞装飾枠によって該親扉と子扉の室外側見付面間を被覆してなることを特徴とする避難用子扉付きドアとしたものである。
請求項2に記載の発明は、上記に加えて、該避難用子扉付きドアを、新設の枠付きドアとすることによって、新築建造物に好適に設置使用し得るものとするように、これを、上記ドア枠と親扉間及び親扉間の囲繞気密材を、ドア枠の見込面中間にドア枠面内方向に張出形成した気密材受条に室外側に向けて突出配置し、該囲繞気密材を親扉の室内側見付面外周の気密材受座に対接してなることを特徴とする請求項1に記載の避難用子扉付きドアとしたものである。
請求項3に記載の発明は、同じく上記に加えて、該避難用子扉付きドアを、既設のドア枠を新設のドア枠によって被覆し、該新設のドア枠に新設のドアを設置する、いわゆるカバー工法適用の改装ドアとすることによって、既設建造物に好適に改装使用し得るものとするように、これを、上記ドア枠と親扉間及び親扉間の囲繞気密材を、既設のドア枠を被覆するように配置した新設のドア枠の見込面中間に該新設のドア枠の面内方向に張出形成した気密材受条に室外側に向けて突出配置し、該囲繞気密材を親扉の室内側見付面外周の気密材受座に対接してなることを特徴とする請求項1に記載の避難用子扉付きドアとしたものである。
請求項4に記載の発明は、同じく上記に加えて、該避難用子扉付きドアを、既設のドア枠を残存使用し、該既設のドア枠に新設のドアを設置する、いわゆるドアチェンジ工法適用の改装ドアとすることによって、既設建造物に好適に改装使用し得るものとするように、これを、上記ドア枠と親扉間及び親扉間の囲繞気密材を、上記親扉の室内側見付面外周に配置した気密材受条に室外側に向けて突出配置し、該囲繞気密材を既設のドア枠における見付面中間の戸当段部を気密材受座として該気密材受座に対接してなることを特徴とする請求項1に記載の避難用子扉付きドアとしたものである。
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の手段としたものである。
本発明は以上のとおりに構成したから、請求項1に記載の発明は、ドア枠に吊支持したドア本体を、親子扉によって形成し、親扉を外開きとする一方、避難に際して、室内側に障害物があっても、これを除去し得ることから、子扉を室内側に開閉自在の内開きとするとともに親扉と子扉の気密性確保を、ドア本体の見込内に配置した囲繞気密材と気密材受座によって該ドア本体の見込内で行って、ドア本体見付面にこれらが突出するのを防止し且つ該親子扉間を親扉に固定して子扉に向けて突出した囲繞装飾枠によって被覆してドア本体の化粧を兼ねるようにして、常に確実な開閉をなし得るとともに気密材受条が親扉の室外側見付面に突出することなく、高度な気密性を確保して、一般のドア本体の如き良好な外観を呈し得るようにした避難用子扉付きドアを提供することができる。
請求項2に記載の発明は、上記に加えて、該避難用子扉付きドアを、新設の枠付きドアとすることによって、新築建造物に好適に設置使用し得るものとすることができる。
請求項3に記載の発明は、同じく上記に加えて、該避難用子扉付きドアを、既設のドア枠を新設のドア枠によって被覆し、該新設のドア枠に新設のドアを設置する、いわゆるカバー工法適用の改装ドアとすることによって、既設建造物に好適に改装使用し得るものとすることができる。
請求項4に記載の発明は、同じく上記に加えて、該避難用子扉付きドアを、既設のドア枠を残存使用し、該既設のドア枠に新設のドアを設置する、いわゆるドアチェンジ工法適用の改装ドアとすることによって、既設建造物に好適に改装使用し得るものとすることができる。
ドアの正面図である。 ドアの背面図である。 ドアの縦断面図である。 ドアの横断面図である。 他の例にかかるドアの縦断面図である。 図5のドアの横断面図である。 更に他の例にかかるドアの縦断面図である。 図7のドアの横断面図である。
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば、図1乃至図8においてAは避難用子扉付きドアであり、該ドアAは、図1乃至図4において新設枠付きドアを示し、図1及び図2をそれぞれ共通図として、図5及び図6は、いわゆるカバー工法適用の改装ドア、図7及び図8は、いわゆるドアチェンジ工法適用の改装ドアを示す。
避難用子扉付きドアAは、いずれも、ドア枠4に吊支持したドア本体1を、外開きの親扉2と、該親扉2の面内に設けた開口21に開閉自在に配置した避難用内開きの子扉3を備えて形成し且つ上記ドア枠4と親扉2間及び親扉2と子扉3間の囲繞気密材226、42によってそれぞれ気密性を確保したものとしてあり、上記親扉2と子扉3間の囲繞気密材226を、親扉2の室外側見付面から上記開口21にその面内方向に向けて該室外側見付面と面一に又はこれより凹陥して張出形成した気密材受条224に室内側に向けて突出配置し、該囲繞気密材226を子扉3の見込面中間位置に形成した気密材受座314に対接するとともに上記親扉2の室外側見付面に子扉3の室外側見付面に至るように張出形成した囲繞装飾枠25によって該親扉2と子扉3の室外側見付面間を被覆したものとしてあり、本例にあって上記気密材受条224は、これを、いずれも親扉2の室外側見付面と面一に突出配置してある。
本例のドア本体1、即ち、親扉2と子扉3は、該親扉2を、開口21を備えて縦長矩形枠として形成し、子扉3を、これを開閉自在に収容する開口21、例えば、横幅を0.4〜0.5m、高さを1.6〜1.7mとした開口に合せて同じく縦長パネルとして構成してあり、これら親扉2と子扉3は、それぞれ厚肉鋼板の中骨22a、22b、31a、31bと、該中骨22a、22b、31a、31bの室内側及び室外側に張設仕上げした、例えば塩ビ鋼板の表裏のドア表面材23、32と、中骨22a、22b、31a、31b及びドア表面材23、32間の空間に充填配置した断熱防音材24、33、本例にあっては水酸化アルミ紙のハニカムを備えたものとしてあり、このとき該ドア本体1、即ち、親扉2は、その横幅を、例えば約0.8m、高さを約2mとし、親扉2及び子扉3の厚さを、例えば4cm弱、正確には36mmとしてある。該ドア本体1、即ち、親扉2は、その幅及び高さを、上記新設枠付きドア、カバー工法適用の改装ドア、ドアチェンジ工法適用の改装ドアにおける各ドア枠4の開口に合せて幾分変化して、各ドア枠4への吊支持を行うようにする一方、後述のドアチェンジ用の親扉2にあって、その室内側見付面外周の形状を変化して、これに気密材受条41を配置する以外、ドア本体1の構造を共通とした鋼製の防火ドアをなすものとしてある。
本例にあって、該親扉2の中骨22aは、その上下左右の端部において、それぞれ厚肉鋼板による断面コ字状の単一部材構成のものとしてある。これに対して、上記開口21における上下左右の端部においては、その中骨22bを、中骨基材221と、該開口21に上記気密材受条224を形成する室外側において中骨基材221と見付面を面一とするように形成した中骨受条部材222の2部材構成としてあり、該戸先側端部及び吊元側端部における中骨基材221と中骨受条部材222は、これらを、例えば溶着によって一体化した複雑形状のものとしてあり、これによって該複雑形状のものを厚肉鋼板の一体成形のものとする加工の煩雑化を回避して、その中骨22bの構成を行ったものとしてある。
このとき、該開口21端部における上記中骨22bの中骨基材221は、例えば、該親扉2における開口21の上下左右端部にそれぞれ室内側を開放した、上下及び開口21の戸先側端部において共通とし、開口21の吊元側端部において異寸法として異種2形状とした、各断面L字状をなすものとしてある。
また、上記中骨受条部材222は、上記開口21の上下端部及び戸先側端部において、例えば、中骨基材221の該開放した室外側を塞ぎ且つその各開口21端部に室内側に向けた断面コ字状の気密材受条224を備えた、例えば断面S字状をなすものとしてあり、一方、上記開口21の吊元側端部においては、同じく中骨基材221の開放した室外側を塞ぎ且つその戸先側に室内側を幅広、例えば数cm幅の平坦面とし、室外側見付面から1cm程度見付側に位置したヒンジ固定面223と、該ヒンジ固定面223の更に戸先側に上記開口の上下及び戸先側端部と同じく室内側に向けた断面コ字状の気密材受条224を備えた、上記上下端部及び戸先側端部のものとは異寸法異形状にしつつも、同様に断面S字状をなすものとしてあり、該中骨基材221に中骨受条部材222を、その長手方向各端部を接合部位として、上記、例えば溶着によって留め接合することによって、上記2部材構成するもそれぞれ高剛性を有するものとしてある。
該中骨22a、22bには上記ドア表面材23を張設仕上げしてあり、該ドア表面材23は、上記中骨22a、22bを表裏2部材で被覆するように配置して、例えば該中骨22a、22bに接着等によって固定して一体化してある。このとき、該ドア表面材23は、上記開口21を画する開口端部側の中骨22bに対して、その室外側見付面から室外側のドア表面材23を、上記室内側に向けた断面コ字状の気密材受条224の見込面に至るように、室内側のドア表面材23を、該開口21の上下及び戸先側端部において、例えば、上記気密材受条224の開口付近に至るように、また、該開口21の吊元側端部において、例えば、上記ヒンジ固定面223付近に至るようにそれぞれ張設したものとしてあり、このようにドア表面材23によって中骨22b乃至その気密材受条224を有効に被覆し、該中骨22b乃至気密材受条がドア本体に露出することのないようにして、該ドア本体1の外観を良好とするようにしてある。
一方、本例にあって子扉3の中骨31a、31bは、その上下端部及び戸先側端部において、断面コ字状の一方のコーナー、本例にあっては室外側のコーナーを内側にL字状に落し込むように折曲することによって、上記親扉2の気密材受条224に対応する位置の室外側にL字状段部を形成して、該親扉2におけると同様に、該上下端部及び戸先側端部において共通とした階段状のものとする一方、吊元側端部において、親扉2における上記ヒンジ固定面223に平行にして該ヒンジ固定面223を室内側で被覆するようにしたヒンジ被覆面313を備えることによって、同じく吊元側端部において異寸とした異種2形状のものとしてある。このとき、該吊元側端部の中骨31bは、親扉2におけると同様に室内側を開放した断面L字状の中骨基材311と、例えば、階段状にして上記ヒンジ固定面223を被覆する、該ヒンジ固定面223より幾分短寸の突片状に突出した上記ヒンジ被覆面313を配置した中骨被覆部材312の2部材構成として、同じく、例えば溶着によって一体化することによって、その加工の煩雑化を回避した複雑形状のものとしてある。
該中骨31a、31bには同じく上記ドア表面材32を張設仕上げしてあり、このとき該ドア表面材32は、中骨31a、31bを表裏3部材によって被覆するようにして、同様に、例えば該中骨31a、31bに接着等によって固定して一体化してある。このとき、該ドア表面材32は、子扉3の室内側見付面と、その上下左右の各端部において上記L字状段部の該見付面直交の見込面に至る室外側ボックス状のものとし、室内側見付面と、その上下端部及び戸先側端部において上記L字状段部の該見付面に平行な見付面に至り且つ吊元側端部において上記ヒンジ被覆面313の見付面に至る、吊元側1辺開放のボックス状のものとし、また、吊元側端部において、上記L字状段部の見付面に平行な見付面と、これに直交する上記室内側突片近傍の見込面に至る断面L字状の3種のものとして、該子扉3の外周の張設仕上げを行ってある。
このように形成した親扉2と子扉3は、上記親扉2の中骨21b、特にその中骨受条部材222に形成したそれぞれ室内側に向けた断面コ字状の気密材受条224に、嵌合基部を嵌入し、該気密材受条224から気密クッション部を突出するように、親扉2の開口内周に囲繞気密材226を配置するとともに、親扉2の該中骨受条部材222の上記ヒンジ固定面223と、子扉3の中骨31b、特にその中骨被覆部材312の該ヒンジ被覆面313と平行な見付面に、ヒンジ34、例えばスプリング丁番を固定して、該スプリング丁番を介して親扉2の開口21に吊支持し、該子扉3を避難用に開閉自在としたものとしてある。
このとき、該囲繞気密材226は、子扉3の見込面中間位置に形成した気密材受座314、本例にあって上記子扉2の中骨31aと上記2部材構成の中骨31bの上記中骨被覆部材312における室外側見付面と平行な見付面に対接することによって、上記親扉2と該子扉3間の気密性を確保するようにしてある。従って、親扉2と子扉3間の気密性確保は、これを、ドア本体1の見込内に位置する気密材受条224と囲繞気密材226によって、親扉2の開口21と子扉3の外周との間のドア本体1見込内で行うようにしたから、該気密性確保のために、ドア本体1の外観を損なう如くに室外側に突出配置するものがなく、良好な気密性の確保とともに良好な外観を併せて確保することができる。
該親扉2の開口21と子扉3間には、該子扉3の開閉のための回動を許容するようにクリアランスを介設して、該子扉の上記ヒンジ34固定による配置を行ってあり、これによって、該回動許容に加え、例えば、親扉2に対する外力の負荷により該親扉2に変形があっても、該クリアランスがこれを吸収可能として、子扉3に可及的に開閉阻害が生じないようにしてある。本例にあって該クリアランスは、回動許容の数mm、例えば4〜5mmのものとしてある。
一方、25は、上記親扉2の室外側見付面に子扉の室外側見付面に至るように張出形成し、該親扉2と子扉3の室外側見付面間を被覆した囲繞装飾枠であり、該囲繞装飾枠25は、本例にあって、いわゆるドア用の、例えばアルミ押出材を加工したモールを用いて、開口21と子扉3間の上記クリアランスを被覆してあり、このとき該囲繞装飾枠25は、その固定を、例えば親扉2のドア表面板23に幅方向一側を開口21の面内側に向けて張出突出するように、例えば、接着によって固定して一体化することによって行ってあり、これによって、該ドア本体1が子扉3を備えていることを、室外側から認識し得ないようにして、通常のモール付き鋼製ドアのドア本体と同一外観を呈するものとしてある。
このように形成したドア本体1は、上記ドア枠4に吊支持して枠付きのドアとして使用するところ、図1乃至図の例にあって、該ドア枠4は、上記新設の枠付きのものとして、上記ドア本体1専用に付属するものとしてあり、このとき、該ドア枠4と親扉2間の囲繞気密材42は、これを、ドア枠4の見込面中間にドア枠4の面内方向に張出形成した気密材受条41に室外側に向けて突出配置し、該囲繞気密材42を親扉2の室内側見付面外周の気密材受座43に対接したものとしてある。
即ち、該ドア枠4は、アンカー固定によって躯体に固定して、見込面の室内外中間に気密材受条41と、該気密材受条41に、嵌合基部を嵌合し、該気密材受条41から気密クッション部を突出することによって該室内外中間の同一面に囲繞気密材42を備えたものとしてあり、従って、ドア本体1をヒンジ44によって該ドア枠4に吊支持することによって、ドア本体1の親扉2における室内側見付面外周が、そのまま該囲繞気密材42の気密材受座43をなす結果、ドア本体1の閉成に伴って該ドア枠4と親扉2との間の気密性を確保することができる。
図5及び図6の例にあって、該ドア枠4は、カバー工法適用の改装ドアとして、同じく枠付きのものとして、上記ドア本体1専用に付属するものとしてあり、このとき、上記ドア枠4と親扉2間の囲繞気密材42は、これを、既設のドア枠4を被覆するように配置した新設のドア枠の見込面中間に該新設のドア枠の面内方向に張出形成した気密材受条41に室外側に向けて突出配置し、該囲繞気密材42を親扉2の室内側見付面外周の気密材受座43に対接したものとしてある。
即ち、該ドア枠4は、アンカー固定によって躯体に固定した既設のドア枠を残存し、該既設のドア枠を固定ベースとして、これを被覆固定した上記新設のドア枠としてあり、ドア本体1は、該新設のドア枠4にヒンジ44連結し且つ新設のドア枠4との間で気密性を確保するものとするところ、該新設のドア枠4も、上記と同様に見込面の室内外中間に気密材受条41と、該気密材受条41に嵌合基部を嵌合することによって、室内外中間の同一面における囲繞気密材42を備えたものとしてあるから、同じく、ドア本体1をヒンジ44によって吊支持することによって、ドア本体1の親扉2における室内側見付面外周が、そのまま該囲繞気密材42の気密材受座43をなす結果、ドア本体1の閉成に伴って該ドア枠4と親扉2との間の気密性を確保することができる。
図7及び図8の例にあって、該ドア枠4は、ドアチェンジ工法適用の改装ドアとして、既設のドア枠を残存し、該既設のドア枠における、いわゆる鋼製プレスドアによるドア本体に交換的に上記ドア本体1を吊支持するものとされるところ、このとき、上記ドア枠4と親扉2間の囲繞気密材42は、これを、上記親扉2の室内側見付面外周に配置した気密材受条41に室外側に向けて突出配置し、該囲繞気密材42を既設のドア枠4における見付面中間の戸当段部を気密材受座43として該気密材受座43に対接したものとしてある。
即ち、該ドア枠4は、アンカー固定によって躯体に固定した既設のドア枠を残存し、塗装等の補修を施すことがあるも、該既設のドア枠4を用いて、既設のドア本体を除去した上、該既設のドア本体に代えて、例えば、新設のヒンジ44を用いてドア本体1を吊支持し、該既設のドア枠4との間で気密性を確保するものとするところ、既設のドア枠4は、見付面の室内外中間位置に、鋼板をプレス成形した既設のドア本体外周一体のドア框を受止めする戸当段部を有するに止まるから、該既設のドア枠4における戸当段部を気密材受座43として、これに、ドア本体1、即ち、親扉2に設置した囲繞気密材42を対接することよって、気密性を確保するようにしてある。
本例にあって、上記親扉2は、図1乃至図6の上記親扉2における中骨22a、22bと同様な基本形状を備えるものとし、該中骨22a、22bの室外側のコーナーを内側に折曲することによって、上記既設のドア枠4の気密材受座43に対応する位置の室外側にL字状段部を配置し、該L字状段部に沿うように室内側のドア表面材23を配置することによって、親扉2の室内側見付面外周に気密材段部を配置し、該気密材段部に、例えば断面コ字状の又は該気密材段部の見込面を片側一側として断面L字状の気密材受条43を固定し、該気密材受条43に、上記新設のドア枠4におけると同様に囲繞気密材42を嵌合配置したものとしてあり、該囲繞気密材42を既設のドア枠4の上記気密材受座43に対接することによって、ドア本体1の閉成に伴って該ドア枠4と親扉2との間の気密性を確保したものとしてある。
図中26は親扉2に設けた開閉ハンドル、27はドア枠4との間の施錠装置、35は子扉3に設けたドアスコープ、36は子扉3の開閉ハンドル、37は子扉2と親扉3を一体化する、本例にあって落し錠を用いた施錠装置、38は郵便受をそれぞれ示す。
以上のように構成した非難用子扉付ドアAは、ドア枠4に吊支持したドア本体1を、親扉2と子扉3によって形成し、親扉2を外開きとする一方、避難に際して、室内側に障害物があっても、これを除去し得ることから、子扉3を室内側に開閉自在の内開きとするとともに親扉2と子扉3の気密性確保を、ドア本体1の見込内に配置した囲繞気密材226と気密材受座314によって該ドア本体1の見込内で行って、ドア本体1見付面にこれらが突出するのを防止し且つ該親扉2と子扉3間を親扉2に固定して子扉3に向けて張出突出した囲繞装飾枠25によって被覆してドア本体1の化粧を兼ねるようにして、常に確実な開閉をなし得るとともに気密材受条224が親扉2の室外側見付面に突出することなく、高度な気密性を確保して、一般のドア本体の如き良好な外観を呈するものとすることができ、新設枠付きドアとして、新築の出入開口部に設置し、また、カバー工法適用の改装ドア乃至ドアチェンジ工法適用の改装ドアとして、残存した既設ドア枠を用いて、その出入開口部に設置するに適した断熱性と防音性を備えた高機能なドアとすることができる。
図示した例は以上のとおりとしたが、子扉の配置を、開口の戸先側を吊支持して行うようにすること、この場合、上記中骨等は、上記吊元側端部の構成を戸先側端部に適用すること、親扉に張出形成した気密材受条を該親扉の室外側見付面より凹陥したものとすること、上記図7及び図8のドア枠とドア本体の関係、即ち、ドア枠側に気密材受座を、ドア本体、特に親扉の室内側見付面外周に囲繞気密材を配置した構成を、図1乃至図6の避難用子扉付ドアに適用し、また、図7及び図8のドア枠に、該ドア枠の戸当段部に気密材受条を固定し、これに囲繞気密材を配置し、そのドア本体、特に親扉に、上記図1乃至図6に準じて室内側見付面外周による気密材受座を配置して、ドア本体を図1乃至図6のものと共通構造のものとすること、親扉と子扉間の気密性を更に向上するように、上記子扉の気密材受の見付面外側に親扉の気密材受条近傍の中骨乃至ドア表面板に対接する気密材を追加的に配置すること等を含めて、本発明の実施に当って、ドア枠、ドア本体、親扉、子扉、囲繞気密材、気密材受条、気密材受座、囲繞装飾枠等の各具体的形状、構造、材質、これらの関係、これらに対する付加等は、上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
A 避難用子扉付きドア
1 ドア本体
2 親扉
21 開口
22a 中骨
22b 中骨
221 中骨基材
222 中骨受条部材
223 ヒンジ固定面
224 気密材受条
225 気密材受座
226 囲繞気密材
23 ドア表面材
24 断熱防音材
25 囲繞装飾枠
26 開閉ハンドル
27 施錠装置
3 子扉
31a 中骨
31b 中骨
311 中骨基材
312 中骨被覆部材
313 ヒンジ被覆面
314 気密材受座
32 ドア表面材
33 防音断熱材
34 ヒンジ
35 ドアスコープ
36 開閉ハンドル
37 施錠装置
38 郵便受
4 ドア枠
41 気密材受条
42 囲繞気密材
43 気密材受座
44 ヒンジ

Claims (4)

  1. ドア枠に吊支持したドア本体を、外開きの親扉と、該親扉の面内に設けた開口に開閉自在に配置した避難用内開きの子扉を備えて形成し且つ上記ドア枠と親扉間及び親扉と子扉間の囲繞気密材によってそれぞれ気密性を確保した子扉付きのドアであって、上記親扉と子扉間の囲繞気密材を、親扉の室外側見付面から上記開口にその面内方向に向けて該室外側見付面と面一に又はこれより凹陥して張出形成した気密材受条に室内側に向けて突出配置し、該囲繞気密材を子扉の見込面中間位置に形成した気密材受座に対接するとともに上記親扉の室外側見付面に子扉の室外側見付面に至るように張出形成した囲繞装飾枠によって該親扉と子扉の室外側見付面間を被覆してなることを特徴とする避難用子扉付きドア。
  2. 上記ドア枠と親扉間及び親扉間の囲繞気密材を、ドア枠の見込面中間にドア枠面内方向に張出形成した気密材受条に室外側に向けて突出配置し、該囲繞気密材を親扉の室内側見付面外周の気密材受座に対接してなることを特徴とする請求項1に記載の避難用子扉付きドア。
  3. 上記ドア枠と親扉間及び親扉間の囲繞気密材を、既設のドア枠を被覆するように配置した新設のドア枠の見込面中間に該新設のドア枠の面内方向に張出形成した気密材受条に室外側に向けて突出配置し、該囲繞気密材を親扉の室内側見付面外周の気密材受座に対接してなることを特徴とする請求項1に記載の避難用子扉付きドア。
  4. 上記ドア枠と親扉間及び親扉間の囲繞気密材を、上記親扉の室内側見付面外周に配置した気密材受条に室外側に向けて突出配置し、該囲繞気密材を既設のドア枠における見付面中間の戸当段部を気密材受座として該気密材受座に対接してなることを特徴とする請求項1に記載の避難用子扉付きドア。
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