JP5489366B2 - 建造物避難用子扉付きドア - Google Patents

建造物避難用子扉付きドア Download PDF

Info

Publication number
JP5489366B2
JP5489366B2 JP2012102015A JP2012102015A JP5489366B2 JP 5489366 B2 JP5489366 B2 JP 5489366B2 JP 2012102015 A JP2012102015 A JP 2012102015A JP 2012102015 A JP2012102015 A JP 2012102015A JP 5489366 B2 JP5489366 B2 JP 5489366B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
child
opening
building
steel plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012102015A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013227825A (ja
Inventor
幹夫 加藤
兆史 佐藤
隆三 湯谷
Original Assignee
東海ドア株式会社
フジメタル株式会社
株式会社アイ・エス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東海ドア株式会社, フジメタル株式会社, 株式会社アイ・エス filed Critical 東海ドア株式会社
Priority to JP2012102015A priority Critical patent/JP5489366B2/ja
Publication of JP2013227825A publication Critical patent/JP2013227825A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5489366B2 publication Critical patent/JP5489366B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Special Wing (AREA)

Description

本発明は、オフィスビル、学校、ホテル、庁舎等の高層や中低層の建造物における避難用に好適に用いられる建造物避難用子扉付きドアに関する。
この種の子扉付きドアとして、下記特許文献1が知られており、これによれば、マンションの玄関開口に設置した新設又は既設のドア枠と、該ドア枠に開閉自在に吊り支持して配置した親扉と、該親扉の子扉開口に開閉自在に吊り支持して配置した非常脱出用の子扉を備えて、マンションから外廊下への避難用とし且つ上記ドア枠と親扉及び該親扉と子扉間に気密手段と施錠手段を配置したものとされる。
特開2011−226164号公報
この場合、ドアは、日常はこれを玄関ドアとして使用するとともに地震によってドア枠が変形して開閉不能となっても、親扉の子扉開口に配置した子扉を開閉して、その避難を行うことができるから、玄関ドアの開閉不能によるマンションからの脱出ができないといったリスクを回避することができる。
しかし乍ら、オフィスビル、学校、ホテル、庁舎等各種用途の不特定多数人が出入りするような公共性を有する高層や中低層の建造物にあっては、屋外乃至屋内の非常階段避難口のドアがドア枠の変形により開閉不能になり、中廊下から非常階段への脱出避難が不能になり、また、中廊下に面する建造物内開口のドアが、同じくドア枠の変形により、個別室内から中廊下への脱出避難が不能になる可能性があり、このような公共性を有する建造物における不特定多数人の地震による脱出不能の事態を解消する必要がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、その解決課題とするところは、不特定多数人が出入りする公共性を有する建造物におけるドア枠変形とそのドア開閉不能による地震による脱出不能の事態を解消する建造物の子扉付きドアを提供するにある。
上記課題に沿って本発明は、非常階段避難口のドア枠に開閉自在に吊支持したドアを、親扉と、その子扉開口に開閉自在に吊支持した子扉によって形成し、ドア枠の変形時に子扉から非常階段への避難をなし得るようにしたものであって、即ち、請求項1に記載の発明を、不特定多数人が出入りする高層乃至中低層の建造物における屋外乃至屋内の非常階段避難口の開口に設置した新設又は既設のドア枠と、該ドア枠に開閉自在に吊り支持して配置した親扉と,該親扉の子扉開口に開閉自在に吊り支持して配置した非常脱出用の子扉を備えて、建造物の中廊下から非常階段への避難用としてなり、上記親扉と子扉を、横幅を規格寸法とするメーカー規格鋼板を室外側及び室内側毎にそれぞれ1枚用いてこれらの各見付面を形成した鋼製のものとしてなり、室内側の前記メーカー規格鋼板の1枚が、幅884mm、高さ2131mmにして、面内に幅540mm、高さ1853mmの開口を形成した室内側の親扉被覆鋼板と、該開口の形成によって得られた鋼板による、幅540mm、高さ1853mmの室内側の子扉被覆鋼板と、を構成し、室外側の前記メーカー規格鋼板の1枚が、幅884mm、高さ2131mmにして、面内に幅574mm、高さ1853mmの開口を形成した室外側の親扉被覆用鋼板と、該開口の形成によって得られた鋼板による、幅552mm、高さ1853mmの室外側の子扉被覆鋼板と、を構成することを特徴とする建造物避難用子扉付きドアとしたものである。
請求項2に記載の発明は、不特定多数人が出入りする公共性のある建造物における個別室内から中廊下への脱出避難をなし得るものとするように、これを、上記屋外乃至屋内の非常階段避難口の開口に設置した新設又は既設のドア枠に代えて、中廊下に面する建造物内開口に設置した新設又は既設のドア枠を用い、建造物の個別室内から中廊下への避難用としてなることを特徴とする請求項1に記載の建造物避難用子扉付きドアとしたものである。
請求項3に記載の発明は、上記ドア枠と親扉、親扉の子扉開口と子扉間に気密手段を配置することによってドアの気密性を確保したものとするように、これを、上記新設又は既設のドア枠と親扉間及び/又は親扉の子扉開口と子扉間に気密手段を配置してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の建造物避難用子扉付きドアとしたものである。
請求項4に記載の発明は、上記ドア枠に親扉を耐震ヒンジを用いて吊り支持することによって、ドア枠変形とそのドア開閉不能を可及的に防止して、不特定多数人の避難を可及的確実になし得るように、これを、上記ドア枠に対する親扉の開閉自在の吊り支持を耐震ヒンジによって行ってなることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の建造物避難用子扉付きドアとしたものである。
請求項5に記載の発明は、子扉を自動閉鎖自在とすることによって、避難時に子扉の閉鎖動作を不必要として避難を可及的に容易になし得るものとするように、これを、上記親扉に対する子扉の開閉自在の吊り支持をオートヒンジ又はスプリングヒンジによって行ってなることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の建造物避難用子扉付きドアとしたものである。
本発明はこれらをそれぞれ発明の要旨として、上記課題解決の手段としたものである。
本発明は以上のとおりに構成したから、請求項1に記載の発明は、非常階段避難口のドア枠に開閉自在に吊支持したドアを、親扉と、その子扉開口に開閉自在に吊支持した子扉によって形成し、ドア枠の変形時に子扉から非常階段への避難をなし得るようにして、不特定多数人が出入りする公共性を有する建造物におけるドア枠変形とそのドア開閉不能による地震による脱出不能の事態を解消する建造物の子扉付きドアを提供することができる。また、ドアを鋼製ドアとしたとき、該ドアが親扉と子扉を備え、親扉と子扉に見込面が形成され、該見込面の面積が増加することに伴って、親扉と子扉を被覆するに用いるドア鋼板の面積が量的に増加することになるところ、該ドア鋼板の増加とこれによるコストアップを回避し、ドア鋼板の使用量を鋼製の両面フラッシュドアと同様としたものとすることができる。
請求項2に記載の発明は、不特定多数人が出入りする公共性のある建造物における個別室内から中廊下への脱出避難をなし得るものとして、同様に、不特定多数人が出入りする公共性を有する建造物におけるドア枠変形とそのドア開閉不能による地震による脱出不能の事態を解消する建造物の子扉付きドアを提供することができる。
請求項3に記載の発明は、上記ドア枠と親扉、親扉の子扉開口と子扉間に気密手段を配置することによってドアの気密性を確保したものとすることができる。
請求項4に記載の発明は、上記ドア枠に親扉を耐震ヒンジを用いて吊り支持することによって、ドア枠変形とそのドア開閉不能を可及的に防止して、不特定多数人の避難を可及的確実になし得るものとすることができる。
請求項5に記載の発明は、子扉を自動閉鎖自在とすることによって、避難時に子扉の閉鎖動作を不必要として避難を可及的に容易になし得るものとすることができる。
子扉外開き鋼製ドアの正面図である。 図1の鋼製ドアの背面図である。 図1の鋼製ドアの縦断面図である。 図1の鋼製ドアの横断面図である。 図1の室内側のドア鋼板の板取とその加工状態の例を示す説明図である。 図5の鋼板配置状態を示す縦断面図である。 図5の鋼板配置状態を示す横断面図である。 図1の室外側のドア鋼板の板取とその加工状態の例を示す説明図である。 図8の鋼板配置状態を示す縦断面図である。 図8の鋼板配置状態を示す横断面図である。 他の例に係る子扉外開き鋼製ドアの縦断面図である。 図11の鋼製ドアの横断面図である。 子扉内開き鋼製ドアの縦断面図である。 図13の鋼製ドアの横断面図である。
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば、Aは建造物避難用子扉付きドアであり、該ドアAは、図1乃至図5又は図6及び図7において、オフィスビル、学校、ホテル、庁舎等の不特定多数人が出入りする高層乃至中低層の建造物における屋外乃至屋内の非常階段避難口の開口に設置した新設又は既設のドア枠1と、該ドア枠1に開閉自在に吊り支持して配置した親扉2と、該親扉2の子扉開口55に開閉自在に吊り支持して配置した非常脱出用の子扉3を備えて、建造物の中廊下から非常階段への避難用とした鋼製ドアとしてあり、また、図11及び図12において、上記屋外乃至屋内の非常階段避難口の開口に設置した新設又は既設のドア枠に代えて、中廊下に面する建造物内開口に設置した新設又は既設のドア枠1を用い、建造物の個別室内から中廊下への避難用とした、同じくドア枠1、親扉2及び子扉3を鋼製とした鋼製ドアとしてある。
本例にあって建造物は、上記オフィスビル、学校、ホテル、庁舎の他、百貨店、ショッピングセンター、病院、公民館、劇場、図書館等々を含む、不特定多数人が出入し、利用する高層、中低層のものを対象として、その屋外又は屋内の非常階段と中廊下間を仕切る非常口ドアとして又は中廊下と個別室内との間を仕切る非常口兼用の出入口ドアとして、上記非常階段避難口の開口又は個別室内の出入口の開口に設置した新設又は既設のドア枠1に設置した上記親扉2と子扉3を備えた子扉付きの鋼製ドアを設置してあり、これによって、地震によって上記開口のドア枠1が、建造物の変形に伴って変形し、鋼製ドアA、特に親扉2に対して圧着することによって該親扉2が開閉不能となった際にも、該親扉2の子扉開口55が上記開口と独立した開口をなすことによってその影響を受けることはないか又は殆どないから、これに開閉自在に設置した子扉3は、該子扉開口55との相対的位置関係を維持してその開閉を行うことができる。従って、地震によるドア開閉不能時にも、子扉3を開閉して中廊下から非常階段に、また、個別室内から中廊下に避難脱出することが可能となり、建造物内の不特定多数人が特定階の中廊下又は個別室内に閉じ込められるのを有効且つ適切に防止し得るようにしてある。
鋼製ドアAの子扉3は外開き又は内開き、例えば、図1乃至図7の屋外乃至屋内の非常階段避難口の開口にあっては子扉3を外開き、図11及び図12の中廊下に面する個別室内の開口にあっては子扉3を内開きとしてある。非常階段避難口において子扉3を外開きとすることによって子扉3を外側に押開きして非常階段への避難を容易に行うことができる一方、中廊下に面する個別室内の開口において子扉3を内開きとすることによって地震に際して落下物等が生じて子扉が開閉不能となるのを有効に防止することができる。
子扉付きドア、本例にあって子扉付き鋼製ドアAは、建造物の新築に際して設置した新設鋼製のドア枠1とともにこれに吊支持した新設のドアとし又は斫り工法やカバー工法によって設置した新設鋼製のドア枠1とともにこれに吊支持した改装のドア乃至既設鋼製のドア枠1にその既設のドアと交換的に吊支持して設置した改装のドアとしてあり、これによって新築建造物及び既築建造物のいずれにおいても避難用の子扉付鋼製ドアAを備えたものとすることができる。
ドア枠1は既設又は新設を問わずに、上下左右の枠材を矩形に枠組みし、アンカーを用いて建造物の鉄筋に固定し、上記開口の内周面を囲繞するように設置してあり、その左右一方の枠材、即ち、一方の縦枠に対して親扉2を開閉自在に、例えば、これらの間に配置したヒンジによって吊支持してあり、また、該親扉2は、その子扉開口55の一側端に対して子扉3を開閉自在に吊支持し、ドア枠1に対して親扉2を開閉し得るようにするとともに親扉2に対して子扉3を独立して開閉し得るようにしてある。
本例にあって上記ドア枠に対する親扉2の開閉自在の吊り支持は、これを耐震ヒンジ11によって行ってなり、また、上記親扉に対する子扉の開閉自在の吊り支持は、これをオートヒンジ又はスプリングヒンジ、本例にあってはオートヒンジ12によって行ったものとしてある。ヒンジは、例えば、平型丁番、旗丁番の如くに常法に従って各種のものを用いることができるが、上記耐震ヒンジ11を用いることによって、地震によりドア枠1に変形を来しても該耐震ヒンジ11がドア枠1の変形を吸収するようにして、親扉2の開閉阻害を可及的に防止し、該親扉2を開閉して可及的に避難をなし得るようにしてあり、また、子扉3の吊り支持にオートヒンジ12を用いることによって、例えば、ドアクローザーを別途設けることなく、子扉3を用いた避難に際して開成した子扉3を自動閉成し得るようにして、子扉3の閉成の操作を省略して避難を可及的迅速且つ確実になし得るようにしてある。
親扉2及び子扉3は、それぞれ中骨4にドア鋼板5を張設した剛性の高いものとし、必要に応じて内部に防音断熱材を充填したものとして構成してあり、本例にあって該親扉2及び子扉3は、いずれも厚肉の鋼板の中骨4の表裏に同じく厚肉のドア鋼板5を張設し、防音断熱材の充填を省略して内部を中空とした中空ボックス状のものとしてある。
子扉付き鋼製ドアAは、必要に応じて、ドア枠1と親扉2間、親扉2の子扉開口55と子扉3間に気密措置を施したものとしてあり、このとき、図1乃至図4の鋼製ドアAにあっては、ドア枠1と親扉2間、親扉2の子扉開口55と子扉3間に、図13及び図14の鋼製ドアAにあっては、同じく、ドア枠1と親扉2間、親扉2の子扉開口55と子扉3間にそれぞれ気密措置を施してあり、該気密措置は、ドア枠1と親扉2間にあっては、例えば、後述のように図1乃至図4の鋼製ドアAにあってドア枠1に一体又はこれに設置した別体の気密材受条8に、また、親扉2の子扉開口55と子扉3間において、図13及び図14の鋼製ドアAにあっては、子扉開口55に露出した中骨4に一体又はこれに設置した別体の気密材受条8にそれぞれ気密材9を配置することによって、これらの間の気密性を確保するようにしてある。なお、図11及び図12の鋼製ドアAにあっては、中廊下に面する建造物内のものとしてその気密材の設置を省略したものとしてある。
親扉2と子扉3は、これを、横幅を規格寸法とするメーカー規格鋼板を室外側及び室内側毎にそれぞれ1枚用いてこれらの各見付面を形成した鋼製のものとしてあり、これによって、鋼製の両面フラッシュドア用とされたメーカー規格のドア鋼板5を用いて、親扉2と子扉3の表裏を張設被覆したものとしてある。即ち、鋼製ドアAが親扉2と子扉3を備えることによって、親扉2の子扉開口55内周と子扉3外周に見込面が形成されて、両面フラッシュドアと比較するとこれら見込面の面積が増加するため、親扉2と子扉3を被覆するに必要なドア鋼板5の面積が量的に増加することになり、例えば特許文献1の構造の鋼製ドアにあって、メーカー規格鋼板を用いると、親扉2と子扉3の室内側及び室外側の見付面に各1枚の鋼板、即ち、合計4枚の鋼板を必要とすることになるところ、本例の鋼製ドアAは、該ドア鋼板5の使用量を削減し、該ドア鋼板5を上記4枚の1/2の2枚として、親扉2と子扉3を備え乍ら、その使用量を一般の両面フラッシュドアと同等としてある。
ドア鋼板5の使用量の削減は、親扉2の外周側見込面、子扉開口及び/又は子扉3見込面の全部乃至一部の被覆を省略し、室内側、室外側用の各ドア鋼板5によって親扉2及び子扉3の見付面乃至一部の見込面を被覆するようにして、メーカー規格鋼板とその被覆面積の調整を図ってあり、このとき、必要に応じて、該被覆省略部位に見込面被覆用の断面コ字状、L字状等のドアエッジ6を配置し、子扉3の開閉を妨げないように、子扉3の外開き時に室内側、内開き時に室外側の室内側親扉2の子扉開口55と子扉3間を塞ぐように装飾モールを配置し、これらを別途の見込目隠し乃至化粧措置として上記被覆省略部位の見込面を目隠し乃至化粧するとともに該被覆省略部位の露出によって外観を損なうことのないようにしてある。また、上記の如くに、ドア枠1と親扉2の外周側見込面との間や親扉2の子扉開口55と子扉3見付面間に気密措置を施す場合においては、前者にあってドア枠1にこれに一体又は別体の気密材受条8を配置し、後者にあって親扉2又は子扉3の該当部位の中骨4に、同じく一体又は別体の気密材受条8を配置して、ドア鋼板5の折曲加工による気密材受条の配置を回避して、その被覆負担を軽減しつつ、気密性の確保をなし得るようにしてある。
このドア鋼板の使用量の削減を、図1乃至図4に示した子扉外開きの子扉付き鋼製ドアAについて、図5乃至図10を参照して説明すれば、該鋼製ドアAは、親扉2の幅を800mm、高さを2,100mm、見込厚を56mm、その子扉開口の幅を567mm、高さを1,871mmとし、子扉3の幅を522mm、高さを1,851mm、見込厚を40mmとしてあり、該親扉2と子扉3の室内側及び室外側の見付面は、これをそれぞれに上記メーカー規格のドア鋼板5を1枚用いて、その被覆を行ってある。本例にあってドア鋼板5は、幅を914mmとするロール鋼板を、ユーザーが指定する1,900mm、2,000mm、2,150mm、2,438mm、本例にあっては2,438mmの縦長さに切断した両面フラッシュドア用としてメーカーが設定した規格鋼板を用い、該鋼板5に、切断、曲げ、穴あけ等所定のプレス加工を施して、該鋼板5からそれぞれ室内側の親扉2及び子扉3、室外側の親扉2及び子扉3の各被覆鋼板の板取加工を行ってある。
即ち、該規格鋼板5によって上記幅800mmの両面フラッシュドアの被覆を行うには、幅方向に11cm強、高さ方向に34cm弱の余裕があるから、見付面から一般に片側数cm程度乃至それ以下の見込厚をそれぞれ吸収することができるが、上記親扉2と子扉3を該規格鋼板5で被覆するには、親扉2の見込厚を吸収し得ても、特に幅方向両側の見込面において、子扉開口55の見込厚56mm×2の12cm程度、子扉3の見込厚40mm×2の8cm程度の合計20cm程度が不足することになる
上記規格鋼板を用いた本例の親扉2及び子扉3は、その見付面を被覆するとともに親扉2の外周側の上端及び両側面の見込面を被覆する一方で、その下端の見込面、子扉開口55及び子扉3の上下左右の各見込面の被覆を省略して、これら見込面の被覆省略によって、鋼板5の被覆負担を軽減したものとし、このとき、該被覆省略した見込面には、見付面端部から該見込面を被覆するドアエッジ6を配置して、その見込面の目隠し乃至化粧措置としてあり、また、本例の子扉付き鋼製ドアAにあっては、ドア枠1と親扉2間、親扉2の子扉開口55と子扉3間にそれぞれ気密措置を施したものとしてあるところ、上記のとおり、ドア枠1の戸当り部位に気密材受条8を配置し、親扉2における子扉開口側に露出した中骨4に気密材受条8を配置することによって、該気密材受条8を規格鋼板5によって形成することによる被覆面積の増加を回避してある。
本例にあって2枚の規格鋼板5は、その一方から室内側の親扉被覆鋼板51と子扉被覆鋼板52を、他方から室外側の親扉被覆鋼板53と子扉被覆鋼板54をそれぞれ板取りして、これら2枚の規格鋼板5によって鋼製ドアAの室内側及び室外側の見付面を完結的に被覆したものとしてある。
即ち、図5乃至図7に示すように、上記一方の規格鋼板5から、例えば、幅884mm程度、高さ2,131mm程度にして、面内に幅540mm程度、高さ1,853mm程度の開口55を形成した室内側の親扉被覆鋼板51と、該開口55の形成によって得られた鋼板による、例えば幅540mm、高さ1,853mm程度の室内側の子扉被覆鋼板52を板取りするとともに上記親扉被覆鋼板55において、上記見込面被覆用に上端において室外側に向けて28mm程度、左右端部において、断面L字状とし、例えば8mm程度を室内側見付面の端部に及ぶようにした折曲片56を配置したものとし、また、子扉被覆鋼板52においては上記折曲片を配置することなく、同じく見付面被覆用にフラットな板状のものとしてある。
また、図8乃至図10に示すように、上記他方の鋼板5から、例えば、同じく幅884mm程度、高さ2,131mm程度にして、面内に幅574mm程度、高さ1,853mm程度の開口55を形成した室外側の親扉被覆用鋼板53と、該開口55の形成によって得られた鋼板の幅を21mm程度縮小した、例えば幅552mm、高さ1,853mm程度の室外側の子扉被覆鋼板54を板取りするとともに上記親扉被覆鋼板において上記見込面被覆用に上端において室内側に向けて同様に28mm程度、左右端部において、例えばそれぞれ8mm程度を室内側見付面の端部に及ぶように断面L字状に折曲した折曲片56を配置したものとし、また、子扉被覆鋼板54においても同様に8mm程度室内側見付面の端部に及ぶように折曲した折曲片56を配置したものとしてある。なお、折曲片56を配置した親扉被覆鋼板53は、該他方の鋼板5から、その板取段階で、例えば縦2mm程度、幅1cm程度小さく、これを切断するも、該板取後に折曲片56を配置する折曲加工によって、該鋼板に延びが生じるために、親扉3の被覆寸法に合致したものとなるので、該折曲加工の延びを考慮して上記の切断寸法を設定してある。
従って、これら室内側、室外側の各親扉被覆鋼板51、53と、各子扉被覆鋼板52、54を、親扉2及び子扉3の芯材をなす中骨4に、例えば接着固定して、それぞれの見付面を被覆し、上記折曲条56によって上記各所定部位の見込面を被覆し、残余の見込面に上記ドアエッジ6を、同じく例えば接着固定して、該ドアエッジ6によって見込面の被覆を行って、その被覆を行ってある。
図中7は、必要に応じて子扉3の見付面戸先側に配置したドアエッジ6の空隙閉鎖条、10は、同じく必要に応じて子扉3の室外側見付面下端に配置した水切り条、13は、例えばレバーハンドルと選択的に設置自在に配置した親扉開閉操作用のドアノブ、14は親扉2の室内側でサムタンとし、室外側でキー操作用とした施錠装置、15は、親扉2の子扉開口における子扉3の戸先側見込面とその上下見込面との間で該子扉3を3点締りの施錠自在に配置し且つ上記親扉2の施錠装置14の室外側操作用キーによってその室外側の操作を共通とした子扉室内側見付面配置の操作ハンドルを示す。
図示した例は以上のとおりとしたが、上記子扉のドアエッジに代えて、例えば、鋼板の折曲加工によって子扉の被覆面積を増加することなく、外開きの子扉における親扉の子扉開口との空隙を閉鎖するように子扉の室外側見付面外周に鋼板とは別体に形成したアルミ製、鋼製等の装飾モールを配置すること、子扉の吊支持を、上記オートヒンジに代えてスプリングヒンジによって行うこと、この場合、該スプリングヒンジの付勢強さの調整を可及的に回避し得るように、親扉の子扉開口と子扉間、例えば、子扉開口の中骨の段部と子扉の対面部位に子扉保持用のマグネット乃至マグネットキャッチを配置し、子扉開成時の閉成の確実性を確保するようにすること、子扉付きドアの全部又は一部をアルミ製のものとすること等を含めて、本発明の実施に当って、子扉付きドア、ドア枠、親扉、子扉、子扉開口等の各具体的形状、構造、材質、これらの関係、これらに対する付加等は、上記発明の要旨に反しない限り様々な形態のものとすることができる。
A 子扉付きドア
1 ドア枠
2 親扉
3 子扉
4 中骨
5 鋼板
51 室内側の親扉被覆鋼板
52 室内側の子扉被覆鋼板
53 室外側の親扉被覆鋼板
54 室外側の子扉被覆鋼板
55 開口
56 折曲片
6 ドアエッジ
7 空隙閉鎖条
8 気密材受条
9 気密材
10 水切り条
11 耐震ヒンジ
12 オートヒンジ
13 ドアノブ
14 施錠装置
15 操作ハンドル

Claims (5)

  1. 特定多数人が出入りする高層乃至中低層の建造物における屋外乃至屋内の非常階段避難口の開口に設置した新設又は既設のドア枠と、該ドア枠に開閉自在に吊り支持して配置した親扉と,該親扉の子扉開口に開閉自在に吊り支持して配置した非常脱出用の子扉を備えて、建造物の中廊下から非常階段への避難用としてなり、
    上記親扉と子扉を、横幅を規格寸法とするメーカー規格鋼板を室外側及び室内側毎にそれぞれ1枚用いてこれらの各見付面を形成した鋼製のものとしてなり、
    室内側の前記メーカー規格鋼板の1枚が、幅884mm、高さ2131mmにして、面内に幅540mm、高さ1853mmの開口を形成した室内側の親扉被覆鋼板と、該開口の形成によって得られた鋼板による、幅540mm、高さ1853mmの室内側の子扉被覆鋼板と、を構成し、
    室外側の前記メーカー規格鋼板の1枚が、幅884mm、高さ2131mmにして、面内に幅574mm、高さ1853mmの開口を形成した室外側の親扉被覆用鋼板と、該開口の形成によって得られた鋼板による、幅552mm、高さ1853mmの室外側の子扉被覆鋼板と、を構成することを特徴とする建造物避難用子扉付きドア。
  2. 上記屋外乃至屋内の非常階段避難口の開口に設置した新設又は既設のドア枠に代えて、
    中廊下に面する建造物内開口に設置した新設又は既設のドア枠を用い、建造物の個別室内から中廊下への避難用としてなることを特徴とする請求項1に記載の建造物避難用子扉付きドア。
  3. 上記新設又は既設のドア枠と親扉間及び/又は親扉の子扉開口と子扉間に気密手段を配置してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の建造物避難用子扉付きドア。
  4. 上記ドア枠に対する親扉の開閉自在の吊り支持を耐震ヒンジによって行ってなることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の建造物避難用子扉付きドア。
  5. 上記親扉に対する子扉の開閉自在の吊り支持をオートヒンジ又はスプリングヒンジによって行ってなることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の建造物避難用子扉付きドア。
JP2012102015A 2012-04-27 2012-04-27 建造物避難用子扉付きドア Active JP5489366B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012102015A JP5489366B2 (ja) 2012-04-27 2012-04-27 建造物避難用子扉付きドア

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012102015A JP5489366B2 (ja) 2012-04-27 2012-04-27 建造物避難用子扉付きドア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013227825A JP2013227825A (ja) 2013-11-07
JP5489366B2 true JP5489366B2 (ja) 2014-05-14

Family

ID=49675703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012102015A Active JP5489366B2 (ja) 2012-04-27 2012-04-27 建造物避難用子扉付きドア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5489366B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2585942B (en) * 2019-07-26 2021-10-27 Kingsway Enterprises Uk Ltd Door leaf

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5838859Y2 (ja) * 1979-05-31 1983-09-02 エノト金属株式会社 対震用複合扉
JPS6275197U (ja) * 1985-10-31 1987-05-14
JP2757153B2 (ja) * 1995-09-28 1998-05-25 東海コーエイ商事株式会社 ドア装置
JP3280248B2 (ja) * 1996-11-19 2002-04-30 ワイケイケイアーキテクチュラルプロダクツ株式会社 非常脱出扉付きドア
JP2004068254A (ja) * 2002-08-01 2004-03-04 Horiguchi Yasuhiro 耐震ドア
JP3152999U (ja) * 2009-06-09 2009-08-20 國男 小川 地震災害時の避難対応ドア
JP5322181B2 (ja) * 2010-04-20 2013-10-23 大庭 直己 避難扉を備えたドア

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013227825A (ja) 2013-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5489366B2 (ja) 建造物避難用子扉付きドア
JP2021179126A (ja) 軒天見切り構造
JP4588509B2 (ja) トイレブース
JP3771501B2 (ja) ライフサイクル対応システム住宅および仕切構造体
KR200471959Y1 (ko) 확장형 창틀 시스템에 사용가능한 난간대 겸용 손스침 부재
KR101050131B1 (ko) 아파트 복합건물의 구조
JP2013108342A (ja) 子扉付き鋼製ドア
JP2005016246A (ja) 集合住宅
JP2022090255A (ja) 引戸構造及び引戸構造の使用方法
JP5282105B2 (ja) 病室用パネルユニット
GB2490560A (en) Double door assembly with false centre frame member
JP7369009B2 (ja) 引戸構造及び引戸構造の施工方法
JP4881054B2 (ja) 収納構造
JP2000080865A (ja) 脱出用扉のあるドア
JP2012149453A (ja) 避難用子扉付きドア
JP2022143932A (ja) 建物
JP2015203292A (ja) 住宅
JP2023050686A (ja) 天井構造及び天井構造の施工方法
JP6723699B2 (ja) 二世帯住宅
JP2023013858A (ja) サッシ
KR20120000443A (ko) 피난용 이동장치가 설치된 피난계단실 구조
JPS585832Y2 (ja) 戸袋タイプ内障子窓
JP2013253460A (ja) 複数所帯対応住戸を有する集合住宅
JP5308239B2 (ja) 集合住宅の玄関の採光構造
JP5118308B2 (ja) シャッター装置の取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130904

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20130904

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20130906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130904

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20131022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5489366

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250