JP2022090255A - 引戸構造及び引戸構造の使用方法 - Google Patents

引戸構造及び引戸構造の使用方法 Download PDF

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浩司 加藤
Koji Kato
泰弘 山本
Yasuhiro Yamamoto
憲人 井上
Kento Inoue
一成 岡
Kazunari Oka
慎一 原田
Shinichi Harada
俊浩 小川
Toshihiro Ogawa
宏之 小田原
Hiroyuki Odawara
雅樹 佐藤
Masaki Sato
翼 小鷹
Tsubasa Kotaka
京一郎 六本木
Kyoichiro Roppongi
綾子 山崎
Ayako Yamazaki
哲二 長岡
Tetsuji Nagaoka
康裕 高木
Yasuhiro Takagi
雅之 井上
Masayuki Inoue
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Abstract

【課題】各種部材の仕様及び開閉の動作時の相互関係を活用し、簡略化を実現すると共に、意匠性及び施工性に長けた引戸構造及び引戸構造の使用方法を提供する。【解決手段】壁Wから突出している上枠1と、床Fから突出している床ガイド2と、壁に平行にスライドする扉3と、壁Wから突出している壁ガイド4、を備えている。上枠1は、壁Wより外側に位置して下向きに凹んだ上枠レール11を有する。扉3は、上枠レール11に引っ掛かるように上端側に設けられた扉ガイド31と、床ガイド2を挟むように下端から上向きに凹んだ扉下溝と、壁ガイド4が引っ掛かるように上端側から下向きに凹んだ扉上レール33、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、建築物に設けられる引戸構造に関する。
従来から、例えば集合住宅の居室に採用される引戸構造は、間仕切壁の開口の縁に設置された引戸枠に取り付けられたレールや、開口より外側の壁面や天井に取り付けられたレールや、これらのレールと対となるように床に取り付けられたレールに沿ってスライドするものが多かったが、これらのレールは一般的に金属製かつ露出されているため、居住空間に対して見栄えの低下を招くおそれがあった。
そこで、特許文献1では、開口より外側に突出するように開口の上方の壁面に設置した引戸の走行ガイド用ローラと、引戸の背面の上側を切り欠いた段差部分に埋設した横向きに凹型のレールと、を備えた引戸装置が開示されている。この構成によれば、レールに挿入する走行ガイド用ローラを外付けできるため施工が容易であり、レールは引戸の背面側に隠れるため、外観よく施工できるというものである。
また、特許文献2では、開口と隣接する引戸収納スペースの上端面に設置した下向きに凹型のガイド部材と、引戸の背面の上側を切り欠いた段差部分に設置したL字型のレール部材と、を備えた引戸装置が開示されている。この構成によれば、ガイド部材もレール部材も取付作業が容易であり、ガイド部材は引戸収納スペース内に隠れ、レールは引戸の背面側に隠れるため、外観よく施工できるというものである。
特開2001-268121号公報 特開2003-82915号公報
しかしながら、特許文献1では、ローラ自体及びローラを壁面に設置する取り付けベースが複雑であることから、施工しにくいばかりでなく、故障といった不具合を招きやすい。また、特許文献2では、引戸収納スペースがなければ、ガイド装置が露出してしまうため、意匠性が低下するのみならず、汎用性が高くない。さらに、特許文献1も特許文献2も、床にレールが設置されている限り、外観よく施工できるとは言い難い。
また、特許文献1にも記載されているように、近年、開戸から引戸に変更するニーズが高まっているものの、壁や天井や床にレールを設置するのみならず、レールを設置するための下地工事を行わなければならない場合もあり、大掛かりな施工が余儀なくされていた。そのため、一般的な開戸に伴う三方枠等の戸枠をそのままにして、戸枠の外側から引戸をかぶせたアウトセット型も採用されているが、意匠性の低下を解消し切れていない。
そこで、壁・戸枠・扉・ガイド・レールといった各種部材の配置・サイズ・範囲・形状といった特徴の相互関係、及び開閉の動作で生じる経時的な相互関係を考慮して、部材を小さくして見えにくくしたり、設置スペースを節約したり、部材同士で互いを隠し合ったりすることで、簡略化した構造で各種部材の露出度を抑えられるため、外観よく施工でき、安全性の向上も期待できる引戸構造に、発明者等は創意工夫の末に辿り着いた。
そこで、本発明の目的は、各種部材の仕様及び開閉の動作時の相互関係を活用し、簡略化を実現すると共に、意匠性及び施工性に長けた引戸構造及び引戸構造の使用方法を提供することにある。
すなわち、本発明における引戸構造は、壁から突出している上枠と、床から突出している床ガイドと、壁と平行にスライドする扉と、を備えている。上枠は、下向きに凹んだ上枠レールを有している、扉は、上端側に設けられて上枠レールに引っ掛かる扉ガイドと、床ガイドを挟むように下端から上向きに凹んだ扉下溝と、を有する。
扉は、上端側から下向きに凹んだ扉上レールと、をさらに有し、引戸構造は、壁から突出して扉上レールに引っ掛かる壁ガイドと、をさらに備えていることが望ましい。
扉ガイドは、扉の上端より低く、かつ上枠より高い位置に設けられていることが望ましい。
扉ガイドは、引手側に位置し、床ガイド及び壁ガイドは、引手とは逆側に位置していることが望ましい。
扉は、扉下溝と干渉しない位置に下端から突出するキャスターを有することが望ましい。
上枠は、壁に設けられた第1上枠と、第1上枠の上に重ねられた第2上枠とを有し、上枠レールは、第2上枠に設けられていてもよい。
扉上レールは、下向きに凹んだ扉上レール溝部を有することが望ましい。
本発明における引戸構造の使用方法のうち、特に扉の取付方法としては、扉上レール溝部に壁ガイドの先端を挿入し、扉下溝に床ガイドを挿入し、扉上レール溝部から壁ガイドの先端を抜き、扉ガイドを上枠レールに引っ掛け、壁ガイドを扉上レールに引っ掛けることを含む。
本発明によれば、各種部材の仕様及び開閉の動作時の相互関係を活用し、簡略化を実現すると共に、意匠性及び施工性に長けた引戸構造及び引戸構造の使用方法を提供できる。
本発明の一実施形態における引戸構造の主要部分を示す(a)正面図、(b)平面図である。 上記引戸構造の一部を示す(a)部分正面図、(b)部分平面図である。 図2の(a)部分端面図、(b)部分端面図、(c)部分断面図である。 上記引戸構造の一部を示す(a)正面図、(b)平面図、(c)底面図である。 図4の(a)部分側左側面図、(b)部分断面図、(c)部分端面図である。 上記引戸構造の動作前の状態を示す(a)正面図、(b)平面図、(c)底面図である。 図6の(a)部分端面図、(b)部分断面図、(c)部分端面図である。 上記引戸構造の動作後の状態を示す(a)正面図、(b)平面図、(c)底面図である。 本発明の一実施形態における別の引戸構造を示す部分端面図である。 本発明の一実施形態における別の引戸構造を示す(a)正面図、(b)平面図である。
以下、図1~図7を参照しつつ、本発明の一実施形態における引戸構造(以下「本引戸構造」ともいう。)について説明する。これらの図において、複数個存在する同一の部位については、一つの部位のみに符番した部分もある。説明の便宜上、所定の部位やこの部位の引き出し線をかくれ線(破線)で示した部分もある。説明において、上方、下方、側方、垂直、水平等の向きを示す用語は、基本的に通常の居住空間を基準し、これ以外を基準とする場合は適宜説明する。
<本引戸構造の概要>
本引戸構造は、基本的に建築物の所定空間内に設けられるが、建築物の出入口用として設けられてもよい。「建築物」とは、例えば集合住宅・戸建住宅・仮設住宅・学校・病院・高齢者施設・障害者施設・各種商業施設であり、鉄筋コンクリート造・鉄骨造・木造といった構造やサイズを限定しない。「所定空間」とは、例えば集合住宅内の居室・トイレ・浴室・洗面室・押入・クローゼット・戸棚であり、用途や機能を限定しない。本引戸構造は、所定空間同士の出入口用として設けられても、単なる開閉用として設けられてもよい。
本引戸構造は、例えば集合住宅の居室を形成する所定の間仕切壁(以下では単に「壁」ともいう。)の開口の縁に設置された三方枠等の引戸枠に設けられるが、上枠のみで構成された引戸枠や、引戸枠がない開口や、上枠や開口に後付けされた所定の部材に設けられてもよい。本引戸構造は、片引戸でも、引き分け戸(両引戸)でもよいが、好適には壁及び開口の外側に設けられるアウトセット型である。
<本引戸構造の基本構成>
図1に示すように、本引戸構造は、壁Wから突出している上枠1と、床Fから突出している床ガイド2と、壁に平行にスライドする扉3と、壁Wから突出している壁ガイド4と、を備えている。上枠1は、壁Wより外側に位置して下向きに凹んだ上枠レール11を有する。扉3は、上枠レール11に引っ掛かるように上端側に設けられた扉ガイド31と、床ガイド2を挟むように下端から上向きに凹んだ扉下溝32と、壁ガイド4が引っ掛かるように上端側から下向きに凹んだ扉上レール33と、を有する。すなわち、扉3は、扉ガイド31を介して上枠レール11、扉下溝32を介して床ガイド2、扉上レール33を介して壁ガイド4、にそれぞれ支持された3点支持状態でスライドする。
この構成によれば、床ガイド2、壁ガイド4、扉ガイド31、扉上レール33が扉3の裏側に隠れ、上枠レール11が上枠1の内部に隠れるため、床ガイド2、壁ガイド4、扉ガイド31、扉上レール33、及び上枠レール11が少なくとも扉3の正面から目立たなくなる効果を期待できる。すなわち、本引戸構造は、従前の引戸構造と比べて、扉をスライドさせるレールやガイドの露出度が低いため、意匠性の向上のみならず、これらの取付や位置決めといった作業負担が軽減するため、施工性の向上も期待できる。
以下、本引戸構造を構成する各部の詳細について説明する。
<上枠1の詳細>
図2は、図1から扉3を取り外した状態を示している。図2に示すように、上枠1は、壁Wの開口Eの縁に設けられた引戸枠の一部であり、引戸枠は、さらに縦枠T,Tを備えている。上枠1は、本引戸構造の構築に伴って新たに設けられたものだが、本引戸構造の構築前に設けられたものでもよい。上枠1は、板状であり、開口Eの縁(壁Wの表面)より外側に所定の寸法(厚み又は奥行ともいう。)で突出している付番しない上枠突出部を有し、上枠突出部の横幅及び縦幅を限定しない。
<上枠レール11の詳細>
図3(a)は、図2(a)のX1-X1部分における図2(b)のX1a-X1a部分端面図である。図2及び図3(a)に示すように、上枠レール11は、上枠突出部に対して切削等により形成された凹部であり、切削後に同じ凹形状(コの字型)の図示しない樹脂材を上から嵌め込んで形成されてもよい。上枠レール11は、壁Wに隣接する位置かつ縦枠T,Tに渡って直線状に形成されており、上枠上端部1aから凹部の底部分までの深さや隙間幅を限定しないが、上枠突出部の厚みの半分程度を占めてもよく、壁Wから離れて位置してもよい。
<床ガイド2の詳細>
図3(b)は、図2(a)のX2-X2部分における図2(b)のX2a-X2a部分端面図である。図2及び図3(b)に示すように、床ガイド2は、L字型の金具であり、床Fに対してビスで固定されても接着剤で接着されてもよく、形状や取付手法を限定しない。床ガイド2は、上枠1の先端より壁Wから離れており、また、縦枠Tの一方に隣接する位置かつ扉が開口Eを略開き切った位置に設けられているが、扉のスライドの障害にならない限り、いずれに位置してもよい。床ガイド2のサイズは、小さめであり、扉のスライドの障害にならない限り、横幅及び縦幅を限定しない。
<壁ガイド4の詳細>
図3(c)は、図2(a)のX1-X1部分における図2(b)のX1b-X1b部分断面図である。図2及び図3(c)に示すように、壁ガイド4は、コの字型の金具であり、壁Wに対してビスで固定されても接着剤で接着されてもよく、形状や取付手法を限定しない。壁ガイド4は、縦枠Tの一方に隣接する位置かつこれより外側に設けられているが、扉のスライドの障害にならない限り、いずれに位置してもよい。壁ガイド4は、は、上枠1の先端より壁Wから離れて壁ガイド先端部4aを有しており、壁ガイド先端部4aは、上枠上端部1aより高い位置であるが、同等の高さにあっても低い位置であってもよい。壁ガイド先端部4aのサイズは、扉のスライドの障害にならない限り、横幅及び縦幅を限定しない。
<ストッパー5の詳細>
図2及び図3(c)に示すように、扉の開放を制御するストッパー5は、ゴム材であり、壁ガイド4より開口E側に位置しており、壁ガイド4と略同等の高さに位置しており、壁ガイド先端部4aよりも壁Wから突出していないが、扉の正面から目立たず、かつ扉のスライドの障害にならない限り、いずれの素材、位置、形状及び寸法でもよい。
<扉3の詳細>
図4は、図1の扉3の裏側の(a)正面図、(b)平面図、(c)底面図である。図4に示すように、扉3は、所定の寸法の縦長状であるが、横長状でも正方形状でもよく、図2(a)に示す開口Eの開閉用である限り、形状を限定しない。扉3は、例えば木製・合成樹脂製・紙製・軽量金属製でもよく、好ましくは長期間使用できる耐久性や比較的非力な女性・子供・高齢者・障害者でも扱いやすい軽量性を有する素材である。扉3の扉上端部3aには、所定の高さ・厚み・幅分を切り欠いた扉第1切欠部3c及び扉第2切欠部3dが形成されている。扉第1切欠部3cと扉第2切欠部3dとは、切り欠かれていない扉上端部3aを隔てて隣り合っている。
<扉ガイド31の詳細>
図5(a)は、図4(a)のX3-X3部分における図4(b)のX3a-X3a方向からの部分左側面図である。図4及び図5(a)に示すように、扉ガイド31は、L字型の金具であり、扉3の裏面から所定の距離突出している下向きの扉ガイド先端部31aを有し、扉ガイド先端部31aに嵌め込まれたコの字型の図示しない樹脂材を有していてもよく、扉第1切欠部3cの底部分に対してビスで固定されても接着剤で接着されてもよく、形状・寸法・取付手法を限定しない。扉ガイド31は、扉3の一端寄りに位置している。
<扉下溝32の詳細>
図5(b)は、図4(a)のX4-X4部分における図4(c)のX4a-X4a方向からの部分断面図である。図4及び図5(b)に示すように、扉下溝32は、扉下端部3bから所定の高さ分上向きに形成された凹部であり、同じ凹形状(コの字型)の図示しない樹脂材を下から嵌め込んで形成されてもよい。扉下溝32は、床ガイド2の厚みより広い隙間幅、また、扉3の両端付近に至る横幅で形成されてもよく、扉のスライドの障害にならない限り、いずれでもよい。
<扉上レール33の詳細>
図5(c)は、図4(a)のX3-X3部分における図4(b)のX3b-X3b方向からの部分断面図である。図4及び図5(c)に示すように、扉上レール33は、扉第2切欠部3dの底部分に対して切削等により形成された凹部であり、同じ凹形状(コの字型)の図示しない樹脂材を上から嵌め込んで形成されてもよい。扉上レール33は、扉3の表側寄りである扉第2切欠部3dの奥側に位置し、かつ扉3の一端から扉ガイド31に干渉しない位置に渡って直線状に形成されており、扉第2切欠部3dの底部分から凹部の底部分までの深さや隙間幅を限定しない。
<扉上レール溝部33aの詳細>
図4及び図5(c)に示すように、扉上レール溝部33aは、扉上レール33の底部分から下向きに形成された凹部であり、図2に示す壁ガイド4の壁ガイド先端部4aの横幅及び縦幅以上の横幅及び深さを有していればよい。
<キャスター34の詳細>
図4に示すように、キャスター34,34は、扉3の両下端にそれぞれ位置し、また、扉下溝32の両端にそれぞれ位置し、扉3を床Fからわずかに浮かせる程度に扉下端部3bから突出している。キャスター34のサイズは、扉のスライドの障害にならない限り、いずれでもよい。
以下、上述した各部同士の相関を踏まえて、本引戸構造の詳細について説明する。図6は、図2に示す上枠1及び床ガイド2に、図4に示す扉3を矢印方向にスライドするように取り付けた状態を示している。
図7(a)は、図6(a)のX5-X5部分における図6(b)のX5a-X5a部分端面図である。図6及び図7(a)に示すように、扉ガイド31は、扉第1切欠部3cの底部分に取り付けられていることから、扉上端部3aより低く、かつ上枠1より高い位置に設けられている。そして、扉ガイド先端部31aは、上枠レール11に向かって上から納まっており、上枠レール11の底部分に接していてもいなくてもよく、上枠レール11は、扉ガイド31を介して扉3から荷重を受けいてもよい。この構成によれば、扉ガイド31が扉第1切欠部3cに隠れて扉3の正面から見えなくなると共に、簡易的かつ小さめな形状の扉ガイド31を介して扉3が上枠レール11に支持されるため、複雑な部材や構造を特設することなく、簡略化し、かつ省スペースな引戸構造を実現できる。
図7(b)は、図6(a)のX5-X5部分における図6(b)のX5b-X5b部分断面図である。図6及び図7(b)に示すように、扉上レール33は扉第2切欠部3dの底部分に形成されており、壁ガイド4は扉上端部3aより低く位置している。この構成によれば、扉上レール33が扉第2切欠部3dの内部に隠れ、壁ガイド4が扉第1切欠部3cに隠れて扉3の正面から見えなくなると共に、簡易的かつ小さめな形状の壁ガイド4を介して扉3が扉上レール33に支持されるため、安全にスライド自在な引戸構造を従来のものと比較して相対的に低コストで実現できる。
図6及び図7(b)に示すように、ストッパー5は、扉3のスライド方向に対して、壁ガイド4より手前に位置していることから、扉3のスライドにより扉第2切欠部3dを構成する扉第2切欠側面部3dsと接触し、扉3の開放を制御できるのみならず、扉ガイド31と壁ガイド4との衝突を避ける効果も期待できる。
図7(c)は、図6(a)のX6-X6部分における図6(c)のX6a-X6a部分端面図である。図6及び図7(c)に示すように、床ガイド2は、扉下溝32に下方向から納まっており、扉3は、キャスター34,34を介して床Fに接して荷重を掛けている。すなわち、扉3は、扉下溝32と干渉しない位置に扉下端部3bから突出するキャスター34,34を有する。この構成によれば、扉3は、床ガイド2に支持されながら、床下溝32に沿ってスムーズにスライドできる。この構成に伴い、ストッパー5が扉下溝32の端部に設けられ、扉ガイド31と壁ガイド4との衝突前に床ガイド2がストッパー5に接触する構造でもよい。
図7に示すように、扉ガイド31は、引手H側に位置し、床ガイド2及び壁ガイド4は、引手Hとは逆側に位置している。換言すると、扉3は、引手H側の上端付近を上枠レール11に納まった扉ガイド31で支持され、引手Hとは逆側の上下端付近を扉下溝32に納まった床ガイド2及び扉上レール33に納まった壁ガイド4で支持されている。この構成によれば、扉ガイド31は最小サイズで上枠レール11を最大範囲にスライドでき、床ガイド2は最小サイズで扉下溝32を最大範囲にスライドでき、壁ガイド4は最小サイズで扉上レール33を最大範囲でスライドできるため、ガイド同士の位置関係で最も効率の高い支持構造及びスライド構造を実現できる。
すなわち、図8に示すように、扉3は、扉ガイド31が上枠1の上枠レール11をスライドし、床ガイド2が扉下溝32をスライドし、壁ガイド4が扉上レール33をスライドすることで、扉第2切欠側面部3dsがストッパー5に衝突するまで矢印方向にスライドして開口を解放する。開口の開放範囲は、各種部材の配置・サイズ・範囲・形状に応じて、広くも狭くもできる。
以下、図6及び図7を参照しつつ、本引戸構造の使用方法として、特に上枠1及びガイド2に対する扉3の取付方法について説明する。
まず、扉3の扉上レール溝部33aに壁ガイド4の壁ガイド先端部4aを挿入して扉3を持ち上げる。次に、扉下溝32に床ガイド2を納めるように挿入しつつ、キャスター34,34から扉3を床Fに載置すると同時に、扉上レール溝部33aから壁ガイド先端部4aを抜く。その後、扉ガイド31を扉ガイド先端部31aから上枠レール11に納まるように引っ掛けると共に、壁ガイド4を壁ガイド先端部4aから扉上レール33に納まるように引っ掛ける。
すなわち、扉上レール33が底部分から下向きに凹んだ扉上レール溝部33aを有し、扉3の取付時に、壁ガイド先端部4aを一時的に扉上レール溝部33aに挿入することで、まず床ガイド2で扉3を1点支持し、その後に扉ガイド31と壁ガイド4とで扉3を2点支持し、合せて3点支持の状態まで容易に移行できる。
次に、図9及び図10を参照しつつ、本発明の一実施形態における別の引戸構造について、上述した引戸構造と相違する部分を説明し、同等の部分の説明を省略する。図1~図7で示した部品又は部位と同等なものは、参照を容易にするため、図8及び図9では図1~図7において一律100を加えた番号にしている。
図9は、図7(a)で表す部分端面図と同箇所の部分端面図である。図8に示すように、上枠は、壁Wに設けられた第1上枠101mと、第1上枠101mの上に重ねられた第2上枠101nとを有し、上枠レール111nは、第2上枠101nに設けられている。第1上枠101mは、既存の戸枠の一部でもよい。第2上枠101nは、壁Wから突出している第1上枠101mの付番しない第1上枠突出部に対して、ビスで固定されても接着剤で接着されてもよく、形状や取付手法を限定せず、第1上枠101mと同素材でも異素材でもよい。この構成によれば、既存の戸枠を交換したり加工したりすることなく、第2上枠101nを第1上枠101mに取り付けるだけで、扉ガイド3に対する上枠レール111nを設けられるため、リフォーム時の施工効率の向上が期待できる。
また、図10に示すように、本引戸構造の扉103は、幅広に切り欠かれた扉第1切欠部103cに相当する上端側に設けられて上枠1の上枠レール11に引っ掛かる扉ガイド131を有する。すなわち、扉103は、扉ガイド131を介して上枠レール11と、図示しない扉下溝を介して床ガイドとに、それぞれ支持された2点支持状態でスライドする。扉第1切欠側面部103csがストッパー5に接触することで、扉3の開放が制御される。この構成によれば、本引戸構造が図1に示すような壁ガイド4を備えておらず、扉103はが図1に示すような扉上レール33を有していなくても扉103を支持でき、かつ扉103の正面から扉ガイド131が目立たなくなる効果を期待できる。
なお、本実施形態に示した引戸構造は、上述した内容に限定されず、同等の効果を得られる限り、あらゆる部位の位置・形状・寸法や、部位同士の関係を含む。
W 壁、H 引手、1 上枠、101m 第1上枠、101n 第2上枠、1a 上枠上端部、11,111n 上枠レール、2 床ガイド、3,103 扉、3a 扉上端部、3b 扉下端部、3c,103c 扉第1切欠部、103cs 扉第1切欠側面部、3d 扉第2切欠部、3ds 扉第2切欠側面部、31 扉ガイド、31a 扉ガイド先端部、32 扉下溝、33 扉上レール、33a 扉上レール溝部、34 キャスター、4 壁ガイド、4a 壁ガイド先端部、5 ストッパー

Claims (8)

  1. 壁から突出している上枠と、床から突出している床ガイドと、壁と平行にスライドする扉と、を備え、
    上枠は、下向きに凹んだ上枠レールを有し、
    扉は、上端側に設けられて上枠レールに引っ掛かる扉ガイドと、床ガイドを挟むように下端から上向きに凹んだ扉下溝と、を有する
    ことを特徴とする引戸構造。
  2. 扉は、上端側から下向きに凹んだ扉上レールと、をさらに有し、
    壁から突出して扉上レールに引っ掛かる壁ガイドと、をさらに備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の引戸構造。
  3. 扉ガイドは、扉の上端より低く、かつ上枠より高い位置に設けられている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の引戸構造。
  4. 扉ガイドは、引手側に位置し、
    床ガイド及び壁ガイドは、引手とは逆側に位置している
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の引戸構造。
  5. 扉は、扉下溝と干渉しない位置に下端から突出するキャスターを有する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の引戸構造。
  6. 上枠は、壁に設けられた第1上枠と、第1上枠の上に重ねられた第2上枠とを有し、
    上枠レールは、第2上枠に設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の引戸構造。
  7. 扉上レールは、下向きに凹んだ扉上レール溝部を有する
    ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか一項に記載の引戸構造。
  8. 扉上レール溝部に壁ガイドの先端を挿入し、
    扉下溝に床ガイドを挿入し、
    扉上レール溝部から壁ガイドの先端を抜き、
    扉ガイドを上枠レールに引っ掛け、壁ガイドを扉上レールに引っ掛ける
    ことを含む請求項7に記載の引戸構造の使用方法。
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