JPS645840Y2 - - Google Patents

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JPS645840Y2
JPS645840Y2 JP15822084U JP15822084U JPS645840Y2 JP S645840 Y2 JPS645840 Y2 JP S645840Y2 JP 15822084 U JP15822084 U JP 15822084U JP 15822084 U JP15822084 U JP 15822084U JP S645840 Y2 JPS645840 Y2 JP S645840Y2
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radio wave
absorbing member
door
wave absorbing
heating chamber
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JP15822084U
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  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、マイクロ波加熱装置の扉側に設けた
高周波減衰器と、本体側に設けられて一部が共振
器として働く電波吸収部材との組み合わせにより
電波漏洩を良好に防止したマイクロ波加熱装置の
電波漏洩防止構造の改良に関する。
(従来の技術) 従来、いわゆる電子レンズと呼ばれるマイクロ
波加熱装置の扉部分からの電波漏洩を防止するた
めの構造として、実公昭51−1555号が知られてい
る。これは、加熱室の開口部に開閉自在に設けら
れた扉の内面を閉成時に加熱室開口部と接触させ
るとともに、扉の内部にλ/4(λ:空気中での
波長)の奇数倍の高周波減衰器を形成し、かつ扉
側周縁に対向して加熱室側に電波吸収体を額縁状
に設けたものである。そして、この実公昭51−
1555号の構成では、扉側の高周波減衰器より扉の
加熱室開口部との間隙を通して漏洩しようとする
電波を、電波吸収体を透過させて減衰させようと
するものである。従つて、電波吸収部分はマイク
ロ波加熱装置のマグネトロンが発生するマイクロ
波に共振する構造とはなつていない。
また、特公昭55−8797号は、L字形断面の電波
吸収部材を扉の開閉部に配置した構成であるが、
やはり漏洩電波を、電波吸収部材を透過させて減
衰させようとするものである。従つて、電波吸収
部材はマイクロ波加熱装置のマグネトロンが発生
するマイクロ波に共振する構造とはなつていな
い。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、最近衛星放送が実用化されるに至つ
ており、マイクロ波加熱装置の高調波成分(12G
Hz程度)による受信妨害が問題となつている。こ
のため、その高調波成分の漏洩防止をも考慮した
効果的な電波漏洩防止対策が望まれている。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記の点に鑑み、加熱室開口部に対
し開閉自在な扉の枠状部内部に略λ/4(λ:空
気中での波長)の奇数倍の高周波減衰器を形成す
るとともに、加熱室開口端面とこれに対し垂直で
扉側面に対向するひさし状面とのコーナー部にL
字状断面の電波吸収部材を設け、その一部がマイ
クロ波加熱装置の発生するマイクロ波に対し略
λ′/2(λ′:電波吸収部材中での波長)の整数倍
の共振器を構成するようにして、さらに一層の電
波漏洩防止性能の向上を図り、基本波のみならず
その波長が短い基本波の整数倍に近い高調波に対
して性能向上を図つたマイクロ波加熱装置の電波
漏洩防止構造を提供しようとするものである。
(実施例) 以下、本考案に係るマイクロ波加熱装置の電波
漏洩防止構造の実施例を図面に従つて説明する。
第1図において、1はマイクロ波加熱装置の加
熱室であり、該加熱室1の前面開口に対し開閉自
在に扉2が設けられている。扉2の周縁部は枠状
部3となつており、該枠状部3は前記加熱室1の
開口部端面4に微少間隔で対向している。そし
て、該枠状部3の内部の空間はマイクロ波加熱装
置のマグネトロンの基本波のλ/4(λ:空気中
での波長)の奇数倍の高周波減衰器5を構成して
いる。該高周波減衰器5は加熱室の開口部端面4
側に開口しており、加熱室内面6と扉2の内面7
との交点A(電波漏洩通路の入り口に相当する)
から高周波減衰器5の開口の略中央点Bとの間の
距離L1をやはりλ/4の奇数倍とし、扉側の高
周波減衰器5と点A,B間の距離L1とで全体と
してλ/2の電波の迷路、すなわちチヨーク減衰
器を構成するようにしている。換言すれば、A点
の電界がO,B点での電界が最大となるように設
定する。
さらに、開口部端面4に対し垂直で扉側面8に
対向しているひさし状面9がマイクロ波加熱装置
本体側にすなわち加熱室1に一体化されて形成さ
れている。そして、このひさし状面9と前記開口
部端面4とのコーナー部にL字状断面の電波吸収
部材10が配置固定される。ここで、扉内面7と
加熱室の開口部端面4との間隙で構成される電波
漏洩通路とこれに直交する扉側面8と加熱装置本
体側のひさし状面9とで構成される電波漏洩通路
との交点部分(L字状交差部)に相当するC点
を、B点からλ/4の奇数倍の距離L2だけ離れ
た電界最小位置(磁界最大位置)としたとき、該
C点がL字状断面の電波吸収部材10の曲折部近
傍に存在するように当該電波吸収部材10の位置
を設定する。ここで、電波吸収部材10の材質
は、フエライト粉末、カーボニル鉄粉のいずれか
一方もしくは両方と樹脂又はゴムとの混合体、あ
るいはそれらの混合体にさらにカーボン粉末を添
加したものである。
このようなL字状断面の電波吸収部材10の曲
折部よりみてひさし状面9に沿つた電波漏洩通路
の出口方向に向かう長さL3の部分は好ましくは
少なくともλ/4以上の長さを有し、また曲折部
よりみて開口部端面4に沿う方向の長さL4の部
分はλ′/2(λ′:電波吸収部材中での波長)の整
数倍の長さの共振器構造となるようにしている。
なお、前記電波吸収部材10の厚さは1乃至4
mm位が適当である。また、加熱室内面6、開口部
端面4及びひさし状面9は金属板等の導電体で構
成されており、また扉2も金属板等の導電体で構
成されている。
(実施例の作用) 上記実施例の構造において、扉2の枠状部3内
にλ/4の奇数倍の高周波減衰器を形成し、かつ
加熱室内面6と扉2の内面7との接点Aから高周
波減衰器5の開口位置のB点までの電波漏洩通路
の長さL1をやはりλ/4の奇数倍として、いわ
ゆるチヨーク減衰器を構成しているので、C点方
向に向かう漏洩電波をかなり低減することができ
る。さらに、A,B点の延長上でL字状に折れ曲
がつた電波漏洩通路のコーナー部を電界最小(す
なわち磁界最大)のC点とし、該コーナー部にL
字状断面の電波吸収部材10を配置し、かつC点
近傍にL字状断面の電波吸収部材10の曲折部が
くるようにし、該電波吸収部材10における長さ
L4の部分λ′/2の整数倍の共振器構造により漏洩
電波の定在波を生じさせて、この部分に漏洩電波
を引き込んで減衰させることにより、C点から扉
側面8とひさし状面9との間に電波漏洩通路の出
口方向へ向かう漏洩電波を極力少なくできる。こ
の場合、コーナー部分の電束密度の集中を利用で
きるから減衰効果が大きい。さらに、出口方向に
向かう電波はλ/4以上の長さの電波吸収部材1
0の長さL3の部分で透過減衰を受ける。この結
果、最終的な電波漏洩を極力抑制することができ
る。また、マイクロ波加熱装置のマグネトロンの
高調波成分に対する動作を考慮した場合、前記電
波吸収部材10の長さL4の部分すなわちλ′/2の
整数倍の部分は基本波の場合と同様に高調波にも
共振して十分な減衰を与えることができる利点が
ある。この結果、高調波成分に対しても良好な漏
洩防止機能を実現することができる。
(他の実施例) 第2図の本考案の他の実施例を示す。この図に
おいて、L字状断面の電波吸収部材10に対向す
る扉2の端部にも電波吸収部材15を設けてい
る。その他の構成は前述の第1図の実施例と同じ
であり、その電波吸収部材15の材質は電波吸収
部材10と同様でよい。
この第2図の実施例によれば、さらに電波吸収
部材15による電波吸収効果が加わるため、漏洩
をより一層減じることができる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案のマイクロ波加熱
装置の電波漏洩防止構造によれば、加熱室開口部
に対し開閉自在な扉の枠状内部に略λ/4(λ:
空気中での波長)の寄数倍の高周波減衰器を形成
するとともに、加熱室開口端面とこれに対し垂直
で扉側面に対向するひさし状面とのコーナー部に
L字状断面の電波吸収部材を設け、その一部がマ
イクロ波加熱装置の発生するマイクロ波に対し略
λ′/2(λ′:電波吸収部材中での波長)の整数倍
の共振器を構成するようにしたので、さらに一層
の電波漏洩防止性能の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るマイクロ波加熱装置の電
波漏洩防止構造の実施例の断面図、第2図は本考
案の他の実施例を示す断面図である。 1……加熱室、2……扉、3……枠状部、4…
…開口部端面、5……高周波減衰器、9……ひさ
し状面、10,15……電波吸収部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 加熱室の開口部に扉を開閉自在に設け、該扉
    内面を閉成時に前記加熱室開口部端面に対向さ
    せ、かつ該扉の枠状部内部に略λ/4(λ:空
    気中での波長)の奇数倍の高周波減衰器を形成
    し、前記加熱室開口部端面とこれに垂直で前記
    扉側面に対向するひさし状面とのコーナー部に
    L字状断面の電波吸収部材を配設し、該L字状
    断面の電波吸収部材の曲折部近傍を前記高周波
    減衰器の開口端である電界最大位置より略λ/
    4の奇数倍離れた電界最小位置に配置させ、前
    記曲折部より前記扉側面に対向する側に延びる
    前記電波吸収部材の第1部分は任意長とすると
    ともに、前記曲折部より前記加熱室開口部端面
    側に延長する前記電波吸収部材の第2部分は略
    λ′/2(λ′:当該電波吸収部材内での波長)の
    整数倍の長さに設定したことを特徴とするマイ
    クロ波加熱装置の電波漏洩防止構造。 (2) 前記L字状断面の電波吸収部材に対向する前
    記扉の端部にも電波吸収部材を設けてなる実用
    新案登録請求の範囲第1項記載のマイクロ波加
    熱装置の電波漏洩防止構造。
JP15822084U 1984-10-19 1984-10-19 Expired JPS645840Y2 (ja)

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JP15822084U JPS645840Y2 (ja) 1984-10-19 1984-10-19

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JP15822084U JPS645840Y2 (ja) 1984-10-19 1984-10-19

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JPS6174988U JPS6174988U (ja) 1986-05-21
JPS645840Y2 true JPS645840Y2 (ja) 1989-02-14

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JPS6174988U (ja) 1986-05-21

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