JPS61216297A - 電子レンジの電波漏洩防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電子レンジ本体の加熱室とドアとの間隙からの
電波漏洩を防止する手段に関するもので２へ−ヅ ある。

従来の技術 電子レンジ用のドアには、ドア閉成時に加熱室とドアの
すき間から電波が外部に漏洩するため、加熱室周縁に対
向するドアの外周部にチョーク溝と、電波吸収材を設け
てこれを防止する方法が取られることが多い。

従来この種のドアには例えば、第６図のようなものがあ
り、ドア３の周縁に設けられたチョーク溝Ｃ１，及びＣ
２を構成する中間板６の外側面に電波吸収体６を保持す
るように構成されており、チョーク溝ＣＩ、Ｃ２と電波
吸収体６とで電波が外部に漏洩するのを防止するように
なっていた。

（例えば、実開昭５６−１６０６８号公報、実開昭５９
−３４０７６号公報） 発明が解決しようとする問題点 電子レンジに使用している高周辣発生装置は、一般にマ
グネトロンである。マグネトロンは加熱に使用する２　
４５０　ＭＨｚの基本波以外に、その整数倍近傍の周波
数、すなわち高調波をも同時に発生するため、これが基
本波と同様にドアと加熱室のすき間から漏洩し、一般の
通信、情報機器へのノイズとなる。特に近年、衛星放送
等の発達に伴ない１、問題となる周波数が第５．第６高
調波といった１０ＧＨ２以上の周波数にも及んでいる。

しかるに上記のような構成では、基本波の２４５０ＭＨ
ｚや第２．第３高調波といった比較的低い周波数の電波
漏洩には十分な効果を発揮したが、１０ＧＨｚ近くの高
い周波数で波長の短かい電波に対しては、十分な漏洩防
止効果が々いという問題があった。

本発明はかかる従来の問題を解決するためのもので、基
本波から第５．第６高調波といった１０ＧＨｚ以上の高
い周波数に及ぶ広い範囲の電波漏洩を防止することを目
的とするものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明の電子レンジは、加
熱室の開口を開閉するドアの外周に、ドア閉成時加熱室
周縁の平面部に開口側が対向する断面コの字状の溝を有
すると共に、Ｌ字形の折曲げ部と、その頂部が前記加熱
室周縁の平面部と平行な平面部を有する金属片よりなる
壁面体を前記溝中□に設けてこの溝を２分割すると共に
、この壁面体の頂部平面部の上に電波吸収体を配設した
構成を備えている。

作用 本発明は上記の構成により、加熱室とドアとの間隙に達
した電波はまず２分割された溝の内側の溝のチョーク作
用によシ減衰された後、壁面体の頂部と加熱室周縁の平
面部とで形成される狭い間隙部分に収束されると共に、
この間隙部に配設されている電波吸収材により吸収され
た後、さらに外側の溝のチョーク作用により減衰され、
よって外部への漏洩が防止される。漏洩電波は電波吸収
材を配設した狭い間隙部を通過する構成となっているの
で１０ＧＨｚ近傍の高い周波数で波長の短かい電波に対
しても電波吸収体は有効に作用し、十分な漏洩防止効果
を発揮する。

実施例 以下、本発明の実施例を添付図面にもとすいて説明する
。第１図において、符号１は電子レンジの本体を示し、
この電子レンジの本体１内には、前面を開口した金属製
の加熱室２が形成されている。加熱室２の開口部にはド
ア３が開閉自在に設けられている。加熱室２内へはマグ
ネトロン４によって発生した高周波が導き入れられ、加
熱源として供せられる。

次に上記ドア３を中心とした電波漏洩防止機構部の詳細
を図、２により説明する。　　　、ドア３は、周縁部を
コの字状に絞って構成した溝Ｃを有する金属性のドア本
体７、この溝Ｃの底部で固定されたＬ字形の折曲げ部を
有し、その頂部が加熱室２０周縁の平面部９と平行な面
となる金属片よりなる壁面体１０、この壁面体１０の頂
部平面部１０　ａと溝Ｃを覆う誘電体製の溝カバー１２
ではさみ込む彫で配設された電波吸収体１１、ドア本体
全体を覆う外カバー１３を有している。

溝カバー１２には、電波吸収体１１の移動を防止す・る
ためのつめ１２ａ　、　１２ｂが設けられている。

又電波吸収体１１は、特に高い周波数の高調波の６ペー
ジ 漏洩を防止する目的のために、１０ＧＨｚ近くの高い周
波数に吸収のピークのあるものを使用する。

上記構成において、加熱室２とドア本体７との間隙部に
達した電波はコの字状の溝Ｃが壁面体１０によシ２分割
されてできた２つの溝Ｃ１，Ｃ２の内側の溝Ｃ１のチョ
ーク作用によシ減衰された後、壁面体１０の頂部平面部
１０ａと加熱室周縁の平面部９とで形成される狭い間隙
部分に収束されると共に、この間隙部に配設されている
電波吸収体１１により吸収され、さらに外側の溝Ｃ２の
チョーク作用により減衰されて、外部への漏洩は阻止さ
れる。

特に７ＧＨｚ以上の高調波の場合、波長が短かいため、
これを有効に電波吸収体を作用させることが従来困難で
あったが、２段のチョーク溝Ｃ１゜Ｃ２を設け、しかも
これを支切る壁面体１ｏにより電波を狭い通路に収束し
てここで電波吸収体１１を作用させることにより電波吸
収体１１での吸収効、果を飛躍的に向上可能としたもの
である。

次に本発明の他の実施例を第３図、第４図を用７　／、
− いて説明する。第３図は電波吸収体１１を壁面体１００
頂部乎面１０　ａの両側に切り起し１０ｂ。

１０ｃを設けることにより固定したものである。

第４図は、壁面体１０をスリット１６を有する周期構造
体としたもので、この周期ピッチを最適化することによ
り、チョーク溝ＣＩ、Ｃ２の効果を飛躍的に向上できる
。又このとき第４図に示すように端部に１０ｃ部を設け
ることにより第２のＬ字形の折曲部を構成する等の方法
により、公開特許公報昭５９−１４６１８８に見られる
ようなチョーク溝の小型化の作用も同時に実現可能とな
る０ 発明の効果 以上のように本発明の電子レンジの電波漏洩防止装置に
よれば、次の効果が得ら・れる。

（１）チョーク溝を分割する壁面体により電波を狭い間
隙に収束し、かつこの通路に電波吸収体を配設するため
、１０ＧＨｚ近い高い周波数の電波漏洩に対しても、十
分な漏洩防止機能を発揮する。

（２）壁面体により２段のチョーク溝を構成できるため
、チョークによる減衰効果も大巾に増大する０（３）壁
面体自身も、これを周期構造体にし、又その形状を最適
化することにより、チョーク効果の向上や、チョーク溝
の小型化の機能を持たせることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を電子レンジに適用した場合の一実施例
を示す概略構成図、第２図は本発明の一実施例を示す要
部断面図、第３図、第４図はそれぞれ他の実施例の要部
詳細図、第６図は従来の電子レンジ用電波漏洩防止装置
の要部断面図である０３・・・・・・ドア、１ｏ・・・
・・・壁面体、１１・・・・・・電波吸収体、１２・・
・・・・溝カバー。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名起　
婚５ξ 〜　／ 第３図　　　　　　　ｌθａ、ｊｏｂ　−９−＋７）１
７起。 （α）　　　　　　　　　　　Ｏｙ＞ １５・・・　スリット郁 特開０．’１ｔＧ１−２１６２９７　（４）第５図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）開口部を有し、高周波が照射される加熱室と、上
   記加熱室の開口を開閉するドアとからなり、このドアは
   閉成時に加熱室周縁の平面部に開口側の対向する溝を有
   し、この溝の中に、Ｌ字形の折曲げ部を有し、その頂部
   が前記加熱室周縁の平面部と平行な面となる金属片より
   なる壁面体を設けて前記溝を２分割すると共に、この壁
   面体の頂部平面部の上に電波吸収体を配設したことを特
   徴とする電子レンジの電波漏洩防止装置。
2. （２）壁面体を長手方向に一定周期で断続した構成とし
   た特許請求の範囲第１項記載の電子レンジの電波漏洩防
   止装置。