JP2837268B2 - 内燃機関のための燃料噴射装置 - Google Patents

内燃機関のための燃料噴射装置

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    • F02M2200/803—Fuel injection apparatus manufacture, repair or assembly using clamp elements and fastening means; e.g. bolts or screws

Description

【発明の詳細な説明】 背景技術 本発明は、請求の範囲第１項の上位概念における内燃
機関のための燃料噴射装置から出発する。
このような形式の公知の燃料噴射装置においては（ド
イツ連邦共和国第3428597C2号明細書）、結合部材がＵ
字状のばねクリップとして形成されており、該ばねクリ
ップのウエブは、燃料噴射弁の縦方向の延びに対して直
角に延びており、かつその脚は、一面では縁において半
径方向で内方へ曲げられた舌片によって燃料噴射弁の弁
ケーシングにおける周溝内に係合し、かつ他面では貫通
部を有しており、この貫通部に接続管における錠止フラ
ンジが係止可能である。ばねクランプを弁ケーシングの
周溝内に半径方向で固定するために、前記舌片は、その
曲率半径が周溝の曲率半径に相応するような円形状及び
凹面状に延びる区分を有している。組立てる際には、先
ずばねクランプが燃料噴射弁に差し嵌められ、この場合
脚がその舌片によって周溝内に係止する。次いで、ばね
クランプを備えた燃料噴射弁が、軸方向で接続管内に差
し込まれる。脚が錠止フランジに沿って滑ることができ
るために、脚は差し嵌め方向で外側へ曲げられており、
かつ差し嵌め時に錠止フランジによって拡開される。錠
止フランジが貫通部内に係止されるとすぐに、脚は再び
所定の出発位置に戻される。
このような燃料噴射装置において、燃料噴射弁は、燃
料分配装置からの故意でない取り出しに対する軸方向の
安全性が与えられるが、しかし燃料噴射弁の、例えば組
立て時、あるいは燃料噴射弁のための接続ケーブルの差
し嵌め又は取り出し時に生じてしまうような周方向での
捩れに対する安全性は与えられていない。しかし、所
謂、他方向噴射式−燃料噴射弁を使用する場合には、変
化する必要のない内燃機関の吸い込み幾何学のために、
燃料噴射弁の個々の噴射平面の正確な位置決めが必要で
ある：なぜならば、周方向の捩れによってこの位置から
それぞれ逸れることにより、混合調製の低下を導くから
である。
発明の効果 請求の範囲第１項の特徴を有する本発明の燃料噴射装
置は、接続管に取り付けられかつ結合部材を介して保持
された燃料噴射弁が、周方向で少ない誤差で正確に組み
込まれており、さらに、例えば接続ケーブルの差し嵌め
又は取外しによる外からの簡単な力作用による捩れがも
はや生じない。結合部材は、簡単に製造され、さらに簡
単かつ自動的な組立てを可能にする。燃料噴射弁におけ
る及び接続管における成形部材は、成形工具において既
に考慮されており、従って製造時に多大のコストがかか
らない。内燃機関の吸い込み幾何学に関する燃料噴射弁
の正確な位置決めは、分解の後にもサービスの目的のた
めに高精度で再現可能であり、かつ荒い運転条件でも確
実に維持される。
請求の範囲第２項以下に記載された構成によって、請
求の範囲第１項に記載された燃料噴射装置の有利な改良
及び改善が可能である。
図面 本発明を図示の実施例に基づき以下の記載において詳
しく説明する。但し、図面中、 第１図は部分的に破断した燃料噴射装置の部分側面
図、 第２図は燃料噴射装置を第１図の矢印IIの方向で見た
図、 第３図は第１図及び第２図における燃料噴射装置の、
燃料噴射弁と燃料分配装置との間の結合部材の正面図、
第４図は第３図の結合部材の側面図、 第５図は第３図の結合部材の平面図、 第６図は燃料噴射弁を取外した際の別の実施例による
燃料噴射装置の第２図におけると同じ図、 第７図は第６図のVII−VII線に沿った断面図、 第８図は第３実施例による燃料噴射装置の側面図、 第９図は燃料噴射装置を第８図における矢印IXの方向
で見た図、 第10図は燃料噴射弁を取外した際の第８図における燃
料噴射装置の下面図、 第11図は第８図−第10図による燃料噴射装置の結合部
材の正面図、 第12図は第11図の結合部材の側面図、 第13図は第11図の結合部材の平面図である。
実施例の説明 第１図及び第２図において互いに異なる２つの側面図
で部分的に破断してかつ部分的に示された、内燃機関の
ための燃料噴射装置は、複数の接続管11を支持するプラ
スチックから成る燃料分配装置10と、一方の端面におい
て設けられた燃料供給のための接続開口を有する同数の
燃料噴射弁12とを有している。このような燃料噴射弁12
は、一般的にトップ−フィード−弁として知られる。燃
料分配装置10における接続管11の数及び燃料噴射弁12の
同じ数は、内燃機関の供給すべき気筒の数に従う。従っ
て、４気筒の内燃機関においては、４つの燃料噴射弁12
が設けられており、該燃料噴射弁はそれぞれ、燃料分配
装置10における４つの接続管11のうちの一つに液密に取
り付けられる。
燃料噴射弁12の保持のために、それぞれの接続管11は
自由端部において半径方向に突出する錠止フランジ13
を、かつそれぞれの燃料噴射弁12はその弁ケーシング15
において周溝14を備えており、並びにそれぞれの燃料噴
射弁12のために、一面では周溝14に係合しかつ他面では
錠止フランジ13に係合する結合部材16が設けられてい
る。このような結合部材16の実施例が、第３図−第５図
に示されている。この結合部材は、薄板打ち抜き成形部
材から製造されたほぼＵ字状のばねクランプ17によって
形成されている。ばねクランプ17は、２つのばね脚18,1
9と、これらを結合するばねウエブ20とを有している。
ばね脚18,19とばねウエブ20とは、ばねクランプ17の作
用位置でそれぞれ、接続管11及び燃料噴射弁12の軸線に
対して直角に延びている。それぞれのばね脚18,19か
ら、内方に向かう舌片21もしくは22がほぼ直角に突出し
ており、該舌片は弁ケーシング15における周溝14に一致
する輪郭23もしくは24によってこの周溝に係合する。特
に第３図及び第４図から判るように、ばね脚18,19はそ
れぞれ１つの縦方向に延びる方形の貫通部25もしくは26
を有しており、その幅は、接続管11における錠止フラン
ジ13が、貫通部25,26を通ることができ、このことによ
りばね脚18,19の両側面に係合するように設計されてい
る。ばね脚18,19は、接続管11に向かうその縦縁範囲に
おいて傾斜した外側に曲げられており、従ってばね脚は
簡単に、有利には手で、接続管に差し嵌められる。ばね
ウエブ20の両縦縁から、これに対して直角に互いに反対
方向に２つの薄板セグメント27,28が、接続管11及び燃
料噴射弁12の整合する軸線に対してほぼ平行に延びてい
る。それぞれの薄板セグメント27,28は中心に長手方向
に延びるスリット29もしくは30を有しており、該スリッ
トは、薄板セグメント27もしくは30の、ばねウエブ20か
ら離れる自由端部に向かって開放している。さらに、燃
料噴射弁12に向かう方形の薄板セグメント28は、ばねウ
エブ20とは反対の端部範囲において内方に曲げられてい
る。
スリット29,30と一致して、それぞれの接続管11の外
側に軸方向リブ31が、かつそれぞれの燃料噴射弁12の弁
ケーシング15の外側に半径方向に突出する突起32が配置
されている。一面では弁ケーシング15における周溝14
に、かつ他面では接続管11の錠止フランジ13に係止する
ばねクランプ17が、薄板セグメント27におけるスリット
29によって軸方向リブ31を、かつばねセグメント28にお
けるスリット30の曲げられた端部によって突起32をそれ
ぞれ周方向で形状接続的に掴んでいる。このことによっ
て、ばねクランプ17が接続管11に燃料噴射弁12を軸方向
でも周方向では錠止し、従って著しい費用をかけずに軸
方向で取り外されることもなく、周方向で捩られること
もない。この場合、軸方向リブ31及び突起32は、限定さ
れた位置に配置されており、従って多方向噴射式弁とし
て形成された燃料噴射弁12は、接続管11に係止後に、吸
い込み幾何学的に正確に内燃機関に位置決めされてい
る。
第６図及び第７図に示された燃料噴射装置において
は、燃料分配装置10の接続管11は、軸方向リブの代わり
に錠止フランジ13から半径方向で突出する突起33を有し
ている。第３図及び第５図によるばねクランプ17は、所
定の錠止位置において薄板セグメント27におけるスリッ
トによって突起33を周方向で形状接続的に掴んでおり、
従ってここにおいても、接続管11に取り付けられた燃料
噴射弁12の周方向での捩れに対して付加的な安全性が得
られる。
第８図−第10図においては燃料噴射装置の別の実施例
が示されており、この実施例では、燃料分配装置10の接
続管11に取り付けられたそれぞれの燃料噴射弁12が、や
はりばねクランプ17として形成されている第11図−第13
図による結合部材16を介して軸方向および周方向で移動
不能に保持されている。この燃料噴射装置が第１図−第
５図に示された燃料噴射装置と一致しているかぎりで
は、同じ構成部材に同じ符号が付けられている。燃料分
配装置12を周方向での捩れに対して固定するための固定
部材として、ばねクランプ17においてウエブ20の一方の
縦縁から接続管11の方向へ、かつその軸線に対して平行
に舌片34が延びており、これに対してばねウエブ20の反
対側の縦縁からは薄板セグメント35が出発して、燃料噴
射弁12の方向へその軸線に対して傾斜する角度を成して
延びている。薄板セグメント35は、別の固定部材を形成
するスリット36を備えており、このスリットは薄板セグ
メント35の自由端部の方へ開放している。燃料噴射弁12
の弁ケーシング15に、さらに突起32が設けられており、
この突起は、弁ケーシング15において半径方向に突出し
ていて、かつ薄板セグメント35のスリット36によって周
方向で形状接続的に掴まれる。接続管11には、半径方向
で互いに平行に延びる２つの突出部37,38が突出してお
り、これらの突出部は間に、軸方向に延びる切欠き39を
形成している。この切欠き39に、ばねクランプ117にお
ける舌片34が周方向でほとんど遊びなしに係合する。接
続管11に燃料噴射弁12を軸方向で錠止するために、ばね
クランプ17がばね脚18,19におけるその貫通部25,26によ
って再び錠止フランジ13（第９図）に係合する。
本発明は図示の実施例に限定されるものではない。要
するに、燃料分配装置10はアルミニウムから製造され、
かつばねクランプ17もプラスチック射出成形部材として
形成されることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ネーガー，トーマス ドイツ連邦共和国 Ｄ―7141 シユヴイ ーベルデインゲン レルヒエンシユトラ ーセ 20 (56)参考文献 特開 平２−240495（ＪＰ，Ａ) 実開 昭55−36992（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−125171（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−88061（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−41864（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭58−70458（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) F02M 55/02 F02M 69/04 F16L 37/12

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】内燃機関のための燃料噴射装置であって、
    半径方向で突出するそれぞれ１つの錠止フランジを支持
    する複数の接続管を有している燃料分配装置と、接続開
    口を有する一方の端面でそれぞれ１つの接続管に液密に
    挿入されている複数の燃料噴射弁と、該燃料噴射弁を接
    続管に保持するために一方では弁ケーシングに設けられ
    た周溝内に係合しかつ他方では錠止フランジに被さる結
    合部材とが設けられている形式のものにおいて、各燃料
    噴射弁（12）の弁ケーシング（15）が、規定の位置に取
    り付けられた少なくとも１つの第１の部材を有してお
    り、前記燃料分配装置の各接続管（11）が、規定された
    位置に取り付けられた少なくとも１つの第２の部材を有
    しており、さらに前記結合部材（16）が、前記第１の部
    材及び前記第２の部材のそれぞれ１つに係合する２つの
    固定部材（29,30;34;36）を支持しており、該固定部材
    が、燃料噴射弁（12）を接続管（11）に保持した際にこ
    の燃料噴射弁が、予め規定された位置を占めるように配
    置されていることを特徴とする、内燃機関のための燃料
    噴射装置。
  2. 【請求項２】接続管（11）に設けられた前記第２の部材
    と、ケーシング（15）に設けられた前記第１の部材と
    が、ほぼ軸線方向で延び、接続管（11）もしくは弁ケー
    シング（15）から半径方向で突出するウエブ、突起又は
    リブ（31,32）として形成されており、かつ結合部材（1
    6）に設けられた前記両固定部材が、ほぼ軸線方向で延
    び、互いに反対向きの端面で開いたスリット（29,30）
    として形成されている、請求項１記載の燃料噴射装置。
  3. 【請求項３】結合部材（16）に設けられた一方の固定部
    材が、軸線方向で延びる舌片（34）として形成されてお
    り、他方の固定部材が軸線方向で延び、端面側で開いた
    スリット（36）として形成されており、さらに接続管
    （11）に設けられた、前記舌片（34）に対応する前記第
    ２の部材が、半径方向の２つの突出部（37,38）によっ
    て制限された切欠き（39）によって形成されており、弁
    ケーシング（15）に設けられた、前記スリット（36）に
    対応する前記第１の部材が、弁ケーシング（15）で半径
    方向に突出する突起（32）によって形成されている、請
    求項１記載の燃料噴射装置。
  4. 【請求項４】接続管（11）に設けられた前記第２の部材
    が、錠止フランジ（13）から半径方向に突出する突起
    （33）として形成されており、弁ケーシング（15）に設
    けられた前記第１の部材が、軸線方向で延び、弁ケーシ
    ング（15）で半径方向で突出する突起（32）として形成
    されており、さらに結合部材（16）に設けられた両固定
    部材が、軸線方向で延び、互いに反対向きの端面で開い
    たスリット（29,30）として形成されている、請求項１
    記載の燃料噴射装置。
  5. 【請求項５】結合部材（16）が、２つのばね脚（18,1
    9）と、該ばね脚を結合し弁ケーシング（15）及び燃料
    噴射弁（12）の軸線に対して直交する方向に延びるばね
    ウエブ（20）とを有するＵ字状のばねクランプ（17;11
    7）として形成されており、さらにそれぞれのばね脚（1
    8,19）から、内方に向かう舌片（21,22）がほぼ直角に
    突出しており、該舌片が、弁ケーシング（15）に設けら
    れた周溝（14）に合わせられた輪郭（23,24）によって
    この周溝内に係合しており、さらにばね脚（18,19）
    が、接続管（11）で錠止フランジ（13）を貫通させるた
    めの長手方向に延びるそれぞれ１つの貫通部（25,26）
    を有しており、さらに両固定部材（31,32;33;39）が、
    ウエブのほぼ中心で、ばねウエブ（20）に対して直交す
    る方向で互いに整合するように延びている、請求項１か
    ら４までのいずれか１記載の燃料噴射装置。
  6. 【請求項６】ばね脚（18,19）が、接続管（11）に向い
    た長手方向縁範囲で、外方に向かって斜めに折り曲げら
    れている、請求項５記載の燃料噴射装置。
  7. 【請求項７】ばねクランプ（17;117）が薄板打ち抜き成
    形部材から製造されているか、又はプラスチック射出成
    形部材として形成されている、請求項５又は６記載の燃
    料噴射装置。
JP2506907A 1989-06-06 1990-05-14 内燃機関のための燃料噴射装置 Expired - Lifetime JP2837268B2 (ja)

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