JP2833659B2 - サーマルプリンターヘッド - Google Patents
サーマルプリンターヘッドInfo
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- JP2833659B2 JP2833659B2 JP1318410A JP31841089A JP2833659B2 JP 2833659 B2 JP2833659 B2 JP 2833659B2 JP 1318410 A JP1318410 A JP 1318410A JP 31841089 A JP31841089 A JP 31841089A JP 2833659 B2 JP2833659 B2 JP 2833659B2
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- substrate
- printer head
- thermal printer
- heating resistor
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- Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)
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- Electronic Switches (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は熱印字記録に使用されるサーマルプリンター
ヘッドに関する。
ヘッドに関する。
(従来の技術) 従来のサーマルプリンターヘッドの構造は、例えば第
1図に示すように、耐熱性かつ電気絶縁性基板上に第1
層としてガラスグレーズを塗布また印刷し焼成して基板
に焼付け、次にそのガラスグレーズの略両端部に電極ま
たは配線用としての導体を設け、次に該導体間を電気的
に接続するようにして、発熱抵抗体が設けられ、更に該
発熱体を記録用紙などによる摩耗に耐えられるようにす
るため、耐久性かつ耐摩耗性を有する発熱抵抗体保護用
の電気絶縁部材を該発熱抵抗体もしくは該導体を被覆す
る構造が採られてきた。
1図に示すように、耐熱性かつ電気絶縁性基板上に第1
層としてガラスグレーズを塗布また印刷し焼成して基板
に焼付け、次にそのガラスグレーズの略両端部に電極ま
たは配線用としての導体を設け、次に該導体間を電気的
に接続するようにして、発熱抵抗体が設けられ、更に該
発熱体を記録用紙などによる摩耗に耐えられるようにす
るため、耐久性かつ耐摩耗性を有する発熱抵抗体保護用
の電気絶縁部材を該発熱抵抗体もしくは該導体を被覆す
る構造が採られてきた。
発熱抵抗体としては、厚膜型による酸化ルテニウムRu
O2またはその系とガラスとを混合してペースト状にし、
これを基板に塗布または印刷し焼成して焼付けされたも
のか、あるいは薄膜型による酸化アンチモンSb2O3、窒
化タンタルTa2N、ニッケルクロムNiCr、タンタルケイ素
TaSi、ケイ酸タンタルTaSiO2、ニッケルクロムケイ素Ni
CrSi(特公平1−42831号公報)等幾つかの物質が使用
されてきている。
O2またはその系とガラスとを混合してペースト状にし、
これを基板に塗布または印刷し焼成して焼付けされたも
のか、あるいは薄膜型による酸化アンチモンSb2O3、窒
化タンタルTa2N、ニッケルクロムNiCr、タンタルケイ素
TaSi、ケイ酸タンタルTaSiO2、ニッケルクロムケイ素Ni
CrSi(特公平1−42831号公報)等幾つかの物質が使用
されてきている。
このような状況下においても更に製造工程を簡略化す
ることが要望されていた。
ることが要望されていた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来より第1図に示されるような構成
を更に簡略化することは試みられていない。そこで、本
発明の目的は上述の問題に鑑み、このガラスグレーズ3
の形成工程に着目してこの工程を簡略化するという問題
を解決するため、従来の純度が96%ないし97%のアルミ
ナ基板2aに替えて、純度が70%ないし80%のアルミナ基
板を使用し、かつこの基板表面を滑らかにしただけで従
来よりも低電力でしかも従来と同等またはそれ以上の蓄
熱量が得られ、かつ安価なサーマルプリンターヘッドを
提供するものである。
を更に簡略化することは試みられていない。そこで、本
発明の目的は上述の問題に鑑み、このガラスグレーズ3
の形成工程に着目してこの工程を簡略化するという問題
を解決するため、従来の純度が96%ないし97%のアルミ
ナ基板2aに替えて、純度が70%ないし80%のアルミナ基
板を使用し、かつこの基板表面を滑らかにしただけで従
来よりも低電力でしかも従来と同等またはそれ以上の蓄
熱量が得られ、かつ安価なサーマルプリンターヘッドを
提供するものである。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明のサーマルプリンターヘッドは純度が70%ない
し80%からなり、表面にガラスグレーズ処理をせず、し
かも表面が滑らかなアルミナ基板と、この基板に設けら
れた発熱抵抗体と、この発熱抵抗体と電気的に接続され
前記基板に沿って設けられた導体と、少なくともこの発
熱抵抗体の上に耐久性かつ耐摩耗性を有する電気絶縁部
材を被覆して成るものである。
し80%からなり、表面にガラスグレーズ処理をせず、し
かも表面が滑らかなアルミナ基板と、この基板に設けら
れた発熱抵抗体と、この発熱抵抗体と電気的に接続され
前記基板に沿って設けられた導体と、少なくともこの発
熱抵抗体の上に耐久性かつ耐摩耗性を有する電気絶縁部
材を被覆して成るものである。
(作用) 本発明のサーマルプリンターヘッドは、純度が70%な
いし80%であってしかも表面を滑らかにしたアルミナ基
板に限定して使用することにより、ガラスグレーズ形成
工程を省略することが可能となる。
いし80%であってしかも表面を滑らかにしたアルミナ基
板に限定して使用することにより、ガラスグレーズ形成
工程を省略することが可能となる。
(実施例1) 本発明の具体的な実施例を第2図ないし第4図により
説明する。第2図において2bは純度が70%ないし80%で
表面が滑らかな略四角形体または略直方体より成るアル
ミナ等のサーマルプリンターヘッド1の基板で、4,4は
該基板上の略両端に設けられた例えば金Au、ニッケルN
i、銅Cu等より成る電極または配線用の導体であって、
電気メッキ、無電解メッキ、塗布、印刷、真空式着膜等
のいずれの方式で形成してもよい。5は厚膜型ならばガ
ラスと混合してペースト状にしこれを基板に塗布または
印刷して焼付けられたRuO2またはその系であり、薄膜型
ならばSb2O3、Ta2N、NiCr、TaSi、TaSiO2、NiCrSi等の
物質を真空式着膜法等により、それらのいずれかもしく
はそれらの物質の組合わせより成る発熱抵抗体であっ
て、前記導体4,4と電気的に接続されているように形成
される。更に、前記発熱抵抗体5の、もしくは発熱抵抗
体5および導体4,4の保護層として、耐久性かつ耐熱性
を有する電気絶縁部材6、例えばガラス、二酸化ケイ素
SiO2、五酸化タンタルTa2O5等のいずれかを被覆する。
このようにして発熱抵抗体5を介して通電、発熱させる
ことにより、サーマルプリンターヘッド1と密着してい
る図示されない感熱紙等の記録媒体に印字を行なうもの
である。
説明する。第2図において2bは純度が70%ないし80%で
表面が滑らかな略四角形体または略直方体より成るアル
ミナ等のサーマルプリンターヘッド1の基板で、4,4は
該基板上の略両端に設けられた例えば金Au、ニッケルN
i、銅Cu等より成る電極または配線用の導体であって、
電気メッキ、無電解メッキ、塗布、印刷、真空式着膜等
のいずれの方式で形成してもよい。5は厚膜型ならばガ
ラスと混合してペースト状にしこれを基板に塗布または
印刷して焼付けられたRuO2またはその系であり、薄膜型
ならばSb2O3、Ta2N、NiCr、TaSi、TaSiO2、NiCrSi等の
物質を真空式着膜法等により、それらのいずれかもしく
はそれらの物質の組合わせより成る発熱抵抗体であっ
て、前記導体4,4と電気的に接続されているように形成
される。更に、前記発熱抵抗体5の、もしくは発熱抵抗
体5および導体4,4の保護層として、耐久性かつ耐熱性
を有する電気絶縁部材6、例えばガラス、二酸化ケイ素
SiO2、五酸化タンタルTa2O5等のいずれかを被覆する。
このようにして発熱抵抗体5を介して通電、発熱させる
ことにより、サーマルプリンターヘッド1と密着してい
る図示されない感熱紙等の記録媒体に印字を行なうもの
である。
(実施例2) 第3図において2Cは純度が70%ないし80%であって、
しかも表面が滑らかでヘッド部分がある曲率半径を有す
る湾曲形6の端面型から成るアルミナのサーマルプリン
ターヘッド1の基板である。他は実施例1と同じであ
る。
しかも表面が滑らかでヘッド部分がある曲率半径を有す
る湾曲形6の端面型から成るアルミナのサーマルプリン
ターヘッド1の基板である。他は実施例1と同じであ
る。
(実施例3) 第4図において2dは純度70%ないし80%であってしか
も表面が滑らかで、ヘッド部分が主平面7と端面8とが
交わる部分が或る角度の斜面9を形成してなるアルミナ
のサーマルプリンターヘッド1の基板である。他は実施
例1と同じである。
も表面が滑らかで、ヘッド部分が主平面7と端面8とが
交わる部分が或る角度の斜面9を形成してなるアルミナ
のサーマルプリンターヘッド1の基板である。他は実施
例1と同じである。
以上の実施例において使用した純度70%ないし80%の
アルミナ基板の熱伝導率k0は4.18ないし6.28[w・m-1
・K-1]であり、従来の純度96%ないし97%のアルミナ
基板の熱伝導率k1は20.9[w・m-1・K-1]である。従っ
て、本実施例のk0はk1の20%ないし30%であり、特に発
熱面積の大きいサーマルプリンターヘッドに対して従来
よりも約20%ないし30%も少ない印加電力で従来と同等
レベルの感熱効果をもたらすことができる。
アルミナ基板の熱伝導率k0は4.18ないし6.28[w・m-1
・K-1]であり、従来の純度96%ないし97%のアルミナ
基板の熱伝導率k1は20.9[w・m-1・K-1]である。従っ
て、本実施例のk0はk1の20%ないし30%であり、特に発
熱面積の大きいサーマルプリンターヘッドに対して従来
よりも約20%ないし30%も少ない印加電力で従来と同等
レベルの感熱効果をもたらすことができる。
[発明の効果] 本発明によれば、従来よりも純度及び熱伝導率が小さ
く、しかも表面が滑らかなアルミナ基板を使用するた
め、基板表面上にガラスグレーズ層を形成する工程を省
略することができると共に、特に発熱面積の大きいサー
マルプリンターヘッドに対して従来よりも少ない印加電
力にて従来と同等程度の感熱効果を得ることができる。
く、しかも表面が滑らかなアルミナ基板を使用するた
め、基板表面上にガラスグレーズ層を形成する工程を省
略することができると共に、特に発熱面積の大きいサー
マルプリンターヘッドに対して従来よりも少ない印加電
力にて従来と同等程度の感熱効果を得ることができる。
第1図は従来のサーマルプリンターヘッドの断面図、第
2図ないし第4図は本発明のそれぞれ異なる実施例を示
すサーマルプリンンターヘッドの断面図である。 1……サーマルプリンターヘッド、 2a,2b,2c,2d……アルミナ基板、 3……ガラスグレーズ、 4……導体、5……発熱抵抗体、6……電気絶縁体。
2図ないし第4図は本発明のそれぞれ異なる実施例を示
すサーマルプリンンターヘッドの断面図である。 1……サーマルプリンターヘッド、 2a,2b,2c,2d……アルミナ基板、 3……ガラスグレーズ、 4……導体、5……発熱抵抗体、6……電気絶縁体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E41J 2/335 H01C 7/00 H01C 17/06 H05B 3/28
Claims (1)
- 【請求項1】純度が70%ないし80%からなり、表面にガ
ラスグレーズ処理をせず、しかも表面が滑らかなアルミ
ナ基板と、この基板に設けられた発熱抵抗体と、この発
熱抵抗体と電気的に接続され前記基板に沿って設けられ
た導体と、少なくともこの発熱抵抗体の上に耐久性かつ
耐摩耗性を有する電気絶縁部材を被覆して成ることを特
徴とするサーマルプリンターヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1318410A JP2833659B2 (ja) | 1989-12-07 | 1989-12-07 | サーマルプリンターヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1318410A JP2833659B2 (ja) | 1989-12-07 | 1989-12-07 | サーマルプリンターヘッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03178460A JPH03178460A (ja) | 1991-08-02 |
JP2833659B2 true JP2833659B2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=18098844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1318410A Expired - Fee Related JP2833659B2 (ja) | 1989-12-07 | 1989-12-07 | サーマルプリンターヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2833659B2 (ja) |
-
1989
- 1989-12-07 JP JP1318410A patent/JP2833659B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03178460A (ja) | 1991-08-02 |
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