JPH04226768A - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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Publication number
JPH04226768A
JPH04226768A JP41899290A JP41899290A JPH04226768A JP H04226768 A JPH04226768 A JP H04226768A JP 41899290 A JP41899290 A JP 41899290A JP 41899290 A JP41899290 A JP 41899290A JP H04226768 A JPH04226768 A JP H04226768A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating element
thermal head
resistor layer
sheet resistance
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP41899290A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakazu Norita
法田 昌和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH04226768A publication Critical patent/JPH04226768A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルヘッドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、ファクシミリ通信装置やコン
ピュータの印画出力装置として、感熱印画を行うサーマ
ルヘッドが用いられている。図9は従来例のサーマルヘ
ッド1の断面図であり、図10はサーマルヘッド1の平
面図である。サーマルヘッド1はセラミックなどの電気
絶縁性基板(以下、基板と略す)2上にガラスなどの蓄
熱層3が形成され、蓄熱層3上に抵抗体層4が形成され
、その上に共通電極5と個別電極6とが構成され発熱素
子7が構成される。このような発熱素子7は、たとえば
図9の紙面と垂直方向に複数直線状に形成される。この
ような基板2を被覆して保護膜8が形成される。
【0003】従来例のサーマルヘッド1は、各発熱素子
7毎に共通電極5から個別電極6に選択的に電流を流し
、対応する発熱素子7をジュール熱で発熱させ、保護膜
8に臨んで設けられる感熱紙9や熱溶融性インクを含侵
させた転写リボンや昇華形インクを含侵させた昇華リボ
ンを活性化させ感熱印画を行っている。このとき発熱素
子7における図10左右方向に沿う表面温度の温度分布
は、図11図示のラインl1に示される曲線である。
【0004】ここで、感熱紙9が発色する表面温度を図
11図示のしきい値温度T1とすると、第1の濃度で印
画を行う際の温度分布がラインl1であり、濃度を決定
する発色面積がS1である。このときの印加電力はこの
曲線l1の積分値で与えられる。このように従来例のサ
ーマルヘッド1では、曲線l1に示されるように発熱素
子7の図10左右方向中央部付近の温度が過剰に上昇す
ることになり、このための電力を供給する必要がある。 したがって発熱素子7への印加電力に対する感熱紙9に
伝達されるエネルギの割合(以下、印字効率と称する)
が低く、本件発明者の実験によれば、十数%であること
が確認されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記課題を解決しよう
とする従来例として、たとえば特開昭57−61586
に示されるように発熱素子中央部を切抜いて、非発熱部
を形成し、発熱素子における温度分布を平坦にしようと
する技術や、特開平2−130157に示されるように
、発熱素子の電極間中央部付近に、いずれの電極とも接
触しない孤立電極を形成して発熱素子の温度分布を平坦
にしようとする技術などが提案されている。
【0006】前記非発熱部を形成する従来例では、発熱
を全く行わない領域が発熱素子の中に形成されるため、
発熱素子内の温度分布を高精度に平坦にすることが困難
であり、また前記非発熱部は凹所をなすため、この上に
形成される保護膜における発熱素子に対応する部分の凹
所が深くなり、感熱紙などが引掛かりやすいという課題
を有している。
【0007】前記孤立電極を形成する従来例では、たと
えばアルミニウムなどの金属材料から成る個別電極およ
び共通電極と同一の材料で孤立電極を形成するため、使
用時において、発熱素子に感熱紙を圧接させるプラテン
ローラなどによる圧接力によって個別電極などが変形し
、また破損する場合があり、信頼性が低いという課題を
有している。
【0008】本発明の目的は、上述の技術的課題を解消
し、前記印字効率を格段に向上することができるととも
に、信頼性を格段に向上することができるサーマルヘッ
ドを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁基板上に
配列された複数の発熱領域の各両側に共通電極と個別電
極とが形成されたサーマルヘッドにおいて、前記発熱領
域のほぼ中央に面積抵抗を有する第1抵抗体層を形成し
、該突部を被覆するように面積抵抗を有する第2抵抗体
層を形成して上記発熱領域の中央付近の面積抵抗をその
周辺の面積抵抗に比べて低くしたことを特徴とするサー
マルヘッドである。
【0010】
【作用】本発明に従うサーマルヘッドは、絶縁基板上に
第1面積抵抗の複数の突部を形成し、この複数の突部を
被覆して絶縁基板上に第2面積抵抗の抵抗体層を形成す
る。この抵抗体層上で前記突部をそれぞれ挟む位置に共
通電極と個別電極とを形成し、前記各突部を含む範囲の
抵抗体層が発熱素子として構成され、かつ発熱素子内の
面積抵抗分布が内方の突起の方が低くなるように選ばれ
る。
【0011】これにより、発熱素子において共通電極と
個別電極との間に流れる電流に対し、発熱素子の内方に
なるほど電流に対する発熱作用が低下する。したがって
発熱素子内における発熱分布を平坦化することができる
。すなわち、発熱素子内の周縁部の温度を上昇しようと
する際に発熱素子の中央部付近で過剰な電力が消費され
る事態を防ぐことができ、発熱素子への印加電力に対し
発熱素子において感熱印画に寄与する熱量の発生する分
布を格段に均一にすることができる。また、この構造で
は使用時における発熱素子への圧接力により抵抗体層な
どの特性が不所望に変動して信頼性を低下する事態を防
ぐことができる。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例のサーマルヘッド1
1の断面図であり、図2はサーマルヘッド11の平面図
であり、図3はサーマルヘッド1の拡大断面図であり、
図4はサーマルヘッド11の拡大平面図である。サーマ
ルヘッド11は、たとえばアルミナ系セラミックなどの
耐熱性および電気絶縁性を有する材料から成る絶縁基板
12を備え、絶縁基板12上には、たとえばガラスなど
から帯状にグレーズ層13が形成される。グレーズ層1
3上には、後述するように構成される発熱素子14の形
成位置に、後述する組成の複数の突起15がそれぞれ形
成される。この突起15を被覆し、絶縁基板12のほぼ
全面に亘り抵抗体層16が形成される。
【0013】抵抗体層16上に前記突起15を挟む位置
に、たとえばアルミニウムなどの金属材料から成る共通
電極17および個別電極18がそれぞれ形成され、共通
電極17および個別電極18に挟まれる前記突起15を
含む抵抗体層16の範囲が前記発熱素子14として構成
される。このような発熱素子14を被覆して電気絶縁性
を有し比較的硬高度の材料から成る保護層19が形成さ
れる。保護層19上にはたとえばプラテンローラ20に
よって感熱紙21が圧接され、発熱素子14が選択的に
通電されてジユール熱を発生することにより、感熱紙2
1に感熱印画が行われる。
【0014】図5は、サーマルヘッド11の製造工程を
説明する工程図である。工程a1では前記絶縁基板12
上に前記グレーズ層13を形成した後、絶縁基板12の
ほぼ全面に亘り比抵抗70000〜80000μΩcm
の材料で第1抵抗体層(図示せず)を膜厚0.1〜1.
0μm、好適には膜厚6000Å、面積抵抗値1200
Ω/□で成膜する。工程a2では、この第1抵抗体層を
図4図示の形状にパターン形成して突起15を構成する
【0015】すなわち突起15は、図4図示の個別電極
18の幅W1より小さな幅W2と共通電極17と個別電
極18との距離L1より小さな長さL2とを有し、個別
電極18の幅方向両端部において最大長さL2を有し、
前記幅方向中央位置となるほど長さが減少し、最短部で
長さL3を有する鼓状の形状を有する。
【0016】工程a3では、前述したように絶縁基板1
2のほぼ全面に亘って第2抵抗体層である抵抗体層16
を、面積抵抗値1200Ω/□の材料からたとえばスパ
ッタリングなどの薄膜技術で500Åの膜厚で構成する
【0017】この第1抵抗体層は、たとえばタンタルT
aと酸化シリコンSiO2 の混合物をターゲットとす
るスパッタリングによって形成され、前記タンタルと酸
化シリコンとの混合比によって所定の面積抵抗値に設定
する。
【0018】工程a4では抵抗体層16上に、たとえば
前記共通電極17および個別電極18を層厚0.4〜1
.0μm、好適には層厚1.0μmにパターン形成する
。この後、工程a5で前記保護層19を形成する。
【0019】発熱素子14を前述のように構成すること
により、図3に示される一層領域22では、面積抵抗値
は1200Ω/□となり、中央部付近の2層領域23で
は面積抵抗値は600Ω/□となる。
【0020】図6は図4に示される発熱素子14におい
て、図4左右方向に沿う温度分布を示すグラフである。 本実施例は突起15の電気的特性と形状とを前述のよう
に構成し、抵抗体層16の電気特性を前述のように選ぶ
ことにより、図6ラインl3で示される温度分布を実現
しようとするものである。
【0021】このような温度分布が可能になる原理につ
いて、説明する。図4図示の形状の突起15に対して、
模式的に図7図示の右下がりの斜線を付して示す突起1
5aを想定する。すなわち発熱素子14を幅方向に3等
分し、第1領域24、第2領域25、第3領域26をそ
れぞれ設定する。発熱素子14において、突起15a以
外の残余の範囲の面積抵抗値R0に対し、突起15aの
面積抵抗値を説明の簡単のため、R0/2と設定する。 また突起15aの第1領域24および第3領域26にお
ける長さL2は発熱素子14の長さL1の半分であり、
第2領域25における長さL3は前記長さL1の1/4
%である場合を設定する。
【0022】このとき発熱素子14における第1領域2
4の面積抵抗値は、
【0023】
【数1】R0/2*50%+R0*50%=0.75R
0 となり、これは第3領域26における面積抵抗値と同一
である。また第2領域25における面積抵抗値は、
【0
024】
【数2】R0/2*25%+R0*75%=0.875
R0 となる。このとき発熱素子14に電圧Vが印加されてい
るとすると、第1および第3領域24,26を流れる電
流は、
【0025】
【数3】V/0.75R0=1.33V/R0(A)と
なり、第2領域25を流れる電流は、
【0026】
【数4】V/0.875R0=1.14V/R0(A)
となる。
【0027】すなわち第1および第3領域24,26を
流れる電流が第2領域25を流れる電流よりも約16%
程度多くなることが理解される。したがって第1および
第3領域24,26の発熱量が第2領域25における発
熱量よりも大きく、発熱素子14全体とすると、前述し
た図6図示のラインl3の温度分布を達成することがで
きる。
【0028】すなわち発色面積S1で決定される第1濃
度でラインl3の温度分布を達成する付勢電力が必要で
あった場合、第1濃度よりも濃い第2濃度で印画が必要
な場合、図6ラインl4のように付勢電力を増大して感
熱紙21の発色する面積を増大して発色面積S2とする
必要があるが、図11に示した従来例のグラフと比較し
、発熱素子14の中央部付近での発熱量が大幅に抑制さ
れており、従来の場合よりも格段に低い付勢電力で感熱
印画を行うことができる。
【0029】図8は本件発明者の実験結果を示すグラフ
である。従来例のサーマルヘッド1と本実施例のサーマ
ルヘッド11との印加電力と印字濃度との関係はそれぞ
れラインl5,l6に示されている。このグラフからも
、同一印字エネルギで、従来例よりも本実施例の方が、
高精度の感熱印画が達成されていることが理解される。
【0030】このようにして本実施例では、発熱素子1
4内における温度分布を平坦にすることができ、前述し
たように印加電力に対する感熱紙21に伝達される熱量
の割合である印字効率を大幅に向上することができる。 またこのような効果を達成するにあたり、抵抗体層上に
突部を形成することで感熱紙などの媒体への当たりが改
善され、発熱量をより有効に媒体へ伝えることができる
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明に従えば、発熱素子
内の面積抵抗分布が内方と外方が異なり、かつ内方が外
方より低くなるように選ばれている。これにより、発熱
素子において共通電極と個別電極との間に流れる電流に
対し、発熱素子の内方になるほど電流に対する発熱作用
が低下する。したがって発熱素子内における電流分布を
平坦化することができる。すなわち、発熱素子内の周縁
部の温度を上昇しようとする際に発熱素子の中央部付近
で過剰な電力が消費される事態を防ぐことができ、発熱
素子への印加電力に対し発熱素子において感熱印画に預
かる熱量の発生する割合を格段に向上することができる
【0032】また抵抗体層上に突部を形成することで感
熱紙などの媒体への当たりが改善され、発熱量をより有
効に媒体へ伝えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のサーマルヘッド11の断面
図である。
【図2】サーマルヘッド11の平面図である。
【図3】サーマルヘッド11の拡大断面図である。
【図4】サーマルヘッド11の拡大平面図である。
【図5】サーマルヘッド11の製造工程を説明する工程
図である。
【図6】発熱素子14の温度分布を示すグラフである。
【図7】本実施例の作用を説明する図である。
【図8】本実施例の効果を説明するグラフである。
【図9】従来例のサーマルヘッド1の断面図である。
【図10】サーマルヘッド1の平面図である。
【図11】従来例の問題点を説明するグラフである。
【符号の説明】
11  サーマルヘッド 14  発熱素子 15,15a  突起 16  抵抗体層 17  共通電極 18  個別電極 22  1層領域 23  2層領域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  絶縁基板上に配列された複数の発熱領
    域の各両側に共通電極と個別電極とが形成されたサーマ
    ルヘッドにおいて、前記発熱領域のほぼ中央に面積抵抗
    を有する第1抵抗体層を形成し、該突部を被覆するよう
    に面積抵抗を有する第2抵抗体層を形成して上記発熱領
    域の中央付近の面積抵抗をその周辺の面積抵抗に比べて
    低くしたことを特徴とするサーマルヘッド。
JP41899290A 1990-12-29 1990-12-29 サーマルヘッド Pending JPH04226768A (ja)

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JP41899290A JPH04226768A (ja) 1990-12-29 1990-12-29 サーマルヘッド

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