JP2831171B2 - 試料の分配方法 - Google Patents

試料の分配方法

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JP2831171B2 JP21173891A JP21173891A JP2831171B2 JP 2831171 B2 JP2831171 B2 JP 2831171B2 JP 21173891 A JP21173891 A JP 21173891A JP 21173891 A JP21173891 A JP 21173891A JP 2831171 B2 JP2831171 B2 JP 2831171B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は試料の分配方法に関し、
より具体的には特に血液交差適合試験に最適な試料の分
配方法に関する。
【0002】
【従来の技術】輸血が必要である患者即ち受血者に対し
て供血者の血液が輸血可能であるか否かを判別する為、
受血者血液と供血者血液とを直接反応させ、その反応液
の凝集や溶血の有無を観察する血液交差適合試験が行わ
れている。
【0003】血液交差適合試験に下記のような主試験と
副試験とがあり、輸血に際しては、このどちらの試験と
も行われ、両試験において、凝集、溶血がなく、陰性と
判定されなければ供血者の血液は輸血に使用することが
できない。
【0004】交差適合主試験においては、受血者の血清
または血漿と、供血者の血球浮遊液とを混合したもの
を、遠心または静置した後、その凝集、溶血の有無を観
察する。
【0005】交差適合副試験においては、受血者の血球
浮遊液と、供血者の血清または血漿とを混合したもの
を、遠心または静置した後、その凝集、溶血の有無を観
察する。
【0006】従来、血液交差適合試験専用の装置は存在
せず、同試験は用手法により行われている。上記用手法
の例として、実開昭58-92668には、交差適合試験用の器
具と検査の態様とが開示されている。上記公報に開示の
技術は、試験管立ての縦列ごとに判別表示をして縦割り
区画を行い、ここに夫々容器等を立て、手作業で交差適
合試験を行うというものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記用手法にあって
は、受血者、供血者共に、試験の本数分だけ血球の浮遊
液を作成しなければならない。また、主試験では、受血
者血清または血漿と供血者血球浮遊液とを反応させ、副
試験では、受血者血球浮遊液と供血者血清または血漿と
を反応させる、というように、受血者及び供血者の血清
または血漿と血球とを交差させて試験を行わなければな
らず、分注手順が複雑である。この為、試験に不慣れな
者が検査を行った時など、受血者血清または血漿と受血
者血球浮遊液とを反応させる、或いは、供血者血清また
は血漿と供血者血球浮遊液とを反応させる、等のミスを
起こす可能性がある。このような分注ミスがあっても、
主試験、副試験共、その反応液は血清または血漿及び血
球浮遊液である為、分注後ではミスの有無を確認するこ
とができない。従って、このような分注ミスがあった試
験では、全て陰性の結果が出て、受血者に対して供血者
の血液は輸血適合であると判定される為、不適合輸血を
もたらすこととなる。
【0008】本発明は上記従来技術の問題点に基づいて
なされたものであり、血液交差適合試験等におけるよう
な複雑な血液派生試料等の分注を短時間で確実且つ自動
的に行うことが可能な試料の分配方法を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の試料の分配方法は、2種類以上の液体を混合し、そ
の結果生じる変化により、少なくともどちらか一方の液
体の性質を知るために使用され、且つ、1個の第1の試
料に対する複数個の第2の試料のそれぞれの反応性を同
時に知るために使用される装置において、
【0010】複数個の上記第2の試料を分配するために
準備された複数個の液体分配用プローブで上記第1の試
料を順次吸引した後、それぞれ異なる反応容器に同時に
分注することを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の試料の分配方法を例えば輸血検査用分
注装置に適用した場合において、まず、受血者血液試料
を入れた容器が上記移動ブロックの対応の装着部に準備
され、また、供血者血液試料を入れた容器が人数分だ
け、上記供血者血液格納機構の対応の容器ブロックに準
備される。上記分注アームの移動及び上記分注ノズル吸
排を利用して、これらの血液試料から他の付属の容器内
に血液派生試料(希釈血漿、希釈血球)が作成される。
また上記分注アーム及び分注ノズルにより、これらの血
液派生試料が反応部容器部の各反応容器内に分注され、
所定の試験が行われる。
【0012】
【実施例】図1は本発明に係る試料の分配方法を適用し
た輸血検査用分注装置の全体の概略を線図的に示す平面
図である。本分注装置は、装置テーブル12上に、図中
右方から、分注アーム機構20、洗浄器38、受血者血
液格納機構40、供血者血液格納機構60、及び反応容
器部70を具備する。以下本装置の詳細を説明するが、
以下の説明において、「血漿または血清」を総称して
「血漿」とする。図2は分注アーム機構20の詳細を示
す斜視図である。
【0013】本実施例において、分注アーム機構20
は、上下方向及びテーブル12の長手方向(図1中矢印
x方向)に沿って移動可能なアーム21上に、上記x方
向と垂直な方向(図1中矢印y方向)に沿って5つの分
注ノズル22a〜22eを具備する。5つの分注ノズル
22a〜22eはアーム21上に等間隔に配置され、ま
た各ノズルに付随して液面検知電極23a〜23eが配
設される。各分注ノズル22a〜22eは、望ましくは
各個別のモータにより制御される対応の各シリンジ(図
示せず)により、公知の態様で吸排駆動される。
【0014】アーム21は、その基端側において、ロー
ラ対25a、25bに掛けられた無端ベルト24に取付
けられる。ローラ対25a、25bはフレーム26上に
軸支され、ローラ25aがモータ27によって駆動され
る。またフレーム26上にはその長手方向に沿ってリニ
アトラック28が配設され、アーム21の基端に取付け
られたスライダ29がここに係合する。
【0015】他方フレーム26は、その背面中央部にお
いて、ローラ対32a、32bに掛けられた無端ベルト
31に取付けられる。ローラ対32a、32bは基台3
3上に軸支され、ローラ32aがモータ34によって駆
動される。また基台33上にはその長手方向に沿ってリ
ニアトラック35が配設され、フレーム26の下端に取
付けられたスライダ36がここに係合する。
【0016】上記の構造により、アーム21はベルト2
4の回動に伴って上下方向(図2中z方向)に移動可能
となり、またベルト31の回動に伴って第1、2図中矢
印x方向に沿って移動可能となる。
【0017】図1において、分注アーム機構20に並ん
で示される洗浄器38は、容器内に洗浄液を貯蔵した公
知の構造をなす。洗浄器38は、分注ノズル22a〜2
2eに使い捨て型のものを使用した場合には不要とな
る。図3は受血者血液格納機構40の詳細を示す斜視図
である。
【0018】本実施例において、受血者血液格納機構4
0は、図1中矢印y方向に沿って移動可能な移動ブロッ
ク48上に、図1中x方向に沿って3つの容器(例えば
試験管)の装着穴41〜43を具備する。3つの穴には
夫々、第1穴41には血液試料容器41t、第2穴42
には血漿希釈容器42t、第3穴43には血球希釈容器
43tが装着される。
【0019】血液試料容器41tには、遠心分離済みの
受血者血液試料が格納される。血漿希釈容器42tに
は、予め調製された希釈液(生食法ならば生理食塩水、
低イオンメデューム法ならば低イオンメデューム液を混
ぜた生理食塩水、酸素法ならば蛋白分解酵素を混ぜた生
理食塩水等)が格納され、ここに後述の態様で受血者の
血漿が混入希釈される。血球希釈容器43tには、上記
と同様な予め調製された希釈液が格納され、ここに後述
の態様で受血者の血球が混入希釈される。
【0020】移動ブロック48は、ローラ対52a、5
2bに掛けられた無端ベルト51に、下方延長フレーム
49を介して取付けられる。ローラ対52a、52bは
基台53及びその隣接部上に軸支され、ローラ52aが
モータ54によって駆動される。また基台53上にはそ
の長手方向に沿ってリニアトラック55が配設され、移
動ブロック48の下部に取付けられたスライダ56がこ
こに係合する。上記の構造により、移動ブロック48は
ベルト51の回動に伴って第1及び3図中矢印y方向に
沿って移動可能となる。図4は供血者血液格納機構60
の詳細を示す斜視図である。
【0021】本実施例において、供血者血液格納機構6
0は、図1中矢印y方向に沿って5つの容器(例えば試
験管)の装着穴a〜eを具備する5つの同一のブロック
61〜65を図1中x方向に沿って並べて構成される。
ブロック61〜65はテーブル12上に形成されたピッ
ト14に嵌込まれて固定される。各装着穴a〜eには図
4図示の如く試験管68のような容器が装着されて使用
される。図1において、各装着穴に装着される容器は示
していないが、以下の説明においては、各穴に装着され
る容器を仮想し、ブロックの符号と穴の符号とを組合わ
せ、例えば61a、63cというような符号を用いて各
容器を言及する。
【0022】ブロック61の各装着穴には、供血者の人
数分(本実施例では最高5本)の血液試料容器61a〜
61eが装着される。血液試料容器61a〜61eには
遠心分離済みの供血者者血液試料が格納される。
【0023】ブロック62の各装着穴には、供血者の人
数分の血漿希釈容器62a〜62eが装着される。血漿
希釈容器62a〜62eには、受血者に関して上述した
予め調製された希釈液が格納され、ここに後述の態様で
供血者の血漿が混入希釈される。
【0024】ブロック63の各装着穴には、供血者の人
数分の血球希釈容器63a〜63eが装着される。血漿
希釈容器63a〜63eには、上記予め調製された希釈
液が格納され、ここに後述の態様で供血者の血球が混入
希釈される。ブロック64及び65は、供血者の血液型
を検査する為のブロックであり、血液交差適合試験のみ
を行う場合は省略することができる。
【0025】ブロック64は、抗血清試薬容器の格納部
で、その3つの装着穴a〜cには、予め調製された抗A
血清試薬容器64a、抗B血清試薬容器64b、抗D血
清試薬容器64cが順に装着される。ブロック65は、
血球試薬容器の格納部で、その2つの装着穴a、bに
は、予め調製されたA血球試薬容器65a、B血球試薬
容器65bが順に装着される。
【0026】図1の左方に配置された反応容器部70
は、本実施例においてテーブル12に設置されたマイク
ロプレートからなる。反応容器部70は、しかし、供血
者血液格納機構60のような複数の試験管を配置する為
のブロックから形成することも可能である。
【0027】なお、受血者及び供血者の血漿の希釈は、
反応容器部70に試験管等の大容量のものを使用するよ
うな際は時として不要になり、そのような場合は、血漿
希釈容器及び更にはこれに付随する設備(例えば血漿希
釈容器装着穴42、血漿希釈容器ブロック62)を省略
することができる。また、血漿及び血球の希釈液は、予
め希釈容器内に調製及び貯蔵しておく必要はなく、分注
アーム21の作動範囲において、装置テーブル12上
に、別途希釈液タンクを配設し、ここから希釈液を分注
アーム21の各ノズル22a〜22eによって各容器に
運ぶようにしてもよい。
【0028】上記分注アーム機構20及び受血者血液格
納機構40の作動は、入力したプロブラムに基づき、制
御機構(図示せず)により自動的に行われる。以下に、
血液交差適合試験、及び血液型検査における上記分注装
置の作動を順を追って説明する。 [血液交差適合試験] A.受血者血漿の吸引
【0029】1. 分注アーム21を移動ブロック48の
受血者血液試料容器41t上にまで移動する。この時、
移動ブロック48は、ノズル22aと整一する位置(図
1図示位置)にある。 2. 分注アーム21を下降させ、ノズル22aで受血者
血液試料より血漿を吸引する。 B.受血者血漿の希釈撹拌 3. 血漿を吸引後、分注アーム21を上昇させ、受血者
血漿希釈容器42t上まで移動する。 4. 分注アーム21を下降させ、ノズル22aにより希
釈容器42t内の希釈液に血漿を混入させると共に、ノ
ズル22aの吸排により混合液を撹拌する。 C.受血者希釈血漿の吸引 5. 撹拌後の希釈血漿をノズル22aにより吸引する。 6. 分注アーム21を上昇させ、移動ブロック48を、
ノズル22bと整一する位置まで移動する。 7. 分注アーム21を下降させ、ノズル22bによって
希釈容器42t内の希釈血漿を吸引する。
【0030】8. 交差適合試験に必要な供血者の人数分
だけ、上記6、7の動作を繰返し、人数分のノズル22
a〜22e(実施例では最大5本)によって希釈容器4
2t内の受血者の希釈血漿を吸引する。 D.受血者希釈血漿の分注 9. 分注アーム21を上昇させ、マイクロプレートの第
1列71上まで移動する。 10. 供血者の人数分のノズル22a〜22eから、マイ
クロプレートの第1列71のウエルa〜e内に受血者希
釈血漿を同時に分注する。 E.分注ノズルの洗浄
【0031】11. 分注アーム21を洗浄器38上まで移
動した後、分注アーム21を下降させ、ノズル22a〜
22eを洗浄液に浸す。ノズル22a〜22eの吸排を
繰返すことによりノズルを洗浄する。 F.供血者血漿の吸引 12. 分注アーム21を供血者血液試料容器のブロック6
1上まで移動する。 13. 分注アーム21を下降させ、供血者の人数分の容器
61a〜61e内の供血者血液から、対応のノズル22
a〜22eによって同時に血漿を吸引する。 G.供血者血漿の希釈撹拌 14. 血漿を吸引後、分注アーム21を上昇させ、供血者
血漿希釈容器のブロック62上まで移動する。
【0032】15. 分注アーム21を下降させ、供血者の
人数分のノズル22a〜22eにより希釈容器62a〜
62e内の希釈液に血漿を混入させると共に、ノズル2
2a〜22eの吸排により混合液を撹拌する。 H.供血者希釈血漿の吸引 16. 撹拌後の希釈血漿を供血者の人数分のノズル22a
〜22eによりそのまま同時に吸引する。 I.供血者希釈血漿の分注 17. 分注アーム21を上昇させ、マイクロプレートの第
2列72上まで移動する。 18. 供血者の人数分のノズル22a〜22eから、マイ
クロプレートの第2列72のウエルa〜e内に供血者希
釈血漿を同時に分注する。 J.供血者血球の吸引 19. 分注アーム21を供血者血液試料容器のブロック6
1上まで移動する。 20. 分注アーム21を下降させ、供血者の人数分の容器
61a〜61e内の供血者血液から、対応のノズル22
a〜22eによって同時に血球を吸引する。 K.供血者血球の希釈撹拌 21. 血球を吸引後、分注アーム21を上昇させ、供血者
血球希釈容器のブロック63上まで移動する。
【0033】22. 分注アーム21を下降させ、供血者の
人数分のノズル22a〜22eにより希釈容器63a〜
63e内の希釈液に血球を混入させると共に、ノズル2
2a〜22eの吸排により混合液を撹拌する。 L.供血者希釈血球の吸引 23. 撹拌後の希釈血球を供血者の人数分のノズル22a
〜22eによりそのまま同時に吸引する。 M.供血者希釈血球の分注 24. 分注アーム21を上昇させ、マイクロプレートの第
1列71上まで移動する。 25. 供血者の人数分のノズル22a〜22eから、マイ
クロプレートの第1列71のウエルa〜e内に供血者希
釈血球を同時に分注する。 N.分注ノズルの洗浄
【0034】26. 分注アーム21を洗浄器38上まで移
動した後、分注アーム21を下降させ、ノズル22a〜
22eを洗浄液に浸す。ノズル22a〜22eの吸排を
繰返すことによりノズルを洗浄する。 O.受血者血球の吸引
【0035】27. 分注アーム21を移動ブロック48の
受血者血液試料容器41t上にまで移動する。この時、
移動ブロック48は、ノズル22aと整一する位置(図
1図示位置)にある。 28. 分注アーム21を下降させ、ノズル22aで受血者
血液試料より血球を吸引する。 P.受血者血球の希釈撹拌 29. 血球を吸引後、分注アーム21を上昇させ、受血者
血球希釈容器43t上まで移動する。 30. 分注アーム21を下降させ、ノズル22aにより希
釈容器43t内の希釈液に血球を混入させると共に、ノ
ズル22aの吸排により混合液を撹拌する。 Q.受血者希釈血球の吸引 31. 撹拌後の希釈血球をノズル22aにより吸引する。 32. 分注アーム21を上昇させ、移動ブロック48を、
ノズル22bと整一する位置まで移動する。 33. 分注アーム21を下降させ、ノズル22bによって
希釈容器43t内の希釈血球を吸引する。
【0036】34. 交差適合試験に必要な供血者の人数分
だけ、上記32、33の動作を繰返し、人数分のノズル22
a〜22e(実施例では最大5本)によって希釈容器4
3t内の受血者の希釈血球を吸引する。 R.受血者希釈血球の分注 35. 分注アーム21を上昇させ、マイクロプレートの第
2列72上まで移動する。 36. 供血者の人数分のノズル22a〜22eから、マイ
クロプレートの第2列72のウエルa〜e内に受血者希
釈血球を同時に分注する。 S.分注ノズルの洗浄
【0037】37. 分注アーム21を洗浄器38上まで移
動した後、分注アーム21を下降させ、ノズル22a〜
22eを洗浄液に浸す。ノズル22a〜22eの吸排を
繰返すことによりノズルを洗浄する。
【0038】以上の動作が終了すると、マイクロプレー
トの第1列71のウエルa〜eには、受血者血漿と供血
者血球とが分注され、交差適合主試験を行うことができ
る。またマイクロプレートの第2列72のウエルa〜e
には、供血者血漿と受血者血球とが分注され、交差適合
副試験を行うことができる。 [血液型検査] A.抗血清試薬の吸引 1. 分注アーム21を抗血清試薬容器のブロック64上
まで移動する。
【0039】2. 分注アーム21を下降させ、ノズル2
2aにより容器64aから抗A血清試薬、ノズル22b
により容器64bから抗B血清試薬、ノズル22cによ
り容器64cから抗D血清試薬を同時に吸引する。 B.抗血清試薬の分注 3. 分注アーム21を上昇させ、マイクロプレートの第
3列73上まで移動する。 4. ノズル22a〜22cから、マイクロプレートの第
3列73のウエルa〜c内に各試薬を同時に分注する。 C.受血者希釈血漿の吸引
【0040】5. 分注アーム21を上昇させ、移動ブロ
ック48の受血者血漿希釈容器42t(前述の交差適合
試験で希釈血漿を作成済み)上まで移動する。この時、
移動ブロック48は、ノズル22aと整一する位置(図
1図示位置)にある。 6. 分注アーム21を下降させ、ノズル22aによって
希釈容器42t内の希釈血漿を吸引する。 7. 分注アーム21を上昇させ、移動ブロック48を、
ノズル22bと整一する位置まで移動する。 8. 分注アーム21を下降させ、ノズル22bによって
希釈容器42t内の希釈血漿を吸引する。 D.受血者希釈血漿の分注 9. 分注アーム21を上昇させ、マイクロプレートの第
4列74上まで移動する。 10. ノズル22a、22bから、マイクロプレートの第
4列74のウエルa、b内に受血者希釈血漿を同時に分
注する。 E.受血者希釈血球の吸引
【0041】11. 分注アーム21を上昇させ、移動ブロ
ック48の受血者血球希釈容器43t(前述の交差適合
試験で希釈血球を作成済み)上まで移動する。この時、
移動ブロック48は、ノズル22aと整一する位置(図
1図示位置)にある。
【0042】12. 分注アーム21を下降させ、ノズル2
2aを吸排することにより希釈容器43t内の希釈血球
を撹拌する。撹拌後、ノズル22aによって希釈容器4
3t内の希釈血球を吸引する。 13. 分注アーム21を上昇させ、移動ブロック48を、
ノズル22bと整一する位置まで移動する。 14. 分注アーム21を下降させ、ノズル22bによって
希釈容器43t内の希釈血球を吸引する。 15. 分注アーム21を上昇させ、移動ブロック48を、
ノズル22cと整一する位置まで移動する。 16. 分注アーム21を下降させ、ノズル22cによって
希釈容器43t内の希釈血球を吸引する。 F.受血者希釈血球の分注 17. 分注アーム21を上昇させ、マイクロプレートの第
3列73上まで移動する。 18. ノズル22a〜22cから、マイクロプレートの第
3列73のウエルa〜c内に受血者希釈血球を同時に分
注する。 G.分注ノズルの洗浄
【0043】19. 分注アーム21を洗浄器38上まで移
動した後、分注アーム21を下降させ、ノズル22a〜
22eを洗浄液に浸す。ノズル22a〜22eの吸排を
繰返すことによりノズルを洗浄する。 H.血球試薬の吸引 20. 分注アーム21を血球試薬容器のブロック65上ま
で移動する。 21. 分注アーム21を下降させ、ノズル22aにより容
器65aからA血球試薬、ノズル22bにより容器65
bからB血球試薬を同時に吸引する。 I.血球試薬の分注 22. 分注アーム21を上昇させ、マイクロプレートの第
4列74上まで移動する。 23. ノズル22a、22bから、マイクロプレートの第
4列74のウエルa、b内に各試薬を同時に分注する。 J.分注ノズルの洗浄
【0044】24. 分注アーム21を洗浄器38上まで移
動した後、分注アーム21を下降させ、ノズル22a〜
22eを洗浄液に浸す。ノズル22a〜22eの吸排を
繰返すことによりノズルを洗浄する。
【0045】以上の動作が終了すると、マイクロプレー
トの第3列73のウエルa、bではABO血液型表検査
を、同列ウエルcではRH式血液型検査を、またマイク
ロプレートの第4列74のウエルa、bではABO血液
型裏検査を行うことができる。
【0046】
【発明の効果】本発明に係る試料の分配方法によれば、
これを例えば輸血検査用の分注装置に適用すると、複雑
な血液、試薬等の分注を短時間で確実且つ自動的に行う
ことが可能となる。従って、例えば交差適合試験におい
ては、オペレータの熟練度に係わらず、分注ミスがなく
なり、これに基づく不適合輸血を未然に回避することが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る試料の分配方法を適用した輸血検
査用分注装置の全体の概略を線図的に示す平面図。
【図2】分注アーム機構の詳細を示す斜視図。
【図3】受血者血液格納機構の詳細を示す斜視図。
【図4】供血者血液格納機構の詳細を示す斜視図。
【符号の説明】 12…装置テーブル、20…分注アーム機構、21…分
注アーム、22a〜22e…分注ノズル、38…洗浄
器、40…受血者血液格納機構、48…移動ブロック、
60…供血者血液格納機構、70…反応容器部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種類以上の液体を混合し、その結果生
    じる変化により、少なくともどちらか一方の液体の性質
    を知るために使用され、且つ、1個の第1の試料に対す
    る複数個の第2の試料のそれぞれの反応性を同時に知る
    ために使用される装置において、複数個の上記第2の試
    料を分配するために準備された複数個の液体分配用プロ
    ーブで上記第1の試料を順次吸引した後、それぞれ異な
    る反応容器に同時に分注することを特徴とする試料の分
    配方法。
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