JP2828214B2 - 3次元レーダのディスプレイ表示方式 - Google Patents

3次元レーダのディスプレイ表示方式

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JP2828214B2 JP2147718A JP14771890A JP2828214B2 JP 2828214 B2 JP2828214 B2 JP 2828214B2 JP 2147718 A JP2147718 A JP 2147718A JP 14771890 A JP14771890 A JP 14771890A JP 2828214 B2 JP2828214 B2 JP 2828214B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 3次元のレーダからの信号をディスプレイに2次元映
像化して表示する表示方式に関し、 ラスタスキャン方式の高輝度ディスプレイを用いるこ
とにより、SN比良好に、しかも比較的明るい場所でも十
分に目視できるように表示することを目的とし、 レーダからのビデオデータの中で同一(距離R,アジマ
スAz)ビデオデータ或いは同一画面ピクセルに書込まれ
る複数のビデオデータについて最大値をもつビデオデー
タを記憶するグレーテスト記憶手段と、レーダからのビ
デオデータ、レーダビーム位置情報、グレーテストデー
タ記憶手段の出力を用いてグレーテスト処理を行なうグ
レーテスト処理手段と、グレーテスト処理手段における
グレーテストホールド動作をキャンセルする信号を発生
するキャンセル信号発生手段と、グレーテスト処理手段
の出力を表示するラスタスキャン方式高輝度ディスプレ
イとを設け、入力ビデオデータとグレーテストデータ記
憶手段の出力との比較結果に応じてグレーテスト更新又
はグレーテストホールドを行ない、かつ、キャンセル信
号発生手段の出力によってグレーテストホールドキャン
セルを行なって入力ビデオデータ又はグレーテストデー
タ記憶手段の出力をディスプレイに表示する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、3次元レーダからの信号をディスプレイに
2次元映像化して表示する表示方式に関する。
例えば防衛施設等では種々の飛行物件を3次元レーダ
で追尾し、これをディスプレイに映像化するシステムが
設置されている。この場合の2次元ディスプレイとして
は、従来、いわゆる残光性ディスプレイが広く用いられ
ているが、これは輝度が低く、特に明るい室内では目視
しにくい。そこで、これに代るものとして高輝度ディス
プレイを用いることが考えられているが、このものは3
次元情報をいかにして2次元ディスプレイに2次元映像
化するかという点に課題が残されており、その開発が要
求されている。
〔従来の技術〕
前述のように、3次元レーダからの信号を2次元映像
化するディスプレイとして、残光性(積分特性)を利用
したいわゆる残光性ディスプレイが広く用いられてい
る。このものは、距離R方向(レンジ方向)及びアジマ
スAz方向(水平面角度方向)の2次元情報をディスプレ
イの平面に2次元表示すると共に、高さE1方向(仰角方
向)の情報をいわゆる重ね書きによって積分表示(輝度
差表示)している。つまり、3次元レーダからの3次元
情報をディスプレイに表示するに際し、2次元映像化の
ための特別な処理を行なっていない。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記残光性ディスプレは、残光性を利用するために輝
度が低く、特に明るい室内では表示面が目視しにくく、
又、重ね書きを行なうためにノイズが加算され、SN比が
悪い問題点があった。
そこで、この問題点を解決するために残光性ディスプ
レイの代りにラスタスキャン方式の高輝度ディスプレイ
を用いることが考えられる。然るに、このものは重ね書
きを利用しているわけではないため、3次元情報をいか
にして2次元映像化するかという点で問題があった。
本発明は、ラスタスキャン方式の高輝度ディスプレイ
を用いることにより、SN比良好に、しかも比較的明るい
場所でも十分に目視できる3次元レーダのディスプレイ
表示方式を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は本発明の原理図を示す。同図(A)中、80は
グレーテストデータ記憶手段で、 レーダからのビデオデータの中で同一(距離R,アジマ
スAz)のビデオデータ或いは同一画面ピクセルに書込ま
れる複数のビデオデータについて最大値をもつビデオデ
ータを記憶する。81はグレーテスト処理手段で、レーダ
からのビデオデータ、レーダビーム位置情報、グレーテ
ストデータ記憶手段80の出力を用いてグレーテスト処理
を行なう。82はキャンセル信号発生手段で、グレーテス
ト処理手段81におけるグレーテストホールド動作をキャ
ンセルする信号を発生する。83はラスタスキャン方式高
輝度ディスプレイで、グレーテスト処理手段81の出力を
表示する。グレーテスト処理手段81において入力ビデオ
データとグレーテストデータ記憶手段80の出力とを比較
し、この比較結果に応じてグレーテスト更新又はグレー
テストホールドを行ない、かつ、キャンセル信号発生手
段82の出力によってグレーテストホールドキャンセルを
行なって入力ビデオデータ又はグレーテストデータ記憶
手段80の出力をフレームメモリ84に記憶し、フレームメ
モリ84に記憶されたデータの基づいてアジマスAzに対す
る高さ方向及び距離方向の2つの画面を生成し、ラスタ
スキャン方式高輝度ディスプレイ83に表示する。
又、本発明は同図(B)に示す如く、グレーテストデ
ータ記憶手段50,E1ナンバ記憶手段51,グレーテスト処理
手段52,フレームメモリ54,矩形状の表示部をもつディス
プレイ53にて構成される。更に、本発明は同図(C)に
示す如く、グレーテストデータ記憶手段60,E1ナンバ記
憶手段61,フラグ記憶手段62,グレーテスト処理手段63,
フレームメモリ65扇形状の表示部をもつディスプレイ64
にて構成される。又、更に、本発明は同図(D)に示す
如く、グレーテストデータ記憶手段70,フラグ記憶手段7
1,グレーテスト処理手段72,PPI(plan position indica
tor)画面表示部をもつディスプレイ73にて構成され
る。
〔作用〕
3次元のレーダからの3次元座標をもつビデオデータ
Video(R)は、グレーテスト処理手段81において高さE
1方向についてグレーテストをとられ、ラスタスキャン
方式高輝度ディスプレイ83に2次元映像化して表示され
る。この場合、残光性ディスプレイを用いた従来例のよ
うなノイズの加算がないのでSN比がよく、又、比較的明
るい場所においても十分に目視できる。
又、本発明では、同図(B)において、レーダからの
E1方向ナンバ(E1)とE1ナンバ記憶手段51の出力(Elme
m(1,m))とが一致せず、かつ、入力ビデオデータVide
o(R)の方がグレーテストデータ記憶手段(50)の出
力(Gdata(1,m))よりも大の時はグレーテスト更新を
行ない、小の時はグレーテストホールドを行なう。一
方、E1方向ナンバ(E1)とE1mem(1,m)とが一致した時
はグレーテストホールドキャンセルを行なう。このもの
は、フレームメモリ84に記憶された後、矩形状表示部を
もつディスプレイ53に入力ビデオデータ又は前記グレー
テストデータ記憶手段80の出力に応じてアジマスAzに対
する高さ方向及び距離方向の2つの画面で表示される。
更に、本発明では、同図(C)において、E1方向ナン
バ(E1)とE1mem(x,y)とが一致せず、かつ、入力ビデ
オデータVideo(R)の方がGdata(x,y)よりも大の時
はグレーテスト更新を行ない、小の時はグレーテストホ
ールドを行なう。一方、E1とE1mem(x,y)とが一致し、
かつ、モード信号(MODE)とフラグ(MFLG(x,y))と
が一致しない時はグレーテストホールドキャンセルを行
なう。このものは、フレームメモリ65に記憶された後、
扇形状表示部をもつディスプレイ64に入力ビデオデータ
又は前記グレーテストデータ記憶手段60の出力に応じて
アジマスAzに対する高さ方向及び距離方向の2つの画面
で表示される。
〔実施例〕
第2図は本発明の第1実施例のブロック図を示し、同
図(A)は概略ブロック図、同図(B)はその要部(同
図(A)の破線内)の具体的ブロック図である。第1実
施例に用いられる3次元レーダ1のビーム走査パターン
は第4図に示す如くであり、ラスタスキャン方式高輝度
ディスプレイ2の表示面は第3図(C)に示すようにC
画面部及びB画面部にて構成される。第3図(A)はレ
ーダ1が高さE1方向(仰角方向)において飛行物体を捕
捉するところを示し、同図(B)はレーダ1が距離R方
向(レンジ方向)及びアジマスAz方向(水平面角度方
向)において飛行物体を捕捉するところを示す。後述の
画像処理により、ディスプレイ2のC画面部では高さ方
向及びアジマス方向表示、B画面部では距離方向及びア
ジマス方向表示が行なわれる。
第2図(A)中、4はE1方向データグレーテスト処理
回路で、後述のグレーテスト処理を行なう回路である。
5はグレーテストデータメモリで、(R,Az,E1)という
3次元空間座標を有するビデオデータVideo(R)につ
いて、同一(Az,R)位置での複数のビデオデータ(E1の
み異なる)の中で最大値をもつビデオデータを記憶して
おく。8はE1−Noメモリで、グレーテストをとるビデオ
データのE1−No(E1方向の大きさに応じた番号)を記憶
しておく。
次に、第1実施例の動作について第5図に示すフロー
チャートと併せて説明する。
レーダ1からのビーム位置情報(Az,E1)はラッチ3
を経て、レンジ情報(R)と共にE1方向データグレーテ
スト処理回路4に供給され(第5図ステップ100)、メ
モリアドレス作成部20においてビデオデータVideo
(R)の空間座標(R,Az,E1)が認識されてこれに対応
するグレーテストデータメモリ5におけるメモリアドレ
ス(1,m)が求められる(ステップ101)。一方、レーダ
1からのビデオデータ(信号形態の異なるRAWビデオデ
ータ及び検出ビデオデータ)はセレクタ6にて使用状況
に応じて適宜選択されて夫々の入力バッファ71,72を介
して取出され、グレーテスト処理回路4に供給される。
現在入来してきたビデオデータVideo(R)に対応す
るビーム位置情報(E1)はE1−No作成部21にてE1−No
(E1方向の大きさに応じた番号)を作成され、コンパレ
ータ22において、入力ビデオデータVideo(R)と(同
一(Az,R)位置での現在までのグレーテストデータ同一
(Az,R)をもつビデオデータVideo(R)(E1のみ異な
る)の中で最大値を持つビデオデータ)のE1−No(=E1
mem(1,m))(E1−Noメモリ8に格納されている)と比
較される(ステップ102)。一致しなければレーダ1は
まだ同じ空間位置に戻ってきていないことを意味し、コ
ンパレータ22からは「0」レベル制御信号が出力され
る。
続いて、入力ビデオデータVideo(R)はコンパレー
タ23において現在までのグレーテストデータの比較され
(ステップ103)、入力ビデオデータの方が大きい場合
は更にE1が大きい情報が入来したことを意味するのでグ
レーテスト更新が行なわれる。即ち、コンパレータ23か
らは「1」レベル制御信号が出力され、セレクタ24は現
在の入力ビデオデータVideo(R)を選択してこのビデ
オデータVideo(R)をグレーテストデータメモリ5にG
data(1,m)として格納すると共に、コンパレータ23か
らの「1」レベル制御信号によってセレクタ25はE1−No
作成部21からの現在の新たなE1−Noを選択してこのE1−
NoをE1−Noメモリ8にE1mem(1,m)として格納する(ス
テップ104)。これにより、レーダ1が同じ空間位置に
戻ってくる途中において、E1方向データのグレーテスト
更新が行なわれたことになる。
セレクタ24から出力されたビデオデータVideo(R)
はフレームメモリ9に供給されてアドレスに対応して書
込まれ(ステップ105)、又、ここから読出される。こ
の場合、書込み時、メモリアドレス作成部20からのアド
レスはセレクタ26を介してフレームメモリ9の書込みア
ドレス指定を行ない、読出し時、リードアドレス発生回
路29からのリードアドレスは切換えられたセレクタ26を
介してフレームメモリ9の読出しアドレスを指定する。
又、メモリアドレス作成部20の出力はデコーダ27にデコ
ードされ、ゲート28を介してフレームメモリ9のチップ
セレクト▲▼を指定する。フレームメモリ9から読
出されたビデオデータVideo(R)は並/直列変換部10
(シフトレジスタにて構成)にて並/直列変換され、DA
変換器11にてアナログ信号とされてディスプレイ2に表
示される。
一方、ステップ103において現在までグレーテストデ
ータメモリ5に格納されているグレーテストデータGdat
a(1,m)の方が現在の入力ビデオデータVideo(R)よ
り大きい場合、グレーテスト更新(ステップ104)を行
なわずに現在までのグレーテストデータGdata(1,m)を
フレームメモリ9に書込み、ここから読出してディスプ
レイ2に表示する(グレーテストホールド)。即ち、コ
ンパレータ23からは「0」レベル制御信号が出力され、
セレクタ24はグレーテストデータメモリ5の現在までの
グレーテストデータGdata(1,m)を選択する。
次に、ステップ102において現在の入力ビデオデータV
ideo(R)と、これを同一(Az,R)位置での現在までの
グレーテストデータのE1−No(=E1mem(1,m))とが一
致すればレーダ1は同じ空間位置に戻ってきたことを意
味し、コンパレータ22からは「1」レベル制御信号が出
力される。これにより、セレクタ24は現在の入力ビデオ
データVideo(R)を選択してグレーテストデータメモ
リ5にGdata(1,m)として格納すると共に、セレクタ25
はE1−No作成部21からの現在の新たなE1−Noを選択して
このE1−NoをE1−Noメモリ8にE1mem(1,m))として格
納する(ステップ106)。即ち、レーダ1が同じ空間位
置に戻ってきたのでグレーテストホールドをキャンセル
し、それまでのグレーテストデータがディスプレイ2上
において残ることを防止する(グレーテストホールドキ
ャンセル)。
このような処理を行なうことにより、3次元レーダ1
からのビデオデータVideo(R)は高さE1方向について
グレーテストをとられ、第3図(C)に示す如く、高さ
E1方向及びアジマスAz方向についてはC画面部、距離R
方向及びアジマスAz方向についてはB画面部に夫々2次
元映像化して表示される。この場合、より強い信号を、
人間が認識するのに適切な時間(最大でも、ビームが同
一空間に戻ってくるまでの時間=数sec)だけ画面に表
示可能であり、かつ、残光性ディスプレイを用いた従来
例に比してコラプシング(ノイズが加算されることによ
るSN比の低下)が発生せず、SN比の良好な画面を得るこ
とができる。
第6図は本発明の第2実施例のブロック図を示し、同
図(A)は概略ブロック図、同図(B)はその要部(同
図(A)の破線内)の具体的ブロック図である。同図
中、第2図と同一構成部分には同一番号を付し、その説
明を省略する。第2実施例に用いられる3次元レーダ1
のビーム走査パターンは第1実施例と同様に第4図に示
す如くであり、ラスタスキャン方式高輝度ディスプレイ
2の表示面は第7図に示すように扇形状のAz−E1表示部
及び扇形状のAz−R表示部にて構成される。
第6図(A)中、12はピクセル内E1方向データグレー
テスト処理回路で後述の座標変換処理を含むグレーテス
ト処理を行なう回路である。13はフラグメモリで、第8
図に示すように扇形状の表示部の画面ピクセルを設定し
た場合、夫々のピクセルP(x,y)に対応し、1E1分のビ
デオデータのうちピクセルP(x,y)に書込むべきデー
タ列の先頭のビデオデータか否かの判定に用いるフラグ
を記憶する。グレーテストデータメモリ5′は、3次元
空間座標(R,Az,E1)をもつビデオ入力の中で同一の画
面ピクセルP(x,y)に書込まれる複数のビデオデータ
について最大値をもつビデオデータを記憶しておくメモ
リである。
次に、第2実施例の動作について第9図に示すフロー
チャートと併せて説明する。
レーダ1からのビーム位置情報(Az,E1)はラッチ3
を経てモード信号発生回路30に供給され、ここで、その
ビーム位置情報の値(E1−No,Az−No)が零(E1=Az=
0)となったことを検出し(第9図ステップ110)、こ
れにより、E1方向の全走査が終了して次の新たな走査が
始まったことと認識し、モード信号を反転させる(ステ
ップ111)。第10図に示す如く、Az−Noの全走査終了
(同図では0〜次の0)に対してE1−Noが1つ増加し、
モード信号はE1−Noの全走査終了(同図では0〜次の
0)に対してHレベル、Lレベルに交互に反転する信号
である。
ラッチ3の出力及びレンジ情報(R)はメモリアドレ
ス作成部20に供給され、ビデオデータVideo(R)の空
間座標(R,Az,E1)が認識されてこれに対応するグレー
テストデータメモリ5におけるメモリアドレス(1,m)
が求められる(第9図ステップ112)。メモリアドレス
作成部20の出力は座標変換回路31に供給され、ここで画
面座標(x,y)に座標変換される(ステップ113)。座標
変換回路31にて得られた座標(x,y)に対応するピクセ
ルP(x,y)のE1−NoがE1−Noメモリ8からリードさ
れ、コンパレータ22において、現在入力中のビデオデー
タVideo(R)のE1−Noと比較される(ステップ114)。
この比較によって両者が一致した場合、現在のグレー
テストデータと現在入力中のビデオデータとは同一のE1
−Noと認識され、更に、フラグメモリ13からフラグ(1E
1分のビデオデータのうち、ピクセルP(x,y)に書込ま
なければならないデータ列の先頭のビデオデータか否か
を示す信号)MFLG(x,y)がリードされ、コンパレータ2
2において、モード信号発生回路30からのモード信号と
比較される(ステップ115)。フラグMFLG(x,y)とモー
ド信号MODEとが一致している場合、レーダ1の走査がま
だ同じ空間位置に戻ってきていないことを意味し、コン
パレータ22からは「0」レベル制御信号が出力される。
続いて、入力ビデオデータVideo(R)はコンパレー
タ23において現在までのグレーテストデータと比較され
(ステップ116)、入力ビデオデータの方が大きい場合
はこれを新たなグレーテストデータとして認識し、グレ
ーテスト更新が行なわれる。即ち、コンパレータ23から
「1」レベル制御信号が出力され、セレクタ24は現在の
入力ビデオデータVideo(R)を選択してこのビデオデ
ータVideo(R)をグレーテストデータメモリ5にグレ
ーテストデータGdata(x,y)として格納すると共に、コ
ンパレータ23からの「1」レベル制御信号によってセレ
クタ25はラッチ3からの現在の新たなE1−Noを選択して
このE1−NoをE1−Noメモリ8にE1mem(x,y)として格納
する(ステップ117)(グレーテスト更新)。
セレクタ24から出力されたビデオデータVideo(R)
は前述の実施例のようにフレームメモリ9に書込まれ
(ステップ118)、又、ここから読出され、並/直列変
換部10,DA変換部11を介してディスプレイ2に供給さ
れ、ここに表示される。一方、ステップ116においてグ
レーテストデータGdata(x,y)の方が現在の入力ビデオ
データVideo(R)より大きい場合、グレーテスト更新
を行なわずにグレーテストデータメモリ5からの現在ま
でのグレーテストデータGdata(x,y)が選択されてディ
スプレイ2に表示される(グレーテストホールド)。
次に、ステップ115においてフラグMFLG(x,y)とモー
ド信号MODEとが一致しない場合、現在入力中のビデオデ
ータVideo(R)に対し、グレーテストメモリ5に格納
されているグレーテストデータGdata(x,y)は一回前の
走査であることを意味し、つまり、レーダ1の走査が同
じ空間位置に戻ったことを意味し、コンパレータ22から
は「1」レベル制御信号が出力される。これによりセレ
クタ24は現在の入力ビデオデータVideo(R)を選択し
てグレーテストデータメモリ5にGdata(x,y)として格
納し、セレクタ25は現在の新たなE1−Noを選択しE1−No
メモリ8にE1mem(x,y)として格納し、フラグメモリ13
にモード信号MODEを書込み更新する(ステップ119)。
即ち、前述の実施例のように、レーダ1が同じ空間位置
に戻ってきたのでグレーテストホールドをキャンセル
し、それまでのグレーテストデータがディスプレイ2上
において残ることを防止する。
このような処理を行なうことにより、3次元レーダ1
からのビデオデータVideo(R)は高さE1方向について
グレーテストをとられ、第7図に示す如く、高さE1方向
及びアジマスAz方向についてはAz−E1表示部、距離R方
向及びアジマスAz方向についてはAz−R表示部に夫々2
次元映像化して表示される。この場合、フレームメモリ
9に書込まれたビデオデータはピクセルP(x,y)毎に
複数の空間位置を持つビデオデータ間の最大信号であ
り、3次元情報が2次元映像化されたことになる。そし
て、より強い信号を、人間が認識するのに適切な時間
(最大でも、約1走査(E1方向全走査))だけ画面に表
示可能であり、しかも、第8図に示すような扇形表示等
の極座標表示の際の中心付近のピクセルのビデオデータ
の重なりに対してもピクセル毎に処理を行なうために処
理が簡単である。
〔発明の効果〕
以上説明した如く、本発明によれば、E1方向のグレー
テストデータ記憶手段を設け、入力ビデオデータとグレ
ーテストデータとの比較結果に応じてグレーテスト更新
またはグレーテストホールドを行ない、かつ、キャンセ
ル信号発生手段の出力によってグレーテストホールドキ
ャンセルを行なっているので、3次元レーダからの3次
元情報をラスタスキャン方式高輝度ディスプレイに2次
元映像化して表示でき、残光性ディスプレイを用いた従
来例に比してSN比が良好であり、又、比較的明るい場所
においても十分に目視できる。また、データメモリをグ
レーテストデータ記憶手段とフレームメモリとに分割し
て設け、役割分担させることにより、入力ビデオデータ
又は対応する位置のグレーテストデータを直接フレーム
メモリに記憶し、表示できるので、高速にデータを処
理、表示できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理図、 第2図は本発明の第1実施例のブロック図、 第3図は本発明の第1実施例におけるディスプレイ表示
形態図、 第4図は本発明の第1及び第2実施例におけるレーダビ
ーム走査パターン、 第5図は本発明の第1実施例の動作フローチャート、 第6図は本発明の第2実施例のブロック図、 第7図は本発明の第2実施例におけるディスプレイ表示
形態図、 第8図は本発明の第2実施例におけるディスプレイ中心
付近のビデオの重なりを説明する図、 第9図は本発明の第2実施例の動作フローチャート、 第10図は本発明の第2実施例におけるモード信号のタイ
ミングを示す図である。 図において、 1,35は3次元レーダ、 2,36,53,64,73,83はラスタスキャン方式高輝度ディスプ
レイ、 4はE1方向データグレーテスト処理回路、 5,5′はグレーテストデータメモリ、 8はE1−Noメモリ、 9はフレームメモリ、 12,14はピクセル内E1方向データグレーテスト処理回
路、 13,13′はフラグメモリ、 20はメモリアドレス作成部、 21はE1−No作成部、 22,23はコンパレータ、 24,25はセレクタ、 30,30′はモード信号発生回路、 31は座標変換回路、 50,60,80はグレーテストデータ記憶手段、 51,61はE1ナンバ記憶手段、 52,63,81はグレーテスト処理手段、 62はフラグ記憶手段、 82はキャンセル信号発生手段 を84,54,65はフレームメモリ示す。
フロントページの続き (72)発明者 森川 貞夫 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−113078(JP,A) 特開 昭57−108774(JP,A) 特開 昭57−108773(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3次元空間を走査可能なレーダからの信号
    に応じて2次元映像化してディスプレイに表示する方式
    において、 上記レーダからの上記ビデオデータの中で同一の画面ピ
    クセル(P(X,Y))に対応する複数のビデオデータに
    ついて最大値をもつビデオデータを記憶するグレーテス
    トデータ記憶手段(80)と、 上記レーダからのビデオデータ、レーダビーム位置情
    報、上記グレーテストデータ記憶手段の出力を用いてグ
    レーテスト処理を行なうグレーテスト処理手段(81)
    と、 上記グレーテスト処理手段(81)におけるグレーテスト
    ホールド動作をキャンセルする信号を発生するキャンセ
    ル信号発生手段(82)と、 上記グレーテスト処理手段の出力を記憶するフレームメ
    モリ(84)と、 前記フレームメモリ(84)に記憶されたデータに基づい
    てアジマス・距離表示及びアジマス・高さ表示を行うラ
    スタスキャン方式高輝度ディスプレイ(83)とを設け、 前記グレーテスト処理手段(81)は、前記フレームメモ
    リ(84)上にアジマスに対して高さ及び距離方向の2つ
    の画面のデータを生成するとともに、前記入力ビデオデ
    ータと前記グレーテストデータ記憶手段(80)の出力と
    を比較し、この比較結果、前記入力ビデオデータが前記
    グレーテストデータより大きいときには、前記入力ビデ
    オデータを前記フレームメモリ(84)に記憶させるとと
    もに、前記ビデオデータにより前記グレーテストデータ
    記憶手段(80)の前記グレーテストデータの更新を行
    い、前記入力ビデオデータが前記グレーテストデータよ
    り小さいときには、前記グレーテストデータ記憶手段
    (80)に記憶された前記グレーテストデータを前記フレ
    ームメモリ(84)に記憶させ、前記フレームメモリ(8
    4)に記憶されたデータを前記ラスタスキャン方式高輝
    度ディスプレ(83)に表示させることを特徴とする3次
    元のレーダのディスプレイ表示方式。
  2. 【請求項2】3次元空間を走査可能なレーダからの信号
    に応じて2次元映像化してディスプレイに表示する方式
    において、 上記レーダからの上記ビデオデータの中で同一の画面ピ
    クセル(P(X,Y))に対応する複数のビデオデータに
    ついて最大値をもつビデオデータを記憶するグレーテス
    トデータ記憶手段(50)と、 該グレーテストデータ記憶手段(50)に記憶されたビデ
    オデータの高さE1方向ナンバを記憶するE1ナンバ記憶手
    段(51)と、 上記レーダからのビデオデータ、レーダビーム位置情
    報、上記グレーテストデータ記憶手段(50)の出力、上
    記E1ナンバ記憶手段(51)の出力を用いてグレーテスト
    処理を行うグレーテスト処理手段(52)と、 前記グレーテスト処理手段(52)の出力を記憶するフレ
    ームメモリ(54)と、 前記フレームメモリ(54)に記憶されたデータが供給さ
    れ、夫々矩形状のアジマス・距離表示及びアジマス・高
    さ表示を行うラスタスキャン方式高輝度ディスプレイ
    (53)とを設け、 前記グレーテスト処理手段(52)は、前記データからの
    ビデオデータのE1方向ナンバ(E1)と前記E1ナンバ記憶
    手段(51)の出力(E1mem(1,m))とが一致せず、か
    つ、入力ビデオデータ(Video(R))の方が前記グレ
    ーテストデータ記憶手段(50)の出力(Gdata(1,m))
    よりも大の時、及び、前記レーダからのビデオデータの
    E1方向ナンバと前記E1ナンバ記憶手段(51)の出力とが
    一致した時、該入力ビデオデータ(Video(R))を前
    記グレーテストデータ記憶手段(50)にグレーテストデ
    ータとして格納すると共に、該入力ビデオデータを前記
    ラスタスキャン方式高輝度ディスプレイ(53)に表示
    し、 前記レーダからのビデオデータのE1方向ナンバ(E1)と
    前記E1方向ナンバ記憶手段(51)の出力(E1mem(1,
    m))とが一致せず、かつ、入力ビデオデータの方が前
    記グレーテストデータ記憶手段(50)の出力よりも小の
    時、前記グレーテストデータ記憶手段(50)の出力を前
    記フレームメモリ(54)に記憶させ、前記フレームメモ
    リ(54)に記憶されたデータに基づいてアジマスAzに対
    する高さE1及び距離Rの2つの画面を生成し、前記ラス
    タスキャン方式高輝度ディスプレイ(53)に表示するこ
    とを特徴とする3次元ディスプレイ表示方式。
  3. 【請求項3】3次元空間を走査可能なレーダからの信号
    に応じて2次元映像化してディスプレイに表示する方式
    において、 上記レーダからの上記ビデオデータの中で同一の画面ピ
    クセル(P(x,y))に対応する複数のビデオデータに
    ついて最大値をもつビデオデータを記憶するグレーテス
    トデータ記憶手段(60)と、 該グレーテストデータ記憶手段(60)に記憶されたビデ
    オデータの高さE1方向ナンバを記憶するE1方向ナンバ記
    憶手段(61)と、 上記画面ピクセルに対応し、1E1分のビデオデータのう
    ち上記画面ピクセルに対応するデータ列の先頭のビデオ
    データか否かの判定に用いるフラグを記憶するフラグ記
    憶手段(62)と、 上記レーダからのビデオデータ、レーダビーム位置情
    報、上記グレーテストデータ記憶手段(60)の出力、上
    記E1ナンバ記憶手段(61)の出力、上記フラグ記憶手段
    (62)の出力を用いてグレーテスト処理を行なうグレー
    テスト処理手段(63)と、 前記グレーテスト処理手段(63)の出力を記憶するフレ
    ームメモリ(65)と、 前記フレームメモリ(65)に記憶されたデータに基づい
    て夫々扇形状のアジマス・距離表示及びアジマス・高さ
    表示を行うラスタスキャン方式高輝度ディスプレイ(6
    4)とを設け、 前記グレーテスト処理手段(63)は、前記レーダからの
    ビデオデータのE1方向ナンバ(E1)と前記E1方向ナンバ
    記憶手段(61)の出力(E1mem(x,y))とが一致せず、
    かつ、入力ビデオデータ(Video(R))の方が前記グ
    レーテストデータ記憶手段(60)の出力(Gdata(x,
    y))よりも大の時、及び、前記レーダからのビデオデ
    ータのE1方向ナンバと前記E1ナンバ記憶(61)の出力と
    が一致し、かつ、前記レーダのE1方向全走査終了毎にレ
    ベル反転するモード信号(MODE)と前記フラグ記憶手段
    (62)の出力(MFLG(x,y))とが一致しない時、該入
    力ビデオデータ(Video(R))を前記グレーテストデ
    ータ記憶手段(60)にグレーテストデータとして格納す
    ると共に、該入力ビデオデータの出力に応じてアジマス
    Azに対する高さE1及び距離Rの2つの画面を生成し、前
    記フレームメモリ(65)に記憶し、 前記レーダからのビデオデータのE1方向ナンバ(E1)と
    前記E1ナンバ記憶手段(61)の出力(E1men(x,y))と
    が一致せず、かつ、入力ビデオデータの方が前記グレー
    テストデータ記憶手段(60)の出力よりも小の時、前記
    グレーテストデータ記憶手段(60)の出力に応じてアジ
    マスAzに対する高さE1及び距離Rの2つの画面を生成
    し、前記フレームメモリ(65)に記憶し、 前記フレームメモリ(65)に記憶されたデータに基づい
    て前記ラスタスキャン方式高輝度ディスプレイ(64)に
    扇形状のアジマス・距離表示及びアジマス・高さ表示を
    行うことを特徴とする3次元レーダのディスプレイ表示
    方式。
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