JP2825676B2 - 結晶の形成方法 - Google Patents

結晶の形成方法

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    • H01L21/02645Seed materials

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は結晶の形成方法に係り、
特に非核形成面と、単結晶を構成する材料に対しての核
形成密度が前記非核形成面の核形成密度より大きく、且
つ結晶成長して単結晶になる核が唯一形成されうるに十
分小さい面積を有する核形成面とが隣接して配された自
由表面を有する基体に、結晶形成処理を施すことによ
り、単結晶を成長させる結晶の形成方法に関する。
【0002】本発明は、例えば半導体集積回路、光集積
回路、磁気回路等の電子素子、光素子、磁気素子、圧電
素子あるいは表面音響素子等に使用される結晶の形成方
法に用いられる。
【0003】
【従来の技術】絶縁基板上に単結晶を成長させるSOI
技術の分野において、表面材料間の核形成密度の差を利
用して選択的に核を形成し、この核を中心として結晶を
成長させる結晶の形成方法が報告されている(T.Yoneha
ra et al.(1987) Extended Abstracts of the 19th SSD
M.191)(以後「第1の報告」と称す)。
【0004】この結晶の形成方法を図20乃至図22を
用いて説明する。まず、図20に示すように、核形成密
度の小さい表面403をもつ基体401上に、表面40
3よりも核形成密度の大きい表面をもつ領域407,4
07′を直径a、間隔bで配する。
【0005】次に、図21に示すように、この基体に所
定の結晶形成処理を施すと、領域407,407′の表
面にのみ堆積物(結晶を構成する物質)の核409,4
09′が発生し、表面403の上には核は発生しない。
そこで、以下の説明において、領域407,407′の
表面を核形成面、表面403を非核形成面と呼ぶ。
【0006】次に、図22に示すように、核形成面40
7,407′に発生した核409,409′をさらに成
長させれば、核形成面407,407′の領域をこえて
非核形成面403の上にまで成長し、やがて核形成面4
07から成長してきた結晶粒410は、隣の核形成面4
07′から成長してきた結晶粒410′と接して結晶粒
界411が形成される。
【0007】従来、この結晶の形成方法として、第1の
報告には、基体上の所望の位置に配した複数の核形成面
の材料に非晶質Si34 、非核形成面の材料にSiO
2 を用い、CVD法によって各々の核形成面上にSi単
結晶を形成した例が報告されている。また、SiO2
非核形成面の材料とし、集束イオンビームによりSiイ
オンを前記非核形成面の所望の位置に注入し核形成面と
なる領域の複数を形成し、CVD法によりSi単結晶を
複数個形成した例(1988年第35回応用物理学関係
連合講演会28p−M−9)(以後「第2の報告」と称
す)が報告されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記結
晶の形成方法を記した第1の報告においては、Si3
4 とSiO2 の核形成密度の差がある成長条件の下では
最大でも1000倍程度である為に、以下に示すような
制御性に関する問題が生じることがあった。
【0009】すなわち、核形成面と非核形成面の核形成
密度差の不足により、結晶形成条件等を制御して核形成
面で十分な核形成密度を得ようとすれば、非核形成面で
も不要な核発生が生じることがある。逆に、非核形成面
での核発生を抑制すべく核形成密度を低く抑えれば、核
形成面での核形成密度は必要以上に低くなり、単結晶が
成長すべき核形成面のうち成長して単結晶となる核が発
生しないものが出てしまい成長した単結晶が得られない
ことがある。
【0010】つまり、Si34 やSiO2 のような化
学量論比の組成の物質では、成長条件に対して一意的に
核形成密度が決まってしまうので、非核形成面での不要
の核発生が生じない成長条件で、核形成面の核形成密度
だけを全ての前記核形成面に一つの核から成長した結晶
が発生するように設定することや、全ての核形成面上で
成長して単結晶となる核の発生が生じる条件で、非核形
成面での不必要な核発生及び結晶成長を制御することが
難しい場合があった。したがって、成長条件によっては
広い面積を粒径及び粒界の位置の制御された良質の結晶
粒で埋め尽くすことは難しく、その歩留まりの向上には
困難となることがあった。
【0011】上記結晶の形成方法の第2の報告において
は、集束イオンビームを用いたイオン注入によって核形
成密度を増大させた領域を核形成面に用いることによ
り、上記第1の報告における問題点を解決しようとして
いる。
【0012】しかしながら、現状において集束イオンビ
ームで多数の核形成領域を形成するには長時間を要し、
基体の表面積が広くなると長時間の処理時間が必要とな
り、生産性が低下し実用に適さない。そこで、ひとつの
方法として、レジストプロセスによってイオンを注入し
たい領域のみに開口部を有するようにパターニングされ
たフォトレジストをマスクにして基体の全面にイオンを
注入し、核形成面となるべき基体表面の所望の領域のみ
にイオン注入を行ない、核形成面を形成する方法が考え
られる(特開昭63−107016号公報)。しかしな
がら、この方法では高いDose量でイオンを注入した
場合、フォトレジストが開口部近傍で変質することがあ
るためレジスト剥離の困難が生じることがあった。残っ
たレジスト部には核が形成されやすく、結晶の選択成長
の制御性を低下させ、その結果、結晶粒径及び粒界の位
置の制御がされていない多結晶化した結晶粒が多数形成
されてしまうので、歩留まりの向上という点で改善が望
まれていた。
【0013】このように、いずれにしても上記第1の報
告における問題点を克服しようとする場合、所要処理時
間の長時間化、コストの増大、制御性の低下、歩留まり
の低下という問題が生じ、上記第1の報告の問題点は、
かならずしも十分には解決されていなかった。
【0014】本発明の目的は、基体表面の核形成面と非
核形成面との核形成密度差が充分大きく、結晶の選択成
長の歩留まりを向上した結晶の成長方法を提供すること
である。本発明の他の目的は、レジストを用いずイオン
注入処理を施し、多量のイオン注入によってもレジスト
変成物等の発生がない結晶の成長方法を提供することで
ある。また、本発明の他の目的は、核形成面を形成する
材料と非核形成面を形成する材料とのエッチングレート
の違いを利用してレジストなしに選択的なエッチングを
施し、工程のより簡略化した結晶の成長方法を提供する
ことである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、非核形成面
と、単結晶を構成する材料に対しての核形成密度が前記
非核形成面の核形成密度より大きく、且つ結晶成長して
単結晶になる核が唯一形成されうるに十分小さい面積を
有する非晶質材料で構成された核形成面とが隣接して配
された自由表面を有する基体に、結晶形成処理を施すこ
とにより、単結晶を成長させる結晶の形成方法におい
て、前記基体の表面に前記核形成面を構成する材料のエ
ッチングレートより高いエッチングレートを有する材料
からなる非核形成面を設け、前記基体にイオン注入処理
を施し、前記基体にエッチング処理を施すことを特徴と
する。
【0016】本発明において、「核形成密度」とは、単
位面積当たりに発生する核の数をいい、「核」とは、以
下に説明する意味である。
【0017】基体表面(堆積面)が、飛来する原子と異
なる種類の材料、特に非晶質材料である場合、飛来する
原子は基板表面を自由に拡散し、又は再蒸発(脱離)す
る。そして、原子どうしの衝突の末、前記原子の集合体
が形成され、その自由エネルギーGが最大となるような
前記集合体の大きさrc (=−2σo /gv 、gv :単
位体積当たりの自由エネルギー、σo :核と真空間の表
面エネルギー)を超えると、Gは減少し、前記集合体は
安定的に三次元的に成長を続け、島状になる。前記rc
を超えた大きさの前記集合体を、本願いう「核」とす
る。
【0018】核を形成することによって生ずる自由エネ
ルギーGは、 G=4πf(θ)(σo2 +1/3・gv ・r3 ) f(θ)=1/4(2−3cosθ+cos2 θ) ただし、r:核の曲率半径 θ:核の接触角 と表わされる。Gの変化の様子を図18に示す。同図に
おいて、Gが最大値(極大値)であるときの核の曲率半
径がrc である。
【0019】
【作用】本発明は、基体の表面に核形成面と、この核形
成面を構成する材料のエッチングレートより高いエッチ
ングレートを有する材料からなる非核形成面とを設け、
前記基体にイオン注入処理を施し、前記基体にエッチン
グ処理を施すことで、非核形成面形成領域(表面が非核
形成面となる領域)のイオン注入領域を選択的にエッチ
ングし、核形成面については、核形成面形成領域(表面
が核形成面となる領域)へのイオン注入により核形成面
の核形成密度をより一層高め、一方、非核形成面につい
ては、全面へのイオン注入で生じる非核形成面形成領域
中の変質層(イオン注入領域)を核形成面形成領域との
エッチングレートの差を利用した選択的なエッチングに
より除去して、イオン注入による核形成密度の上昇を抑
えることで、核形成面と非核形成面との核形成密度の差
をより大きくし、結晶形成の歩留まりを向上させるもの
である。
【0020】非核形成面を形成する材料にイオン注入を
施したサンプルをエッチングした際のエッチング深さと
核形成密度との関係を測定したところ、図19に示すよ
うな結果が得られた。
【0021】尚、この測定実験の条件は以下のとおりで
あった。
【0022】 サンプル 4インチ石英ガラス板 注入イオン種 シリコン 加速電圧 20eV ドーズ量 1×1016ions/cm2 この条件で石英ガラス板にシリコンイオンを打ち込んだ
場合の投影飛程は24nmであった。
【0023】図19から明らかなように核形成密度はエ
ッチング深さが投影飛程に相当する深さで極大値を取
り、前記投影飛程のほぼ2倍のエッチング深さ以上の深
いエッチング深さで表面の核形成密度より低くすること
ができる。
【0024】ここで、「投影飛程」とは、イオン打ち込
みにより打ち込まれたイオン種の濃度分布が最大となる
深さ(打ち込み表面からの距離)のことである。
【0025】本発明においては、イオン注入で生じる非
核形成面材料中の変質層の除去は、エッチングレートの
差を利用した選択的なエッチングによりレジストを用い
ることなく行なわれるので、従来生じていたようなレジ
ストの変成等によるイオン注入に起因した問題は全く生
じない。また、選択的なエッチングを用いるのでエッチ
ングにさいして、新たにレジストをパターニングする必
要もない。したがって、工程数を増やすことなく、レジ
スト剥離の困難をなくし、核形成の制御性を向上させる
ことができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。まず、本発明の実施例の説明に先立っ
て、本発明の一実施態様例について説明する。 (実施態様例)図1乃至図5は、本発明の結晶の形成方
法の一実施態様例を示す工程図である。
【0027】本発明において、使用し得る下地材料10
1は結晶形成処理に適するものであれば、形状、構成材
料とも何ら限定されないが、例を挙げるならば、Siウ
エハ、石英、或は、高融点ガラス、金属等が好適な材料
である。
【0028】下地材料101が、非核形成面材料、非核
形成面材料のいずれにもなり得ない場合には、図1に示
すように下地材料101に核形成面形成領域104及び
非核形成面形成領域105を形成し、前記二つの領域を
有する基体を形成する。
【0029】核形成面材料は、非晶質材料であって、非
核形成面材料よりもエッチングレートが小さい材料によ
り構成される。即ち、核形成面形成領域104は、非核
形成面形成領域105上部の注入されたイオンの濃度の
高い部分(イオン注入層)112を十分にエッチングす
る際にも、ほとんどエッチングされないことが望ましい
(図2、図3)。
【0030】なお、核形成面形成領域104はたとえエ
ッチングされたとしても、エッチングレートが低いた
め、イオン注入層の上部の注入されたイオンの濃度の高
い部分が保持され、非核形成面に対して1000倍以上
高い核形成密度が与えられる。特に本願発明によれば、
核形成面材料の核形成密度が非核形成面材料に対して1
4 倍以上とし得、選択性のよい結晶成長が達成され
る。
【0031】核形成面の大きさとしては、選択性よく結
晶成長を行なうためには好ましくは、最大径10μm以
下、より好ましくは最大径0.1μm以上5μm以下が
望ましい。
【0032】核形成面材料としては、たとえば、酸化シ
リコンの非核形成面材料に対して例えば窒化シリコンが
挙げられる。核形成面は核形成面形成領域104にイオ
ン注入を施すことにより形成される。注入するイオン種
としては、成長させる結晶の構成元素が望ましい。例え
ば、シリコン結晶を形成する場合には、シリコンイオン
を注入する。しかしながら、成長させる結晶の構成元素
のイオンに限定されることなくイオン注入することによ
り、核形成面の核形成密度が高くなるならば如何なるイ
オン種であっても構わない。
【0033】一方、非核形成面材料は、前記核形成面よ
りも核形成密度が小さく、エッチングレートが高い材料
により構成する。例えば、酸化シリコン等がある。
【0034】図2に示すように、非核形成面(非核形成
面形成領域105の表面)と、結晶形成処理を施して単
結晶に成長する核が唯一形成されるに十分微小な大きさ
の核形成面(核形成面形成領域104の表面)とが配さ
れた基体表面全面ヘイオン注入する。図2中、112,
112′はイオン注入領域を示す。このとき、核形成面
(イオン注入領域112′の表面)の核形成密度が十分
大きくとれるように加速電圧及びドーズ量等のイオン注
入条件を設定する。
【0035】イオン注入は、おおむね表面近傍でのイオ
ン種の濃度が高くなるように低加速電圧で行なうことが
エッチング工程の処理時間短縮のために望ましい。注入
量は、例えばSi結晶を形成する際の核形成面の形成に
おいては、少なくとも1016/cm2 程度である。ここ
で、イオン打ち込みの際の加速電圧の上限については、
好ましくは50keV以下、より好ましくは、30ke
V以下であることがエッチング工程の短縮化、結晶形成
の選択性の向上の点から望ましい。
【0036】核形成密度は、注入されたイオン種の濃度
の増加につれて高くなる。その1つの例として、酸化シ
リコン試料にシリコンイオンを注入した場合の試料表面
における過剰なSi原子濃度と核形成密度との関係の測
定結果を示す特性図を図6に示す。
【0037】なお、イオン注入により、非核形成面形成
領域105表面でも核形成密度が高くなる。これは、非
核形成面形成領域105においても注入イオンの濃度が
高くなっているからである。
【0038】イオン注入により打ち込まれたイオン種の
固体中での分布は、LSS( Linhard-Scharff-Shiott
)理論(J.F.Gibbons,et al.;Projected Range Statis
tics(Halstead,New York,1975) ) によれば、図7に示
すように、注入されたイオンは、そのイオン種の種類、
加速電圧、注入される材料に依存した投影飛程(注入し
たイオンの濃度が最大となる深さ)に相当する深さを中
心としたガウス分布で近似される濃度分布をもつ。
【0039】本発明においては、図3に示すように、注
入されたイオン種の濃度が核形成密度に影響しないよう
な深さまで、非核形成面形成領域105を例えばHF水
溶液やHFガス等のエッチャントを用いて選択的にエッ
チングすることで、非核形成面103の核形成密度を低
く抑え得るのである。
【0040】注入後の分布の投影飛程、標準偏差が注入
するイオン種、注入される膜、注入エネルギーによっ
て、近似的に決定される。エッチングする深さは、エッ
チング後に露出する表面での打ち込みイオン種の濃度が
エッチング前の表面の濃度よりも低くなるようにエッチ
ングするのが望ましい。したがって、少なくとも投影飛
程の二倍の深さまでエッチングするのが好ましく、より
好ましくは投影飛程の二倍を十分に超えるエッチングを
することが望ましい。具体的には、投影飛程に前記標準
偏差の三倍を加えた値以上の深さまでエッチングするの
が好ましく、より好ましくは、投影飛程に前記標準偏差
の五倍を加えた値以上エッチングするのが望ましい。
【0041】例えば、Siイオンを、Si34 の核形
成面(核形成面形成領域104の表面)及びSiO2
非核形成面(非核形成面形成領域105の表面)に注入
する場合には、エッチング後に現われた非核形成面10
3となる表面におけるイオン種(Si)の表面濃度の具
体的な値は、好ましくは5×1013cm-2以下、より好
ましくは、2×1013cm-2以下になる深さまでエッチ
ングすることが望ましい。エッチングの選択比が十分で
ない場合には核形成面材料も多少エッチングされてしま
うが、その場合でもエッチングの進行を低く抑え、核形
成面107,107′表面の核形成密度が非核形成面1
03の1000倍以上、より好ましくは104 倍以上に
なるように注入されたイオン種の濃度を高く保つことが
望ましい。
【0042】エッチングは、上記条件を満たすものであ
れば、酸、アルカリ溶液によるいわゆるウェットプロセ
スによるエッチング、或は、ハロゲン化水素ガス等のエ
ッチングガスを用いたいわゆるドライプロセスによるエ
ッチングあるいはプラズマを利用した反応性イオンエッ
チング(RIE)など如何なる方法でも構わない。例え
ば、核形成面材料に窒化シリコン、非核形成面材料に酸
化シリコンを用いる場合、ふっ酸等を用いる。例えば、
バッファードふっ酸のエッチングレートは、酸化シリコ
ンに対して、500Å/min.である。一方窒化シリ
コンに対しては、〜0Å/min.で、ほとんどエッチ
ングしない。
【0043】次に、図4に示すように、この基体に結晶
形成処理を施す。結晶形成処理は、物理的気相堆積法
(PVD法)として、蒸着法、スパッタ法等又は、化学
的気相堆積法(CVD法)として、熱CVD法、MOC
VD法、プラズマCVD法等の気相成長法が選択性よく
核形成面上に単結晶を形成するためには望ましい。この
結晶形成処理により、核形成面107,107′上に成
長して単結晶となる109,109′を形成し、図5に
示すように、該核をさらに成長させることで核形成面1
07,107′を起点として成長した単結晶110,1
10′を形成する。単結晶110,110′は、成長し
ぶつかりあって結晶粒界111を生じる。以下、本発明
の実施例について説明する。 (実施例1)以下、本発明に基づき複数のSi単結晶を
形成した実施例1を図8乃至図12を用いて説明する。
なお、前述した実施態様例に対応する構成部材について
は同一符号を用いる。 (1)先ず、図8に示すように、Siウエハを下地材料
101とする。次にジクロルシランとアンモニアを用い
て通常のLPCVD法により、非晶質窒化シリコン膜1
04を1000Å堆積した。続いて通常の常圧CVD法
により、シラン45sccm、酸素60sccm、基体
温度400℃の条件で、酸化シリコン膜105を厚さ2
000Å堆積した。
【0044】次に、2μm角で前記窒化シリコン膜10
4が間隔40μmの格子点上に現われるように、半導体
プロセスで通常用いられるレジストプロセスとHF濃度
4.5wt%、液温20℃のバッファードふっ酸を使用
した通常のエッチング工程により、酸化シリコン膜をエ
ッチングし、開口部106,106′を形成し、核形成
面形成領域104及び非核形成面形成領域105を有す
る基体を形成した。 (2)次に、図9に示すように、基体全面にSiイオン
を加速電圧10keVでドーズ量1×1016cm-2注入
した。図9中、112,112′はイオン注入領域を示
す。
【0045】なお、この時の注入されたイオンの投影飛
程は114Å、注入されたイオンの分布の標準偏差は5
2Åであった。 (3)次に、図10に示すように、前記バッファードふ
っ酸に前記基体を2分間浸し、酸化シリコン膜を100
0Åの深さエッチングした。このとき、窒化シリコン膜
104は、エッチングされていなかった。
【0046】核形成面107,107′の核形成面の核
形成密度は、前記深さ1000Åのエッチングにより露
出した非核形成面103の核形成密度の約105 倍であ
った。 (4)次に、上記基体をCVDの反応炉に取り付け、圧
力150Torr、導入ガス種の流量SiH2 Cl2
HCl/H2 :0.53/1.8/100(l/mi
n)、基体温度990℃に設定して熱CVD法により結
晶成長処理した。従来の核形成面と非核形成面との核形
成密度差よりも本実施例の核形成密度差ははるかに大き
いので、図11に示すように核形成面107,107′
に単結晶に成長する核109,109′が選択性よく形
成できた。さらに結晶成長処理を続け前記核を成長させ
ることにより大きさ40μmのシリコン単結晶110,
110′が核形成面107,107′を起点として成長
し、単結晶110が隣接する単結晶110′と互いにぶ
つかりあった。単結晶110,110′はぶつかりあっ
て結晶粒界111を核形成面107,107′のほぼ中
央に形成した。
【0047】このとき、非核形成面103上に不要な核
発生が生じ該核が成長することにより形成された結晶
(エラー結晶)は、全く観察されず、また、単結晶を形
成すべき核形成面上にて多結晶化した結晶(エラー結
晶)も観察されなかった。
【0048】本実施例により選択性よく、粒径及び粒界
の位置の制御された結晶を形成することができた。 (実施例2) 以下、本発明に基づき複数のSi単結晶を形成した実施
例2を図13乃至図17を用いて説明する。なお、前述
した実施態様例に対応する構成部材については同一符号
を用いる。 (1)先ず、図13に示すように、Siウエハを下地材
料101とする。
【0049】次に、前記下地材料101に基体温度10
00℃、水素4slm、酸素2slmの条件で通常の熱
酸化法を55分間施し、酸化シリコン膜105を膜厚2
000Å形成した。
【0050】続いて基体温度800℃、圧力0.3To
rr、ジクロルシラン(SiH2 Cl2 )20scc
m、アンモニア(NH3 )80sccmの条件で通常の
LPCVD法を施し、前記酸化シリコン膜105上に非
晶質窒化シリコン膜を膜厚300Å堆積した。
【0051】次に、2μm角の前記窒化シリコン膜が間
隔80μmの格子点上に位置するように、半導体プロセ
スで通常用いられるレジストプロセスとHFガスプラズ
マを用いた反応性イオンエッチング工程により、前記窒
化シリコン膜をエッチングし、核形成面形成領域104
及び非核形成面形成領域105を有する基体を形成し
た。 (2)次に、図14に示すように、全面にSiイオンを
加速電圧10keVでドーズ量1×1016ions/c
2 注入した。図中、112及び112′はイオン注入
領域を示す。 (3)次に、図15に示すように、HF濃度4.5wt
%、液温20℃のバッファードふっ酸に前記基体を2分
間浸し、酸化シリコン膜105を1000Åの深さエッ
チングした。このとき、窒化シリコン膜104は、エッ
チングされていなかった。
【0052】核形成面107,107′の核形成面の核
形成密度は前記深さ1000Åのエッチングにより露出
した非核形成面103の核形成密度の約105 倍であっ
た。従来の核形成面と非核形成面との核形成密度差より
も本実施例における核形成密度差ははるかに大きいの
で、図16に示すように核形成面107上に選択性よく
成長して単結晶となる核109,109′が形成され
る。90分間前記熱CVD法により結晶成長させること
により大きさ80μmのシリコン単結晶110,11
0′が核形成面107,107′を起点として成長し、
単結晶110が隣接する単結晶110′と互いにぶつか
りあった。単結晶110,110′はぶつかりあって結
晶粒界111を核形成面107,107′のほぼ中央に
形成した。
【0053】このとき、非核形成面上に不要な核発生に
より形成されたエラー結晶は全く観察されず、また、単
結晶を形成すべき核形成面上にて多結晶化した結晶(エ
ラー結晶)も観察されなかった。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による結晶
の形成方法によれば、レジストを用いずに基体表面にイ
オン注入して、核形成面の核形成密度を高めることがで
きる。さらに、前記イオン注入の際同時に形成された非
核形成面形成領域中に生じた変質層(イオン注入領域)
は、前記非核形成面材料だけを選択的にエッチングする
ことで除去することができるので、核形成面と非核形成
面との核形成密度の差を十分大きくすることができる。
その結果、結晶の選択成長の歩留まりを向上させること
ができる。加えて、イオン注入の際にレジストを用いな
いので、従来生じていたようなレジストへのイオン注入
に起因した選択成長の選択性の低下等の問題は全く生じ
ない。
【0055】また、エッチングレートの違いを利用した
選択的なエッチングを用いるので、エッチングに際し
て、レジストをパターニングする工程を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の結晶成長方法を説明するための模式的
な図である。
【図2】本発明の結晶成長方法を説明するための模式的
な図である。
【図3】本発明の結晶成長方法を説明するための模式的
な図である。
【図4】本発明の結晶成長方法を説明するための模式的
な図である。
【図5】本発明の結晶成長方法を説明するための模式的
な図である。
【図6】試料表面における化学量論に対する過剰シリコ
ン原子濃度と核形成密度との関係を示す図である。
【図7】基体表面からの深さと注入イオン種の濃度との
関係を示す図である。
【図8】本発明の結晶成長方法の実施例1を説明するた
めの模式的な図である。
【図9】本発明の結晶成長方法の実施例1を説明するた
めの模式的な図である。
【図10】本発明の結晶成長方法の実施例1を説明する
ための模式的な図である。
【図11】本発明の結晶成長方法の実施例1を説明する
ための模式的な図である。
【図12】本発明の結晶成長方法の実施例1を説明する
ための模式的な図である。
【図13】本発明の結晶成長方法の実施例2を説明する
ための模式的な図である。
【図14】本発明の結晶成長方法の実施例2を説明する
ための模式的な図である。
【図15】本発明の結晶成長方法の実施例2を説明する
ための模式的な図である。
【図16】本発明の結晶成長方法の実施例2を説明する
ための模式的な図である。
【図17】本発明の結晶成長方法の実施例2を説明する
ための模式的な図である。
【図18】基体上の結晶形成原子の集合体の径と自由エ
ネルギーとの関係を示す図である。
【図19】エッチング深さと核形成密度との関係を示す
図である。
【図20】従来の結晶の成長方法を示す図である。
【図21】従来の結晶の成長方法を示す図である。
【図22】従来の結晶の成長方法を示す図である。
【符号の説明】
101 下地材料、 103 非核形成面、 104
核形成面形成領域、105 非核形成面形成領域、 1
07 核形成面、 107′ 核形成面、109単結
晶、 109′ 単結晶、 110 単結晶、 11
0′ 単結晶、 111 結晶粒界、 112 イオン
注入領域、 112′ イオン注入領域。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非核形成面と、単結晶を構成する材料に
    対しての核形成密度が前記非核形成面の核形成密度より
    大きく、且つ結晶成長して単結晶になる核が唯一形成さ
    れうるに十分小さい面積を有する非晶質材料で構成され
    た核形成面とが隣接して配された自由表面を有する基体
    に、結晶形成処理を施すことにより、単結晶を成長させ
    る結晶の形成方法において、前記基体の表面に前記核形
    成面を構成する材料のエッチングレートより高いエッチ
    ングレートを有する材料からなる非核形成面を設け、前
    記基体にイオン注入処理を施し、前記基体にエッチング
    処理を施すことを特徴とする結晶の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記非核形成面を構成する材料は酸化シ
    リコン、前記核形成面材料は窒化シリコンである請求項
    1記載の結晶の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記イオン注入処理により、注入される
    イオン種は、シリコンイオンである請求項1記載の結晶
    の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記エッチング処理は、前記イオン注入
    処理により注入されたイオン種の前記非核形成面を構成
    する材料における投影飛程の2倍以上の深さに前記非核
    形成面を構成する材料をエッチングする請求項1記載の
    結晶の形成方法。
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