JP2824836B2 - プラスチック製の雌雄型バックル - Google Patents

プラスチック製の雌雄型バックル

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JP2824836B2
JP2824836B2 JP61308019A JP30801986A JP2824836B2 JP 2824836 B2 JP2824836 B2 JP 2824836B2 JP 61308019 A JP61308019 A JP 61308019A JP 30801986 A JP30801986 A JP 30801986A JP 2824836 B2 JP2824836 B2 JP 2824836B2
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B11/00Buckles; Similar fasteners for interconnecting straps or the like, e.g. for safety belts
    • A44B11/25Buckles; Similar fasteners for interconnecting straps or the like, e.g. for safety belts with two or more separable parts

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、分離可能な雄部材と雌部材とから成るプ
ラスチック製の雌雄型バックルの改良に関し、例えばベ
ルトやストラップ等の両端を相互に連結するのに使用さ
れる。 〈従来の技術〉 この種のバックルとしては、特開昭54−31338号公報
により、相互に分離可能な雄部材と雌部材より成り、前
記雌部材は中空な筒形を成し、その一端に前記雄部材が
挿入される開口部を備えて成るプラスチック製のバック
ルが従来公知である。 〈発明が解決しようとする問題点〉 しかし、前記従来の雌部材は、その中空内部に雄部材
を受入れるだけに留まり、その中空内部が有効に活用さ
れていなかった。 特に、今日にあってはバックルが種々の用途に使用さ
れるに従って、その用途に応じた種々の要求や要望が生
れてきた。例えば、その要求の一つとして、バックル自
身の機能を損うことなく、何等かの収納スペースがある
と便利であるとの要求がある。 〈問題点を解決するための手段〉 そこで、本発明は前記要求を満足するバックルを提供
するものであって、以下にその内容を実施例に対応する
第1図と、第8図を用いて説明する。 本発明の特許請求の範囲(1)のプラスチック製の雌
雄型バックルは、鍔部4の前面両端から左右一対の可撓
アーム5,5が前向きに突出し、鍔部4の後部にベルト装
着部6を備え、前記可撓アーム5,5の自由端部には外向
きの張出部8,8が設けられた雄部材2と、幅広な上下壁2
9,30と、幅狭な左右の側壁31,31とにより四方が囲ま
れ、前記雄部材の一対の可撓アーム5,5が内向きに撓み
ながら通過可能な一対の開口部28を前面の左右に備えた
扁平な中空筒形の本体ケース32、及びこの本体ケースの
後壁37の後に設けられたベルト装着部6′を有し、上記
本体ケースの左右の側壁31,31には前記一対の開口部28
を通じ一対の可撓アーム5,5の挿入が完了したとき、一
対の可撓アームの自由端に設けられた張出部8,8を係止
する左右一対の窓部40,40を本体ケースの上下壁29,30の
一部をも切込んで設けた雌部材とからなるプラスチック
製の雌雄型バックルであって、雌部材の本体ケース32の
前面に前記左右の開口部28,28を除いて前壁36を設ける
と共に、本体ケース32の内部に左右の側壁31,31の内側
に位置させて前記前壁36と後壁37との間に一対の内壁3
8,38を設け、この各内壁38と左右の側壁31との間に前記
開口部28を前端とする雄部材の可撓アーム5,5の一対の
摺動案内通路39,39を形成し、上壁又は下壁には上記一
対の内壁38,38と、前壁36、後壁37によって囲まれた部
分を収納凹部34とするための開口33を設け、この開口33
を蓋体35で開閉可能にしたことを特徴とする。又特許請
求の範囲(2)のプラスチック製の雌雄型バックルは、
鍔部4の前面両端から左右一対の可撓アーム5,5が前向
きに突出し、鍔部4の後部にベルト装着部6を備え、前
記可撓アーム5,5の自由端部には外向きの張出部8,8が設
けられた雄部材2と、幅広な上下壁29,30と、幅狭な左
右の側壁31,31とにより四方が囲まれ、前記雄部材の一
対の可撓アーム5,5が内向きに撓みながら通過可能な一
対の開口部28を前面の左右に備えた扁平な中空筒形の本
体ケース32、及びこの本体ケースの後壁37の後に設けら
れたベルト装着部6′を有し、上記本体ケースの左右の
側壁31,31には前記一対の開口部28を通じ一対の可撓ア
ーム5,5の挿入が完了したとき、一対の可撓アームの自
由端に設けられた張出部8,8を係止する左右一対の窓部4
0,40を本体ケースの上下壁29,30の一部をも切込んで設
けた雌部材とからなるプラスチック製の雌雄型バックル
であって、雌部材の本体ケース32の内部に左右の側壁3
1,31の内側に位置させて後壁37と前面との間に一対の内
壁38,38を設け、この各内壁38と左右の側壁31との間に
前記開口部28を前端とする雄部材の可撓アーム5,5の一
対の摺動案内通路39,39を形成し、この一対の内壁38と3
8との間には後壁37と、上下壁29,30で囲まれて前端が開
放し、開放した前端が雄部材の鍔4で塞がれる収納凹部
34を設けたことを特徴とする。 〈実施例〉 以下に本発明を図面に示した実施例に基づき説明す
る。 第1図中、1はプラスチック製のバックルを示し、こ
のバックル1は相互に分離可能な雄部材2と雌部材3よ
り構成される。 上記雄部材2は、第1図〜第4図に示す様に、鍔部4
と、この鍔部4の前面両端から前向きに延びた左右一対
の可撓アーム5,5と、前記鍔部4の後面から後向きに延
びた略コ字形のベルト装着部6を備え、プラスチックで
一体成形されて成る。又、上記鍔部4の前面には、その
ほゞ中央に前方に短く延びる位置決め乃至はガタ防止用
の突起7を一体的に突設している。更に、両可撓アーム
5の自由端には、左右外向きに張出した半矢尻形の張出
部8を設けると共に、この張出部8の後端を斜め後向き
に傾斜した係止段部9を設けている。 前記ベルト装着部6は、第6図、第3図及び第4図に
示す様に、鍔部4の後面の左右両端から後向きに延びた
相対向する平行な一対の側片10,10と、両側片10の間に
渡設された隣接する一対の多角形断面のバー11,12を備
えて成り、両バー11,12の一方、こゝでは内側のバー11
の両端を両側片10に対して回転可能に軸支している。 実施例に即してより詳しく説明すると、第3図に示す
様に、上記回転バー11の両端から左右一対の軸13,13を
突設し、両軸13を両側片10に貫通する軸穴14,14に夫々
嵌め込んでいる。尚、この軸13と軸穴14は、成形の際に
軸13を残して軸穴14を打ち抜いて形成するとよい。 又、回転バー11は、第6図に示す様に、略々菱形に変
形した6角形断面形状を成すが、勿論単に菱形等の四角
形でもよい。本実施例による回転バー11は、他方の固定
バー12の底面15とほゞ平行な幅狭な第1面16と、この第
1面16に鋭角的に、例えばほゞ垂直に立ち上った第2面
17を備え、両面16,17の間には他方の固定バー12と向き
合う角部18を形成する。その他、第2面17に鈍角的に、
例えばほゞ140度の角度で接した斜め上向きに延びる第
3面19を有し、この第3面19には回転バー11の長さ方向
に沿って複数の横溝20…を設け、この横溝20によりベル
トBの幅方向の移動を阻止する。尚、他の第4〜6面21
〜23は先に説明した第1〜3面と軸心に対して夫々回転
対称な面を成しているので、その説明を省略する。 前記固定バー12は、第6図に示す様に、その両端が両
側片10の内側面に連設し、先に説明した水平な底面15
と、この底面15に鋭角的に、例えばほゞ垂直に立ち上っ
た立上り面24を備え、両面15,24の間には前記回転バー1
1の角部18と向き合った固定角部25を形成する。上記立
上り面24は、前記回転バー11の静状態の第2面17と平行
に向い合い、両面17,24の対向間隔をベルトBの厚みよ
りも充分に大きくする。 又、立上り面24の高さ途中には、第6図に示す様に、
回転バー11の回転角度を規制する当接部26を設けてい
る。この当接部26は、回転バー11が反時計方向に回転し
た際にその第2面17と接する下向きな下面を備え、この
下面により、第7図に示す様に回転バー11の反時計回り
の回転を阻止する。 更に、固定バー12の底面15には、第1図に示す様に、
回転バー11の長さ方向に沿って複数の横溝27…を設け、
この横溝27によりベルトBの幅方向の移動を阻止する。 一方、前記雌部材3は、第3図〜第5図に示す様に、
少なくとも一端に前記雄部材2の両可撓アーム5がその
弾性を利用して内向きに撓みながら通過可能な開口部28
を備え、幅広の上下壁29,30と、幅狭の左右両側壁31,31
により四方を囲まれた扁平な中空筒形を成す本体ケース
32と、この本体ケース32の後端から後向きに延びたコ字
形のベルト装着部6′を備え、プラスチックで一体成形
されて成る。又、上記本体ケース32の中空内部には、幅
広な上下壁29,30のいずれか一方に開口面33を有する収
納凹部34を設け、この収納凹部34の開口面33を蓋体35で
開閉可能に塞ぐ様にしている。尚、図面に示した実施例
では、この蓋体35を雌部材3とは別にプラスチックで成
形する様にしたが、勿論、蓋体35を雌部材3と薄肉なヒ
ンジで互いに連接させ、雌部材3と一体的にプラスチッ
クで成形する様にしてもよい。 実施例に即してより具体的に説明すると、前記本体ケ
ース32は、第3図〜第5図に示す様に、幅広の上下壁2
9,30と幅狭の左右両側壁31を備えるほか、更にその前面
が両端に開設した開口部28を除いて前壁36で塞がれ、
又、その後面は後壁37で全て塞がれている。又、本体ケ
ース32の内部には、両側壁31に相対向させてその内側
に、開口部28の左右の横幅に等しい間隔で一対の内壁3
8,38を設けている。そして、この内壁38と側壁31との間
隔内に、第3図に示す様に、一端が開口部28に臨む前記
雄部材2の可撓アーム5が通る前後に細長い中空な左右
一対の摺動案内通路39,39を形成する。又、両内壁38の
間隔内に、その周囲が前壁36、後壁37及び内壁38の各内
側面で、並びにその上面が上壁29で閉塞され、その開口
33が下壁30に大きく開いて収納凹部34を形成する。 又、前記両側壁31には、前記雄部材2の可撓アーム5
の張出部8が嵌り込む上記通路39に開口した左右一対の
窓部40,40を開設し、この窓部40を幅広な上下壁29,30に
一部切込むと共に、その後縁を上記可撓アーム5の張出
部8の係止段部9と同じ向きに傾斜させて、係止段部9
に逆止的に引っ掛かる係止端部41を形成する。 更に、前記前壁36には、その中央に雄部材2の鍔部4
より突出した突起7が嵌り込む小さな方形の通孔42を開
設する。 一方、前記収納凹部34と蓋体35の間には、第3図〜第
5図に示す様に、蓋体35を収納凹部34の開口33に係止す
る解除可能な係止手段を設けている。この係止手段は、
蓋体35から垂設する鋸歯形の爪43を有する弾性係止片4
4,45と、収納凹部34の内壁面に開設された前記爪43が逆
止的に嵌り込む係止孔46,47より構成されるが、このほ
か蓋体35に係止段部を設けておき、収納凹部34の内壁面
からこの係止段部に逆止的に係合する突起を設ける様に
してもよい。 上記弾性係止片44,45は、蓋体35の前縁両側に一対
と、その後端中央に一つ設けられ、前者はほゞ直線的に
長く延び、その長さ途中に前向きの爪43を備え、後者は
後向きにJ字形に屈曲し、その端部に後向きの爪43を備
えている。 前記係止孔46,47は、前壁36の両側と後壁37の中央に
夫々開設され、後者は後壁37を貫通し、その孔縁には浅
い溝48を設けている。尚、収納凹部34の隅には、係止孔
46に近接させて係止片44が嵌り込むL字形のガイド壁49
を設けておくとよい。又、前記雌部材3のベルト装着部
6′は、雄部材2のベルト装着部6に比べて極めて簡単
な構造となっており、前記両側壁31をそのまゝ後向きに
延出させ、その延出端部31′の間に上下に薄い板状の横
材50を渡設して成る。勿論、雄部材2のベルト装着部6
と同様の構造としてもよい。 次に、上記雄部材2と雌部材3の使用手順を説明する
と、予め雌部材3の収納凹部34の開口33を蓋体35で閉じ
ておき、両部材2,3のベルト装着部6,6′にベルトBを夫
々装着する。 まず、収納凹部34の開口33を閉じるには、蓋体35の係
止片44,45を内に向けて開口33に蓋体35を嵌め付ければ
よい。即ち、係止片44をガイド壁49の内側に嵌め込み、
蓋体35を開口33に向って押し付けると、各係止片44,45
が撓みながら収納凹部34内に嵌り込み、各爪43が係止孔
46,47に嵌り合った位置で、各係止片44,45の弾性復元力
により各爪43が係止片44,45にパチンと嵌り込み、収納
凹部34の開口33に蓋体35を係止する。 次いで、雄部材2のベルト装着部6にベルトBを装着
するには、ベルトBの自由端B′を、第6図中に一点鎖
線で示す様に、固定バー12の底面15を滑らせながら、回
転バー11の第1面16、第6面23、第5面22の順で外側か
ら巻き付けて上に出し、上方で下向きに折返し、両バー
11,12の間隔内を通して立ち下げ、先に通したベルトB
と固定バー12の底面15の間にその先端を差し込む様にし
て外部に導出する。 そして、ベルトBを締め込むには、その自由端B′を
第6図に示すa方向に引いてやればよい。即ち、ベルト
Bの自由端B′を引くと、ベルトBが両バー11,12の各
面を横切りながら、引かれた方向に順送りに移動する。
これに対して、ベルトBを緩める際には、ベルトBを順
送りに戻して、回転バー11の上方の折返しポイントで一
旦弛ませておき、ベルトBの基端部を第6図に示すb方
向に引き戻すだけで、ベルトBを簡単に緩めることがで
きる。 この様にしてベルトBの長さ調節が完了したならば、
ベルトBの基端部を第6図に示すb方向に一旦引いてや
り、ベルトBを締め込んでおくとよい。即ち、ベルトB
の基端部がb方向に引き戻されると、これに引っ張られ
て回転バー11はその軸13を支点に反時計回りに回転す
る。この回転に伴って、回転バー11の角部18が固定バー
12に次第に接近し、両バー11,12の対向間隔が次第に狭
まり、回転バー11の第2面17乃至はその角部18がベルト
Bを挟んで固定バー12の当接部26の下面に当って、その
回転を阻止する(第7図)。この停止位置にあっては、
ベルトBが上下に相対向する回転バー11の角部18と固定
バー12の固定角部25に巻き付いて略々Z字状に折曲げら
れる。このため、使用中にベルトBに抜け方向(第7図
中のb方向)の力が加わった際にも、ベルトBの長さ途
中が両角部18,25に強く巻き付いて密着し、ベルトBの
抜けを阻止する。 これに加えて、ベルトBに抜け方向の力が加わると、
回転バー11に反時計回りの回転力が生じるので、この回
転力により回転バー11の第2面17乃至はその角部18が当
接部26の下面に向って強く押し付けられ、両者の間でベ
ルトBを両側から挟持すると共に、回転バー11の角部18
と当接部26の角26′がベルトBに上下に互い違いに食い
込んでベルトBの抜けを阻止する。この作用にあって
は、ベルトBの基端部に作用する力の方向に関係なく、
ベルトBが真下(第7図に示すb′方向)に引っ張られ
た際にも、同様に回転バー11に反時計回りの回転力が生
じするので、ベルトBの抜けが同じ様に阻止される。
尚、回転バー11に作用する回転力は、ベルトBとの摩
擦、並びに回転バー11の断面形状が有効に作用してい
る。 又、雌部材3のベルト装着部6′にベルトBを装着す
るには、第4図に示す様に、ベルトBの自由端を横材50
に通して折り返し、折り返し端部をベルトBの基端部に
重ねて重合状態に縫着すればよい。 次に、両部材2,3の連結方法について説明すると、雄
部材2の両可撓アーム5を、第1図に示す様に、雌部材
3の本体ケース32の各開口部28に夫々合せて挿入すれば
よい。 即ち、雄部材2の可撓アーム5を挿入すると、その先
端の張出部8の外側面が各開口部28の内側縁に当接し、
開口部28の内側縁に押されて両可撓アーム5がその基端
部から互いに内向きに撓み込んで開口部28を通過し、内
壁38で摺動案内されて摺動案内通路39内を真っ直ぐに進
行する。そして、可撓アーム5の挿入が完了して張出部
8が窓部40に達すると、その弾性力により復元して、張
出部8が窓部40にパチンと嵌り込み、このときに張出部
8の後端の係止段部9が窓部40の後端の係止端部41に引
っ掛り、両可撓アーム5は通路39内に逆抜け不能に拘束
され、雄部材2と雌部材3が互いに連結される。又、こ
のときに、雄部材2の突起7が雌部材3の前壁36の通孔
42に嵌り込むので、連結後のガタを少なくできる。 一方、上記連結状態を解除するには、各窓部40から両
可撓アーム5を指で同時に少し押し込んでやればよい。
即ち、両可撓アーム5を押し込むと、両可撓アーム5が
互いに内向きに撓み、張出部8の係止段部9が窓部40の
係止端部41から係脱するので、両可撓アーム5はその弾
性力により復元しながら通路39を後退して開口部28に向
って押し戻され、開口部28から勢いよく飛び出て、両部
材2,3が迅速に且つ簡便に外れる。更に、両部材2,3の着
脱の際の可撓アーム5の撓みは、両内壁38,38により必
要以上に撓むのが阻止されるので、これにより可撓アー
ム5の破損を未然に防止できる。 次に、雌部材3の収納凹部34を使用するには、まず、
蓋体35を外してから、収納凹部34中に収納物(図示せ
ず)を納め、蓋体35を再度閉じてやればよい。 蓋体35を外すには、係止孔47を通じて外から係止片45
の爪43を押込んでやればよい。即ち、溝48から突出して
いる爪43を指の爪やドライバーの刃先等を利用して押し
込むと、J字形の係止片45が撓んで、その爪43が係止孔
47から係脱するので、蓋体35と開口33の間に指や爪等の
先を差し込み、蓋体35を斜めに開き、他方の係止片44の
爪43を係止孔46から外す様にして、その係止片44をガイ
ド孔から抜いて蓋体35を取り外せばよい。 この様にして蓋体35を外すと、収納凹部34の開口33が
開放されるので、この開口33から収納凹部34内に、例え
ば紙幣やメモ類を小さく折り畳んだものや専用の小型メ
モ帳等を納めた上、その開口33に蓋体35を再度装着して
前記した手順で蓋体35を閉じてやればよい。 又、ベルトBの装着時に、雌部材3の上壁29を表側に
向けておけば、上壁29に遮られて収納凹部34の存在が外
部から見えなくなるので、シークレットポケットとして
も活用できる。 尚、収納凹部34の利用方法としては、このほかに、マ
イクロスッチや照明装置を組込むスペースとしても活用
できる。 例えば、マイクロスイッチ(図示せず)を組込むので
あれば、その操作突起(図示せず)を前壁36の通孔42に
臨ませ、雄部材2の突起7で操作突起を押圧操作させる
様にするとよい。この様にしておくと、両部材2,3の着
脱を信号的に検出できるので、更に応用分野を広げるこ
とができる。例えば、自動車用のシートベルトのバツク
ルとして利用すれば、サイドブレーキが解除された時点
で、シートベルトの装着がなされていなかったり、不完
全であったときには、ドライバーに警告音を発生し、シ
ートベルトの適正な装着を促すことができる。 更に、収納凹部34の開口33を下壁30に設けたが、勿論
上壁29に開口を設けてもよいし、そのほか、第8図に示
す様に、収納凹部34の前方を前壁36で塞がずに開口さ
せ、この開口を収納凹部34の開口33としてもよい。この
様に収納凹部34の前壁を開口33とした際には、その上下
面は上壁29と下壁30で塞ぐことは勿論、雄部材2を挿入
した際に、その鍔部4の前面4′で前記開口33を閉じる
ことができるので、開口33を塞ぐ蓋体を省くことができ
る。 〈発明の効果〉 以上説明した様に本発明の請求項1、及び請求項2の
雌雄型バックルは、前記した従来の雌雄型バックルと同
様に雄部材2と雌部材3を連結したり、連結を外したり
することができる。そして、従来のバックルと異り、請
求項1のバックルでは雌部材の本体ケース32の前面に前
記左右の開口部28,28を除いて前壁36を設けると共に、
本体ケース32の内部に左右の側壁31,31の内側に位置さ
せて前記前壁36と後壁37との間に一対の内壁38,38を設
け、この各内壁38と左右の側壁31との間に前記開口部28
を前端とする雄部材の可撓アーム5,5の一対の摺動案内
通路39,39を形成し、上壁又は下壁には上記一対の内壁3
8,38と、前壁36、後壁37によって囲まれた部分を収納凹
部34とするための開口33を設け、この開口33を蓋体35で
開閉可能にしてある。又、請求項2のバックルでは雌部
材の本体ケース32の内部に左右の側壁31,31の内側に位
置させて後壁37と前面との間に一対の内壁38,38を設
け、この各内壁38と左右の側壁31との間に前記開口部28
を前端とする雄部材の可撓アーム5,5の一対の通路39,39
を形成し、この一対の内壁38と38との間には後壁37と、
上下壁29,30で囲まれて前端が開放し、開放した前端が
雄部材の鍔4で塞がれる収納凹部34を設けてある。 いずれの場合も、本体ケースの内部に、左右の側壁の
内側に位置させて設けた内壁38,38は本体ケース中に収
納凹部34を仕切って形成するためのものであると共に、
本体ケースの左右の側壁31,31との間に雄部材の一対の
可撓アームの通路39,39をも形成する。従って、本体ケ
ースの前面の左右の開口部28から通路39に内向きに撓ん
で挿入される雄部材の一対の可撓アーム5,5を通路39は
真っ直ぐに進むように摺動案内する。そして、雄部材
と、雌部材との連結を外すために可撓アームの張出部8
を押し込み、雌部材の左右の側壁にある窓部40との係合
を外す際に内壁38は可撓アームが過度に撓んで破損する
のも防止する。即ち前記従来技術のバックル中央を占拠
していた剛性アームの働きを、左右の可撓アームとその
通路で分担することにより、中央に広い収納凹部を設け
得た。 その上、内壁38,38の間に設けられた収納凹部34内に
物を入れ、請求項1では収納凹部の開口を着脱可能な蓋
体35で塞ぎ、請求項2では雌部材と連結した雄部材の鍔
4で塞ぎ、物を落したり紛失してしまうことがなく、極
めて応用範囲も広い付加価値の高いバックルを提供する
ことができる。具体例を挙げれば、収納凹部34内に紙幣
をやメモ類を小さく折り畳んだものを収めることができ
るので、シークレットポケットとして利用できるばかり
でなく、収納凹部34内にマイクロスイッチや照明装置を
組込むことで、マイクロスイッチや照明装置の機能を活
用した利用方法ができる。
【図面の簡単な説明】 第1図から第7図は本発明の第1実施例を示すもので、
第1図はバックルの分解斜視図、第2図はバックルの連
結状態の斜視図、第3図は同上の横断面図、第4図は同
上のIV−IV線に沿う断面図、第5図は第3図のV−V線
に沿う断面図、第6図はベルト装着部の要部断面図、第
7図は同上のベルトの装着状態を示す説明図、第8図は
他の実施例を示す断面図である。 図中、Bはベルト、1はバックル、2は雄部材、3は雌
部材、4は雄部材の鍔部、5は可撓アーム、6は雄部材
のベルト装着部、8は可撓アームの自由端部の張出部、
28は雌部材の左右の開口部、29と30は雌部材の上壁と下
壁、31は側壁、32は本体ケース、33は収納凹部の開口、
34は収納凹部、35は蓋体、36は前壁、37は後壁、38は内
壁、39は可撓アームの通路、40は窓部を示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−98202(JP,A) 特開 昭59−82802(JP,A) 実開 昭60−27951(JP,U) 実開 昭61−129509(JP,U) 実開 昭54−102319(JP,U) 実開 昭56−150407(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.鍔部4の前面両端から左右一対の可撓アーム5,5が
    前向きに突出し、鍔部4の後部にベルト装着部6を備
    え、前記可撓アーム5,5の自由端部には外向きの張出部
    8,8が設けられた雄部材2と、幅広な上下壁29,30と、幅
    狭な左右の側壁31,31とにより四方が囲まれ、前記雄部
    材の一対の可撓アーム5,5が内向きに撓みながら通過可
    能な一対の開口部28を前面の左右に備えた扁平な中空筒
    形の本体ケース32、及びこの本体ケースの後壁37の後に
    設けられたベルト装着部6′を有し、上記本体ケースの
    左右の側壁31,31には前記一対の開口部28を通じ一対の
    可撓アーム5,5の挿入が完了したとき、一対の可撓アー
    ムの自由端に設けられた張出部8,8を係止する左右一対
    の窓部40,40を本体ケースの上下壁29,30の一部をも切込
    んで設けた雌部材とからなるプラスチック製の雌雄型バ
    ックルであって、雌部材の本体ケース32の前面に前記左
    右の開口部28,28を除いて前壁36を設けると共に、本体
    ケース32の内部に左右の側壁31,31の内側に位置させて
    前記前壁36と後壁37との間に一対の内壁38,38を設け、
    この各内壁38と左右の側壁31との間に前記開口部28を前
    端とする雄部材の可撓アーム5,5の一対の摺動案内通路3
    9,39を形成し、上壁又は下壁には上記一対の内壁38,38
    と、前壁36、後壁37によって囲まれた部分を収納凹部34
    とするための開口33を設け、この開口33を蓋体35で開閉
    可能にしたことを特徴とするプラスチック製の雌雄型バ
    ックル。 2.鍔部4の前面両端から左右一対の可撓アーム5,5が
    前向きに突出し、鍔部4の後部にベルト装着部6を備
    え、前記可撓アーム5,5の自由端部には外向きの張出部
    8,8が設けられた雄部材2と、幅広な上下壁29,30と、幅
    狭な左右の側壁31,31とにより四方が囲まれ、前記雄部
    材の一対の可撓アーム5,5が内向きに撓みながら通過可
    能な一対の開口部28を前面の左右に備えた扁平な中空筒
    形の本体ケース32、及びこの本体ケースの後壁37の後に
    設けられたベルト装着部6′を有し、上記本体ケースの
    左右の側壁31,31には前記一対の開口部28を通じ一対の
    可撓アーム5,5の挿入が完了したとき、一対の可撓アー
    ムの自由端に設けられた張出部8,8を係止する左右一対
    の窓部40,40を本体ケースの上下壁29,30の一部をも切込
    んで設けた雌部材とからなるプラスチック製の雌雄型バ
    ックルであって、雌部材の本体ケース32の内部に左右の
    側壁31,31の内側に位置させて後壁37と前面との間に一
    対の内壁38,38を設け、この各内壁38と左右の側壁31と
    の間に前記開口部28を前端とする雄部材の可撓アーム5,
    5の一対の摺動案内通路39,39を形成し、この一対の内壁
    38と38との間には後壁37と、上下壁29,30で囲まれて前
    端が開放し、開放した前端が雄部材の鍔4で塞がれる収
    納凹部34を設けたことを特徴とするプラスチック製の雌
    雄型バックル。
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