JP2000116412A - バックル - Google Patents

バックル

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JP2000116412A
JP2000116412A JP10301736A JP30173698A JP2000116412A JP 2000116412 A JP2000116412 A JP 2000116412A JP 10301736 A JP10301736 A JP 10301736A JP 30173698 A JP30173698 A JP 30173698A JP 2000116412 A JP2000116412 A JP 2000116412A
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slit
buckle
band
belt
slits
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JP10301736A
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Satoshi Nishizawa
聡 西澤
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Nifco Inc
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B11/00Buckles; Similar fasteners for interconnecting straps or the like, e.g. for safety belts
    • A44B11/25Buckles; Similar fasteners for interconnecting straps or the like, e.g. for safety belts with two or more separable parts
    • A44B11/26Buckles; Similar fasteners for interconnecting straps or the like, e.g. for safety belts with two or more separable parts with push-button fastenings
    • A44B11/263Buckles; Similar fasteners for interconnecting straps or the like, e.g. for safety belts with two or more separable parts with push-button fastenings with a push-button acting perpendicularly to the main plane of the buckle

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯状体を留め付けるスリットを二か所有する
に留まりながら、差し通された帯状体の撓み出しを効果
的に防止できるバックルの提供。 【解決手段】 帯状体Wの差し通される第一のスリット
20と第二のスリット21と帯状体Wの掛け回し部22
とを備えている。掛け回し部22と反対の側にある第二
のスリット21に臨む壁部21aから掛け回し部22側
に向けて、第二のスリット21に差し通されて掛け回し
部22に掛け回されて引き出される帯状体Wにおける屈
曲外側Wbに押し当てられる舌片体23が突き出し状に
設けてある。掛け回し部22における舌片体23の先端
に向きあった箇所に舌片体23を受け入れる凹所22a
が形成してある。凹所22aの側方において第二のスリ
ット21における掛け回し部22側のスリット縁22b
を舌片体23の先端縁23aよりも舌片体23の設けら
れる壁部21a側に位置させるようにしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ベルト、バンド
などの帯状体を、当該帯状体の留め付け相手方部材に対
し、留め付けるために用いられるバックルの改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ベルト、バンドなどの帯状体を並列され
た二つのスリットの一方に差し通し引き出した後、当該
引き出された帯状体を当該二つのスリットの他方に差し
通し引き出して、この二つのスリットの間に掛け回され
た帯状体の屈曲内側にスリット縁を突き当てて当該帯状
体の留め付けをなすバックルがある。
【0003】しかるに、前記帯状体には、前記二つのス
リットの間への掛け回し屈曲状態から真直な状態に向け
て復帰する力が作用されるため、単純に二つのスリット
に帯状体を差し通しただけではかかる力の作用により、
特に引き出された帯状体に相当の張力が加わっていない
場合には帯状体の引き出し部分が撓み出し、前記スリッ
ト縁と帯状体の屈曲内側との突き当たりが十分でなくな
り留め付け状態を弱めてしまうことがあった。また、前
記帯状体の撓み出しによりバックルが持ち上げられてバ
ックルの使用上求められる所望の位置にバックルを位置
付けさせ難くすることがあった。特に、いわゆるフロン
トリリースタイプといわれるバックルにあっては、着脱
可能に組み付けられる雄部材と雌部材とを組み付け状態
からバックル前面に設けられる操作突起などをバックル
背面に向けて押圧して当該組み付け状態を解くように用
いられるため、前記帯状体の撓み出しによりバックルが
浮き上がらせられていると片手で前記操作突起を押圧し
ただけでは前記浮き上がり分に吸収されて当該組み付け
状態を解く位置まで操作突起をバックル背面側に向けて
押し込めなくなることがあった。
【0004】こうしたことから、従来、図23のバック
ルBaの右側の雌部材Ba’に示されるように、帯状体
Wの差し通されるスリットSを並列に三か所設け、二つ
のスリットS、Sに通され当該二つのスリットS、Sの
間に掛け回された帯状体Wをさらに残る一つのスリット
Sに通してバックルBaの外方に引き出されるようにし
て、こうした帯状体Wの撓み出しを阻止するようにする
ことが行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、図23に示
されるように前記帯状体Wを差し通すスリットSを三か
所設けることとすると、このスリットSの形成分バック
ルBaの寸法が大きくならざるを得ないため、かかる従
来のバックルBaはその小型化に限界を有するものであ
った。また、三か所のスリットS…Sに帯状体Wを通す
ことを当該帯状体Wの留め付けにあたり必要とするた
め、かかる従来のバックルBaにおける帯状体Wの挿
通、留め付け作業は必ずしも容易なものとはいい難かっ
た。
【0006】そこでこの発明は、ベルト、バンドなどの
帯状体を当該帯状体の留め付け相手方部材に対し留め付
けるために当該帯状体を差し通すスリットを二か所有す
るに留まりながら、差し通された帯状体の撓み出しを効
果的に防止して、当該撓み出しに伴う帯状体への留め付
け力の低下や、バックルの浮き上がりなどを生じさせる
ことがなく、しかも、できる限りコンパクトに構成し得
るバックルの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明にあっては、バックルが以下の(1)〜
(6)の構成を備えたものとした。 (1)バックルを介して帯状体の留め付けられる留め付
け相手方部材に対する接続部を備えると共に、(2)当
該帯状体の差し通される第一のスリットと第二のスリッ
トとを並列して備え、(3)当該第一のスリットと第二
のスリットとの間を当該帯状体の掛け回し部としてお
り、(4)この掛け回し部と反対の側にある前記第二の
スリットに臨む壁部から当該掛け回し部側に向けて、当
該第二のスリットに差し通されて当該掛け回し部に掛け
回されて引き出される前記帯状体における屈曲外側に押
し当てられる一又は二以上の舌片体が突き出し状に設け
てあると共に、(5)前記掛け回し部における前記一又
は二以上の舌片体の先端に向きあった箇所に、当該一又
は二以上の舌片体を受け入れる凹所が形成してあり、
(6)かつ、この凹所の側方において前記第二のスリッ
トにおける当該掛け回し部側のスリット縁を当該舌片体
の先端縁よりも当該舌片体の設けられる前記壁部側に位
置させるようにしてある。
【0008】かかる構成によれば、前記第二のスリット
に差し入れ引き出した帯状体を屈曲などさせて第一のス
リットに差し入れて引き出し、この第一、第二のスリッ
トへの差し通しにより前記帯状体を前記掛け回し部に掛
け回し、第一、第二のスリットのスリット縁を当該帯状
体の屈曲内側に突き当てさせて当該帯状体の留め付けを
なすことができる。
【0009】また、前記掛け回し部に掛け回されるよう
に前記第二のスリットに差し通され引き出された前記舌
片体の突き出し方向に直交する向きの幅よりも幅広の帯
状体を、当該帯状体の屈曲内側を当該第二のスリット側
において当該掛け回し部から離れ出させないように、当
該掛け回し部側に常時押し付けられた状態に位置付ける
ことができる。すなわち、前記第二のスリットにおける
前記凹所の両側にある前記掛け回し部側のスリット縁が
前記舌片体の先端縁よりも当該舌片体の突設される前記
壁部側に位置されていることから、かかる第二のスリッ
トに差し通された前記帯状体はその幅方向の両側部で前
記スリット縁に押し付けられ、かつ、その中央部で前記
舌片体の先端縁をもって前記掛け回し部側に押し付けら
れる。つまり、この発明にかかるバックルにあっては、
前記第二のスリットへの前記帯状体の差し通し方向にお
いて前記スリット縁と前記舌片体の先端縁とがこの第二
のスリットから引き出された帯状体の自由な展張を妨げ
るように位置付けられており、前記第一、第二のスリッ
トに差し通されて屈曲状態とされた前記帯状体の真直な
状態へ向けた復帰を十分に阻止することができる。
【0010】この結果、この発明にかかるバックルにあ
っては、前記第二のスリットから引き出しされている前
記帯状体に張力が加わっているか否かにかかわらず当該
帯状体の屈曲内側を前記掛け回し部に密着させて前記第
一、第二のスリットのスリット縁を安定的に当該帯状体
の屈曲内側に突き当てさせることができ、当該帯状体に
対する留め付け状態を高く維持できる。
【0011】また、前記の帯状体の復帰力に伴うバック
ルの浮き上がりを防止して、当該バックルが当該バック
ルの使用上求められる所要の位置に比較的安定に位置付
けられるようにすることができる。
【0012】また、かかる帯状体の復帰を阻止する機能
を前記第一、第二のスリットと舌片体をもってなし得る
ことから、バックルの全長を比較的コンパクトに構成す
ることができる。
【0013】また、前記第二のスリットに対して前記帯
状体をその幅方向の両側部を当該帯状体の屈曲外側に向
けて折り曲げてこの折曲部を前記舌片体の両側に入り込
ませるようにして差し通すことができ、当該第二のスリ
ットの側において差し通される帯状体に対する接触面積
を比較的大きくして、帯状体に対する留め付け力をより
高めることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図22に基づい
て、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0015】なお、ここで図1は、実施の形態にかかる
バックルBaを構成する雄部材3と雌部材4とを分離し
て斜視の状態として、また、図2は、かかる雄部材3と
雌部材4とを組み付け、かつ、雄部材3の第一のスリッ
ト20および第二のスリット21に帯状体Wを通した状
態を、バックルBaの前面側に向けて引き出された帯状
体Wの一部を破断し当該バックルBaを斜視の状態とし
て、それぞれ示している。また、図3は、帯状体Wを留
め付け、かつ、雄部材3と雌部材4とを組み付けた状態
をバックルBaの前面側から見た状態で、また、図4
は、図3の状態を縦断面にして、それぞれ示している。
【0016】また、図5ないし図10は、雄部材3と雌
部材4とを組み付けた状態にある前記バックルBaをそ
れぞれ示しており、また、図11ないし図16は、かか
る雄部材3をそれぞれ示している。さらに、図17ない
し図22は、かかる雌部材4をそれぞれ示している。
【0017】この実施の形態にかかるバックルは、ベル
ト、バンドなどの帯状体Wを、当該帯状体Wの留め付け
相手方部材Rに対し、留め付けるために用いられるもの
である。すなわち、この実施の形態にかかるバックル
は、前記留め付け相手方部材Rへの接続部1と、前記帯
状体Wが差し通されて留め付けられる第一、第二のスリ
ット20、21とを有している。
【0018】前記接続部1をもって取り付けられる留め
付け相手方部材Rを帯状体Wとした場合には、二本の帯
状体W、Wを相互に留め付けるバックルとすることがで
きる。この場合には、かかるバックルに前記接続部1と
前記第一、第二のスリット20、21とを一体に設けて
おくこともある。また、かかるバックルを着脱可能に相
互に組み付けられる二つの部材に分割して構成し、この
二つの部材の一方に前記留め付け相手方部材Rの接続部
1を、また、かかる二つの部材の他方に前記第一、第二
のスリット20、21を設けて、この二つの部材を組み
合わせることにより二本の帯状体W、Wを相互に留め付
けるようにしておくこともある。
【0019】また、前記留め付け相手方部材Rの外面な
ど、例えば、かばんやリュックサックの外面などに、か
かるバックルを介した前記第一、第二のスリット20、
21に差し通し留め付けられる帯状体Wの取り付けをな
すように、前記接続部1をもって直接取り付けられるよ
うにしておくこともある。
【0020】また、この実施の形態にかかるバックル
は、前記第一、第二のスリット20、21を並列して備
えている。そして、この第一、第二のスリット20、2
1の間を両スリット20、21に差し通される帯状体W
の掛け回し部22としている。したがって、例えば、第
一のスリット20に差し入れ引き出した帯状体Wを屈曲
などさせて第二のスリット21に差し入れて引き出し、
この第一、第二のスリット20、21への差し通しによ
り前記帯状体Wを前記掛け回し部22に掛け回し、第
一、第二のスリット20、21のスリット縁を当該帯状
体Wの屈曲内側Waに突き当てさせて当該帯状体Wの留
め付けをなすように用いることができる。
【0021】また、この実施の形態にかかるバックル
は、前記掛け回し部22と反対の側にある前記第二のス
リット21に臨む壁部21aから当該掛け回し部22側
に向けて、当該第二のスリット21に差し通されて当該
掛け回し部22に掛け回されて引き出される前記帯状体
Wにおける屈曲外側Wbに押し当てられる一又は二以上
の舌片体23を突き出し状に備えている。また、前記掛
け回し部22における前記一又は二以上の舌片体23の
先端に向きあった箇所に、当該一又は二以上の舌片体2
3を受け入れる凹所22aを備えている。また、この凹
所22aの側方において前記第二のスリット21におけ
る当該掛け回し部22側のスリット縁を当該舌片体23
の先端縁23aよりも当該舌片体23の設けられる前記
壁部21a側に位置させるようにしてある。
【0022】この結果、この実施の形態にかかるバック
ルによれば、前記掛け回し部22に掛け回されるように
前記第二のスリット21に差し通され引き出された前記
舌片体23の突き出し方向に直交する向きの幅x3より
も幅広の帯状体Wを、当該帯状体Wの屈曲内側Waを当
該第二のスリット21側において当該掛け回し部22か
ら離れ出させないように、当該掛け回し部22側に常時
押し付けられた状態に位置付けることができる。
【0023】すなわち、この実施の形態にかかるバック
ルによれば、前記第二のスリット21における前記凹所
22aの両側にある前記掛け回し部22側のスリット縁
22b(以下、突き出しスリット縁22b’という。)
が前記舌片体23の先端縁23aよりも当該舌片体23
の突設される前記壁部21a側に位置されていることか
ら、かかる第二のスリット21に差し通された前記帯状
体Wはその幅方向の両側部Wcで前記突き出しスリット
縁22b’に押し付けられ、かつ、その中央部Wdで前
記舌片体23の先端縁23aをもって前記掛け回し部2
2側に押し付けられる。つまり、この実施の形態にかか
るバックルにあっては、前記第二のスリット21への前
記帯状体Wの差し通し方向において前記突き出しスリッ
ト縁22b’と前記舌片体23の先端縁23aとがこの
第二のスリット21から引き出された帯状体Wの自由な
展張を妨げるように位置付けられており、前記第一、第
二のスリット20、21に差し通されて屈曲状態とされ
た前記帯状体Wの真直な状態へ向けた復帰(図4におい
て想像線で示される位置に向けた復帰)を十分に阻止す
ることができる。
【0024】この結果、この実施の形態にかかるバック
ルにあっては、第一に、前記第二のスリット21から引
き出されている前記帯状体W(図4における上側にある
帯状体Wの引き出し側)に張力が加わっているか否かに
かかわらず当該帯状体Wの屈曲内側Waを前記掛け回し
部22に密着させて前記第一、第二のスリット20、2
1縁を安定的に当該帯状体Wの屈曲内側Waに突き当て
させることができ、当該帯状体Wに対する留め付け状態
を高く維持できる。また第二に、前記の帯状体Wの復帰
力に伴うバックルの浮き上がりを防止して、当該バック
ルが当該バックルの使用上求められる所要の位置に比較
的安定に位置付けられるようにすることができる。ま
た、第三に、かかる帯状体Wの復帰を阻止する機能を前
記第一、第二のスリット20、21と舌片体23をもっ
てなし得ることから、バックルの全長を比較的コンパク
トに構成することができる。また、第四に、前記第二の
スリット21に対して前記帯状体Wをその幅方向の両側
部Wc、Wcを当該帯状体Wの屈曲外側Wbに向けて折
り曲げてこの折曲部Weを前記舌片体23の両側に入り
込ませるようにして差し通すことができ、当該第二のス
リット21の側において差し通される帯状体Wに対する
接触面積を比較的大きくして帯状体Wに対する留め付け
力をより高めることができる。また、第五に、前記掛け
回し部22に形成される前記舌片体23を受け入れる凹
所22aにより、かかるバックルをプラスチック材料を
もって射出成形などの手法により一体成形する場合にア
ンダーカットとなる部分がなく、かかるバックルをプラ
スチック材料をもって成形する場合には当該成形を容易
になすことができる。
【0025】図1ないし図22に示される例は、こうし
た構成を、脱着可能に組み付けられる雄部材3と雌部材
4とからなるバックルBaにおける雄部材3に適用させ
たものである。
【0026】この適用例にあっては、雌部材4を偏平筒
状に構成すると共に、この雌部材4の一端側に雄部材3
の差し込み部30の差し込み口40を形成し、かつ、そ
の他端側に帯状体Wの接続部1を形成してある。すなわ
ち、この適用例にあっては、雄部材3に設けた第一、第
二のスリット20、21に差し通されて留め付けられる
帯状体Wと雌部材4に前記接続部1をもって取り付けら
れる帯状体W(つまり、留め付け相手方部材R)とを雄
部材3と雌部材4との組み付けにより相互に留め合わせ
るバックルBaとしてある。ここでは、前記雌部材4の
接続部1は、帯状体Wの差し入れられるスリット10と
して構成してあり、このスリット10に通され引き出さ
れた当該帯状体Wの端部を当該帯状体Wに縫い付けるな
どして留め付けることにより、かかる帯状体Wを雌部材
4に取り付けることができるようにしてある。
【0027】また、前記雄部材3は、前記雌部材4への
差し込み部30を一方側に備え、かつ、他方に、前記第
一のスリット20と第二のスリット21とを並列状体に
備え、この第一、第二のスリット20、21間を両スリ
ット20、21に差し通される帯状体Wの掛け回し部2
2として、この他方側に帯状体Wの留め付け部2を備え
ている。かかる差し込み部30は前記雌部材4における
短寸側の内側壁41に摺接しながら当該雌部材4内に差
し入れられる平板状部31を前記留め付け部2を構成す
る第二のスリット21に臨む壁部21aにおける当該第
二のスリット21側と反対の外壁面21bに一体に設け
られている。また、この平板状部31は、この平板状部
31の差し入れ先側から手前側に向けて延びる互いに略
平行な一対の差し入れ向きにある割溝31b、31b
と、この一対の差し入れ向きにある割溝31b、31b
の差し入れ手前側の溝端にそれぞれ連通するかかる差し
入れ向きに直交する向きの割溝31cとにより構成され
るコ字状溝31aにより区分される弾性片32を備えて
いる。この弾性片32は、前記差し込み部30における
雌部材4への差し入れ先側を変形中心として先端側を雌
部材4の短寸方向に向けて移動可能とするように弾性変
形されるものとしてある。また、この弾性片32の基部
側であって当該弾性片32の一面側には、当該弾性片3
2の幅方向に亙る長さの掛合突部32aが設けてある。
また、この弾性片32の先端側であって前記掛合突部3
2aの設けられている面側には、当該弾性片32の幅方
向に亙る長さの操作突部32bが設けてある。(以下、
この操作突部32bが設けられている雄部材3の側を雄
部材3の前面3’側という。)
【0028】一方、前記雌部材4は、その幅広側にある
一側板部42に、前記雄部材3における差し込み部30
の基部両側にある前記外壁面21bが当該雌部材4の差
し込み口40の口縁に突き当てられる当該雄部材3の当
該雌部材4内への最大差し入れ位置Mxにおいて、前記
雄部材3の掛合突部32aが雌部材4の内側から外側に
向けて突き出すように入り込む掛合穴42aを備えてい
る。また、この掛合穴42aが設けられている前記一側
板部42における前記差し込み口40側には、この一側
板部42を割り欠くように当該差し込み口40に連通し
た凹所42bが形成してあり、この凹所42bに前記雄
部材3の差し込み部30の雌部材4内への最大差し入れ
位置Mxにおいて前記雄部材3の操作突部32bが収ま
るようにしてある。(以下、この凹所42bが設けられ
ている雌部材4の側を雌部材4の前面4’側という。)
【0029】また、前記雄部材3の差し込み部30を構
成する平板状部31の前記掛合突部32aの形成側と反
対の側であって、当該平板状部31の当該差し込み部3
0の差し入れ方向に沿った両側縁部には、雌部材4の差
し入れに伴って雌部材4の前記掛合穴42aが設けられ
た一側板部42に対向した他側板部43に摺接されるリ
ブ状突部31dが形成してあり、このリブ状突部31d
の突き出し寸法分、前記弾性片32がその先端側を雄部
材3の背面側に向けて雌部材4内において撓み込ませる
ことができるようにしてある。そして、かかる雌部材4
の一側板部42の内面と他側板部43の内面間の寸法
が、雄部材3の差し込み部30における前記リブ状突部
31dの先端から前記弾性片32の掛合突部32a先端
までの寸法よりも、少なくとも前記掛合穴42aにおけ
る差し込み口40側に向けられた穴縁部において小さく
なるように構成してある。
【0030】この結果、この適用例におけるバックルB
aにあっては、前記雌部材4の差し込み口40から当該
雄部材3の前面3’と雌部材4の前面4’とが同じ側に
向けられるように当該雄部材3の前記差し込み部30を
前記最大差し入れ位置Mxに向けて差し入れることによ
り、前記弾性片32の掛合突部32aの先端を雌部材4
の内面に接しさせて当該弾性片32を当該雌部材4の背
面側に撓み込ませることができると共に、前記最大差し
入れ位置Mxにおいて前記掛合穴42aに掛合突部32
aを入り込ませるように当該弾性片32を弾性復帰させ
ることができ、この弾性復帰により前記掛合穴42aに
掛合突部32aを掛合させて雌部材4内から雄部材3が
抜け出さないように両部材をワンタッチで留め合わせる
ことができる。また、この両部材の留め合わせ状態を、
前記雌部材4の凹所42bに入り込んでいる雄部材3の
弾性片32における操作突部32bを雌部材4の背面側
に押し込んで当該弾性片32を当該背面側に撓み込ませ
ることによって、前記掛合突部32aと掛合穴42aと
の掛合を解いてワンタッチで解くことができ、この留め
合わせ状態の解除により雌部材4内から雄部材3の差し
込み部30を抜き出し両部材3、4を分離することがで
きる。
【0031】また、前記雄部材3における帯状体Wの留
め付け部2は、前記差し込み部30の側に前記第二のス
リット21が位置され、かつ、前記第一、第二のスリッ
ト20、21の長さ方向が当該差し込み部30の雌部材
4内への差し入れ方向に略直交する向きとなるようにし
て形成されている。
【0032】前記雄部材3の差し込み部30の差し入れ
方向Fに沿った断面において、前記第一のスリット20
を構成する両スリット壁20a、20aは、その壁面を
前記雄部材3の前面3’側から背面側に向かうに連れて
前記第二のスリット21の側から次第に離させる向きに
傾斜させている。そして、これにより、前記掛け回し部
22と向き合う雄部材3の前面3’側にあるかかる第一
のスリット20のスリット縁(以下、第一突き当て縁2
0bという。)と、当該掛け回し部22側の雄部材3の
背面側にある当該第一のスリット20のスリット縁(以
下、第二突き当て縁20cという。)との間の、当該第
一のスリット20への帯状体Wの差し通し方向における
間隔x1が、当該第一のスリット20を構成する両スリ
ット壁20a、20aの壁面に直交する向きの間隔x2
よりも小さくなっている。(図14)
【0033】また、前記掛け回し部22における雄部材
3の背面側の面は、雌部材4内への雄部材3の差し込み
部30の差し入れ方向Fに沿って真直な平坦面22cと
してある。
【0034】一方、この掛け回し部22と反対の側にあ
る前記第二のスリット21に臨む壁部21aからは、当
該掛け回し部22側に向けて、当該第二のスリット21
を構成する前記雌部材4への雄部材3の差し込み部30
の差し入れ方向Fにあるスリット壁21cとの間に差し
通される帯状体Wの折曲部Weの入れ込み間隔21dを
開けて舌片体23が突き出し状に設けてある。この舌片
体23は、その下面23bを前記掛け回し部22におけ
る雄部材3の前面3’側にある面22dよりも雄部材3
の前面3’側に位置させるように形成されている。ま
た、この舌片体23は、前記第二のスリット21の長さ
方向に向けて長い板状をなすと共に、前記掛け回し部2
2に向き合わない側を前記弾性片32の先端側にある割
溝31cに臨ませている。そして、この舌片体23は、
その長さ方向両側から延設される連設片部23cをもっ
て、前記割溝31cの側方にある前記壁部21aに一体
に連接されている。また、この舌片体23の突き出し方
向に直交する向きの当該舌片体23の形成幅が前記第二
のスリット21に差し通される帯状体Wの幅よりも小さ
くなるように構成してある。
【0035】また、前記掛け回し部22における前記舌
片体23の先端に向きあった箇所には、当該舌片体23
の先端縁23aとの間に前記帯状体Wの中央部Wdを差
し通す間隔を開けて、当該舌片体23の先端側を受け入
れる凹所22aが形成してある。そして、この凹所22
aの側方において前記第二のスリット21における当該
掛け回し部22側のスリット縁22b(以下、第三の突
き当て縁22b’という。)を当該舌片体23の先端縁
23aよりも当該舌片体23の設けられる前記壁部21
a側に位置させるようにしてある。
【0036】この結果、この適用例にあっては、前記第
二のスリット21に前記雄部材3の前面3’側から帯状
体Wを、前記舌片体23の側部方にある前記入れ込み間
隔21dに幅方向の両側部Wc、Wcを収めるように折
り曲げた状態で差し入れて当該雄部材3の背面側から抜
き出した後、このように抜き出された帯状体Wの端部を
前記第一のスリット20に前記雄部材3の背面側から差
し入れて前面3’側から抜き出すようにして、前記掛け
回し部22に当該帯状体Wを掛け回すことにより、この
ように掛け回された帯状体Wに対し前記第一のスリット
20の側で前記第一突き当て縁20bおよび第二突き当
て縁20cを突き当て、かつ、前記第二のスリット21
の側で当該帯状体Wの幅方向の両側部Wc、Wcに前記
第三突き当て縁22b’を突き当てることができる。前
記帯状体Wに張力が加われば加わるほど、かかる各突き
当て縁20b、20c、22b’は強く帯状体Wに突き
当てられることとなり、前記掛け回し部22への前記の
ような掛け回しのなされた帯状体Wは、第一のスリット
20のスリット壁20aの傾斜の向きに当該第一のスリ
ット20に差し入れられている部分を沿わせるように当
該第一のスリット20から引き出されている端部側を把
持する等して操作しない限り、留め付け部2との留め付
け位置を変えることはない。また、かかる帯状体Wの中
央部Wdに前記舌片体23の先端縁23aを押し当てる
ことができ、この舌片体23の押し当てにより前記第二
のスリット21から前記雄部材3の前面3’側に向けて
引き出される帯状体Wの屈曲内側Waが前記掛け回し部
22の雄部材3の前面3’側にある面22dに押し付け
られるようにして、このように引き出される帯状体Wが
真直な状態に向けて撓み出さないようにすることができ
る。
【0037】この結果、特にこの適用例にあっては、前
記操作突部32bを押圧してなす前記雌部材4と雄部材
3との留め合わせの解除操作にあたり、バックルBaが
前記のように撓み出す帯状体Wにより浮き上がって当該
押圧を片手でなし難いといった事態を生じさせることが
ない。
【0038】この適用例にあっては、前記掛け回し部2
2に掛け回されるように前記第一のスリット20および
第二のスリット21に差し通した前記帯状体Wの前記の
ような撓み出しを前記舌片体23により阻止することか
ら、帯状体Wは第一、第二のスリット20、21に一回
づつ差し通すだけで良く、帯状体Wの留め付けのための
挿通作業が容易なものとされる。
【0039】なお、前記舌片体23は、前記第一、第二
のスリット20、21に差し通される帯状体Wの幅寸法
よりも小さい形成幅x3で設けてあれば良く、二以上の
舌片体23、23…を設ける場合には、前記第二のスリ
ット21の一端側にある舌片体23の他の舌片体23に
向き合わない側部から、当該第二のスリット21の他端
側にある舌片体23の他の舌片体23に向き合わない側
部までの寸法が前記帯状体Wの幅寸法よりも小さくなる
ように二以上の舌片体23を設けておけば良い。
【0040】
【発明の効果】この発明にかかるバックルにあっては、
帯状体を当該帯状体の留め付け相手方部材に対し留め付
けるために当該帯状体を差し通すスリットを二か所有す
るに留まりながら、差し通された帯状体の撓み出しを効
果的に防止して、当該撓み出しに伴う帯状体への留め付
け力の低下や、バックルの浮き上がりなどを生じさせる
ことがなく、しかも、できる限りコンパクトに構成する
ことが可能である。さらに、帯状体を二か所のスリット
に差し通すことで帯状体の留め付けをなすことができ、
帯状体の挿通、留め付け作業に格別の困難性を生じさせ
ることがない特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】バックルBaの分離斜視図
【図2】バックルBaの斜視図
【図3】バックルBaの使用状態を示す平面図
【図4】図3におけるA−A線断面図
【図5】バックルBaの平面図
【図6】バックルBaの底面図
【図7】バックルBaの正面図
【図8】図5におけるB−B線断面図
【図9】バックルBaの左側面図
【図10】バックルBaの右側面図
【図11】雄部材3の平面図
【図12】雄部材3の底面図
【図13】雄部材3の正面図
【図14】図11におけるC−C線断面図
【図15】雄部材3の左側面図
【図16】雄部材3の右側面図
【図17】雌部材4の平面図
【図18】雌部材4の底面図
【図19】雌部材4の正面図
【図20】図17におけるD−D線断面図
【図21】雌部材4の左側面図
【図22】雌部材4の右側面図
【図23】従来例を示す断面図
【符号の説明】
Ba バックル W 帯状体 Wb 屈曲外側 R 留め付け相手方部材 1 接続部 20 第一のスリット 21 第二のスリット 21a 壁部 22 掛け回し部 22a 凹所 22b スリット縁 23 舌片体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックルを介して帯状体の留め付けられ
    る留め付け相手方部材に対する接続部を備えると共に、
    当該帯状体の差し通される第一のスリットと第二のスリ
    ットとを並列して備え、当該第一のスリットと第二のス
    リットとの間を当該帯状体の掛け回し部としており、 この掛け回し部と反対の側にある前記第二のスリットに
    臨む壁部から当該掛け回し部側に向けて、当該第二のス
    リットに差し通されて当該掛け回し部に掛け回されて引
    き出される前記帯状体における屈曲外側に押し当てられ
    る一又は二以上の舌片体が突き出し状に設けてあると共
    に、 前記掛け回し部における前記一又は二以上の舌片体の先
    端に向きあった箇所に、当該一又は二以上の舌片体を受
    け入れる凹所が形成してあり、かつ、この凹所の側方に
    おいて前記第二のスリットにおける当該掛け回し部側の
    スリット縁を当該舌片体の先端縁よりも当該舌片体の設
    けられる前記壁部側に位置させるようにしてあることを
    特徴とするバックル。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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