JP2824610B2 - ウォータージェットピーニング方法及びその装置 - Google Patents

ウォータージェットピーニング方法及びその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、金属部材に液体のジェット
射することにより金属材料に存在する引張残留応力を改
善して応力腐食割れを防止するウォータージェットピー
ニング方法及びその装置に係り、特に平板を含む曲面状
の第1の金属部材に対し円筒又は円柱状の第2の金属部
材を一定角度で接合してなる接合部の応力状態を改善す
ウォータージェットピーニング方法及びその装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属部材に存在する残留応力を改
善する手段として、特開昭62−63614号公報に記
載されているように、熱交換器等の管の引張残留応力を
低減すべく、その管の内部に高圧水噴射ノズルを挿入
し、そのノズルを回転しながら高圧の液体を噴出し、そ
の液噴流の軸動圧エネルギ(液体ジェット流の軸方向動
圧エネルギ)により管内面をピーニングし、その管に存
在する引張残留応力を圧縮残留応力に転化するようにし
た技術が知られている。
【0003】ところが、液噴流の軸動圧エネルギをピー
ニングに有効に利用できるのは大気中で行う場合であ
り、これを水等の液体中で行う場合(以下、液中液噴流
という)に適用するには問題がある。すなわち、液中液
噴流の場合は、液噴流が周囲の液体の抵抗を受けたり、
噴流と周囲が同じ液相であるため、軸動圧エネルギの減
衰が大きく、ピーニング効果を有効に得ることが難し
い。その結果、大気中における液噴流と同等の軸動圧エ
ネルギを得ようとすると、液体の噴出圧力を超高圧にす
る必要があり、これによって液体ポンプや関連機器のコ
ストが高くなる。
【0004】一方、液中液噴流によるピーニングおいて
は、キャビテーションを利用することが行われている。
すなわち、液中液噴流の場合、周囲液と噴出液流との圧
力差、及びせん断作用等によりキャビテーション現象が
発生する。この液中液噴流により誘発されるキャビテー
ション現象を積極的に生じさせてキャビテーション気泡
を活発に発生させ、そのキャビテーション気泡が金属材
料表面に衝突して崩壊する際に発する衝撃エネルギーに
より、金属材料表面をピーニングし表面に圧縮残留応力
を付与するようにするものである。
【0005】このようなキャビテーション現象を積極的
に利用するピーニング処理の場合、ピーニング効果を高
めるとともに、精度や信頼性を確保するために、処理条
件を最適値に保つ必要が有る。例えば、液体の噴出ノズ
ルから処理表面までの距離が重要な処理条件の一つであ
ることが報告されている(ウオータージェットピーニン
グによる溶接残留応力改善:日本原子力学会「1991
秋の大会」、1991年10月15日〜18日、予稿集
415頁)。
【0006】つまり、キャビテーション噴流は、微細な
キャビテーション気泡が塊状になり、下流に進むに従っ
てねじ切られたように分裂する。その際、キャビテーシ
ョン噴流の渦流の中から、小さな気泡が数珠のように連
なる渦糸キャビテーションが発生する。このタイプのキ
ャビテーション気泡が固体表面に衝突する際、最も高い
圧力を発生することが確認されている。したがって、キ
ャビテーション噴流中でこの渦糸キャビテーションの発
生する範囲を応力改善に使用することにより、液中液ピ
ーニング技術の効率向上につながる。
【0007】一方、液噴出ノズルと処理表面との間の距
離が近すぎる場合は、噴出直後の噴流液がキャビテーシ
ョンと共に処理表面に衝突するため、エネルギが処理対
象物表面の狭い領域に集中し、短時間のうちに壊食(エ
ロージョン)を起こしやすくなる。逆に、遠すぎた場合
には、キャビテーションの強度が減衰したり消滅するた
め、長い時間をかけて液噴流を衝突させても必要なピー
ニング効果が得られない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、液噴
出ノズルと処理対象物表面との間の距離は、液中液ピー
ニング処理において最も重要な条件の一つであるが、そ
の距離を最適な範囲内に収めるという制御技術は現在ま
で検討されていなかった。
【0009】特に、ピーニング処理の対象が、原子炉圧
力容器の鏡板部分を貫通して設けられた円筒部材や円柱
部材と鏡板との接合部(線状)である場合、その接合部
の形状が複雑であるから、その複雑な接合部に対して液
噴射ノズルを一定の距離を保ちながら移動させるのは困
難が予想される。
【0010】また、液中液ピーニング処理は、液中であ
ること、多量のキャビテーション気泡が発生すること、
機器の振動あるいは騒音がともなうこと等から、液噴射
ノズルから処理対象物の表面までの距離を光又は音を利
用する距離センサーにより測定したり、これに基づいて
フィードバック制御することは困難であるなどの問題が
ある。
【0011】本発明の目的は、原子炉容器とこれに取付
けられた円筒状構造物との接合部に対するウォータージ
ェットピーニングを簡単に実施できるウォータージェッ
トピーニング方法及びその装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する第1
の発明の特徴は、ノズルから噴出させた液体にキャビテ
ーション気泡を同伴させてウォータージェットピーニン
グ対象部位に前記液体を当てるウォータージェットピー
ニング方法において、周方向案内手段を、原子炉容器内
に設けられた円筒体に設定し、前記ノズルを前記周方向
案内手段に沿って前記円筒体の周方向に移動させ、前記
ノズルから噴出された前記液体を、前記ウォータージェ
ットピーニング対象部位に当てることにある。 上記目的
を達成する第2の発明の特徴は、ウォータージェット対
象部位は、前記周方向案内手段が設定された前記円筒体
と他の部材との溶接部であることにある。
【0013】上記目的を達成する第3の発明の特徴は、
周方向移動体に設置され、前記ノズルを上下方向、水平
方向に移動させる手段を備えたことにある。
【0014】上記目的を達成する第4の発明の特徴は、
ウォータージェットピーニング対象部位に対する前記ノ
ズルの角度を調整するノズル角度駆動手段を備えたこと
にある。
【0015】上記目的を達成する第5の発明の特徴は、
ウォータージェットピーニング対象部位とノズル先端と
の間隔を実質的に一定に保持する制御手段を備えたこと
にある。 上記目的を達成する第6の発明の特徴は、前記
ノズルを上下方向、水平方向に移動させる手段に取り付
けられ、前記ウォータージェットピーニング対象部位と
接触するガイド部材を備え、前記制御手段が、前記ガイ
ド部材の前記ウォータージェットピーニング対象部位表
面に沿った移動によって、前記ウォータージェットピー
ニング対象部位とノズル先端との間隔を実質的に一定に
保持することにある。
【0016】
【作用】第1発明は、原子炉容器内に設けられた円筒体
に周方向案内手段を設定し、液体を噴出させるノズルを
周方向案内手段に沿って円筒体の周方向に移動させるの
で、ウォータージェットピーニング対象部位に対して、
特に円筒体の接合部に対して簡単にウォータージェット
ピーニングを施すことができる。このため、原子炉容器
内のウォータージェットピーニング対象部位に圧縮残留
応力を付与することができ、この部分における応力腐食
割れの発生を抑制できる。 第2発明は、周方向案内手段
を設定した円筒体と他の部材との環状の溶接部に対して
簡単にウォータージェットピーニングを施すことができ
る。
【0017】第3発明は、ノズルを上下方向、水平方向
に移動させる手段を備えているのでノズル位置決め自由
度が多くなり、原子炉容器内のウォータージェットピー
ニング対象部位に対してより正確にウォータージェット
ピーニングを行うことができる。
【0018】第4発明は、ノズル角度駆動手段によって
ノズル先端の向きを調節できノズル先端をウォータージ
ェットピーニング対象部位、特に円筒体の環状の接合部
に正確に向けることができるので、より一層正確に効率
良いウォータージェットピーニングをその対象部位に施
すことができる。
【0019】第5発明は、ウォータージェットピーニン
グ対象部位とノズル先端との間隔を実質的に一定に保持
する制御手段を備えているので、円筒体の周囲方向にノ
ズルを移動させても上記ウォータージェットピーニング
対象部位とノズル先端との間隔を実質的に一定に保持で
きる。従って、上記対象部位の各位置に対して実質的に
同じ強さの液体を当てることができ、その対象部位にお
いて発生する残留圧縮応力のバラツキを小さくできる。
【0020】第6発明は、ガイド部材を備え、上記制御
手段がガイド部材の対象部位表面に沿った移動によっ
て、対象部位とノズル先端との間隔を実質的に一定に保
持するので、ガイド部材によるならい制御を実施でき
る。円筒体のウォータージェット対象部位とノズル先端
との間隔を精度良く実質的に一定に保持できる。
【0021】
【0022】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に基づいて説明す
る。図1は本発明の一実施例のピーニング装置の主要部
構成図を示す。本実施例は、図2に示す原子炉内の構造
物のピーニング処理に適用したものである。それらの図
に示すように、残留応力改善の処理対象物は、原子炉圧
力容器1の容器壁を貫通して設けられた円筒状のICM
ハウジング14と原子炉圧力容器1との溶接接合部3で
あり、原子炉圧力容器1内に張られた水2の中にある。
ここで、ICMハウジングとは原子炉内を観察するモニ
タを保護するハウジングであるが、本発明はこれに限定
されるものではない。高圧ポンプユニット4の高圧ポン
プ5により昇圧されたピーニング用水6は、高圧ホース
7により自動弁などが設けられた制御盤8を経由して、
電気配線38とともに、ウォータージェットピーニング
ヘッド11に導かれる。このウォータージェットピーニ
ングヘッド11は炉内アクセス用マスト駆動装置9によ
り上下駆動される炉内アクセス用マスト10の先端に取
り付けられている。ウォータージェットピーニングヘッ
ド11に導かれたピーニング用水6はノズル12から原
子炉圧力容器1の水中に噴射される。この噴射により生
じたキャビテーション噴流13は、ノズル12先端から
一定の距離Lだけ離れた溶接接合部3に衝突する。キャ
ビテーション噴流13中の気泡は、固体面である溶接接
合部3に衝突する際に崩壊(圧潰)して衝撃圧力を発生
する。この圧力の作用により、接合部3の表面における
引張残留応力が圧縮方向に改善される。
【0023】ウォータージェットピーニングヘッド11
廻りの詳細構成を図1を参照して説明する。ウォーター
ジェットピーニングヘッド11は、ICMハウジング1
4の周りに設定したレール15上を周回用モータ16に
より走行し、ICMハウジング14の周り周回運動す
る。ウォータージェットピーニングヘッド11は、ノズ
ル12、高さ方向案内ロッド28、半径方向案内ロッド
29及び周方向移動体40等を備える。周方向移動体4
0は、ICMハウジング14を取り囲むように設定され
るレール15に移動可能に取り付けられる。レール15
は炉内アクセス用マスト10に取付けられている。高さ
方向案内ロッド28は、周方向移動体40に高さ方向に
移動可能に取り付けられる。半径方向案内ロッド29
は、高さ方向案内ロッド28に水平方向に移動可能に取
り付けられる。ノズル12は、半径方向案内ロッド29
に取り付けられる。周回用モータ16及び高さ方向駆動
モータ25が周方向移動体40に設けられる。半径方向
駆動モータ26は高さ方向案内ロッド28に取付けられ
る。周方向移動体40は、レール15に沿ってICMハ
ウジング14の周囲を周回する。周方向移動体40の
回速度は、制御盤8に組み込まれている周回用モータ駆
動装置17及び演算装置18により制御される。
【0024】ノズル12から溶接接合部3までの距離L
は、ノズル12のICMハウジング14の半径(軸径)
方向及び高さ方向(軸方向)の距離の変化を測定し、そ
の測定データを演算処理し、ノズル12位置を移動させ
ることによって制御する。
【0025】例えば、半径方向の距離の変化により前後
に移動するピストンロッド19と、高さ方向の距離の変
化により上下に移動するピストンロッド20により、各
方向の変化量は制御盤8に組み込まれているセンシング
装置21に入力され、ここにおいて各方向の移動量が測
定される。
【0026】測定された移動量データは、演算装置18
の演算処理により、高さ方向、半径方向、及びノズル1
2角度の各軸の移動量に変換される。変換されたデータ
は、高さ(軸)方向駆動装置22、半径(軸径)方向駆
動装置23、及びノズル角度駆動装置24に導かれ、高
さ方向駆動モータ25、半径方向駆動モータ26、及び
ノズル角度駆動モータ27を回転させる。
【0027】高さ方向駆動モータ25及び半径方向駆動
モータ26の回転は、高さ方向案内ロッド28、半径方
向案内ロッド29に取り付けられたラック30により直
線運動に変換される。演算装置18、及び各駆動機構2
2〜30により上記距離Lをフィードバック制御する。
なお、ピストンロッド19、20の先端は、当接する原
子炉圧力容器3又はICMハウジング14の表面形状に
応じて、前後あるいは上下の移動の追従性及び滑りを向
上させるため、コロ31を設けている。また、各ピスト
ンロッド19、20の移動量は、差動トランス等のセン
サを用い検知するようになっている。各ピストンロッド
19、20はノズル角度駆動モータ27の回転にかかわ
らず、一定の姿勢を保持するように支持されている。
【0028】このように構成される実施例におけるノズ
ルと溶接接合部3との間の距離制御動作について、図3
と図4を参照して説明する。図3は演算装置18におけ
る制御処理の手順の一例を示したものである。図4は溶
接接合部3の周りを拡大して示した説明図である。
【0029】ステップ101:まず、ICMハウジング
14の外径寸法や溶接接合部3の基本形状は設計図など
により明らかであるから、所望の距離Lに基づいて、ス
テップ101においてキャビテーション噴流13の角度
(ノズル角度θ)、ノズルの軸径方向位置の初期値x0
及び軸方向位置の初期値y0を設定する。図4の例で
は、ICMハウジング14周りで一番低い溶接接合部3
の位置を初期位置として設定した。なお、ノズル角度θ
はキャビテーション気泡を利用するピーニング処理の場
合、その効果に余り影響しないことを確認しているが、
要はキャビテーション気泡が処理対象の表面部に達する
範囲内であれば変動してもよい。
【0030】ステップ102:周回用モータ駆動装置1
7を介して周回用モータ16を起動し、一定の速度でノ
ズル12をICMハウジング周りに周回させる。
【0031】ステップ103:センシング装置21から
y方向の距離測定値(ノズル12から原子炉圧力容器1
の内壁面迄の距離)yを取り込む。
【0032】ステップ104:センシング装置21から
x方向の距離測定値(ノズル12からICMハウジング
14の表面までの距離)xを取り込み、y≧2xが成立
するか否かを判断する。この判断が肯定(YES)のと
きはステップ105に進み、否定(NO)のときはステ
ップ106に進む。すなわち、図4に示した原子炉圧力
容器3の容器壁の傾斜角度αとノズル角度θとの大小関
係を判断する。α<θのときはノズル12を周回させて
も容器壁に当たることがないので、x0とθは初期値の
まま固定し、yのみを可変して距離Lを一定に保持制御
するようにしているのである。
【0033】ステップ106:ノズル12をそのままの
位置で周回させると、図4から判るように、ノズル12
と溶接接合部3の距離が近づいてしまう。そこで、y方
向の移動量Δyに対してノズル12の位置をΔy’上の
方に移動してやる必要がある。そこで、まず次式(1)
により移動量Δyを求める。
【0034】 Δy=y0−y (1) ステップ107:ノズル12の移動量Δy’は、図4に
示した三角形の相似関係に基づいて求めることができる
から、ここで、移動量Δyを次式(2)に代入すること
により演算できる。
【0035】 Δy’=Δy×d/2R (2) d:ICMハウジング14の外径 R:ノズル12の周回半径 ステップ108:上記で求めたΔy’を高さ方向駆動装
置22に出力し、高さ方向駆動モータ25を駆動してノ
ズル12の位置を上方に修正する。
【0036】このようにして、ノズル12の周回移動に
伴う距離センサのy方向移動量に合わせてノズル12の
位置を補正制御することにより、ノズル12と溶接接合
部3との距離を設定値Lに保持できる。
【0037】一方、ステップ104の判断が否定のとき
は、ステップ105に進み、距離測定値yと距離測定値
xが等しいか否かを判断する。等しいときはノズル12
が原子炉圧力容器1の容器壁に当たる恐れがないので、
ステップ106に進んで上記処理を行う。そうでないと
きは、次に説明するステップ109〜112の処理を行
う。
【0038】ステップ109:ノズル角度θを22.5
度に変更する。そして、ノズル12の位置をそれぞれ次
式(3)に示すx’とΔy’に変更して、ノズル角度駆
動装置24、半径方向駆動装置23、及び高さ方向駆動
装置22を介してノズル12を移動させる。
【0039】 x’=Lsinθ Δy’=Lcosθ−y (3) ステップ110〜112:上記ステップ106〜108
と同一の処理を行う。
【0040】このようにして、原子炉圧力容器1の内壁
とICMハウジングとのなす角度が変化しても、ノズル
12と溶接接合部3との距離を設定値Lに保持できる。
【0041】図1と図3にて説明した実施例は、距離L
を検知しながらウォータージェットピーニング処理をす
るフィードバック制御であるが、これに代えて、予め溶
接接合部3の表面形状に沿ったノズル12の移動軌跡を
記憶させておき、これに基づいてノズルの位置を制御す
るようにすることができる。このようにした実施例を図
5に示す。
【0042】図5の実施例において、図1実施例と相違
する点は、ノズル移動軌跡記憶装置35を制御盤8に設
けた点と、周回用のレール15に原点合せ用のリミット
スイッチ36を設けた点にある。その他の点は図1、図
3実施例と同一である。次に、本実施例の動作手順を説
明する。
【0043】ステップ201:ピーニング処理を実行し
ないで状態で、前記図3に示した処理を実行し、その時
のノズル12の移動量Δy’等の位置情報からなるノズ
ル移動軌跡をノズル移動軌跡記憶手段35に格納する。
その場合、原点合せ用のリミットスイッチ36が動作し
た点を原点として、ノズル移動軌跡の原点を対応づけて
記憶する。
【0044】ステップ202:ピーニング処理を実行す
るに当たり、ノズル12の周回方向の位置を原点合せ用
のリミットスイッチ36により合わせる。
【0045】ステップ203:次に、ピーニング用水6
をノズル12から噴出させながら、ノズル12を周回移
動させるとともに、ノズル移動軌跡記憶手段35からノ
ズルの移動軌跡を読みだし、その情報に従ってノズル1
2のx、y方向位置を制御する。
【0046】これにより、ノズル12と溶接接合部3の
距離を所定のLに保持しながらピーニング処理を実行す
ることができる。図5の実施例では、距離センサとして
図1と同じ接触式のものを用いたが、ノズル移動軌跡を
記憶するステップ201の処理の時にはピーニング処理
を行っていないので、キャビテーションによる多量の気
泡、あるいは機器の振動、及び騒音の影響を受けること
がないので、図6に示す実施例のように、光、音等によ
る非接触型センサ37を使用することができる。
【0047】また、図1実施例の対象とした原子炉圧力
容器1とICMハウジング14との溶接接合部3のピー
ニング処理の場合は、図7のような簡単な構成により、
ノズル12と溶接接合部3との距離を一定の距離Lに保
持制御できる。ヘッド12は、ICMハウジング14周
りに設定したレール15上を周回用モータ16により走
行し、ICMハウジング14の周りを周回運動する。周
回速度は、制御盤8に組み込まれている周回用モータ駆
動装置17により制御される。ノズル12から溶接接合
部3までの距離Lは、ノズル12の廻りにガイド32を
取付け、一定距離に保持するものとした。ガイド32に
は、移動方向自在のガイドローラ33を取付け、溶接接
合部3の表面形状への追従性及び滑りを向上させた。ガ
イドローラ33は、押し付け装置34により若干の押し
付け力が付与され、溶接接合部3の表面に押し付けられ
ながら転がり、溶接接合部3の形状をトレースするよう
に動作する。すなわち、ガイド32による、いわゆる”
ならい制御”により、距離Lを一定に保持することがで
きる。
【0048】
【発明の効果】第1発明によれば、原子炉容器内のウォ
ータージェット対象部位に対して簡単にウォータージェ
ットピーニングを施すことができる。このため、その対
象部位に圧縮残留応力を付与することができ、この部分
における応力腐食割れの発生を抑制できる。 第2発明に
よれば、円方向案内手段を設定した円筒体の環状溶接部
に対して簡単にウォータージェットを施すことができ
る。
【0049】第3発明によれば、ノズル位置決め自由度
が多くなり、原子炉容器内のウォータージェット対象部
位との環状の接合部に対してより正確にウォータージェ
ットピーニングを行うことができる。 第4発明によれ
ば、より一層正確に効率良いウォータージェットピーニ
ングをウォータージェット対象部位、特に円筒体の環状
の接合部に施すことができる。
【0050】第5発明によれば、原子炉容器内のウォー
タージェット対象部位の各位置に対して実質的に同じ強
さの液体を当てることができ、その対象部位において発
生する残留圧縮応力のバラツキを小さくできる。 第6発
明によれば、ガイド部材によるならい制御によって、原
子炉容器内のウォータージェット対象部位とノズル先端
との間隔を精度良く実質的に一定に保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のピーニング装置の主要部構
成図である。
【図2】図1実施例のピーニング装置を原子炉圧力容器
の構造物に適用した全体構成図である。
【図3】図1実施例のノズル位置制御の処理手順を示す
フローチャートである。
【図4】ノズルと溶接接合部との距離の測定・制御動作
を説明するための図である。
【図5】本発明の他の実施例のピーニング装置の主要部
構成図である。
【図6】図5実施例の変形例のピーニング装置の主要部
構成図である。
【図7】機械的なならい制御による本発明の実施例のピ
ーニング装置の主要部構成図である。
【符号の説明】
1…原子炉圧力容器 2…
水 3…溶接接合部 4…
高圧ポンプユニット 5…高圧ポンプ 6…
ピーニング用水 7…高圧ホース 8…
制御盤 9…炉内アクセス用マスト駆動装置 10…
炉内アクセス用マスト 11…ウォータージェットピーニングヘッド 12
…ノズル 13…キャビテーション噴流 14
…ICMハウジング 15…レール 16
…周回用モータ 17…周回用モータ駆動装置 18…
演算装置 19…半径方向用ピストンロッド 20…高さ方向用ピストンロッド 21…センシング装置 22
…高さ方向駆動装置 23…半径方向駆動装置 24
…ノズル角度駆動装置 25…高さ方向駆動モータ 26
…半径方向駆動モーター 27…ノズル角度駆動モータ 28
…高さ方向案内ロッド 29…半径方向案内ロッド 30
…ラック 31…コロ 32
…ガイド 33…ガイドローラ 34
…押し付け装置 35…ノズル移動軌跡記憶装置 36…原点合せ用リミットスイッチ 37
…距離センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒沢 孝一 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 榎本 邦夫 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (72)発明者 細田 祐司 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社 日立製作所 機械研究所内 (72)発明者 佐藤 一教 広島県呉市宝町3番36号 バブコック日 立株式会社 呉研究所内 (56)参考文献 特開 平4−362124(JP,A) 特開 平2−152771(JP,A) 実開 平6−27063(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B24C 1/10 C21D 7/06 B24C 5/02 - 5/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルから噴出させた液体にキャビテー
    ション気泡を同伴させてウォータージェットピーニング
    対象部位に前記液体を当てるウォータージェットピーニ
    ング方法において、 周方向案内手段を、原子炉容器内に設けられた円筒体に
    設定し、前記ノズルを前記周方向案内手段に沿って前記
    円筒体の周方向に移動させ、前記ノズルから噴出された
    前記液体を、前記ウォータージェットピーニング対象部
    位に当てるウォータージェットピーニング方法。
  2. 【請求項2】 前記ウォータージェットピーニング対象
    部位は前記周方向案内手段が設定された前記円筒体と他
    の部材との溶接部である請求項1のウォータージェット
    ピーニング方法。
  3. 【請求項3】 ノズルから噴出させた液体にキャビテー
    ション気泡を同伴させてウォータージェットピーニング
    対象部位に前記液体を当てるウォータージェットピーニ
    ング装置において、 上下方向に伸びるマストと、 前記マストに保持され、前記原子炉容器に設けられた円
    筒体に設定される周方向案内手段と、 前記ノズルを前記周方向案内手段に沿って移動させる周
    方向移動体と、 前記ノズルに前記液体を昇圧して供給するポンプと、 を備えているウォータージェットピーニング装置。
  4. 【請求項4】 前記周方向移動体に設置され、前記ノズ
    ルを上下方向、水平方向に移動させる手段を備えた請求
    項3のウォータージェットピーニング装置。
  5. 【請求項5】 前記ウォータージェットピーニング対象
    部位に対する前記ノズルの角度を調整するノズル角度駆
    動手段を備えた請求項3または4のウォータージェット
    ピーニング装置。
  6. 【請求項6】 前記ウォータージェットピーニング対象
    部位とノズル先端との間隔を実質的に一定に保持する制
    御手段を備えた請求項3から請求項5までのいずれか1
    項のウォータージェットピーニング装置。
  7. 【請求項7】 前記ノズルを上下方向、水平方向に移動
    させる手段に取り付 けられ、前記ウォータージェットピ
    ーニング対象部位と接触するガイド部材を備え、前記制
    御手段が、前記ガイド部材の前記ウォータージェットピ
    ーニング対象部位表面に沿った移動によって、前記ウォ
    ータージェットピーニング対象部位とノズル先端との間
    隔を実質的に一定に保持する請求項6のウォータージェ
    ットピーニング装置。
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