JP2000343429A - 穴内壁用エアショットピーニング装置 - Google Patents

穴内壁用エアショットピーニング装置

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JP2000343429A
JP2000343429A JP11162635A JP16263599A JP2000343429A JP 2000343429 A JP2000343429 A JP 2000343429A JP 11162635 A JP11162635 A JP 11162635A JP 16263599 A JP16263599 A JP 16263599A JP 2000343429 A JP2000343429 A JP 2000343429A
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JP
Japan
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hole
shot
air shot
air
shot peening
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Application number
JP11162635A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Matsui
勝幸 松井
Masayuki Koshimune
昌之 越宗
Hashira Andou
柱 安藤
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Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穴の内壁面を効果的にエアショットピーニン
グ処理する装置を提供する。 【解決手段】 エアショットピーニング装置100は、
高圧エアにショットを混入したエアショットを導入する
本体110を有し、本体110の先端にベース部材12
0が取り付けられる。ベース120と本体110に挾持
される支持部材130は、支柱140を支持し、支柱1
40の先端に偏向部材150が取り付けられる。ベース
部材120に取り付けられる差込管160はエアショッ
トを案内し、噴射ノズル166から噴射する。噴射部材
150の偏向面154はエアショットを偏向し、穴30
の内壁面32に80度の角度で投射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械部品の加工さ
れる細径の油穴等の表面硬度を向上するために使用され
るエア式ショットピーニング加工用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エア式ショットピーニングとは、ショッ
トと呼ばれる微細な球(材質は鉄鋼材料、ガラス、セラ
ミックなど)を高圧空気によって加速し、ノズルと呼ば
れる噴き出し口から処理対象部品に高速で吹き付けるこ
とにより、対象部品表面に残留圧縮応力を付加すること
で、部品の強度を向上する工法である。
【0003】エア式ショットピーニング工法において、
従来から用いられているノズル形状を図6,図7に示
す。ノズル10はショットSと高圧空気を導入する導
入管本体部20の先端に取り付けられ、ショット流を収
束し所定の範囲/方向/圧力にて対象部品にショットを
照射する役割をもつ。
【0004】従来のノズルでは、主に対象とする部品の
表面にショットの照射を行うため、ショットはノズル1
0の軸方向に照射される。しかしワークWの油穴30
等の細径穴内壁32に有効に残留圧縮応力の付加を行う
ためには、内壁32に対し垂直〜60°程度の角度でシ
ョットを照射する必要があるため、細径穴の内壁に有効
にショットピーニングを実施することは不可能であっ
た。
【0005】そこで、例えば特開平7−251376号
公報は、高圧空気とショットの導入管の先端に取り付け
られる構造の異なるノズルを複数個用意しておき、ワー
クの形状に応じたノズルを装着するものを提案してい
る。
【0006】また、特開平10−76467号公報は、
エア式とは原理が異なる液ジェットピーニング加工にお
いて、ノズル前方に円錐抵抗体を配置して管内面の近傍
でキャビテーションを発生させて、衝撃圧を得るものが
開示されている。さらに、特開平5−138535号公
報はノズルに対向して別体のショット反射部材を用いた
ものが示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した公報のうち
で、第1番目のものは、ノズルアタッチメントを交換し
て、タービンブレードの内側等のショットブラストを行
うものであり、第2番目のものは液ショットピーニング
加工に関し、本発明者が既に実験を行い、穴の内面壁の
表面の残留圧力分布を評価したが、未処理品に対して有
意な効果を見出すことはできなかった。また、第3番目
のものは、ノズルに対して反射板を別体の構成としたも
のであり、細穴や有底穴などの加工には適さないもので
あった。
【0008】上記の問題点を解決するために、本発明で
は、ノズル先端にショットの照射角度を偏向するための
偏向部材を一体に具備し、細径穴の内壁に有効にショッ
トピーニングが実施できるようにしたものを提案するも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の穴内壁用エアシ
ョットピーニング装置は、エアショットを導く導入管本
体の先端に取り付けられるベースと、前記ベースに取り
付けられてエアショットを導入管本体から穴の内部に導
く差込管と、前記差込管の先端の噴射ノズルに対向して
配設される偏向面を有する偏向部材を備える。そして、
偏向部材の偏向面は、噴射ノズルから噴射されるエアシ
ョットを穴内壁の被処理面に対して80度の投射角度で
投射する偏向角度を備えるものである。
【0010】また、偏向部材は、前記ベースに固着され
て差込管を貫通する支柱に支持され、円錐形状の偏向面
は100度の頂角度を備えるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のエア式ショット
ピーニング用ノズル装置の構造を示す断面図、図2は作
用を示す説明図である。全体を符号100で示すエア式
ショットピーニング用ノズル装置は、高圧空気にショッ
トが混入されたエアショットSが導入される導入管本体
110を有する。導入管本体110の先端には、円盤状
の支持プレート130が挿入され、取付部をテーパー穴
122とする円筒状のベース部材120により固着され
る。ベース部材120は、例えばねじ部124により導
入管本体110に固着され、支持プレート130はベー
ス部材120と導入管本体110の間に挾持される。
【0012】支持プレート130の中心部にはねじ穴が
設けてあり、支柱140がねじ部144を用いて螺着さ
れる。支持プレート130は、複数の貫通穴132を有
し、高圧エアとショットをベース部材120の先細りの
テーパー穴122に導入する。
【0013】ベース部材120のテーパー穴122の先
端は、細径の穴124に連通する。ベース部材120の
穴124の開口部には、パイプ状の差込管160が取り
付けられる。差込管160は、例えばねじ部164を利
用してベース部材120に螺着される。差込管160の
中心部には、支柱140が貫通しており、差込管160
の内径部と支柱140の間に断面が環状のエアショット
の通路162が形成される。差込管160の先端部は開
口し、エアショットの噴射ノズル166を形成する。
【0014】支柱140の先端部には、偏向部材150
がねじ部152を利用して取り付けられる。偏向部材
は、差込管160のノズル166に対向する側にテーパ
ー状の偏向面154を有し、ノズル166から噴射され
るエアショット流を外側に向けて偏向させる。
【0015】図2は、本発明の作用を示すもので、エア
式のショットピーニング用ノズル100を矢印Z方向に
移動させて、ワークWの穴30内に差込管160を挿
入し、穴30の内径面32に対してショットピーニング
加工を実施する。図示しない高圧エア供給装置とショッ
トの混合装置から送られてくるエアショットSは、導入
管本体110から支持プレート130の貫通穴132を
通ってベース部材120のテーパー穴122に供給され
る。
【0016】テーパー穴122で流速が加速されたエア
ショットSは、差込管160の通路162を通って、先
端のノズル166から噴射される。偏向部材150は、
テーパー状の偏向面154を有し、ノズル166から噴
射されたエアショットSは、偏向面154に突き当たっ
て偏向され、穴30の内壁面32に衝突してショットピ
ーニング加工を施す。
【0017】図3は、ショットピーニング加工部の詳細
を示す説明図である。偏向部材150の偏向面154に
よって偏向されたエアショットSは、内壁面32に対し
て角度αで噴射される。
【0018】図4は、横軸にエアショットの投射角度α
を、たて軸にショットピーニングの効果を示す残留応力
に対応するアークハイトの値をとったグラフを示す。な
お、アークハイトは、JISに規定されたショットの投
射強度の測定手段である。このグラフによると、投射角
度αが80度のときに、最大の効果が得られることが判
明した。投射角度が90度でアークハイトが最大となら
ない原因は、内壁面からはね返ったショットが投射され
るショットに衝突してショットのエネルギーを削減して
しまうものと推察される。この投射角度αを80度に設
定するためには、偏向部材150のテーパー状の偏向面
154の頂角度βを100度に設定すべきことが判明し
た。
【0019】図5は、本発明装置によりショットピーニ
ング加工を施した部材の残留応力の大きさと、表面から
の深さの関係を示すグラフである。部材の材質をS50
Cの鋼材として、調質処理のままの残留応力と、調質の
後にショットピーニングを施したものとを比較した結果
を示す。エアショットピーニングを施すことによって大
きな残留応力を得ることができ、穴の内壁面の表面硬度
を向上することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上のように、機械部品に加工
される油穴等の内壁面に対してエアショットピーニング
を施して表面の改質、硬化させる装置であって、パイプ
状の差込管のノズル先端に偏向部材を取り付けた構成を
有する。本発明の偏向部材の偏向面は、エアショットを
偏向させてエアショットを穴の内壁面に対して約80度
の角度で投射することができ、このエアショット処理に
よって、穴の内壁面に大きな残留圧縮応力を得ることが
できる。差込管と偏向部材を一体構造としたので、加工
能率も高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の穴内壁用エアショットピーニング装置
の断面図。
【図2】本発明の穴内壁用エアショットピーニング装置
の作用を示す断面図。
【図3】図2の要部の拡大図。
【図4】本発明の作用効果を示す図表。
【図5】本発明の作用効果を示す図表。
【図6】エアショットピーニング工法の従来例の説明
図。
【図7】エアショットピーニング工法の従来例の説明
図。
【符号の説明】
100 穴内壁用エアショットピーニング装置 110 導入管本体 120 ベース部材 130 支持部材 140 支柱 150 偏向部材 160 差込管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアショットを導く導入管本体の先端に
    取り付けられるベースと、前記ベースに取り付けられて
    エアショットを導入管本体から穴の内部に導く差込管
    と、前記差込管の先端の噴射ノズルに対向して配設され
    る偏向面を有する偏向部材を備え、偏向部材の偏向面
    は、噴射ノズルから噴射されるエアショットを穴内壁の
    被処理面に対して80度の投射角度で投射する偏向角度
    を備える穴内壁用エアショットピーニング装置。
  2. 【請求項2】 偏向部材は円錐形状を有すると共に、前
    記ベースに固着されて差込管を貫通する支柱に支持さ
    れ、円錐形状の偏向面は100度の頂角度を備える請求
    項1記載の穴内壁用エアショットピーニング装置。
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