JP2000121786A - 原子炉圧力容器の内部構造部材のウォ―タ―ジェットピ―ニング方法及びウォ―タ―ジェットピ―ニング装置 - Google Patents

原子炉圧力容器の内部構造部材のウォ―タ―ジェットピ―ニング方法及びウォ―タ―ジェットピ―ニング装置

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JP2000121786A
JP2000121786A JP11225953A JP22595399A JP2000121786A JP 2000121786 A JP2000121786 A JP 2000121786A JP 11225953 A JP11225953 A JP 11225953A JP 22595399 A JP22595399 A JP 22595399A JP 2000121786 A JP2000121786 A JP 2000121786A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】狭隘部及び小口径の管状構造物の内面に適用で
きると共に高い崩壊圧力が得られるキャビテーション気
泡を生成し、所望の構造部材表面でそれを崩壊させるこ
とにより、構造部材表面の残留応力を改善して、応力腐
食割れ等の材料損傷を防止する。 【解決手段】原子炉圧力容器内に炉水を満たした状態
で、前記原子炉圧力容器の内部構造物材に対向して配置
されたノズルからキャビテーション気泡を包含する噴流
を噴射するステップと、前記ノズルから噴射された噴流
をバッフル体が有する平面状の衝突面に衝突させること
により、噴流の向きを変えるステップと、前記流れの向
きを変えた噴流を、前記内部構造物材表面に当てること
によって、前記内部構造物材表面部分の残留応力を改善
するステップとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉圧力容器の
内部構造部材の表面に液体ジェットを噴射することによ
り、構造部材表面層に存在する引張り残留応力を軽減し
て応力腐食割れ(SC)を防止する方法に関わり、特に
狭隘部や接近困難部にある溶接部及び溶接熱影響部に存
在する引張り残留応力を軽減するのに好適な方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】水中に置いた金属材料に対向して設けた
ノズルから水中に噴射したキャビテーション気泡を含む
ジェットを金属材料に噴射して金属表面に衝突させ、衝
突軸動圧でキャビテーション気泡を崩壊させ、崩壊時の
水撃作用による衝撃圧力で金属表面を叩き、表面層に圧
縮残留応力を付与する方法は、ウォータージェットピー
ニング(WJP)方法として知られている。
【0003】WJP方法の公知例としては、例えば特開
平4−362124 号公報がある。WJP方法では、水中に置
いた金属材料に対向して設けたノズルを金属材料に沿っ
て移動させながら、噴射したキャビテーション気泡を含
むウォータージェットを金属表面に衝突させてピーニン
グが行われる。
【0004】また、小口径管内面などに適用できる他の
WJP方法として、特開平10−76467 号公報に記載され
た方法がある。この場合、ノズルを中空管の管軸方向に
向けてキャビテーションを伴う高速液噴流を噴出し、そ
の下流側に予め管内流路断面積が漸次縮小させる円錐抵
抗体と、これに続く円柱抵抗体をノズルの軸心に合致さ
せて延設しておく。円錐抵抗体が延設された部分におい
て、流路閉塞効果により周囲圧力を漸増させた噴流を中
空管内壁面近くに限定させてキャビテーション気泡を崩
壊させる。円錐抵抗体が設けられた部分において未崩壊
であった微細なキャビテーション気泡は、円柱抵抗体へ
の移行する角部での流れの剥離によって発生する局所的
低圧部において、再びキャビテーション気泡の核となっ
て二次キャビテーション気泡を生成させ、この二次キャ
ビテーション気泡を下流側で崩壊させる。
【0005】これら2つの従来技術は、キャビテーショ
ン気泡の崩壊圧力を用いて金属表面にピーニングを行
い、表面層に最初に存在していた引張り残留応力を圧縮
残留応力に改善するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平4−362124 号公
報に開示されたWJPは、金属材料に対向して設けたノ
ズルを金属材料に沿って移動させながら噴射することに
より行われる。このWJP装置は、原子炉の炉心シュラウ
ド(以下、単にシュラウドという)外面の狭隘部や、炉
心モニタハウジング等の小口径の管状円筒構造物の内部
に適用することは困難である。
【0007】また、特開平10−76467 号公報に開示され
た方法も、シュラウド外面の狭隘部のような部位に適用
できない。炉心モニタ(ICM)ハウジングに適用する
場合は、円錐抵抗体とノズルとの軸心を一致させている
ために、円錐抵抗体が設けられた部分では、流路閉塞効
果は全周均一となるが、衝突による剥離流の生成効果が
ない。このため、個々でのキャビテーション気泡の成長
は少なく配管内壁に加わる局所的な衝撃圧力(崩壊圧
力)の大きさは制限的である。円錐抵抗体から円柱抵抗
体に移行する角部で剥離流は発生するが、角部が鈍角で
あるため、発生した剥離流の乱れの激しさはやはり制限
的である。
【0008】本発明の目的は、狭隘部及び小口径の管状
構造物の内面に適用できると共に高い崩壊圧力が得られ
るキャビテーション気泡を生成し、所望の構造部材表面
でそれを崩壊させることにより、構造部材表面の残留応
力を改善して、応力腐食割れ等の材料損傷を防止できる
原子炉圧力容器の内部構造部材のウォータージェットピ
ーニング方法及びウォータージェットピーニング装置を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】壁面に垂直に近い角度で
当たって衝突の影響を受けた噴流は衝突噴流といわれ、
単なる形状不連続部等で生ずる剥離流よりも激しい剥離
流が、渦流と乱流によって生じる。そのため、衝突前の
噴流が持っているキャビテーション気泡の一部はここで
崩壊するが、微細なキャビテーション気泡はここで成長
し、更に新しいキャビテーション気泡が発生する。本発
明は衝突噴流の特徴に着目してなされたものである。
【0010】本発明による原子炉圧力容器の内部構造部
材のウォータージェットピーニング方法は、原子炉圧力
容器内に炉水を満たした状態で、前記原子炉圧力容器の
内部構造物材に対向して配置されたノズルからキャビテ
ーション気泡を包含する噴流を噴射するステップと、前
記ノズルから噴射された噴流をバッフル体が有する平面
状の衝突面に衝突させることにより、噴流の向きを変え
るステップと、前記流れの向きを変えた噴流を、前記内
部構造物材表面に当てることによって、前記内部構造物
材表面部分の残留応力を改善するステップとを備える。
【0011】この場合、ノズルから噴射された噴流をバ
ッフル体が有する衝突面に衝突させて流れの向きを変
え、この流れの向きを変えた噴流を内部構造部材のy方
面に当てるので、ノズルを施工対象面に向ける必要がな
い。このため、隙間間隔(又は管内径)がノズル外径よ
りも大きければ、狭隘部(又は小口径管)に対して本法
の適用が可能である。また、ノズルから噴射された噴流
は、バッフル体との衝突により渦流や剥離流の激しい衝
突噴流となるので、衝突噴流中のキャビテーション気泡
も大きく成長する。この作用と、施工対象面における激
しい水撃作用とが相俟って、キャビテイション気泡が崩
壊する際に施工対象面に高い崩壊圧力を及ぼすことにな
る。このため、施工対象面に大きな圧縮残留応力を付与
できる。従って、内部構造部材表面の残留応力改善し
て、応力腐食割れ等の材料損傷を防止できる。
【0012】好ましくは、前記ノズルの噴射口の先端と
前記バッフル体の衝突面との距離を、前記ノズルの噴射
口径の100倍以内、好ましくは50倍以内に設定し
て、前記残留応力の改善を行う。この場合、噴流中のキ
ャビテーション気泡が微細で噴流速度が減速しないうち
に、噴流がバッフル体に衝突するので、バッフル体との
衝突で崩壊するキャビーテーション気泡を少なくして、
衝突効果により微細キャビテーション気泡を大きく成長
させることができる。従って、崩壊圧力の高いキャビテ
ーション気泡を施工対象面で崩壊させることができる。
【0013】また、好ましくは、前記ノズルの噴射口の
中心軸と前記バッフル体の衝突面とのなす角度を、10
〜90度、好ましくは40〜90度、さらに好ましくは
60〜90度の範囲に設定して、前記残留応力の改善を
行う。この場合、激しい渦流と剥離流を伴った衝突噴流
を発生させることができるので、微細キャビテーション
気泡が大きく成長すると共に、新しいキャビテーション
気泡が発生する。従って、崩壊圧力の高いキャビテーシ
ョン気泡を施工対象面で崩壊させることができる。
【0014】また、好ましくは、前記平面状の衝突面を
有するバッフル体に代えて、前記ノズルの噴出口の中心
軸に対して軸対称な凹面を衝突面として有するバッフル
体を用い、前記凹面の縦断面における頂角を90度以
上、好ましくは120度以上に設定し、前記残留応力の
改善を行う。この場合、衝突噴流の向きは衝突前の噴流
と逆向きになり水撃作用は更に強くなるので、衝突噴流
中の渦流と剥離流が激しく生ずる。従って、崩壊圧力の
高いキャビテーション気泡を施工対象面で崩壊させるこ
とができる。
【0015】本発明による原子炉圧力容器の内部構造部
材のウォータージェットピーニング装置は、原子炉圧力
容器内に炉水中にキャビテーション気泡を包含する噴流
を噴射するためのノズルと、炉水中に配置された前記ノ
ズルに水を供給する水供給装置と、前記ノズルから噴射
された噴流を衝突させてその流れの向きを変えるための
平面状の衝突面を有するバッフル体と、前記ノズルと前
記バッフル体の衝突面との間隔を設定した距離に保持す
るサポートとを備える。バッフル体の衝突面への衝突に
より流れの向きを変えた噴流が、内部構造部材表面に当
るので、内部構造部材表面部分の残留応力が圧縮残留応
力に改善される。また、ノズルとバッフル体の衝突面と
の間隔を設定した距離に保持するサポートとを備えるの
で、サポートで保持されたノズルとバッフル体は狭隘部
(又は小口径管内)への接近が容易になる。サポートに
よって、適正な衝突距離及び衝突角度を確実に保つこと
ができる。
【0016】好ましくは、前記サポートが、前記ノズル
の噴射口の先端と前記バッフル体の衝突面との距離を、
前記ノズルの噴射口系の100倍以内、好ましくは50
倍以内に保持する。この場合、サポートによって保持さ
れたノズルとバッフル体は、狭隘部(または小口径管
内)への接近が容易になる。また、ノズルとバッフル体
との適正距離をサポートによって確実に保つことができ
る。
【0017】また、好ましくは、前記サポートが、前記
ノズルの噴射口の中心軸と前記バッフル体の衝突面との
なす角度を、10〜90度、好ましくは40〜90度、
さらに好ましくは60〜90度の範囲に保持する。この
場合、適正な衝突角度をサポートによって確実に保つこ
とができる。
【0018】また、好ましくは、前記サポートが、前記
バッフル体のの衝突面に対向して、流れの向きを変えた
前記噴流が流出するための1つの開口部を有する。この
場合、衝突面に衝突して開口部の内方向に流れた衝突噴
流は、サポートの内壁で2回目の衝突を起こして開口部
の方向に向きを変え、開口部から噴射されて施工対象面
に衝突する。この2回目の衝突によりキャビテーション
気泡はより大きく成長する。従って、崩壊圧力の高いキ
ャビテーション気泡を施工対象面で崩壊させることがで
きる。
【0019】また、好ましくは、前記平面状の衝突面を
有するバッフル体に代えて、前記ノズルの噴出口の中心
軸に対して軸対称な凹面を衝突面として有するバッフル
体を備え、前記凹面の縦断面における頂角を90度以
上、好ましくは120度以上に設定されている。
【0020】更に、好ましくは、前記サポートが、前記
バッフル体の衝突面に対向して、流れの向きを変えた前
記噴流が流出するための複数の開口部を有し、前記複数
の開口部が前記ノズルの噴出口の中心軸に対する周方向
に並べて設けられている。この場合、複数の開口部に対
する複数の施工対象物に、同時にWJPを施工すること
ができる。
【0021】更に、好ましくは、前記バッフル体の衝突
面が、流れの向きを変えた前記噴流に前記ノズルの噴射
口の中心軸に対する旋回流を優期するための複数の曲線
状の溝又は突起を有する。この場合、複数の開口部から
噴射される衝突噴流に周方向の速度成分が与えられるの
で、周方向に均一な衝突噴流を得ることができる。すな
わち、環状の施工対象物内面へのWJPの施工に適して
いる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の好適な一実施例であるW
JP法であって、沸騰水型原子炉(BWR)内のシュラ
ウドの縦溶接部に適用した第1実施例を、図1を用いて
以下に説明する。本実施例は、狭隘な隙間部にあるシュ
ラウド外面の縦溶接部を、WJP法の施工対象部位とし
ている。原子炉圧力容器(以下、単に圧力容器という)
13から、上鏡、蒸気乾燥器及びシュラウドヘッドが取
り外される(図1(a)の状態)。この状態では、圧力容
器13内は炉水22で満たされている。シュラウド23
と圧力容器13の間のアニュラス部(狭隘部)には、ラ
イザー管24,ジェットポンプ25,炉心冷却管27等
が取り付けられている。シュラウド23の縦溶接部17
はライザー管24の近傍にある場合があり、その縦溶接
部17では隙間間隔(距離)は数十mm程度と狭い。この
ように隙間間隔が狭い場合には、隙間間隔が広い場合の
ように、ノズル4を縦溶接部17に対向させて噴流3を
噴射できない。尚、図1(a)では、圧力容器13の下
鏡26に設置されているICMハウジング1も表示され
ている。
【0023】本実施例のWJP法を、図1(b)及び図
1(c)により具体的に説明する。図1(b)は、簡単
のためライザー管24を省略している。燃料交換機の補
助ホイスト(図示せず)を用いて、昇降軸6に設けられ
たノズル4を上記アニュラス部内にシュラウド23の外
面にほぼ平行に挿入する。ノズル4からキャビテーショ
ン気泡2aを包含する噴流3を下向きに噴射して、縦溶
接部17近傍に設けたバッフル体5aの平面(衝突面)
に衝突させる。噴流3は、バッフル体5aに衝突するこ
とにより流れの方向と速度を変え、衝突噴流9aとして
縦溶接部17に衝突する。図1(b)では省略している
が、実際には、ノズル4とバッフル体5aとの位置関係
は、サポートによって保持されている。
【0024】図1(c)に示すように、ノズル4の噴射
口の中心軸3a上における、ノズル4の先端とバッフル
体5aの衝突面5との距離Lは、衝突距離として定義さ
れる。本実施例では、衝突距離Lは、ノズル4の噴射口
径の100倍以内(好ましくは50倍以内)に設定す
る。噴射口径とは、ノズル4から噴流3が噴射される噴
射口の実質的な直径をいう。このような位置にバッフル
体5aを配置することによって、噴流3はキャビテーシ
ョン気泡2aが微細なうちにバッフル体5aに衝突す
る。このため、バッフル体5aの衝突面での崩壊により
消滅するキャビテーション気泡の割合が少なくなり、噴
流3の速度が減速する前にバッフル体5aに衝突するた
め、激しい渦流と剥離流を有する衝突噴流9aが生じ
る。
【0025】従って、バッフル体5aとの衝突で崩壊し
なかった微細なキャビテーション気泡は、衝突噴流9a
の中で成長し、施工対象面である縦溶接部17において
高い圧力で崩壊し、縦溶接部17の引張り残留応力を効
果的に低減することができる。尚、衝突距離Lを噴射口
径の100倍よりも長くすると、バッフル体5aの衝突
面での崩壊により消滅するキャビテーション気泡の割合
が多くなり、噴流3の速度も低下する。このため、衝突
噴流9aに含まれるキャビテーション気泡2aが少なく
なり、残留応力の改善効果は低減する。
【0026】また、図1(c)に示すように、ノズル4
の噴射口の中心軸3aとバッフル体5aの衝突面50と
のなす角度αは、衝突角度として定義される。より厳密
には、衝突角度αは、中心軸3aとの交点を通る衝突面
50の法線50aと中心軸3aとを含む平面51上にお
いて、中心軸3aと衝突面50とが形成する2つの角度
のうち小さいほうの角度をいう。すなわち、中心軸3a
が衝突面50と垂直に交わる場合以外には、衝突角度α
は鋭角となる。
【0027】衝突角度αは、10°以上にする必要があ
る。噴流3がバッフル体5aに衝突すると、縦溶接部1
7に向かう衝突噴流9a以外にも、例えば反対方向に向
かう衝突噴流9bが生じる。衝突角度を10°近傍に設
定すると衝突面の縦溶接部17に対する傾斜が急勾配と
なり、α<10°の場合に比べて、縦溶接部17に向か
う衝突噴流9aの割合を多くすることができ、その他の
方向に向かう衝突噴流9bの割合を少なくできる。
【0028】しかし、衝突角度αが約10°の場合、衝
突面での水撃作用が弱くなるため、衝突噴流9a内の渦
流と剥離流はあまり激しくならない。このため、所望の
残留応力改善効果を得るためには長時間の噴射が必要に
なる。従って、本実施例では、衝突角度を40°以上、
より好ましくは60°以上に設定する。これにより、衝
突面での水撃作用を強くすることができ、衝突噴流9a
内の渦流と剥離流は激しく生じる。従って、崩壊圧力の
高いキャビテーション気泡を含む衝突噴流9aを縦溶接
部17に当てて、引張り残留応力を圧縮残留応力に変え
る。このため、残留応力改善効果をより効果的に達成す
ることができる。
【0029】本実施例によれば、ノズル4の向きを縦溶
接部17の方向に向けることなしに、噴流3を縦溶接部
17に間接的に当てることが容易にできる。噴流3に含
まれるキャビテーション気泡2aの一部は、バッフル体
5aへの衝突時の水撃作用による流体圧力上昇のため、
衝突面で崩壊してしまう。しかし、衝突面で崩壊しなか
った(未崩壊)キャビテーション気泡は、激しい渦流と
剥離流を含む衝突噴流9aの中で、崩壊圧力の高いキャ
ビテーション気泡に成長する。衝突噴流9a中では、未
崩壊キャビテーション気泡の成長のみならず、新たなキ
ャビテーション気泡が発生して成長する。このため、衝
突噴流9aが縦溶接部17に当ったときの崩壊圧力は高
く、顕著な残留応力改善効果を得ることができる。
【0030】図1(d)は、図1(b)で噴流の流れ方
向を変えるために用いられるバッフル体の他の例を示し
ている。本バッフル体は、噴流3と衝突面5dを曲面と
し、その側面に噴流ガイド5d′を設けた曲面状のバッ
フル体である。本バッフル体を用いても、衝突噴流9a
内で渦流と剥離流は激しく生じ、崩壊圧力の高いキャビ
テーション気泡を含む衝突噴流9aを縦溶接部17に当
てることができる。しかも、縦溶接部17に向かう衝突
噴流9a以外の方向への衝突噴流9bを少なくできる。
【0031】次に、ノズル4の先端部にノズルヘッドを
取り付けてWJP法を実施することが可能である。この
ノズルヘッドの一例を、図2を用いて説明する。本例の
ノズルヘッドは、一方のみに開口部を有するフローバッ
フル(一方開口型のフローバッフル)5を備えた一方噴
射型のノズルヘッド15aである。フローバッフル5
は、円筒の一端部近くに、周方向の一部を切欠いた方形
状の開口部5bを有している。開口部5bを通った衝突
噴流9aが施工対象面に当たるように、バッフル体5a
が開口部5bに隣接してフローバッフル5の一端部に着
脱自在に係合されている。このフローバッフル5の他端
部にノズル4を着脱自在にすることにより、ノズルヘッ
ド15aが構成される。この場合も、衝突距離L及び衝
突角度αは、上記した範囲内に設定する。バッフル体5
aがフローバッフル5に着脱自在に係合されているた
め、バッフル体5aが損耗した場合には新品と交換で
き、施工の信頼性も確保できる。
【0032】図2において、噴流3はバッフル体5aの
衝突面50に衝突し、そこで開口部5bの方向に向きを
変えた衝突噴流9aは、そのまま施工対象面に衝突す
る。開口部5bのない方向に向かった衝突噴流9bは、
円筒の内壁で2回目の衝突を起こして開口部5bの方向
に向きを変え、開口部5bから噴射されて施工対象面で
3回目の衝突を行う。この場合、2回目の衝突によりキ
ャビテーション気泡はより大きく成長し、衝突噴流は施
工対象面に集中して当てられる。
【0033】また、バッフル体5aの衝突面は微細な凹
凸を付与することにより、ここでの衝突によってキャビ
テーション気泡が大きく成長するので、上記した繰返し
衝突と重畳してより強いピーニング効果(残留応力改善
効果)を得ることができる。尚、図2で、円筒形のフロ
ーバッフル5に代えて角筒を用いることもできる。ま
た、バッフル体5aの衝突面を、図1(d)に示したよ
うな曲面にすることもできる。
【0034】図3は、図2の一方噴射型のノズルヘッド
15aを用いた残留応力改善効果の例を示す。ノズル
は、外径30mm,噴射口径2mmのものを用いた。バッフ
ル体5aは、衝突距離Lが80mm,衝突角度αが70°
となるように設けられている。一方開口型のフローバッ
フル5aは、全周の1/2を開口部5bが占めている。
このようなノズルヘッド15aを用いて帯板(平板状)
試験片にWJPを施した後で、帯板試験片の表面で測定
した残留応力測定結果を示す(図3)。WJPは試験片
表面からノズルヘッドを5mm離した状態で、帯板試験片
の長手方向(Y方向)にノズルヘッドを走行させながら
行った。
【0035】図3において、縦軸は残留応力の測定値、
横軸は試験片の施工中心からの幅方向(X方向)の距離
を示す。同図で、正の残留応力は引張り残留応力を、負
の残留応力は圧縮残留応力をそれぞれ意味する。初期条
件として、帯板試験片の表面には、WJP施工前に平面
研削を行って、予め400MPa程度の引張り残留応力
を初期残留応力として与えてある。図3に示すように、
衝突噴流が試験片に当たった範囲では、初期の引張り残
留応力が圧縮残留応力に改善されていることが分かる。
【0036】運転を経験したBWRプラントのシュラウ
ド外面の縦溶接部に適用された第1実施例のWJP法
を、図4及び図5を用いて、より詳細に説明する。WJ
P装置は、円筒形のフローバッフル5を有する一方噴射
型のノズルヘッド15aを備えたものを用いる。衝突距
離及び衝突角度は、前述の範囲に設定されている。図4
は、WJPをICMハウジングの周溶接部に施工した本
発明の第3実施例も示している。第1実施例のWJPの
施工手順を図5のフローチャートに従って、説明する。
【0037】(1)解列:圧力容器の上鏡,蒸気乾燥器
及びシュラウドヘッド取り外す。この状態では、圧力容
器13内及び原子炉ウエル内は炉水22で満たされてい
る。 (2)溶接線の検出:燃料交換機の補助ホイスト21を
用いて、溶接部検出装置(図示せず)をアニュラス部内
に吊り降ろし、シュラウド23の外面近傍にセットし、
シュラウド23の縦溶接部(溶接線)17を検出する。
【0038】(3)接近ルート及び隙間の確認:補助ホ
イスト21を用いて、監視カメラ30を吊り降ろしなが
ら、縦溶接部17への接近ルート,WJP装置本体29
をセットする際の干渉物の有無、及び縦溶接部17を監
視ビデオ31で確認する。ライザー管24とシュラウド
23の隙間間隔を測定して、ノズルヘッドが挿入可能な
ことを確認する。
【0039】(4)WJP装置のセット:制御盤20及
び加圧ポンプ18を、図4(a)のように作業床上に配
置し、給水ホース19で加圧ポンプ18と源水タンク
(図示せず)とを連結し、高圧ホース7で加圧ポンプ1
8とWJP装置本体29を連結する。また、これらの機
器間に配線を敷設し、調整する。
【0040】(5)WJP装置本体のセット:本手順は
以下のa〜eの手順からなる。
【0041】a)WJP装置本体29を補助ホイスト2
1で吊り上げ、アニュラス部内の所定の高さまで吊り降
ろす。この際、監視カメラ30及び監視ビデオ31を用
いて、WJP装置本体29が目標位置にあることを確認
する。この状態を図4(a)に示す。
【0042】b)サポート29a及び29bを用いて、
WJP装置本体29の上部と下部をそれぞれシュラウド
23と圧力容器13との間に固定する。
【0043】c)ノズルアーム33を伸ばすことによ
り、ノズルアーム33の先端に取り付けられたノズルヘ
ッド15aを、シュラウド23とライザー管24の間に
挿入する。
【0044】d)施工対象である縦溶接部17とノズル
ヘッド15aの距離及び噴射方向を、監視カメラ30及
び監視ビデオ31で確認する。
【0045】e)ノズルヘッド15aから衝突噴流9a
を試射し、衝突噴流9aが施工対象位置に当たること
を、監視カメラ30及び監視ビデオ31で確認して、W
JP装置本体29のセットを終了する。
【0046】(6)WJPの施工:本手順は以下のa〜
cの手順からなる。
【0047】a)噴流の噴射圧力及び噴射流量、ノズル
ヘッド15aの走行速度及び走行範囲を設定する。
【0048】b)衝突噴流9を噴射し、ノズルヘッド1
5aを縦溶接部17に沿って縦方向に走行させて、WJ
Pを施工する。この施工状況を監視カメラ30及び監視
ビデオ31で確認する。この時点における原子炉周辺の
状態を図4(a)に、WJP装置本体29の周辺を上方
から見た状態を図4(b)にそれぞれ示す。
【0049】c)WJPの施工後の確認を監視カメラ3
0及び監視ビデオ31で確認して、WJP施工を終了す
る。
【0050】(7)WJP装置本体の撤収:本手順は以
下のa〜dの手順からなる。
【0051】a)ノズルアーム33を縮めてWJP装置
本体29に畳んで収納する。
【0052】b)シュラウド23と圧力容器13の間に
固定したWJP装置本体29を解放する。
【0053】c)WJP装置本体29の吊り上げ準備の
終了を、監視カメラ30及び監視ビデオ31で確認す
る。
【0054】d)補助ホイスト21を用いて、WJP装
置本体29を吊り上げる。
【0055】(8)WJP装置の撤収:給水ホース19
による加圧ポンプ18と源水タンク(図示せず)の連
結、及び高圧ホース7による加圧ポンプ18とWJP装
置本体29との連結を解除し、各機器間の配線を取り外
す。WJP装置本体29,制御盤20,加圧ポンプ1
8,高圧ホース7及び給水ホース19等の持込み品を撤
収する。
【0056】(9)監視カメラ及び溶接部検出装置の撤
収:監視カメラ30及び溶接部検出装置(図示せず)を
撤収し、WJPの施工を終了する。
【0057】(10)併入:シュラウドヘッド,蒸気乾
燥器,上鏡を吊り込んで組み立て、復旧する。
【0058】以上の手順で、炉水が満たされた原子炉内
のシュラウド外面の縦溶接部にWJPを施工することによ
り、高い崩壊圧力を有するキャビテーション気泡を縦溶
接部17の表面で崩壊させることができる。従って、縦
溶接部17の表面部分の残留応力を圧縮残留応力に改善
して、応力腐食割れ等の材料損傷を防止できる。
【0059】上記方法をBWRプラントの定期検査中に
おいて実施する場合は、上鏡,蒸気乾燥器及びシュラウ
ドヘッドは取り外されているので、WJP施工は(2)
から始まり、(9)で完了する。また、ノズルヘッド1
5aは、軸方向に溶接線を有する溶接管の内面及び外面
にも用いることができる。勿論、溶接線がない場合にも
使用できる。
【0060】次に、図6を用いて、本発明による四方噴
射型のノズルヘッドの他の一例を説明する。本ノズルヘ
ッド15bは、円筒状のフローバッフル5に、4個の方
形状の開口部5bを周方向に対称に備えている。開口部
5bを形成するサポート5の断面形状は、四角形であ
る。噴流3の衝突面が平坦なバッフル体5aが、これら
の開口部に隣接してフローバッフル5の一端部に着脱自
在に係合している。フローバッフル5の他端部には、ノ
ズル4が着脱自在かつ回転自在に係合している。衝突角
度は約90°であり、衝突距離は前述の範囲内に設定す
る。バッフル体5aがフローバッフル5に着脱自在に係
合しているため、バッフル体5aが損耗した場合には容
易に新品と交換でき、施工の信頼性も確保できる。
【0061】本ノズルヘッドにおいて、開口部の間口
(幅)を広くすることによって衝突噴流をほぼ放射状に
噴射できる。この場合、円筒の内面にWJPを施工する
のに好適な全方噴射に近い四方噴射型のノズルヘッド1
5bを提供できる。従って、例えば、小口径管内面の溶
接部にノズルヘッド15bを挿入して噴流を噴射するこ
とにより、ノズルヘッド15bを外部から回転すること
なしに、周溶接部を全周に亘り同時にWJP施工するこ
とができる。開口部の数を増加しても、同様に衝突噴流
をほぼ放射状に噴射できる。衝突噴流9aの軸方向の速
度が0となるので強い水撃作用と乱流を生じ、噴流中に
生ずる渦流と剥離流も強くなる。
【0062】更に、ノズルヘッド15bでは、開口部を
軸方向に長く形成しているために、噴流3は周囲の水を
巻き込むことができる。このため、噴流3内のキャビテ
ーション気泡は、バッフル体5aに衝突するまでに大き
なキャビテーション気泡に成長するので、衝突噴流によ
る残留応力改善効果も高くなる。
【0063】図6(c)を用いて、本発明による四方噴
射型のノズルヘッドの構成を説明する。本ノズルヘッド
では、4個の方形状の開口部5bを形成するサポート5
xは、その側面に図6(c)に示すような曲面を有して
いる。開口部5bは巴形状に設けられている。この結
果、サポート5の断面は平行四辺形に近い形状をしてい
る。衝突噴流9aは、このような開口部5bを通過する
ことによって、半径方向分速度と周方向分速度を持つよ
うになる。すなわち、衝突噴流9aは旋回流となる。
【0064】本ノズルヘッドの場合、衝突噴流9aが旋
回流となるため、開口部が対向していない部分にも衝突
噴流が回り込むことができる。また、ノズル4は回転し
ないが、フローバッフル5が上記旋回流の反力により自
転する。このため、本例のノズルヘッドは、図6(b)
のノズルヘッドよりも、円筒内面を全面的にWJP施工
するのに適している。すなわち、全方噴射に近い四方噴
射ノズルヘッド15bを提供できる。
【0065】図7を用いて、本発明による四方噴射型の
ノズルヘッドの他の一例を説明する。本ノズルヘッド
は、バッフル体5aの噴流衝突面に対称な4個の曲線状
(巴形状)の溝5cを有している。溝5cは、図7
(c)に示すように、V字状の断面を有する。本ノズル
ヘッドの他の構成は、図6(a)と同じである。本ノズ
ルヘッドでは、溝5cによって、開口部から噴射される
衝突噴流9aに周方向の速度成分が付与される。すなわ
ち、衝突噴流9aは旋回流となる。このため、開口部が
対向していない部分にも衝突噴流が回り込むことができ
る。従って、本ノズルヘッドも、円筒の内面を全面的に
WJP施工するのに適している。尚、溝5cに代えて突
起を設けても同様な効果を得ることができる。
【0066】図7(a)の溝5cは軸心から離れた位置
を起点としているが、軸心を起点とすることにより衝突
噴流9a中の渦流や剥離流がより激しくなるので、崩壊
圧力の高いキャビテーション気泡を含む衝突噴流にでき
る。従って、より大きな残留応力改善効果が得られる。
また、図6(c)のサポート組み合わせることにより、
衝突噴流9aの周方向の速度成分はより一層速くなり、
且つフローバッフル5の時点もより速くなるので、残留
応力改善をより効果的に行うことができる。
【0067】本発明による四方噴射型のノズルヘッドの
他の一例を、図7(d)を用いて説明する。本ノズルヘ
ッドは、衝突面が凹面の軸対称状をした凹面型のバッフ
ル体5aを備えている。凹面の縦断面における頂角β
は、90°以上、好ましくは120°以上に設定されて
いる。噴流3は衝突面で衝突方向(図中の下方)の速度
が0となり、その後、噴流と対向する方向(図中の上方
向)の速度成分を有する衝突噴流9aとして噴射され
る。
【0068】頂角βを上記範囲に設定することにより、
噴流3から衝突噴流9への速度変化が大きくなるため、
衝突面での水撃作用が激しく生じる。従って、衝突面で
のキャビテーション気泡の崩壊が激しく起こる。衝突面
で崩壊しなかったキャビテーション気泡は、衝突噴流9
a中の激しい渦流と剥離流によって成長しながら噴射さ
れる。
【0069】本ノズルヘッドにおいても、衝突面に図7
(a)と同じ巴形状の溝(又は突起)を設けることによ
り、衝突噴流9aに旋回流成分を与えて、渦流と剥離流
をより激しく生じさせることができる。この結果、周方
向に均一で、しかも高い残留応力改善効果が得られる。
図7(d)の変形例として、衝突面を凸面の軸対称形状
にすることもできる。この場合、凸面の頂部が噴流3の
中心部の流れを粉砕してキャビテーション気泡を生成す
る。また、図7(a)と同じ溝(又は突起)を設けるた
めの、加工が容易である。
【0070】次に、BWRの水位計測ノズルの溶接部に
適用した本発明の第2実施例であるWJPを、図8を用
いて説明する。図8は、ノズルヘッド15bを水位計測
ノズル35内にセットした状態を示している。本実施例
におけるWJPの施工対象は、圧力容器13に取り付け
られている水位計測ノズル35内のノズル36とセーフ
エンド37との溶接部38である。本実施例では、図7
(d)のノズルヘッド15bを用いている。
【0071】噴流3の中心部(中心軸周辺)の流れは、
凹面(衝突面)の中心部に当って向きを変え、凹面に沿
って流れることにより、噴流3の外周部の流れと干渉し
て激しい乱流となる。このようにして生じた衝突噴流
は、水位計測ノズル35の先がバルブ37aで阻止され
ているために、水位計測ノズル35内を圧力容器側(図
8の右側)に流れ、最終的には圧力容器内に放出され
る。
【0072】水位計測ノズル35の溶接部38にWJP
を施工する場合の装置構成を、図9を用いて説明する。
本装置は、ノズルヘッド15bを施工対象部まで移動さ
せるノズルヘッド駆動装置39,ノズルヘッド駆動装置
39を水位計測ノズル35の位置までサポ−トするため
のフレ−ム40,ノズル4に加圧水を供給する高圧ホー
ス42及び加圧ポンプ43,加圧ポンプ43に水を供給
する供給ホース44、及びノズルヘッド駆動装置39及
び加圧ポンプ43を制御する制御盤45などで構成され
る。
【0073】以下に、第2実施例におけるWJPの施工
手順を詳細に説明する。
【0074】(1)解列:圧力容器の上鏡,蒸気乾燥
器,シュラウドヘッド及び燃料集合体を取り外す。この
状態では、圧力容器13内及び原子炉ウエル内は炉水2
2で満たされている。
【0075】(2)ノズルヘッド駆動装置のセット:フ
レ−ム40にノズルヘッド駆動装置39を取り付ける。
補助ホイスト21を用いて、ノズルヘッド駆動装置39
をフレーム40内で下降させ、水位計測ノズル35の位
置(高さ)にセットする。
【0076】(3)WJPの施工準備:本手順は以下の
a〜cの手順からなる。
【0077】a)WJP装置のセット:ノズルヘッド駆
動装置39の先端に搭載したノズルヘッド15bを水位
計測ノズル35内に挿入する。制御盤45及び加圧ポン
プ43を図9のように作業床上に配置し、給水ホース4
4で加圧ポンプ43と源水タンク46とを連結し、高圧
ホース42で加圧ポンプ43とWJP装置本体とを連結
する。また、これらの機器間に配線を敷設し、調整す
る。
【0078】b)条件の設定:噴流の噴射流量及び噴射
時間,ノズルの軸方向の走行速度及び走行範囲,ノズル
ヘッドの周方向の旋回速度及び旋回範囲などを設定す
る。
【0079】c)装置の動作確認:噴流を噴射させない
状態で、設定条件に従ってノズルヘッド15bを動かし
て、正しい施工範囲,円滑な動作などを確認する。
【0080】(4)WJPの施工:噴流を噴射して、溶
接部38にWJPを施工する。
【0081】(5)WJPの施工確認:本手順は以下の
a及びbの手順からなる。
【0082】a)ノズルヘッドの取り出し:ノズルヘッ
ド15bを水位計測ノズル35から取り出す。
【0083】b)WJPの施工確認:監視カメラ47を
水位計測ノズル35内に挿入し、WJPが適正に行われ
たことを監視テレビ48で確認し、監視ビデオ49に記
録する。
【0084】(6)WJP装置の撤収:本手順は以下の
a及びbの手順からなる。
【0085】a)監視カメラの撤収:監視カメラ47を
水位計測ノズル35から取り出して撤収する。
【0086】b)WJP装置の撤収:前述した機器間の
配管及び配線を取り外し、全ての機器,配管及び配線を
撤収する。
【0087】(7)併入:燃料集合体,シュラウドヘッ
ド,蒸気乾燥器及び圧力容器の上鏡を吊り込んで組み立
て、復旧する。
【0088】以上の手順で、炉水が満たされた原子炉内
の水位計測ノズルの溶接部にWJPを施工することによ
り、高い崩壊圧力を有するキャビテーション気泡を溶接
部の表面で崩壊させることができる。従って、水位計測
ノズルの溶接部表面の残留応力を圧縮残留応力に改善し
て、応力腐食割れ等の材料損傷を防止できる。
【0089】本発明による四方噴射型のノズルヘッドの
他の一例を図10を用いて説明する。本ノズルヘッド
は、図6(a)のノズルヘッドにおいて、バッフル体5
aの反ノズル側に旋回羽根5dをバッフル体5aと同軸
に設けたものである。すなわち、本ノズルヘッドは、旋
回羽根付きフローバッフル5を有している。この場合、
施工対象部に衝突した衝突噴流によって旋回羽根5dが
回され、この旋回羽根5dの回転によってバッフル体5
aの自転が助長される。
【0090】BWRの炉心モニタ(ICM)ハウジング
の周溶接部の内面に適用する本発明の第3実施例である
WJPを、図11を用いて説明する。図11は、衝突噴
流の逆流阻止板10を有するノズルヘッド15cをIC
Mハウジング1の周溶接部17aの内面にセットした状
態を示す。ICMハウジング1は、図4(a)に示した
ように、圧力容器13の下鏡26を貫通して設けられ
る。
【0091】ノズルヘッド15は、図8で説明したノズ
ルヘッド15bのノズル4側に逆流阻止板10を設けた
ものである。ノズルヘッド15cが逆流阻止板10を備
えることによって、ICMハウジング1の下端にある封
止部の水密性が保護される。本ノズルヘッドでは、バッ
フル体5aに当って衝突前と逆方向に流れの向きを変え
た衝突噴流を逆流阻止板10に当てることによって、そ
の流れの向きを元の方向に戻すことができる。この逆流
阻止板10から戻される衝突噴流と初めの衝突噴流との
干渉によって乱流が生じ、この乱流によりピーニング効
果を高めることができる。
【0092】ICMハウジング1の周溶接部17aにW
JPを施工するための主な装置は、図11に示すよう
に、ノズルヘッド15cを備えた昇降ガイド14付きの
昇降軸6a,昇降軸6aの下端に設けたノズル回転機1
6a及びノズル昇降機16aを備えたノズルヘッド駆動
装置16,ノズル4に加圧水を供給する高圧ホース7及
び加圧ポンプ18,加圧ポンプ18に水を供給する給水
ホース19、及びノズルヘッド駆動装置16及び加圧ポ
ンプ18を制御する制御盤20などで構成される。
【0093】以下に、本実施例におけるWJPの施工手
順を詳細に説明する。
【0094】(1)解列:圧力容器の上鏡,蒸気乾燥
器,シュラウドヘッド,燃料集合体及び制御棒を取り外
す。この状態では、圧力容器13内及び原子炉ウエル内
は炉水22で満たされている。
【0095】(2)ICM案内管上端部の密封:図1
(a)に示したICMハウジング1の上方のICM案内
管の上端部が水密となるように、栓をして密封する。
【0096】(3)ICM検出器の取り出し:ICM案
内管の内部に収納されているICM検出器(図示省略)
を、ICMハウジング1の下端から取り出す。
【0097】(4)溶接位置の確認:超音波応用センサ
等をICMハウジング1の下端から挿入し、周溶接部1
7aの位置とWJPの施工範囲を確認する。
【0098】(5)WJPの施工準備:本手順は以下の
a〜eの手順からなる。
【0099】a)WJP装置のセット:先端にノズルヘ
ッド15cを搭載したノズル駆動軸16cをICMハウ
ジング1内部に挿入する。ノズルヘッド駆動装置16,
制御盤20及び加圧ポンプ18を図4(a)のように配
置し、給水ホース19で加圧ポンプ18と源水タンク
(図示せず)とを連結し、高圧ホース7で加圧ポンプ1
8とWJP装置本体とを連結する。また、これらの機器
間に配線を敷設し、調整する。
【0100】b)施工条件の設定:噴流の噴射流量及び
噴射時間,ノズルヘッドの軸方向の走行速度及び走行範
囲,ノズルヘッドの周方向の旋回速度及び旋回範囲など
を設定する。
【0101】c)装置の動作確認:噴流を噴射しない状
態で、設定条件に従ってノズルヘッド15cを動かし
て、正しい施工範囲,円滑な動作などを確認する。
【0102】d)ICM案内管上端部の密封解除:IC
M案内管上端部の栓を取り外して、密封を解除する。
【0103】e)噴流の試射:噴流3を試射して配管の
緩みや振動等を確認し、セットを終了する。
【0104】(6)WJPの施工:噴流3を噴射し、周
溶接部17aにWJPを施工する。 (7)WJPの施工確認:本手順は以下のa〜dの手順
からなる。
【0105】a)ICM案内管上端部の密封:ICM案
内管の上端部が水密となるように栓をして密封する。
【0106】b)ノズル駆動軸の取り外し:ノズル駆動
軸16cをICMハウジング1から取り出す。
【0107】c)監視カメラのセット:監視カメラ(図
示せず)をICMハウジング1内に挿入し、監視ビデオ
31と合わせてセットする。
【0108】d)WJPの施工確認:監視カメラを用い
て、WJPが適正に施工されたことを確認する。
【0109】(8)WJP装置の撤収:本手順は以下の
a及びbの手順からなる。
【0110】a)監視カメラの撤収:監視カメラをIC
Mハウジング1から取り出し、撤収する。
【0111】b)WJP装置の撤収:前述した機器間の
配管及び配線を取り外し、全ての機器,配管及び配線を
撤収する。
【0112】(9)ICM検出器の取り付け:ICMハ
ウジング1の下端からICM検出器を挿入して、取り付
ける。
【0113】(10)ICM案内管上端部の密封解除:
ICM案内管上端部の栓を取り外して密封を解除し、W
JPの施工を終了する。
【0114】(11)併入:燃料集合体,制御棒,シュ
ラウドヘッド,蒸気乾燥器、及び圧力容器の上鏡を吊り
込んで組み立て、復旧する。
【0115】以上の手順で、炉水が満たされた圧力容器
内のICMハウジング1の周溶接部にWJPを施工する
ことにより、高い崩壊圧力を有するキャビテーション気
泡を溶接部の表面で崩壊させることができる。従って、
ICMハウジング1の周溶接部の表面部分の残留応力を
改善して圧縮残留応力を付与することができ、応力腐食
割れ等の材料損傷を防止できる。
【0116】尚、本実施例では、逆流阻止板10を有す
るノズルヘッド15cを用いた例を説明したが、図2及
び図6に示したノズルヘッド15a及び15bを用いた
場合にも、上記の施工手順は適用できる。
【0117】BWRのICMハウジングの周溶接部の内
面に適用する本発明の第4実施例であるWJPを、図1
2を用いて説明する。第3実施例ではICMハウジング
1の下端から挿入したノズルヘッドによってWJPを施
工したが、本実施例では、ICMハウジングの上端から
挿入したノズルヘッドによってWJPを施工する。本実
施例は、図8に示したノズルヘッド15bを用いる。図
12は、ノズルヘッド15bをICMハウジングの周溶
接部17aの内面にセットした状態を示す。以下に、本
実施例におけるWJPの施工手順を詳細に説明する。
【0118】(1)解列:圧力容器の上鏡,蒸気乾燥
器,シュラウドヘッド,燃料集合体及び制御棒を取り外
す。この状態では、圧力容器13内及び原子炉ウエル内
は炉水22で満たされている。
【0119】(2)ICM案内管上端部の密封、及びI
CM検出器の取り出し:本手順は以下のa及びbの手順
からなる。
【0120】a)図1(a)に示したICMハウジング
1の上方のICM案内管1aの上端部が水密となるよう
に、栓をして密封する。尚、34は炉心支持板である。
【0121】b)ICM案内管の内部に収納されている
ICM検出器(図示せず)を、ICMハウジング1の下端
から取り出す。
【0122】(3)ICMハウジング下端部の密封、及
びICM案内管上端部の密封解除:本手順は以下のa及
びbの手順からなる。
【0123】a)ICMハウジング1の下端部に閉止フ
ランジ32を取り付けて、水密に密封する。
【0124】b)ICM案内管上端部の栓を取り外し
て、密封を解除する。
【0125】(4)溶接位置の確認:超音波センサ等を
ICM案内管1aの上端から挿入し、周溶接部17aの
位置とWJPの施工範囲を確認する。
【0126】(5)WJPの施工準備:本手順は以下の
a〜dの手順からなる。
【0127】a)WJP装置のセット:先端にノズルヘ
ッド15bを搭載した昇降軸6aを、上方からICMハ
ウジング1内部に挿入する。ノズルヘッド駆動装置1
6,制御盤20及び加圧ポンプ18を配置し、給水ホー
ス19で加圧ポンプ18と源水タンク(図示せず)とを
連結し、高圧ホース7で加圧ポンプ18とWJP装置本
体とを連結する。これらの機器間に配線を敷設し、調整
する。これらの機器配置は図4(a)とほぼ同じである
のでここでは説明を省略する。
【0128】b)施工条件の設定:噴流の噴射流量及び
噴射時間,ノズルヘッドの軸方向の走行速度及び走行範
囲,ノズルヘッドの周方向の旋回速度及び旋回範囲など
を設定する。
【0129】c)装置の動作確認:噴流を噴射しない状
態で、設定条件に従ってノズルヘッド15bを動かし
て、正しい施工範囲,円滑な動作等を確認する。
【0130】d)噴流の試射:噴流3を試射して配管の
緩みや振動等を確認し、セットを終了する。
【0131】(6)WJPの施工:噴流3を噴射し、周
溶接部17aにWJPを施工する。 (7)WJPの施工確認:本手順は以下のa〜cの手順
からなる。
【0132】a)ノズル駆動軸の取り外し:ノズル駆動
軸(図示せず)をICMハウジング1から取り外す。
【0133】b)監視カメラのセット:監視カメラをI
CMハウジング1内に挿入し、監視ビデオと合わせてセ
ットする。
【0134】c)WJPの施工確認:監視カメラにより
WJPが適正に施工されたことを確認する。
【0135】(8)WJP装置の撤収:本手順は以下の
a及びbの手順からなる。
【0136】a)監視カメラの撤収:監視カメラをIC
Mハウジング1から取り出して、撤収する。
【0137】b)WJP装置の撤収:前述の機器間の配
管と配線を取り外し、機器,配管及び配線を撤収する。
【0138】(9)ICM案内管上端部の密封,ICM
検出器の取り付け、及びICM案内管の上端部の密封解
除:本手順は以下のa〜cの手順からなる。
【0139】a)ICM案内管1aの上端部に栓をし
て、水密に密封する。
【0140】b)ICMハウジング1の下端の閉止フラ
ンジ32を取り外し、ICM検出器を挿入して取り付け
る。
【0141】c)ICM案内管1aの上端部を密封して
いる栓を取り外し、WJPの施工を終了する。
【0142】(10)併入:燃料集合体,制御棒,シュ
ラウドヘッド,蒸気乾燥器、及び圧力容器の上鏡を吊り
込んで組み立て、復旧する。
【0143】本実施例では、凹面を有するバッフル体5
aを有するノズルヘッド15bを用いているため、噴流
3の中心部(中心軸周辺)の流れは、凹面の中心部に当
たって向きを変え、凹面に沿って流れることにより、噴
流3の外周部の流れと干渉して激しい乱流となる。この
ように生じた衝突噴流は、ICMハウジング1の下端部
に閉止フランジ32が取り付けてあるために、ICMハ
ウジング1内を上昇して、最終的には圧力容器内に放出
される。凹面部付近で生じる激しい乱流によってキャビ
テーション気泡の崩壊圧力も高くなるので、大きな残留
応力改善効果が得られる。従って、本実施例でも、第3
実施例と同様に、ICMハウジングの周溶接部の表面部
分の残留応力を改善して圧縮残留応力を付与でき、応力
腐食割れ等の材料損傷を防止できる。
【0144】次に、図13を用いて、図6(a)の四方
噴射型のノズルヘッド15bによる残留応力改善効果の
一例を説明する。ノズル4は、外径30mm,噴射口径2
mmのものを用いた。バッフル体5aは衝突距離が80m
m,衝突角度が90°となるように設けられている。こ
のようなノズルヘッド15bを用いて内径38mmの管内
面にWJPを施した後で、管の内表面で測定した残留応
力の測定結果を図13に示す。WJPは、ノズルヘッド
を管の軸方向に走行させながら行った。
【0145】図13で、縦軸は残留応力の測定値、横軸
は管の施工中心からの軸方向距離を示す。同図で、正の
残留応力は引張り残留応力を、負の残留応力は圧縮残留
応力をそれぞれ意味する。管は周方向に3分割し、WJ
P施工前に内表面に平面研削を行って、予め400MP
a程度の引張り残留応力を初期条件として与えてある。
図13に示すように、WJPの施工により初期の引張り
残留応力が圧縮残留応力に改善されていることが分か
る。このような圧縮残留応力の下では応力腐食割れや疲
労破壊は起らないことが知られており、WJP施工によ
り応力腐食割れや疲労破壊を防止することができる。
【0146】前述した各実施例は原子炉の内部構造材を
対象にWJPを施工しているが、本発明はこれに限定さ
れない。本方法は、原子力プラントの杯間内面,一般産
業機械,船舶などにも適用することができる。
【0147】
【発明の効果】本発明によれば、ノズルを施工対象面に
向ける必要がないので、狭隘部(又は小口径管)に対し
て本法の適用が可能である。また、衝突噴流中のキャビ
テーション気泡が大きく成長することと、施工対象面に
おける激しい水撃作用とが相俟って、施工対象面に高い
崩壊圧力を及ぼすことができる。このため、施工対象面
に大きな圧縮残留応力を付与でき、内部構造部材表面の
残留応力改善して、応力腐食割れ等の材料損傷を防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は原子炉圧力容器の上鏡,蒸気乾燥器及
びシュラウドヘッドを取り外した状態における原子炉圧
力容器の概略縦断面図、(b)はシュラウド外面の縦溶
接部に本発明の一実施例であるWJP法を適用した状態
を示す概略構成図、(c)は衝突角度と衝突距離の説明
図、(d)は図1(b)において噴流の流れ方向をかえ
るために使われるバッフル体の他の例を示す図。
【図2】衝突噴流が一方向から噴射される一方噴射ノズ
ルヘッドの概略構成を示す斜視図。
【図3】図2の一方噴射方のノズルヘッドを用いた残留
応力改善効果の一例を示す図。
【図4】(a)は本発明の実施例であるWJPを、シュ
ラウド外面の縦溶接部(第1実施例)及びICMハウジ
ングの周溶接部(第3実施例)に施工した状態を示す原
子炉圧力容器周辺の概略縦断面図、(b)は図4(a)
でノズルヘッドをシュラウドとライザー管の間に挿入し
た際に、WJP装置本体の周辺を上方から見た状態を示
す図。
【図5】第1実施例のWJPの施工手順を示す概略フロ
ーチャート。
【図6】(a)はノズルヘッドの他の実施例である四方
噴射型のノズルヘッドの概略構成図、(b)は図6
(a)のA−A矢視図、(c)は四方噴射型のノズルヘ
ッドの他の一例を示す横断面図。
【図7】(a)は四方噴射型のノズルヘッドの他の一例
を示す横断面図、(b)は図7(a)のB−B断面図、
(c)は図7(a)のC−C断面図。
【図8】WJPを水位計測ノズルの溶接部に施工した第
2実施例を示す概略構成図。
【図9】第2実施例に用いるWJP装置の主な構成を示
す図。
【図10】四方噴射型のノズルヘッドの他の一例を示す
概略構成図。
【図11】ICMハウジングの周溶接部に施工したWJ
Pの第3実施例の概略構成図。
【図12】ICMハウジングの周溶接部に施工したWJ
Pの第4実施例の概略構成図。
【図13】図6(a)の四方噴射型のノズルヘッドを用
いた残留応力改善効果の一例を示す図。
【符号の説明】
1…ICMハウジング、2a…キャビテーション気泡、
3…噴流、4,36…ノズル、5…フローバッフル、5
a…バッフル体、5b…開口部、5c…溝、5d…旋回
羽根、、5d′…噴流ガイド、5x…サポート、6…昇
降軸、7…高圧ホース、9a,9b…衝突噴流、13…
圧力容器、14…昇降ガイド、15a,15b,15c
…ノズルヘッド、16,39…ノズルヘッド駆動装置、
16a…ノズル回転機、16b…ノズル昇降機、16c
…ノズル駆動軸、17…縦溶接部、17a…周溶接部、
18,43…加圧ポンプ、20,45…制御盤、23…
シュラウド、26…下鏡、27…炉心冷却管、29…W
JP装置本体、30,47…監視カメラ、32…閉止フ
ランジ、33…ノズルアーム、33a…ICM案内管、
37…セーフエンド、46…源水タンク、50…衝突
面。
フロントページの続き (72)発明者 榎本 邦夫 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 日立エンジニアリングコンサルティング株 式会社内 (72)発明者 平野 克彦 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 林 英策 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 日立ニ ュークリアエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 守中 廉 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立事業所内 (72)発明者 清水 禎人 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立事業所内 (72)発明者 菅野 智 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 田中 茂 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立茨城ビジネスエンジニアリング内 (72)発明者 石川 哲也 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 日立ニ ュークリアエンジニアリング株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉圧力容器内に炉水を満たした状態
    で、前記原子炉圧力容器の内部構造物材に対向して配置
    されたノズルからキャビテーション気泡を包含する噴流
    を噴射するステップと、 前記ノズルから噴射された噴流をバッフル体が有する平
    面状の衝突面に衝突させることにより、噴流の向きを変
    えるステップと、 前記流れの向きを変えた噴流を、前記内部構造物材表面
    に当てることによって、前記内部構造物材表面部分の残
    留応力を改善するステップとを備えた原子炉圧力容器の
    内部構造部材のウォータージェットピーニング方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記ノズルの噴射口の
    先端と前記バッフル体の衝突面との距離を、前記ノズル
    の噴射口径の100倍以内、好ましくは50倍以内に設
    定して、前記残留応力の改善を行う原子炉圧力容器の内
    部構造部材のウォータージェットピーニング方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、前記ノズルの噴
    射口の中心軸と前記バッフル体の衝突面とのなす角度
    を、10〜90度、好ましくは40〜90度、さらに好
    ましくは60〜90度の範囲に設定して、前記残留応力
    の改善を行う原子炉圧力容器の内部構造部材のウォータ
    ージェットピーニング方法。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記平面状の衝突面を
    有するバッフル体に代えて、前記ノズルの噴出口の中心
    軸に対して軸対称な凹面を衝突面として有するバッフル
    体を用い、前記凹面の縦断面における頂角を90度以
    上、好ましくは120度以上に設定し、前記残留応力の
    改善を行う原子炉圧力容器の内部構造部材のウォーター
    ジェットピーニング方法。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれかにおい
    て、前記内部構造部材は、炉心シュラウド,炉心モニタ
    ハウジング,水位計測ノズルのいずれかである前記残留
    応力の改善を行う原子炉圧力容器の内部構造部材のウォ
    ータージェットピーニング方法。
  6. 【請求項6】原子炉圧力容器内に炉水中にキャビテーシ
    ョン気泡を包含する噴流を噴射するためのノズルと、炉
    水中に配置された前記ノズルに水を供給する水供給装置
    と、前記ノズルから噴射された噴流を衝突させてその流
    れの向きを変えるための平面状の衝突面を有するバッフ
    ル体と、前記ノズルと前記バッフル体の衝突面との間隔
    を設定した距離に保持するサポートとを備えたことを特
    徴とする原子炉圧力容器の内部構造部材のウォータージ
    ェットピーニング装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記サポートが、前記
    ノズルの噴射口の先端と前記バッフル体の衝突面との距
    離を、前記ノズルの噴射口径の100倍以内、好ましく
    は50倍以内に保持している原子炉圧力容器の内部構造
    部材のウォータージェットピーニング装置。
  8. 【請求項8】請求項6又は5において、前記サポート
    が、前記ノズルの噴射口の中心軸と前記バッフル体の衝
    突面とのなす角度を、10〜90度、好ましくは40〜
    90度、さらに好ましくは60〜90度の範囲に保持し
    ている原子炉圧力容器の内部構造部材のウォータージェ
    ットピーニング装置。
  9. 【請求項9】請求項6乃至請求項8のいずれかにおい
    て、前記サポートが、前記バッフル体の衝突面に対向し
    て、流れの向きを変えた前記噴流が流出するための1つ
    の開口部を有する原子炉圧力容器の内部構造部材のウォ
    ータージェットピーニング装置。
  10. 【請求項10】請求項6乃至請求項8のいずれかにおい
    て、前記サポートが、前記バッフル体の衝突面に対向し
    て、流れの向きを変えた前記噴流が流出するための複数
    の開口部を有し、前記複数の開口部が前記ノズルの噴出
    口の中心軸に対する周方向に並べて設けられている原子
    炉圧力容器の内部構造部材のウォータージェットピーニ
    ング装置。
  11. 【請求項11】請求項6において、前記平面状の衝突面
    を有するバッフル体に代えて、前記ノズルの噴出口の中
    心軸に対して軸対称な凹面を衝突面として有するバッフ
    ル体を備え、前記凹面の縦断面における頂角を90度以
    上、好ましくは120度以上に設定されている原子炉圧
    力容器の内部構造部材のウォータージェットピーニング
    装置。
  12. 【請求項12】請求項1において、前記サポートが、前
    記バッフル体の衝突面に対向して、流れの向きを変えた
    前記噴流が流出するための複数の開口部を有し、前記複
    数の開口部が前記ノズルの噴出口の中心軸に対する周方
    向に並べて設けられている原子炉圧力容器の内部構造部
    材のウォータージェットピーニング装置。
  13. 【請求項13】請求項10又は12において、前記バッ
    フル体の衝突面が、流れの向きを変えた前記噴流に前記
    ノズルの噴射口の中心軸に対する旋回流を誘起するため
    の複数の曲線状の溝又は突起を有する原子炉容器の内部
    構造部材のウォータージェットピーニング装置。
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