JP2824468B2 - コンクリートブロック - Google Patents

コンクリートブロック

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JP2824468B2
JP2824468B2 JP8022962A JP2296296A JP2824468B2 JP 2824468 B2 JP2824468 B2 JP 2824468B2 JP 8022962 A JP8022962 A JP 8022962A JP 2296296 A JP2296296 A JP 2296296A JP 2824468 B2 JP2824468 B2 JP 2824468B2
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弘徳 神田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンクリートブ
ロックに関するものであり、一層詳細には、河川の護
岸、漁港、海岸などの防波堤ならびに離岸堤、さらには
道路や宅地の擁壁、土留めなどを構築する際などに使用
されるコンクリートブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決すべき課題】従来より、
河川の護岸、漁港、海岸などの防波堤ならびに離岸堤、
さらには道路や宅地の擁壁、土留めなどの構造物は、場
所打ちコンクリートやコンクリートブロックあるいは場
所打ちコンクリートとコンクリートブロックとの組み合
わせによって構築されている。しかるに、このような場
所打ちコンクリートやコンクリートブロックあるいは場
所打ちコンクリートとコンクリートブロックの組み合わ
せなどによって構築された構造物は、人工感がむき出し
で周辺環境や景観に適合しないことが多く、またコンク
リートブロックは定形であるため、河川護岸では均一な
空間の連続となり、多種多様の水生生物の生息環境を創
出することができなかった。
【0003】そこで、近時は、このような構造物を構築
する際には、例えば、種々の方法で入手した自然石や自
然石様表面に形成したコンクリート製の擬石ブロックを
使用し、この種の構造物ができるだけ周辺環境や景観と
調和するようにしている。しかしながら、自然石の場合
は必要な形状寸法のものを必要量入手するのが困難であ
るばかりでなく構築するには熟練した技術者が要求され
るので単位コストが嵩み、出来形の管理も必要となり、
また、擬石ブロックの場合も自然石を使用するほどでは
ないものの石積みの技術を要し、さらに両者とも個々の
重量が大きいので施工が煩雑で危険も伴うなど種々の解
決すべき課題が指摘されていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明では、
ほぼ直方体形状に形成したコンクリート製枠体の対向す
る両側部をコンクリートパネルによってそれぞれ閉塞
し、前側面には大小多数の通孔を形成する間隙を設けた
空石積み様の擬石パネルを配設するとともに後側面には
透水性コンクリートパネルを配設し、さらに枠体内部に
中詰石の充填部を設けたブロックとして構成することに
より、品質や出来形管理の容易化とともに施工の容易化
を図ろうとするものである。この場合、空石積み様擬石
パネルを配設したコンクリート製枠体の前側面を傾斜面
として形成すれば、例えば、護岸構造物などに使用する
ことができる。
【0005】
【発明の実施の形態】この発明に係るコンクリートブロ
ックは、工場などで予め製作できる2次製品であるため
品質および出来形管理を都合良く行うことができ、ま
た、前側面を空石積み様の擬石パネルによって形成した
ので構造物を構築した際も周辺環境や景観に充分適合で
き、さらには単位容積あたりの重量も軽くなるので据付
作業の容易化を図ることができるものである。また、こ
のコンクリートブロックを使用して構築される構造物、
例えば、護岸構造物は多種多様の水生動物、植物の棲息
に適した環境を確保できるだけでなく、施工も簡便で工
期の短縮も図ることができるものである。
【0006】
【実施例】次に、本発明に係るコンクリートブロックの
好適な実施例として、護岸ブロックを例示し、添付図面
を参照しながら以下詳細に説明する。
【0007】図1において、本発明に係る護岸ブロック
10は、ほぼ直方体形状に形成したコンクリート製枠体
12を備え、この直方体状枠体12の対向する両側部を
通常のコンクリートパネル14で閉塞する。また枠体1
2の前側面を傾斜面として形成するとともにこの傾斜前
側面には大小多数の通孔を形成する間隙16を設けた空
石積み様の擬石パネル18を配設し、さらに後側面には
透水性コンクリートで形成したパネル20を配設するこ
とにより構成されている。なお、このように構成される
護岸ブロック10の枠体12内部は、中詰石22などの
中詰材の充填部24として構成する。
【0008】また、擬石パネル18は、まず自然石から
とった雌型に、顔料を混入した炭素繊維補強コンクリー
トを充填することにより多種多様の石ピース26を形成
し、これらの石ピース26をフレームに取付けた後、石
ピース26間が連続した石模様になるように適所をつな
ぎ造形したり、あるいは大小の間隙16として形成する
ことによりパネルとして構成するものである。
【0009】次に、このように構成した本発明に係る護
岸ブロック10を使用して、河川の低水護岸Aを構築す
る場合につき説明する。すなわち、図2および図3に示
すように、低水護岸Aを構築する底盤の床掘を行ってこ
の部分に基礎捨石28を投入して均しを行った後、コン
クリート製床板ブロック30を据付ける。なお、この場
合、設置条件などによっては、コンクリート製床板ブロ
ック30を省いて、基礎捨石28を均すだけでも良い。
【0010】次に、このコンクリート製床板ブロック3
0上に枠体としての護岸ブロック10を隣接して列状に
据付け、各護岸ブロック10の頂部開口部から、例え
ば、1個あたり10kg〜200kg程度の中詰石(中
詰材)22を充填部24に投入する。そして中詰石22
の投入が完了したら、後側面の透水性コンクリートパネ
ル20と地盤との間に裏込土砂32を充填した後、裏込
捨て石34の天端を均して平坦化する。
【0011】このように構成される低水護岸Aでは、構
築時における護岸ブロック個々の重量が軽く、形状も定
形化されているので石積みに熟練した技術者も不要とな
り、施工の容易化と工費の節減を図ることができ、さら
には工期も短縮することができる。
【0012】また、各ブロックの傾斜前側面として形成
される空石積み様の擬石パネル18には大小多数の間隙
16が設けられているだけでなく充填部24の中詰石2
2にも適当な間隙が形成されるので、多種多様の水生動
物の棲息に適した環境の確保および流水の礫間浄化を行
うことができ、さらには地下水位の上昇に際しても後側
面の透水性コンクリートパネル20を介して対応するこ
とができる。さらにまた、従来の場所打ちコンクリート
やコンクリートブロックあるいは場所打ちコンクリート
とコンクリートブロックの組み合わせとは異なり、周辺
環境や景観に充分マッチした構造物として構成すること
ができ、擬岩ブロックと較べても単位コストの低減を図
ることができるものである。
【0013】一方、図4は、河川を横断するようにして
設けられる床止めBに、本発明に係るコンクリートブロ
ックを利用した実施例である。すなわち、このコンクリ
ートブロック36は、空石積み様擬石パネル18で形成
した直方体状枠体12の前側面を垂直面として形成する
ことにより構成されている。そして充填部24に中詰石
22を充填するとともに前記擬石パネル18の面を上面
にして所定数を隣接させて配置することにより床止め本
体38の護床工40として形成したものである。このよ
うに構成される護床工40によれば、施工が容易となる
だけてなく安定した床固めとすることができ、さらには
中詰石22による流水の礫間浄化も行うことができる。
【0014】なお、この場合、擬石パネル18を直方体
状枠体12に対して着脱できるように構成すれば、中詰
石22の充填作業を簡便に行うことができるだけでな
く、流水の浄化性能が低下したときなどにおける中詰石
22の交換作業を容易に行うことができる。また、この
実施例では中詰材として中詰石22を使用しているが、
中詰石22に代替して木炭を使用すれば、流水の浄化を
さらに向上させることが可能となるものである。
【0015】
【発明の効果】先に述べたように、本発明に係るコンク
リートブロックは、ほぼ直方体形状に形成したコンクリ
ート製枠体の対向する両側部をコンクリートパネルによ
ってそれぞれ閉塞し、前側面には大小多数の通孔を形成
する間隙を設けた空石積み様の擬石パネルを配設すると
ともに後側面には透水性コンクリートパネルを配設し、
さらに枠体内部に中詰材の充填部を設けた構成を採用し
たので、工場等で予め製作でき、従って、品質および出
来形管理を都合良く行うことができる。
【0016】また、前側面を空石積み様の擬石パネルに
よって形成したので構造物を構築した場合も周辺環境や
景観に充分適合させることができ、さらには単位容積あ
たりの重量も軽いので据付作業が容易となり、工期を短
縮することができる等種々の利点を有するものである。
【0017】以上、本発明に係るコンクリートブロック
の実施例として護岸ブロックや護床工を形成するブロッ
クを例示して説明したが、本発明はこの実施例に限定さ
れるものではなく、例えば、道路や宅地などの擁壁ブロ
ックとしても使用することができ、また、必要に応じ、
コンクリート製枠体両側部のコンクリートパネルを省い
たり、あるいは鋼板製パネルなどに代替する等、本発明
の精神を逸脱しない範囲内において種々の変更をなし得
ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るコンクリートブロックの好適な
実施例としての護岸ブロックを示す一部切欠斜視図であ
る。
【図2】 図1に示す護岸ブロックを使用して構築した
低水護岸の断面説明図である。
【図3】 図2に示す低水護岸の斜視図である。
【図4】 本発明に係るコンクリートブロックを使用し
て床止め本体の護床工を形成した場合の概略断面説明図
である。
【符号の説明】
10 コンクリートブロック(実施例;護岸ブロッ
ク)、12 直方体状枠体、 14 コン
クリートパネル、16 間隙、
18 空石積み様擬石パネル、20 透水性コンクリー
トパネル、 22 中詰石、24 充填部、
26 石ピース 28 基礎捨石、 30 コンクリー
ト製床板ブロック、32 裏込土砂、
34 裏込捨て石、36 コンクリートブロック(実
施例;護床工用ブロック)、38 床止め本体、
40 護床工、A 低水護岸、
B 床止め、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−112512(JP,A) 特開 平3−55307(JP,A) 特開 平6−10366(JP,A) 特開 昭49−37435(JP,A) 実開 昭61−121251(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02B 3/14 301 E02B 3/06 301 E02D 29/02 301

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ直方体形状に形成したコンクリート
    製枠体の対向する両側部を閉塞し、前側面には大小多数
    の通孔を形成する間隙を設けた空石積み様の擬石パネル
    を配設するとともに後側面には透水性コンクリートパネ
    ルを配設し、さらに前記枠体内部に中詰材の充填部を設
    けることを特徴とするコンクリートブロック。
  2. 【請求項2】 空石積み様の擬石パネルを配設したコン
    クリート製枠体の前側面を傾斜面として形成することか
    らなる請求項1に記載のコンクリートブロック。
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CN105649257A (zh) * 2014-11-10 2016-06-08 善科企业有限公司 透水结构

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JPH0610366A (ja) * 1992-06-24 1994-01-18 Ooike:Kk 土留めブロックおよび土留め工法

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