JPH0610366A - 土留めブロックおよび土留め工法 - Google Patents
土留めブロックおよび土留め工法Info
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- JPH0610366A JPH0610366A JP16561392A JP16561392A JPH0610366A JP H0610366 A JPH0610366 A JP H0610366A JP 16561392 A JP16561392 A JP 16561392A JP 16561392 A JP16561392 A JP 16561392A JP H0610366 A JPH0610366 A JP H0610366A
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- block
- concrete
- retaining block
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 湧水などがあり、軟弱な地盤の法面等の土留
めを行うことが可能な土留め部材であり、さらに、フト
ン籠と異なり、人力によらず効率的に施工を行うことが
可能な土留めブロックを実現する。 【構成】 略長方形でコンクリート製の底面11の周囲
に、中心が透水製コンクリート17からなるコンクリー
ト製の側面12a〜dを形成し、上面13が開放された
土留めブロック10を用いて土留め工事を行う。この土
留めブロック10は透水製コンクリート17により良好
な排水性を有し、さらに、形状が固定されたコンクリー
ト製ブロックであるので、積み上げ、採石などの充填な
どの工事を重機により行うことができる。
めを行うことが可能な土留め部材であり、さらに、フト
ン籠と異なり、人力によらず効率的に施工を行うことが
可能な土留めブロックを実現する。 【構成】 略長方形でコンクリート製の底面11の周囲
に、中心が透水製コンクリート17からなるコンクリー
ト製の側面12a〜dを形成し、上面13が開放された
土留めブロック10を用いて土留め工事を行う。この土
留めブロック10は透水製コンクリート17により良好
な排水性を有し、さらに、形状が固定されたコンクリー
ト製ブロックであるので、積み上げ、採石などの充填な
どの工事を重機により行うことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、法面の補強、特に、湧
水のある場所、軟弱地盤などの補強に用いられる土留め
用のブロックに関するものである。
水のある場所、軟弱地盤などの補強に用いられる土留め
用のブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9に示すように、山腹などの斜面を切
り開いて線路71を敷設した場所においては、雨、湧水
などの原因により、地盤が軟弱化して土砂が崩落72し
てえぐれ73が発生することがある。このような場合の
復旧方法の一つとして、図10に示すフトン籠75を用
いる工法がある。フトン籠75は、図11に示すよう
に、鉄線を用いて籠状に編まれた枠76に、その上面7
6aに用意された投入口77から玉石、割石などを充填
し構成するものである。このフトン籠75は、透水性に
とみ、所定の形状を保って土留めを行うことができるこ
とから、法面の補強のみならず、根固め、床固め、など
にも用いられるものである。特に、軟弱地盤、湧水のあ
る場所、山腹などの安定の悪い場所などにおいては、コ
ンクリート壁は、湧水などにより背面からの土圧が大き
くなると転倒し易く、また、地盤が安定していないと壁
面が折れ易いなどの問題があることから用いることがで
きず、このようなフトン籠75による工法が一般に採用
されている。
り開いて線路71を敷設した場所においては、雨、湧水
などの原因により、地盤が軟弱化して土砂が崩落72し
てえぐれ73が発生することがある。このような場合の
復旧方法の一つとして、図10に示すフトン籠75を用
いる工法がある。フトン籠75は、図11に示すよう
に、鉄線を用いて籠状に編まれた枠76に、その上面7
6aに用意された投入口77から玉石、割石などを充填
し構成するものである。このフトン籠75は、透水性に
とみ、所定の形状を保って土留めを行うことができるこ
とから、法面の補強のみならず、根固め、床固め、など
にも用いられるものである。特に、軟弱地盤、湧水のあ
る場所、山腹などの安定の悪い場所などにおいては、コ
ンクリート壁は、湧水などにより背面からの土圧が大き
くなると転倒し易く、また、地盤が安定していないと壁
面が折れ易いなどの問題があることから用いることがで
きず、このようなフトン籠75による工法が一般に採用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなフ
トン籠75を用いる工法は、フトン籠75の製作に熟練
を有すること、および作業効率が非常に悪いことなどが
大きな問題となっている。すなわち、図12に示すよう
に、フトン籠75を製作するためには、鉄線で編まれた
枠76に玉石78などを充填する必要があるが、この際
に、玉石78などを順序良く、所定の形状となるように
積み上げる必要がある。これは、フトン籠75の美観を
整えると共に、複数のフトン籠を積み上げて法面を補強
する際にフトン籠75内に積み上げられた玉石78が崩
ることを防止し、フトン籠工法による土留めを行うため
には重要なことである。しかし、表面76aに用意され
た投入口77から玉石78を整列して枠76内に積み上
げるにはかなりの熟練を要し、専門のフトン籠石屋と呼
ばれる職人が必要となる。
トン籠75を用いる工法は、フトン籠75の製作に熟練
を有すること、および作業効率が非常に悪いことなどが
大きな問題となっている。すなわち、図12に示すよう
に、フトン籠75を製作するためには、鉄線で編まれた
枠76に玉石78などを充填する必要があるが、この際
に、玉石78などを順序良く、所定の形状となるように
積み上げる必要がある。これは、フトン籠75の美観を
整えると共に、複数のフトン籠を積み上げて法面を補強
する際にフトン籠75内に積み上げられた玉石78が崩
ることを防止し、フトン籠工法による土留めを行うため
には重要なことである。しかし、表面76aに用意され
た投入口77から玉石78を整列して枠76内に積み上
げるにはかなりの熟練を要し、専門のフトン籠石屋と呼
ばれる職人が必要となる。
【0004】さらに、この石を積み上げる作業は、中腰
で重い石を持ち運びする必要があるため大変な作業であ
り、石屋の数は減少しているので、人員の確保が困難と
なっている。また、クレーン、バックホーなどの重機を
用いて行うことが出来ない手作業であることから人海戦
術に頼らざるを得ず、施工に必要な工期が長い。
で重い石を持ち運びする必要があるため大変な作業であ
り、石屋の数は減少しているので、人員の確保が困難と
なっている。また、クレーン、バックホーなどの重機を
用いて行うことが出来ない手作業であることから人海戦
術に頼らざるを得ず、施工に必要な工期が長い。
【0005】そして、工期が長くなると、補強すべき法
面が再び崩れ落ちるなどの危険もある。特に、フトン籠
工法が採用される箇所は、湧水などがあり、地盤が軟弱
であることからこのような危険は多く、また、崩れ落ち
ると、再度掘削、土固めなどの作業を繰り返す必要が生
じ、さらに工期は長くなりため、悪循環となりやすい。
面が再び崩れ落ちるなどの危険もある。特に、フトン籠
工法が採用される箇所は、湧水などがあり、地盤が軟弱
であることからこのような危険は多く、また、崩れ落ち
ると、再度掘削、土固めなどの作業を繰り返す必要が生
じ、さらに工期は長くなりため、悪循環となりやすい。
【0006】そこで、本発明においては、フトン籠と同
様に軟弱な地盤の補強に適しながら、作業効率が良く、
重機などを採用することにより省力化を図ることが可能
な土留めブロック、および土留め工法の実現を目的とし
ている。
様に軟弱な地盤の補強に適しながら、作業効率が良く、
重機などを採用することにより省力化を図ることが可能
な土留めブロック、および土留め工法の実現を目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明においては、土留めを行うブロックとして
上面が開放されたコンクリート製のブロックを採用し、
そして、その一部を透水性を具備する透水面とするよう
にしている。すなわち、本発明に係る土留めブロック
は、底面と、筒状の側面とを有するコンクリート製ブロ
ックであって、その底面および側面のいずれかの少なく
とも1部は透水性を具備する透水面であることを特徴と
している。そして、この透水面は透水性コンクリート製
を用いること有効であり、透水面を側面に形成する場合
は、透水性コンクリートの少なくとも上下方向に補強コ
ンクリートを具備する補強面を採用することが好まし
い。
めに、本発明においては、土留めを行うブロックとして
上面が開放されたコンクリート製のブロックを採用し、
そして、その一部を透水性を具備する透水面とするよう
にしている。すなわち、本発明に係る土留めブロック
は、底面と、筒状の側面とを有するコンクリート製ブロ
ックであって、その底面および側面のいずれかの少なく
とも1部は透水性を具備する透水面であることを特徴と
している。そして、この透水面は透水性コンクリート製
を用いること有効であり、透水面を側面に形成する場合
は、透水性コンクリートの少なくとも上下方向に補強コ
ンクリートを具備する補強面を採用することが好まし
い。
【0008】また、このような土留めブロックにおい
て、底面と対峙する側面の少なくとも1つの上縁に、段
差を具備するずれ止め部を形成することが有効であり、
さらに、側面には、ボルト貫通用の接続穴が形成するこ
とが望ましい。また、底面に少なくとも1つの水抜き穴
を用意し、その水抜き穴の少なくとも1つは、杭打可能
な杭打穴であることが有効である。
て、底面と対峙する側面の少なくとも1つの上縁に、段
差を具備するずれ止め部を形成することが有効であり、
さらに、側面には、ボルト貫通用の接続穴が形成するこ
とが望ましい。また、底面に少なくとも1つの水抜き穴
を用意し、その水抜き穴の少なくとも1つは、杭打可能
な杭打穴であることが有効である。
【0009】そして、このような土留めブロックを少な
くとも縦方向、および横方向のいずれかの方向に連続し
て設定するブロック併設工程と、このブロック併設工程
に続いて、あるいは先んじて前記土留めブロック内に透
水性充填部材を充填する充填工程とを有することを特徴
とする土留め工法を採用することにより、湧水などのあ
る軟弱な地盤においても、効率良く土留め工事を施工す
ることができる。
くとも縦方向、および横方向のいずれかの方向に連続し
て設定するブロック併設工程と、このブロック併設工程
に続いて、あるいは先んじて前記土留めブロック内に透
水性充填部材を充填する充填工程とを有することを特徴
とする土留め工法を採用することにより、湧水などのあ
る軟弱な地盤においても、効率良く土留め工事を施工す
ることができる。
【0010】
【作用】上記のようは底面または側面に透水面を有する
土留めブロックは、そのブロック内に砂利、採石などを
充填することにより、フトン籠と同様に排水機能を有し
ながら重かごなどの補強部材の機能も果たすことがで
き、これを用いて湧水などのある軟弱な法面の土留め工
事等を施工することができる。そして、この土留めブロ
ックにおいては、側面および底面がコンクリートにて成
形されているため、重機などを用いて法面等に設置する
ことができる。そして、本発明に係る土留めブロック
は、コンクリートにより成形されており、側面、底面に
て十分な強度を保つことができることから、内部に玉石
などを整列して積み重ねる必要はなく、採石などをバケ
ット等を使用して充填することができる。そのため、熟
練工は不要であり、さらに人海戦術に頼らずに重機を用
いて効率良く作業を行うことが可能である。従って、短
期間に土留め工事を終了させることができ、危険の再発
を防止が可能であり、さらに、再掘削などの余分な作業
の発生を防止することもできる。
土留めブロックは、そのブロック内に砂利、採石などを
充填することにより、フトン籠と同様に排水機能を有し
ながら重かごなどの補強部材の機能も果たすことがで
き、これを用いて湧水などのある軟弱な法面の土留め工
事等を施工することができる。そして、この土留めブロ
ックにおいては、側面および底面がコンクリートにて成
形されているため、重機などを用いて法面等に設置する
ことができる。そして、本発明に係る土留めブロック
は、コンクリートにより成形されており、側面、底面に
て十分な強度を保つことができることから、内部に玉石
などを整列して積み重ねる必要はなく、採石などをバケ
ット等を使用して充填することができる。そのため、熟
練工は不要であり、さらに人海戦術に頼らずに重機を用
いて効率良く作業を行うことが可能である。従って、短
期間に土留め工事を終了させることができ、危険の再発
を防止が可能であり、さらに、再掘削などの余分な作業
の発生を防止することもできる。
【0011】このような土留めブロックの透水面として
は、コンクリート等で枠組みされた金網などを採用する
ことも勿論可能であるが、骨材の粒度を調整した透水性
の有る透水性コンクリートを用いることにより、側面あ
るいは底面の強度の低下を抑制しながら排水機能を持た
せることが可能である。また、このような透水性コンク
リート自体は強度が若干低下するため、側面に透水面を
形成する場合は、透水コンクリートの上下方向に補強コ
ンクリートを設置し、側面の強化を図ることにより、複
数の土留めブロックが積み重ねられた場合に適用可能な
十分な耐力を保持することが容易となる。さらに、施工
中の割れ、ひびの防止を図ることもできる。
は、コンクリート等で枠組みされた金網などを採用する
ことも勿論可能であるが、骨材の粒度を調整した透水性
の有る透水性コンクリートを用いることにより、側面あ
るいは底面の強度の低下を抑制しながら排水機能を持た
せることが可能である。また、このような透水性コンク
リート自体は強度が若干低下するため、側面に透水面を
形成する場合は、透水コンクリートの上下方向に補強コ
ンクリートを設置し、側面の強化を図ることにより、複
数の土留めブロックが積み重ねられた場合に適用可能な
十分な耐力を保持することが容易となる。さらに、施工
中の割れ、ひびの防止を図ることもできる。
【0012】また、側面の上縁に、段差を具備するずれ
止め部を形成することにより、上部に積み重ねられる土
留めブロックを移動を阻害でき、背面からの土圧に対す
る対抗力を強化することができる。また、側面に接続穴
を用意し、隣合うブロックを連結することにより、ブロ
ックの移動を抑制し、採石充填時のブロックのずれを防
止できると同時に、土圧への対抗力の強化を図ることが
できる。そして、この接続穴を接続ボルトに比して大き
くし、または、接続ボルトによる接続をルーズとしてコ
ンクリート壁面同士を固着せず、自在性を持たせること
により、地盤の不等沈下、法面の変形などに対処可能と
することができる。
止め部を形成することにより、上部に積み重ねられる土
留めブロックを移動を阻害でき、背面からの土圧に対す
る対抗力を強化することができる。また、側面に接続穴
を用意し、隣合うブロックを連結することにより、ブロ
ックの移動を抑制し、採石充填時のブロックのずれを防
止できると同時に、土圧への対抗力の強化を図ることが
できる。そして、この接続穴を接続ボルトに比して大き
くし、または、接続ボルトによる接続をルーズとしてコ
ンクリート壁面同士を固着せず、自在性を持たせること
により、地盤の不等沈下、法面の変形などに対処可能と
することができる。
【0013】さらに、底面に排水用の水抜き穴を用意
し、その一部を用いて杭を打つことにより、土留めブロ
ックを土面に対し固定することが可能となる。特に、こ
のような杭により、法面を支持する最下段の土留めブロ
ックを有効に固定することができる。
し、その一部を用いて杭を打つことにより、土留めブロ
ックを土面に対し固定することが可能となる。特に、こ
のような杭により、法面を支持する最下段の土留めブロ
ックを有効に固定することができる。
【0014】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。
明する。
【0015】図1に、本発明に係る土留めブロック10
の概要を示し、図2に、その一部を欠いて内部の構造を
示してある。本例の土留めブロック10は、略長方形の
底面11と、その四方を筒状に取り囲む側面12a〜d
から構成された略直方体をしており、その上面13は開
放端となっている。底面11は、コンクリート製でその
中程には、一列に並んだ2つの杭打用の穴15が用意さ
れており、さらに底面11の四方の隅には杭打用穴15
より小径の水抜き用の穴16が用意されている。
の概要を示し、図2に、その一部を欠いて内部の構造を
示してある。本例の土留めブロック10は、略長方形の
底面11と、その四方を筒状に取り囲む側面12a〜d
から構成された略直方体をしており、その上面13は開
放端となっている。底面11は、コンクリート製でその
中程には、一列に並んだ2つの杭打用の穴15が用意さ
れており、さらに底面11の四方の隅には杭打用穴15
より小径の水抜き用の穴16が用意されている。
【0016】側面12a〜dは、略長方形をしたコンク
リート製の面であり、その中程はポーラス状の透水性コ
ンクリート17から形成されている。このポーラス状の
透水性コンクリート17は、コンクリートを構成する骨
材が調整されており、透水係数が大きく、面全体が透水
性を有するため、目詰まりが生じ難く、信頼性の高い排
水機能を有している。そして、この透水性コンクリート
17をサンドイッチ状に挟み込むようにコンクリート製
の補強梁18、19が上下に形成され、側面12a〜d
に欠け、ひび割れなどの発生することを防止し、側面の
強度の向上が図られている。
リート製の面であり、その中程はポーラス状の透水性コ
ンクリート17から形成されている。このポーラス状の
透水性コンクリート17は、コンクリートを構成する骨
材が調整されており、透水係数が大きく、面全体が透水
性を有するため、目詰まりが生じ難く、信頼性の高い排
水機能を有している。そして、この透水性コンクリート
17をサンドイッチ状に挟み込むようにコンクリート製
の補強梁18、19が上下に形成され、側面12a〜d
に欠け、ひび割れなどの発生することを防止し、側面の
強度の向上が図られている。
【0017】また、これらの側面12a〜dの内、隣接
する土留めブロックと隣合うこととなる側面12aおよ
び12cの中心近傍には、ボルトが貫通可能な接続孔2
0が用意されている。この接続孔20も、割れ、欠けな
どを防止するために、補強コンクリート21により補強
されている。さらに、この側面12a、および12cの
上縁22a、cには、土留めブロック10が積み上げら
れた時に法面に接する側面12bから、この側面12b
と対峙する側面12dに向かって高くなる段差部23が
形成されている。この段差部23は、後述するように、
土留めブロック10の上部に積み上げられる土留めブロ
ックの底面と噛み合い、ずれを防止するために形成され
ている。
する土留めブロックと隣合うこととなる側面12aおよ
び12cの中心近傍には、ボルトが貫通可能な接続孔2
0が用意されている。この接続孔20も、割れ、欠けな
どを防止するために、補強コンクリート21により補強
されている。さらに、この側面12a、および12cの
上縁22a、cには、土留めブロック10が積み上げら
れた時に法面に接する側面12bから、この側面12b
と対峙する側面12dに向かって高くなる段差部23が
形成されている。この段差部23は、後述するように、
土留めブロック10の上部に積み上げられる土留めブロ
ックの底面と噛み合い、ずれを防止するために形成され
ている。
【0018】図3ないし図8に、本例の土留めブロック
を用いて土留め工事を行う様子を示してる。先ず、図3
に示すように、土留めを行う法面40を掘削し、最下段
となる土留めブロック31.1〜31.nをクレーンな
どにより設置する。そして、図4に示すように、接続孔
21にボルト、ナット25を挿入し、これらの土留めブ
ロック31.1〜31.nを接続する。この際、土面4
1の不等沈下などを考慮し、土留めブロック31.1〜
31.nは側面12同士が強固に固定されないように、
自在性を持たすように接続してある。また、最下段の土
留めブロック31.1〜31.nは、この上に積み重ね
られる土留めブロックを支持するため、土面41に対し
丸太杭26により固定する。この杭26は、土留めブロ
ック31.1〜31.nの底面11に用意された杭打用
穴15を用いて行うことができる。
を用いて土留め工事を行う様子を示してる。先ず、図3
に示すように、土留めを行う法面40を掘削し、最下段
となる土留めブロック31.1〜31.nをクレーンな
どにより設置する。そして、図4に示すように、接続孔
21にボルト、ナット25を挿入し、これらの土留めブ
ロック31.1〜31.nを接続する。この際、土面4
1の不等沈下などを考慮し、土留めブロック31.1〜
31.nは側面12同士が強固に固定されないように、
自在性を持たすように接続してある。また、最下段の土
留めブロック31.1〜31.nは、この上に積み重ね
られる土留めブロックを支持するため、土面41に対し
丸太杭26により固定する。この杭26は、土留めブロ
ック31.1〜31.nの底面11に用意された杭打用
穴15を用いて行うことができる。
【0019】このようにクレーンなどにより設置され、
隣接された土留めブロック31.1〜31.nの内部
に、上面13からバケット30により、栗石27を充填
する。
隣接された土留めブロック31.1〜31.nの内部
に、上面13からバケット30により、栗石27を充填
する。
【0020】本例の土留めブロック31.1〜31.n
においては、従来のフトン籠と異なり、コンクリートに
より製作されたブロックであり、形状が固定されている
ので、玉石などを丁寧に積み上げる必要はなく、バケッ
ト30などの重機を用いて効率良く、重しとなる栗石2
7、採石などを充填することができる。
においては、従来のフトン籠と異なり、コンクリートに
より製作されたブロックであり、形状が固定されている
ので、玉石などを丁寧に積み上げる必要はなく、バケッ
ト30などの重機を用いて効率良く、重しとなる栗石2
7、採石などを充填することができる。
【0021】図5に、第2段目の土留めブロック32.
1〜32.nを積み上げる様子を示してある。最下段の
土留めブロック31.1〜31.nに栗石27の充填が
終了すると、これらのブロック31.1〜31.nをよ
り強固に固定するため埋戻しを行う。先ず、法面40と
接するブロック31.1〜31.nの背側面12bと法
面40との間を埋戻し42、次いで、表側面12dに埋
戻し43を行う。そして、これらの最下段の土留めブロ
ック31.1〜31.nの上に、クレーンなどにより、
第2段目の土留めブロック32.1を積み重ねる。これ
ら第2段目の土留めブロック32.1〜32.nは、法
面40の傾斜に沿って、下の土留めブロック31.1〜
31.nの背側面12b側に積み重ねられる。従って、
第2段目の土留めブロック32.1〜32.nの底面1
1の表側面12d側の角11dは、最下段の土留めブロ
ック31.1〜31.nの上縁22に用意された段差2
3と接触する。このため、第2段目の土留めブロック3
2.1〜32.nが、背後の法面40から土圧を受けた
場合であっても、この段差23により第2段目の土留め
ブロック32.1〜32.nのずれを防止でき、土圧に
対抗することが可能となる。
1〜32.nを積み上げる様子を示してある。最下段の
土留めブロック31.1〜31.nに栗石27の充填が
終了すると、これらのブロック31.1〜31.nをよ
り強固に固定するため埋戻しを行う。先ず、法面40と
接するブロック31.1〜31.nの背側面12bと法
面40との間を埋戻し42、次いで、表側面12dに埋
戻し43を行う。そして、これらの最下段の土留めブロ
ック31.1〜31.nの上に、クレーンなどにより、
第2段目の土留めブロック32.1を積み重ねる。これ
ら第2段目の土留めブロック32.1〜32.nは、法
面40の傾斜に沿って、下の土留めブロック31.1〜
31.nの背側面12b側に積み重ねられる。従って、
第2段目の土留めブロック32.1〜32.nの底面1
1の表側面12d側の角11dは、最下段の土留めブロ
ック31.1〜31.nの上縁22に用意された段差2
3と接触する。このため、第2段目の土留めブロック3
2.1〜32.nが、背後の法面40から土圧を受けた
場合であっても、この段差23により第2段目の土留め
ブロック32.1〜32.nのずれを防止でき、土圧に
対抗することが可能となる。
【0022】また、第2段目の土留めブロック32.1
〜32.nは、土面41の不等沈下などを考慮すると、
下となる最下段の土留めブロック31.1〜31.nに
対し、側面12aまたはbの位置が一致しないように、
すなわち、互い違いとなるように積み上げることが望ま
しい。さらに、隣接する土留めブロック32.1〜3
2.nを自在性を持たして接続することは最下段の土留
めブロック31.1〜31.nと同様である。
〜32.nは、土面41の不等沈下などを考慮すると、
下となる最下段の土留めブロック31.1〜31.nに
対し、側面12aまたはbの位置が一致しないように、
すなわち、互い違いとなるように積み上げることが望ま
しい。さらに、隣接する土留めブロック32.1〜3
2.nを自在性を持たして接続することは最下段の土留
めブロック31.1〜31.nと同様である。
【0023】このように、最下段の土留めブロック3
1.1〜31.nに積み上げられた第2段目のブロック
32.1〜32.nの内部に、上記と同様バケット30
を用いて栗石27を充填する。そして、背側面12bと
法面40との間に埋戻し43を行う。勿論、栗石27を
先に充填してから積み上げることもできる。
1.1〜31.nに積み上げられた第2段目のブロック
32.1〜32.nの内部に、上記と同様バケット30
を用いて栗石27を充填する。そして、背側面12bと
法面40との間に埋戻し43を行う。勿論、栗石27を
先に充填してから積み上げることもできる。
【0024】図6に、このように施工された土留めブロ
ック31、32の断面を示してある。法面40は、これ
らのブロック31、32により強固に保持され、上部か
ら崩れることはない。そして、法面40から湧水、雨な
どにより発生する地下水は、土留めブロック31、32
の側面12を構成する透水性コンクリート17を通って
矢印51、52に示すように、土留めブロック31、3
2に排出される。そして、土留めブロック31、32内
に排出された地下水は、透水性である栗石27、採石な
どを通って、杭打穴15、水抜き穴16、あるいは側面
12の透水性コンクリート17を介して矢印53〜58
のように下段の土留めブロック31、あるいは土面41
に排出される。従って、土留めブロック31、32の背
面に水が溜まることはなく、水分の上昇による法面40
のせん断抵抗の低下を防止することができる。従って、
本例のブロック10を用いることにより、法面40から
の土砂の崩落を防止することができると同時に、法面4
0自身の強度を保持して、土砂崩れの発生を防止するこ
とが可能となる。さらに、独立したブロックにより構成
され、自在性を持って接続された土留めブロックが軟弱
な地盤に対しても適切に変動でき、フトン籠と同様の効
果を得ることができる。
ック31、32の断面を示してある。法面40は、これ
らのブロック31、32により強固に保持され、上部か
ら崩れることはない。そして、法面40から湧水、雨な
どにより発生する地下水は、土留めブロック31、32
の側面12を構成する透水性コンクリート17を通って
矢印51、52に示すように、土留めブロック31、3
2に排出される。そして、土留めブロック31、32内
に排出された地下水は、透水性である栗石27、採石な
どを通って、杭打穴15、水抜き穴16、あるいは側面
12の透水性コンクリート17を介して矢印53〜58
のように下段の土留めブロック31、あるいは土面41
に排出される。従って、土留めブロック31、32の背
面に水が溜まることはなく、水分の上昇による法面40
のせん断抵抗の低下を防止することができる。従って、
本例のブロック10を用いることにより、法面40から
の土砂の崩落を防止することができると同時に、法面4
0自身の強度を保持して、土砂崩れの発生を防止するこ
とが可能となる。さらに、独立したブロックにより構成
され、自在性を持って接続された土留めブロックが軟弱
な地盤に対しても適切に変動でき、フトン籠と同様の効
果を得ることができる。
【0025】図7に、上記のような工程を繰り返して、
土留めブロック31〜34が法面40に対し積み上げら
れた様子を示している。また、図8にその断面を示して
いる。このように、本例の土留めブロックを積み上げて
法面の土留めを行うことにより、フトン籠と同様に法面
の崩落を防止し、山腹に設置された線路などの崩壊から
防ぐことができる。そして、本例の土留めブロックは、
透水性を有する側面を用いることにより、フトン籠と同
様の透水性を有しながら、フトン籠と異なりブロック自
体の形状が確定されている。このため、フトン籠のよう
に、金網を組立、その内部に玉石を順序良く積み上げる
ような熟練した技術は不要であり、土留めブロックをク
レーン等により所定の位置に設定し、その土留めブロッ
クの内部にバケットなどにより採石等を充填すれば良
い。このように、本例の土留めブロックを用いて土留め
工事を行うことにより、フトン籠と同様の効果を有する
土留め工事を、クレーン、バケット、バックホー、コン
クリートポンプなどの重機を用いて短期間に効率良く、
さらに、熟練工も必要とせずに行うことができる。従っ
て、湧水などの多い軟弱な地盤であっても、短期間に工
事を終了させることができるので、安全であり、再掘削
などの追加工事の発生を防止することも可能である。
土留めブロック31〜34が法面40に対し積み上げら
れた様子を示している。また、図8にその断面を示して
いる。このように、本例の土留めブロックを積み上げて
法面の土留めを行うことにより、フトン籠と同様に法面
の崩落を防止し、山腹に設置された線路などの崩壊から
防ぐことができる。そして、本例の土留めブロックは、
透水性を有する側面を用いることにより、フトン籠と同
様の透水性を有しながら、フトン籠と異なりブロック自
体の形状が確定されている。このため、フトン籠のよう
に、金網を組立、その内部に玉石を順序良く積み上げる
ような熟練した技術は不要であり、土留めブロックをク
レーン等により所定の位置に設定し、その土留めブロッ
クの内部にバケットなどにより採石等を充填すれば良
い。このように、本例の土留めブロックを用いて土留め
工事を行うことにより、フトン籠と同様の効果を有する
土留め工事を、クレーン、バケット、バックホー、コン
クリートポンプなどの重機を用いて短期間に効率良く、
さらに、熟練工も必要とせずに行うことができる。従っ
て、湧水などの多い軟弱な地盤であっても、短期間に工
事を終了させることができるので、安全であり、再掘削
などの追加工事の発生を防止することも可能である。
【0026】そして、本例の土留めブロックは、全体が
コンクリート製であるので、金属を用いているフトン籠
と異なり錆などが発生することもなく、寿命も長い。耐
水性にも優れているため、常時水没するような護岸工事
にも適用することができ、非常に応用範囲は広い。ま
た、ブロックの表面の形状は自由に設定することができ
るので、景観に合わせた形状の土留めブロックを採用し
て土留め工事を行うことができるという長所もある。そ
して、本例の土留めブロックを用いた工事は重機を用い
て施工することができるので、土留めブロック個々の大
きさは、人力の及ぶ範囲に限定されることなく、それぞ
れの現場に合わせた大きさのものを使用することができ
る。また、ブロックを構成する側面、底面に鉄筋コンク
リートなどを用いて強度を向上させることも容易であ
る。そして、このような土留めブロックは現場で用意す
ることも、また、工場でプレキャストしておくこともで
きる。
コンクリート製であるので、金属を用いているフトン籠
と異なり錆などが発生することもなく、寿命も長い。耐
水性にも優れているため、常時水没するような護岸工事
にも適用することができ、非常に応用範囲は広い。ま
た、ブロックの表面の形状は自由に設定することができ
るので、景観に合わせた形状の土留めブロックを採用し
て土留め工事を行うことができるという長所もある。そ
して、本例の土留めブロックを用いた工事は重機を用い
て施工することができるので、土留めブロック個々の大
きさは、人力の及ぶ範囲に限定されることなく、それぞ
れの現場に合わせた大きさのものを使用することができ
る。また、ブロックを構成する側面、底面に鉄筋コンク
リートなどを用いて強度を向上させることも容易であ
る。そして、このような土留めブロックは現場で用意す
ることも、また、工場でプレキャストしておくこともで
きる。
【0027】
【発明の効果】以上にて説明したように、本例の土留め
ブロックは、透水面を備えたコンクリート製のブロック
構造を採用しており、その中に砂利、採石などの透水性
の充填材を充填することにより、フトン籠と同様に排水
機能を有し、法面などを補強し、土留め工事を行うこと
ができる土留めブロックである。従って、フトン籠と異
なり、ブロックの設置を重機を用いて行うことができ
る。また、その内部に充填される充填材も、順序良く積
み上げる必要はないので、熟練も必要とせず、また、人
力を介さず重機を用いて充填作業を行うことができるの
で、効率良く土留め工事を施工することができる。
ブロックは、透水面を備えたコンクリート製のブロック
構造を採用しており、その中に砂利、採石などの透水性
の充填材を充填することにより、フトン籠と同様に排水
機能を有し、法面などを補強し、土留め工事を行うこと
ができる土留めブロックである。従って、フトン籠と異
なり、ブロックの設置を重機を用いて行うことができ
る。また、その内部に充填される充填材も、順序良く積
み上げる必要はないので、熟練も必要とせず、また、人
力を介さず重機を用いて充填作業を行うことができるの
で、効率良く土留め工事を施工することができる。
【0028】このように、本発明に係る土留めブロック
は、湧水などにより軟弱となりやすい地盤を有効に補強
することができ、さらに、軟弱な地盤を短期間に効率良
く補強することができる。従って、軟弱な地盤におい
て、危険な工事と成りやすい土留め工事を短期間に安全
に行うことができる。さらに、再掘削などの余分な作業
を防止することも可能である。
は、湧水などにより軟弱となりやすい地盤を有効に補強
することができ、さらに、軟弱な地盤を短期間に効率良
く補強することができる。従って、軟弱な地盤におい
て、危険な工事と成りやすい土留め工事を短期間に安全
に行うことができる。さらに、再掘削などの余分な作業
を防止することも可能である。
【0029】また、本発明に係る土留めブロックは、透
水性コンクリート、あるいは補強材に挟まれた透水コン
クリートを用いることにより、ブロックの強度の低下を
抑制しながら排水機能を持たせることができる。そし
て、段差を具備するずれ止め部を形成することにより、
背面からの土圧に対する対抗力を強化することも可能で
あり、接続ボルトにより自在性を持たせて接続すること
により、地盤の不等沈下、法面の変形などに対処可能と
することもできる。さらに、杭を打って、土留めブロッ
クを有効に固定することも可能である。
水性コンクリート、あるいは補強材に挟まれた透水コン
クリートを用いることにより、ブロックの強度の低下を
抑制しながら排水機能を持たせることができる。そし
て、段差を具備するずれ止め部を形成することにより、
背面からの土圧に対する対抗力を強化することも可能で
あり、接続ボルトにより自在性を持たせて接続すること
により、地盤の不等沈下、法面の変形などに対処可能と
することもできる。さらに、杭を打って、土留めブロッ
クを有効に固定することも可能である。
【0030】このように、本発明に係る土留めブロック
は、従来のフトン籠と同等以上の機能を有しながら、施
工においては、重機を用いて効率的な工法を採用するこ
とが可能であり、さらに、ブロックの寿命が長いこと、
景観にマッチしたブロックを採用することができること
から山腹などの傾斜地の補強のみならず、護岸工事など
の多くの土木工事において採用されうるものである。
は、従来のフトン籠と同等以上の機能を有しながら、施
工においては、重機を用いて効率的な工法を採用するこ
とが可能であり、さらに、ブロックの寿命が長いこと、
景観にマッチしたブロックを採用することができること
から山腹などの傾斜地の補強のみならず、護岸工事など
の多くの土木工事において採用されうるものである。
【図1】本実施例に係る土留めブロックの概要を示す斜
視図である。
視図である。
【図2】図1に示す土留めブロックの構造を一部欠いて
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図3】図1に示す土留めブロックを用いた最下段の施
工を示す説明図である。
工を示す説明図である。
【図4】図3に示す施工状態を示す断面図である。
【図5】図3に示す最下段に対し、第2段目の施工を示
す説明図である。
す説明図である。
【図6】図5に示す施工状態を示す断面図である。
【図7】土留めブロックを用いて、土留め工事を行った
法面の状態を示す外形図である。
法面の状態を示す外形図である。
【図8】図7に示す施工状態を説明する断面図である。
【図9】法面が崩壊する様子を示す説明図である。
【図10】フトン籠を用いて法面を補強した状態を示す
説明図である。
説明図である。
【図11】フトン籠を示す斜視図である。
【図12】図11に示すフトン籠内に玉石が並べられた
状態を示す説明図である。
状態を示す説明図である。
10・・・土留めブロック 11・・・底面 12・・・側面 13・・・上面 15・・・杭打用穴 16・・・水抜き穴 17・・・透水性コンクリート 18、19、21・・・補強コンクリート 20・・・接続孔 22・・・側面の上縁 23・・・段差 25・・・ボルトナット 26・・・杭 27・・・栗石 30・・・バケット 31、32、33、34・・・積み上げられた土留めブ
ロック 40・・・法面 41・・・土面 42、43、44・・・埋め戻し 51〜58・・・排水経路
ロック 40・・・法面 41・・・土面 42、43、44・・・埋め戻し 51〜58・・・排水経路
Claims (7)
- 【請求項1】 底面と、筒状の側面とを有するコンクリ
ート製ブロックであって、その底面および側面のいずれ
かの少なくとも1部は透水性を具備する透水面であるこ
とを特徴とする土留めブロック。 - 【請求項2】 請求項1において、前記透水面は透水性
コンクリート製であることを特徴とする土留めブロッ
ク。 - 【請求項3】 請求項2において、前記透水面は前記側
面に形成されており、この透水面は前記透水性コンクリ
ートの少なくとも上下方向に補強コンクリートを具備す
る補強面であることを特徴とする土留めブロック。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
前記底面と対峙する前記側面の少なくとも一つの上縁
に、段差を具備するずれ止め部を有することを特徴とす
る土留めブロック。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
前記側面に、ボルト貫通用の接続穴が形成されているこ
とを特徴とする土留めブロック。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
前記底面に少なくとも1つの水抜き穴が開いており、そ
の水抜き穴の少なくとも1つは、杭打可能な杭打穴であ
ることを特徴とする土留めブロック。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかの土留めブ
ロックを少なくとも縦方向、および横方向のいずれかの
方向に連続して設定するブロック併設工程と、このブロ
ック併設工程に続いて、あるいは先んじて前記土留めブ
ロック内に透水性充填部材を充填する充填工程とを有す
ることを特徴とする土留め工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16561392A JPH0610366A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 土留めブロックおよび土留め工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16561392A JPH0610366A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 土留めブロックおよび土留め工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0610366A true JPH0610366A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=15815694
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16561392A Pending JPH0610366A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 土留めブロックおよび土留め工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0610366A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09195247A (ja) * | 1996-01-17 | 1997-07-29 | Tetra Co Ltd | コンクリートブロック |
| US7344340B2 (en) * | 2005-02-28 | 2008-03-18 | Ames Rubber Corporation | Method and assembly for maintaining structural stability and configuration of golf course sand bunker borders |
| JP2011140203A (ja) * | 2010-01-09 | 2011-07-21 | Seiko Epson Corp | 基板収納ケースおよびプリンター |
| WO2015190417A1 (ja) * | 2014-06-13 | 2015-12-17 | 株式会社トッコン | 擁壁構造 |
-
1992
- 1992-06-24 JP JP16561392A patent/JPH0610366A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09195247A (ja) * | 1996-01-17 | 1997-07-29 | Tetra Co Ltd | コンクリートブロック |
| US7344340B2 (en) * | 2005-02-28 | 2008-03-18 | Ames Rubber Corporation | Method and assembly for maintaining structural stability and configuration of golf course sand bunker borders |
| US7972079B2 (en) | 2005-02-28 | 2011-07-05 | Ames Rubber Corporation | Method and assembly for maintaining structural stability and configuration of golf course sand bunker borders |
| JP2011140203A (ja) * | 2010-01-09 | 2011-07-21 | Seiko Epson Corp | 基板収納ケースおよびプリンター |
| WO2015190417A1 (ja) * | 2014-06-13 | 2015-12-17 | 株式会社トッコン | 擁壁構造 |
| JP2016003441A (ja) * | 2014-06-13 | 2016-01-12 | 株式会社トッコン | 擁壁構造 |
| CN106460356A (zh) * | 2014-06-13 | 2017-02-22 | 株式会社特弓 | 防护壁构造 |
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