JP2002054159A - ブロックを用いる擁壁構築方法 - Google Patents
ブロックを用いる擁壁構築方法Info
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Abstract
り、足場の構築の必要性もない、高能率に施工できるブ
ロックを用いる擁壁構築方法を提供する。 【解決手段】 法面の横方向に掘削法面と未掘削地山B
が交互になるよう掘削法面を形成し、上段で掘削法面に
ブロックCが配置された部位の下方は下段では未掘削地
山として、未掘削地山で施工途中の擁壁荷重を支持しな
がら、上方から下方へ擁壁を構築することを特徴とする
ブロックを用いる擁壁構築方法である。
Description
は逆の上方から下方へコンクリートブロック(以下ブロ
ックと略記)を配置して法面に擁壁を構築する方法に関
する。
の上にブロックを積む施工方法が一般的であった。しか
し、下から順に上へブロックを積む通常の擁壁施工法の
場合、地山を大幅に掘削する必要があり、過堀りの問題
と施工中に足場が必要であるという難点を有している。
また、施工中に土砂の崩壊事故といった危険が伴う。
壁を構築する方法の従来例として、図11に示すように、
切り土法面1の補強にプレキャスト板2を配置する場合
において、上段のプレキャスト板を地山に向けて打ち込
んだ補強材(鋼棒、長尺ボルト等)3により固定した後、
その下方を掘削し(a)、掘削された部分に下段のプレキ
ャスト板を配置し(b)、下段のプレキャスト板を地山へ
向けて打ち込んだ補強材3により固定する一連の工程に
よって、上方から下方へ擁壁を構築していく方法がある
(例えば特開平7-34464号)。この施工法は余分な切り土
や埋め戻しを必要としないので、土工量が低減でき、ま
た、大幅に掘削土量が削減できるので地山を傷めず、森
林維持と自然環境の保護が可能となる等の特徴がある。
キャスト板を配置した後に、下段の掘削に先だって上段
のプレキャスト板を地山の有効部へ長尺の補強材3で固
定する必要がある。図11(a)〜(f)によっても明らかであ
るが、この作業は大変であるし、危険が伴う。そのう
え、図11(e)にみられるように、補強材3頭部をトルク
レンチ等により定着し、その後に補強材3頭部を隠すキ
ャップを装着して仕上げる煩雑な作業が必要となる。そ
のため、全体の工費も一般工法に比べ割高となり、工法
普及の妨げにもなっている。
る際に、地山の保護が可能であり、足場の構築の必要性
もない、高能率に施工できるブロックを用いる擁壁構築
方法を検討した。
果、法面の横方向に交互に掘削法面と未掘削地山とを形
成し、上段で掘削法面にブロックが配置された部位の下
方は下段では未掘削地山として、未掘削地山で施工途中
の擁壁荷重を支持しながら、上方から下方へ擁壁を構築
することを特徴とするブロックを用いる擁壁構築方法を
開発した。
ず、(a)天端法面において横方向に掘削法面を形成し
て、該掘削法面に天端コンクリート及びブロックを下方
が地山に支持されるように配置し、次に、(b)横方向に
掘削法面と未掘削法面を交互に形成し、この掘削法面部
分にブロックを下方が地山に支持されるように配置する
とともにブロック上部を(a)で配置されたブロックに係
合させ、(c)前記(b)で間欠的に残された未掘削地山を前
記ブロックの縦方向幅の倍以上に掘削して掘削法面と
し、この掘削法面部分にブロックを下方が地山に支持さ
れるように配置するとともにブロック上部を(b)で配置
されたブロックに係合させ、この一連の工程を土台まで
交互に繰り返し、最下段においては未掘削地山を土台ま
での必要幅掘削して最下段ブロックを配置し、その下方
に土台が設けられることを特徴とするブロックを用いる
擁壁構築方法とした。
控えに縦方向に連通する配筋孔又は砕石充填穴を設け
る。更に、ブロックの上下左右に隣接するブロック間と
の継手を設ける。これにより土圧、上部荷重等の外圧を
分散できる。
ズをブロック正面の縦又は横サイズよりも小さくするこ
とにより、縦又は横方向のカーブにも対応させることが
できるようにした。
細に説明する。図1〜図6は本発明の擁壁構築方法で施
工している過程の正面図であり、図7は完成時の正面
図、図8は完成時の中央縦断面図である。図9はこの施
工に用いられるブロックの斜視図であり、図10は他の構
造例ブロックの斜視図である。
際し、先ず、天端法面において横方向に掘削法面を形成
して、該掘削法面にブロックC1群を下方が地山に支持
されるように配置し、その上に、天端コンクリート(天
端ブロックでもよい)TCを上部が法面へ載るように打設
配置している。ブロックC1群の下方から地山Bが支持
しているからブロックC1や天端コンクリートが法面の
下方に落ちることはない。
の縦サイズと同じだけ掘削して掘削法面とする。この掘
削した法面にブロックC2群を配置する(図2)。ブロッ
クC2群の下方から地山が支持しているからブロックC2
が法面を下方に落ちることはない。また、図9にみられ
るように用いられるブロックCには上下左右に継手11a,
11b,12a,12bを有するのでこれらの係合によって全体が
一体となり、ブロックC2群の下方から地山が支持して
いるので、ブロックC1群の下方の次工程掘削対象地B2
の部分を掘削してもブロックC1群は安定している。
B2部分を掘削するときは、間欠的に残された未掘削地
山を前記ブロックの縦方向幅の倍以上に掘削して掘削法
面とする。同様にして次工程掘削対象地B3〜次工程掘
削対象地B5を順次繰り返す。上段で掘削法面にブロッ
クが配置された部位の下方は下段では未掘削地山とし
て、未掘削地山で施工途中の擁壁荷重を支持しながら、
上方から下方へ擁壁を構築することができるのである
(図3〜図5)。
て、これら一連の工程を土台Dまで交互に繰り返し、図
6に示す最下段においては未掘削地山B6を土台までの
必要幅だけ掘削して最下段ブロックを配置し、その下方
に土台Dが最後に形成されている。
に上下のブロック間で連通して設けられている。これに
上部の天端コンクリート(天端ブロックでもよい)に設け
た配筋孔13から鉄筋14を配筋して土台Dに固定する。ま
た、最上段は天端コンクリートとブロックC1を一体化
した形状のL状の天端ブロックを使用してもよく、その
上部に設けられた配筋孔から下方へ鉄筋を配筋してせん
断抵抗を強化することが可能である。
設けている。この砕石充填穴16も上下のブロック間で連
通して設けられている。このため、擁壁の背面へ裏込砕
石を必要としない。
形状で、下方が凹溝の継手11a,11bに加えて、左右に突
出した継手(あり継手)12a,12aを設けている。そこで全
面が連結された構造とするには、図9(b)にみられるよ
うに、上方が突出した形状で、下方が凹溝の継手11a,11
bに加えて、横に隣接するブロックには左右に凹溝(あり
溝)継手12b,12bを有する構造のブロックを用いる必要が
ある。
した継手(あり継手)11a,12bとし、下方と左方の継ぎ手
は凹溝(あり溝)継手11b,12aとしている。しかも、これ
らは前面の面(つら)から少し控えて設けているため、施
工後の外観が目地のみ見えて良好である。特に、前面に
擬石模様等の模様を形成すると環境に配慮したものとな
る。また、1種類のブロックで施工が可能である。
クの背面の横(施工現場によっては縦)のサイズをブロッ
ク正面の横(又は縦)のサイズよりも小さくすることによ
って、横(又は縦)方向の曲面施工が可能となった。
法であり、下記の特徴がある。 (1)掘削法面の過掘を最小限にすることができる。 (2)桁方向には鋼棒及びモルタルを配することで一体化
及びずれ止め防止が可能である。 (3)ブロックの上下左右を連結することで外圧を分散す
ることができる。 (4)切土と並行して施工できるため、安全施工が可能で
ある。 (5)ブロック内に排水用の砕石を含む構造であるため、
裏込砕石を必要としない。 (6)曲面(カーブ)に対しても良好な施工が可能である。
面図である。
図である。
いて擁壁を構築する従来例の側面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 法面の横方向に掘削法面と未掘削地山が
交互になるよう掘削法面を形成し、上段で掘削法面にブ
ロックが配置された部位の下方は下段では未掘削地山と
して、未掘削地山で施工途中の擁壁荷重を支持しなが
ら、上方から下方へ擁壁を構築することを特徴とするブ
ロックを用いる擁壁構築方法。 - 【請求項2】 擁壁を構築するに際し、先ず、(a)天端
法面において横方向に掘削法面を形成して、該掘削法面
に天端コンクリート及びブロックを下方が地山に支持さ
れるように配置し、次に、(b)横方向に掘削法面と未掘
削法面を交互に形成し、この掘削法面部分にブロックを
下方が地山に支持されるように配置するとともにブロッ
ク上部を(a)で配置されたブロックに係合させ、(c)前記
(b)で間欠的に残された未掘削地山を前記ブロックの縦
方向幅の倍以上に掘削して掘削法面とし、この掘削法面
部分にブロックを下方が地山に支持されるように配置す
るとともにブロック上部を(b)で配置されたブロックに
係合させ、この一連の工程を土台まで交互に繰り返し、
最下段においては未掘削地山を土台までの必要幅掘削し
て最下段ブロックを配置し、その下方に土台が設けられ
ることを特徴とするブロックを用いる擁壁構築方法。 - 【請求項3】 ブロックの控えに縦方向に連通する配筋
孔又は砕石充填穴を設けた請求項1又は2記載のブロッ
クを用いる擁壁構築方法。 - 【請求項4】 ブロックの上下左右に継手を有する請求
項1乃至3のいずれかに記載のブロックを用いる擁壁構
築方法。 - 【請求項5】 ブロック裏面の縦又は横サイズをブロッ
ク正面の縦又は横サイズよりも小さくした請求項1乃至
4のいずれかに記載のブロックを用いる擁壁構築方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015057526A (ja) * | 2013-09-14 | 2015-03-26 | 岡本 俊仁 | 地山斜面の安定化工法 |
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Citations (1)
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---|---|---|---|---|
JPS62276123A (ja) * | 1986-05-26 | 1987-12-01 | Makoto Kaneuji | 斜面切取工法 |
-
2000
- 2000-08-09 JP JP2000241134A patent/JP4573964B2/ja not_active Expired - Fee Related
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